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JPH0875454A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

Info

Publication number
JPH0875454A
JPH0875454A JP6208779A JP20877994A JPH0875454A JP H0875454 A JPH0875454 A JP H0875454A JP 6208779 A JP6208779 A JP 6208779A JP 20877994 A JP20877994 A JP 20877994A JP H0875454 A JPH0875454 A JP H0875454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parallax
image
straight line
cameras
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6208779A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoko Shimomura
倫子 下村
Shinya Okamoto
伸也 岡本
Tatenori Nouso
干典 農宗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP6208779A priority Critical patent/JPH0875454A/ja
Publication of JPH0875454A publication Critical patent/JPH0875454A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
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  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対応点検索を行わないことで,測距装置から
対象物までの距離の測定の高速化および高精度化を図る
ようにする。 【構成】 複数のカメラ(カメラ1〜N)を用いて,か
つ,前記隣り合うカメラの水平方向または垂直方向の視
差が数画素になるように対象物を撮像する撮像手段10
1と,前記撮像手段101の複数のカメラで撮像した複
数の映像信号を同時に取り込み,前記複数の映像信号の
水平方向または垂直方向の同一座標ラインの映像信号を
合成して視差検出用画像を作成する視差検出用画像作成
手段102と,前記視差検出用画像作成手段102で作
成した視差検出用画像を用いて,前記対象物のエッジ部
分に対応する点で形成された直線の傾きから視差を求め
る視差算出手段103と,前記視差算出手段103で求
めた視差に基づいて,対象物までの距離を算出する距離
算出手段104とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,複数のカメラで対象物
を撮像して,対象物までの距離を算出する測距装置に関
し,特に,距離の算出の高速化を図った測距装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の測距装置として,例えば,図10
に示す構成のものがある。この測距装置は,対象物を撮
像するカメラ1001と,カメラ1001と同じ焦点距
離を持ち対象物を撮像するカメラ1002とで構成され
る。ここで,カメラ1001とカメラ1002は,それ
ぞれの光軸が平行で,かつ,カメラ1001とカメラ1
002の撮像面のy軸が同一ライン上にのるような位置
および姿勢に配置されている。なお,一般的に,このよ
うな位置および姿勢に配置する条件をエピポーラ条件と
呼び,以下この条件をエピポーラ条件と記載する。
【0003】図11は,カメラ1001とカメラ100
2で撮像した画像1101と画像1102を示し,図に
おいて,1103は,撮像した2枚の画像1101,1
102において,同一y座標上に投影される対象物のあ
る一点を対応点として示したものである。従来の測距装
置は,通常,エッジ検出処理,パターンマッチング処理
等の画像処理を施して,2枚の画像上で類似したパター
ンを検出し,そのパターンの位置により,各y座標の対
応点1103を決定し,求めた対応点1103の座標値
に幾何計算を施すことで対象物までの距離を求める。
【0004】ここで,図12を参照して,従来の測距装
置の対象物までの距離の算出例を具体的に説明する。図
12は,カメラ1001,1002における2つの対応
点と,対応点に対応する対象物上の点の関係を示す。図
において,1204がカメラ1001の撮像面1201
上での対応点を示し,1205がカメラ1002の撮像
面1202上での対応点を示し,1203が対象物上の
点を示す。
【0005】エピポーラ条件にて撮像した2枚の画像
(撮像面1201,1202の画像)からエッジ検索,
パターンマッチングなどの処理を施し,2枚の画像上で
類似したパターンを検出し,検出したパターン位置より
各y座標毎の対応点1204,1205を決定する。決
定した対応点1204,1205に基づいて,カメラ1
001,1002のそれぞれのカメラレンズ中心から対
象物までの距離lを求める。カメラ1001にて撮像し
得た対応点1204の座標値を(x1,ye),カメラ
1002にて撮像し得た対応点1205の座標値を(x
2,ye)とすると,対象物までの距離lは式1によっ
て求められる。また,ここで,(x2−x1)が視差に
相当する。
【0006】 l:(l+f) = d:(d+k(x2−x1)) l=d・f/(k(x2−x1)) ‥‥‥‥(1) ここで, f:カメラレンズの焦点距離 d:カメラ1001とカメラ1002のレンズの中心距
離 k:カメラの撮像面の一素子の大きさ(ただし,一素子
は画像の一画素に対応)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の測距装置によれば,2つのカメラを用いて対象物を
撮像し,撮像した2枚の画像上の同一y座標上で対応点
を探索して,対象物までの距離を算出しているものの,
2つのカメラの視差が大きいため,対応点探索に時間が
かかり,全体の処理時間の高速化が困難であるという問
題点や,対応点探索の結果が必ずしも正しいとは限らな
いため,必ずしも対象物までの距離を正確に求められ
ず,精度が悪いという問題点があった。
【0008】この発明は,このような従来の問題点に着
目してなされたもので,対応点検索を行わないことで,
測距装置から対象物までの距離の測定の高速化および高
精度化を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る測距装置は,図1のクレーム対応
図に示すように,複数のカメラ(カメラ1〜N)を用い
て,かつ,前記隣り合うカメラの水平方向または垂直方
向の視差が数画素になるように対象物を撮像する撮像手
段101と,前記撮像手段101の複数のカメラで撮像
した複数の映像信号を同時に取り込み,前記複数の映像
信号の水平方向または垂直方向の同一座標ラインの映像
信号を合成して視差検出用画像を作成する視差検出用画
像作成手段102と,前記視差検出用画像作成手段10
2で作成した視差検出用画像を用いて,前記対象物のエ
ッジ部分に対応する点で形成された直線の傾きから視差
を求める視差算出手段103と,前記視差算出手段10
3で求めた視差に基づいて,対象物までの距離を算出す
る距離算出手段104とを備えたものである。
【0010】また,請求項2に係る測距装置は,前記視
差算出手段103が,前記直線の傾きとして前記視差検
出用画像上における勾配ベクトルの向きを求めるもので
ある。
【0011】また,請求項3に係る測距装置は,前記視
差算出手段103が,あらかじめ記憶されている勾配ベ
クトルのテーブルを参照することにより,前記勾配ベク
トルを求めるものである。
【0012】また,請求項4に係る測距装置は,前記視
差算出手段103が,前記対象物のエッジ部分に対応す
る点で形成された直線の水平微分成分および垂直微分成
分と所定のしきい値を比較して,所定のしきい値以下の
部分をノイズ部分として前記視差検出用画像から除去し
た後,前記対象物のエッジ部分に対応する点で形成され
た直線の傾きを求めるものである。
【0013】
【作用】この発明の測距装置(請求項1)は,複数のカ
メラ(カメラ1〜N)を用いて,かつ,前記隣り合うカ
メラの水平方向または垂直方向の視差が数画素になるよ
うに対象物を撮像する撮像手段101と,前記撮像手段
101の複数のカメラで撮像した複数の映像信号を同時
に取り込み,前記複数の映像信号の水平方向または垂直
方向の同一座標ラインの映像信号を合成して視差検出用
画像を作成する視差検出用画像作成手段102と,前記
視差検出用画像作成手段102で作成した視差検出用画
像を用いて,前記対象物のエッジ部分に対応する点で形
成された直線の傾きから視差を求める視差算出手段10
3と,前記視差算出手段103で求めた視差に基づい
て,対象物までの距離を算出する距離算出手段104と
を備えたことにより,対応点検索を行わないことで,測
距装置から対象物までの距離の測定を高速かつ正確に求
められる。
【0014】また,この発明の測距装置(請求項2)
は,前記視差算出手段103が,前記直線の傾きとして
前記視差検出用画像上における勾配ベクトルの向きを求
めることにより,求めた前記直線の傾きを距離に換算で
きる。
【0015】また,この発明の測距装置(請求項3)
は,前記視差算出手段103が,あらかじめ記憶されて
いる勾配ベクトルのテーブルを参照することにより,前
記勾配ベクトルを求められ,対応点でできる直線の勾配
tanθを高速かつ正確に求められる。
【0016】また,この発明の測距装置(請求項4)
は,前記視差算出手段103が,前記対象物のエッジ部
分に対応する点で形成された直線の水平微分成分および
垂直微分成分と所定のしきい値を比較して,所定のしき
い値以下の部分をノイズ部分として前記視差検出用画像
から除去した後,前記対象物のエッジ部分に対応する点
で形成された直線の傾きを求めることにより,カメラN
台のうち数台にノイズがのっている場合も正確に直線の
傾きを求められる。
【0017】
【実施例】以下,この発明の測距装置について,〔実施
例1〕,〔実施例2〕,〔実施例3〕の順で図面を参照
して詳細に説明する。
【0018】〔実施例1〕図2(a)は,実施例1の測
距装置の概略構成を示し,対象物201を撮像するカメ
ラ202〜204と,カメラ202の光軸を変更するハ
ーフミラー205と,カメラ203の光軸を変更するハ
ーフミラー206と,カメラ202〜204から画像
(映像信号)を同時に入力し,複数の映像信号の水平方
向(または垂直方向)の同一座標ラインの映像信号を合
成して視差検出用画像を作成し,作成した視差検出用画
像を用いて,対象物201のエッジ部分に対応する点で
形成された直線の傾きから視差を求め,求めた視差に基
づいて,対象物201までの距離を算出する画像処理装
置207とから構成される。
【0019】なお,上記カメラ202〜204は,同機
種で同じ焦点距離を有するものであり,かつ,対象物2
01に対してエピポーラ条件下で視差が撮像する画像の
数画素分に相当し,さらに,カメラ202〜204の光
軸は,それぞれ隣り合う光軸の間隔が等距離になるよう
に設定されている。
【0020】また,上記の構成において,カメラ202
〜204,ハーフミラー205,206が,この発明の
撮像手段に相当し,画像処理装置207が,この発明の
視差検出用画像作成手段,視差算出手段および距離算出
手段に相当する。
【0021】また,カメラ202〜204は,図2
(b)に示すように,視差を数画素にするためにレンズ
間の中心距離を至極近づける必要があるが,実際には,
各々のカメラ202〜204を至極近づけることはカメ
ラの物理的な大きさの問題から不可能であることが予想
される。したがって,実施例1では,図2(a)に示す
ように,ハーフミラー205,206を配置してカメラ
202,204の光軸を曲げ,各々のカメラ202〜2
04を至極近づけることなく設置し,視差が数画素の範
囲で対象物の画像を得ることが出来るようにしている。
なお,このとき,カメラ202〜204は,対象物20
1の同じ方向の画像が得られるように位置および姿勢を
調整して設置する。
【0022】以上の構成において,図3のフローチャー
トを参照して,その動作を説明する。先ず,3台のカメ
ラ202〜204を用いて,対象物201を撮像する
(S301)。前述したように実施例1では,水平方向
の視差が数画素になるように各カメラ202〜204が
配置されているので,カメラ202〜204で撮像され
た画像は,水平方向をx軸,垂直方向をy軸とした座標
系において,x軸方向に視差分(数画素分)ずれた画像
となる。
【0023】図4(a)〜(c)は,カメラ202〜2
04で撮像された3枚の画像を示す。ここで,同図
(a)が,カメラ202で撮像した画像であり,対象物
のエッジ部分に対応する1つの点401の座標を(x
1,ye)とする。また,同図(b)が,カメラ203
で撮像した画像であり,対象物のエッジ部分に対応する
1つの点402の座標を(x2,ye)とする。さら
に,同図(c)が,カメラ204で撮像した画像であ
り,対象物のエッジ部分に対応する1つの点403の座
標を(x3,ye)とする。
【0024】次に,画像処理装置207が,カメラ20
2〜204で撮像した3枚の画像を同時に取り込み,3
枚の画像の垂直方向(y軸方向)の同一座標ラインの映
像信号を合成して視差検出用画像を作成する(S30
2)。具体的には,図4(a)〜(c)に示すように,
y座標がyeの座標ラインの3つの映像信号を,図4
(d)に示すように,3ライン分並べて配置することに
より,視差検出用画像を作成する。なお,隣り合うカメ
ラで撮像した画像はその視差が数画素になるように設定
したので,図4(d)を微分したときにy軸方向に3画
素連なるようにできるエッジ(直線)はそれぞれの画像
の対応点で構成されていることになる。
【0025】続いて,図4(d)に示す視差検出用画像
を用いて,対象物のエッジ部分に対応する点で形成され
た直線404の傾きから視差を求める(S303)。具
体的には,直線404の傾きをAとすると,A=2/
(x3−x1),ここで,カメラ202とカメラ204
の画素の視差が(x3−x1)であるので,2/Aから
視差(x3−x1)を求めることができる。
【0026】最後に,求めた視差に基づいて,対象物ま
での距離を算出する(S304)。具体的には,対象物
までの距離lは次式(2)によって求められる。 l=2・d・f/(k(x3−x1)) ‥‥‥‥(2) ここで, f:カメラレンズの焦点距離 2・d:カメラ202とカメラ204のレンズの中心距
離 k:カメラの撮像面の一素子の大きさ(ただし,一素子
は画像の一画素に対応)
【0027】ここで,視差(x3−x1)=2/Aであ
るので,式(2)は,式(3)のように書き換えること
ができる。 l=A・f・d/k ‥‥‥‥(3)
【0028】前述したように,エピポーラ条件で撮像し
た画像の対応点によりできる直線の傾きがわかれば視差
が求められるので,式(3)より対象物までの距離lを
求めることができる。
【0029】前述したように実施例1では,3台のカメ
ラを用いて対象物を撮像する例を示したが,カメラの台
数が異なる場合でも同様である。例えば,カメラ1〜カ
メラNのN台のカメラを用いた場合の算出方法を数式で
説明すると,カメラ1の対応点の座標を(x1’,y
e),カメラNの対応点の座標を(xn,ye)とする
と,対象物までの距離lは,式(4)に示すようにな
る。 l=(N−1)・d・f/(k(xn−x1’)) ‥‥‥‥(4)
【0030】一方,N台のカメラで撮像した画像から作
成した視差検出用画像は,N本のラインよりできる。こ
の視差検出用画像上の直線の傾きAは,A=(N−1)
/(xn−x1’)であり,視差は(xn−x1’)=
(N−1)/Aとなるので,式(4)は,式(5)のよ
うに書き換えることができる。 l=A・f・d/k ‥‥‥‥(5)
【0031】換言すれば,カメラの台数が異なる場合で
も実施例1と同様に距離lを求めることができる。
【0032】次に,図5を参照して,図3のステップS
304において,画像処理装置207が直線404の傾
きから視差を求める方法を具体的に説明する。視差を表
す直線404の傾きは,濃度勾配ベクトルの向きと考え
ることができる。ここで,図示の如く,図5(a)は濃
度を表す原画像であり,濃度が変化する境界に直線40
4がある。直線404の勾配tanθは次式で求められ
る。輝度Iとし,輝度Iの変化量dIとすると, tanθ=(dI/dx)/(dI/dy) =水平微分成分/垂直微分成分 ‥‥‥‥(6) ここで,dxは水平方向の変化量,dyは垂直方向の変
化量
【0033】式(6)でtanθは,直線の傾きA=y
の増加量/xの増加量である。式(6)の水平微分は,
図5(b)に示す水平微分用ソーベルオペレータをかけ
ることで求める。また,式(6)の垂直微分は,図5
(c)に示す垂直微分用ソーベルオペレータをかけるこ
とで求める。
【0034】このように視差検出用画像の勾配ベクトル
(傾き)から視差を求め,前記視差を距離に換算するこ
とで,高速に対象物までの距離を求めることができる。
【0035】前述したように実施例1によれば,3台の
カメラを対象物201に対してエピポーラ条件下で,視
差が数画素分で,かつ,各カメラはそれぞれ隣り合う光
軸の間隔が等距離になるように設定し,また,各カメラ
で撮像した画像の同一y座標の1ライン分の画像を順番
に写し連続したy座標3ライン分の画像を形成する合成
画像を作成し,合成画像を微分したときにy軸方向に3
画素連なるように各カメラで撮像した画像の対応点で構
成されているエッジ(直線)の傾きを求めれば対象物ま
での距離lを求められるため,従来における対応点検索
が不必要となり,視差を高速かつ単純なアルゴリズムで
求めることで処理全体の高速化を図ることができる。ま
た,ハード化も容易におこなえる。さらに,対応点探索
の結果に影響されることなく,傾きから視差を求めるた
め,対象物までの距離を正確に求めることができる。
【0036】〔実施例2〕実施例2では,勾配ベクトル
を算出して直線の傾きを求める方法に代えて,あらかじ
め記憶した勾配ベクトルのテーブル(以下,勾配テーブ
ルと記載する)を参照することにより,直線の傾きを得
るようにしたものである。
【0037】図6は,実施例2の測距装置の概略構成を
示し,複数のカメラ1〜Nを用いて,かつ,隣り合うカ
メラの水平方向または垂直方向の視差が数画素になるよ
うに対象物(図示せず)を撮像する撮像部600と,撮
像部600の複数のカメラ1〜Nで撮像した複数の映像
信号を同時に取り込み,複数の映像信号の水平方向また
は垂直方向の同一座標ラインの映像信号を合成して視差
検出用画像を作成する視差検出用画像作成部601と,
視差検出用画像作成部601で作成した視差検出用画像
を用いて,対象物のエッジ部分に対応する点で形成され
た直線の傾きによって作りだされる垂直微分成分dI/
dyを求める垂直微分部602と,視差検出用画像作成
部601で作成した視差検出用画像を用いて,対象物の
エッジ部分に対応する点で形成された直線の傾きによっ
て作りだされる水平微分成分dI/dxを求める水平微
分部603と,あらかじめ垂直微分成分dI/dyおよ
び水平微分成分dI/dxに対応させて,直線の傾き
(勾配ベクトルの向き)tanθを記憶した勾配テーブ
ル604と,直線の傾きtanθの値を用いて視差を算
出し,求めた視差に基づいて,対象物までの距離を算出
する距離算出部605とで構成される。
【0038】なお,上記の構成において,垂直微分部6
02,水平微分部603,勾配テーブル604および距
離算出部605の一部によって,この発明の視差算出手
段が形成されている。また,距離算出部605が距離算
出手段に相当する。
【0039】図7は,勾配テーブル604の作成方法を
示す説明図である。あらかじめ直線の傾き(勾配ベクト
ルの向き)tanθの値は,勾配テーブル604の座標
上にはめておき,座標の表引きによりtanθの値が求
められるようにする。具体的には,水平微分成分dI/
dx=a,垂直微分成分dI/dy=bの時のtanθ
の値を勾配テーブル604の座標(a,b)の位置に記
憶させる。これによって,水平微分成分dI/dx=
a,垂直微分成分dI/dy=bの座標(a,b)の内
容を参照することにより,tanθ=(dI/dx)/
(dI/dy)の値が導き出せる。
【0040】以上の構成において,その動作を説明す
る。先ず,視差検出用画像作成部601が,N台のカメ
ラ1〜Nからの映像信号を1ラインずつ合成しながら入
力し,視差検出用画像を作成する。それと同時に,垂直
微分部602および水平微分部603で,水平微分成分
dI/dx=aおよび垂直微分成分dI/dy=bを求
める。次に,求めたa,bの値を用いて,勾配テーブル
604から直線の傾きtanθを求め,距離算出部60
5で,直線の傾きtanθの値を用いて視差を算出し,
さらに求めた視差に基づいて,対象物までの距離を算出
する。
【0041】前述したように実施例2によれば,勾配テ
ーブルを利用することで,水平微分成分であるdI/d
xと垂直微分成分であるdI/dyを求めるだけで計算
なしに直線の傾きtanθを求めることができ,また,
求めたtanθから対象物までの距離を容易に求めるこ
とが可能となる。
【0042】〔実施例3〕実施例3は,対象物を撮像す
るカメラをN台使用したとき距離の算出方法の他の例を
示し,対象物のエッジ部分に対応する点で形成された直
線の水平微分成分および垂直微分成分と所定のしきい値
を比較して,所定のしきい値以下の部分をノイズ部分と
して視差検出用画像から除去した後,対象物のエッジ部
分に対応する点で形成された直線の傾きを求めるもので
ある。基本的な構成および動作は実施例2と共通につ
き,ここでは異なる部分のみを説明する。
【0043】図8は,実施例3の勾配テーブル801を
示す。ここでは,勾配テーブル801の大きさを256
×256とする。実施例2では,水平微分成分dI/d
x=a,垂直微分成分dI/dy=bの時のtanθの
値を勾配テーブル604(図7参照)の座標(a,b)
の位置に記憶させたが,実施例3では,勾配テーブル8
01にtanθの値を記憶させる代わりに,所定のしき
い値を用いて,勾配テーブル801上の座標値がdI/
dx<しきい値およびdI/dy<しきい値の部分(以
下,フラグ部分802と記載する)にエッジが存在しな
いことを示すフラグを記憶させておく。
【0044】ここで,図9は,勾配テーブル801のテ
ーブルを利用して作成する勾配画像901と,カメラN
台で撮像した画像の同一y座標の各1ライン分の画像を
順番に写しNラインで構成する視差検出用画像902を
示す。
【0045】先ず,N台のカメラからの映像信号を1ラ
インずつ合成しながら入力し,Nラインの視差検出用画
像902を作成する。それと同時に,水平微分成分dI
/dx=aおよび垂直微分成分dI/dy=bを求め
る。次に,求めたa,bの値を用いて,勾配テーブル8
01からdI/dx,dI/dyがフラグ部分802に
該当するか否かを参照し,フラグ部分802に該当する
場合には,その部分の画素(映像信号)を削除し,フラ
グ部分802に該当しない場合には,その部分の画素を
記憶した勾配画像901を作成する。
【0046】次に,この勾配画像901に対して,Ho
ugh変換を施すことにより,直線の傾きを求め,ま
た,直線の傾きの値を用いて視差を算出し,さらに求め
た視差に基づいて,対象物までの距離を算出する。
【0047】このようにして直線の傾きを求めることに
より,例えば,カメラN台のうち数台にノイズがのって
いた場合も,精度良く直線の傾きを求めることができ
る。また,N台のカメラを用いることにより,精度良く
直線の傾きを求めることができるため,対象物までの距
離の測定精度を向上させることができる。なお,N台の
カメラを用いる場合に,Nの値が大きくなるほど,傾き
の検出精度が向上するのは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように,この発明の測距装
置(請求項1)は,複数のカメラ(カメラ1〜N)を用
いて,かつ,前記隣り合うカメラの水平方向または垂直
方向の視差が数画素になるように対象物を撮像する撮像
手段と,前記撮像手段の複数のカメラで撮像した複数の
映像信号を同時に取り込み,前記複数の映像信号の水平
方向または垂直方向の同一座標ラインの映像信号を合成
して視差検出用画像を作成する視差検出用画像作成手段
と,前記視差検出用画像作成手段で作成した視差検出用
画像を用いて,前記対象物のエッジ部分に対応する点で
形成された直線の傾きから視差を求める視差算出手段
と,前記視差算出手段で求めた視差に基づいて,対象物
までの距離を算出する距離算出手段とを備えたため,従
来における対応点検索が不必要となり,視差を高速かつ
単純なアルゴリズムで求めることで処理全体の高速化を
図ることができ,また,ハード化も容易におこなえる。
さらに,対応点探索の結果に影響されることなく,傾き
から視差を求めるため,測距装置から対象物までの距離
の測定を高速かつ正確に求めることができる。
【0049】また,この発明の測距装置(請求項2)
は,前記視差算出手段が,前記直線の傾きとして前記視
差検出用画像上における勾配ベクトルの向きを求めたた
め,求めた勾配ベクトルの向きを距離に換算すること
で,高速に対象物までの距離を求めることができる。
【0050】また,この発明の測距装置(請求項3)
は,前記視差算出手段が,あらかじめ記憶されている勾
配ベクトルのテーブルを参照する構成としたため,前記
勾配ベクトルを求め,計算なしに直線の傾きを高速かつ
正確に求めることができ,求めた直線の傾きから対象物
までの距離を容易に求めることができる。
【0051】また,この発明の測距装置(請求項4)
は,前記視差算出手段が,前記対象物のエッジ部分に対
応する点で形成された直線の水平微分成分および垂直微
分成分と所定のしきい値を比較して,所定のしきい値以
下の部分をノイズ部分として前記視差検出用画像から除
去した後,前記対象物のエッジ部分に対応する点で形成
された直線の傾きを求める構成としたため,複数台のカ
メラのうち,例えば,数台にノイズがのっている場合も
正確に直線の傾きを求めることができ,また,例えば,
N台のカメラを用いる場合に,Nの値が大きくなるほ
ど,傾きの検出精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のクレーム対応図である。
【図2】実施例1の測距装置の概略構成を示す説明図で
ある。
【図3】実施例1の概略フローチャートである。
【図4】実施例1の動作を示す説明図である。
【図5】実施例1の画像処理装置が直線の傾きから視差
を求める方法を示す説明図である。
【図6】実施例2の測距装置の概略構成を示す説明図で
ある。
【図7】実施例2の勾配テーブルを示す説明図である。
【図8】実施例3の勾配テーブルを示す説明図である。
【図9】実施例3の勾配画像および視差検出用画像を示
す説明図である。
【図10】従来の測距装置を示す構成図である。
【図11】従来の測距装置のカメラで撮像した画像を示
す説明図である。
【図12】従来の測距装置のカメラで撮像した撮像面と
対応点の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
101 撮像手段 102 視差検
出用画像作成手段 103 視差算出手段 104 距離算
出手段 201 対象物 202〜204
カメラ 205,206 ハーフミラー 207 画像処
理装置 401〜403 対象物のエッジ部分に対応する1つの
点 404 直線 600 撮像部 601 視差検出用画像作成部 602 垂直微
分部 603 水平微分部 604 勾配テ
ーブル 605 距離算出部 801 勾配テ
ーブル 802 フラグ部分 901 勾配画
像 902 視差検出用画像 1001,10
02 カメラ 1101,1102 画像 1103,1204,1205 対応点 1201,1202 撮像面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカメラを用いて,かつ,前記隣り
    合うカメラの水平方向または垂直方向の視差が数画素に
    なるように対象物を撮像する撮像手段と,前記撮像手段
    の複数のカメラで撮像した複数の映像信号を同時に取り
    込み,前記複数の映像信号の水平方向または垂直方向の
    同一座標ラインの映像信号を合成して視差検出用画像を
    作成する視差検出用画像作成手段と,前記視差検出用画
    像作成手段で作成した視差検出用画像を用いて,前記対
    象物のエッジ部分に対応する点で形成された直線の傾き
    から視差を求める視差算出手段と,前記視差算出手段で
    求めた視差に基づいて,対象物までの距離を算出する距
    離算出手段とを備えたことを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 前記視差算出手段は,前記直線の傾きと
    して前記視差検出用画像上における勾配ベクトルの向き
    を求めることを特徴とする請求項1記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 前記視差算出手段は,あらかじめ記憶さ
    れている勾配ベクトルのテーブルを参照することによ
    り,前記勾配ベクトルを求めることを特徴とする請求項
    2記載の測距装置。
  4. 【請求項4】 前記視差算出手段は,前記対象物のエッ
    ジ部分に対応する点で形成された直線の水平微分成分お
    よび垂直微分成分と所定のしきい値を比較して,所定の
    しきい値以下の部分をノイズ部分として前記視差検出用
    画像から除去した後,前記対象物のエッジ部分に対応す
    る点で形成された直線の傾きを求めることを特徴とする
    請求項1記載の測距装置。
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