JPH10218863A - 光学活性2−ピペラジンカルボン酸誘導体の製造法 - Google Patents
光学活性2−ピペラジンカルボン酸誘導体の製造法Info
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- JPH10218863A JPH10218863A JP33522697A JP33522697A JPH10218863A JP H10218863 A JPH10218863 A JP H10218863A JP 33522697 A JP33522697 A JP 33522697A JP 33522697 A JP33522697 A JP 33522697A JP H10218863 A JPH10218863 A JP H10218863A
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Abstract
−ピペラジンカルボン酸誘導体を製造するに際し、分割
剤回収率が高く、且つ生産効率が高い製造法を提供す
る。 【解決手段】 光学活性N−アシル酸性アミノ酸誘導体
および光学活性N−スルホニル酸性アミノ酸誘導体から
選ばれる分割剤を用いて2−ピペラジンカルボン酸誘導
体を光学分割する。
Description
として有用な光学活性2−ピペラジンカルボン酸誘導体
の工業的製造法に関する。
体の製造法として例えば、1)Lーピログルタミン酸を分
割剤として光学分割する方法(WO95−2116
2)、2)Lーリンゴ酸等の光学活性αーオキシ酸を分割
剤として光学分割する方法(WO95−29170)、
3)N−トシル−L−フェニルアラニンを分割剤として光
学分割する方法(EP710652)等が知られてい
る。しかしながら、1)、2)で使用される分割剤は水に対
する溶解度が高い為に、分割後の分割剤回収率が低くな
る欠点を持つ。また、3)で使用されるN−トシル−L−
フェニルアラニンは酸性水溶液に対する溶解度が低く分
割剤回収率が高い利点はあるが、ジアステレオマー塩の
溶解度が低い為に分割工程で塩濃度を高くすることがで
きないこと、また高価なフェニルアラニンを使用するこ
となど、生産効率が低い欠点を持つ。
マー塩分割法により光学活性2−ピペラジンカルボン酸
誘導体を製造するに際し、分割剤回収率が高く、且つ生
産効率が高い製造法を提供することにある。
−ピペラジンカルボン酸誘導体の工業的な製造法を鋭意
検討した結果、この目的は安価に入手できる光学活性酸
性アミノ酸を化学的に修飾した誘導体を分割剤として2
−ピペラジンカルボン酸誘導体を光学分割することによ
り達成されることが判った。
酸性アミノ酸誘導体および光学活性N−スルホニル酸性
アミノ酸誘導体から選ばれる分割剤を用いて2−ピペラ
ジンカルボン酸誘導体を光学分割することを特徴とする
光学活性2−ピペラジンカルボン酸誘導体の製造法であ
る。
光学活性酸性アミノ酸誘導体とは、分子内に2つ以上の
カルボキシル基とアミノ基を有する光学活性アミノ酸誘
導体であり、光学活性N−アシル酸性アミノ酸誘導体お
よび光学活性N−スルホニル酸性アミノ酸誘導体が挙げ
られる。具体的には、光学活性アスパラギン酸や光学活
性グルタミン酸のN−アシル誘導体およびN−スルホニ
ル誘導体などから選ばれるものであり、そのD体、L体
を目的に応じて使い分けることができる。
一般式(I)
ゲン基で置換された炭素数1から10の直鎖、あるいは
分岐アルキル基、iii)無置換、あるいは炭素数1か
ら10のアルキル基、炭素数1から10のアルコキシル
基、ニトロ基、ハロゲン基、または水酸基で置換された
アリール基、iv)芳香環が無置換、あるいは炭素数1
から10のアルキル基、炭素数1から10のアルコキシ
ル基、ハロゲン基、または水酸基で置換されたアラルキ
ル基、v)芳香環が無置換、あるいは炭素数1から10
のアルキル基、炭素数1から10のアルコキシル基、ハ
ロゲン基、または水酸基で置換されたアラルキルオキシ
基を示し、nは1または2を示す。)で表される光学活
性酸性アミノ酸誘導体が使用できるが、具体的にはアセ
チルアスパラギン酸、ホルミルグルタミン酸、ベンゾイ
ルアスパラギン酸、ベンゾイルグルタミン酸、パラトル
オイルアスパラギン酸、パラトルオイルグルタミン酸、
パラニトロベンゾイルアスパラギン酸、パラニトロベン
ゾイルグルタミン酸、パラクロロフェニルアセチルアス
パラギン酸、ベンジルオキシカルボニルアスパラギン
酸、ベンジルオキシカルボニルグルタミン酸等が挙げら
れる。
ては、次の一般式(II)
された炭素数1から10の直鎖、あるいは分岐アルキル
基、ii)無置換、あるいは炭素数1から10のアルキ
ル基、炭素数1から10のアルコキシル基、ニトロ基、
ハロゲン基、または水酸基で置換されたアリール基、i
ii)芳香環が無置換、あるいは炭素数1から10のア
ルキル基、炭素数1から10のアルコキシル基、ハロゲ
ン基、または水酸基で置換されたアラルキル基を示し、
nは1または2を示す。)で表される光学活性酸性アミ
ノ酸誘導体が使用できるが、具体的にはメタンスルホニ
ルアスパラギン酸、メタンスルホニルグルタミン酸、ベ
ンゼンスルホニルアスパラギン酸、ベンゼンスルホニル
グルタミン酸、パラトルエンスルホニルアスパラギン
酸、パラトルエンスルホニルグルタミン酸、パラニトロ
ベンゼンスルホニルアスパラギン酸、パラニトロベンゼ
ンスルホニルグルタミン酸、パラクロロベンゼンスルホ
ニルアスパラギン酸、パラクロロベンゼンスルホニルグ
ルタミン酸等が挙げられる。
アスパラギン酸やグルタミン酸から公知の方法で容易に
合成する事ができ、また分割剤を回収する際にも室温か
ら50℃であれば酸性あるいは中性条件下では分解やラ
セミ化することはほとんどない。
導体としては、例えば、一般式(IV)
も良く、i)水素原子、ii)炭素数1から10のアル
キル基、iii)無置換、あるいは炭素数1から10の
アルキル基、炭素数1から10のアルコキシル基、ニト
ロ基またはハロゲン基で置換されたアリール基、iv)
芳香環が無置換、あるいは炭素数1から10のアルキル
基、炭素数1から10のアルコキシル基、ニトロ基また
はハロゲン基で置換されたアラルキル基、v)炭素数1
から10のアルコキシカルボニル基を示し、tBuは、
tert−ブチル基を示す。)で表される2−ピペラジ
ンカルボン酸誘導体や、一般式(V)
般式(VI)
される2−ピペラジンカルボン酸誘導体が使用できる
が、特に好ましくはN−tert−ブチル−2−ピペラ
ジンカルボキシアミドである。
−ピペラジンカルボン酸誘導体は公知の方法で製造でき
る。たとえば、ピラジンカルボン酸誘導体の水素添加、
あるいはN,N−ジアルキルエチレンジアミンと2,3
−ジハロプロピオン酸エステル類との縮合環化反応を行
なった後、更に化学修飾することにより製造することが
できる。
ジンカルボン酸誘導体とは(+)−2−ピペラジンカル
ボン酸誘導体と(−)−2−ピペラジンカルボン酸誘導
体とを等量含むラセミ混合物だけでなく、いずれか一方
の光学異性体を等量以上に含む混合物などが使用でき
る。
割は次の手順と条件で行うのが好ましい。
は光学活性N−スルホニル酸性アミノ酸誘導体から選ば
れた分割剤は、溶媒中で2−ピペラジンカルボン酸誘導
体1モルに対して0.4〜1.1モル、好ましくは0.
5〜1.0モルと接触させてジアステレオマー塩をつく
る。この時、塩酸、硫酸などの鉱酸類、ぎ酸、酢酸など
の有機カルボン酸類を共存させてもよい。鉱酸類や有機
カルボン酸類などの使用量は、分割剤と合わせて2−ピ
ペラジンカルボン酸誘導体1モルに対して0.5〜1.
1モル、さらに好ましくは0.6〜1.0モルが好まし
い。
ラジンカルボン酸誘導体と分割剤の何れをも溶液中で化
学的に変質せしめることなく、25wt%以上の塩濃度
で仕込むことができ、且つ、一方の光学活性ジアステレ
オマー塩を選択的に析出せしめるものであればよい。た
とえば、水、メタノール、エタノール、1−プロパノー
ル、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノー
ル、tert−ブタノールなどのアルコール類、または
これ等の混合溶媒を用いることができる。
ジンカルボン酸誘導体と分割剤で形成される塩の濃度を
意味するが、鉱酸類や有機カルボン酸類を添加して分割
する場合には、2−ピペラジンカルボン酸誘導体と分割
剤、および添加される鉱酸類や有機カルボン酸類で形成
される塩全体の濃度を意味する。具体的には(2−ピペ
ラジンカルボン酸誘導体+分割剤+添加される鉱酸類ま
たは有機カルボン酸類)/全重量×100で表される。
を接触させる方法としては、前記溶媒に2−ピペラジン
カルボン酸誘導体および分割剤を一度に加えてもよい
し、それらを順次加えてもよい。更にあらかじめ2−ピ
ペラジンカルボン酸誘導体と分割剤とから作った塩を、
前記溶媒中に溶解させてもよい。また、鉱酸類、有機カ
ルボン酸類などを共存させる場合も同様に、一度に加え
てもよいし、それらを順次加えてもよい。それらを加え
る順序も特に限定されるものではない。
む溶液を冷却および/または濃縮すると、難溶性のジア
ステレオマー塩が溶液から析出してくる。
出させる際の温度は使用する溶媒の凝固点から沸点の範
囲であればよく、目的に応じて適宜選択できるが、通常
は0℃から100℃の範囲が好ましい。
過、遠心分離などの通常の固液分離法によって容易に分
離することができる。難溶性のジアステレオマー塩の結
晶は再結晶操作を行うことにより、目的とした高純度の
ジアステレオマー塩を得ることができる。
当な方法で解塩することによって、(+)−2−ピペラ
ジンカルボン酸誘導体または(−)−2−ピペラジンカ
ルボン酸誘導体と分割剤を分離・採取することができ
る。
れた方法、即ち水性溶媒中、酸またはアルカリで処理す
る方法、イオン交換樹脂を用いる方法などが適用でき
る。たとえば、ジアステレオマー塩を水中で水酸化ナト
リウムなどのアルカリ水溶液を添加して解塩したのちジ
クロロメタンなどの有機溶媒で抽出すると、2−ピペラ
ジンカルボン酸誘導体が有機層に抽出されるので、抽出
液を濃縮・晶析することによって目的の光学活性2−ピ
ペラジンカルボン酸誘導体を得る事ができる。次いで、
抽残水層に塩酸、硫酸などの鉱酸を加えてpH1〜2に
調整した後、析出した分割剤を濾別することによって、
あるいは、ジクロロメタンなどの有機溶媒で抽出するこ
とによって分割剤が回収できる。
は何れも高収率で回収する事ができ、しかも回収過程で
ラセミ化することはほとんどない。つまり、これらの分
割剤は光学活性が保持されているので再使用して光学分
割を行うことができる。
ジンカルボン酸誘導体は、医薬品中間原料などとして有
用である。
発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
オマー塩に含まれる2−ピペラジンカルボキシアミド類
の光学純度は、たとえば以下の方法で求めた。ジアステ
レオマー塩の結晶をN−tert−ブチル−2−ピペラ
ジンカルボキシアミドに対して5倍モルの10%アンモ
ニア水で解塩したのち、ジクロロメタンを加えて10分
間撹拌した。次いで、分液して得たジクロロメタン層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ジクロロメタンを
留去して粗の光学活性N−tert−ブチル−2−ピペ
ラジンカルボキシアミドを得た。その光学活性N−te
rt−ブチル−2−ピペラジンカルボキシアミド10〜
15mgをアセトニトリル10mlで溶解させた溶液
0.1mlに、O,O´−ジ−p−トルオイル−L−酒
石酸無水物400mgをアセトニトリル100mlで溶
解させた溶液1mlを加え、約10分間静置してN−t
ert−ブチル−2−ピペラジンカルボキシアミドと
O,O´−ジ−p−トルオイル−L−酒石酸無水物とを
反応させた。反応液に85%燐酸0.2gを水100m
lに溶解した溶液1mlを加え、約10分間静置して過
剰のO,O´−ジ−p−トルオイル−L−酒石酸無水物
を加水分解させ、その5μlをHPLCに注入して分析
した。分析に使用したカラムはCAPCELLPAK
C18 SG120(SHISEIDO)、移動相は0.
04%燐酸水溶液/アセトニトリル=30/70(v/
v)を用いた。カラム温度25℃、流速0.7ml/m
inで、検出はUV(210nm)で行った。(+)−
N−tert−ブチル−2−ピペラジンカルボキシアミ
ドとO,O´−ジ−p−トルオイル−L−酒石酸無水物
とが反応してできたジアステレオマ−は7.3分、
(−)−N−tert−ブチル−2−ピペラジンカルボ
キシアミドとO,O´−ジ−p−トルオイル−L−酒石
酸無水物とが反応してできたジアステレオマ−は8.8
分に検出した。また、1位と4位の水素原子がベンジル
基等で置換された、2−ピペラジンカルボキシアミド類
の光学純度は、CHIRALCEL ODカラム(ダイ
セル化学工業(株)製)を用いた高速液体クロマトグラ
フ分析を行なって求めた。
キシアミド(以下、(±)−N−tert−ブチル−2
−ピペラジンカルボキシアミドを“(±)−BPCA”
と略記する。)27.8g(0.15モル)とN−トシ
ル−Dーグルタミン酸45.2g(0.15モル)およ
び水90gを温度計、コンデンサー、攪拌機を備えた4
つ口1Lフラスコに仕込み、50℃に加熱した。50℃
で1時間撹拌したのち4時間かけて30℃に冷却した。
30℃で2時間撹拌したのち析出物を濾過し、白色結晶
のジアステレオマー塩37.3gを得た。結晶中の
(+)−BPCAの光学純度は95.0%eeであり、
(+)−BPCAに対する収率は70.2%であった。
尚、仕込塩濃度は44.7wt%であった。 実施例2 (±)−BPCA27.8g(0.15モル)とN−ベ
ンゼンスルホニルーL−グルタミン酸43.1g(0.
15モル)および水75gを温度計、コンデンサー、攪
拌機を備えた4つ口1Lフラスコに仕込み、62℃に加
熱した。62℃で1時間撹拌したのち5時間かけて30
℃に冷却した。30℃で2時間撹拌したのち析出物を濾
過し、白色結晶のジアステレオマー塩32.7gを得
た。結晶中の(−)−BPCAの光学純度は72.1%
eeであり、仕込(−)−BPCAに対する収率は7
1.7%であった。尚、仕込み塩濃度は48.6wt%
であった。
ンゼンスルホニルーL−アスパラギン酸13.7g
(0.05モル)、塩酸1.8g(0.05モル)およ
び80wt%メタノール60gを温度計、コンデンサ
ー、攪拌機を備えた4つ口1Lフラスコに仕込み、71
℃に加熱した。71℃で1時間撹拌したのち3時間かけ
て30℃に冷却した。30℃で2時間撹拌したのち析出
物を濾過し、白色結晶のジアステレオマー塩20.0g
を得た。結晶中の(−)−BPCAの光学純度は96.
3%eeであり、仕込(−)−BPCAに対する収率は
82.1%であった。尚、仕込み塩濃度は36.3wt
%であった。
カルボン酸誘導体を光学分割することで、光学活性2−
ピペラジンカルボン酸誘導体を高収率で生産すると同時
に、分割剤の回収率も高く、且つ高濃度仕込みが可能と
なることから生産効率の高い光学活性2−ピペラジンカ
ルボン酸誘導体を製造法できる。
Claims (9)
- 【請求項1】 2−ピペラジンカルボン酸誘導体を光学
活性酸性アミノ酸誘導体を分割剤として光学分割する際
に、塩濃度25wt%以上で行うことを特徴とする光学
活性2ーピペラジンカルボン酸誘導体の製造法。 - 【請求項2】 光学活性酸性アミノ酸誘導体が次の一般
式(I) 【化1】 (式中、R1 はi)水素、ii)無置換、あるいはハロ
ゲン基で置換された炭素数1から10の直鎖、あるいは
分岐アルキル基、iii)無置換、あるいは炭素数1か
ら10のアルキル基、炭素数1から10のアルコキシル
基、ニトロ基、ハロゲン基、または水酸基で置換された
アリール基、iv)芳香環が無置換、あるいは炭素数1
から10のアルキル基、炭素数1から10のアルコキシ
ル基、ハロゲン基、または水酸基で置換されたアラルキ
ル基、v)芳香環が無置換、あるいは炭素数1から10
のアルキル基、炭素数1から10のアルコキシル基、ハ
ロゲン基、または水酸基で置換されたアラルキルオキシ
基を示し、nは1または2を示す。)で表される光学活
性酸性アミノ酸誘導体であることを特徴とする請求項1
に記載の光学活性2ーピペラジンカルボン酸誘導体の製
造法。 - 【請求項3】 光学活性酸性アミノ酸誘導体が次の一般
式(II) 【化2】 (式中、R2 はi)無置換、あるいはハロゲン基で置換
された炭素数1から10の直鎖、あるいは分岐アルキル
基、ii)無置換、あるいは炭素数1から10のアルキ
ル基、炭素数1から10のアルコキシル基、ニトロ基、
ハロゲン基、または水酸基で置換されたアリール基、i
ii)芳香環が無置換、あるいは炭素数1から10のア
ルキル基、炭素数1から10のアルコキシル基、ハロゲ
ン基、または水酸基で置換されたアラルキル基を示し、
nは1または2を示す。)で表される光学活性酸性アミ
ノ酸誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の光
学活性2ーピペラジンカルボン酸誘導体の製造法。 - 【請求項4】 光学活性酸性アミノ酸誘導体が次の一般
式(III) 【化3】 (式中、R3 はi)水素、ii)炭素数1から4の直
鎖、あるいは分岐アルキル基、iii)ニトロ基、、i
v)ハロゲン基を示し、nは1または2を示す。)で表
される光学活性酸性アミノ酸誘導体であることを特徴と
する請求項3に記載の光学活性2ーピペラジンカルボン
酸誘導体の製造法。 - 【請求項5】 2ーピペラジンカルボン酸誘導体が次の
一般式(IV) 【化4】 (式中、R4 およびR5 は同じであっても異なっていて
も良く、i)水素原子、ii)炭素数1から10のアル
キル基、iii)無置換、あるいは炭素数1から10の
アルキル基、炭素数1から10のアルコキシル基、ニト
ロ基またはハロゲン基で置換されたアリール基、iv)
芳香環が無置換、あるいは炭素数1から10のアルキル
基、炭素数1から10のアルコキシル基、ニトロ基また
はハロゲン基で置換されたアラルキル基、v)炭素数1
から10のアルコキシカルボニル基を示し、tBuは、
tert−ブチル基を示す。)で表されることを特徴と
する請求項1から4のいずれか1項記載の光学活性2−
ピペラジンカルボン酸誘導体の製造法。 - 【請求項6】 2−ピペラジンカルボン酸誘導体が式
(V) 【化5】 (式中、tBuは、tert−ブチル基を示す。)で表
される化合物であることを特徴とする請求項5記載の光
学活性2−ピペラジンカルボン酸誘導体の製造法。 - 【請求項7】 2−ピペラジンカルボン酸誘導体が式
(VI) 【化6】 (式中、tBuは、tert−ブチル基を示す。)で表
される化合物であることを特徴とする請求項5記載の光
学活性2−ピペラジンカルボン酸誘導体の製造法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項において、
分割溶媒が水、またはアルコール、あるいは水とアルコ
ールの混合溶媒であることを特徴とする光学活性2−ピ
ペラジンカルボン酸誘導体の製造法。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項において、
分割剤と2−ピペラジンカルボン酸誘導体のモル比が
0.4〜1.1であることを特徴とする光学活性2−ピ
ペラジンカルボン酸誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33522697A JPH10218863A (ja) | 1996-12-05 | 1997-12-05 | 光学活性2−ピペラジンカルボン酸誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32573696 | 1996-12-05 | ||
JP8-325736 | 1996-12-05 | ||
JP33522697A JPH10218863A (ja) | 1996-12-05 | 1997-12-05 | 光学活性2−ピペラジンカルボン酸誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10218863A true JPH10218863A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=26571932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33522697A Pending JPH10218863A (ja) | 1996-12-05 | 1997-12-05 | 光学活性2−ピペラジンカルボン酸誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10218863A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002128765A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Toray Ind Inc | 光学活性2−ピペラジンカルボン酸の製造方法 |
WO2003053929A1 (fr) * | 2001-12-21 | 2003-07-03 | Toray Fine Chemicals Co., Ltd. | Procede de production de derives de cis-piperidine optiquement actifs |
-
1997
- 1997-12-05 JP JP33522697A patent/JPH10218863A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002128765A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Toray Ind Inc | 光学活性2−ピペラジンカルボン酸の製造方法 |
WO2003053929A1 (fr) * | 2001-12-21 | 2003-07-03 | Toray Fine Chemicals Co., Ltd. | Procede de production de derives de cis-piperidine optiquement actifs |
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---|---|---|---|
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