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JPH10287225A - 車両用制動制御装置 - Google Patents

車両用制動制御装置

Info

Publication number
JPH10287225A
JPH10287225A JP9101745A JP10174597A JPH10287225A JP H10287225 A JPH10287225 A JP H10287225A JP 9101745 A JP9101745 A JP 9101745A JP 10174597 A JP10174597 A JP 10174597A JP H10287225 A JPH10287225 A JP H10287225A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
speed
body speed
vehicle speed
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9101745A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Aizawa
英之 相沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP9101745A priority Critical patent/JPH10287225A/ja
Priority to US09/057,435 priority patent/US5984434A/en
Priority to EP98107029A priority patent/EP0872394A3/en
Publication of JPH10287225A publication Critical patent/JPH10287225A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/176Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS
    • B60T8/1761Brake regulation specially adapted to prevent excessive wheel slip during vehicle deceleration, e.g. ABS responsive to wheel or brake dynamics, e.g. wheel slip, wheel acceleration or rate of change of brake fluid pressure
    • B60T8/17616Microprocessor-based systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/42Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition having expanding chambers for controlling pressure, i.e. closed systems
    • B60T8/4275Pump-back systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2210/00Detection or estimation of road or environment conditions; Detection or estimation of road shapes
    • B60T2210/10Detection or estimation of road conditions
    • B60T2210/12Friction
    • B60T2210/124Roads with different friction levels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両が部分的な低μ路や段差を通過した場合
においても適切な増圧判定を可能とする。 【解決手段】 最大車輪速度から推定された車体速度と
車輪速度に基づいて、車輪の制動力を制御するための液
圧装置の増圧判定を行う場合、車体速度の増加速度が所
定の閾値を超える場合には、超える前の車体速度を推定
車体速度として維持し、前記増圧判定を行うようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用制動制御装
置に係わり、特に、車輪の制動力を制御するための液圧
装置の増圧判定を適切に行う制動制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各車輪に設けられた車輪速センサ
から得られる車輪速度を利用して、各車輪の制動力を自
動制御する自動制動制御手段を備えた車両用制動制御装
置が知られている。
【0003】このような制動制御を実行しようとする場
合、車輪のロック、あるいはスリップ状態に応じて、車
輪の制動力を制御するための液圧装置の増圧あるいは減
圧の判定をするため、必然的に車体速度(車両の対地速
度)と車輪速度との双方を高精度に検出するのが不可欠
となる。
【0004】例えば、特公昭50−7231号公報に
は、4輪の車輪速度のうち最大車輪速度で車体速度を推
定し、この推定された車体速度と各車輪の車輪速度との
比較に基づいて車輪の制動力を制御する車両用制動制御
装置が開示されている。
【0005】従来は、推定車体速度と車輪速度との差か
らスリップ状態を見て増圧すべきか否かの判定を行って
いた。このとき、路面状態の変化により、車輪速度が急
激に上昇又は下降することがある。しかし、車体速度は
車輪速度程には急激に変化しないものであり、最大車輪
速度の情報のみに基づいて車体速度を推定していると、
推定車体速度が実際の車体速度から大きくずれてしまう
ことがある。そこで、最大車輪速度に対し所定のガード
値を見込んで推定車体速度を推定するようにしている。
このガード値は低μ路を考慮して比較的大きめの値に設
定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高μ路
走行中においても、段差を下る際、あるいは部分的な極
低μ路を通過する場合等においては、車輪が路面反力を
受けられず、一旦車輪速度が落ち込む。その後、高μの
部分において、再び路面反力を受けられるようになる
と、一時的に急激な車輪速度の上昇を生じるため、最大
車輪速度を車体速度として推定していると、推定車体速
度が実際の車体速度より見掛け上高くなってしまうこと
がある。
【0007】このような場合に、従来のガード値の概念
で対処しようとした場合には、該ガード値を小さく設定
することになると考えられるが、従来のガード値は、そ
の基本的な概念が、「実際の車体速度はこれ以上に急上
昇することはあり得ない」というものであったため、該
ガード値を低めるということは自ら限界があった。即
ち、従来のガード値はその趣旨より、実際に車体速度が
上昇する可能性がある値より大きく低められることはな
かった。
【0008】しかしながら、一時的な路面状態の変化に
よって車輪速度が変化しても、実際には車体速度はほと
んど変化しないことが多く、その結果実際より高めに車
体速度が推定されてしまうことが少なくなかった。
【0009】このとき、推定車体速度と各車輪速度との
差でスリップ状態を判断していると、車体速度が高めに
推定された分、実際には増圧が必要な場合でも、増圧が
必要であると判断されず、増圧に入れない(制動力を強
められない)という問題が発生する。
【0010】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、適切な増圧判定を行うことのできる車両
用制動制御装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、その要旨を図
1に示すように、各車輪に設けられた車輪速センサから
得られる車輪速度のうち最大車輪速度で車体速度を推定
し、該車体速度及び前記車輪速度に基づいて車輪の制動
力を制御するための液圧装置の増圧判定を行う車両用制
動制御装置において、前記車体速度の増加速度が所定の
閾値を超えた場合は、超える前の車体速度を推定車体速
度として維持し、該維持された車体速度と前記車輪速度
とに基づいて、前記増圧判定を行うようにしたことによ
り、前記課題を解決したものである。
【0012】本発明では、制動制御中において車輪速度
がそれまでの推定車体速度に比較して急激に高くなるよ
うな場合というのは、車輪が一時的に路面状態の急変の
影響を受けた場合にほぼ限定されることに着目した。特
にABS制御中(アンチスキッドブレーキ制御中)の場
合は、各車輪はエンジンからの駆動力を受けていない状
態であるためその傾向が強い。従ってこのようなとき
は、推定車体速度は従来のガード値の概念によって上昇
推定すべきものではなく、その値に維持するのが最も妥
当である。
【0013】本発明によれば、この考え方に基づき前記
車体速度の増加速度が所定の閾値を超えた場合には、超
える前の車体速度を維持することとしたため、車体速度
が実際より高く推定されて、増圧のタイミングを失うの
を防止できる。その結果、適切な増圧判定を行い、適正
な制動制御を達成することができる。
【0014】なお、本発明は、所定値の設定によっては
加速スリップ制御にも適用は可能である(加速スリップ
制御を従来より強力に実現できる)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0016】図2は、本発明の適用された車両用制動制
御装置の概略を表わす油圧回路図である。図2に示す例
は、ダイアゴナル2系統式のアンチロック型ブレーキシ
ステムである(ただし、図2では一系統のみを表し、他
の一系統は省略した。)。
【0017】図2において、符号10はブレーキペダ
ル、符号12はブレーキペダル10を踏んだときの踏力
を増幅するブースタを示している。又、符号14は増幅
された踏力が伝えられ液圧を発生するマスタシリンダを
示している。マスタシリンダ14に発生した液圧は、前
輪ブレーキ通路16を通じて前輪ホイールシリンダ20
に伝達され、後輪ブレーキ通路18を通じて後輪ホイー
ルシリンダ22に伝達される。
【0018】前輪ブレーキ通路16のうち、後輪ブレー
キ通路18の接続位置よりマスタシリンダ14の側の部
分には、常開の第1開閉弁(マスタカット弁)24が設
けられている。制動制御時(この実施形態ではABS制
御時)には、この第1開閉弁24が閉じられ、マスタシ
リンダ14と前後輪ホイールシリンダ20、22との連
通が遮断される。又、後輪ブレーキ通路18にはPバル
ブ(プロポーショニングバルブ)26が設けられてい
る。
【0019】後輪ブレーキ通路18のうち、Pバルブ2
6の接続位置よりマスタシリンダ14の側の部分に常開
の第2開閉弁28が接続されている。又、後輪ブレーキ
通路18のうち、その第2開閉弁28の接続位置とPバ
ルブ26の接続位置との間の部分には、リザーバ通路3
0が接続されている。リザーバ通路30はリザーバ32
から延びており、その途中に常閉の第3開閉弁34が設
けられている。
【0020】リザーバ32からは、ポンプ通路36も延
びている。ポンプ通路36の途中には、モータ38によ
って駆動されるポンプ40が設けられている。ポンプ4
0はリザーバ32からブレーキ液を汲み上げる。ポンプ
通路36のブレーキ液の吐出孔は、後輪ブレーキ通路1
8のうち第2開閉弁28の接続位置よりマスタシリンダ
14の側の部分に接続されている。
【0021】後輪ブレーキ通路18のうち、ポンプ通路
36の接続位置よりマスタシリンダ14の側には逆止弁
装置42が設けられている。この逆止弁装置42は、開
弁圧が実質的に零でない第1逆止弁44と、開弁圧が実
質的に零である第2逆止弁46とが互いに逆向き且つ並
列に接続された構成とされている。
【0022】電子制御装置50はCPU、ROM、RA
M及びバスを含むコンピュータ等を主体として構成され
ており、各開閉弁24、28、34の開閉状態を制御す
る。又、電子制御装置50は、左右前輪の車輪速度と左
右後輪の車輪速度とをそれぞれ検出する車輪速センサ5
2、53、54、55とも接続されている。電子制御装
置50は、各センサからの信号に基づいて、各開閉弁2
4、28、34を制御する自動制動制御手段として機能
する。
【0023】前記各開閉弁24、28、34の開閉状態
の組み合わせにより実現可能なモードは、図3に示すよ
うに7種類ある。
【0024】図3において、○、×はそれぞれ、第1開
閉弁24、第2開閉弁28、第3開閉弁34の開、閉を
表し、M/C増圧は、ブレーキペダル10が踏まれた際
マスタシリンダ14を油圧源として増圧する通常の増圧
を、ポンプ増圧は制動制御中においてポンプ40及びリ
ザーバ32を油圧源として増圧することを意味する。
【0025】本実施形態のブレーキシステムは、ダイア
ゴナル2系統であり、各系統(例えば、右前輪と左後
輪)のうち前輪及び後輪の少なくとも一つにでもロック
傾向が生じたと判定したものの各々につき、各輪毎にそ
れの回転状況に基づいて減圧要求を出すべきか、保持要
求を出すべきか、又は増圧要求を出すべきかを決定す
る。即ち、図3の7種類のモードのうち、前輪と後輪に
ついてそれぞれ決定した液圧制御要求に合致するモード
を今回のモードとして決定し、実行する。
【0026】以下、各モードについて説明する。
【0027】前輪に最初にロック傾向が生じた場合に
は、前輪ブレーキ圧を減圧するため第7モードが選択さ
れる。これは、前後輪双方とも減圧するモードである。
【0028】前輪ブレーキ圧の減圧の結果、前輪のロッ
ク傾向が解消する方向になった場合には、その後の前後
輪のロック傾向に応じて第4〜第7モードが択一的に選
択される。
【0029】第4モードでは、第1開閉弁24及び第3
開閉弁34が共に閉じられ、第2開閉弁28のみ開かれ
る。従って、ポンプ40から吐き出されたブレーキ液
は、第1逆止弁44を経て前輪ホイールシリンダ20に
供給され、前輪ブレーキ圧が増圧される。一方、第2開
閉弁28、Pバルブ26を経て後輪ホイールシリンダ2
2にもブレーキ液が供給される結果、後輪ブレーキ圧も
増圧される。即ち、第4モードは双方ポンプ増圧モード
である。
【0030】第5モードでは、第1、第2、第3開閉弁
24、28、34が全て閉じられるため、ポンプ40か
ら吐き出されたブレーキ液は後輪ホイールシリンダ22
には供給されず、第1逆止弁44を経て前輪ホイールシ
リンダ20にのみ供給される。即ち、第5モードは前輪
ポンプ増圧、後輪保持モードである。
【0031】第6モードでは、第1、第2開閉弁24、
28は閉じられ、第3開閉弁34のみ開かれるため、ポ
ンプ40から吐き出されたブレーキ液が前輪ホイールシ
リンダ20に供給される一方、後輪ホイールシリンダ2
2のブレーキ液が第3開閉弁34を経てリザーバ32に
還流する。即ち、第6モードは、前輪ポンプ増圧、後輪
減圧モードである。
【0032】第1〜第3モードは第1開閉弁24を開
き、マスタシリンダ14からブレーキ液を前輪ホイール
シリンダ20に供給する通常のM/C増圧モードであ
る。即ち、前輪についての制動制御中は第4〜第7モー
ドのみが実行され、第1〜第3モードは実行されない。
【0033】但し、制動制御中、ホンプ40がリザーバ
32内のブレーキ液を全て汲み上げてリザーバ32が空
になっても、増圧の必要がある場合には、適宜第1〜第
3モードのいずれかに切換えて、第1開閉弁24を開
き、マスタシリンダ14からのブレーキ液によって増圧
を行う。
【0034】なお、後輪に最初にロック傾向が生じた場
合には、後輪ブレーキ圧のみまず減圧すればよいので、
まず第3モードが実行され、その後第1〜第7モードが
択一的に実行される。
【0035】以下、図4〜6のフローチャートを用いて
本実施形態の作用を説明する。
【0036】図4に示すフローチャートは、本実施形態
に係る制御のメインルーチンを示すものである。本制御
は、IG(イグニッション)ONと同時に実行が開始さ
れる。
【0037】図4のステップ100において、電子制御
装置50内のRAMの初期化を行い、次のステップ11
0において各種の制御演算処理を行う。この実施形態で
はブレーキペダル10が踏込まれたときに図5に示され
るような演算処理を行う(後述)。ステップ120にお
いてシステム異常チェックを行い、ステップ130にお
いてシステム異常と判断された場合には、次のステップ
140において異常放置処理を行い、ステップ150で
フェイルセーフ処理を行う。
【0038】次に、ブレーキペダル10が踏込まれたと
きの制御演算処理について説明する。
【0039】図5のステップ200において、車輪速セ
ンサ52、53、54、55よりの信号に基づいて、そ
の最大車輪速度から車体速度VSOを推定し、更に車体速
度の増加速度 DVSOの演算を行う。
【0040】ステップ210において、制動制御(AB
S制御)開始又は制御中か否か判断する。制動制御開始
又は制御中でない場合には、ステップ240へ進み、マ
スタシリンダ14からの増圧による通常のブレーキ制御
を行い、ステップ250へ進む。
【0041】制動制御開始又は制御中の場合には、ステ
ップ220において、後で図6を用いて説明する制御モ
ード選択処理を行い、各車輪毎の制御モードを図3のモ
ード1〜7の中から選択し、次のステップ230で各モ
ードを出力する。ステップ250において4輪全てにつ
いての処理が終了したか否か判定し、終了した場合には
処理を終了する。
【0042】図6に示すフローチャートは、制動制御開
始又は制御中に実行され、第1〜第7モードの中から各
車輪毎の制御モードを選択する処理を示す。
【0043】本実施形態においては、車体速度VSOは、
通常車輪速センサ52、53、54、55から得られる
車輪速度Vwのうちの最大車輪速度によって推定してい
る。
【0044】図6のステップ300において、この車体
速度VSOの増加速度 DVSOが所定の閾値αより大か否か
判定する。ここで車体速度の増加速度 DVSOが閾値αよ
り大の場合には、車体速度VSOが異常な上昇をしている
ものと判断して、車体速度VSOが閾値αを超える前の値
を維持する。即ち、ステップ310において、今回の車
体速度VSO(n)は前回の値VSO(n−1)とする。
【0045】一方、ステップ300における判定で車体
速度の増加速度 DVSOが閾値α以下の場合には、ステッ
プ320において通常通りそのときの最大車輪速度で車
体速度VSO(n)を推定する。
【0046】次に、ステップ325において、車輪のス
リップ状態の判定に用いる減圧基準速度VSOCをVSOC
=VSO−VSO×A%として算出する。ここで、A%はタ
イヤ径の相違を考慮した補正分であり、通常は10%程
度である。
【0047】次のステップ330において、各車輪の車
輪速度Vwとこの減圧基準速度VSOCを比較し、車輪速
度Vwが減圧基準速度VSOC以下の場合には、次のステ
ップ340において車輪加速度 DVwと所定値G0とを
比較する。この所定値G0は、車輪速度が急激に変化す
るのを防止するためのもので、車輪加速度 DVwが所定
値G0より大きい場合にはホイールシリンダのブレーキ
圧を保持する。即ち、車輪加速度 DVwが所定値G0以
下の場合には、ステップ350において減圧モードを選
択し、車輪加速度 DVwの方が所定値G0より大の場合
には、ステップ360において保持モードを選択する。
【0048】又、ステップ330における判定で、車輪
速度Vwの方が減圧基準速度VSOCより大の場合には、
ステップ370において増圧モード(ポンプ増圧)を選
択する。
【0049】即ち、現在判断をしている車輪がどの車輪
であるかに応じて図3の1〜7のいずれかのモードが選
択される。例えば、右前輪についてステップ370にお
いて増圧モードとされ、次に左後輪についてステップ3
50において減圧モードとされた場合には、図3におけ
る第6モードが選択される。
【0050】本実施形態によれば、部分的な低μ路を通
過したり、段差を下った後で、車体速度の増加速度 DV
SOが急激に大きくなったような場合でも、該車体速度の
増加速度 DVSOが所定の閾値αを超える前の車体速度V
SOを維持して、車体速度が実際より高い値で推定される
のを防止するようにしたため、増圧のタイミングを適正
に判断することができるようになった。
【0051】なお、かかる車体速度を維持する制御は、
車体速度の増加速度 DVSOが所定の閾値αを超えた場合
のみ行われ、該閾値α以下の場合には、通常通り最大車
輪速度によって車体速度VSOを推定するようにしてい
る。
【0052】従来は、最大車輪速度が異常な変化をする
場合に、車体速度を適正に推定すべくガード値を設けて
いたが、たとえこのガード値を小さく変えるようにした
としても、部分的極低μ路の通過や段差の降下に際して
は実際の車体速度はほとんど変化しないため、車体速度
を誤って推定する慮れがあった。本実施形態は、いわば
このガード値をなくすものであり、異常値検出前の車体
速度を維持するものである。その結果、より正確に車体
速度を推定し、的確な増圧判定が可能となった。
【0053】又、従来第4〜第6モードで制動制御中リ
ザーバ32からポンプ40によって増圧している場合
に、リザーバ32が空になったとき、第1〜第3モード
のいずれかに切換え、第1開閉弁24を開いてマスタシ
リンダ14から増圧を行うにあたって、再度増圧の判定
を行い、その上で第1開閉弁24を開くようにしている
が、該再度の増圧判定に本発明による車体速度を維持す
る制御を適用することにより、適正な増圧の判定を行う
ことができる。その結果、必要な場合に第1開閉弁24
を確実に開くことができ、減速度が不足気味になるのを
防止することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
適切な増圧判定を行うことができ、必要な車体減速度を
確保することができ、良好な制動制御の実行が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】本発明が適用された車両用制動制御装置の概略
を示す油圧回路図
【図3】本実施形態において実現可能なモードを表わす
図表
【図4】本実施形態における制御モード選択処理を示す
フローチャート
【図5】本実施形態の制御のメインルーチンを示すフロ
ーチャート
【図6】本実施形態における制御演算処理を示すフロー
チャート
【符号の説明】
10…ブレーキペダル 12…ブースタ 14…マスタシリンダ 16…前輪ブレーキ通路 18…後輪ブレーキ通路 20…前輪ホイールシリンダ 22…後輪ホイールシリンダ 24…第1開閉弁 26…Pバルブ 28…第2開閉弁 32…リザーバ 34…第3開閉弁 40…ポンプ 42…逆止弁装置 50…電子制御装置 52、53、54、55…車速センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各車輪に設けられた車輪速センサから得ら
    れる車輪速度のうち最大車輪速度で車体速度を推定し、
    該車体速度及び前記車輪速度に基づいて車輪の制動力を
    制御するための液圧装置の増圧判定を行う車両用制動制
    御装置において、 前記車体速度の増加速度が所定の閾値を超えた場合は、
    超える前の車体速度を推定車体速度として維持し、該維
    持された車体速度と前記車輪速度とに基づいて、前記増
    圧判定を行うようにしたことを特徴とする車両用制動制
    御装置。
JP9101745A 1997-04-18 1997-04-18 車両用制動制御装置 Pending JPH10287225A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9101745A JPH10287225A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 車両用制動制御装置
US09/057,435 US5984434A (en) 1997-04-18 1998-04-09 Braking control system for a motor vehicle
EP98107029A EP0872394A3 (en) 1997-04-18 1998-04-17 Braking control system for a motor vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9101745A JPH10287225A (ja) 1997-04-18 1997-04-18 車両用制動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10287225A true JPH10287225A (ja) 1998-10-27

Family

ID=14308793

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