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JPH1029763A - 極細線の巻替え方法 - Google Patents

極細線の巻替え方法

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Publication number
JPH1029763A
JPH1029763A JP18455296A JP18455296A JPH1029763A JP H1029763 A JPH1029763 A JP H1029763A JP 18455296 A JP18455296 A JP 18455296A JP 18455296 A JP18455296 A JP 18455296A JP H1029763 A JPH1029763 A JP H1029763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traverse
fine wire
wire
spool
rewinding
Prior art date
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Granted
Application number
JP18455296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3747445B2 (ja
Inventor
Masao Naito
雅夫 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP18455296A priority Critical patent/JP3747445B2/ja
Publication of JPH1029763A publication Critical patent/JPH1029763A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極細線をスプールに巻き取るに際し、タ
ーン部では線が反転する際に、どうしても各線が平行に
揃い、すでに巻かれた線の隙間に新たな線が配置される
と落ち込みを阻害するものがなく食い込みの発生に繋が
りやすい。従って本発明の課題は極細線の巻替えにおい
て、各層内で食い込みを発生させない巻数を増やし、ひ
いては更なる長尺化へ対応しうる方法を提供することに
ある。 【解決手段】 極細線の巻かれた繰出しスプールから巻
取りスプールにクロス巻きで極細線を巻替えする方法に
おいて、トラバース幅を1トラバースごとに変動させ
る。そして、上層にいくほどトラバース幅の平均値を減
少させていく場合には、トラバースの変動幅をWTとし
トラバース幅の平均値の減少量をWLとしたとき、 2WT/WL<0.5 を満足するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICやトランジスタ
のボンディングに用いられる金, 銅, アルミニウム等の
極細線を繰出しスプールから巻取りスプールに巻替える
装置に適応可能な巻取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にスプールに巻かれるボンディング
用極細線はボンディング動作を円滑に行うために、傷,
食い込み, 振動により巻崩れがなく、巻上がりの外観が
平滑であることが要求される。近年ボンディング作業の
効率化, ボンディング装置の生産性向上及び1IC当た
りのボンディング用極細線の使用量の増大等によりスプ
ールに巻き取られる長さの長尺化が進んでいる。
【0003】長尺化するためには一般に実公昭62−2
5489に記載されているようなクロス巻きが用いられ
ているが、1スプールに1000〜2000m程度の量
を巻取るためには特開平7−69531に記載されてい
るように1トラバース当たりの巻数を理論的に設定し、
かつある巻数ごとにトラバース幅が一定の層を形成し各
層のトラバース幅を上層にいくほど減少させることによ
り極細線を円滑にに繰り出して巻き取りスプールに巻き
変えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来提案されている方
法では、各層内の巻数を増やしていくと食い込みが発生
しやすくなるため1層での巻数はおのづと制限されるこ
とになる。よって長尺化するためには層数を増やして対
応することになるが、上層ほどトラバース幅が狭いので
1層当たりの巻長さが少なく、長尺化にも限界があり、
5000m程度の量を各層が食い込みが発生しないで巻
取ることは困難である。
【0005】また巻替えられた極細線の食い込み状況を
巻数を変えて詳細に観察すると、巻数を増やしても巻の
中央部では食い込みの発生はほとんど見られないが、巻
数を増やすと巻の両端(以降ターン部と呼ぶ)で食い込み
の発生が急激に多くなる現象が見出される。
【0006】上記現象をさらに詳しく見てみると、巻中
央部では特開平7ー69531に記載されている方法を
用いると、巻替え中に新たに巻かれる極細線がすでに巻
かれた線の隙間に落ち込む位置に配置されることは少な
く、またたとえ新たに巻かれる線がすでに巻かれた線の
隙間に入り込む形で配置されたとしても、網目構造のた
め交差している線に助けられ落ち込みにくく、巻数が増
えても食い込みの発生は生じにくい。一方ターン部では
線が反転する際に、どうしても各線が平行に揃い、すで
に巻かれた線の隙間に新たな線が配置されると落ち込み
を阻害するものがなく食い込みの発生に繋がりやすい。
【0007】従って本発明の目的は極細線の巻替えにお
いて、各層内で食い込みを発生させない巻数を増やし、
ひいては更なる長尺化へ対応しうる方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのターン部
での食い込みを回避するために鋭意検討した結果本発明
に至った。
【0009】すなわち、上記課題を解決する本発明の方
法は極細線の巻かれた繰出しスプールから巻取りスプー
ルにクロス巻きで極細線を巻替えする方法において、ト
ラバース幅を1トラバースごとに変動させるものであ
る。そして、上層にいくほどトラバース幅の平均値を減
少させていくことが好ましく、この場合トラバースの変
動幅をWTとしトラバース幅の平均値の減少量をWLとし
たとき、 0.1≦2WT/WL≦0.5 を満足するようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によればトラバース幅が個
々に異なるために、ターン部で各々の極細線が平行にな
る部分の線同士の間隔が従来方法よりも広く、線が落ち
込んで食い込みに至ることが少ない。またすでに巻かれ
た線の隙間に落ち込む位置に新たな線が配置されても、
線の反転位置が1トラバースごとに異なるので線間の隙
間を交差する線が存在している確率が高く、落ち込みを
防止して食い込みに至ることは少ない。
【0011】この方法にて巻替えることにより、理論上
は巻数を増やしてもボンディング時に極細線の繰り出し
が円滑に行われることになるが、実際には巻替え時の装
置に振動, 線のブレ等により、あまりに巻数を多くする
と巻替え時もしくは巻替え後輸送時にターン部の線が巻
崩れを起こすことがある。
【0012】これを防止するためには特開平7−695
31に記載されている層構造をとり、上層にいくほどト
ラバース幅の平均値を減少させていく方法を併用すると
よい。この場合図1, 図2に示すようにトラバースの変
動幅WTはトラバース幅の平均値の減少量WLの半分以下
ならば上層部の線はその下層にある線よりも外側にはみ
出して巻かれることはないが、装置の振動及び線は外側
に膨らみながら巻かれる傾向があるので、 0.1≦2WT/WL≦0.5 を満足するように条件設定することが必要とされる。上
記関係式で0.1より小さくなるとトラバース幅を変動
させた効果がみられなくなり、また0.5をこえると巻
き替え中に巻きくずれが発生することがある。なおトラ
バースの変動幅WTおよびトラバース幅の平均値の減少
量WLは各層ごとに値を変えてもよいが、各層のWLとW
Tは上記関係式を満足する必要がある。
【0013】
【実施例】次に実施例を用いて本発明をさらに説明す
る。
【0014】(実施例1、比較例1)トラバース幅42
mm, 巻替え側の回転数400rpm, 巻替えスプール
の直径50mm, トラバース幅の平均値の減少量WL
0mm, 線径30μmφ金線,張力3gの条件で、トラ
バースの変動幅WTを0mm(比較例1)と0.1mm
(実施例1)とし巻数を100,200,500,10
00mと変えて巻替えた時の欠点数を図3に示す。なお
欠点数とは図5に示すように巻替えスプール1の真下に
電極2を置き、極細線を一定回転数で巻き戻したときに
電極2に接触する回数を計数することにより食い込み等
による欠点を測定するものである。図3からも明らかな
ように巻数200mまではWTが0と0.1で差は見ら
れないが、巻数が500m以上になるとWT=0.1は
T=0よりも欠点数は少なく、トラバース幅を変動さ
せることにより巻数の増加にともなう欠点数の増加を抑
えることができる。
【0015】(実施例2、比較例2)実施例1と同一条
件でWL=1mm、WT=0mm(比較例2),0.1m
m(実施例2)とし巻数を1000,2000,300
0,5000mで均等に5層構造の俵状に巻替えた。次
いで実施例1と同様にして欠点数を測定した。結果を図
4に示す。上述の実施例1と同じく巻数が2000mま
では両者の差はないが、3000, 5000mではトラ
バース幅を変動させることにより欠点の発生を防いでい
ることが分かる。また巻替え中のターン部での巻崩れの
発生も見られない。
【0016】(実施例3)実施例1と同一条件でWL
1mmとし、WT=0.05として巻数を1000,2
000,3000,5000mで均等に5層構造の俵状
に巻替えた。次に実施例1と同様にして欠点数を測定し
た。得られた結果は実験例1と同様であった。また巻替
え中のターン部での巻崩れの発生も見られなかった。
【0017】(比較例3)実施例1と同一条件でWL
1mmとし、WT=0.3として巻数を1000,20
00,3000,5000mで均等に5層構造の俵状に
巻替えた。本例では巻き替え中にターン部で巻きくずれ
が発生することがあり、円滑な繰り出しに支障をきたす
ものがあった。
【0018】
【発明の効果】本発明によればスプールに巻替えられる
極細線において、巻数を多くしても食い込みの発生のな
い巻替えができ、長尺化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は極細線の巻上がり状態を示す側面図であ
る。
【図2】図2は図1の拡大図である。
【図3】図3は1層で巻数を変えたときのトラバース変
動の有無で欠点数を測定したグラフである。
【図4】図4は多層で巻数を変えたときのトラバース変
動の有無で欠点数を測定したグラフである。
【図5】図5は巻取られた極細線の欠点数を測定する装
置の概念図である。
【符号の説明】
1 巻取りスプール 2 巻取られた極細線 3 層 4 トラバース幅が変動する領域 5 電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極細線の巻かれた繰出しスプールから
    巻取りスプールにクロス巻きで極細線を巻替えする方法
    において、トラバース幅を1トラバースごとに変動させ
    ることを特徴とする極細線の巻替え方法。
  2. 【請求項2】 極細線の巻かれた繰出しスプールから
    巻取りスプールにクロス巻きで極細線を巻替えする方法
    において、上層にいくほどトラバース幅の平均値を減少
    させ、トラバースの変動幅をWTとしトラバース幅の平
    均値の減少量をWLとしたとき、 0.1≦2WT/WL≦0.5 を満足するようにすることを特徴とする極細線の巻替え
    方法。
JP18455296A 1996-07-15 1996-07-15 極細線の巻替え方法 Expired - Fee Related JP3747445B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110730754A (zh) * 2017-06-15 2020-01-24 村田机械株式会社 绕纱装置
CN110740957A (zh) * 2017-06-15 2020-01-31 村田机械株式会社 卷装、卷装制造方法、以及纱线卷取装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110730754A (zh) * 2017-06-15 2020-01-24 村田机械株式会社 绕纱装置
CN110740957A (zh) * 2017-06-15 2020-01-31 村田机械株式会社 卷装、卷装制造方法、以及纱线卷取装置
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