JPH10302025A - 手書き文字認識装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents
手書き文字認識装置およびそのプログラム記録媒体Info
- Publication number
- JPH10302025A JPH10302025A JP9121550A JP12155097A JPH10302025A JP H10302025 A JPH10302025 A JP H10302025A JP 9121550 A JP9121550 A JP 9121550A JP 12155097 A JP12155097 A JP 12155097A JP H10302025 A JPH10302025 A JP H10302025A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- character
- candidate
- candidates
- cutout
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Landscapes
- Character Input (AREA)
- Character Discrimination (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 手書き入力された文字列パターンを複数の切
り出し方によって切り出して文字認識を行うと共に、単
語照合を行い、その結果、類似度の高いものを絞り込む
ことで、単語照合時に通常の単純照合で行うことができ
る等、処理時間を大幅に短縮する。 【解決手段】 CPU1はタブレット7から手書き入力
された文字列パターンを複数の切り出し方にしたがって
切り出すことにより複数種の切り出しパターン候補を得
る。そして、各切り出しパターン候補をそれぞれ文字認
識して複数種の候補文字列に変換し、この候補文字列と
単語辞書内の登録単語とを照合し、その一致度を求め、
この一致度に応じて候補の絞り込みを行う。
り出し方によって切り出して文字認識を行うと共に、単
語照合を行い、その結果、類似度の高いものを絞り込む
ことで、単語照合時に通常の単純照合で行うことができ
る等、処理時間を大幅に短縮する。 【解決手段】 CPU1はタブレット7から手書き入力
された文字列パターンを複数の切り出し方にしたがって
切り出すことにより複数種の切り出しパターン候補を得
る。そして、各切り出しパターン候補をそれぞれ文字認
識して複数種の候補文字列に変換し、この候補文字列と
単語辞書内の登録単語とを照合し、その一致度を求め、
この一致度に応じて候補の絞り込みを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、手書き入力され
た文字列パターンを切り出して文字認識する手書き文字
認識装置およびそのプログラム記録媒体に関する。
た文字列パターンを切り出して文字認識する手書き文字
認識装置およびそのプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タブレット上に手書き入力された
文字列パターンを切り出す際に文字認識枠を用いずにパ
ターンの切り出しを行って文字認識する技術としては、
特公平8−23875号(発明の名称:単語読み取り方
式)が知られている。この種の単語読み取り方式は、文
字認識された文字列を単語辞書と照合し、その結果から
文字パターンの切り出し誤りを検出するようにしてい
る。ここで、切り出し誤りが検出された場合にはその箇
所を推定し、再度、文字切り出しから文字認識をやり直
すようにしている。
文字列パターンを切り出す際に文字認識枠を用いずにパ
ターンの切り出しを行って文字認識する技術としては、
特公平8−23875号(発明の名称:単語読み取り方
式)が知られている。この種の単語読み取り方式は、文
字認識された文字列を単語辞書と照合し、その結果から
文字パターンの切り出し誤りを検出するようにしてい
る。ここで、切り出し誤りが検出された場合にはその箇
所を推定し、再度、文字切り出しから文字認識をやり直
すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文字切
り出し誤りを含んだ文字列を単語照合するには、文字位
置のずれ、および一部の文字の不一致を許容して単語辞
書の検索を行うという極めて複雑なアルゴリズムが必要
となる。また、フィードバック方式なので、正しい候補
が得られるまで文字切り出し文字認識を何回も繰り返し
行われる可能性があり、処理時間が長くなり、リアルタ
イムで文字認識する場合には不向きなものとなる。この
発明の課題は、手書き入力された文字列パターンを複数
の切り出し方によって切り出して文字認識を行うと共
に、単語照合を行い、その結果、類似度の高いものを絞
り込むことで、単語照合時に通常の単純照合で行うこと
ができる等、処理時間を大幅に短縮できるようにするこ
とである。
り出し誤りを含んだ文字列を単語照合するには、文字位
置のずれ、および一部の文字の不一致を許容して単語辞
書の検索を行うという極めて複雑なアルゴリズムが必要
となる。また、フィードバック方式なので、正しい候補
が得られるまで文字切り出し文字認識を何回も繰り返し
行われる可能性があり、処理時間が長くなり、リアルタ
イムで文字認識する場合には不向きなものとなる。この
発明の課題は、手書き入力された文字列パターンを複数
の切り出し方によって切り出して文字認識を行うと共
に、単語照合を行い、その結果、類似度の高いものを絞
り込むことで、単語照合時に通常の単純照合で行うこと
ができる等、処理時間を大幅に短縮できるようにするこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の手段は次の通
りである。請求項1記載の発明は、手書き入力された文
字列パターンを予め決められている複数の切り出し方に
したがってそれぞれ切り出すことにより複数種の切り出
しパターン候補を得るパターン切り出し手段と、このパ
ターン切り出し手段により切り出された複数種の切り出
しパターン候補をそれぞれ文字認識することにより複数
種の候補文字列に変換する文字認識手段と、この文字認
識手段によって変換された複数種の候補文字列と単語辞
書内の登録単語とを照合し、その一致度を求める照合手
段と、この照合手段によって求められた一致度に応じて
候補の絞り込みを行う候補選択手段とを具備するもので
ある。なお、前記パターン切り出し手段は、手書き入力
された文字列パターンを構成するパターン間部分の幅に
応じて文字間の区切りか否かを判定する標準的な閾値を
用いてパターンの切り出しを行うと共に、標準的な閾値
を増加させた閾値を用いてパターンの切り出しを行い、
更に、標準的な閾値を減少させた閾値を用いてパターン
の切り出しを行うようにしてもよい。また、前記文字認
識手段は複数種の切り出しパターン候補をそれぞれ文字
認識する際に、1文字当たり複数の認識候補に変換する
ことにより1種類の切り出しパターン候補に対して複数
種の候補文字列を得るようにしてもよい。また、前記文
字認識手段によって変換された複数種の候補文字列をパ
ターン切り出し時の信頼度および文字認識時の信頼度に
応じて信頼度の高い順に並べ替える編集手段を設け、前
記照合手段は、前記編集手段によって並べ替えられた候
補文字列をその順序にしたがって単語辞書内の登録単語
を照合し、その結果、完全一致が検出された際にこの時
点で照合動作を中止するようにしてもよい。更に、前記
単語辞書は登録単語をその文字列に格納する文字数別領
域に区分されて成り、前記照合手段は候補文字列の文字
数に該当する文字数別領域を指定すると共に、指定され
た文字数別領域内の登録単語と候補文字列とを照合し、
その一致度を求めるようにしてもよい。
りである。請求項1記載の発明は、手書き入力された文
字列パターンを予め決められている複数の切り出し方に
したがってそれぞれ切り出すことにより複数種の切り出
しパターン候補を得るパターン切り出し手段と、このパ
ターン切り出し手段により切り出された複数種の切り出
しパターン候補をそれぞれ文字認識することにより複数
種の候補文字列に変換する文字認識手段と、この文字認
識手段によって変換された複数種の候補文字列と単語辞
書内の登録単語とを照合し、その一致度を求める照合手
段と、この照合手段によって求められた一致度に応じて
候補の絞り込みを行う候補選択手段とを具備するもので
ある。なお、前記パターン切り出し手段は、手書き入力
された文字列パターンを構成するパターン間部分の幅に
応じて文字間の区切りか否かを判定する標準的な閾値を
用いてパターンの切り出しを行うと共に、標準的な閾値
を増加させた閾値を用いてパターンの切り出しを行い、
更に、標準的な閾値を減少させた閾値を用いてパターン
の切り出しを行うようにしてもよい。また、前記文字認
識手段は複数種の切り出しパターン候補をそれぞれ文字
認識する際に、1文字当たり複数の認識候補に変換する
ことにより1種類の切り出しパターン候補に対して複数
種の候補文字列を得るようにしてもよい。また、前記文
字認識手段によって変換された複数種の候補文字列をパ
ターン切り出し時の信頼度および文字認識時の信頼度に
応じて信頼度の高い順に並べ替える編集手段を設け、前
記照合手段は、前記編集手段によって並べ替えられた候
補文字列をその順序にしたがって単語辞書内の登録単語
を照合し、その結果、完全一致が検出された際にこの時
点で照合動作を中止するようにしてもよい。更に、前記
単語辞書は登録単語をその文字列に格納する文字数別領
域に区分されて成り、前記照合手段は候補文字列の文字
数に該当する文字数別領域を指定すると共に、指定され
た文字数別領域内の登録単語と候補文字列とを照合し、
その一致度を求めるようにしてもよい。
【0005】請求項1記載の発明によれば、任意の文字
列が手書き入力されると、この文字列パターンを予め決
められている複数の切り出し方にしたがって切り出すこ
とにより複数種の切り出しパターン候補が得られる。こ
れによって得られた複数種の切り出しパターン候補はそ
れぞれ文字認識されて複数種の候補文字列に変換され
る。するとこの複数種の候補文字列と単語辞書内の登録
単語とが照合され、その一致度が求められ、この一致度
に応じて候補の絞り込みが行われる。したがって、手書
き入力された文字列パターンを複数の切り出し方によっ
て切り出して文字認識を行うと共に、単語照合を行い、
その結果、類似度の高いものを絞り込むことで、単語照
合時に通常の単純照合で行うことができる等、処理時間
を大幅に短縮することができる。
列が手書き入力されると、この文字列パターンを予め決
められている複数の切り出し方にしたがって切り出すこ
とにより複数種の切り出しパターン候補が得られる。こ
れによって得られた複数種の切り出しパターン候補はそ
れぞれ文字認識されて複数種の候補文字列に変換され
る。するとこの複数種の候補文字列と単語辞書内の登録
単語とが照合され、その一致度が求められ、この一致度
に応じて候補の絞り込みが行われる。したがって、手書
き入力された文字列パターンを複数の切り出し方によっ
て切り出して文字認識を行うと共に、単語照合を行い、
その結果、類似度の高いものを絞り込むことで、単語照
合時に通常の単純照合で行うことができる等、処理時間
を大幅に短縮することができる。
【0006】
(第1実施形態)以下、図1〜図8を参照してこの発明
の第1実施形態を説明する。図1は手書き文字認識装置
の全体構成を示したブロック図である。CPU1はRA
M2内にロードされている各種プログラムにしたがって
この手書き文字認識装置の全体動作を制御する中央演算
処理装置である。記憶装置3はオペレーティングシステ
ムや各種アプリケーションプログラム、データファイ
ル、文字フォントデータ等が予め格納されている記憶媒
体4やその駆動系を有している。この記憶媒体4は固定
的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着可能なもので
あり、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディス
ク、RAMカード等の磁気的・光学的記憶媒体、半導体
メモリによって構成されている。また、記憶媒体4内の
プログラムやデータは、必要に応じてCPU1の制御に
より、RAM2にロードされる。更に、CPU1は通信
回線等を介して他の機器側から送信されて来たプログラ
ム、データを受信して記憶媒体4に格納したり、他の機
器側に設けられている記憶媒体に格納されているプログ
ラム、データを通信回線等を介して使用することもでき
る。そして、CPU1にはその入出力周辺デバイスであ
る入力装置5、表示装置6、タブレット7がバスライン
を介して接続されており、入出力プログラムにしたがっ
てCPU1はそれらの動作を制御する。入力装置5は各
種データやコマンドを入力するキーボード、タッチスク
リーンを構成するタッチパネルである。タブレット7は
平板状に形成されたもので、その上に記入用紙を重ね合
せた状態において、記入用紙を通して加わった筆圧に基
づいてその位置座標を検出することにより筆記データを
入力する感圧式の座標入力装置である。
の第1実施形態を説明する。図1は手書き文字認識装置
の全体構成を示したブロック図である。CPU1はRA
M2内にロードされている各種プログラムにしたがって
この手書き文字認識装置の全体動作を制御する中央演算
処理装置である。記憶装置3はオペレーティングシステ
ムや各種アプリケーションプログラム、データファイ
ル、文字フォントデータ等が予め格納されている記憶媒
体4やその駆動系を有している。この記憶媒体4は固定
的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着可能なもので
あり、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディス
ク、RAMカード等の磁気的・光学的記憶媒体、半導体
メモリによって構成されている。また、記憶媒体4内の
プログラムやデータは、必要に応じてCPU1の制御に
より、RAM2にロードされる。更に、CPU1は通信
回線等を介して他の機器側から送信されて来たプログラ
ム、データを受信して記憶媒体4に格納したり、他の機
器側に設けられている記憶媒体に格納されているプログ
ラム、データを通信回線等を介して使用することもでき
る。そして、CPU1にはその入出力周辺デバイスであ
る入力装置5、表示装置6、タブレット7がバスライン
を介して接続されており、入出力プログラムにしたがっ
てCPU1はそれらの動作を制御する。入力装置5は各
種データやコマンドを入力するキーボード、タッチスク
リーンを構成するタッチパネルである。タブレット7は
平板状に形成されたもので、その上に記入用紙を重ね合
せた状態において、記入用紙を通して加わった筆圧に基
づいてその位置座標を検出することにより筆記データを
入力する感圧式の座標入力装置である。
【0007】図2は記憶装置3の主要内容を示し、記憶
装置3には文字列パターン切り出し用の標準閾値BP、
文字認識プログラムPG、単語辞書WD等が格納されて
おり、それらは必要に応じてRAM2にロードされる。
ここで、標準閾値BPはタブレット7から手書き入力さ
れた文字列パターンを切り出すために用いられるもの
で、手書き入力された文字列パターンを構成するパター
ン間部分の幅に応じて文字間の区切りか否かを判定する
標準値な閾値であり、CPU1はこの標準閾値BPを用
いてパターンの切り出しを行う。更に、CPU1はこの
標準閾値BPを増加させた閾値を用いてパターンの切り
出しを行うと共に、標準閾値BPを減少させた閾値を用
いてパターンの切り出しを行う等、予め決められている
複数種(この例では4種類)の切り出し方によってパタ
ーンの切り出しを行うことによって複数種の切り出しパ
ターン候補を得るようにしている。ここで、CPU1は
文字認識プログラムPGを起動させて複数種の切り出し
パターン候補をそれぞれ文字認識することによって複数
種の候補文字列に変換し、この複数種の候補文字列と単
語辞書WD内の登録単語とを照合し、その一致度を求め
る。単語辞書WDは文字列の長さ(文字数)毎に各種の
登録単語(熟語を含む)を固定的に記憶するもので、C
PU1は文字認識された候補文字列と単語辞書WDとの
内容とを文字列の長さ毎に照合し、その一致度を求める
が、その際、候補文字列の中に登録単語を構成する文字
と一致する文字が含まれていれば、その一致文字数をカ
ウントすることによりそのカウント値を一致度として求
める。
装置3には文字列パターン切り出し用の標準閾値BP、
文字認識プログラムPG、単語辞書WD等が格納されて
おり、それらは必要に応じてRAM2にロードされる。
ここで、標準閾値BPはタブレット7から手書き入力さ
れた文字列パターンを切り出すために用いられるもの
で、手書き入力された文字列パターンを構成するパター
ン間部分の幅に応じて文字間の区切りか否かを判定する
標準値な閾値であり、CPU1はこの標準閾値BPを用
いてパターンの切り出しを行う。更に、CPU1はこの
標準閾値BPを増加させた閾値を用いてパターンの切り
出しを行うと共に、標準閾値BPを減少させた閾値を用
いてパターンの切り出しを行う等、予め決められている
複数種(この例では4種類)の切り出し方によってパタ
ーンの切り出しを行うことによって複数種の切り出しパ
ターン候補を得るようにしている。ここで、CPU1は
文字認識プログラムPGを起動させて複数種の切り出し
パターン候補をそれぞれ文字認識することによって複数
種の候補文字列に変換し、この複数種の候補文字列と単
語辞書WD内の登録単語とを照合し、その一致度を求め
る。単語辞書WDは文字列の長さ(文字数)毎に各種の
登録単語(熟語を含む)を固定的に記憶するもので、C
PU1は文字認識された候補文字列と単語辞書WDとの
内容とを文字列の長さ毎に照合し、その一致度を求める
が、その際、候補文字列の中に登録単語を構成する文字
と一致する文字が含まれていれば、その一致文字数をカ
ウントすることによりそのカウント値を一致度として求
める。
【0008】図3はRAM2の主要構成を示した図で、
RAM2には切り出しパターンメモリ2−1、認識文字
メモリ2−2、候補文字列バッファ2−3、単語候補バ
ッファ2−4、文書メモリ2−5、iレジスタ2−6を
有している。切り出しパターンメモリ2−1は手書き入
力された文字列パターンが複数種の切り出し方によって
それぞれ切り出された際に、その切り出しパターン候補
を一時記憶するためのワーク域である。認識文字メモリ
2−2は切り出しパターンメモリ2−1内に格納されて
いる複数種の切り出しパターン候補がそれぞれ文字認識
された際に、その認識結果を一時記憶するためのワーク
域であり、候補文字列バッファ2−3は文字認識結果を
組み合せることによって生成された候補文字列を一時記
憶するワーク域である。単語候補バッファ2−4は候補
文字列バッファ2−3内の候補文字列と単語辞書WDの
内容との照合結果を一致度が高い順に一時記憶するワー
ク域である。すなわち、図4は単語候補バッファ2−4
の構成を示したもので、単語候補バッファ2−4は照合
結果(単語候補)を単語照合一致度と共に一致度が高い
順に順次記憶する構成となっている。単語候補バッファ
2−4は確定候補を文書データとして記憶するテキスト
メモリであり、文書メモリ2−5は単語照合時に、候補
文字列バッファ2−3内の候補文字列を読み出すアドレ
スを記憶するアドレスレジスタである。
RAM2には切り出しパターンメモリ2−1、認識文字
メモリ2−2、候補文字列バッファ2−3、単語候補バ
ッファ2−4、文書メモリ2−5、iレジスタ2−6を
有している。切り出しパターンメモリ2−1は手書き入
力された文字列パターンが複数種の切り出し方によって
それぞれ切り出された際に、その切り出しパターン候補
を一時記憶するためのワーク域である。認識文字メモリ
2−2は切り出しパターンメモリ2−1内に格納されて
いる複数種の切り出しパターン候補がそれぞれ文字認識
された際に、その認識結果を一時記憶するためのワーク
域であり、候補文字列バッファ2−3は文字認識結果を
組み合せることによって生成された候補文字列を一時記
憶するワーク域である。単語候補バッファ2−4は候補
文字列バッファ2−3内の候補文字列と単語辞書WDの
内容との照合結果を一致度が高い順に一時記憶するワー
ク域である。すなわち、図4は単語候補バッファ2−4
の構成を示したもので、単語候補バッファ2−4は照合
結果(単語候補)を単語照合一致度と共に一致度が高い
順に順次記憶する構成となっている。単語候補バッファ
2−4は確定候補を文書データとして記憶するテキスト
メモリであり、文書メモリ2−5は単語照合時に、候補
文字列バッファ2−3内の候補文字列を読み出すアドレ
スを記憶するアドレスレジスタである。
【0009】次に、この手書き文字認識装置の動作を図
5および図6に示すフローチャートにしたがって説明す
る。なお、これらのフローチャートに記述されている各
機能を実現するためのプログラムは、CPU1が読み取
り可能なプログラムコードの形態で記憶媒体4に記憶さ
れており、その内容がRAM2内のワークメモリ(図示
せず)にロードされている。図5および図6はタブレッ
ト7に任意の文字列が手書き入力される毎に実行開始さ
れるフローチャートである。いま、図7(A)に示すよ
うに入力文字列として「明朗会計」が手書きされた場合
を例に挙げて以下、説明するものとする。ここで、文字
列パターンの切り出しは入力文字列パターンを走査し、
その走査線上に黒画素が存在する範囲を文字パターン部
分、黒画素が存在しない範囲をパターン間部分と判定す
るが、その際、パターン間部分の幅が一定値(標準閾
値)以上であれば文字間の区切り、それ以下であれば、
偏と旁の間の隙間と判定する公知のアルゴリズムを用い
ると、漢字を切り出す際に、しばしば文字切り出しの誤
りが発生し、偏と旁の間で切り出しを行ったり、2文字
を1文字として切り出したりすることがあり、特に、パ
ターン間部分の幅が閾値に近いと、このような切り出し
誤りが発生する。そこで、標準閾値BPを用いたパター
ンの切り出しの他に、この標準閾値BPの値に近い閾値
を用いたパターンの切り出しを行うようにしている。
5および図6に示すフローチャートにしたがって説明す
る。なお、これらのフローチャートに記述されている各
機能を実現するためのプログラムは、CPU1が読み取
り可能なプログラムコードの形態で記憶媒体4に記憶さ
れており、その内容がRAM2内のワークメモリ(図示
せず)にロードされている。図5および図6はタブレッ
ト7に任意の文字列が手書き入力される毎に実行開始さ
れるフローチャートである。いま、図7(A)に示すよ
うに入力文字列として「明朗会計」が手書きされた場合
を例に挙げて以下、説明するものとする。ここで、文字
列パターンの切り出しは入力文字列パターンを走査し、
その走査線上に黒画素が存在する範囲を文字パターン部
分、黒画素が存在しない範囲をパターン間部分と判定す
るが、その際、パターン間部分の幅が一定値(標準閾
値)以上であれば文字間の区切り、それ以下であれば、
偏と旁の間の隙間と判定する公知のアルゴリズムを用い
ると、漢字を切り出す際に、しばしば文字切り出しの誤
りが発生し、偏と旁の間で切り出しを行ったり、2文字
を1文字として切り出したりすることがあり、特に、パ
ターン間部分の幅が閾値に近いと、このような切り出し
誤りが発生する。そこで、標準閾値BPを用いたパター
ンの切り出しの他に、この標準閾値BPの値に近い閾値
を用いたパターンの切り出しを行うようにしている。
【0010】すなわち、CPU1はタブレット7に手書
き入力された文字列パターンを標準閾値BPを用いて切
り出す(ステップS1)。図7(B)の(1)はこのよ
うにして切り出された切り出しパターン候補を示し、
「明」の手書文字はそのパターン間部分の幅が標準閾値
BP以上となっているために「日」と「月」の2文字と
して切り出される。次に、標準閾値BPよりも所定値増
加させた閾値を用いてパターンの切り出しを行う(ステ
ップS2)。これによって図7(B)の(2)に示すよ
うな切り出しパターン候補が得られ、このパターン候補
は各文字が正確に切り出された場合である。更に、標準
閾値BPを所定値減少させた閾値を用いてパターンの切
り出しを行う(ステップS3)。これによって図7
(B)の(3)に示すような切り出しパターン候補が得
られ、このパターン候補は手書き文字「計」が2文字と
して切り出された場合である。このようにして切り出さ
れた各種のパターン候補を組み合せることにより組み合
せ可能な全ての切り出しパターン候補を求める(ステッ
プS4)。図7(B)の(4)はこのようにして組み合
せられたパターン候補を示し、このパターン候補は手書
き文字「明」、「計」がそれぞれ2文字として切り出さ
れた場合である。
き入力された文字列パターンを標準閾値BPを用いて切
り出す(ステップS1)。図7(B)の(1)はこのよ
うにして切り出された切り出しパターン候補を示し、
「明」の手書文字はそのパターン間部分の幅が標準閾値
BP以上となっているために「日」と「月」の2文字と
して切り出される。次に、標準閾値BPよりも所定値増
加させた閾値を用いてパターンの切り出しを行う(ステ
ップS2)。これによって図7(B)の(2)に示すよ
うな切り出しパターン候補が得られ、このパターン候補
は各文字が正確に切り出された場合である。更に、標準
閾値BPを所定値減少させた閾値を用いてパターンの切
り出しを行う(ステップS3)。これによって図7
(B)の(3)に示すような切り出しパターン候補が得
られ、このパターン候補は手書き文字「計」が2文字と
して切り出された場合である。このようにして切り出さ
れた各種のパターン候補を組み合せることにより組み合
せ可能な全ての切り出しパターン候補を求める(ステッ
プS4)。図7(B)の(4)はこのようにして組み合
せられたパターン候補を示し、このパターン候補は手書
き文字「明」、「計」がそれぞれ2文字として切り出さ
れた場合である。
【0011】そして、この4種類のパターン候補は切り
出しパターンメモリ2−1に格納される。そして、この
切り出しパターンメモリ2−1の内容に基づいてCPU
1は文字認識を行う(ステップS5)。すなわち、CP
U1は図7(B)の(1)に示すパターン候補を切り出
しパターンメモリ2−1から読み出してそのパターン候
補を1文字毎に文字認識して文字コードに変換するが、
その際、1文字当たり、複数の変換候補を得る。図7
(C)の(1)はこのようにして1文字当たり複数の候
補に変換された候補文字群を示し、手書き文字「日」は
「日」、「月」、「日」の候補文字に変換され、……手
書き文字「計」は「訃」、「計」、「評」の候補文字に
変換される。次に、CPU1は認識文字メモリ2−2か
ら次のパターン候補(図7(B)の(2)に示すパター
ン候補)を読み出して上述と同様に文字認識を行うこと
により、図7(C)の(2)に示すような候補文字群に
変換する。なお、図7(C)の(3)は図7(B)の
(3)に示すパターン候補を文字認識することにより得
られた候補文字群を示し、また図7(C)の(4)は図
7(B)の(4)に示すパターン候補を文字認識するこ
とにより得られた候補文字群を示している。このように
して切り出しパターン候補毎に文字認識された候補文字
群は、認識文字メモリ2−2に格納される。
出しパターンメモリ2−1に格納される。そして、この
切り出しパターンメモリ2−1の内容に基づいてCPU
1は文字認識を行う(ステップS5)。すなわち、CP
U1は図7(B)の(1)に示すパターン候補を切り出
しパターンメモリ2−1から読み出してそのパターン候
補を1文字毎に文字認識して文字コードに変換するが、
その際、1文字当たり、複数の変換候補を得る。図7
(C)の(1)はこのようにして1文字当たり複数の候
補に変換された候補文字群を示し、手書き文字「日」は
「日」、「月」、「日」の候補文字に変換され、……手
書き文字「計」は「訃」、「計」、「評」の候補文字に
変換される。次に、CPU1は認識文字メモリ2−2か
ら次のパターン候補(図7(B)の(2)に示すパター
ン候補)を読み出して上述と同様に文字認識を行うこと
により、図7(C)の(2)に示すような候補文字群に
変換する。なお、図7(C)の(3)は図7(B)の
(3)に示すパターン候補を文字認識することにより得
られた候補文字群を示し、また図7(C)の(4)は図
7(B)の(4)に示すパターン候補を文字認識するこ
とにより得られた候補文字群を示している。このように
して切り出しパターン候補毎に文字認識された候補文字
群は、認識文字メモリ2−2に格納される。
【0012】そして、この認識文字メモリ2−2の内容
に基づいて候補文字列を生成すると共に、文字認識時の
信頼度の高さにしたがって候補文字列を並べ替える(ス
テップS6)。これによって図7(C)に示すような候
補文字列が求められ、信頼度の高い(コスト値が低い)
候補文字から成る文字列が上位の候補文字列となり、候
補文字列バッファ2−3に格納される。そして、候補文
字列バッファ2−3内の候補文字列は切り出し信頼度の
高い幅に並べ替えられる(ステップS7)。この場合、
図8に示した丸付き数字、、、、、……
は、候補文字列バッファ2−3内に候補文字列の並び順
を示し、「日月朗会計」が第1候補、「明郎会計」が第
2候補、「明郎会言十」が第3候補……、「日月郎会言
十」が第4候補、「日月郎会計」が第5候補、「明郎会
計」が第6候補……となる。
に基づいて候補文字列を生成すると共に、文字認識時の
信頼度の高さにしたがって候補文字列を並べ替える(ス
テップS6)。これによって図7(C)に示すような候
補文字列が求められ、信頼度の高い(コスト値が低い)
候補文字から成る文字列が上位の候補文字列となり、候
補文字列バッファ2−3に格納される。そして、候補文
字列バッファ2−3内の候補文字列は切り出し信頼度の
高い幅に並べ替えられる(ステップS7)。この場合、
図8に示した丸付き数字、、、、、……
は、候補文字列バッファ2−3内に候補文字列の並び順
を示し、「日月朗会計」が第1候補、「明郎会計」が第
2候補、「明郎会言十」が第3候補……、「日月郎会言
十」が第4候補、「日月郎会計」が第5候補、「明郎会
計」が第6候補……となる。
【0013】このようにして並べ替えられた候補文字列
はその上位から順次読み出すために、iレジスタ2−6
に初期アドレスとして「1」をセットする(ステップS
8)。そして、このiレジスタ2−6内の読み出しアド
レスにしたがって候補文字列バッファ2−3内のi番目
の候補文字列を読み出し、この候補文字列と単語辞書W
D内の登録単語とを照合し(ステップS9)、その照合
結果に基づいて一致度を算出する(ステップS10)。
この場合、単語辞書WDは図8に示すように文字列の長
さ(文字数)毎に登録単語が格納されているので、候補
文字列バッファ2−3から読み出した候補文字列の文字
数をカウントし、その文字数に該当する単語辞書WD内
のメモリ領域をアクセスし、候補文字列と当該メモリ領
域内の各登録単語とを単純照合によって比較し、一致す
る文字数が高い登録単語を照合結果(単語候補)として
単語辞書WDから読み出すと共に、その一致文字数を単
語照合一致度として求める。そして、単語認識バッファ
2−4に照合結果を一致度と共に転送記憶させる(ステ
ップS11)。この場合、候補文字列と登録単語との完
全に一致した場合には、ステップS12でそのことが検
出されて検索動作はその時点で終了となるが、いま、第
1候補が読み出された場合であり、登録単語との完全一
致は検出されないので、次の候補をアドレス指定するた
めに、iレジスタ2−6内の値に「1」を加算して読み
出しアドレスを更新し(ステップS13)、その結果、
候補文字列バッファ2−3内の全ての候補について照合
が終了したかを調べる(ステップS14)。ここで、全
候補の照合は終了していないので、ステップS9に戻
り、以下、同様に候補文字列バッファ2−3から2番目
の候補文字列を読み出し、その文字数に応じて単語辞書
WD内の該当エリアの内容と単純照合し、その照合結果
を一致度と共に単語認識バッファ2−4に格納する動作
を1候補ずつ繰り返す。これによって、6番目の候補文
字列が読み出されると、この候補文字列は単語辞書WD
内の登録単語に完全に一致することがステップS12で
検出されるため、その段階で検索動作は中止される。な
お、完全一致が検出されなかった場合には、全ての候補
についての照合が終了した時点で(ステップS14でY
ES)、検索動作は終了する。
はその上位から順次読み出すために、iレジスタ2−6
に初期アドレスとして「1」をセットする(ステップS
8)。そして、このiレジスタ2−6内の読み出しアド
レスにしたがって候補文字列バッファ2−3内のi番目
の候補文字列を読み出し、この候補文字列と単語辞書W
D内の登録単語とを照合し(ステップS9)、その照合
結果に基づいて一致度を算出する(ステップS10)。
この場合、単語辞書WDは図8に示すように文字列の長
さ(文字数)毎に登録単語が格納されているので、候補
文字列バッファ2−3から読み出した候補文字列の文字
数をカウントし、その文字数に該当する単語辞書WD内
のメモリ領域をアクセスし、候補文字列と当該メモリ領
域内の各登録単語とを単純照合によって比較し、一致す
る文字数が高い登録単語を照合結果(単語候補)として
単語辞書WDから読み出すと共に、その一致文字数を単
語照合一致度として求める。そして、単語認識バッファ
2−4に照合結果を一致度と共に転送記憶させる(ステ
ップS11)。この場合、候補文字列と登録単語との完
全に一致した場合には、ステップS12でそのことが検
出されて検索動作はその時点で終了となるが、いま、第
1候補が読み出された場合であり、登録単語との完全一
致は検出されないので、次の候補をアドレス指定するた
めに、iレジスタ2−6内の値に「1」を加算して読み
出しアドレスを更新し(ステップS13)、その結果、
候補文字列バッファ2−3内の全ての候補について照合
が終了したかを調べる(ステップS14)。ここで、全
候補の照合は終了していないので、ステップS9に戻
り、以下、同様に候補文字列バッファ2−3から2番目
の候補文字列を読み出し、その文字数に応じて単語辞書
WD内の該当エリアの内容と単純照合し、その照合結果
を一致度と共に単語認識バッファ2−4に格納する動作
を1候補ずつ繰り返す。これによって、6番目の候補文
字列が読み出されると、この候補文字列は単語辞書WD
内の登録単語に完全に一致することがステップS12で
検出されるため、その段階で検索動作は中止される。な
お、完全一致が検出されなかった場合には、全ての候補
についての照合が終了した時点で(ステップS14でY
ES)、検索動作は終了する。
【0014】すると、図6のステップS15に進み、C
PU1は単語認識バッファ2−4の内容を一致度の高い
順に並べ替えられる。なお、一致度が同じであれば、候
補文字列の順にしたがって並べ替えられる。そして、単
語認識バッファ2−4内の単語候補を予め決められてい
る規定数分読み出してガイド表示させる(ステップS1
6)。ここで、次候補キーが操作されると(ステップS
17)、ステップS16に戻り、次の単語候補を規定数
分読み出してガイド表示する画面切り替え動作が行われ
るが、ガイド表示されている単語候補の中から任意の候
補がカーソル指定されて確定キーが操作されると(ステ
ップS18)、この選択候補を確定候補として単語認識
バッファ2−4から読み出し、文書メモリ2−5内の指
定位置に書き込む(ステップS19)。そして、手書き
入力待ちとなる。
PU1は単語認識バッファ2−4の内容を一致度の高い
順に並べ替えられる。なお、一致度が同じであれば、候
補文字列の順にしたがって並べ替えられる。そして、単
語認識バッファ2−4内の単語候補を予め決められてい
る規定数分読み出してガイド表示させる(ステップS1
6)。ここで、次候補キーが操作されると(ステップS
17)、ステップS16に戻り、次の単語候補を規定数
分読み出してガイド表示する画面切り替え動作が行われ
るが、ガイド表示されている単語候補の中から任意の候
補がカーソル指定されて確定キーが操作されると(ステ
ップS18)、この選択候補を確定候補として単語認識
バッファ2−4から読み出し、文書メモリ2−5内の指
定位置に書き込む(ステップS19)。そして、手書き
入力待ちとなる。
【0015】以上のようにこの手書き文字認識装置にお
いては、記入用紙をタブレット7に重ね合せた状態にお
いて、任意の文字列が記入用紙に手書きされると、タブ
レット7に加わるその筆圧に基づいてCPU1は手書き
入力パターンを切り出すが、その際、予め決められてい
る複数の切り出し方にしたがって文字列パターンの切り
出しを行い、複数種(4種類)の切り出しパターン候補
を得ると共に、この複数種の切り出しパターン候補をそ
れぞれ文字認識することによって複数種の候補文字列を
得る。そして、この複数種の候補文字列と単語辞書WD
内の登録単語とを照合し、その一致度を求めて単語認識
バッファ2−4に格納すると共に、この一致度に応じて
単語認識バッファ2−4の内容を並べ替えて候補の絞り
込みを行い、ガイド表示するようにしたから、所望する
単語候補を効率良く検索することが可能となる。つま
り、従来のように複雑なアルゴリズムを必要とせず、し
かもフィードバック方式を採用せず、複数の切り出し方
によって得られた切り出しパターン候補に基づいて文字
認識し、これによって得られた候補文字列と単語辞書W
Dの内容とを単純照合し、この結果、類似度の高いもの
を第1候補としたから検索時間が短かくなり、リアルタ
イムでの文字認識に適したものとなる。また、単語辞書
WDの検索動作中において、完全一致が検出された場合
にその時点で検索動作を中止するようにしたから、更に
検索時間の短縮化が可能となる。また、単語辞書WDは
文字列の長さ(文字数)毎に登録単語を格納した構成で
あるので、文字数別の検索が可能となり、検索時間の短
縮化を促進することが可能となる。
いては、記入用紙をタブレット7に重ね合せた状態にお
いて、任意の文字列が記入用紙に手書きされると、タブ
レット7に加わるその筆圧に基づいてCPU1は手書き
入力パターンを切り出すが、その際、予め決められてい
る複数の切り出し方にしたがって文字列パターンの切り
出しを行い、複数種(4種類)の切り出しパターン候補
を得ると共に、この複数種の切り出しパターン候補をそ
れぞれ文字認識することによって複数種の候補文字列を
得る。そして、この複数種の候補文字列と単語辞書WD
内の登録単語とを照合し、その一致度を求めて単語認識
バッファ2−4に格納すると共に、この一致度に応じて
単語認識バッファ2−4の内容を並べ替えて候補の絞り
込みを行い、ガイド表示するようにしたから、所望する
単語候補を効率良く検索することが可能となる。つま
り、従来のように複雑なアルゴリズムを必要とせず、し
かもフィードバック方式を採用せず、複数の切り出し方
によって得られた切り出しパターン候補に基づいて文字
認識し、これによって得られた候補文字列と単語辞書W
Dの内容とを単純照合し、この結果、類似度の高いもの
を第1候補としたから検索時間が短かくなり、リアルタ
イムでの文字認識に適したものとなる。また、単語辞書
WDの検索動作中において、完全一致が検出された場合
にその時点で検索動作を中止するようにしたから、更に
検索時間の短縮化が可能となる。また、単語辞書WDは
文字列の長さ(文字数)毎に登録単語を格納した構成で
あるので、文字数別の検索が可能となり、検索時間の短
縮化を促進することが可能となる。
【0016】なお、上述した実施形態においては、タブ
レットの上に用紙を重ね合せるようにしたが、透明タブ
レットを用いればタブレットの下側に用紙をセットする
ようにしてもよい。またタブレットとしては電磁誘導式
タブレットであってもよい。また、液晶表示画面等の上
に透明タッチパネルを積層配置した液晶タブレットであ
ってもよい。
レットの上に用紙を重ね合せるようにしたが、透明タブ
レットを用いればタブレットの下側に用紙をセットする
ようにしてもよい。またタブレットとしては電磁誘導式
タブレットであってもよい。また、液晶表示画面等の上
に透明タッチパネルを積層配置した液晶タブレットであ
ってもよい。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、手書き入力された文
字列パターンを複数の切り出し方によって切り出して文
字認識を行うと共に、単語照合を行い、その結果、類似
度の高いものを絞り込むことで、単語照合時に通常の単
純照合で行うことができる等、処理時間を大幅に短縮す
ることが可能となり、リアルタイムでの認識に適したも
のとなる。
字列パターンを複数の切り出し方によって切り出して文
字認識を行うと共に、単語照合を行い、その結果、類似
度の高いものを絞り込むことで、単語照合時に通常の単
純照合で行うことができる等、処理時間を大幅に短縮す
ることが可能となり、リアルタイムでの認識に適したも
のとなる。
【図1】手書き文字認識装置の全体構成を示したブロッ
ク図。
ク図。
【図2】記憶装置3の主要内容を示した図。
【図3】RAM2の主要構成を示した図。
【図4】単語候補バッファ2−4の構成を示した図。
【図5】手書き文字列が入力される毎に実行開始される
フローチャート。
フローチャート。
【図6】図5に続くフローチャート。
【図7】手書き文字認識装置の動作を説明するための具
体例で、(A)は入力文字列パターンを示した図、
(B)は入力文字列パターンを複数種の切り出し方によ
って得られた切り出しパターン候補を示した図、(C)
は切り出しパターン候補に対応する文字認識結果(候補
文字)とこの候補文字を組み合せることによって生成さ
れた候補文字列を示した図。
体例で、(A)は入力文字列パターンを示した図、
(B)は入力文字列パターンを複数種の切り出し方によ
って得られた切り出しパターン候補を示した図、(C)
は切り出しパターン候補に対応する文字認識結果(候補
文字)とこの候補文字を組み合せることによって生成さ
れた候補文字列を示した図。
【図8】単語辞書WDの構成を示すと共に、候補文字列
と単語辞書WDの内容とを照合する際に、どのような順
序で行われるかを示した図。
と単語辞書WDの内容とを照合する際に、どのような順
序で行われるかを示した図。
1 CPU 2 RAM 2−1 切り出しパターンメモリ 2−2 認識文字メモリ 2−3 候補文字列バッファ 2−4 単語候補バッファ 3 記憶装置 4 記憶媒体 5 入力装置 6 表示装置 7 タブレット BP 標準閾値 PG 文字認識プログラム WD 単語辞書
Claims (6)
- 【請求項1】手書き入力された文字列パターンを予め決
められている複数の切り出し方にしたがってそれぞれ切
り出すことにより複数種の切り出しパターン候補を得る
パターン切り出し手段と、 このパターン切り出し手段により切り出された複数種の
切り出しパターン候補をそれぞれ文字認識することによ
り複数種の候補文字列に変換する文字認識手段と、 この文字認識手段によって変換された複数種の候補文字
列と単語辞書内の登録単語とを照合し、その一致度を求
める照合手段と、 この照合手段によって求められた一致度に応じて候補の
絞り込みを行う候補選択手段とを具備したことを特徴と
する手書き文字認識装置。 - 【請求項2】前記パターン切り出し手段は、手書き入力
された文字列パターンを構成するパターン間部分の幅に
応じて文字間の区切りか否かを判定する標準的な閾値を
用いてパターンの切り出しを行うと共に、標準的な閾値
を増加させた閾値を用いてパターンの切り出しを行い、
更に、標準的な閾値を減少させた閾値を用いてパターン
の切り出しを行うようにしたことを特徴とする請求項1
記載の手書き文字認識装置。 - 【請求項3】前記文字認識手段は複数種の切り出しパタ
ーン候補をそれぞれ文字認識する際に、1文字当たり複
数の認識候補に変換することにより1種類の切り出しパ
ターン候補に対して複数種の候補文字列を得るようにし
たことを特徴とする請求項1記載の手書き文字認識装
置。 - 【請求項4】前記文字認識手段によって変換された複数
種の候補文字列をパターン切り出し時の信頼度および文
字認識時の信頼度に応じて信頼度の高い順に並べ替える
編集手段を設け、 前記照合手段は、前記編集手段によって並べ替えられた
候補文字列をその順序にしたがって単語辞書内の登録単
語を照合し、その結果、完全一致が検出された際にこの
時点で照合動作を中止するようにしたことを特徴とする
請求項1記載の手書き文字認識装置。 - 【請求項5】前記単語辞書は登録単語をその文字列に格
納する文字数別領域に区分されて成り、 前記照合手段は候補文字列の文字数に該当する文字数別
領域を指定すると共に、指定された文字数別領域内の登
録単語と候補文字列とを照合し、その一致度を求めるよ
うにしたことを特徴とする請求項1記載の手書き文字認
識装置。 - 【請求項6】コンピュータに対して、 手書き入力された文字列パターンを予め決められている
複数の切り出し方にしたがってそれぞれ切り出すことに
より複数種の切り出しパターン候補を得る機能と、 切り出された複数種の切り出しパターン候補をそれぞれ
文字認識することにより複数種の候補文字列に変換する
機能と、 変換された複数種の候補文字列と単語辞書内の登録単語
とを照合し、その一致度を求める機能と、 求められた一致度に応じて候補文字列を絞り込む機能を
実現させるためのプログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9121550A JPH10302025A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 手書き文字認識装置およびそのプログラム記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9121550A JPH10302025A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 手書き文字認識装置およびそのプログラム記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10302025A true JPH10302025A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14814030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9121550A Abandoned JPH10302025A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 手書き文字認識装置およびそのプログラム記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10302025A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7444021B2 (en) | 2001-10-15 | 2008-10-28 | Silverbrook Research Pty Ltd | Character string identification |
US7873217B2 (en) | 2003-02-26 | 2011-01-18 | Silverbrook Research Pty Ltd | System for line extraction in digital ink |
JP2012098905A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Tokyo Univ Of Agriculture & Technology | 文字認識装置、文字認識方法及びプログラム |
JP2017531262A (ja) * | 2014-09-16 | 2017-10-19 | アイフライテック カンパニー, リミテッドIflytek Co., Ltd. | 記述式問題のための知的採点方法およびシステム |
WO2021225032A1 (ja) * | 2020-05-08 | 2021-11-11 | ブラザー工業株式会社 | 編集プログラム |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP9121550A patent/JPH10302025A/ja not_active Abandoned
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7444021B2 (en) | 2001-10-15 | 2008-10-28 | Silverbrook Research Pty Ltd | Character string identification |
US7532758B2 (en) | 2001-10-15 | 2009-05-12 | Silverbrook Research Pty Ltd | Method and apparatus for generating handwriting recognition template |
US7756336B2 (en) | 2001-10-15 | 2010-07-13 | Silverbrook Research Pty Ltd | Processing system for identifying a string formed from a number of hand-written characters |
US8000531B2 (en) | 2001-10-15 | 2011-08-16 | Silverbrook Research Pty Ltd | Classifying a string formed from a known number of hand-written characters |
US8285048B2 (en) | 2001-10-15 | 2012-10-09 | Silverbrook Research Pty Ltd | Classifying a string formed from hand-written characters |
US7873217B2 (en) | 2003-02-26 | 2011-01-18 | Silverbrook Research Pty Ltd | System for line extraction in digital ink |
JP2012098905A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Tokyo Univ Of Agriculture & Technology | 文字認識装置、文字認識方法及びプログラム |
JP2017531262A (ja) * | 2014-09-16 | 2017-10-19 | アイフライテック カンパニー, リミテッドIflytek Co., Ltd. | 記述式問題のための知的採点方法およびシステム |
US10339428B2 (en) | 2014-09-16 | 2019-07-02 | Iflytek Co., Ltd. | Intelligent scoring method and system for text objective question |
WO2021225032A1 (ja) * | 2020-05-08 | 2021-11-11 | ブラザー工業株式会社 | 編集プログラム |
US12014038B2 (en) | 2020-05-08 | 2024-06-18 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Storage medium storing editing program and information processing apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS60217477A (ja) | 手書き文字認識装置 | |
JPH06332610A (ja) | 手書き情報入力処理方式 | |
JPH10302025A (ja) | 手書き文字認識装置およびそのプログラム記録媒体 | |
JPH08263587A (ja) | 文書入力方法および文書入力装置 | |
US6636636B1 (en) | Character recognizing apparatus, method, and storage medium | |
JPS61272882A (ja) | 情報認識装置 | |
JPH06251187A (ja) | 文字認識誤り修正方法及び装置 | |
JP3015137B2 (ja) | 手書文字認識装置 | |
JPH04353964A (ja) | 文書作成装置 | |
JPH07141468A (ja) | 手書入力文字装置における手書文字認識処理方法 | |
JPH09138835A (ja) | 文字認識装置 | |
JP3929560B2 (ja) | 誤記自動修正方法、読取装置、および誤記自動修正プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 | |
TW202319961A (zh) | 要項偵測模型建立方法、業務導向要項鍵值辨識系統及方法 | |
JP3022790B2 (ja) | 手書き文字入力装置 | |
JPH11120294A (ja) | 文字認識装置および媒体 | |
JPH08106513A (ja) | 手書き文字認識装置 | |
JP2639314B2 (ja) | 文字認識方式 | |
JPS5851390A (ja) | 活字文字認識装置 | |
JPH0944593A (ja) | 文字認識制御装置 | |
JPH03296883A (ja) | 帳票認識装置の帳票認識方法 | |
JPS6326789A (ja) | 文字認識装置 | |
JPH04293185A (ja) | ファイリング装置 | |
JPS61194583A (ja) | 手書き文字認識装置 | |
JPH05108703A (ja) | 機械翻訳機 | |
JP2000148912A (ja) | 人名認識装置、人名認識方法、及び記憶媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20040910 |