JPH10309732A - 加飾成形品の製造方法およびその方法に用いる加飾成形用金型 - Google Patents
加飾成形品の製造方法およびその方法に用いる加飾成形用金型Info
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- JPH10309732A JPH10309732A JP12221597A JP12221597A JPH10309732A JP H10309732 A JPH10309732 A JP H10309732A JP 12221597 A JP12221597 A JP 12221597A JP 12221597 A JP12221597 A JP 12221597A JP H10309732 A JPH10309732 A JP H10309732A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形後の製品と加飾用フィルムの不要部分と
を正確に切断・分離することができ、かつ、長期にわた
る連続的な製造に際しても安定して加飾用フィルムをト
リミングすることのできる加飾成形品の製造方法と、そ
れに用いる金型を提供する。 【解決手段】 一対の金型1,2のうち、型開きに際し
て成形品Mが残らない側の金型1のキャビティ部の縁部
CEに沿って、そのパーティング面に複数の真空吸引用
孔12・・12を形成しておき、成形後の型開き時に加飾
用フィルムFを金型1側に吸着することにより、金型1
からの成形品Mの離型時に、加飾用フィルムFを、成形
品Mに一体化された部分とその周辺の不要部分との境界
において確実に切断・分離する。
を正確に切断・分離することができ、かつ、長期にわた
る連続的な製造に際しても安定して加飾用フィルムをト
リミングすることのできる加飾成形品の製造方法と、そ
れに用いる金型を提供する。 【解決手段】 一対の金型1,2のうち、型開きに際し
て成形品Mが残らない側の金型1のキャビティ部の縁部
CEに沿って、そのパーティング面に複数の真空吸引用
孔12・・12を形成しておき、成形後の型開き時に加飾
用フィルムFを金型1側に吸着することにより、金型1
からの成形品Mの離型時に、加飾用フィルムFを、成形
品Mに一体化された部分とその周辺の不要部分との境界
において確実に切断・分離する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加飾用フィルム
(シート状のものを含み、以下、単に加飾用フィルムと
称する)を用いた加飾成形品の製造方法と、その製造方
法に用いられる加飾成形用金型に関する。
(シート状のものを含み、以下、単に加飾用フィルムと
称する)を用いた加飾成形品の製造方法と、その製造方
法に用いられる加飾成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形時に加飾用シートをあらかじめ
キャビティ面に密着させておくことにより、その加飾用
フィルムを成形品の表面部分にインサート成形するイン
モールド成形方法が知られている。この成形方法におい
ては、一般に、型開き状態の一対の金型間に加飾用フィ
ルムを供給して、一方の金型のキャビティ面に密着させ
た後に型締めし、両金型間に形成されるキャビティ内に
溶融樹脂を注入するという手法が用いられる。
キャビティ面に密着させておくことにより、その加飾用
フィルムを成形品の表面部分にインサート成形するイン
モールド成形方法が知られている。この成形方法におい
ては、一般に、型開き状態の一対の金型間に加飾用フィ
ルムを供給して、一方の金型のキャビティ面に密着させ
た後に型締めし、両金型間に形成されるキャビティ内に
溶融樹脂を注入するという手法が用いられる。
【0003】このような製造工程において、加飾用フィ
ルムのトリミングは、従来、型締め時など射出成形の前
の所定のタイミングで、一対の金型のうち一方の金型の
凹部に対して他方金型の凸部を嵌合させ、この嵌合時に
凹部の内周縁と凸部の外周縁とによりフィルムを剪断し
て切り取る、という方法が採用されている。しかし、こ
のような方法では、射出成形時に金型自体が不均一に膨
張する傾向があるため、一方の金型の凹部の内周縁と他
方の金型の凸部の外周縁との隙間調整が極めて困難であ
るという問題があった。また、両金型相互の摺動面に加
飾用フィルムの切断屑が付着するので、金型が損傷しや
すく、長時間にわたる使用に際しての実用性に多くの問
題を生じていた。
ルムのトリミングは、従来、型締め時など射出成形の前
の所定のタイミングで、一対の金型のうち一方の金型の
凹部に対して他方金型の凸部を嵌合させ、この嵌合時に
凹部の内周縁と凸部の外周縁とによりフィルムを剪断し
て切り取る、という方法が採用されている。しかし、こ
のような方法では、射出成形時に金型自体が不均一に膨
張する傾向があるため、一方の金型の凹部の内周縁と他
方の金型の凸部の外周縁との隙間調整が極めて困難であ
るという問題があった。また、両金型相互の摺動面に加
飾用フィルムの切断屑が付着するので、金型が損傷しや
すく、長時間にわたる使用に際しての実用性に多くの問
題を生じていた。
【0004】このような問題を解決するために、例えば
登録特許第2520533号には、金型の片面もしくは
両面に加飾用フィルムの切断用の押圧部を設け、型締め
時にこの押圧部により加飾用フィルムを押圧することに
よって、その部分で加飾用フィルムを切断できるように
したインサート成形金型が提案されている。
登録特許第2520533号には、金型の片面もしくは
両面に加飾用フィルムの切断用の押圧部を設け、型締め
時にこの押圧部により加飾用フィルムを押圧することに
よって、その部分で加飾用フィルムを切断できるように
したインサート成形金型が提案されている。
【0005】また、同じ問題を解決するために、特公平
7−53397号では、金型端面にエッジ部を設けてお
き、射出成形時の溶融樹脂圧力により加飾用フィルムを
エッジ部に押しつけることにより切断するようにしたイ
ンサート成形用金型が提案されている。
7−53397号では、金型端面にエッジ部を設けてお
き、射出成形時の溶融樹脂圧力により加飾用フィルムを
エッジ部に押しつけることにより切断するようにしたイ
ンサート成形用金型が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
各提案には以下のような問題がある。すなわち、これら
の提案は、いずれも、キャビティ内への樹脂の充填以前
にもしくは充填中に加飾用フィルムを切断することを目
的としているため、成形後の製品に実際に必要なフィル
ム部分(射出樹脂を被覆している部分)と、不必要なフ
ィルム部分(切れ端部分)との境界線上で正しく切断・
分離されることの保証はなく、トリミングが不完全なも
のが発生しやすく、その場合には製品からはみ出した余
分なフィルムを後工程で切り取ることが必要となる。
各提案には以下のような問題がある。すなわち、これら
の提案は、いずれも、キャビティ内への樹脂の充填以前
にもしくは充填中に加飾用フィルムを切断することを目
的としているため、成形後の製品に実際に必要なフィル
ム部分(射出樹脂を被覆している部分)と、不必要なフ
ィルム部分(切れ端部分)との境界線上で正しく切断・
分離されることの保証はなく、トリミングが不完全なも
のが発生しやすく、その場合には製品からはみ出した余
分なフィルムを後工程で切り取ることが必要となる。
【0007】また、そのような問題以外にも、登録特許
第2520533号の提案によれば、押圧部の加飾用フ
ィルムへの接触がショットを重ねることによって徐々に
緩くなり、フィルムトリムが不完全になる問題があり、
特公平7−53397号の提案によると、金型にエッジ
部を設ける必要があるが故に、製品設計上の制約ができ
てしまうという問題があった。
第2520533号の提案によれば、押圧部の加飾用フ
ィルムへの接触がショットを重ねることによって徐々に
緩くなり、フィルムトリムが不完全になる問題があり、
特公平7−53397号の提案によると、金型にエッジ
部を設ける必要があるが故に、製品設計上の制約ができ
てしまうという問題があった。
【0008】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、成形後の製品から加
飾用フィルムの不要部分を正確にトリミングすることが
でき、しかも長期にわたる連続的な製造に際しても安定
して加飾用フィルムをトリミングすることのできる加飾
成形品の製造方法と、その方法に用いるのに適した加飾
成形用金型を提供することにある。
もので、その目的とするところは、成形後の製品から加
飾用フィルムの不要部分を正確にトリミングすることが
でき、しかも長期にわたる連続的な製造に際しても安定
して加飾用フィルムをトリミングすることのできる加飾
成形品の製造方法と、その方法に用いるのに適した加飾
成形用金型を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の加飾成形品の製造方法は、一対の金型の間
に形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注入する前に、
一方の金型のキャビティ面に加飾用フィルムを密着させ
ておくことにより、加飾用フィルムが表面に一体化され
た成形品を製造する方法において、上記一方の金型のパ
ーティング面のキャビティ部の周辺に複数の真空吸引孔
を形成しておき、溶融樹脂の注入後の型開き時に、各真
空吸引孔を介して加飾用フィルムを吸着することによ
り、上記一方の金型からの成形品の離型時に当該フィル
ムをトリミングすることによって特徴づけられる。
め、本発明の加飾成形品の製造方法は、一対の金型の間
に形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注入する前に、
一方の金型のキャビティ面に加飾用フィルムを密着させ
ておくことにより、加飾用フィルムが表面に一体化され
た成形品を製造する方法において、上記一方の金型のパ
ーティング面のキャビティ部の周辺に複数の真空吸引孔
を形成しておき、溶融樹脂の注入後の型開き時に、各真
空吸引孔を介して加飾用フィルムを吸着することによ
り、上記一方の金型からの成形品の離型時に当該フィル
ムをトリミングすることによって特徴づけられる。
【0010】また、本発明の加飾成形用金型は、上記し
た本発明の加飾成形品の製造方法に好適に用いられる金
型であって、キャビティ内への溶融樹脂注入前に加飾用
フィルムがキャビティ面に密着されるとともに離型時に
は成形品が型離れする側の金型のパーティング面に、そ
のキャビティ部の周辺で、かつ、当該キャビティ部の縁
部から10mm以内に、互いに5〜50mmの間隔を開
けて複数個の真空吸引孔が形成され、その各孔の開口面
積は0.25〜30mm2 であることによって特徴づけ
られる。
た本発明の加飾成形品の製造方法に好適に用いられる金
型であって、キャビティ内への溶融樹脂注入前に加飾用
フィルムがキャビティ面に密着されるとともに離型時に
は成形品が型離れする側の金型のパーティング面に、そ
のキャビティ部の周辺で、かつ、当該キャビティ部の縁
部から10mm以内に、互いに5〜50mmの間隔を開
けて複数個の真空吸引孔が形成され、その各孔の開口面
積は0.25〜30mm2 であることによって特徴づけ
られる。
【0011】本発明は、加飾用フィルムをインサートし
た成形品を得るためのインモールド成形後の、型開きに
よる成形品の一方の金型からの離型時に、その一方の金
型のキャビティ部の周辺に加飾用フィルムを真空吸着す
ることにより、成形品に一体化されている部分と、その
周辺の不要部分との間の境界線において、加飾用フィル
ムを正確に強制的に切断・分離することで、所期の目的
を達成しようとするものである。
た成形品を得るためのインモールド成形後の、型開きに
よる成形品の一方の金型からの離型時に、その一方の金
型のキャビティ部の周辺に加飾用フィルムを真空吸着す
ることにより、成形品に一体化されている部分と、その
周辺の不要部分との間の境界線において、加飾用フィル
ムを正確に強制的に切断・分離することで、所期の目的
を達成しようとするものである。
【0012】すなわち、一対の金型のうち、加飾用フィ
ルムをキャビティ面に密着させる側で、かつ、型開き時
において成形品が残らない側の金型、つまり雌型側のキ
ャビティ部の周辺部分に真空吸引用の複数の孔を設けて
おき、型開き時にその真空吸引孔を介して加飾用フィル
ムを一方の金型(雌型)のキャビティ部周辺に真空吸着
すれば、この一方の金型からの成形品の離型時に、キャ
ビティ部周辺部分が一方の金型側に残り、成形品に対し
て一体化されている部分の加飾用フィルムと、その周辺
にあって製品には不要な部分の加飾用フィルムとが、こ
れらの境界に当たるキャビティ部のエッジ部分を境に正
確に切断・分離される。このとき、加飾用フィルムは加
熱による軟化状態で一方の金型に真空吸着されているた
め、部分的な圧力低下により、加飾用フィルムが一方の
金型面から剥離するようなことはない。
ルムをキャビティ面に密着させる側で、かつ、型開き時
において成形品が残らない側の金型、つまり雌型側のキ
ャビティ部の周辺部分に真空吸引用の複数の孔を設けて
おき、型開き時にその真空吸引孔を介して加飾用フィル
ムを一方の金型(雌型)のキャビティ部周辺に真空吸着
すれば、この一方の金型からの成形品の離型時に、キャ
ビティ部周辺部分が一方の金型側に残り、成形品に対し
て一体化されている部分の加飾用フィルムと、その周辺
にあって製品には不要な部分の加飾用フィルムとが、こ
れらの境界に当たるキャビティ部のエッジ部分を境に正
確に切断・分離される。このとき、加飾用フィルムは加
熱による軟化状態で一方の金型に真空吸着されているた
め、部分的な圧力低下により、加飾用フィルムが一方の
金型面から剥離するようなことはない。
【0013】ここで、以上のような加飾用フィルムの一
方の金型への真空吸着と、離型動作を利用した加飾用フ
ィルムのトリミングを確実なものとするためには、金型
に形成する真空吸着用の孔の配置や大きさ等が重要なフ
ァクターとなる。本発明の加飾成形用金型は、加飾用フ
ィルムの上記のようなトリミングを確実なものとするこ
とのできる構造を持つ金型であり、型締め時に成形品が
残らない側の金型(つまり雌型)側のキャビティ部の周
辺に沿って、そのキャビティ部の縁部から10mm以内
の位置に、複数の真空吸引用の孔を5〜50mmの範囲
の間隔で設け、また、その各孔の開口面積を0.25〜
30mm2 の範囲(円形孔ではその直径が約0.28〜
3.1mmの範囲)としており、より好ましくは、キャ
ビティ部の縁部からの距離が5mm以内、各孔相互の間
隔が20〜30mm、開口面積が0.75〜7mm程度
(円形孔の直径換算では約0.5〜1.5mmの範囲)
である。
方の金型への真空吸着と、離型動作を利用した加飾用フ
ィルムのトリミングを確実なものとするためには、金型
に形成する真空吸着用の孔の配置や大きさ等が重要なフ
ァクターとなる。本発明の加飾成形用金型は、加飾用フ
ィルムの上記のようなトリミングを確実なものとするこ
とのできる構造を持つ金型であり、型締め時に成形品が
残らない側の金型(つまり雌型)側のキャビティ部の周
辺に沿って、そのキャビティ部の縁部から10mm以内
の位置に、複数の真空吸引用の孔を5〜50mmの範囲
の間隔で設け、また、その各孔の開口面積を0.25〜
30mm2 の範囲(円形孔ではその直径が約0.28〜
3.1mmの範囲)としており、より好ましくは、キャ
ビティ部の縁部からの距離が5mm以内、各孔相互の間
隔が20〜30mm、開口面積が0.75〜7mm程度
(円形孔の直径換算では約0.5〜1.5mmの範囲)
である。
【0014】真空吸引用の孔の開口面積が0.25mm
2 (円形孔の直径換算で約0.28mm)を下回ると、
孔加工が困難な上に真空吸着効果が弱くなり、開口面積
が30mm2 (円形孔の直径換算で約3.1mm)を越
えると、加飾用フィルム自体を吸い込む等の不具合の原
因となる。
2 (円形孔の直径換算で約0.28mm)を下回ると、
孔加工が困難な上に真空吸着効果が弱くなり、開口面積
が30mm2 (円形孔の直径換算で約3.1mm)を越
えると、加飾用フィルム自体を吸い込む等の不具合の原
因となる。
【0015】また、真空吸引用の孔の相互の間隔が5m
m未満の場合、特に問題は起こらないが、製作上極めて
不経済な結果となり、同間隔が50mmを越えると真空
引きの能力が小さくなり、離型時に不要部分の加飾用フ
ィルムごと他方の金型側に持っていかれることがある。
m未満の場合、特に問題は起こらないが、製作上極めて
不経済な結果となり、同間隔が50mmを越えると真空
引きの能力が小さくなり、離型時に不要部分の加飾用フ
ィルムごと他方の金型側に持っていかれることがある。
【0016】更に、真空吸引用の孔の配設位置が一方の
金型のキャビティ部の縁部から10mmを越えて離れて
いると、不要部分の加飾用フィルムが成形品側に残る幅
が大きくなり、トリミング効果が極端に弱くなってしま
う。
金型のキャビティ部の縁部から10mmを越えて離れて
いると、不要部分の加飾用フィルムが成形品側に残る幅
が大きくなり、トリミング効果が極端に弱くなってしま
う。
【0017】ここで、本発明において、強度の大きい加
飾用フィルムを用いる場合や、比較的浅い成形品を製造
する場合は、成形品の抜き勾配を小さくするなどの成形
品が残る側の他方の金型(つまり雄型)の構造に対する
考慮が必要となる。またこのような場合の対策の一つと
して、成形品が残る側の金型にも真空吸引用の孔を設
け、型開き時に成形品を吸着して強制的に他方の金型に
引きつける方法等を採用することもできる。
飾用フィルムを用いる場合や、比較的浅い成形品を製造
する場合は、成形品の抜き勾配を小さくするなどの成形
品が残る側の他方の金型(つまり雄型)の構造に対する
考慮が必要となる。またこのような場合の対策の一つと
して、成形品が残る側の金型にも真空吸引用の孔を設
け、型開き時に成形品を吸着して強制的に他方の金型に
引きつける方法等を採用することもできる。
【0018】なお、本発明における真空吸引用の孔の形
状は、円形のほか、矩形、星形等であってもその作用効
果に何ら影響はないことは言うまでもなく、更には長方
形の溝状の孔としても問題はないが、金型製作上現実的
でない。
状は、円形のほか、矩形、星形等であってもその作用効
果に何ら影響はないことは言うまでもなく、更には長方
形の溝状の孔としても問題はないが、金型製作上現実的
でない。
【0019】また、本発明において用いる加飾用フィル
ムは、その厚さは特に限定されるものではなく、一般
に、厚さが0.2mm以下のものをフィルム、それを越
えるものをシートと呼ぶが、本発明において用いられる
加飾用フィルムは、前記したようにようにシートと称さ
れるものを含むものである。
ムは、その厚さは特に限定されるものではなく、一般
に、厚さが0.2mm以下のものをフィルム、それを越
えるものをシートと呼ぶが、本発明において用いられる
加飾用フィルムは、前記したようにようにシートと称さ
れるものを含むものである。
【0020】本発明の加飾成形品の製造方法に用いるの
に適した加飾用フィルムの材質およびそのガラス転移温
度(Tg)を挙げると、ポリメタクリル酸メチル(PM
MA、Tg=105℃)、ポリ塩化ビニル(PVC、T
g=80℃)、ポリエチレンテレフタレート(PET、
Tg=75℃)、ポリブチレンテレフタレート(PB
T、Tg=25℃)、ポリプロピレン(PP、Tg=−
10℃)、ポリスチレン(PS、Tg=85℃)等であ
る。
に適した加飾用フィルムの材質およびそのガラス転移温
度(Tg)を挙げると、ポリメタクリル酸メチル(PM
MA、Tg=105℃)、ポリ塩化ビニル(PVC、T
g=80℃)、ポリエチレンテレフタレート(PET、
Tg=75℃)、ポリブチレンテレフタレート(PB
T、Tg=25℃)、ポリプロピレン(PP、Tg=−
10℃)、ポリスチレン(PS、Tg=85℃)等であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明を適用した
加飾成形品の製造工程の説明図であり、図1は型開き状
態で加飾用フィルムを雌型1のキャビティ面に沿うよう
に真空成形した状態での断面図で、図2は型締め後にキ
ャビティ内に溶融樹脂を注入した状態での断面図であ
り、更に図3は射出成形後の型開き状態での断面図であ
る。
加飾成形品の製造工程の説明図であり、図1は型開き状
態で加飾用フィルムを雌型1のキャビティ面に沿うよう
に真空成形した状態での断面図で、図2は型締め後にキ
ャビティ内に溶融樹脂を注入した状態での断面図であ
り、更に図3は射出成形後の型開き状態での断面図であ
る。
【0022】金型は雌型(キャビティ側金型)1と雄型
(コア側金型)2とからなり、雌型1は射出成形機の固
定ダイプレート側に装着されるとともに、雄型2は移動
ダイプレート側に装着される。
(コア側金型)2とからなり、雌型1は射出成形機の固
定ダイプレート側に装着されるとともに、雄型2は移動
ダイプレート側に装着される。
【0023】雌型1には、そのキャビティ面CSにおい
て開口する真空成形用の孔11が形成されているととも
に、キャビティ面CSのエッジ部CEに沿って、そのエ
ッジ部CEから所定距離の位置に、互いに一定の間隔を
開けて複数の真空吸引用の孔12・・12が開口してい
る。各真空吸引用の孔12・・12は互いに共通のエア通
路12aを通じて雌型1外に導かれているが、真空成形
用の孔11はこれとは別のエア通路11aを通じて雌型
1外に導かれている。そして、その各エア通路11aと
12aは、雌型1外においてバルブ等を介して真空装置
に連通しており、両者共に真空引きした状態、あるいは
任意の一方を選択的に真空引きした状態とることができ
るようになっている。
て開口する真空成形用の孔11が形成されているととも
に、キャビティ面CSのエッジ部CEに沿って、そのエ
ッジ部CEから所定距離の位置に、互いに一定の間隔を
開けて複数の真空吸引用の孔12・・12が開口してい
る。各真空吸引用の孔12・・12は互いに共通のエア通
路12aを通じて雌型1外に導かれているが、真空成形
用の孔11はこれとは別のエア通路11aを通じて雌型
1外に導かれている。そして、その各エア通路11aと
12aは、雌型1外においてバルブ等を介して真空装置
に連通しており、両者共に真空引きした状態、あるいは
任意の一方を選択的に真空引きした状態とることができ
るようになっている。
【0024】キャビティ面CSのエッジ部CEの周囲に
設けられている各真空吸引用の孔12・・12は、開口部
分の直径が1.0mmの円形孔であり、キャビティ面C
Sのエッジ部CEからの距離がそれぞれ3mmであっ
て、各孔12・・12相互間の間隔は20mmである。
設けられている各真空吸引用の孔12・・12は、開口部
分の直径が1.0mmの円形孔であり、キャビティ面C
Sのエッジ部CEからの距離がそれぞれ3mmであっ
て、各孔12・・12相互間の間隔は20mmである。
【0025】また、雌型1には、図4にその要部拡大断
面図を示すように、各真空吸引用の孔12・・12の更に
外側に、これらを囲むように枠状にシール部材13が装
着されており、このシール部材13の内側の気密が保た
れるように考慮されている。
面図を示すように、各真空吸引用の孔12・・12の更に
外側に、これらを囲むように枠状にシール部材13が装
着されており、このシール部材13の内側の気密が保た
れるように考慮されている。
【0026】一方、雄型2には、型締め状態の雌型1と
雄型2によって形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注
入するためのスプルランナ21が形成されている。さ
て、加飾用フィルムFは、図1に示すように、雌型1と
雄型2とからなる一対の金型の型開き状態において、雌
型1に近接して供給された後に、加熱板(図示せず)に
よって加熱されて軟化状態とされたうえで、雌型1のキ
ャビティ面CSに密着するように真空成形用の孔11を
介して真空吸着されることにより、キャビティ面CSに
沿うように真空成形されると同時に、真空吸引用の孔1
2・・12により、キャビティ面CSのエッジ部CEの周
辺において雌型1のパーティング面Pに対して真空吸着
されることにより、雌型1に対して保持される。
雄型2によって形成されるキャビティ内に溶融樹脂を注
入するためのスプルランナ21が形成されている。さ
て、加飾用フィルムFは、図1に示すように、雌型1と
雄型2とからなる一対の金型の型開き状態において、雌
型1に近接して供給された後に、加熱板(図示せず)に
よって加熱されて軟化状態とされたうえで、雌型1のキ
ャビティ面CSに密着するように真空成形用の孔11を
介して真空吸着されることにより、キャビティ面CSに
沿うように真空成形されると同時に、真空吸引用の孔1
2・・12により、キャビティ面CSのエッジ部CEの周
辺において雌型1のパーティング面Pに対して真空吸着
されることにより、雌型1に対して保持される。
【0027】その後、図2に示すように、型締めした後
に、雌型1と雄型2間に形成されるキャビティ内にスプ
ルランナ21を通じて溶融樹脂を射出することにより、
加飾用フィルムFが表面部分にインサートされた加飾成
形品が得られる。
に、雌型1と雄型2間に形成されるキャビティ内にスプ
ルランナ21を通じて溶融樹脂を射出することにより、
加飾用フィルムFが表面部分にインサートされた加飾成
形品が得られる。
【0028】次に、真空成形用の孔11による吸着を停
止した後、真空吸引用の孔12・・12により加飾用フィ
ルムFをキャビティ面CSの周辺部分においてのみ雌型
1のパーティング面Pに対して真空吸着した状態で、図
3に示すように型開きする。この型開きにより、成形品
Mは雄型2側に密着した状態となり、雌型1に対しては
離型する。この成形品Mの離型時において、加飾用フィ
ルムFはキャビティ面CSのエッジ部CEの周囲におい
て複数の真空吸引用の孔12・・12によって雌型1のパ
ーティング面Pに対して真空吸着されているため、成形
品Mと一体化されている部分は成形品M側に残り、その
周辺の不要部分は雌型1側に残る。すなわち、加飾用フ
ィルムFは、図3,図4に示すように、成形品Mに対す
る一体化部分FMと不要部分FNとの境界において切断
され、正確にトリミングされる。
止した後、真空吸引用の孔12・・12により加飾用フィ
ルムFをキャビティ面CSの周辺部分においてのみ雌型
1のパーティング面Pに対して真空吸着した状態で、図
3に示すように型開きする。この型開きにより、成形品
Mは雄型2側に密着した状態となり、雌型1に対しては
離型する。この成形品Mの離型時において、加飾用フィ
ルムFはキャビティ面CSのエッジ部CEの周囲におい
て複数の真空吸引用の孔12・・12によって雌型1のパ
ーティング面Pに対して真空吸着されているため、成形
品Mと一体化されている部分は成形品M側に残り、その
周辺の不要部分は雌型1側に残る。すなわち、加飾用フ
ィルムFは、図3,図4に示すように、成形品Mに対す
る一体化部分FMと不要部分FNとの境界において切断
され、正確にトリミングされる。
【0029】以上の実施の形態を採用し、加飾用フィル
ムFとしてポリメタクリル酸メチルフィルムを用い、射
出樹脂としてアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
樹脂(ABS樹脂)を用いて、3時間にわたり連続的に
180個の加飾成形品を製造したが、成形品Mと不要な
加飾用フィルムFの切断・分離が毎回確実に行われ、ト
リミングが不十分な成形品は全く得られず、また、金型
1,2に劣化や磨耗が生じている部分も全くないことが
確認された。
ムFとしてポリメタクリル酸メチルフィルムを用い、射
出樹脂としてアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
樹脂(ABS樹脂)を用いて、3時間にわたり連続的に
180個の加飾成形品を製造したが、成形品Mと不要な
加飾用フィルムFの切断・分離が毎回確実に行われ、ト
リミングが不十分な成形品は全く得られず、また、金型
1,2に劣化や磨耗が生じている部分も全くないことが
確認された。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、型開き
時に成形品が残らない側の金型のパーティング面のキャ
ビティ部の周囲に複数の真空吸引用の孔を設け、加飾用
フィルムのインサート成形後の型開き時に、真空吸引用
の孔を介して加飾用フィルムを金型のキャビティ部の周
囲に真空吸着するから、加飾用フィルムは成形品と一体
化された部分と、その周辺の不要部分との境界線に沿っ
て確実に切断されてトリミングされ、トリミングが不十
分であることによる二次的なフィルム切り取り工程が不
要となる。また、本発明によれば、金型のキャビティ自
体に何ら特別な構造を付与することなく、また、鋭利な
エッジ部分や凸部を金型に形成することなく、加飾用フ
ィルムを正確にトリミングするから、長期にわたる使用
によってトリミング効果が劣化する等の不具合が生じな
い。
時に成形品が残らない側の金型のパーティング面のキャ
ビティ部の周囲に複数の真空吸引用の孔を設け、加飾用
フィルムのインサート成形後の型開き時に、真空吸引用
の孔を介して加飾用フィルムを金型のキャビティ部の周
囲に真空吸着するから、加飾用フィルムは成形品と一体
化された部分と、その周辺の不要部分との境界線に沿っ
て確実に切断されてトリミングされ、トリミングが不十
分であることによる二次的なフィルム切り取り工程が不
要となる。また、本発明によれば、金型のキャビティ自
体に何ら特別な構造を付与することなく、また、鋭利な
エッジ部分や凸部を金型に形成することなく、加飾用フ
ィルムを正確にトリミングするから、長期にわたる使用
によってトリミング効果が劣化する等の不具合が生じな
い。
【図1】本発明の実施の形態の断面図で、型開き状態で
加飾用フィルムFを雌型1のキャビティ面CSに沿うよ
うに真空成形した状態を示す図
加飾用フィルムFを雌型1のキャビティ面CSに沿うよ
うに真空成形した状態を示す図
【図2】本発明の実施の形態の断面図で、型締め状態で
キャビティ内に溶融樹脂を注入した状態を示す図
キャビティ内に溶融樹脂を注入した状態を示す図
【図3】本発明の実施の形態の断面図で、射出成形後の
型開き状態を示す図
型開き状態を示す図
【図4】本発明の実施の形態の雌型1の要部拡大断面図
1 雌型 11 真空成形用の孔 12・・12 真空吸引用の孔 13 シール部材 2 雄型 21 スプルランナ CS キャビティ面 CE キャビティ面のエッジ部 P パーティング面 F 加飾用フィルム M 成形品
Claims (2)
- 【請求項1】 一対の金型の間に形成されるキャビティ
内に溶融樹脂を注入する前に、一方の金型のキャビティ
面に加飾用フィルムを密着させておくことにより、加飾
用フィルムが表面に一体化された成形品を製造する方法
において、上記一方の金型のパーティング面のキャビテ
ィ部の周辺に複数の真空吸引孔を形成しておき、溶融樹
脂の注入後の型開き時に、上記各真空吸引孔を介して加
飾用フィルムを吸着することにより、上記一方の金型か
らの成形品の離型時に当該フィルムをトリミングするこ
とを特徴とする加飾成形品の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の加飾成形品の製造方法
に用いられる金型であって、キャビティ内への溶融樹脂
注入前に加飾用フィルムがキャビティ面に密着されると
ともに離型時には成形品が型離れする側の金型のパーテ
ィング面に、そのキャビティ部の周辺で、かつ、当該キ
ャビティ部の縁部から10mm以内に、互いに5〜50
mmの間隔を開けて複数個の真空吸引孔が形成され、そ
の各孔の開口面積は0.25〜30mm2 であることを
特徴とする加飾成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12221597A JPH10309732A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 加飾成形品の製造方法およびその方法に用いる加飾成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12221597A JPH10309732A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 加飾成形品の製造方法およびその方法に用いる加飾成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10309732A true JPH10309732A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14830413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12221597A Pending JPH10309732A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 加飾成形品の製造方法およびその方法に用いる加飾成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10309732A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101963794A (zh) * | 2009-07-21 | 2011-02-02 | 康准电子科技(昆山)有限公司 | 薄膜真空贴附控制方法及排气装置 |
KR20170104283A (ko) * | 2016-03-07 | 2017-09-15 | 이중재 | 필름이 내재된 플라스틱 제품 제조 방법 및 필름이 내재된 플라스틱 제품 제조용 이중 사출 금형 |
-
1997
- 1997-05-13 JP JP12221597A patent/JPH10309732A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101963794A (zh) * | 2009-07-21 | 2011-02-02 | 康准电子科技(昆山)有限公司 | 薄膜真空贴附控制方法及排气装置 |
KR20170104283A (ko) * | 2016-03-07 | 2017-09-15 | 이중재 | 필름이 내재된 플라스틱 제품 제조 방법 및 필름이 내재된 플라스틱 제품 제조용 이중 사출 금형 |
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