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JPH10130261A - ベンゾチオフェン化合物、中間体、組成物および方法 - Google Patents

ベンゾチオフェン化合物、中間体、組成物および方法

Info

Publication number
JPH10130261A
JPH10130261A JP9289612A JP28961297A JPH10130261A JP H10130261 A JPH10130261 A JP H10130261A JP 9289612 A JP9289612 A JP 9289612A JP 28961297 A JP28961297 A JP 28961297A JP H10130261 A JPH10130261 A JP H10130261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
alkyl
thiophene
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9289612A
Other languages
English (en)
Inventor
Brian Stephen Muehl
ブライアン・スティーブン・ミュール
Alan David Palkowitz
アラン・デイビッド・パルコウィッツ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JPH10130261A publication Critical patent/JPH10130261A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D333/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom
    • C07D333/50Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D333/52Benzo[b]thiophenes; Hydrogenated benzo[b]thiophenes
    • C07D333/62Benzo[b]thiophenes; Hydrogenated benzo[b]thiophenes with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D333/64Oxygen atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
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    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/02Nutrients, e.g. vitamins, minerals
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/06Antihyperlipidemics
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベンゾチオフェン化合物、その製剤および治
療法を提供する。 【構成】 本発明化合物は骨喪失および骨再吸収、特に
骨粗しょう症、および高脂血症を含む循環器関連疾患お
よびエストロゲン依存性癌腫を阻止する薬剤として有用
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】骨粗しょう症は多様な病因学
から起きる一群の疾病を表すが、単位容積当り骨重量の
総喪失量によって特徴付けられる。この骨重量喪失およ
びそれに由来する骨折の結果、骨格は身体への適切な構
造的支持に不全を起こす。骨粗しょう症に最も普通な型
の一つは閉経に関連するものである。殆どの婦人は月経
停止後3年から6年以内に骨の小柱腔内骨重量の約20
%から約60%を失う。この急速な喪失は一般に骨の再
吸収および形成の増加に関連する。しかしながらこの再
吸収サイクルがより優勢なのでその結果は骨重量の相対
的喪失を起こす。骨粗しょう症は閉経後の婦人の間に普
遍的で深刻な疾患である。
【0002】米国だけでもこの疾病を患う婦人は250
0万人いるとの推測がある。骨粗しょう症の結果は個人
にとって有害であり、またこの病気の慢性的経過および
その後遺症による広範で長期の支援(入院および在宅看
護)の必要性に起因する大きな経済的損失をもたらす。
これは特に高齢の患者に当てはまる。これに加えて、骨
粗しょう症は生命に危険をおよぼす病状であるとは思わ
れてはいないが、高齢婦人の股関節骨折には20%から
30%の死亡率が関連する。この死亡率の中で大きな割
合が閉経後骨粗しょう症に直接的な関連付けができる。
【0003】閉経後骨粗しょう症の影響について骨組織
の中で最も脆弱な組織は小柱骨組織である。この組織は
しばしば海綿状または格子状骨組織と呼ばれ、殊に骨の
末端近く(関節の近く)、および脊柱の椎骨に集中して
いる。小柱組織は相互に結合する小さな骨状構造、なら
びに骨組織の外表面を形成し、骨の中心的な軸を形成す
る硬く高密度の皮質組織によって特徴付けられる。相互
に結合する小柱の網目構造が外側の皮質構造に側方向の
支持を与え、全体構造の生力学的強度に対して必須であ
る。殆どの閉経後骨粗しょう症で小柱全吸収および喪失
が一次的であって、それが骨の不全および骨折を起こ
す。閉経後の婦人における小柱の喪失に照らしてみる
と、最も普通の骨折が、例えば椎骨、大腿および前腕の
ような重量に耐える骨組織の頚部など、小柱の支持に高
度に依存する骨に関連するものであることは驚くべきこ
とではない。事実、股関節骨折、コリーズ骨折および椎
骨衝撃骨折は閉経後骨粗しょう症の特徴である。
【0004】
【従来の技術】一般に認められている閉経後骨粗しょう
症の処置法はエストロゲン置換療法である。一般にこの
療法は成功するが、主としてエストロゲン処置が望まし
くない副作用を起こすことが多いためにこの療法に対す
る患者の適合性は低い。これと別の処置法には、例えば
フォソマックス(メルク社)のようなビスホスホネート
化合物の投与があろう。
【0005】閉経前期間を通じて殆どの婦人は同年齢の
男子よりも循環器疾患を起こすことが少ない。しかしな
がら閉経後は婦人の循環器疾患罹患率が徐々に増大して
男子に見られるものに近付く。この保護の喪失はエスト
ロゲンの喪失、殊に血中脂質濃度を調節するエストロゲ
ンの性能の喪失に連動するとされている。血中脂質を調
節するエストロゲンの性能の本質はよく理解されていな
いが、今日までに知られている証拠はエストロゲンは肝
臓の低密度脂質(LDL)受容体を上方修正して過剰の
コレステロールを除去できることを示している。これに
加え、エストロゲンはコレステロールの生合成にある種
の影響を示し、その他にも循環器の健康に有益な影響を
示すものと思われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】報文によればエストロ
ゲン置換療法を受けている閉経後婦人においては血中の
脂質濃度は閉経前の段階における濃度に復帰する。そこ
で、エストロゲンはこの病状に対する合理的な処置法で
あるように思われる。しかしながらエストロゲン置換療
法の副作用は多数の婦人にとって耐え難く、この療法の
使用を限定している。この病状に対する理想的な治療法
はエストロゲンと同様な血清脂質濃度調節をするがエス
トロゲン療法に伴う副作用や危険は伴わない薬剤であろ
う。
【0007】エストロゲン依存性癌腫は婦人とともに少
数ではあるが男子も罹患する主要な疾患である。この型
の癌細胞は原発腫瘍の維持ならびに増殖および別の場所
に転移するためにはエストロゲン源に依存する。このエ
ストロゲン依存性癌腫の最も普通な型は乳癌および子宮
癌である。これらの疾患に対する現在の化学療法は主に
タモキシフェンなど抗エストロゲン剤の使用に多くを依
存している。タモキシフェンの使用は有効であるが、た
とえば子宮肥大および発癌性のようなエストロゲン作動
剤性など望ましからざる副作用がないことはない。本発
明化合物が示す抗癌腫作用の性能は同等または優れてい
るが、エストロゲン作動性作用の性能は低い。
【0008】
【課題を解決するための手段】本明細書に記載する症状
を緩和することのできる新薬剤に対する明らかな要請に
応え、本発明は新規ベンゾ[b]チオフェン化合物、そ
の医薬的製剤、およびその化合物を本明細書に記載する
病状を阻止するため使用する方法を提供する。
【0009】本発明は式I:
【化3】 [式中、R1は−H、−OH、−O(C1〜C4−アルキ
ル)、−OCO(C1〜C6−アルキル)、−O(CO)
O(C1〜C6−アルキル)、−OCOAr、−O(C
O)OAr、ここにArはフェニルまたは要すれば置換
されていてもよいフェニルである、または−OSO
2(C2〜C6−アルキル)である。R2はC1〜C5−n−
アルキル、C3〜C6−分枝アルキル、C3〜C7−シクロ
アルキル、C3〜C6−アルケニル、C4〜C7−シクロア
ルケニル、またはC3〜C5−アルキニルである。nは2
または3である。R3は1−ピペリジニル、1−ピロリ
ジニル、メチル−1−ピロリジニル、ジメチル−1−ピ
ロリジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、または1−ヘキサメチレンイミノである]で
示される化合物またはその医薬的に許容される塩または
溶媒和物に関する。
【0010】本発明はさらに式Iで示される化合物を含
有する医薬的組成物および少なくとも骨喪失または骨再
吸収、殊に骨粗しょう症、および高脂血症を含む循環器
関連疾患およびエストロゲン依存性癌腫を阻止するため
の本化合物の使用に関する。
【0011】本発明はさらに式Iで示される化合物の合
成における中間体として有用である式II:
【化4】 [式中、R1aは−Hまたは−OR8であるが、ここにR8
はヒドロキシ保護基である。R4は−OHまたは−Hで
ある。R5およびR6は独立して−H、C1〜C4−n−ア
ルキル、C3〜C5−分枝アルキル、C2〜C5−アルケニ
ル、C2〜C4−アルキニルであるか、またはR5および
6が一緒になって、メチレン基またはビニル基と合わ
せて3員環から7員環のシクロアルキルまたはシクロア
ルケニル環を形成してもよい。R7は−OHまたはOR9
であるが、ここにR9はヒドロキシ保護基であって、R8
が存在しても選択的に除去できるものである]で示され
る化合物に関する。
【0012】本明細書の化合物を記載するために使用す
る一般的用語は通常の意味を持つ。例えば、用語「C1
〜C6−アルキル」は炭素原子1個から6個までを含有
する脂肪族炭素鎖を示し、その鎖は直線状または分枝状
でありうる。用語「C1〜C5−n−アルキル」は炭素原
子1個から5個までを含有する直線状脂肪族鎖を示し、
メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、およびn
−ペンチルを包含する。用語「C3〜C6−分枝アルキ
ル」は炭素原子3個から6個までを含有する分枝状脂肪
族鎖を示し、例えば2−プロピル、2−ブチル、3−ブ
チルその他である。用語「C3〜C6−アルケニル」は炭
素原子3個から6個までを含有する炭化水素鎖を示し、
炭素−炭素二重結合を少なくとも1個含む、例えば3−
プロペニル、4−ブテニル、4−(3−メチル)ブテニ
ル、3,5−ペンタジエニルその他である。用語「C3
〜C7−シクロアルキル」は、たとえばシクロプロピ
ル、シクロヘキシル、その他のように炭素原子3〜7個
を有する脂肪族炭素環を示す。用語「C4〜C7−シクロ
アルケニル」は炭素原子4個〜7個を有する炭化水素環
であって、炭素−炭素二重結合を少なくとも1個有する
もの、例えば2−シクロブテン、3−シクロヘキセン、
2,4−シクロヘキシルジエン、その他を示す。
【0013】本発明の範囲には不斉炭素中心を含有する
化合物がある。従って立体異性体型で存在することがあ
る。本発明は各立体異性体、その混合物、またはラセミ
混合物を包含し、全て本明細書に記載する薬理学的性質
について有用である。同様に本発明のアルケニル化合物
は幾何異性体(シス/トランス、Z/E)として存在す
ることもある。本発明は各幾何異性体およびその混合物
を包含し、いずれも本明細書に記載する薬理学的性質に
ついて有用である。
【0014】同様に、用語「−OC1〜C4−アルキル」
は、たとえばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イ
ソプロポキシ、その他のように、酸素原子を通じて結合
するC1〜C4−アルキル基を表す。これらC1〜C4−ア
ルコキシ基の中でメトキシは高度に好適である。
【0015】用語「置換フェニル」はフェニル基であっ
て、C1〜C4−アルキル、−OC1〜C4−アルキル、ヒ
ドロキシ、ニトロ、クロロ、フルオロ、またはトリ(ク
ロロまたはフルオロ)メチルから構成される群から選択
した置換基を1個またはそれ以上有するものを示す。
【0016】用語「ヒドロキシ保護基」には文献上で化
学的処理の間はヒドロキシル官能基を保護するために使
用され、除去してフェノールを得ることができる官能基
多数を意図している。この基にはアシル、メシレート、
トシレート、ベンジル、アルキルシリルオキシ、C1
4−アルキル、その他を包含する。このような保護基
の形成および除去のためには多数の反応が、たとえば
「有機化学における保護基(Protective・G
roups・in・Organic・Chemistr
y)」、Plenum・Press社、(ロンドンおよ
びニューヨーク、1973年);Green,T.W.
著、「有機合成における保護基(Protective
・Groups・in・Organic・Synthe
sis)」、Wiley社、(ニューヨーク、1981
年);および「ペプチド(The・Peptide
s)」、第I巻、Schrooder・and・Lub
ke、Academic・Press社、(ロンドンお
よびニューヨーク、1965年)を含む多数の標準的労
作に記載されている。好適なヒドロキシ保護基、特にメ
チル基、を除去する方法を下記実施例中に代表的に記載
する。
【0017】用語「脱離基」はSN2反応を経てアミノ
官能基によって置き換えられることができる化学的実体
を意味する。この反応は当技術分野ではよく知られてお
り、このような基にはハロゲン、メシレート、トシレー
ト、その他を含むであろう。好適な脱離基はブロモであ
る。
【0018】用語「阻止」には一般に認められている意
味を含み、重症化を止め、予防し、抑制し、遅延し、停
止し、または進行を逆転することおよび発生する症候ま
たは影響を緩和することを含む。
【0019】用語「溶媒和物」は、たとえば式Iで示さ
れる化合物のような溶質分子を1個またはそれ以上およ
び溶媒分子を1個またはそれ以上含む集合体を表す。
【0020】式Iで示される化合物はベンゾ[b]チオ
フェンの誘導体であって、米国化学会編、「リングイン
デックス」に従って次の通りに命名し、番号付けする。
【化5】
【0021】式Iで示される化合物は、これに限定する
ものではないが、3−[4−[2−(1−ピロリジニ
ル)エトキシ]フェノキシ]−2−シクロヘキシルベン
ゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−(1−ヘ
キサメチレンイミノ)エトキシ]フェノキシ]−2−シ
クロヘキシルベンゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4
−[3−(1−ピペリジニル)プロポキシ]フェノキ
シ]−2−シクロヘキシルベンゾ[b]チオフェン塩酸
塩、3−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]
フェノキシ]−2−シクロヘキシル−6−メトキシベン
ゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−(1−ピ
ペリジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−シクロヘキ
シル−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン、3−
[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェノキ
シ]−2−シクロヘキシル−6−ヒドロキシルベンゾ
[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−プロペニル−
6−ヒドロキシルベンゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−
[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェノキ
シ]−2−(3−メチルブタン−1−イル)−6−ヒド
ロキシルベンゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−
[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェノキシ]−
2−(2−メチルブタン−1−イル)−6−ヒドロキシ
ルベンゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−
(1−ピペリジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−
(2−シクロヘキセン−1−イル)−6−ヒドロキシベ
ンゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−(シクロ
ヘキサ−2,4−ジエン−1−イル)−6−ヒドロキシ
ベンゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−(3−
メチル−3−ペンテン−1−イル)−6−ヒドロキシル
ベンゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−シクロ
ヘキシル−6−アセトキシベンゾ[b]チオフェン塩酸
塩、3−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]
フェノキシ]−2−シクロヘキシル−6−ベンゾイルオ
キシベンゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−
(1−ピペリジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−シ
クロヘキシル−6−n−ブチルスルホニルオキシベンゾ
[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−n−ペンチル
−6−n−ブチルスルホニルオキシベンゾ[b]チオフ
ェン塩酸塩、3−[4−[2−(1−ピロリジニル)エ
トキシ]フェノキシ]−2−シクロペンチル−6−n−
ブチルスルホニルオキシベンゾ[b]チオフェン塩酸
塩、3−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]
フェノキシ]−2−シクロヘキシル−6−アセトキシベ
ンゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−シクロヘ
キシル−6−ブタノイルオキシベンゾ[b]チオフェン
塩酸塩、3−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキ
シ]フェノキシ]−2−シクロヘプチル−6−アセトキ
シベンゾ[b]チオフェン塩酸塩、3−[4−[2−
(1−ピペリジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−
(シクロヘキサン−3−エン−1−イル)−6−アセト
キシベンゾ[b]チオフェン塩酸塩、その他を包含す
る。
【0022】本発明の好適な態様は、nが2であって、
3がピペリジニルである化合物である。
【0023】数種の合成経路が本発明の化合物を製造す
るため使用できる。式Iで示される化合物で、そのR1
が−Hであるものを合成する合成経路の一つでは、出発
物質として式IIIで示される化合物を採用する。式I
IIで示される化合物および合成法は米国特許第548
8058号に記載されており、本明細書に参考のために
引用する。
【化6】 [式中、R7aは前記の意義を有するR9である]
【0024】式IIIで示される化合物から本発明の化
合物に変換する現工法の第一段階は式IIIで示される
化合物の2位メタル化を含む。例えばNa、K、その他
のような他種のアルカリ金属を使用してもよいが、好適
な金属はリチウムである。そこで、式IIIで示される
化合物を2−リチオ誘導体に変換して式IVで示される
化合物を得る。式IVで示される化合物は、中間体とし
て形成されるが、不安定性の故に単離はせずに式:R5
6COで示されるケトンと反応させて式IIaで示さ
れる3級アルコールを得る。[ここに、R5およびR6
前記の定義の通りである]次にこのアルコールを還元し
て式IIcで示される2−アルキル誘導体を得る。ある
いは、また殊にR2がC1〜C5−n−アルキルであるか
3〜C5−直線状鎖アルケニルである時には、式IVで
示される化合物を適当なアルキルハライドまたはアルケ
ニルハライドでアルキル化して直接的に式IIbで示さ
れる化合物を得る。この合成経過を次の反応式Iに図示
する。 反応式I
【化7】 [式中、R7aは前記定義の通りである。R4aは−OHで
ある。R4bは−Hである。R5aはR5である。R5bは−
Hである。R6aはR6であり、このR6は前記定義の通り
である。R6bはC0〜C4−n−アルキルまたはC2〜C5
−アルケニルである]
【0025】反応式Iの第一工程において、式IIIで
示される化合物を適当な溶媒中で、たとえば窒素のよう
な不活性雰囲気下に、僅かに過剰のn−ブチルリチウム
含有ヘキサンで処理する。適当な溶媒には、例えばジエ
チルエーテル、ジオキサンおよびテトラヒドロフラン
(THF)のような不活性な溶媒または溶媒混合物を含
む。これらの中でテトラヒドロフランおよび殊に無水T
HFが好適である。
【0026】本反応は、最適には温度約−78℃から約
25℃で進行させるが、反応時間は通常30分間以下で
ある。
【0027】前述の通り、式IVで示される中間体化合
物は単離せず、その代わり次の試薬を反応混合物に添加
することによって次の反応に直接使用する。
【0028】式IIbで示される化合物[ここに、R2
はC1〜C5−n−アルキルまたはC3〜C5−直線状鎖ア
ルケニルである]は適当なC1〜C5−アルキルハライド
またはC3〜C5−直線状鎖アルケニルハライドを添加す
ることによって式IVで示される化合物から直接合成さ
れる。ハライドはクロロ、ブロモまたはヨードでありう
るが、好適なハライドはブロモである。ハライドは通常
不活性溶媒(式IVで示される化合物を作製するのに使
用したものと同じ溶媒)に溶解し、式IVで示される中
間体化合物を作製するために使用した反応混合物に直接
添加する。この反応物が初めに低温であれば常温まで温
めれば反応時間は1時間と3時間の間になる。最終生成
物(式IIbで示される化合物)は標準的方法で分離
し、クロマトグラフィーおよび/または結晶化によって
単離してもよい。式IIaおよび式IIcで示される化
合物を中間体IVから製造することもある。
【0029】式IVで示される化合物を作製した後、
式:R5COR6で示されるケトンを化合物IVを作製す
るのに使用したものと同じ溶媒に溶解して、反応混合物
中に直接滴下する様式で添加する。反応混合物が低温で
あれば、反応物を常温まで温めれば、反応時間は1時間
と3時間の間になる。最終生成物(IIa)は標準的方
法によって分離し、クロマトグラフィーおよび/または
結晶化によって精製してもよい。
【0030】2−リチオ誘導体(IV)へのケトンの添
加で得られる3級アルコールIIaは、たとえばジクロ
ロメタン、クロロホルム、その他のような不活性ハロゲ
ン化溶媒中、トリエチルシラン/トリフルオロ酢酸で処
理することによってアルカンまで還元される。この反応
は最適には−10℃および20℃の間で進行させるが完
了には通常0.5〜3時間を要する。この反応の生成物
は式IIcで示される化合物であるが、標準的なクロマ
トグラフィー技術によって単離する。
【0031】式Iで示され、R1が−Hではない化合物
は式Vで示される化合物から出発して下記反応式IIお
よび反応式IIIに示す経路によって合成される式II
dで示される化合物から誘導してもよい。 反応式II
【化8】 [式中、R4a、R4b、R5a、R5b、R6a、R6bおよびR
8は前記の意味を示す]
【0032】式Vで示される化合物は前述の方法によっ
て得てもよい。R8およびR9の双方はヒドロキシ保護基
である。両保護基は相互に異なる化学的性質を持つ必要
があり、例えばR9は、R8(存在するなら)を除去する
ことなしに除去できなければならない。このような保護
基の形成および除去のためには多数の反応が、たとえば
「有機化学における保護基(Protective・G
roups・in・Organic・Chemistr
y)」、Plenum・Press社、(ロンドンおよ
びニューヨーク、1973年);Green,T.W.
著、「有機合成における保護基(Protective
・Groups・in・Organic・Synthe
sis)」、Wiley社、(ニューヨーク、1981
年);および「ペプチド(The・Peptide
s)」、第I巻、Schrooder・and・Lub
ke、Academic・Press社、(ロンドンお
よびニューヨーク、1965年)を含む多数の標準的労
作に記載されている。
【0033】炭素−炭素非芳香性多重結合は、たとえば
ベンジル基のような保護基を除去するために使用する水
素添加工程によって還元されるので、式Iで示される化
合物[ここにR2はアルケニル、シクロアルケニル、ま
たはアルキニルである]の合成にはR8またはR9として
ベンジル基は好適ではない。
【0034】式Iで示される化合物であってR2がアル
キルまたはシクロアルキルであるものの合成にR8(存
在する時)としての好適な保護基はメチル基であり、R
9としての好適な保護基はベンジル基である。そこで、
式Iで示されるこの群の化合物を合成するために式Vで
示される好適な化合物は6−メトキシベンゾ[b]チオ
フェンである。
【0035】R2がアルケニル、シクロアルケニル、ま
たはアルキニルである式Iで示される化合物の合成につ
いてもR8(存在する時)としての好適な保護基はメチ
ル基であるが、R9としての好適な保護基は、たとえば
メチルスルホネートのようなスルホネートである。
【0036】式VIIa、式VIIb、および式VII
cで示される化合物の合成に使用する化学は式IIa、
式IIb、および式IIcで示される化合物の合成に反
応式Iで使用したものと直接的に類似している。同じ反
応条件、試薬、および優先性が適用できる。
【0037】式VIIb〜cで示される化合物は次のよ
うにして式IIdで示される3−エーテル結合化合物に
変換する。式VIIで示される化合物をその3−位でブ
ロム化し(VIII)、次にウルマン反応により4−
(ヒドロキシ保護)フェノールと反応させて式IIdで
示される化合物を得る。この変換を下記の反応式III
に示す。 反応式III
【化9】 [式中、R2およびR8は前記の意味を持つ。R10は脱離
基である。R2がアルキルまたはシクロアルキルであれ
ばR9はベンジルであり、R2がアルケニル、シクロアル
ケニル、またはアルキニルであればR9はメチルスルホ
ネートである]
【0038】反応式IIIの第一工程では、式VII出
発物質の3位に標準的操作法によって適当な脱離基を配
置する。適当なR10脱離基には、たとえばメタンスルホ
ネート、4−ブロモベンゼンスルホネート、トルエンス
ルホネート、エタンスルホネート、イソプロパンスルホ
ネート、4−メトキシベンゼンスルホネート、4−ニト
ロベンゼンスルホネート、2−クロロベンゼンスルホネ
ート、トリフレート、その他のようなスルホネート、た
とえばブロモ、クロロ、およびヨードのようなハロゲ
ン、およびその他の関連ある脱離基を包含する。しかし
ながら、脱離基の正確な導入を確実にするためには指摘
したハロゲンが好適で、ブロモは特に好適である。
【0039】本反応は標準的操作法を使用して実行す
る。例えば、好適なハロゲン化剤を使用する時は、1当
量のハロゲン化剤、好ましくは臭素を、たとえばクロロ
ホルムまたは酢酸のような適当な溶媒の存在下に、1当
量の式VIIで示される基質に反応させる。反応は約4
0℃から約80℃までの温度で進行し、通常1時間から
6時間で完了する。
【0040】前記工程段階からの反応生成物である式V
IIIで示される化合物を次に4−ベンジルオキシフェ
ノールか4−メタンスルホニルオキシフェノールのいず
れかと反応させて式IIdで示される化合物を形成す
る。4−ベンジルオキシフェノールおよび4−メタンス
ルホニルオキシフェノールは既知化合物であって購入で
きるか、または標準的操作で製造できる。この結合反応
はウルマン型反応として知られており、標準的操作法で
進行させる[例えば、「最新有機化学:反応、反応機構
および構造(Advanced・Organic・Ch
emistry:Reactions,Mechani
sms,and・Structure)」、第4版、3
〜16頁、J.March編、John・Wiley・
&・Sons社、1992年;Jones,C.D.、
J.Chem.Soc.Perkin・Trans.
I、4巻:407頁(1992年)参照]。
【0041】一般にアリール基質2種の各当量を1当量
までの酸化銅(I)触媒および適当な溶媒の存在下、不
活性雰囲気下に加熱還流する。好ましくは、酸化第一銅
1当量の存在下に式IVで示され、R9がブロモである
化合物1当量に4−ベンジルオキシフェノール1当量を
反応させる。
【0042】この反応のために適当な溶媒は、反応中に
不活性であり続ける溶媒または溶媒混合物である。典型
的には有機塩基、殊に例えば2,4,6−コリジンのよ
うに立体障害のある塩基、が好適な溶媒である。
【0043】この工程に採用する温度はこの結合反応の
完結させるのに十分な温度であり、反応完結に要する時
間に影響する。反応混合物を窒素のような不活性雰囲気
下に加熱還流する時は完了時間は通常約20から約60
時間までとなろう。
【0044】式Iで示される最終生成物の塩基性側鎖を
付加するために式IIb−dで示される化合物を例えば
7がヒドロキシルである対応するフェノールに変換す
る。反応式VIには、R8(存在する時)保護基の存在
下、ベンジル保護基であるR9基の選択的脱保護を例示
する。反応式VIaには、R8(存在する時)保護基の
存在下、メタンスルホニル保護基であるR9a基の選択的
脱保護を例示する。 反応式IV
【化10】
【0045】R9がベンジル基であり、R1aが水素であ
るか、またはR8(R1a)がメチルである時、本工程は
標準的水素化操作法により実行する。典型的には、式I
Ia〜dの基質を適当な溶媒または溶媒混合物に添加
し、続いて反応を加速するためのプロトンドナーおよび
適当な水素化触媒を添加する。適当な触媒には、たとえ
ば炭素または炭酸カルシウムのような保持体上の、たと
えばパラジウム、白金、およびロジウム酸化物のような
貴金属および酸化物を包含する。これらの中で、パラジ
ウム−炭素および、殊に10%パラジウム炭が好適であ
る。
【0046】この反応のための溶媒は反応中に不活性で
ある溶媒または溶媒混合物である。典型的には酢酸エチ
ルおよびC1〜C4−脂肪族アルコール、殊にエタノール
が好適である。本反応について塩酸は適当で好適なプロ
トンドナーの役割を果たす。
【0047】常温および約30psiから約50psi
までの範囲の水素圧でおこなう時、本反応は迅速に進行
する。この反応の進捗は、たとえば薄層クロマトグラフ
ィーのような標準的なクロマトグラフィー技術によって
監視しうる。 反応式IVa
【化11】
【0048】R9aがメタンスルホニル基であり、R1a
水素であるか、またはR8(R1a)がメチルである時、
本工程は標準的加水分解操作法により実行する。スルホ
ネートの加水分解は最も通常の塩基性条件下に行う。こ
の基質は水、THFおよび/またはC1〜C4−アルコー
ルの溶媒混合物に溶解するが、特に好適なものはエタノ
ール−水(75:25)(v/v)である。たとえばN
aOH、Na2CO3、KOH、その他のような強塩基を
添加するが、好適なものは1N−NaOHである。反応
完結を促進するため通常過剰モル(2〜5倍)の塩基を
使用する。この反応は25℃〜150℃の温度で進行す
るが、好適なのは前記溶媒混合物の還流温度である。反
応は通常1時間から10時間までの間に完了する。しか
しながら反応進行をTLCその他によって監視してもよ
い。最終生成物はクロマトグラフィーおよび/または結
晶化のような標準的技術でさらに単離する。
【0049】式IIa〜eで示される化合物は式IIで
示される化合物の定義内に含まれ、式Iで示される医薬
的に活性な化合物を製造するために有用である。
【0050】式IIで示される化合物の例には、これに
限定するものではないが、3−(4−ベンジルオキシ)
フェノキシ−2−(1−ヒドロキシシクロヘキサン−2
−エン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェン、3−(4
−ベンジルオキシ)フェノキシ−2−(シクロヘキサン
−3−エン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェン、3−
(4−ベンジルオキシ)フェノキシ−2−(1−ヒドロ
キシシクロヘキサ−2,4−ジエン−1−イル)ベンゾ
[b]チオフェン、3−(4−ベンジルオキシ)フェノ
キシ−2−(シクロヘキサ−2,4−ジエン−1−イ
ル)ベンゾ[b]チオフェン、3−(4−ヒドロキシ)
フェノキシ−2−(シクロヘキサ−2,4−ジエン−1
−イル)ベンゾ[b]チオフェン、3−(4−ベンジル
オキシ)フェノキシ−2−(1−ヒドロキシシクロペン
タン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェン、3−(4−
ベンジルオキシ)フェノキシ−2−(1−シクロペンチ
ル)ベンゾ[b]チオフェン、3−(4−ヒドロキシ)
フェノキシ−2−(1−シクロペンチル)ベンゾ[b]
チオフェン、3−(4−ベンジルオキシ)フェノキシ−
2−(1−ヒドロキシ−n−ペンタン−1−イル)ベン
ゾ[b]チオフェン、3−(4−ベンジルオキシ)フェ
ノキシ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルブタン−1
−イル)ベンゾ[b]チオフェン、3−(4−ベンジル
オキシ)フェノキシ−2−(1−ヒドロキシ−3−メチ
ルブタン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェン、3−
(4−ベンジルオキシ)フェノキシ−2−(1−ヒドロ
キシ−4−メチルブタン−1−イル)ベンゾ[b]チオ
フェン、3−(4−ベンジルオキシ)フェノキシ−2−
(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル)ベ
ンゾ[b]チオフェン、3−(4−ベンジルオキシ)フ
ェノキシ−2−(1−ヒドロキシペンタン−3−エン−
1−イル)ベンゾ[b]チオフェン、3−(4−ベンジ
ルオキシ)フェノキシ−2−(1−ヒドロキシヘキサ−
2,4−ジエン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェン、
3−(4−ヒドロキシ)フェノキシ−2−(1−ヒドロ
キシ−n−ペンタン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェ
ン、3−(4−ヒドロキシ)フェノキシ−2−(1−ヒ
ドロキシ−2−メチルブタン−1−イル)ベンゾ[b]
チオフェン、3−(4−ヒドロキシ)フェノキシ−2−
(1−ヒドロキシ−3−メチルブタン−1−イル)ベン
ゾ[b]チオフェン、3−(4−ヒドロキシ)フェノキ
シ−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルブタン−1−イ
ル)ベンゾ[b]チオフェン、3−(4−ヒドロキシ)
フェノキシ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェン、3−(4−ヒ
ドロキシ)フェノキシ−2−(1−ヒドロキシペンタン
−3−エン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェン、3−
(4−ヒドロキシ)フェノキシ−2−(1−ヒドロキシ
ヘキサ−2,4−ジエン−1−イル)ベンゾ[b]チオ
フェン、3−(4−ベンジルオキシ)フェノキシ−2−
(1−ヒドロキシ−n−ペンタン−1−イル)−6−メ
トキシベンゾ[b]チオフェン、3−(4−ヒドロキ
シ)フェノキシ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルブ
タン−1−イル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェ
ン、3−(4−ベンジルオキシ)フェノキシ−2−(1
−ヒドロキシ−3−メチルブタン−1−イル)−6−メ
トキシベンゾ[b]チオフェン、3−(4−ヒドロキ
シ)フェノキシ−2−(1−ヒドロキシ−4−メチルブ
タン−1−イル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェ
ン、3−(4−ベンジルオキシ)フェノキシ−2−(1
−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−イル)−6−
メトキシベンゾ[b]チオフェン、3−(4−ヒドロキ
シ)フェノキシ−2−(1−ヒドロキシペンタン−3−
エン−1−イル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェ
ン、3−(4−ベンジルオキシ)フェノキシ−2−(ヘ
キサ−2,4−ジエン−1−イル)−6−メトキシベン
ゾ[b]チオフェン、その他を包含する。
【0051】式Iで示される化合物の合成における次の
反応は式IIeで示される化合物のフェノール性ヒドロ
キシル基に塩基性側鎖を付加するものである。これは異
なる2種の方法の一方によって達成してもよい。第一の
方法を下記反応式Vに示す。 反応式V
【化12】 [式中、R1a、R2、R3およびnは前記の意味を示す]
【0052】式IIeで示される化合物が製造された
ら、これを式IX: R3−(CH2n−Q IX [式中、R3およびnは前記定義の通りであり、Qは、
たとえばブロモまたは、好ましくはクロロのような脱離
基である]で示される化合物と反応させて式Iaで示さ
れる化合物を形成する。
【0053】反応式Vに示す工程において、アルキル化
は標準的操作法によって実行する。式IXで示される化
合物は購入できるか、または当技術分野の通常の熟練者
にはよく知られている手段によって製造される。式IX
で示される化合物の塩酸塩、殊に2−クロロエチルピペ
リジン塩酸塩を使用するのが好ましい。
【0054】一般に式IIeで示される基質1当量を式
IXで示される化合物を少なくとも2当量と、少なくと
も約4当量のアルカリ金属炭酸塩、例えばK2CO3、N
2CO3、その他など、好ましくは炭酸セシウム、およ
び適当な溶媒の存在下に反応させる。
【0055】この反応のための溶媒は反応中に不活性で
ある溶媒または溶媒混合物である。N,N−ジメチルホ
ルムアミド、特にその無水型が好適である。
【0056】この段階に採用する温度はこのアルキル化
反応を完結するに十分なものであるべきである。典型的
には常温が十分であり、好適である。
【0057】本反応は好適には不活性雰囲気、殊に窒素
下に進行させる。
【0058】好適な反応条件下には、この反応は約16
時間から約20時間までに完結するものである。反応の
進行は典型的には標準的なクロマトグラフィー技術によ
って監視する。
【0059】式Iaで示される化合物を製造するための
別法では、式IIeで示される化合物を過剰量の式Xで
示されるアルキル化剤と反応させる。この別法の反応を
下記の反応式VIに示す。 反応式VI
【化13】 [式中、R1a、R2、R3およびnは前記の意味を示し、
QおよびQ’は各々同一のまたは相異なる脱離基であ
る]
【0060】式Xで示される化合物に適する脱離基はメ
シレート、トシレート、クロロ、ブロモ、その他であろ
うと思われるが、好適なものはジブロモ(QおよびQ’
がブロモである)である。式Xで示される好適な化合物
は1,2−ジブロモエタンである。
【0061】この工程の第一段階であるアルキル化反応
はアルカリ性溶液中で、数倍(2〜5)モル過剰な式X
で示される化合物によって式XIで示される中間体化合
物を形成する。続いて式XIで示される化合物を2級ア
ミン(R3H)で処理するのであるが、これが脱離基Q
に置換して式Iaで示される化合物を提供する。
【0062】このアルキル化反応のための好適なアルカ
リ性溶液は炭酸カリウムを、例えばメチルエチルケトン
(MEK)またはDMFのような不活性溶媒中に含有す
る。この溶液中で、式IIeで示される化合物のベンゾ
イル部分にある4−ヒドロキシ基はフェノキシドイオン
として存在し、これがアルキル化剤(X)にある脱離基
の片方(Q’)の置き換わる。
【0063】反応剤および試薬を含むアルカリ性溶液は
典型的には還流して反応が完結するまで進行させる。好
適な溶媒としてMEKを使用する時は、反応時間は約6
時間から約20時間までに進行する。
【0064】この段階の反応生成物(XI)を次に1−
ピペリジン、1−ピロリジン、メチル−1−ピロリジ
ン、ジメチル−1−ピロリジン、4−モルホリン、ジメ
チルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、
または1−ヘキサメチレンイミンと標準的技術によって
反応させて式Iaで示される化合物を形成する。一般に
2級アミンを過剰モル(1〜2倍)使用して反応を適当
な時間内に進行させる。好ましくはピペリジンの塩酸塩
を、たとえば無水DMF、THF、MEK、その他の不
活性溶媒中で式XIで示されるアルキル化化合物と約6
0℃から約110℃までの範囲の温度に加熱して反応さ
せる。混合物を好適な温度である約90℃に加熱する
時、この反応は約30分間から約1時間を要するのみで
ある。しかしながら、反応条件の変化はこの反応の完結
に要する反応時間に影響するものである。この反応段階
の進行は典型的には標準的クロマトグラフィー技術によ
って監視する。
【0065】式Iaで示される化合物を脱保護して式I
bで示されるフェノール性化合物を形成してもよい。続
いて、式Ibで示される化合物の6−ヒドロキシル官能
基をアシル化するかスルホニル化して、式Icで示され
る化合物を得てもよい。この反応順序を下記反応式VI
Iに図示する。 反応式VII
【化14】 [式中、R1bは−OCOC65、−OCO(C1〜C6
アルキル)、−O−(CO)O(C1〜C6−アルキ
ル)、または−OSO2(C4〜C6−アルキル)であ
る。R8はメチルである。R2、R3、およびnは前記の
意味を示す]
【0066】この最終工程の第一段階はR8ヒドロキシ
保護基を除去して式Ibで示される化合物を得るもので
ある。これは保護基の性質に応じた種々の方法(前記の
参考文献参照)によって達成してもよい。好適な保護基
はメトキシ(ここではR8がメチルである)であって、
これを次の反応では例示に用いる。式Iaで示される化
合物の6−メトキシ基は、たとえばAlCl3、BB
3、その他のようなルイス酸による切断でヒドロキシ
ル基に変換する。この脱保護段階の反応条件の例は米国
特許第4133814号および第4418068号に記
載されており、この開示を本明細書に参考のために引用
する。
【0067】式Icで示される化合物は6−ヒドロキシ
部分が存在するならそこに式:−O−CO−(C1〜C6
−アルキル)、−O−CO−フェニル、または−O−S
2−(C4〜C6−アルキル)で示される基をよく知ら
れている操作(例えば本明細書に参考のために引用する
米国特許第5393763号または第5482949号
の開示を参照)を用いて置換することによって製造す
る。
【0068】例えば、−O−CO−(C1〜C6−アルキ
ル)または−O−CO−フェニル基が必要なら、式Ib
で示されるヒドロキシ化合物を、たとえばアシルクロリ
ド、ブロミド、シアニド、またはアジド、または適当な
無水物または混合無水物のような試薬と反応させる。反
応は、たとえばピリジン、ルチジン、キノリンまたはイ
ソキノリンのような塩基溶媒中、またはたとえばトリエ
チルアミン、トリブチルアミン、メチルピペリジン、そ
の他のような3級アミン溶媒中で、好都合に実行され
る。この反応は、たとえば酢酸エチル、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、ジメトキ
シエタン、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケ
トン、その他のような不活性溶媒中で実行してもよい
が、これにはたとえば3級アミンのような酸捕捉剤を少
なくとも1当量添加する。所望なら、たとえば4−ジメ
チルアミノピリジンまたは4−ピロリジノピリジンのよ
うなアシル化触媒を使用してもよい。たとえばHasl
amなど、Tetrahedron、36巻:2409
〜2433頁(1980年)参照。
【0069】本反応は約−25℃から約100℃の範囲
の中庸な温度で、多くは、たとえば窒素ガスのような不
活性雰囲気下に実行する。しかしながら、反応進行のた
めには常温が通常適切である。
【0070】6−ヒドロキシ基のアシル化は適当なカル
ボン酸の酸触媒反応によって不活性有機溶媒中でも実行
される。たとえば硫酸、ポリ燐酸、メタンスルホン酸、
その他のような酸触媒を使用する。
【0071】式Ibで示される化合物の6−ヒドロキシ
基が式−O−SO2−(C2〜C6−アルキル)で示され
る基に変換された式Icで示される化合物を所望する時
は、例えばスルホン酸無水物または、たとえばスルホニ
ルクロリド、ブロミド、またはKingとMonoi
r、J.Am.Chem.Soc.、97巻:2566
〜2567頁(1975年)が教示するスルホニルアン
モニウム塩のような適当なスルホン酸誘導体とこのヒド
ロキシ化合物を反応させる。このヒドロキシ化合物は適
当なスルホン酸無水物または混合スルホン酸無水物とも
反応できる。この反応は酸ハライドその他との反応につ
いて検討した前記条件下に実行する。
【0072】式Ia〜cで示される化合物は式Iで示さ
れる化合物の定義内に包含され、本明細書に記載する薬
理学的性質について有用である。
【0073】本発明の方法に式Iで示される化合物の遊
離型を使用できるが、医薬的に許容される塩を製造して
使用することも好適である。用語「医薬的に許容される
塩」は無毒性であることが知られており、医薬文献に通
常に使用されている酸または塩基付加塩を示す。一般に
医薬的に許容される塩は誘導元の化合物と比べて溶解特
性が強化され、液剤または乳剤として製剤化するのに適
切なものが多い。この発明の方法で使用する化合物は基
本的に広範な種類の有機および無機酸とともに医薬的に
許容される酸付加塩を形成し、医薬品化学においてしば
しば使用される生理学的に許容される塩を包含する。こ
のような塩もこの発明の一部である。
【0074】そのような塩を形成するために使用する典
型的無機酸には塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝
酸、硫酸、燐酸、亜燐酸、その他を包含する。たとえば
脂肪族モノ−およびジ−カルボン酸、フェニル置換アル
カン酸、ヒドロキシアルカン酸およびヒドロキシアルカ
ン二酸、芳香族酸、脂肪族および芳香族スルホン酸のよ
うな有機酸から誘導される塩を使用してもよい。そこで
医薬的に許容される塩には酢酸塩、フェニル酢酸塩、ト
リフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、アスコルビン酸塩、
安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、
ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチル安
息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、ナフタレン−2
−安息香酸塩、臭化物、イソ酪酸塩、フェニル酪酸塩、
β−ヒドロキシ酪酸塩、ブチン−1,4−ジ酸塩、ヘキ
シン−1,4−ジ酸塩、カプロン酸塩、カプリル酸塩、
塩化物、桂皮酸塩、クエン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、
グリコール酸塩、ヘプタン酸塩、馬尿酸塩、乳酸塩、リ
ンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、マ
ロン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、ニコチン酸塩、
イソニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、フタル酸塩、
テレフタル酸塩、燐酸塩、一水素燐酸塩、二水素燐酸
塩、メタ燐酸塩、ピロ燐酸塩、プロピオール酸塩、プロ
ピオン酸塩、フェニルプロピオン酸塩、サリチル酸塩、
セバカン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、硫酸塩、重
硫酸塩、ピロ硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スルホン
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−ブロモフェニルスル
ホン酸塩、クロロベンゼンスルホン酸塩、エタンスルホ
ン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、メタンス
ルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレ
ン−2−スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、キ
シレンスルホン酸塩、酒石酸塩、その他を包含する。好
適な塩の一つは塩酸塩である。
【0075】医薬的に許容される酸付加塩は、典型的に
は式Iで示される化合物と等モル量または過剰量の酸と
を反応させて形成する。反応剤は一般に、たとえばジエ
チルエーテルまたは酢酸エチルのような相互の溶媒中で
混合する。塩は正常には溶液から約1時間から10日間
以内に析出し、濾過によって単離できるかまたは常法に
よって溶媒を除去できる。
【0076】本発明はさらに処置を必要とするヒトを含
む哺乳類に投与するための式Iで示される化合物の有効
量および医薬的に許容される希釈剤または担体を含む医
薬的に許容される製剤を提供する。
【0077】本明細書に使用する用語「有効量」は骨喪
失または骨再吸収、殊に骨粗しょう症、および高脂血症
を含む循環器関連疾患に悩む、ヒトを含む哺乳類のさら
なる症状を阻止、軽快、緩和、処置、または予防するこ
とのできる本発明化合物の量を意味する。
【0078】エストロゲン依存性癌の症例では、用語
「有効量」は癌の増殖を軽快、緩和、阻止し、ヒトを含
む哺乳類における癌腫および/またはその症状を処置
し、または予防することのできる本発明化合物の量を意
味する。
【0079】「医薬的に許容される製剤」は担体、希釈
剤、添加剤、および塩がその製剤の活性成分(式Iで示
される化合物)と適合するものでなければならず、また
その被投与者に有毒であってはならないことを意味す
る。医薬的製剤は当技術分野で知られている操作で製造
できる。例えば本発明化合物を通常の添加剤、希釈剤、
または担体と共に製剤化して錠剤、カプセル剤、その他
に成形できる。このような製剤化に適する添加剤、希釈
剤、および担体の例には以下のものを包含する:たとえ
ば澱粉、糖類、マンニトールおよびケイ酸誘導体のよう
な充填剤および増量剤;たとえばカルボキシメチルセル
ロースおよびその他のセルロース誘導体、アルギネー
ト、ゼラチン、およびポリビニルピロリドンのような結
合剤;たとえばグリセリンのような湿潤剤;たとえば寒
天、炭酸カルシウムおよび重炭酸ナトリウムのような崩
壊剤;たとえばパラフィンのような溶解遅延剤;たとえ
ば4級アンモニウム化合物のような吸収促進剤;たとえ
ばセチルアルコール、グリセリンモノステアレートのよ
うな界面活性剤;たとえばカオリンおよびベントナイト
のような吸着性担体;およびたとえばタルク、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムおよび固体
のポリエチルグリコールのような滑沢剤。最終的な医薬
剤型は使用する添加剤の型に依存して丸剤、錠剤、粉
剤、ロゼンジ剤、シラップ剤、エアロゾル剤、サチェッ
ト剤、カシェ剤、エリキシール剤、懸濁剤、乳剤、軟膏
剤、坐剤、無菌注射液剤または無菌包装粉剤、その他で
ありうる。
【0080】これに加えて、この発明の化合物は持続放
出用量剤型として製剤化するためによく適合している。
本製剤は活性成分を消化管の特定部分のみに、またはそ
こに優先的に一定時間にわたって放出するように構成で
きる。そのような製剤には、ポリマー物質またはワック
スから製造される被覆、封入および保護マトリックスを
含むであろう。
【0081】この発明に従って前記の病気を患うヒトを
含む哺乳類の症候および/または疾病を阻止するために
必要な式Iで示される化合物の特定用量はその特定の疾
患、症候、および重症度に依存するものである。用量、
投与経路、および投与回数は担当医が決定するのが最良
である。一般的に認められる有効な日用量は15mgか
ら1000mg、さらに典型的には約15mgから約8
0mgを毎日1回から3回となろう。このような用量を
必要とする患者に少なくとも1ケ月、またはより典型的
には6ケ月または長期的に投与することとなる。
【0082】本発明は処置を必要とする哺乳類に式Iで
示される化合物の有効量および、要すれば有効量のプロ
ゲスチンを投与することからなる、例えば妊娠制御、例
えば骨粗しょう症を含む閉経後症候群、循環器病、再狭
窄、および高脂血症、たとえば前立腺癌のような男子に
おけるある種の癌、ニキビ、多毛症、機能不全性不正子
宮出血、月経困難症、および萎縮性膣炎などのエストロ
ゲン欠乏疾患を阻止するための方法も提供する。当技術
分野の熟練者はエストロゲン性薬剤にはエストロゲン欠
乏症を処置するために下記に列挙するものを超えて多様
な適用があることを認識するものである。本発明は個々
には指名をしなかったそのような病気も意図し、包含す
るものである。
【0083】下記製剤例は例示目的のために示すもので
あって、限定することは決して意図していない。製剤中
の全活性成分は製剤重量に対して0.1重量%から9
9.9重量%である。用語「活性成分」は式Iで示され
る化合物を意味する。
【0084】 各成分を混合し、米国局方45メッシュの篩を通し、硬
ゼラチンカプセルに充填する。
【0085】 活性成分、澱粉およびセルロースを米国局方45メッシ
ュの篩を通し、よく混合する。得られる粉末とポリビニ
ルピロリドン溶液とを混合し、これを次に米国局方14
メッシュの篩を通す。製造した顆粒を50〜60℃で乾
燥し、米国局方18メッシュの篩を通す。米国局方60
メッシュの篩を通しておいたカルボキシメチルセルロー
スナトリウム、ステアリン酸マグネシウムおよびタルク
を前記顆粒に添加し、よく混合する。得られた材料を打
錠機で打錠して錠剤を得る。
【0086】 活性成分をエタノールと混合し、その混合物をプロペラ
ント22の一部に添加し、−30℃に冷却し、充填装置
に移す。必要量をステンレス鋼製容器に入れて残余のプ
ロペラントで希釈する。バルブ装置を容器に装着する。
【0087】 活性成分を米国局方60メッシュの篩を通し、融点まで
加熱しておいた脂肪酸グリセリドに懸濁する。混合物を
坐剤金型に注入して放冷する。
【0088】製剤例5:懸濁剤 5mL用量当り0.1〜1000mgの式Iで示される
化合物を含有する懸濁液。 式Iで示される化合物を米国局方45メッシュの篩を通
し、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよびシラ
ップを混合して流動性のペーストとする。安息香酸溶
液、矯味剤および着色料を適量の水で希釈して添加し、
混合物をよく撹拌する。次に水を追加して製剤の最終容
積とする。
【0089】
【実施例】以下の製造例および実施例は本発明の実行を
よく理解させるために提供するものであって決してその
範囲を限定するためのものと解釈すべきではない。当技
術分野の熟練者は本発明の理念と範囲から逸脱せずに様
々な修飾をなしうることを認識することとなる。本明細
書に引用した全ての文献および特許出願はこの発明が関
連する分野の熟練者の水準を示すものである。以下の実
施例のNMR資料は特段の指摘がない限り、溶媒に無水
CDCl3を用いてGE社製300MHzNMR装置で
作製した。13C−NMRスペクトルの磁場強度は特段の
指摘がない限り75.5Hzであった。
【0090】製造例1 3−(4−ベンジルオキシ)フ
ェノキシベンゾ[b]チオフェン
【化15】 3−ブロモベンゾ[b]チオフェン(69.62g、
0.325モル)を無水2,4,6−コリジン55mL
に溶解し、これにN2下に4−ベンジルオキシフェノー
ル(97.6g、0.488モル)と酸化第一銅(2
3.3g、0.163モル)を添加する。混合物を24
時間加熱還流する。冷後、反応混合物を酢酸エチル(2
00mL)で希釈し、粗製混合物をセライト(商標)
(Aldrich社、ミルウォーキー、WI)床を通し
て濾過して無機塩を除去する。濾液を1N−塩酸(3×
150mL)で洗浄する。有機相を乾燥(硫酸ナトリウ
ム)し、真空濃縮して液体を得る。チアナフテンは蒸留
(10mmHg、115〜120℃)によって除去す
る。残留物をクロマトグラフ(二酸化ケイ素、ヘキサ
ン:酢酸エチル=85:15)してベンゾ[b]チオフ
ェン12.2gおよび3−(4−ベンジルオキシ)フェ
ノキシベンゾ[b]チオフェン12.95g(回収出発
物質に基づき35%)を灰白色固体として得る。 mp.84〜86℃。 PNMR(CDCl3)δ:7.91〜7.83(m,
2H)、7.47〜7.34(m,7H)、7.04
(q,JAB=9.0Hz,4H)、6.47(s,1
H)、5.07(s,2H)。 元素分析:C21162Sとして 計算値:C75.88、H4.85。 実験値:C75.75、H5.00。
【0091】実施例1 3−[(4−ベンジルオキシ)
フェノキシ]−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イ
ル)ベンゾ[b]チオフェン
【化16】 3−(4−ベンジルオキシ)フェノキシベンゾ[b]チ
オフェン(3.0g、9.0ミリモル)を無水THF
(100mL)に溶解し、−78℃とし、これにn−ブ
チルリチウム(1.6M−ヘキサン溶液7.5mL、1
1.7ミリモル)を滴加する。20分間−78℃で撹拌
後、アセトン(1.32mL、18.0ミリモル)を添
加する。得られる溶液を徐々に室温に温める。飽和Na
HCO3溶液(100mL)を添加して得られる混合物
をEtOAc(3×)で抽出する。有機層を集めて飽和
NaCl溶液で洗浄(2×)し、乾燥(Na2SO4
し、真空濃縮する。得られる油状物をクロマトグラフィ
ー(SiO2、EtOAc/ヘキサン)で精製して3−
(4−ベンジルオキシ)フェノキシ−2−(2−ヒドロ
キシプロパン−2−イル)ベンゾ[b]チオフェン2.
69g(77%)を褐色油状物として得る。 PNMR(CDCl3)δ:7.76(d,J=7.0
Hz,1H)、7.40〜7.21(m,9H)、6.
88(m,3H)、5.01(s,2H)、2.66
(s,1H)、1.71(s,6H)。 FD−質量スペクトル:390。 元素分析:C24223Sとして 計算値:C73.82、H5.68。 実験値:C73.99、H5.80。
【0092】実施例2 3−[(4−ベンジルオキシ)
フェノキシ]−2−(イソプロピル)ベンゾ[b]チオ
フェン
【化17】 CH2Cl2(100mL)に3−[(4−ベンジルオキ
シ)フェノキシ]−2−(2−ヒドロキシプロパン−2
−イル)ベンゾ[b]チオフェン(4.25g、11.
0ミリモル)を溶解し、0℃とし、これにトリエチルシ
ラン(5.24mL、33.0ミリモル)を添加する。
0℃で20分間撹拌後、トリフルオロ酢酸(51mL、
0.66モル)を添加する。得られる溶液を0℃で40
分間撹拌し、次に氷水に注入する。両層を分離し、有機
層を飽和NaHCO3溶液(×2)で洗浄する。有機層
を乾燥(Na2SO4)し、真空濃縮して油状物とする。
粗製生成物をクロマトグラフィー(SiO2、EtOA
c/ヘキサン)で精製して3−(4−ベンジルオキシ)
フェノキシ−2−(イソプロピル)ベンゾ[b]チオフ
ェン2.40g(58%)を橙色油状物として得る。 PNMR(CDCl3)δ:7.76(d,J=7.8
Hz,1H)、7.46〜7.22(m,9H)、6.
87(m,3H)、5.02(s,2H)、3.42
(m,1H)、1.32(d,J=6.9Hz,6
H)。 FD−質量スペクトル:374。 元素分析:C24222Sとして 計算値:C76.97、H5.92。 実験値:C77.28、H6.10。
【0093】実施例3 3−[(4−ヒドロキシ)フェ
ノキシ]−2−イソプロピルベンゾ[b]チオフェン
【化18】 3−[(4−ベンジルオキシ)フェノキシ]−2−イソ
プロピルベンゾ[b]チオフェン(2.40g、6.4
0ミリモル)をパールビン中で1:1EtOH/EtO
Acに溶解し、これに10%Pd/C(1.0g)を添
加する。この懸濁液に濃HClを1.0mL添加する。
得られる混合物を40psiで20分間水素化する。反
応物をセライトを通じて濾過し、濾液を真空中濃縮して
油状物とする。粗製生成物をCHCl3および飽和Na
HCO3溶液の間に分配する。両層を分離し、有機層を
乾燥(Na2SO4)し、真空濃縮して3−(4−ヒドロ
キシフェノキシ)−2−イソプロピルベンゾ[b]チオ
フェンを褐色油状物1.7g(93%)として得る。 PNMR(CDCl3)δ:7.76(d,J=7.7
Hz,1H)、7.44(m,1H)、7.49〜7.
30(m,2H)、6.82〜6.70(m,4H)、
4.83(brs,1H)、3.41(m,1H)、
1.31(d,J=6.7Hz,6H)。 FD−質量スペクトル:284。 元素分析:C17162Sとして 計算値:C71.80、H5.67。 実験値:C72.02、H5.71。
【0094】実施例4 3−[4−[2−(1−ピペリ
ジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−(2−プロピ
ル)ベンゾ[b]チオフェン塩酸塩
【化19】 3−[(4−ヒドロキシ)フェノキシ]−2−(イソプ
ロピル)ベンゾ[b]チオフェン(1.71g、6.0
ミリモル)を無水DMF100mLに溶解し、これに粉
砕した無水K2CO3(8.30g、60ミリモル)およ
び2−クロロエチルピペリジン(1.54g、9.0ミ
リモル)を添加する。得られる溶液を室温でN2下16
時間撹拌する。次に反応物をEtOAcとH2Oの間に
分配する。両層を分離して、有機層をH2Oで数回洗浄
する。有機層を乾燥(Na2SO4)し、真空濃縮して油
状物とし、これをクロマトグラフ(SiO2、0〜5%
CH3OH/CHCl3)して精製し、[3−[4−[2
−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−
(イソプロピル)ベンゾ[b]チオフェンを褐色油状物
として得る。この物質をEt2 O・HClで処理して
[3−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フ
ェノキシ]−2−(イソプロピル)ベンゾ[b]チオフ
ェン塩酸塩を白色固体1.27g(54%)として得
る。 mp.168〜170℃。 PNMR(CDCl3)δ:7.75(d,J=7.0
Hz,1H)、7.35〜7.23(m,3H)、6.
86〜6.77(m,4H)、4.52〜4.49
(m,2H)、3.66〜3.62(m,2H)、3.
41〜3.33(m,3H)、3.00〜2.80
(m,2H)、2.46〜2.30(m,2H)、1.
90〜2.05(m,3H)、1.53(m,1H)、
1.30(d,J=6.7Hz,6H)。 FD−質量スペクトル:395。 元素分析:C2429NO2S・1.0HClとして 計算値:C66.72、H7.00、N3.24。 実験値:C67.00、H7.05、N3.07。
【0095】実施例5 3−(4−ベンジルオキシフェ
ノキシ)−2−(2−プロペニル)ベンゾ[b]チオフ
ェン
【化20】 3−[(4−ベンジルオキシ)フェノキシ]−ベンゾ
[b]チオフェン(2.0g、6.0ミリモル)を無水
THF(100mL)に溶解し、−78℃とし、これに
n−ブチルリチウム(1.6M−ヘキサン溶液4.9m
L、7.8ミリモル)を滴加する。−78℃で20分間
後、これに臭化アリル(1.04mL、12.0ミリモ
ル)を添加する。溶液を室温まで徐々に温めて、次に飽
和NaHCO3溶液(100mL)を添加する。混合物
をEtOAcで抽出し、有機層を乾燥(Na2SO4
し、真空濃縮して油状物とする。粗製の生成物をクロマ
トグラフィー(SiO2、EtOAc/ヘキサン)で精
製して3−(4−ベンジルオキシ)フェノキシ−2−
(3−プロペニル)ベンゾ[b]チオフェンを黄色油状
物1.95g(87%)として得る。 PNMR(CDCl3)δ:7.75(d,J=7.3
Hz,1H)、7.60〜7.35(m,9H)、6.
88(s,3H)、6.05(m,1H)、5.30〜
5.15(m,2H)、5.03(s,2H)、3.5
6(d,J=6.6Hz,2H)。 FD−質量スペクトル:372。 元素分析:C24202Sとして 計算値:C77.39、H5.41。
【0096】実施例6 3−[(4−ヒドロキシ)フェ
ノキシ]−2−プロピルベンゾ[b]チオフェン
【化21】 実施例3に使用するものと類似の方法で3−[(4−メ
トキシ)フェノキシ]−2−プロピルベンゾ[b]チオ
フェンを収率97%で標記化合物に変換し、赤褐色油状
物として単離する。 PNMR(CDCl3)δ:7.73(d,J=7.3
Hz,1H)、7.50(m,1H)、7.40〜7.
33(m,2H)、6.90〜6.80(m,4H)、
2.78(t,J=7.7Hz,2H)、1.67(d
d,J=14.9Hz,7.4Hz,2H)、0.97
(t,J=7.4Hz,3H)。 FD−質量スペクトル:284。
【0097】実施例7 3−[4−[2−(1−ピペリ
ジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−プロピルベンゾ
[b]チオフェン塩酸塩
【化22】 実施例4に使用するものと類似の方法で3−[4−ヒド
ロキシ)フェノキシ]−2−プロピルベンゾ[b]チオ
フェンおよび2−クロロエチルピペリジンを収率38%
で標記化合物に変換し、白色無晶性固体として単離す
る。 mp.142〜144℃。 PNMR(CDCl3)δ:7.40(d,J=7.2
Hz,1H)、7.47〜7.30(m,3H)、6.
82(ABq,J=9.1Hz,17.8Hz,4
H)、4.50(brs,2H)、3.80〜3.70
(m,2H)、3.37(brs,2H)、2.82〜
2.76(m,4H)、2.50〜2.30(m,2
H)、2.10〜1.90(m,3H)、1.90〜
1.75(m,2H)、1.52(m,1H)、0.9
6(t,J=7.3Hz,3H)。 FD−質量スペクトル:396。 元素分析:C2429NO2S・1.0HClとして 計算値:C66.72、H7.00、N3.24。 実験値:C66.51、H7.16、N3.32。
【0098】実施例8 3−(4−ベンジルオキシフェ
ノキシ)−2−(1−ヒドロキシシクロヘキサン−1−
イル)ベンゾ[b]チオフェン
【化23】 実施例1に使用するものと類似の方法で3−(4−ベン
ジルオキシ)フェノキシベンゾ[b]チオフェンおよび
シクロヘキサノンを収率77%で標記化合物に変換し、
褐色油状物として単離する。 PNMR(CDCl3)δ:7.76(d,J=8H
z,1H)、7.60〜7.26(m,9H)、6.8
9(s,3H)、5.01(s,2H)、2.56
(s,1H)、2.23〜2.03(m,4H)、1.
95〜1.66(m,6H)。 FD−質量スペクトル:430。 元素分析:C27263Sとして 計算値:C75.32、H6.09。 実験値:C75.11、H5.94。
【0099】実施例9 3−(4−ベンジルオキシ)フ
ェノキシ−2−シクロヘキシルベンゾ[b]チオフェン
【化24】 実施例2に使用するものと類似の方法で3−(4−ベン
ジルオキシ)フェノキシ−2−(1−ヒドロキシシクロ
ヘキサン−1−イル)ベンゾ[b]チオフェンを収率5
8%で標記化合物に変換し、白色無晶形固体として単離
する。 PNMR(CDCl3)δ:7.75(d,J=7.0
Hz,1H)、7.56〜7.26(m,9H)、6.
87(s,3H)、5.01(s,2H)、3.07
(m,1H)、2.13〜2.02(m,2H)、1.
95〜1.85(m,3H)、1.60〜1.30
(m,5H)。 FD−質量スペクトル:414。 元素分析:C27262Sとして 計算値:C78.23、H6.32。 実験値:C78.10、H6.32。
【0100】実施例10 3−(4−ヒドロキシフェノ
キシ)−2−シクロヘキシルベンゾ[b]チオフェン
【化25】 実施例3に使用するものと類似の方法で3−(4−ベン
ジルオキシ)フェノキシ−2−シクロヘキシルベンゾ
[b]チオフェンを94%の収率で標記化合物に変換
し、褐色油状物として単離する。 PNMR(CDCl3)δ:7.75(d,J=8.5
Hz,1H)、7.35〜7.22(m,3H)、6.
83〜6.70(m,4H)、4.74(brs,1
H)、3.05(m,1H)、2.13〜2.10
(m,2H)、1.95〜1.76(m,3H)、1.
65〜1.30(m,5H)。 FD−質量スペクトル:324。 元素分析:C20202Sとして 計算値:C74.04、H6.21。 実験値:C73.89、H6.06。
【0101】実施例11 3−[4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェノキシ]−2−シクロヘキシ
ルベンゾ[b]チオフェン塩酸塩
【化26】 実施例4に使用するものと類似の方法で3−(4−ヒド
ロキシ)フェノキシ−2−シクロヘキシルベンゾ[b]
チオフェンおよび2−クロロエチルピペリジンを収率8
5%で標記化合物に変換し、白色無晶形固体として単離
する。 PNMR(CDCl3)δ:7.74(d,J=8.0
Hz,1H)、7.32〜7.22(m,3H)、6.
87〜6.78(m,4H)、4.52(s,2H)、
3.80〜3.66(m,2H)、3.53〜3.40
(m,2H)、3.15(m,1H)、3.00〜2.
83(m,2H)、2.50〜2.30(m,2H)、
2.10〜1.80(m,9H)、1.65〜1.30
(m,5H)。 FD−質量スペクトル:435。 元素分析:C2733NO2S・1.0HClとして 計算値:C68.69、H7.26、N2.97。 実験値:C68.46、H7.40、N3.19。
【0102】本方法を例示するこの実施例では、閉経後
モデルを使用して循環脂質に及ぼす様々な処置の効果を
測定した。75日齢雌性Sprague−Dawley
ラット(体重範囲200から225gまで)をChar
les・River・Laboratories社(ポ
ーティジ、MI)から入手した。これらの動物はCha
rles・River・Laboratories社で
両側性に卵巣切除(OVX)するか、またはシャム外科
手術して1週間後に出荷したものである。到着後、金属
製ハンギングケージに各3匹または4匹づつに分けて入
れ、1週間自由摂食(カルシウム含量約0.5%)およ
び自由摂水させた。室温は22.2±1.7℃、最低相
対湿度は40%に維持した。飼育室の光照射時間は12
時間照明および12時間無灯とした。
【0103】投薬計画組織収集.馴化期間1週間後(す
なわちOVX後2週間)、被験化合物の毎日投与を開始
した。17α−エチニルエストラジオールまたは被験化
合物を特段の指摘がない限り1%カルボキシメチルセル
ロース懸濁液としてまたは20%サイクロデキストリン
に溶解して経口投与した。動物に4日間毎日投薬した。
投薬計画完了後動物の体重を測定し、ケタミン:キシラ
ジン(2:1、V:V)混合物で麻酔し、心臓穿刺によ
って血液試料を採取した。次に動物をCO2による窒息
で屠殺し、中央切開によって子宮を摘出し、子宮湿重量
を測定した。
【0104】コレステロール分析.血液試料を室温で2
時間凝固させ、3000rpmで10分間遠心分離して
血清を得た。血清コレステロールをBoehringe
r・Mannheim・Diagnostics社の高
速コレステロール検定法を使用して測定した。略述すれ
ばコレステロールを酸化して4−コレステン−3−オン
および過酸化水素とした。次に過酸化水素をペルオキシ
ダーゼの存在下にフェノールおよび4−アミノフェナゾ
ンと反応させてp−キノンイミン色素を産生させて50
0nmで分光光学的に測定した。次にコレステロール濃
度を標準曲線と比較して算出した。
【0105】子宮好酸球過酸化酵素(EPO)検定法
子宮は酵素的分析をするまで4℃で保存した。次に0.
005%トリトン・X−100含有50mM−トリス緩
衝液(pH−8.0)50容中で子宮をホモゲナイズし
た。0.01%過酸化水素および10mM−o−フェニ
レンジアミン(最終濃度)含有トリス緩衝液の添加後、
吸光度増大を450nmで1分間監視した。子宮内の好
酸球の存在は化合物のエストロゲン作用の指標である。
15秒間隔で測定して得られる反応曲線の最初の直線部
分にわたって最大速度を測定した。
【0106】化合物の出所.17α−エチニルエストラ
ジオールはSigma・Chemical社、セントル
イス、MOから入手した。
【0107】式Iで示される化合物が血清コレステロー
ルに及ぼす影響および作動性/非作動性活性の測定.下
記表1に示すデータは卵巣切除ラット、17α−エチニ
ルエストラジオール(EE2;経口投与可能エストロゲ
ン)処理ラット、および本発明化合物処理ラットの間の
比較結果を示す。EE20.1mg/kg/日経口投与
は血清コレステロール低下を起こしたが、子宮刺激作用
も示し、EE2子宮重量は卵巣切除被験動物子宮重量よ
りかなり大きかった。エストロゲンに対する子宮のこの
応答は当技術分野ではよく認識されている。
【0108】被験本発明化合物の大多数で卵巣切除対照
動物に較べて血清コレステロールが低下したのみでな
く、子宮重量は微かに増加したか、少し減少した。当技
術分野で知られているエストロゲン化合物と比較して、
子宮重量に悪影響のない血清コレステロール低下の利益
は全く希少で望ましい。
【0109】下記データが示す通り、子宮への好酸球浸
潤という不都合な反応の評価によってもエストロゲン性
を評価した。本発明化合物は卵巣切除ラットの間質層に
認められる好酸球数増加を起こさなかったが、一方エス
トラジオールでは予期通りにかなりの好酸球浸潤増加を
起こした。
【0110】下記表1に示すデータは処置毎にラット5
匹から6匹の反応を反映する。表1
【表1】 a)経口投与mg/kg。b )卵巣切除対照に対する子宮重量増加%。c )好酸球過酸化酵素、Vmax値。d )卵巣切除対照に対する血清コレステロール減少値。e )17α−エチニルエストラジオール。 *)p<0.05。
【0111】本発明化合物の前記利点に加えて、前記の
データは式Iで示される化合物はエストロゲン模倣体で
はないことを明示する。さらにその上、いずれの処置に
おいても有害な毒性(例えば、生存数に)は観察されな
かった。
【0112】骨粗しょう症検査法.下記一般調製操作に
従ってラット(各処置群6匹)を35日間毎日処置し、
36日目に窒息によって屠殺する。35日の期間は本明
細書に記載するようにして測定される骨密度の最大低下
を起こすに十分である。屠殺時に子宮を摘出し、余分な
組織を切除し、液性内容物を排出後に湿重量を測定し、
完全な卵巣切除によるエストロゲン不全を確認する。卵
巣切除に応答して子宮重量は通常約75%減少する。次
に子宮を10%中性緩衝ホルマリンに入れて後続する組
織学的分析に備える。
【0113】右大腿骨を切出し、ディジタル化X線を発
生させ、遠位骨端線を映像分析プログラム(NIHim
age社)で分析する。被験動物脛骨の近位面も定量的
コンピュータートモグラフィーで走査する。
【0114】前記操作法に従って本発明化合物およびエ
チニルエストラジオール(EE2)含有20%ヒドロキ
シプロピル−β−サイクロデキストリンを被験動物に経
口投与する。遠位大腿骨骨端線および近位脛骨のデータ
を無処置および卵巣切除被験動物について比較する。卵
巣切除動物と比較しての保護百分率として結果を表示す
る。
【0115】無処置基剤処理対照動物と比較して、被験
動物の卵巣切除は顕著な大腿骨密度低下を起こす。経口
投与したエチニルエストラジオール(EE2)はこの喪
失を予防するが、この処置による子宮刺激の危険は常に
存在する。
【0116】前記操作法に従って本発明化合物およびエ
チニルエストラジオール(EE2)含有20%ヒドロキ
シプロピル−β−サイクロデキストリンを被験動物に経
口投与する。大腿骨の遠位骨端線データを無処置動物お
よび卵巣切除被験動物と比較する。結果を平均値±標準
誤差で示す。
【0117】エストロゲン依存性乳癌:MCF−7増殖
検定法.MCF−7乳腺癌細胞(ATCC・HTB2
2)を10%ウシ胎児血清(FBS)(v/v)、L−
グルタミン(2mM)、ピルビン酸ナトリウム(1m
M)、HEPES(10mM)、非必須アミノ酸、およ
びウシインスリン(1μg/mL)添加MEM(最小必
須培地、フェノールレッド不含、Sigma社、セント
ルイス、MO)(維持培地)中に維持する。検定の10
日前に、前記10%FBSの代りに10%デキストラン
被覆活性炭でストリップしたウシ胎児血清(DCC−F
BS)を添加した維持培地にMCF−7細胞を移植して
ステロイド内部留保を枯渇させる。MCF−7細胞を細
胞剥離培地(10mM−HEPESおよび2mM−ED
TA添加Ca/Mg不含HBSS(フェノールレッド不
含))を使用して維持フラスコから取出す。細胞を検定
培地で2回洗浄し、80000細胞/mLに調整する。
その約100μL(8000細胞)を平底マイクロカル
チャーウェル(Costar社3596)に添加し、3
7℃の5%CO2湿潤インキュベーター中、48時間イ
ンキュベーションして移植後の細胞に接着および平衡を
させる。式Iで示される化合物または溶解剤DMSOの
順次希釈物を検定培地で調製し、その50μLを3重に
マイクロカルチャーに移し、続いて検定培地50μLを
加えて最終容積200μLとする。さらに48時間イン
キュベーションの後、マイクロカルチャーをトリチウム
化チミジン(1μCi/ウェル)で4時間パルスする。
−70℃で24時間凍結して培養を終結し、続いて解凍
して、Skatron・Semiautomatic・
Cell・Harvesterを用いてマイクロカルチ
ャーを収集する。試料を液体シンチレーションで計測す
る。対照(DMSO)に対する被験薬剤の50%阻止濃
度(IC50)を計算する。
【0118】例えば、MCF−7細胞の増殖を50%阻
止する薬剤濃度であるIC50を算出して結果を表現す
る。下記の表2に示す通り、本発明化合物はこの実験モ
デルで活性である。
【0119】表2
【表2】
【0120】DMBA誘導乳腺腫瘍阻害.インディアナ
州、インディアナポリスのHarlan・Indust
ies社から購入した雌性Sprague−Dawle
yラットにエストロゲン依存性乳腺腫瘍を作製する。約
55日齢のラットに7,12−ジメチルベンズ[a]ア
ントラセン(DMBA)20mgを1回経口投与する。
DMBA投与の約6週後から腫瘍出現について乳腺を毎
週触診する。腫瘍1個またはそれ以上が出現する毎に各
腫瘍の最長径および最短径をカリパスを用いて測定し、
測定値を記録し、その動物を実験用に選択する。腫瘍の
平均サイズが各被験群間に均等に分布するように、様々
なサイズの腫瘍を処置群および対照群に均一に分布させ
るように努める。各実験の対照群および被験群には5匹
から9匹の動物を含める。
【0121】式Iで示される化合物を2%アラビアゴム
注射液として腹腔内注射するか、または経口投与する。
経口投与する化合物は0.2mLのコーン油に溶解また
は懸濁する。アラビアゴムおよびコーン油である対照処
方を含む各処置を各被験動物に毎日1回投薬する。最初
の腫瘍測定および各被験動物の選択に続いて、前記方法
によって毎週腫瘍を測定する。動物の処置および測定を
3週間から5週間継続し、そこで腫瘍の最終面積を決定
する。各化合物および対照の処置について平均腫瘍面積
の変化を測定する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/38 ADU A61K 31/38 ADU AED AED C07D 409/12 C07D 409/12 (72)発明者 アラン・デイビッド・パルコウィッツ アメリカ合衆国46032インディアナ州カー メル、キングズミル・ドライブ10737番

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、 R1は−H、−OH、−O(C1〜C4−アルキル)、−
    OCO(C1〜C6−アルキル)、−O(CO)O(C1
    〜C6−アルキル)、−OCOAr、−O(CO)OA
    r、ここにArはフェニルまたは要すれば置換されてい
    てもよいフェニルである、または−OSO2(C2〜C6
    −アルキル)である。R2はC1〜C5−n−アルキル、
    3〜C6−分枝アルキル、C3〜C7−シクロアルキル、
    3〜C6−アルケニル、C4〜C7−シクロアルケニル、
    またはC3〜C5−アルキニルである。nは2または3で
    ある。R3は1−ピペリジニル、1−ピロリジニル、メ
    チル−1−ピロリジニル、ジメチル−1−ピロリジニ
    ル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
    ノ、または1−ヘキサメチレンイミノである]で示され
    る化合物またはその医薬的に許容される塩または溶媒和
    物。
  2. 【請求項2】 R2がシクロヘキシルである請求項1の
    化合物。
  3. 【請求項3】 活性成分としての請求項1の式Iで示さ
    れる化合物とともに医薬的に許容される添加剤、担体、
    または希釈剤の1種またはそれ以上を含有する抗−閉経
    後症候群医薬製剤。
  4. 【請求項4】 式II: 【化2】 [式中、 R1aは−Hまたは−OR8であるが、ここにR8はヒドロ
    キシ保護基である。R4は−OHまたは−Hである。R5
    およびR6は独立して−H、C1〜C4−n−アルキル、
    3〜C5−分枝アルキル、C2〜C5−アルケニル、C2
    〜C4−アルキニルであるか、またはR5およびR6が一
    緒になって、メチレン基またはビニル基とともに3員環
    から7員環のシクロアルキルまたはシクロアルケニル環
    を形成する。R7は−OHまたはOR9であるが、ここに
    9はヒドロキシ保護基であって、R8が存在しても選択
    的に除去できるものである]で示される化合物。
JP9289612A 1996-10-24 1997-10-22 ベンゾチオフェン化合物、中間体、組成物および方法 Withdrawn JPH10130261A (ja)

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