JPH10231070A - エレベータの異常診断装置 - Google Patents
エレベータの異常診断装置Info
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- JPH10231070A JPH10231070A JP3645197A JP3645197A JPH10231070A JP H10231070 A JPH10231070 A JP H10231070A JP 3645197 A JP3645197 A JP 3645197A JP 3645197 A JP3645197 A JP 3645197A JP H10231070 A JPH10231070 A JP H10231070A
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- 238000004891 communication Methods 0.000 claims abstract description 10
- SAZUGELZHZOXHB-UHFFFAOYSA-N acecarbromal Chemical compound CCC(Br)(CC)C(=O)NC(=O)NC(C)=O SAZUGELZHZOXHB-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
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- Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 乗りかごの異常振動を引き起こした異常部位
およびその昇降路内における位置を容易に把握できるエ
レベータの異常診断装置の提供。 【解決手段】 乗りかご1の加速度を検出して加速度信
号を出力する加速度センサ4と、上記の加速度の周波数
を分析する周波数分析部5と、乗りかご1の走行距離を
演算する乗りかご走行距離演算部6と、この乗りかご走
行距離演算部6から出力される演算結果、および周波数
分析部5から出力される分析結果に基づいて異常診断を
行なう異常診断部7と、この異常診断部7の診断結果を
発報する通信部8とを備え、周波数分析部5から出力さ
れる分析結果に基づいて異常部位を特定するとともに、
乗りかご走行距離演算部6から出力される演算結果に基
づいて昇降路内のどの位置で異常振動が発生したかを特
定する。
およびその昇降路内における位置を容易に把握できるエ
レベータの異常診断装置の提供。 【解決手段】 乗りかご1の加速度を検出して加速度信
号を出力する加速度センサ4と、上記の加速度の周波数
を分析する周波数分析部5と、乗りかご1の走行距離を
演算する乗りかご走行距離演算部6と、この乗りかご走
行距離演算部6から出力される演算結果、および周波数
分析部5から出力される分析結果に基づいて異常診断を
行なう異常診断部7と、この異常診断部7の診断結果を
発報する通信部8とを備え、周波数分析部5から出力さ
れる分析結果に基づいて異常部位を特定するとともに、
乗りかご走行距離演算部6から出力される演算結果に基
づいて昇降路内のどの位置で異常振動が発生したかを特
定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの異常
診断装置に係り、特にエレベータの各部位に発生する異
常兆候を早期に検出するのに好適なエレベータの異常診
断装置に関する。
診断装置に係り、特にエレベータの各部位に発生する異
常兆候を早期に検出するのに好適なエレベータの異常診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエレベータにおいて、乗りかごが
昇降中に異常に振動して利用客の乗り心地を損なうと、
上記の利用客に不快感や不安感を与えることがあり得る
ので、乗りかごの乗り心地を常に良い状態に維持する必
要がある。そして、上記の乗りかごの乗り心地は、乗り
かごの制御技術、乗りかごを構成する各構成部品の電気
的特性、および乗りかごを案内するガイドレールの据付
精度、固定状態や機械的特性などの要素に大きく依存す
るので、乗りかごの乗り心地を良い状態に維持するため
には上記の要素に係る各部位を特に考慮する必要があ
る。
昇降中に異常に振動して利用客の乗り心地を損なうと、
上記の利用客に不快感や不安感を与えることがあり得る
ので、乗りかごの乗り心地を常に良い状態に維持する必
要がある。そして、上記の乗りかごの乗り心地は、乗り
かごの制御技術、乗りかごを構成する各構成部品の電気
的特性、および乗りかごを案内するガイドレールの据付
精度、固定状態や機械的特性などの要素に大きく依存す
るので、乗りかごの乗り心地を良い状態に維持するため
には上記の要素に係る各部位を特に考慮する必要があ
る。
【0003】そこで従来、エレベータの据付完了時およ
び定期点検時に、乗りかご内に加速度センサを取付け
て、この加速度センサから出力される振動波形を専門知
識を有する保守員が観測し、乗りかごの乗り心地が異常
か否かを判定する異常診断方法が用いられていた。
び定期点検時に、乗りかご内に加速度センサを取付け
て、この加速度センサから出力される振動波形を専門知
識を有する保守員が観測し、乗りかごの乗り心地が異常
か否かを判定する異常診断方法が用いられていた。
【0004】しかしながら、上述した従来の異常診断方
法では、異常判定を行なう保守員の経験や力量により判
定結果に若干の差が生じることが多いため、判定結果の
精度が劣るという問題があった。また、加速度センサの
取付作業や乗りかご内への測定機器の持ち込みが必要で
あるため、上記の保守員にかなりの負担が掛るという問
題もあった。
法では、異常判定を行なう保守員の経験や力量により判
定結果に若干の差が生じることが多いため、判定結果の
精度が劣るという問題があった。また、加速度センサの
取付作業や乗りかご内への測定機器の持ち込みが必要で
あるため、上記の保守員にかなりの負担が掛るという問
題もあった。
【0005】このような従来の問題を解決する一手段と
して、例えば特開平5−306079号公報に記載され
ているように、乗りかご内に加速度センサを取付け、こ
の加速度センサから出力される加速度信号と、エレベー
タ運転制御装置から出力される加速度状態指示情報およ
びかご走行位置指示情報とに基づいて、エレベータの異
常部位および点検指示内容を表示・出力するものが提案
されている。
して、例えば特開平5−306079号公報に記載され
ているように、乗りかご内に加速度センサを取付け、こ
の加速度センサから出力される加速度信号と、エレベー
タ運転制御装置から出力される加速度状態指示情報およ
びかご走行位置指示情報とに基づいて、エレベータの異
常部位および点検指示内容を表示・出力するものが提案
されている。
【0006】また、例えば特開平7−153475号公
報に記載されているように、乗りかご内に加速度センサ
を取付け、この加速度センサから出力される加速度信号
の周波数を分析して、この分析結果と、エレベータ運転
制御装置から出力されるエレベータ運転情報に基づいて
エレベータの異常部位を特定するとともに異常振動の程
度を判定し、この判定結果を出力するものも提案されて
いる。
報に記載されているように、乗りかご内に加速度センサ
を取付け、この加速度センサから出力される加速度信号
の周波数を分析して、この分析結果と、エレベータ運転
制御装置から出力されるエレベータ運転情報に基づいて
エレベータの異常部位を特定するとともに異常振動の程
度を判定し、この判定結果を出力するものも提案されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述した従来
技術では、乗りかごの昇降中に異常振動が発生したと
き、その異常振動を引き起こした異常部位や点検指示内
容が報知されるので、専門知識のない保守員であっても
容易に異常部位を把握することができる。しかしなが
ら、昇降路内のどの位置で異常振動が発生したかは特定
されないので、専門知識のない保守員は上記の異常振動
が生じた位置を把握するのに時間がかかるという問題が
あった。
技術では、乗りかごの昇降中に異常振動が発生したと
き、その異常振動を引き起こした異常部位や点検指示内
容が報知されるので、専門知識のない保守員であっても
容易に異常部位を把握することができる。しかしなが
ら、昇降路内のどの位置で異常振動が発生したかは特定
されないので、専門知識のない保守員は上記の異常振動
が生じた位置を把握するのに時間がかかるという問題が
あった。
【0008】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、乗りかごの昇降
中に異常振動が発生したとき、この異常振動を引き起こ
した異常部位およびその位置を保守員などが容易に把握
することのできるエレベータの異常診断装置を提供する
ことにある。
に鑑みてなされたもので、その目的は、乗りかごの昇降
中に異常振動が発生したとき、この異常振動を引き起こ
した異常部位およびその位置を保守員などが容易に把握
することのできるエレベータの異常診断装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る発明は、エレベータの動作
が異常かどうかを診断するエレベータの異常診断装置に
おいて、昇降路内を昇降する乗りかごに取付けられ、こ
の乗りかごの加速度を検出して加速度信号を出力する加
速度センサと、上記加速度信号に基づいて上記加速度の
周波数を分析する周波数分析部と、上記乗りかごの走行
距離を演算する乗りかご走行距離演算部と、この乗りか
ご走行距離演算部から出力される演算結果、および上記
周波数分析部から出力される分析結果に基づいて異常診
断を行なう異常診断部とを備え、この異常診断部により
上記乗りかごの異常振動を引き起こした異常部位を特定
するとともに上記昇降路内のどの位置で上記異常振動が
生じたかを特定する構成にしてある。
め、本発明の請求項1に係る発明は、エレベータの動作
が異常かどうかを診断するエレベータの異常診断装置に
おいて、昇降路内を昇降する乗りかごに取付けられ、こ
の乗りかごの加速度を検出して加速度信号を出力する加
速度センサと、上記加速度信号に基づいて上記加速度の
周波数を分析する周波数分析部と、上記乗りかごの走行
距離を演算する乗りかご走行距離演算部と、この乗りか
ご走行距離演算部から出力される演算結果、および上記
周波数分析部から出力される分析結果に基づいて異常診
断を行なう異常診断部とを備え、この異常診断部により
上記乗りかごの異常振動を引き起こした異常部位を特定
するとともに上記昇降路内のどの位置で上記異常振動が
生じたかを特定する構成にしてある。
【0010】上記のように構成した本発明の請求項1に
係る発明では、乗りかごの昇降中に異常振動が発生した
とき、異常診断部により、周波数分析部から出力される
分析結果に基づいて異常振動を引き起こした異常部位を
特定するとともに、乗りかご走行距離演算部から出力さ
れる演算結果に基づいて昇降路内のどの位置で異常振動
が発生したかを特定する。これによって、専門知識を有
さない保守員であっても上記の異常部位およびその位置
を容易に把握することができる。
係る発明では、乗りかごの昇降中に異常振動が発生した
とき、異常診断部により、周波数分析部から出力される
分析結果に基づいて異常振動を引き起こした異常部位を
特定するとともに、乗りかご走行距離演算部から出力さ
れる演算結果に基づいて昇降路内のどの位置で異常振動
が発生したかを特定する。これによって、専門知識を有
さない保守員であっても上記の異常部位およびその位置
を容易に把握することができる。
【0011】また、上記目的を達成するため、本発明の
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、
上記異常診断部の診断結果を発報する通信部を備えた構
成にしてある。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、
上記異常診断部の診断結果を発報する通信部を備えた構
成にしてある。
【0012】上記のように構成した本発明の請求項1、
2に係る発明では、乗りかごの昇降中に異常振動が発生
したとき、通信部の発報により例えば監視センタなどに
異常診断部の診断結果を自動的に報知できる。
2に係る発明では、乗りかごの昇降中に異常振動が発生
したとき、通信部の発報により例えば監視センタなどに
異常診断部の診断結果を自動的に報知できる。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明の
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、
上記乗りかご走行距離演算部は、上記加速度信号に基づ
いて上記乗りかごの走行距離を演算する構成にしてあ
る。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、
上記乗りかご走行距離演算部は、上記加速度信号に基づ
いて上記乗りかごの走行距離を演算する構成にしてあ
る。
【0014】上記のように構成した本発明の請求項1、
3に係る発明では、加速度センサから出力される加速度
信号に基づいて乗りかごの走行距離を演算するので、上
記の加速度センサの他に距離測定用センサなどを特に設
ける必要がなくて済む。
3に係る発明では、加速度センサから出力される加速度
信号に基づいて乗りかごの走行距離を演算するので、上
記の加速度センサの他に距離測定用センサなどを特に設
ける必要がなくて済む。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータの異常
診断装置の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は
本発明の一実施形態に係るエレベータの異常診断装置を
示すブロック図、図2は図1の異常診断装置により異常
診断を行なう際の処理手順を示すフローチャート、図3
はエレベータ乗りかごの動作特性図である。
診断装置の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は
本発明の一実施形態に係るエレベータの異常診断装置を
示すブロック図、図2は図1の異常診断装置により異常
診断を行なう際の処理手順を示すフローチャート、図3
はエレベータ乗りかごの動作特性図である。
【0016】一般にエレベータは、図1に示すように、
図示しない昇降路内を昇降する乗りかご1およびつり合
いおもり3と、これらの乗りかご1およびつり合いおも
り3を吊上げるワイヤロープ2とを備えている。このよ
うなエレベータでは、例えば、乗りかご1が時間T0に
起動して時間T1まで加速し、一定速度で走行した後、
時間T2に着床階床の近傍で減速を開始して時間T3に
着床階床で停止するようになっている。このとき、図3
の(a)〜(c)に示すように乗りかご1の加速度が推
移するとともに、図3の(d)に示すように乗りかご1
の速度が推移し、図3の(e)に示すように乗りかご1
の走行距離が推移する。
図示しない昇降路内を昇降する乗りかご1およびつり合
いおもり3と、これらの乗りかご1およびつり合いおも
り3を吊上げるワイヤロープ2とを備えている。このよ
うなエレベータでは、例えば、乗りかご1が時間T0に
起動して時間T1まで加速し、一定速度で走行した後、
時間T2に着床階床の近傍で減速を開始して時間T3に
着床階床で停止するようになっている。このとき、図3
の(a)〜(c)に示すように乗りかご1の加速度が推
移するとともに、図3の(d)に示すように乗りかご1
の速度が推移し、図3の(e)に示すように乗りかご1
の走行距離が推移する。
【0017】そして本実施形態の異常診断装置は、乗り
かご1に取付けられる加速度センサ4と、加速度信号の
周波数を分析する周波数分析部5と、乗りかご1の走行
距離を演算する乗りかご走行距離演算部6と、この乗り
かご走行距離演算部6から出力される演算結果、および
周波数分析部5から出力される分析結果に基づいて異常
診断を行なう異常診断部7と、この異常診断部7の診断
結果を図示しない監視センタ等へ発報する通信部8とか
らなっている。
かご1に取付けられる加速度センサ4と、加速度信号の
周波数を分析する周波数分析部5と、乗りかご1の走行
距離を演算する乗りかご走行距離演算部6と、この乗り
かご走行距離演算部6から出力される演算結果、および
周波数分析部5から出力される分析結果に基づいて異常
診断を行なう異常診断部7と、この異常診断部7の診断
結果を図示しない監視センタ等へ発報する通信部8とか
らなっている。
【0018】上述した加速度センサ4は、図3の
(a)、(b)、(c)のそれぞれに示す上下方向、前
後方向および左右方向の加速度成分を検出して加速度信
号を周波数分析部5および乗りかご走行距離演算部6へ
出力する。この乗りかご走行距離演算部6は、上記の図
3の(a)に示す上下方向の加速度成分に基づいて乗り
かご1の走行距離を演算するので、これによって、図3
の(e)に示す演算結果が得られる。
(a)、(b)、(c)のそれぞれに示す上下方向、前
後方向および左右方向の加速度成分を検出して加速度信
号を周波数分析部5および乗りかご走行距離演算部6へ
出力する。この乗りかご走行距離演算部6は、上記の図
3の(a)に示す上下方向の加速度成分に基づいて乗り
かご1の走行距離を演算するので、これによって、図3
の(e)に示す演算結果が得られる。
【0019】この実施形態にあっては、図2に示す処理
手順S1〜S6にしたがってエレベータの異常診断を行
なうようになっている。すなわち、まず手順S1として
図示しないエレベータのドアの開閉状態を判定してドア
が閉じた場合、乗りかご1が図3の時間T0で走行を開
始する。次いで、例えば乗りかご1が一定速度で走行中
に、図3の時間T4〜T5で乗りかご1が振動した場
合、上記の手順S2で加速度センサ4により図3の
(a)、(b)、(c)にそれぞれ示す上下方向、前後
方向および左右方向の加速度成分を検出して加速度信号
を出力して、手順S3として周波数分析部5により上記
の加速度成分についてそれぞれ周波数を分析するととも
に振動振幅を検出する。
手順S1〜S6にしたがってエレベータの異常診断を行
なうようになっている。すなわち、まず手順S1として
図示しないエレベータのドアの開閉状態を判定してドア
が閉じた場合、乗りかご1が図3の時間T0で走行を開
始する。次いで、例えば乗りかご1が一定速度で走行中
に、図3の時間T4〜T5で乗りかご1が振動した場
合、上記の手順S2で加速度センサ4により図3の
(a)、(b)、(c)にそれぞれ示す上下方向、前後
方向および左右方向の加速度成分を検出して加速度信号
を出力して、手順S3として周波数分析部5により上記
の加速度成分についてそれぞれ周波数を分析するととも
に振動振幅を検出する。
【0020】次いで手順S4として、図3の(a)に示
す上下方向の加速度成分に基づいて乗りかご走行距離演
算部6により乗りかご1の走行距離を演算し、手順S5
として上記の振動振幅をあらかじめ設定される判定値と
比較し、この判定値より上記の振動振幅が小さいかある
いは同等である場合、異常診断処理を終了する。一方、
上記の判定値より上記の振動振幅が大きい場合、手順S
6として、周波数分析部5から出力される分析結果、す
なわち図3の(a)、(b)、(c)にそれぞれ示す上
下方向、前後方向および左右方向の加速度成分および振
動振幅に基づいて、異常診断部7により異常振動を引き
起こしている異常部位を特定するとともに、乗りかご走
行距離演算部6から出力される演算結果に基づいて昇降
路内のどの位置で異常振動が発生したかを特定して、こ
の異常診断部7の診断結果を通信部8により図示しない
監視センタ等へ発報した後、異常診断処理を終了する。
す上下方向の加速度成分に基づいて乗りかご走行距離演
算部6により乗りかご1の走行距離を演算し、手順S5
として上記の振動振幅をあらかじめ設定される判定値と
比較し、この判定値より上記の振動振幅が小さいかある
いは同等である場合、異常診断処理を終了する。一方、
上記の判定値より上記の振動振幅が大きい場合、手順S
6として、周波数分析部5から出力される分析結果、す
なわち図3の(a)、(b)、(c)にそれぞれ示す上
下方向、前後方向および左右方向の加速度成分および振
動振幅に基づいて、異常診断部7により異常振動を引き
起こしている異常部位を特定するとともに、乗りかご走
行距離演算部6から出力される演算結果に基づいて昇降
路内のどの位置で異常振動が発生したかを特定して、こ
の異常診断部7の診断結果を通信部8により図示しない
監視センタ等へ発報した後、異常診断処理を終了する。
【0021】このように構成した実施形態では、乗りか
ご1の異常振動を引き起こした異常部位を特定するとと
もに、昇降路内のどの位置で異常振動が発生したかを特
定するので、専門知識を有さない保守員であっても異常
部位およびその位置を容易に把握することができる。
ご1の異常振動を引き起こした異常部位を特定するとと
もに、昇降路内のどの位置で異常振動が発生したかを特
定するので、専門知識を有さない保守員であっても異常
部位およびその位置を容易に把握することができる。
【0022】また、本実施形態では、乗りかご1の昇降
中に異常振動が発生したとき、通信部8の発報により監
視センタなどに異常診断部7の診断結果を自動的に報知
できる。
中に異常振動が発生したとき、通信部8の発報により監
視センタなどに異常診断部7の診断結果を自動的に報知
できる。
【0023】また、本実施形態では、加速度センサ4か
ら出力される加速度信号に基づいて乗りかご走行距離演
算部6により乗りかご1の走行距離を演算するようにな
っているので、上記の加速度センサ4の他に距離測定用
センサなどを特に設ける必要がなくて済む。
ら出力される加速度信号に基づいて乗りかご走行距離演
算部6により乗りかご1の走行距離を演算するようにな
っているので、上記の加速度センサ4の他に距離測定用
センサなどを特に設ける必要がなくて済む。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る発明では、乗りかごの異常振動を引き起こした異
常部位を特定するとともに、昇降路内のどの位置で異常
振動が発生したかを特定するので、専門知識を有さない
保守員であっても異常部位およびその位置を容易に把握
でき、したがって、早急に上記の異常部位を復旧できる
という効果がある。
に係る発明では、乗りかごの異常振動を引き起こした異
常部位を特定するとともに、昇降路内のどの位置で異常
振動が発生したかを特定するので、専門知識を有さない
保守員であっても異常部位およびその位置を容易に把握
でき、したがって、早急に上記の異常部位を復旧できる
という効果がある。
【0025】また、本発明の請求項1、2に係る発明で
は、通信部からの発報により、例えば監視センタなどに
異常診断部の診断結果を自動的に報知できるので、上記
の監視センタなどで早期の復旧対策に講じることができ
るという効果がある。
は、通信部からの発報により、例えば監視センタなどに
異常診断部の診断結果を自動的に報知できるので、上記
の監視センタなどで早期の復旧対策に講じることができ
るという効果がある。
【0026】また、本発明の請求項1、3に係る発明で
は、加速度センサから出力される加速度信号に基づいて
乗りかごの走行距離を演算するようになっているので、
上記の加速度センサの他に距離測定用センサなどを特に
設ける必要がなくて済み、したがって、比較的安価な異
常診断装置が得られるという効果がある。
は、加速度センサから出力される加速度信号に基づいて
乗りかごの走行距離を演算するようになっているので、
上記の加速度センサの他に距離測定用センサなどを特に
設ける必要がなくて済み、したがって、比較的安価な異
常診断装置が得られるという効果がある。
【図1】本発明の一実施形態に係るエレベータの異常診
断装置を示すブロック図である。
断装置を示すブロック図である。
【図2】図1の異常診断装置により異常診断を行なう際
の処理手順を示すフローチャートである。
の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】エレベータ乗りかごの動作特性図である。
1 乗りかご 4 加速度センサ 5 周波数分析部 6 乗りかご走行距離演算部 7 異常診断部 8 通信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 厚沢 輝佳 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 金子 隆 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 富士本 貴 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内
Claims (3)
- 【請求項1】 エレベータの動作が異常かどうかを診断
するエレベータの異常診断装置において、 昇降路内を昇降する乗りかごに取付けられ、この乗りか
ごの加速度を検出して加速度信号を出力する加速度セン
サと、上記加速度信号に基づいて上記加速度の周波数を
分析する周波数分析部と、上記乗りかごの走行距離を演
算する乗りかご走行距離演算部と、この乗りかご走行距
離演算部から出力される演算結果、および上記周波数分
析部から出力される分析結果に基づいて異常診断を行な
う異常診断部とを備え、 この異常診断部により上記乗りかごの異常振動を引き起
こした異常部位を特定するとともに上記昇降路内のどの
位置で上記異常振動が生じたかを特定するようにしたこ
とを特徴とするエレベータの異常診断装置。 - 【請求項2】 上記異常診断部の診断結果を発報する通
信部を備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベー
タの異常診断装置。 - 【請求項3】 上記乗りかご走行距離演算部は、上記加
速度信号に基づいて上記乗りかごの走行距離を演算する
ことを特徴とする請求項1記載のエレベータの異常診断
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3645197A JPH10231070A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | エレベータの異常診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3645197A JPH10231070A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | エレベータの異常診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10231070A true JPH10231070A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12470191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3645197A Pending JPH10231070A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | エレベータの異常診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10231070A (ja) |
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