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JPH10328668A - 電解水又は殺菌水供給装置 - Google Patents

電解水又は殺菌水供給装置

Info

Publication number
JPH10328668A
JPH10328668A JP9157945A JP15794597A JPH10328668A JP H10328668 A JPH10328668 A JP H10328668A JP 9157945 A JP9157945 A JP 9157945A JP 15794597 A JP15794597 A JP 15794597A JP H10328668 A JPH10328668 A JP H10328668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
electrolyzed water
electrolyzed
concentration
germicidal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9157945A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Sonoda
一徳 園田
Shoji Inokuchi
章二 井ノ口
Yasuhiro Kumamoto
保弘 熊本
Fumiki Akiyama
史樹 秋山
Junji Yonezawa
順治 米澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP9157945A priority Critical patent/JPH10328668A/ja
Publication of JPH10328668A publication Critical patent/JPH10328668A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で使用目的に応じた適切な種類及
び濃度の電解水を生成し、供給できる電解水供給装置を
提供する。 【解決手段】 第二電解槽22で生成される次亜塩素酸
含有水を貯留するタンク33の近くにサーミスタ47を
配し、それにより検出された温度が基準温度よりも高い
ときには第二電解槽22の電極に印加する電圧を高くす
ることにより、高濃度の次亜塩素酸含有水を生成する。
これにより、次亜塩素酸が経時的に散逸しても、タンク
33内の次亜塩素酸含有水は長時間にわたって十分な殺
菌力を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解用原液を電気
分解して電解水を生成及び供給するための電解水供給装
置や、殺菌水を生成及び供給する殺菌水供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】今日、飲用水として利用されるアルカリ
水、人体の肌を引きしめるための美容水として利用され
る弱酸性水、殺菌水として利用される次亜塩素酸含有水
等、水道水の電気分解により得られる電解水は、一般家
庭においても様々な形で利用されている。また、本願出
願人と同一の出願人による特願平8−56708に記載
されているように、浴室の洗浄にpH5以下の酸性水を
用いると、浴室で発生する汚れ成分の一つである金属石
鹸の除去に優れた効果がある。更にまた、本願出願人と
同一の出願人による国際出願PCT/JP95/016
50(国際公開番号WO96/06237)に記載され
ているように、次亜塩素酸含有水は便器の殺菌及び防汚
に優れた効果を有する。このように、電解水は様々な目
的で利用可能であり、その利用範囲は今後ますます広ま
るものと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電解水の生成及び供給
に際しては、使用目的に応じた適切な種類の電解水を適
正な濃度で生成、供給することにより、所望の作用効果
を得るようにすることが望ましい。ところが、このよう
にするためには、以下に述べるような様々な事情を考慮
する必要がある。
【0004】(1)電解水の一つである次亜塩素酸含有
水により対象物を殺菌する場合を考える。次亜塩素酸含
有水を殺菌の対象物(例えば浴槽、便器等)に吐出する
と、その中の次亜塩素酸濃度は、次亜塩素酸が空気中に
散逸するため経時的に低下していく。このような濃度の
低下は、次亜塩素酸含有水の温度が高ければ高いほど速
く進む。従って、同一の濃度及び量の次亜塩素酸含有水
を同一の殺菌対象に作用させた場合であっても、雰囲気
温度によって殺菌効果が変わってくる。すなわち、雰囲
気温度が高ければ高いほど殺菌作用は低下するのであ
る。このような殺菌作用の変化は、湿度変化によっても
同様に生じる。
【0005】(2)次亜塩素酸含有水で殺菌を行なう場
合、殺菌の対象物における菌の繁殖状態(菌の数)が異
なれば、殺菌のために必要となる次亜塩素酸の量も異な
ってくる。すなわち、対象物の上で繁殖した菌が多けれ
ばそれだけ多量の次亜塩素酸が必要となり、菌が少なけ
れば少量の次亜塩素酸で済む。このようなことを次亜塩
素酸含有水の生成及び供給する際に考慮しないと、生成
された次亜塩素酸の量が菌の数に対して少な過ぎて十分
な殺菌が行なえなくなったり、逆に次亜塩素酸の量が多
すぎてその一部が無駄になってしまうという問題があ
る。上記のような問題は、例えば、酸性水により浴室の
汚れを落とす場合にも生じ得る。すなわち、汚れを落と
すために必要な酸性水の濃度及び量はその汚れの程度に
応じて異なるから、汚れの程度に応じた適切な濃度の酸
性水を適量生成して供給しなければ、汚れが十分に落と
せない場合や、酸性水が無駄になる場合が生じてくる。
【0006】(3)同じ電解水であっても、その使用の
目的や態様が異なれば、その電解水の濃度を異なるよう
にする方が好ましい場合がある。例えば、先に述べたよ
うに酸性水は美容用や浴室の洗浄用に使用できるが、美
容用に好ましい酸性水の濃度(pH)と、浴室洗浄用に
好ましい酸性水の濃度(pH)とは異なる。すなわち、
通常美容用の酸性水は弱酸性であるが、浴室洗浄用の酸
性水は十分な洗浄効果を得るために強酸性とすることが
好ましい。
【0007】(4)例えば、浴室の洗浄及び殺菌に電解
水を用いる場合、酸性水による金属石鹸汚れの除去と、
アルカリ水によるタンパク質汚れの除去と、次亜塩素酸
含有水による殺菌とを組み合わせることが望ましい。こ
の場合、酸性水、アルカリ水及び次亜塩素酸含有水の全
てについてpHや濃度の設定を適切に行なう必要があ
る。
【0008】以上のように、適切な濃度の電解水を生成
及び供給するには、様々な事情を考慮しなければならな
い。そこで、本発明は、簡単な操作で使用目的に応じた
適切な種類及び濃度の電解水を生成し、供給できる電解
水供給装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明の第一発明に係る電解水供給装置は、
電解用原液を電気分解して所定の作用を有する物質又は
イオンを含有する電解水を生成する電解水生成手段を備
える電解水供給装置において、前記電解水生成手段によ
り生成される電解水の濃度を変更するための濃度変更手
段と、前記物質又はイオンの経時的な消失度に応じて前
記濃度変更手段を制御し、生成される電解水の濃度を調
節する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】また、本発明の第二発明に係る電解水供給
装置は、電解水生成手段により電解用原液を電気分解し
て所定の作用を有する物質又はイオンを含有する電解水
を生成し、該電解水を対象物に作用させるような電解水
供給装置において、前記電解水生成手段により生成され
る電解水の濃度を変更するための濃度変更手段と、対象
物の状態を示す状態量を検出する状態量検出手段と、該
状態量検出手段により検出された状態量に応じて前記濃
度変更手段を制御し、前記電解水生成手段により生成さ
れる電解水の濃度を変更する制御手段とを備えることを
特徴とする。
【0011】また、本発明の第三発明に係る電解水供給
装置は、電解用原液を電気分解してそれぞれ異なる作用
を有する複数の電解水を生成する電解水生成手段と、該
電解水生成手段の下流に設けられた複数の電解水出口
と、前記複数の電解水出口の開閉状態を判定するための
開閉状態判定手段と、前記開閉状態判定手段により判定
された前記複数の電解水出口の開閉状態に応じて前記電
解水生成手段を制御し、生成可能な電解水の種類を適宜
限定する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】また、本発明の第四発明に係る電解水供給
装置は、電解用原液を電気分解してそれぞれ異なる作用
を有する複数の電解水を生成するための電解水生成手段
と、電解水の使用目的を選択するための操作部と、電解
水の使用目的に応じた一又は複数の電解水の種類及び生
成順序に関する設定データを記憶した記憶手段と、前記
操作部を用いて選択された使用目的に応じた設定データ
を前記記憶手段から読み出し、読み出された設定データ
に基づいて一又は複数の電解水を所定の順序で生成する
ように前記電解水生成手段を制御する制御手段と、を備
えることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】第一発明に係る電解水供給装置
は、電解水生成手段により生成される電解水に含まれる
物質又はイオンが経時的に消失するような物質又はイオ
ンである場合に、その消失度(例えば消失速度)に応じ
て濃度変更手段を制御し、生成される電解水の濃度を適
宜変更するようにしたものである。すなわち、消失度が
高いときには高濃度の電解水を生成する一方、消失度が
低いときには低濃度の電解水を生成することにより、作
用時点における電解水の作用及び効果を安定化するので
ある。
【0014】例えば、物質又はイオンの消失度が温度に
応じて変化する場合、消失度を示す値として温度を用い
るようにしてもよい。このようにすると、一般の温度検
出器を利用して本発明を実施することができるため、消
失度検出のための特別な手段を設ける必要がなくなり、
コスト的に有利である。なお、温度に応じて経時的な消
失度が変化する物質又はイオンの例としては、次亜塩素
酸及びそのイオンが挙げられる。
【0015】なお、電解水を生成後速やかに供給する場
合、上記温度としては生成された電解水を作用させる対
象物の雰囲気温度を用いることができる。一方、例えば
生成された電解水を一旦電解水貯留部(貯留タンク等)
に貯留し、その後必要に応じてこれを供給する場合、上
記温度としては電解水貯留部の雰囲気温度を用いること
ができる。なお、以上の例は湿度を一定とした場合につ
いて述べたものであるが、例えば湿度センサを用いて雰
囲気湿度を検出し、検出された湿度に応じた補正を行な
うようにすれば、更に精度が向上する。
【0016】第二発明に係る電解水供給装置は、状態量
検出手段により対象物の状態を示す状態量を検出し、検
出された状態量に応じて濃度変更手段を制御し、生成さ
れる電解水の濃度を適宜変更するようにしたものであ
る。
【0017】例えば、電解水生成手段により次亜塩素酸
のような殺菌性物質を含有する電解水を生成して菌に接
触させることにより殺菌を行なう場合、「電解水の濃
度」とは前記殺菌性物質の濃度をいい、「対象物」とは
菌をいい、「対象物の状態を示す状態量」とは菌の繁殖
状態を示す量(菌の数、密度等)をいう。
【0018】また、電解水生成手段によりアルカリ水を
生成してタンパク質汚れに接触させることにより該汚れ
を除去する場合、「電解水の濃度」とはアルカリ水のp
Hをいい、「対象物」とはタンパク質汚れをいい、「対
象物の状態を示す状態量」とはタンパク質汚れの度合い
を示す量をいう。
【0019】更にまた、電解水生成手段により酸性水を
生成して金属石鹸汚れに接触させることにより該汚れを
除去する場合、「電解水の濃度」とは酸性水のpHをい
い、「対象物」とは金属石鹸汚れをいい、「対象物の状
態を示す状態量」とは金属石鹸汚れの度合いを示す量を
いう。
【0020】第二発明に係る電解水供給装置を浴室の洗
浄及び殺菌に応用する場合、該電解水供給装置は、電解
水生成手段により生成された電解水を浴室内の対象物へ
供給するための電解水供給手段を備え、前記状態量検出
手段は前記浴室の使用状況に基づいて前記対象物の状態
を示す状態量を検出する、という構成にすることができ
る。この場合、「対象物」は浴室内の菌や汚れである。
一方、「対象物の状態を示す状態量」とは菌数や汚れの
量等をいうが、本実施例ではこれら状態量を直接検出す
るのではなく、浴室の使用状況を示す量、例えば浴室内
に人体の存在が検出された時間の累積値、シャワーから
の吐水量の累積値、浴室からの排水量の累積値、浴室を
使用した人数の累積値、浴室からの排水の濁度(又は透
明度)等に基づいて間接的に検出する。
【0021】なお、第一発明及び第二発明において、濃
度変更手段としては、例えば、電解水生成手段に供給さ
れる電流の大きさを変更することにより電解水の濃度を
変更するような構成のものが挙げられる。また、電解水
生成手段が濃度の異なる少なくとも2つの電解水を生成
できる場合、濃度変更手段は、一の電解水に他の電解水
を適宜混合することにより電解水の濃度を変更するよう
な構成とすることもできる。更にまた、電解水供給手段
は、別途供給される食塩水を電気分解するような構成と
することも可能であるが、この場合、濃度変更手段とし
ては、電解水供給手段に供給される食塩水の濃度を調節
するような構成のものが利用できる。
【0022】第三発明に係る電解水供給装置は、開閉状
態判定手段により複数の電解水出口の開閉状態を判定
し、判定された開閉状態に応じて電解水生成手段を制御
し、生成可能な電解水の種類を適宜限定するようにした
ものである。
【0023】例えば、前記複数の電解水出口に浴室内の
シャワーノズルと浴室天井に設けられた電解水噴霧口と
が含まれている場合を考える。この場合、開閉状態判定
手段によりシャワーノズルが開成されていると判定され
たときには、電解水は人体(肌)に供給されている可能
性があると推定される。従って、制御手段は、弱酸性水
や弱アルカリ水のような人体(肌)に接触させても問題
のない電解水のみを生成可能とするように電解水生成手
段を制御する。一方、浴室天井の電解水噴霧口が開成さ
れていると判定されたときには、電解水噴霧口から供給
される電解水により浴室の洗浄や殺菌等を行なう行程が
実行されているものと推定される。従って、制御手段
は、強酸性水、強アルカリ水、次亜塩素酸含有水のよう
な洗浄用又は殺菌用の電解水を生成するように電解水生
成手段を制御する。
【0024】第三発明に係る電解水供給装置の一態様と
しては、前記複数の電解水出口にそれぞれ対応する複数
の操作部を設け、前記開閉状態判定手段は、前記操作部
からの入力信号に基づいて前記複数の電解水出口の開閉
状態を判定するようにしたものが挙げられる。
【0025】第三発明に係る電解水供給装置において、
前記複数の電解水出口に優先順位を付与するようにして
もよい。
【0026】第四発明に係る電解水供給装置は、操作部
を用いて選択された使用目的に応じた設定データを記憶
手段から読み出し、読み出された設定データに基づいて
一又は複数の電解水を所定の順序で生成するように電解
水生成手段を制御するようにしたものである。このよう
にすると、使用者が簡単な操作(例えば選択スイッチの
操作)を行なうのみで、使用目的に応じた一又は複数の
電解水が適切な順序で生成及び供給されるようになる。
【0027】第四発明に係る電解水供給装置において、
上記設定データは更に各電解水の生成量に関するデータ
を含むようにしてもよい。このようにすると、各電解水
が所定量ずつ自動的に供給されるようになる。
【0028】また、第四発明に係る電解水供給装置にお
いて、上記電解水生成手段により生成された電解水の流
出路を備え、上記設定データは、一又は複数の電解水を
所定の順序で生成するに際し、各電解水の生成が終了す
る度毎に該電解水よりも低濃度の液体を上記電解水生成
手段から前記流出路に流すことを指示するデータを含む
ようにしてもよい。このようにすると、各電解水の生成
が終了する度毎に流出路内に残留している電解水がより
低濃度の液体によりパージされるため、その次に生成さ
れる電解水が先に生成された電解水と流出路内で混合し
てしまうという事態が生じない。なお、前記低濃度の液
体としては原水(水道水)が好適である。
【0029】本発明に係る電解水供給装置において、電
解水を供給する場所における人体の存在の有無を検出す
る人体検出手段を設け、該人体検出手段による検出結果
に応じて電解水の濃度を変更するようにしてもよい。こ
のようにすると、例えば強酸性水、強アルカリ水又は高
濃度の次亜塩素酸含有水が過って人体へ供給されるとい
う事態が防止される。
【0030】なお、以上の説明では電解水生成手段によ
り殺菌水(次亜塩素酸含有水)や洗浄水(酸性水、アル
カリ水)等の電解水を生成及び供給する電解水供給装置
を主として対象としたが、一般の殺菌水供給装置や洗浄
水供給装置にも本発明の技術を適宜利用することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上のような本発明に係る電解水供給装
置によれば、使用者が簡単な操作を行なうのみで、使用
目的に応じた適切な種類及び濃度の電解水が生成され、
供給されるようになるため、電解水の無駄が生じること
がなく、効率よく且つ十分に電解水の効果を得ることが
できる。
【0032】
【実施例】図1は本発明に係る電解水供給装置10を含
む給湯システムを示す図である。この給湯システムは、
浴室80や台所90に温水や電解水を供給するためのも
のである。電解水供給装置10の有する導水管11は給
水管72に接続され、電解水供給管36は途中で3本に
分岐している(それぞれ、分岐管36a、36b、36
cとする)。分岐管36aは浴室用切替弁76aを介し
て、浴室80用の給水管72aに接続されている。同様
に、分岐管36bは台所用切替弁76bを介して、台所
90用の給水管72bに接続されている。また、分岐管
36cは後述する噴霧ノズル85に接続されている。一
方、給湯機70の導水管71も給水管72に接続されて
いる。また、給湯機70の温水出口には、生成された温
水を浴室80や台所90へ送るための給湯管74が接続
されている。
【0033】浴室80にはシャワー81及びカラン82
が備えられており、浴室用切替弁76a及び切替ツマミ
83を適宜操作することにより、温水や電解水をシャワ
ー81及びカラン82のいずれから出すかを選択でき
る。シャワー81及びカラン82からの出水/停止はバ
ルブ84を操作することにより行なう。浴室80の天井
には噴霧ノズル85が設けられており、ここから、分岐
管36cを通じて供給される電解水が噴霧される。噴霧
ノズル85からの出水/停止は、分岐管36cの途上に
配設されたバルブ87を操作することにより行なう。ま
た、浴室80には浴室用リモコン88が設置されてい
る。浴室用リモコン88には、温水や電解水の生成の開
始/停止スイッチ、生成条件(温水の温度、電解水の種
類や濃度等)の設定スイッチ等、電解水供給装置10や
給湯機70を制御するための各種スイッチ(図示せず)
が備えられている。
【0034】台所90にはカラン92及び台所用リモコ
ン93が設置されている。カラン92からの出水/停止
はバルブ94を操作することにより行なう。また、台所
用リモコン93にも、浴室用リモコン88と同様に、電
解水供給装置10や給湯機70を制御するための各種ス
イッチ(図示せず)が備えられている。
【0035】図2は図1の電解水供給装置10の概略構
成図である。導水管11の途上には、上流から順に、減
圧逆止弁12、電磁弁13及び流量調節弁14が配設さ
れている。流量調節弁14の下流には第一切替弁17が
配設されており、ここで流路は第一分岐管15及び第二
分岐管16に分岐している。
【0036】第一分岐管15の先端は、水を電気分解し
て酸性水及びアルカリ水を分別生成するための電極を有
する第一電解槽20の入口に接続されている。一方、第
二分岐管16の先端は、水を電気分解して次亜塩素酸含
有水を生成するための電極を有する第二電解槽22の入
口に接続されている。第二電解槽22の出口には電解水
取り出し管28が接続されている。一方、第一電解槽2
0の酸性水出口及びアルカリ水出口は、それぞれ酸性水
抽出管24及びアルカリ水抽出管25により混合弁26
の二つの入口と接続されている。また、混合弁26が有
する二つの出口の一方は電解水取り出し管28の途上に
通じており、他方は第一排水管29を介してオーバーフ
ロー管30に通じている。
【0037】電解水取り出し管28の下流には第一フロ
ートスイッチ31及び第二フロートスイッチ32を備え
るタンク33が配設されている。タンク33の底部には
pHセンサ34が配設されている。タンク33の一側面
の上部には上記オーバーフロー管30が接続されてい
る。また、タンク33の底部に設けられた出口には電解
水供給管36が接続されている。
【0038】電解水供給管36の途上には、上流から、
ポンプ40、流水スイッチ41、圧力スイッチ(PS)
42、第二切替弁43が配設されている。切替弁43の
接続口の一つは第二排水管46を介してオーバーフロー
管30に通じている。
【0039】電解制御装置50は、第一フロートスイッ
チ31、第二フロートスイッチ32、流水スイッチ4
1、圧力スイッチ42、pHセンサ34、サーミスタ4
7(電解水供給装置10の内部でタンク33の近くに配
設されている)から成る入力系と、電磁弁13、流量調
節弁14、第一切替弁17、混合弁26、第二切替弁4
3、第一電解槽20、第二電解槽22及びポンプ40か
ら成る出力系とを含む制御系の中心であり、入力系の各
構成要素からの信号を受け、それに応じて出力系の各構
成要素の作動を適宜制御する。更に、電解制御装置50
には、図1に示したように、浴室用リモコン88、台所
用リモコン93及び給湯機70が有する給湯制御装置7
3からも信号が入力され、その信号も、上記出力系の制
御の基礎とされる。なお、電解制御装置50には半導体
メモリ等から成る記憶部51が設けられている。
【0040】上記のような給湯システムにおいて、電解
水供給装置10を用いて酸性水又はアルカリ水を生成す
る行程について説明する。この行程において、まず電解
制御装置50は電磁弁13を開成する。すると、給水管
72を流れる水が導水管11に流入し、その流量は流量
調節弁14により所定流量に調節される。電解制御装置
50は、導水管11から第一分岐管15への流路が形成
されるように第一切替弁17を切り替え、且つ、第一電
解槽20の電極に電圧を印加する。これにより、第一電
解槽20を流れる水が電気分解され、酸性水とアルカリ
水が生成される。これら酸性水及びアルカリ水はそれぞ
れ酸性水抽出管24及びアルカリ水抽出管25を通って
混合弁26に至り、ここで混合される。混合弁26を用
いることにより、電解水取り出し管28からは所望のp
Hを有する水を取り出すことができる。すなわち、酸性
水を取り出したい(pHを小さくしたい)場合にはアル
カリ水の一部又は全部を第一排水管29から排出するよ
うにし、アルカリ水を取り出したい(pHを大きくした
い)場合には、酸性水の一部又は全部を第一排水管29
から排出するようにする。こうして電解水取り出し管2
8から取り出された電解水(酸性水又はアルカリ水)は
タンク33に貯留される。貯留された電解水のpHはp
Hセンサ34により検出され、その検出値に応じて、制
御装置50は混合弁26の設定を適宜変更し、所望のp
Hの電解水が得られるようにする。タンク33内の電解
水の水面が所定水位にまで上昇すると、第一フロートス
イッチ31が導通状態となり、これを検出した電解制御
装置50は、電磁弁13を閉成し、第一電解槽20の電
極への電圧の印加を停止し、電解水供給管36が全通す
るように第二切替弁43を切り替える。
【0041】なお、第一電解槽20の電極に印加する電
圧を変更することによっても、生成される電解水のpH
を適宜調節することができる。
【0042】次に、次亜塩素酸含有水を生成する行程に
ついて説明する。この行程において、電解制御装置50
は、電磁弁13を開成し、導水管11から第二分岐管1
6への流路が形成されるように第一切替弁17を切り替
え、且つ、第二電解槽22の電極に電圧を印加する。こ
れにより、第二電解槽22を流れる水が電気分解され、
次亜塩素酸含有水が生成される。次亜塩素酸含有水の濃
度は、第二電解槽22の電極に印加する電圧を変更する
ことにより適宜調節することができる。こうして生成さ
れた次亜塩素酸含有水は電解水取り出し管28から取り
出され、タンク33に貯留される。タンク33内の電解
水の水面が所定水位にまで上昇すると、第一フロートス
イッチ31が導通状態となり、これを検出した電解制御
装置50は、電磁弁13を閉成し、第二電解槽22の電
極への電圧の印加を停止し、電解水供給管36が全通す
るように第二切替弁43を切り替える。
【0043】なお、次亜塩素酸含有水の濃度は、流量調
節弁14の開度を変更することによっても変更すること
が可能である。すなわち、第二電解槽22に流入する水
の流量を小さくすれば次亜塩素酸含有水の濃度を高める
ことができ、水の流量を大きくすれば次亜塩素酸含有水
の濃度を低くすることができる。
【0044】次に、吐水行程について説明する。なお、
この行程の説明では、酸性水、アルカリ水又は次亜塩素
酸含有水をまとめて電解水と呼ぶことにする。
【0045】タンク33に電解水が貯留されているとき
に使用者が吐水弁(図示せず)を開くと、電解水供給管
36内の水圧が瞬時に低下する。この水圧の低下が生じ
ると、圧力スイッチ42が導通状態となり、電解制御装
置50へ信号が送られる。この信号を受けると、電解制
御装置50はポンプ40を起動する。これにより、タン
ク33に貯留された電解水が電解水供給管36を通じて
外部へ供給される。その後、タンク33内の電解水の水
面が所定水位まで低下すると、第二フロートスイッチ3
2が切断状態となり、電解制御装置50がこれを検出す
る。
【0046】第二フロートスイッチ32の切断が検出さ
れた後の行程について、(1)通常使用時、及び(2)
タンク貯留水排水時の2つに分けて説明する。
【0047】まず、通常使用時において、第二フロート
スイッチ32が切断されると、電解制御装置50は電磁
弁13を開成し、先に述べたような行程で電解水が生成
されるように、第一切替弁17や混合弁26を設定し、
第一電解槽20又は第二電解槽22の電極に電圧を印加
する。これにより、タンク33には新たに電解水が補充
される。その後、タンク33内の水位が上昇して第一フ
ロートスイッチ31が導通状態になったら、電解制御装
置50は電磁弁13を閉成し、電解水の生成を停止す
る。
【0048】次に、タンク貯留水の排水時においては、
電解制御装置50は、電解水供給管36から第二排水管
46へ流路が形成されるように第二切替弁43を切り替
えて、ポンプ40を起動する。すると、タンク33に残
留した電解水が電解水供給管36、第二切替弁43及び
第二排水管46を経て、オーバーフロー管30から排出
される。その後、タンク33内の水位が下降し、第二フ
ロートスイッチ32が切断状態となったら、それと同時
又はやや遅れて、電解制御装置50はポンプ40を停止
する。
【0049】上記のような電解水供給装置10により本
発明を実施する方法について以下に説明する。
【0050】まず、第一発明の実施例について説明す
る。本実施例においては、タンク33の近くに配設され
たサーミスタ47によりタンク33の雰囲気温度を検出
し、その温度に応じて、電解制御装置50が、生成され
る次亜塩素酸含有水の濃度を適宜制御する。具体的に説
明すると、電解制御装置50は、第二電解槽22の電極
に電圧を印加するに際し、サーミスタ47の出力信号を
参照し、その出力信号に基づいて、タンク33の雰囲気
温度を求める。そして、その温度が基準温度(例えば2
0℃)よりも高いときには、上記電極に印加する電圧を
やや高くしたり、流量調節弁14を制御して水の流量を
小さくすることにより、高濃度の次亜塩素酸含有水を生
成するのである。このようにすると、例えば気温の高い
夏期においても、予め十分に高濃度の次亜塩素酸含有水
を生成しておくことにより、次亜塩素酸含有水は生成
後、長時間にわたって十分な殺菌力を維持することがで
きる。
【0051】なお、上記の例では基準温度を一つのみ設
定したものと仮定したが、もちろん複数の基準温度を段
階的に設定し、それに対応する複数の電圧値を定めるよ
うにしてもよいし、あるいは、検出された温度とそれに
対応する電圧値の関係を連続的に定めてもよい。
【0052】また、次亜塩素酸含有水がタンク33に貯
留される時間が比較的短い場合には、タンク33の近く
ではなく、ノズルやカランのある空間における気温を検
出し、その温度に応じて次亜塩素酸含有水の濃度を制御
するようにしてもよい。
【0053】また、上記のような濃度の制御方法は次亜
塩素酸含有水のみならず、経時的に濃度が低下するよう
ないかなる液体にも応用可能である。
【0054】次に、第二発明の実施例について説明す
る。本実施例において、電解制御装置50は、洗浄水
(酸性水、アルカリ水)や殺菌水(次亜塩素酸含有水)
を生成するに際し、浴室用リモコン88や給湯制御装置
73が生成する信号を適宜利用して浴室80の使用頻度
の目安となる値(以下、「使用頻度値」とする)を求
め、その値が所定の基準値よりも大きいときには、強酸
性水、強アルカリ水、又は高濃度の次亜塩素酸含有水を
生成するようにする。もちろん、基準値を段階的に複数
設定し、それぞれに対応して電解水のpHや濃度を段階
的に設定してもよい。
【0055】使用頻度値の例を挙げてみる。例えば、最
近の給湯システムでは、浴室優先機能、すなわち浴室で
温水が使われている間は他の場所(台所、洗面台等)に
設置されたリモコンを操作しても温水生成条件を変更す
ることはできないようにする機能を備えるものがある。
従って、浴室優先機能が有効になっている時間の累積値
を使用頻度値として利用することができる。また、特に
浴槽の使用頻度値を求めたい場合は、「湯はり行程(空
の浴槽に温水を貯留する)」や「沸かし行程(浴槽に貯
留された水を沸かす)」が実行された時間や回数の累積
値を用いることができる。
【0056】次に、第三発明の実施例について説明す
る。例えば、浴室80のシャワー81やカラン82から
電解水を出す場合、その目的としては、人体の肌の引き
しめのための美容水として使う、浴槽や浴室床の洗浄及
び/又は殺菌に使う、といったものが考えられる。一
方、天井の噴霧ノズル85から電解水を噴霧する場合、
その目的は主として浴室全体(特に内壁)の洗浄及び/
又は殺菌である。また、台所90のカラン92から電解
水を出す場合、その目的としては、飲料水にする、調理
に使う、食器や流しの殺菌に使う、といったものが考え
られる。このように、電解水をどこで使用するか、すな
わちシャワー、カラン又は噴霧ノズルのいずれから電解
水を出して使うかにより、その電解水の使用目的は自ず
と限定される場合がある。
【0057】そこで、本実施例においては、(1)シャ
ワー81及びカラン82、(2)噴霧ノズル85及び
(3)カラン92の3つの出水箇所のいずれから電解水
を出すかに応じて、電解制御装置50が、生成可能な電
解水の種類、濃度、pH等を適宜限定するようにする。
具体的には、例えば、シャワー81及びカラン82から
出水する場合には、強酸性水、強アルカリ水又は高濃度
の次亜塩素酸含有水は生成しないようにする。また、例
えば、次亜塩素酸含有水を生成する場合、それを台所9
0のカラン92から出すときには低濃度にし、浴室80
の噴霧ノズル85から出すときには高濃度にする。
【0058】出水箇所の特定のためには、例えば、浴室
用リモコン88から発信された信号と台所用リモコン9
3から発信された信号とを異なる信号とすることによ
り、浴室80及び台所90のいずれで電解水が使用され
るかを検知するようにする。また、3つのバルブ84、
87及び94の開閉に連動して信号を出力するスイッチ
を上記各バルブに設け、それらスイッチの信号を電解制
御装置50に入力し、電解制御装置50はその信号に基
づいて各バルブの開閉状態を検知することにより出水箇
所を特定する、というような方法も可能である。
【0059】ところで、浴室80の噴霧ノズル85から
強酸性水を噴霧している最中に台所90のバルブ94が
開成されると、カラン92からも強酸性水が吐出されて
しまう。このようなことを防止するため、出水箇所には
予め優先順位を付与しておくことが望ましい。上記の例
では、カラン92の優先順位を噴霧ノズル85の優先順
位よりも高くしておき、バルブ87とバルブ94の両方
が開成状態にある間はカラン92で使用する電解水を生
成するようにする。
【0060】次に、第四発明の実施例について説明す
る。図3は本実施例における浴室用リモコンの一部を示
す図である。この浴室用リモコン88には、引きしめス
イッチ88a、浴室洗浄スイッチ88b、殺菌スイッチ
88cというように、電解水の使用目的に対応したスイ
ッチが設けられている。この他、出/止スイッチ88d
は、電解水を出すか止めるかを選択するためのスイッチ
である。また、濃度/pH設定スイッチ88e及び88
fは、電解水のpH又は次亜塩素酸含有水の濃度を手動
で変更するためのスイッチである。
【0061】本実施例においては、図2に示した記憶部
51に、上記各スイッチに対応した設定データが予め保
存されている。以下、これらの設定データをそれぞれ
「引きしめ用データ」「浴室洗浄用データ」及び「殺菌
用データ」と呼ぶことにする。
【0062】引きしめ用データとは、例えば「弱酸性
水、原水の順に供給する」という指示を電解制御装置5
0に与えるデータである。同様に、浴室洗浄用データ
は、例えば「強アルカリ水、強酸性水、高濃度次亜塩素
酸含有水、原水の順に供給する」という指示のデータで
ある。また、殺菌用データは、例えば「高濃度次亜塩素
酸含有水、原水の順に供給する」という指示のデータで
ある。
【0063】本実施例において、浴室用リモコン88を
操作して電解水を使用するには、まず出/止スイッチ8
8dを操作して電解水を出せる状態にした上で、引きし
めスイッチ88a、浴室洗浄スイッチ88b又は殺菌ス
イッチ88cのいずれかを押す。
【0064】引きしめスイッチ88aが押された場合、
電解制御装置50は記憶部51から引きしめ用データを
読み出し、それに基づいて電解水供給装置10の出力系
の作動を適宜制御し、弱酸性水及び原水がこの順で供給
されるようにする。なお、原水を供給するには、第一電
解槽20又は第二電解槽22による電解水の生成を停止
し、導水管11からの水をそのままタンク33に貯留し
て、電解水供給管36から流出させればよい。
【0065】浴室洗浄スイッチ88bが押された場合、
電解制御装置50は記憶部51から浴室洗浄用データを
読み出し、それに基づいて電解水供給装置10の出力系
の作動を適宜制御し、強アルカリ水、強酸性水、高濃度
次亜塩素酸含有水及び原水がこの順で供給されるように
する。ここで、強アルカリ水を供給する行程と強酸性水
を供給する行程の間、及び、強酸性水を供給する行程と
高濃度次亜塩素酸含有水を供給する行程の間に、残留し
た電解水(強アルカリ水又は強酸性水)を原水で置換す
る行程を実行するようにしてもよい。このようにする
と、例えば強酸性水が残留した強アルカリ水により薄め
られてしまうといった事態が生じなくなる。
【0066】殺菌スイッチ88cが押された場合、電解
制御装置50は記憶部51から殺菌用データを読み出
し、それに基づいて電解水供給装置10の出力系の作動
を適宜制御し、次亜塩素酸含有水及び原水がこの順で供
給されるようにする。
【0067】なお、浴室洗浄スイッチ88bや殺菌スイ
ッチ88cのように、強酸性水、強アルカリ水又は高濃
度次亜塩素酸含有水を用いる行程を実行するためのスイ
ッチは、(1)2度押さなければ機能しない、(2)別
途設けられたキーと同時に押さなければ機能しない、と
いうようなスイッチにして、誤操作されにくくすること
が望ましい。
【0068】図4に示した浴室用リモコン89は、使用
目的に対応してスイッチを設けるかわりに選択スイッチ
89aと、使用目的に対応したLEDが設けられた表示
部89bを設けたものである。この浴室用リモコン89
では、選択スイッチ89aを押す度に表示部89bのL
EDが循環的に点灯する。そして、所望の使用目的に対
応するLEDが点灯したところで出/止スイッチ89c
を押すと、その使用目的に応じた電解水の生成が開始さ
れる。
【0069】上記第四発明の実施例の説明では浴室用リ
モコンを例にとったが、台所用リモコンも同様に構成で
きることはもちろんである。更に、もし集中制御用リモ
コンが備えられていれば、そのリモコンも同様に構成で
きる。
【0070】以上、本発明の各種実施例を説明したが、
実施例はこれらに限られることはなく、本発明の精神及
び範囲内で様々に変更可能であることは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電解水供給装置を含む給湯シス
テムを示す図。
【図2】 図1の電解水供給装置の概略構成図。
【図3】 第四発明の実施例における浴室用リモコンの
一部を示す図。
【図4】 第四発明の別の実施例における浴室用リモコ
ンの一部を示す図。
【符号の説明】
10…電解水供給装置 11…導水管 17…第一切替弁 20…第一電解槽 22…第二電解槽 24…酸性水抽出管 25…アルカリ水抽出管 26…混合弁 34…pHセンサ 36…電解水供給管 43…第二切替弁 47…サーミスタ 50…電解制御装置 51…記憶部 70…給湯機 72…給水管 73…給湯制御装置 81…シャワー 82、92…カラン 84、87、94…バルブ 85…噴霧ノズル 88、89…浴室用リモコン 93…台所用リモコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 540 C02F 1/50 540B 550 550D 550L 560 560F C25B 1/26 C25B 1/26 C 15/02 302 15/02 302 G01N 27/28 301 G01N 27/28 301 (72)発明者 熊本 保弘 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 秋山 史樹 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 米澤 順治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解用原液を電気分解して所定の作用を
    有する物質又はイオンを含有する電解水を生成する電解
    水生成手段を備える電解水供給装置において、 前記電解水生成手段により生成される電解水の濃度を変
    更するための濃度変更手段と、 前記物質又はイオンの経時的な消失度に応じて前記濃度
    変更手段を制御し、生成される電解水の濃度を調節する
    制御手段と、を備えることを特徴とする電解水供給装
    置。
  2. 【請求項2】 上記電解水の雰囲気温度を検出する温度
    検出手段を備え、上記物質又はイオンは温度に応じてそ
    の経時的な消失度が変化する物質又はイオンであり、上
    記制御手段は前記温度検出手段により検出された温度に
    応じて前記濃度変更手段を制御することを特徴とする請
    求項1に記載の電解水供給装置。
  3. 【請求項3】 上記温度検出手段は上記電解水を作用さ
    せる対象物の雰囲気温度を検出することを特徴とする請
    求項2に記載の電解水供給装置。
  4. 【請求項4】 上記電解水生成手段により生成された電
    解水を貯留する貯留部を備え、上記温度検出手段は前記
    貯留部の雰囲気温度を検出することを特徴とする請求項
    2に記載の電解水供給装置。
  5. 【請求項5】 上記物質又はイオンは次亜塩素酸又は次
    亜塩素酸イオンであることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の電解水供給装置。
  6. 【請求項6】 電解水生成手段により電解用原液を電気
    分解して所定の作用を有する物質又はイオンを含有する
    電解水を生成し、該電解水を対象物に作用させるような
    電解水供給装置において、 前記電解水生成手段により生成される電解水の濃度を変
    更するための濃度変更手段と、 前記対象物の状態を示す状態量を検出する状態量検出手
    段と、 該状態量検出手段により検出された状態量に応じて前記
    濃度変更手段を制御し、前記電解水生成手段により生成
    される電解水の濃度を変更する制御手段とを備えること
    を特徴とする電解水供給装置。
  7. 【請求項7】 上記対象物が菌であり、上記状態量は菌
    の繁殖状態を示す量であり、上記電解水は次亜塩素酸含
    有水であることを特徴とする請求項6に記載の電解水供
    給装置。
  8. 【請求項8】 上記対象物がタンパク質汚れであり、上
    記状態量はタンパク質汚れの度合いを示す量であり、上
    記電解水はアルカリ水であることを特徴とする請求項6
    に記載の電解水供給装置。
  9. 【請求項9】 上記対象物が金属石鹸汚れであり、上記
    状態量は金属石鹸汚れの度合いを示す量であり、上記電
    解水は酸性水であることを特徴とする請求項6に記載の
    電解水供給装置。
  10. 【請求項10】 上記電解水生成手段により生成された
    電解水を浴室内の対象物へ供給するための電解水供給手
    段を備え、前記状態量検出手段は前記浴室の使用状況に
    基づいて前記対象物の状態を示す状態量を検出すること
    を特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の電解水供
    給装置。
  11. 【請求項11】 上記濃度変更手段は、上記電解水生成
    手段に供給される電流の大きさを変更することにより電
    解水の濃度を変更することを特徴とする請求項1〜10
    のいずれかに記載の電解水供給装置。
  12. 【請求項12】 上記電解水生成手段は濃度の異なる少
    なくとも2つの電解水を生成可能であり、上記濃度変更
    手段は一の電解水に他の電解水を適宜混合することによ
    り電解水の濃度を変更することを特徴とする請求項1〜
    10のいずれかに記載の電解水供給装置。
  13. 【請求項13】 電解用原液を電気分解してそれぞれ異
    なる作用を有する複数の電解水を生成する電解水生成手
    段と、 該電解水生成手段の下流に設けられた複数の電解水出口
    と、 前記複数の電解水出口の開閉状態を判定するための開閉
    状態判定手段と、 前記開閉状態判定手段により判定された前記複数の電解
    水出口の開閉状態に応じて前記電解水生成手段を制御
    し、生成可能な電解水の種類を適宜限定する制御手段
    と、を備えることを特徴とする電解水供給装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の電解水出口にそれぞれ対応
    する複数の操作部を設け、前記開閉状態判定手段は、前
    記操作部からの入力信号に基づいて前記複数の電解水出
    口の開閉状態を判定することを特徴とする請求項13に
    記載の電解水供給装置。
  15. 【請求項15】 前記複数の電解水出口に優先順位を付
    与したことを特徴とする請求項13又は14に記載の電
    解水供給装置。
  16. 【請求項16】 電解用原液を電気分解してそれぞれ異
    なる作用を有する複数の電解水を生成するための電解水
    生成手段と、 電解水の使用目的を選択するための操作部と、 電解水の使用目的に応じた一又は複数の電解水の種類及
    び生成順序に関する設定データを記憶した記憶手段と、 前記操作部を用いて選択された使用目的に応じた設定デ
    ータを前記記憶手段から読み出し、読み出された設定デ
    ータに基づいて一又は複数の電解水を所定の順序で生成
    するように前記電解水生成手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする電解水供給装置。
  17. 【請求項17】 上記制御手段は更に各電解水の生成量
    に関するデータを含むことを特徴とする請求項16に記
    載の電解水供給装置。
  18. 【請求項18】 上記電解水生成手段により生成された
    電解水の流出路を備え、上記設定データは、一又は複数
    の電解水を所定の順序で生成するに際し、各電解水の生
    成が終了する度毎に該電解水よりも低濃度の液体を上記
    電解水生成手段から前記流出路に流すことを指示するデ
    ータを含むことを特徴とする請求項16に記載の電解水
    供給装置。
  19. 【請求項19】 殺菌性を有する物質又はイオンを含む
    水を生成する殺菌水生成手段を備える殺菌水供給装置に
    おいて、 前記殺菌水生成手段により生成される殺菌水の濃度を変
    更するための濃度変更手段と、 前記物質又はイオンの経時的な消失度に応じて前記濃度
    変更手段を制御し、生成される殺菌水の濃度を調節する
    制御手段と、を備えることを特徴とする殺菌水供給装
    置。
  20. 【請求項20】 殺菌性を有する物質又はイオンを含む
    水を生成する殺菌水生成手段を備える殺菌水供給装置に
    おいて、 前記殺菌水生成手段により生成される殺菌水の濃度を変
    更するための濃度変更手段と、 前記殺菌水を作用させる菌の繁殖状態を示す状態量を検
    出する状態量検出手段と、 該状態量検出手段により検出された状態量に応じて前記
    濃度変更手段を制御し、生成される殺菌水の濃度を調節
    する制御手段と、を備えることを特徴とする殺菌水供給
    装置。
  21. 【請求項21】 殺菌性を有する物質又はイオンを含む
    水を生成する殺菌水生成手段を備える殺菌水供給装置に
    おいて、 前記殺菌水生成手段により生成される殺菌水の濃度を変
    更するための濃度変更手段と、 前記殺菌水を作用させる対象物の雰囲気の温度又は湿度
    を検出する検出手段と、 該検出手段により検出された温度又は湿度に応じて前記
    濃度変更手段を制御し、生成される殺菌水の濃度を調節
    する制御手段と、を備えることを特徴とする殺菌水供給
    装置。
  22. 【請求項22】 殺菌性を有する物質又はイオンを含む
    水を生成する殺菌水生成手段を備える殺菌水供給装置に
    おいて、 前記殺菌水生成手段により生成される殺菌水の濃度を変
    更するための濃度変更手段と、 上記殺菌水生成手段により生成された殺菌水を浴室内の
    対象物へ供給するための殺菌水供給手段と、 前記浴室の使用状況を示す量を検出する使用量検出手段
    と、 該使用量検出手段により検出された量に応じて前記濃度
    変更手段を制御し、生成される殺菌水の濃度を調節する
    制御手段と、を備えることを特徴とする殺菌水供給装
    置。
  23. 【請求項23】 殺菌性を有する物質又はイオンを含む
    水を生成する殺菌水生成手段を備える殺菌水供給装置に
    おいて、 前記殺菌水生成手段の下流に設けられた複数の殺菌水出
    口と、 前記複数の殺菌水出口の開閉状態を判定するための開閉
    状態判定手段と、 前記開閉状態判定手段により判定された前記複数の殺菌
    水出口の開閉状態に応じて前記殺菌水生成手段を制御
    し、生成可能な殺菌水の種類を適宜限定する制御手段
    と、を備えることを特徴とする殺菌水供給装置。
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