JPH10134435A - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
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- JPH10134435A JPH10134435A JP8290564A JP29056496A JPH10134435A JP H10134435 A JPH10134435 A JP H10134435A JP 8290564 A JP8290564 A JP 8290564A JP 29056496 A JP29056496 A JP 29056496A JP H10134435 A JPH10134435 A JP H10134435A
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- G11B2220/25—Disc-shaped record carriers characterised in that the disc is based on a specific recording technology
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Abstract
であり、しかも、実用に耐え得る優れた特性を有する光
磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 大きなカー回転角が得られる磁性材料か
らなる再生層13と、磁気異方性が大きな磁性材料から
なるメモリ層14と、磁気異方性が小さく、TMric
hな稀土類−遷移金属アモルファス合金からなる中間層
15と、メモリ層14及び中間層15よりもキュリー温
度が高く、TMrichな稀土類−遷移金属アモルファ
ス合金からなる記録層16と、記録層16よりもキュリ
ー温度が低い磁性材料からなるスイッチ層17と、再生
層13、メモリ層14、中間層15、記録層16及びス
イッチ層17よりもキュリー温度が高い磁性材料からな
る初期化層18とを積層して光磁気記録膜を形成する。
Description
層された積層磁性膜を有し、光強度変調ダイレクトオー
バーライトが可能な光磁気記録媒体に関する。
は、高転送レート化の要望が高まっており、これに対応
するために様々な技術が実用化されつつある。その中で
も代表的な技術の一つとして、光強度変調ダイレクトオ
ーバーライトがある。
記録する際は、通常、光磁気記録媒体に弱い直流磁界を
印加し、信号の有無に応じてレーザ光を変調して照射す
る。このため、従来、光強度変調方式の光磁気記録再生
装置では、既に記録してあるところに再記録する際に
は、既記録部分を消去した上で新たに記録する必要があ
り、先に記録されている部分に新たな信号を直接重ね書
きすること(いわゆるダイレクトオーバーライト)がで
きなかった。
光磁気記録再生装置では、新しい信号の記録に先立って
必ず消去を行わなければならず、信号の記録時には、最
低でも光磁気記録媒体が2回転するのに要する時間が必
要であるという問題点があり、このことが高転送レート
化の妨げとなっていた。
イトは、このような問題を解決するために考案されたも
のであり、光強度変調方式を採用しつつ、しかもダイレ
クトオーバーライトを可能とする技術である。
は、例えば、特開昭62−175948号公報に開示さ
れている方式がある。この方式では、光磁気記録媒体に
は、磁気特性の異なる二つの磁性層を互いに交換結合す
るように積層したものを使用し、記録再生装置には、記
録時にハイレベルとローレベルの2値に制御された光を
照射することが可能な光学系と、通常の光磁気記録再生
装置で用いられているような記録磁界発生装置と、室温
で二つの磁性層のうちの1層のみを反転させることが可
能な外部磁界発生装置、いわゆる初期化磁石とを有する
記録再生装置を使用する。
レクトオーバーライトを実現するには、初期化磁石によ
る初期化磁界として、数kOeもの大きさが必要であ
り、このことが、光磁気記録再生装置を設計する上で問
題となっていた。
開示されている方法等により、初期化磁界の低減が試み
られている。このような努力により、初期化磁界は、2
kOe程度にまで低減されたが、それでも、300Oe
程度とされる記録磁界に比べるとかなり大きく、この初
期化磁界の存在がネックとなり、この方式は現在のとこ
ろ実用化に至っていない。
は別に、この問題点を本質的に解決するために、初期化
磁界を用いることなく、光強度変調ダイレクトオーバー
ライトを可能とする方法の検討が行われた。その結果と
して、特開昭63−268103号公報、更には特開平
3−219449号公報に開示された光磁気記録媒体が
考案された。
昭62−175948号公報に開示されている光磁気記
録媒体に、交換結合力によって初期化磁石の役割を果た
す磁性層を付加したものである。このような光磁気記録
媒体を用いることにより、初期化磁石を用いることな
く、光強度変調ダイレクトオーバーライトが可能とな
る。
うに交換結合力によって初期化磁石の役割を果たす磁性
層を付加することにより、光強度変調ダイレクトオーバ
ーライトを可能とした光磁気記録媒体では、記録磁界感
度、信号品質、オーバーライト動作の安定性等といった
特性を同時に満足することが難しい。そして、光強度変
調ダイレクトオーバーライトが可能な光磁気記録媒体と
してこれまでに知られているものは、これらの特性を同
時に十分に満足するとは言えず、実用に耐え得るとは言
い難かった。
て提案されたものであり、光強度変調ダイレクトオーバ
ーライトが可能であり、しかも、実用に耐え得る優れた
特性を有する光磁気記録媒体を提供することを目的とし
ている。
めに完成された本発明に係る光磁気記録媒体は、光強度
変調ダイレクトオーバーライトが可能な光磁気記録媒体
であり、第1の磁性層と、第1の磁性層上に積層された
第2の磁性層と、第2の磁性層上に積層された第3の磁
性層と、第3の磁性層上に積層された第4の磁性層と、
第4の磁性層上に積層された第5の磁性層と、第5の磁
性層上に積層された第6の磁性層とを有している。
第1の磁性層が、第2の磁性層よりも大きなカー回転角
が得られる磁性材料からなり、第2の磁性層が、第1の
磁性層よりも磁気異方性が大きな磁性材料からなり、第
3の磁性層が、第2の磁性層及び第4の磁性層よりも磁
気異方性が小さく、稀土類元素の副格子磁化よりも遷移
金属元素の副格子磁化のほうが大きい稀土類−遷移金属
アモルファス合金からなり、第4の磁性層が、第2の磁
性層及び第3の磁性層よりもキュリー温度が高く、稀土
類元素の副格子磁化よりも遷移金属元素の副格子磁化の
ほうが大きい稀土類−遷移金属アモルファス合金からな
り、第5の磁性層が、第4の磁性層よりもキュリー温度
が低い磁性材料からなり、第6の磁性層が、第1乃至第
5の磁性層よりもキュリー温度が高い磁性材料からなる
ことを特徴としている。
る光磁気記録媒体では、通常、第1の磁性層は再生層と
呼ばれ、第2の磁性層はメモリ層と呼ばれ、第3の磁性
層は中間層と呼ばれ、第4の磁性層は記録層と呼ばれ、
第5の磁性層はスイッチ層と呼ばれ、第6の磁性層は初
期化層と呼ばれる。
は、記録信号が記録される層であり、記録信号に応じて
所定の方向に磁化され記録磁区を形成する。そして、こ
の光磁気記録媒体に記録された信号は、第1の磁性層及
び第2の磁性層に形成された記録磁区の磁化方向を検出
することによって再生される。
る第2の磁性層と第4の磁性層との磁気的結合状態を調
整するために設けられる層であり、主に、第1の磁性層
及び第2の磁性層に形成された記録磁区が室温近傍にお
いて安定となるように作用する。すなわち、第3の磁性
層によって、第1の磁性層及び第2の磁性層に形成され
た記録磁区の安定化が図られる。
き信号を一時的に保持するための層であり、記録時に一
時的に磁化方向が記録信号に応じて変化する。すなわ
ち、この光磁気記録媒体に信号を記録するときには、先
ず、第4の磁性層が記録信号に応じて磁化され、その
後、第4の磁性層の磁化が第1の磁性層及び第2の磁性
層に転写される。
6の磁性層の磁気的結合状態を制御するための層であ
り、記録時に一時的に消磁される。すなわち、第5の磁
性層は、記録時に第4の磁性層の磁化が第1の磁性層及
び第2の磁性層に転写されるまで、第4の磁性層と第6
の磁性層とが交換相互作用によって磁気的に結合しない
ように、消磁状態とされる。そして、第4の磁性層の磁
化が第1の磁性層及び第2の磁性層に転写された後に、
第5の磁性層は、第4の磁性層と第6の磁性層とが交換
相互作用によって磁気的に結合するように、再び磁化さ
れる。
を果たす層であり、記録時を含めて常に一定の方向に磁
化された状態とされている。そして、第6の磁性層は、
記録時に第4の磁性層の磁化が第1の磁性層及び第2の
磁性層に転写された後、第4の磁性層及び第5の磁性層
の磁化を初期状態に戻すように作用する。
は、第3の磁性層及び第4の磁性層を稀土類元素の副格
子磁化よりも遷移金属元素の副格子磁化のほうが大きい
稀土類−遷移金属アモルファス合金によって形成してい
るので、記録磁界感度、信号品質、オーバーライト動作
の安定性等について、良好な特性が得られる。
の磁性層は、遷移金属元素の成膜量と稀土類元素の成膜
量との比TM/REが1.25〜1.7の範囲内となる
ように、遷移金属元素と稀土類元素とが成膜された稀土
類−遷移金属アモルファス合金からなることが好まし
い。具体的には、第1の磁性層は、GdFeCoからな
ることが好ましく、このとき、第1の磁性層に含まれる
遷移金属中のCoの割合は、10〜25原子%であるこ
とが好ましい。また、第1の磁性層は、その膜厚が10
nm以上であることが好ましい。
の磁性層は、遷移金属元素の副格子磁化よりも稀土類元
素の副格子磁化のほうが大きい稀土類−遷移金属アモル
ファス合金からなることが好ましく、このとき、第2の
磁性層は、遷移金属元素の成膜量と稀土類元素の成膜量
との比TM/REが1.0〜1.4の範囲内となるよう
に、遷移金属元素と稀土類元素とが成膜された稀土類−
遷移金属アモルファス合金からなることが好ましい。具
体的には、第2の磁性層は、TbFeCoからなること
が好ましく、このとき、第2の磁性層に含まれる遷移金
属中のCoの割合は、4〜9原子%であることが好まし
い。また、第2の磁性層は、その膜厚が10nm以上で
あることが好ましい。
の磁性層は、遷移金属元素の成膜量と稀土類元素の成膜
量との比TM/REが1.4〜2.0の範囲内となるよ
うに、遷移金属元素と稀土類元素とが成膜された稀土類
−遷移金属アモルファス合金からなることが好ましい。
具体的には、第3の磁性層は、GdFe又はGdFeC
oからなることが好ましく、このとき、第3の磁性層に
含まれる遷移金属中のCoの割合は、5原子%以下であ
ることが好ましい。また、第3の磁性層は、その膜厚が
10nm以上であることが好ましい。
の磁性層は、遷移金属元素の成膜量と稀土類元素の成膜
量との比TM/REが1.2〜1.4の範囲内となるよ
うに、遷移金属元素と稀土類元素とが成膜された稀土類
−遷移金属アモルファス合金からなることが好ましい。
具体的には、第4の磁性層は、Gd、Tb、Fe及びC
oからなることが好ましく、このとき、第4の磁性層に
含まれる遷移金属中のCoの割合は、10〜18原子%
であることが好ましい。また、第4の磁性層は、その膜
厚が10〜30nmであることが好ましい。
の磁性層は、遷移金属元素の成膜量と稀土類元素の成膜
量との比TM/REが1.4〜2.0の範囲内となるよ
うに、遷移金属元素と稀土類元素とが成膜された稀土類
−遷移金属アモルファス合金からなることが好ましい。
具体的には、第5の磁性層は、TbFe又はTbFeC
oからなることが好ましく、このとき、第5の磁性層に
含まれる遷移金属中のCoの割合は、10原子%以下で
あることが好ましい。また、第5の磁性層は、その膜厚
が10〜20nmであることが好ましい。
の磁性層は、遷移金属元素の成膜量と稀土類元素の成膜
量との比TM/REが1.2〜1.5の範囲内となるよ
うに、遷移金属元素と稀土類元素とが成膜された稀土類
−遷移金属アモルファス合金からなることが好ましい。
具体的には、第6の磁性層は、TbFeCoからなるこ
とが好ましく、このとき、第6の磁性層に含まれる遷移
金属中のCoの割合は、70〜90原子%であることが
好ましい。また、第6の磁性層は、その膜厚が30〜5
0nmであることが好ましい。
層下に形成された第1の誘電体層と、第6の磁性層上に
形成された第2の誘電体層とを有することが好ましい。
ここで、第1の誘電体層及び第2の誘電体層は、例え
ば、スパッタリングによって成膜する。そして、第1の
誘電体層及び第2の誘電体層をスパッタリングによって
成膜するときには、第1の誘電体層を成膜する際のスパ
ッタガス圧を、第2の誘電体層を成膜する際のスパッタ
ガス圧よりも高くしたほうが好ましい。また、第1の誘
電体層の膜厚は、55〜75nmが好ましい。
体層よりも熱伝導率の高い熱伝導層が形成されていたほ
うが好ましい。ここで、熱伝導層の材料としては、Al
Tiが好ましく、このとき、熱伝導層中のTiの割合
は、0.1〜10重量%が好適である。また、熱伝導層
の膜厚は10〜60nmが好ましい。
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に構成を変
更することが可能であることは言うまでもない。
を必要とすることなく光強度変調ダイレクトオーバーラ
イトが可能な光磁気ディスクである。
すように、ポリカーボネートからなる円盤状のディスク
基板11上に、第1の誘電体層12と、第1の磁性層で
ある再生層13と、第2の磁性層であるメモリ層14
と、第3の磁性層である中間層15と、第4の磁性層で
ある記録層16と、第5の磁性層であるスイッチ層17
と、第6の磁性層である初期化層18と、第2の誘電体
層19と、熱伝導層20とが、この順に積層され、これ
らの積層膜上に紫外線硬化樹脂からなる保護層21が形
成されている。
なり、その膜厚は65nmである。再生層13はGd
(Fe85Co15)からなり、その膜厚は10nmであ
る。メモリ層14はTb(Fe94Co6)からなり、そ
の膜厚は20nmである。中間層15はGdFeからな
り、その膜厚は10nmである。記録層16は(Gd25
Tb75)(Fe87.5Co12.5)からなり、その膜厚は1
5nmである。スイッチ層17はTb(Fe93Co7)
からなり、その膜厚は10nmである。初期化層18は
Tb(Fe20Co80)からなり、その膜厚は40nmで
ある。第2の誘電体層19はSiNからなり、その膜厚
は30nmである。熱伝導層20はAlTiからなり、
その膜厚は40nmである。
約140emu/ccとなり、キュリー温度Tcが約3
00℃となる。メモリ層14は、飽和磁化Msが約15
0emu/ccとなり、キュリー温度Tcが約180℃
となる。中間層15は、飽和磁化Msが約250emu
/ccとなり、キュリー温度Tcが約230℃となる。
記録層16は、飽和磁化Msが約0emu/ccとな
り、キュリー温度Tcが約270℃となる。スイッチ層
17は、飽和磁化Msが約170emu/ccとなり、
キュリー温度Tcが約190℃となる。初期化層18
は、飽和磁化Msが約0emu/ccとなり、キュリー
温度Tcが約300℃以上となる。
15、記録層16、スイッチ層17及び初期化層18
は、例えば、DCマグネトロンスパッタにより、スパッ
タガスとしてArを用いて、真空を破らずに連続して成
膜する。そして、各磁性層の組成の調整は、例えば、一
つの成膜室内にTb、Gd、Fe及びFe20Co80の4
つのターゲットをセットし、これらのターゲットに投入
するパワーを制御することで行う。なお、このように各
磁性層を成膜する際は、膜厚や組成のむらを抑えるため
に、パレットと呼ばれる円形の金属板上に取り付けられ
た基板ホルダにディスク基板11をセットし、パレット
の中心を公転中心としてパレットを公転させるととも
に、基板ホルダの中心を自転中心としてディスク基板1
1を自転させるようにしたほうが良い。
成膜量と稀土類元素の成膜量との比をTM/REと称し
ている。すなわち、上述のように、Tb、Gd、Fe及
びFe20Co80の4つのターゲットを用いたときには、
FeターゲットやFe20Co80ターゲットによる成膜量
と、TbターゲットやGdターゲットによる成膜量との
比がTM/REとなる。
子磁化よりも遷移金属元素の副格子磁化のほうが大きい
ことをTMrichと称し、稀土類元素の副格子磁化よ
りも遷移金属元素の副格子磁化のほうが小さいことをR
Erichと称する。
属元素の副格子磁化とが等しくなる組成は、一般に補償
組成と呼ばれる。そして、GdFeは、TM/RE=
1.25のときに補償組成となり、GdFeCoは、T
M/RE=1.25のときに補償組成となり、GdTb
FeCoは、TM/RE=1.2のときに補償組成とな
り、TbFeCoは、TM/RE=1.4のときに補償
組成となる。
生層13はTM/REが1.5となるように成膜し、メ
モリ層14はTM/REが1.1となるように成膜し、
中間層15はTM/REが1.8となるように成膜し、
記録層16はTM/REが1.3となるように成膜し、
スイッチ層17はTM/REが1.8となるように成膜
し、初期化層18はTM/REが1.4となるように成
膜した。このとき、再生層13、中間層15、記録層1
6、スイッチ層17及び初期化層18は、TMrich
となり、メモリ層14は、RErichとなる。
層について、組成、膜厚、TM/RE、飽和磁化、キュ
リー温度をまとめて表1に示す。
再生時の動作原理について説明する。
メモリ層14、記録層16、スイッチ層17及び初期化
層18に注目し、それらの磁化状態の遷移について説明
することとし、再生層13及び中間層15については詳
細な説明を省略する。そして、以下の説明に用いる図2
乃至図6では、動作の基本となるメモリ層14、記録層
16、スイッチ層17及び初期化層18についてだけ図
示し、それらの磁化方向を矢印で示している。
図2(a)に示すように、メモリ層14、記録層16、
スイッチ層17及び初期化層18の磁化方向が、全て同
一の方向とされている。そして、2値化された情報信号
のうち、「0」を記録するときには、各磁性層の磁化方
向が初期状態と同様とされ、「1」を記録するときに
は、メモリ層14の磁化方向が反転させられる。すなわ
ち、「0」を記録するときには、図2(b)に示すよう
に、メモリ層14、記録層16、スイッチ層17及び初
期化層18の磁化方向が全て同一の方向とされ、「1」
を記録するときには、図2(c)に示すように、メモリ
層14の磁化方向が反転させられる。ただし、記録フォ
ーマットによっては、「0」のときの状態と「1」のと
きの状態とが逆になっていても良いことは言うまでもな
い。
際は、光強度変調方式によって記録を行う。すなわち、
光磁気ディスクに所定の直流磁界を印加した状態で、2
値化された情報信号に応じて、「0」を記録するときに
は光強度の弱いローレベルのレーザ光を照射し、「1」
を記録するときには光強度の強いハイレベルのレーザ光
を照射する。このとき、レーザ光が照射された部分の温
度が上昇するが、ローレベルのレーザ光を照射したとき
の温度は、ハイレベルのレーザ光を照射したときに比べ
て低い。
ルのレーザ光を照射して情報信号を記録するときの動作
について、「0」が記録されている上に「0」を上書き
するときについて図3を参照して説明し、「1」が記録
されている上に「0」を上書きするときについて図4を
参照して説明し、「0」が記録されている上に「1」を
上書きするときについて図5を参照して説明し、「1」
が記録されている上に「1」を上書きするときについて
図6を参照して説明する。
すように「0」が記録された状態となっているときに、
ローレベルのレーザ光が照射されると、図3(b)に示
すように、昇温時にメモリ層14及びスイッチ層17の
磁化が消失する。このとき、記録層16及び初期化層1
8の磁化は変化せずに保持される。すなわち、ローレベ
ルのレーザ光は、メモリ層14及びスイッチ層17の磁
化が消失する程度にまで、これらの層を昇温するような
強度に設定しておく。
が再び磁化する。このとき、メモリ層14の磁化方向
は、図3(c)に示すように、記録層16との交換結合
により、記録層16の磁化が転写され、記録層16の磁
化方向と同じとなる。なお、以下の説明では、このよう
に記録層16の磁化がメモリ層14に転写されるときの
動作を転写動作と称し、そのときの温度を転写温度と称
する。
層17が再び磁化する。このとき、スイッチ層17の磁
化方向は、初期化層18との交換結合により、初期化層
18の磁化方向と同じとなる。以上のような遷移の結
果、各層の磁化状態は、図3(d)に示すように、
「0」が記録された状態となる。
(a)に示すように「1」が記録された状態になってい
るときに、ローレベルのレーザ光が照射されると、図3
(b)のときと同様、図4(b)に示すように、昇温時
にメモリ層14及びスイッチ層17の磁化が消失する。
このとき、記録層16及び初期化層18の磁化は変化せ
ずに保持される。
メモリ層14が再び磁化する。このとき、メモリ層14
の磁化方向は、図4(c)に示すように、記録層16と
の交換結合により、記録層16の磁化が転写され、記録
層16の磁化方向と同じとなる。
層17が再び磁化する。このとき、スイッチ層17の磁
化方向は、初期化層18との交換結合により、初期化層
18の磁化方向と同じとなる。以上のような遷移の結
果、各層の磁化状態は、図4(d)に示すように、
「0」が記録された状態となる。
(a)に示すように「0」が記録された状態になってい
るときに、ハイレベルのレーザ光が照射されると、図5
(b)に示すように、メモリ層14及びスイッチ層17
の磁化が消失するとともに、外部から印加されている直
流磁界によって記録層16の磁化方向が反転する。すな
わち、ハイレベルのレーザ光は、メモリ層14及びスイ
ッチ層17の磁化が消失し、且つ、記録層16の保磁力
が充分に小さくなる程度にまで、これらの層を昇温する
ような強度に設定しておく。
メモリ層14が再び磁化する。このとき、メモリ層14
の磁化方向は、図5(c)に示すように、記録層16と
の交換結合により、記録層16の磁化が転写され、記録
層16の磁化方向と同じとなる。
層17が再び磁化する。このとき、スイッチ層17の磁
化方向は、初期化層18との交換結合により、初期化層
18の磁化方向と同じとなり、更に、記録層16の磁化
方向が、スイッチ層17との交換結合により、スイッチ
層17の磁化方向と同じとなる。以上のような遷移の結
果、各層の磁化状態は、図5(d)に示すように、メモ
リ層14だけが反転した状態となり、「1」が記録され
た状態となる。
(a)に示すように「1」が記録された状態となってい
るときに、ハイレベルのレーザ光が照射されると、図6
(b)に示すように、メモリ層14及びスイッチ層17
の磁化が消失するとともに、外部から印加されている直
流磁界によって記録層16の磁化方向が反転する。
メモリ層14が再び磁化する。このとき、メモリ層14
の磁化方向は、図6(c)に示すように、記録層16と
の交換結合により、記録層16の磁化が転写され、記録
層16の磁化方向と同じとなる。
層17が再び磁化する。このとき、スイッチ層17の磁
化方向は、初期化層18との交換結合により、初期化層
18の磁化方向と同じとなり、更に、記録層16の磁化
方向が、スイッチ層17との交換結合により、スイッチ
層17の磁化方向と同じとなる。以上のような遷移の結
果、各層の磁化状態は、図6(d)に示すように、メモ
リ層14だけが反転した状態となり、「1」が記録され
た状態となる。
照射するレーザ光の強度を変調するだけで、メモリ層1
4の磁化方向を変化させることができ、ダイレクトオー
バーライトが可能となっている。
14に隣接するように再生層13を設けているが、この
再生層13はメモリ層14と一体となって磁化反転す
る。すなわち、上記光磁気ディスクでは、情報信号が再
生層13及びメモリ層14の磁化方向として記録され
る。
を再生する際は、上述のローレベルのレーザ光よりも光
強度が弱く、各層の磁化状態に影響を与えない程度の強
度のレーザ光を光磁気ディスクに照射する。そして、そ
の反射光から再生層13及びメモリ層14の磁化状態を
検出し、これにより、再生層13及びメモリ層14の磁
化方向として記録された情報信号を再生する。すなわ
ち、この光磁気ディスクでは、再生層13及びメモリ層
14だけが、記録された情報信号の保持に寄与してお
り、その他の層は、光強度変調ダイレクトオーバーライ
トを可能とするために付与された層となっている。
いて、光強度変調ダイレクトオーバーライトが可能な光
磁気ディスクとして好適な条件を詳細に説明する。
率、位相補償量、実効的なカー回転角等の光学的な特性
を調整するという役割がある。
用いる光の波長と各層の光学定数が与えられれば、光学
計算を行うことによって求めることができ、これによ
り、第1の誘電体層12の最適な膜厚を求めることがで
きる。例えば、再生に用いる光の波長が680nmのと
き、第1の誘電体層12を屈折率が2.0〜2.1程度
のSiNによって形成した場合には、第1の誘電体層1
2の膜厚は55〜75nm程度が好適である。
膜する際の下地層としての役割もある。そして、第1の
誘電体層12の上に積層される磁性層の磁気異方性や膜
質は、第1の誘電体層12の膜質に依存する。したがっ
て、第1の誘電体層12の膜質を制御することにより、
磁性層の磁気異方性や膜質を調整することができる。
を調べるために、第1の誘電体層12の成膜条件を調整
して、光学定数が等しく膜質が異なる第1の誘電体層1
2を成膜し、その上に同一条件で磁性層を成膜したサン
プルを作製して、それらの記録再生特性を評価した。な
お、各層の構成については、図1に示した光磁気ディス
クと同様である。
ゲットを用い、スパッタガスとしてArとN2の混合ガ
スを用いた反応性RFスパッタによって形成した。この
とき、ArとN2の混合比は、流量比でAr/N2=4/
1〜3/1とし、Siターゲットに投入したパワーは、
2.5kWとした。そして、第1の誘電体層12の膜質
を変える方法としては、制御のしやすさという観点か
ら、成膜時のスパッタガス圧を変える方法を採用した。
すなわち、SiNからなる第1の誘電体層12を成膜す
る際のスパッタガス圧を変化させ、その他の条件は同一
として、複数のサンプルを作製した。ただし、スパッタ
ガスArとN2の混合比については、スパッタガス圧に
よらずに第1の誘電体層12の光学定数が一定となるよ
うに、流量比Ar/N2=4/1〜3/1の範囲内にて
適宜調整した。そして、このように作製された各サンプ
ルについて、マーク長0.64μmの繰り返しパターン
を記録したときのC/Nを測定した。結果を図7に示
す。
8dB以上であることが求められる。そして、図7に示
すように、第1の誘電体層12を成膜する際のスパッタ
ガス圧が、4.5mTorrのときには、47dB程度
のC/Nしか得られないが、6mTorr以上のときに
は、49dB以上のC/Nが得られるようになってい
る。このことから、第1の誘電体層12の成膜条件とし
ては、スパッタガス圧を6mTorr以上とすることが
好ましいことが分かる。
に形成されるので、磁性層に対して下地としての影響を
与えるようなことはない。また、光強度変調ダイレクト
オーバーライトが可能な光磁気ディスクでは、通常、磁
性層の膜厚の合計が100nm程度と厚いため、初期化
層18の側、すなわち記録再生に使用される光が入射す
る側の反対側に位置する第2の誘電体層19は、光学的
な影響を与えることも殆どない。
は、主に、磁性層を保護する保護膜としての役割と、磁
性層から熱伝導層20への熱の流れを制御する役割とを
果たしている。
膜としての機能が高くなるように、また、熱伝導率が高
くなるように、出来るだけ緻密な膜であるほうが好まし
い。このため、第2の誘電体層19をスパッタリングで
成膜する際は、スパッタガス圧が低くして成膜したほう
が好ましい。
トにも影響を与え、通常、スパッタガス圧が低いほど成
膜レートは速くなる傾向がある。したがって、成膜に要
する時間を短縮するという観点からも、第2の誘電体層
19を成膜する際のスパッタガス圧は低くしたほうが好
ましい。
に低くしてしまうと、成膜された膜に生じる応力が大き
くなってしまい、膜にクラックが入るといった問題が生
じる。したがって、第2の誘電体層19を成膜する際の
スパッタガス圧は、むやみに低くすることもできず、具
体的には、3mTorr程度以下とすることは好ましく
ない。
9を成膜する際のスパッタガス圧は、4.5mTorr
程度が好適である。そして、上述したように、第1の誘
電体層12を成膜する際のスパッタガス圧は、6mTo
rr以上が好適である。したがって、第1の誘電体層1
2及び第2の誘電体層19を、スパッタリングによって
成膜する際には、第1の誘電体層12を成膜する際のス
パッタガス圧を高くし、第2の誘電体層19を成膜する
際のスパッタガス圧を低くして成膜することが好まし
い。
るという役割を担っており、メモリ層14よりも大きな
カー回転角が得られることが望まれる。
間に相関があり、キュリー温度が高いほどカー回転角は
大きい。したがって、再生層13のキュリー温度は、メ
モリ層14のキュリー温度に比べて高くなければならな
い。また、再生層13は、再生用の光が照射されること
により温度が上昇しても、十分に大きなカー回転角が得
られるように、温度上昇に伴うカー回転角の減少が小さ
いほうが好ましい。なお、以下の説明では、再生用の光
が照射されて温度が上昇したときの温度を再生温度と称
する。更に、再生層13は、メモリ層14と一体となっ
て磁化反転しなければならないため、磁気異方性が小さ
いほうが好ましい。
の材料としては、TMrichな稀土類−遷移金属アモ
ルファス合金が好ましく、具体的には、TMrichな
GdFeCoが特に好適である。
する稀土類−遷移金属アモルファス合金では、Co量を
変えることによってキュリー温度を調整することが可能
であり、Co量を多くするほどキュリー温度が高くな
る。したがって、カー回転角を大きくするという観点か
らは、Co量は多いほうが好ましい。
された磁化が中間層15を介してメモリ層14及び再生
層13に転写されるが、再生層13のキュリー温度は、
このような転写動作に影響を与える。
ときに、転写温度における再生層13の磁化をMs(R)、
メモリ層14の磁化をMs(M)、メモリ層14の保磁力を
Hc(M)とし、再生層13の膜厚をh(R)、メモリ層14
の膜厚をh(M)とし、外部磁界をHext、中間層15とメ
モリ層14の間の界面磁壁エネルギーをσw(Int)とする
と、メモリ層14及び再生層13が転写動作するための
条件式は、下記式(1)で表される。そして、下記式
(1)において、左辺が外部磁界との相互作用を表す項
であり、この項が大きくなると転写動作が起こりにくく
なる。
層13のキュリー温度が高くなるほど、転写温度におけ
る再生層13の磁化がMs(R)大きくなり、転写動作が起
こりにくくなる。すなわち、再生層13のキュリー温度
が高くなり過ぎると、記録時におけるメモリ層14及び
再生層13の転写動作が正常に行われなくなってしま
い、正常なダイレクトオーバーライト動作を実現できな
くなる。この結果、C/Nが悪くなり、信号品質が低下
してしまう。
含有する稀土類−遷移金属アモルファス合金によって再
生層13を形成したとき、そのCo量は、上述したよう
にカー回転角を大きくするという観点からは多いほうが
好ましいが、記録時におけるメモリ層14及び再生層1
3の転写動作が正常に行われるようにするという観点か
ら上限が存在する。
させ、その他は図1に示した光磁気ディスクと同様な複
数のサンプルを作製し、それらのサンプルについて、マ
ーク長0.64μmの繰り返しパターンを記録したとき
のC/Nを測定した。結果を図8に示す。この結果か
ら、48dB以上のC/Nを得るためには、再生層13
に含まれる遷移金属中のCoの割合を10〜25原子%
としなければならないことが分かる。
13のTM/REにも依存しており、再生層13のTM
/REをあまり大きくしすぎると、転写温度における再
生層13の磁化Ms(R)が大きくなる。その結果、Co量
を多くしすぎたときと同様、上記式(1)が成立し難く
なり、転写動作が正常に行われなくなる。
化させ、その他は図1に示した光磁気ディスクと同様な
複数のサンプルを作製し、それらのサンプルについて、
マーク長0.64μmの繰り返しパターンを記録したと
きのC/Nを測定した。結果を図9に示す。この結果か
ら、48dB以上のC/Nを得るためには、再生層13
のTM/REを1.25〜1.7の範囲内としなければ
ならないことが分かる。すなわち、再生層13は、TM
/REを1.25〜1.7の範囲内とすることが好まし
い。
という効果を十分に得るためには、10nm以上の厚さ
が必要である。ただし、あまり厚すぎると上記式(1)
が満たされなくなってしまう。すなわち、再生層13の
膜厚は上記式(1)を満たす範囲とする必要があり、そ
の上限は上記式(1)によって規定される。
あるので、室温及び再生温度近傍において、中間層15
との間に界面磁壁が形成され、記録磁区が安定に保持さ
れることが必要がある。そして、室温近傍におけるメモ
リ層14の磁化をMs(M)、メモリ層14の保磁力をHc
(M)とし、メモリ層14の膜厚をh(M)、中間層15とメ
モリ層14の間の界面磁壁エネルギーをσw(Int)とする
と、室温近傍でメモリ層14が記録磁区を安定に保持す
るための条件式は、下記式(2)で表される。
に保持するためには、メモリ層14の磁化Ms(M)と保磁
力Hc(M)の積、すなわちMsHc積を大きくするか、或
いは、中間層15とメモリ層14の間の界面磁壁エネル
ギーσw(Int)を小さくすればよい。
の材料としては、稀土類−遷移金属アモルファス合金が
好ましく、特に希土類−遷移金属アモルファス合金の中
でも、最も磁気異方性が大きく、MsHc積が大きいT
bFeCoが非常に好適である。
16の磁化が中間層15を介して転写されるように、転
写温度近傍において、中間層15との間の界面磁壁エネ
ルギーによって磁化反転するようにしておく必要があ
る。すなわち、転写温度近傍では上記式(1)が成立す
る必要があり、これを実現するためには、転写温度近傍
ではメモリ層14の磁化が小さいほうが好ましい。この
ように、転写温度近傍でのメモリ層14の磁化を小さく
することにより、上記式(1)の左辺が小さくなり、上
記式(1)が成立しやすくなる。
金では、通常、RErichとしたときのほうが、高温
時の磁化が小さくなる。したがって、メモリ層14はR
Erichな稀土類−遷移金属アモルファス合金で形成
することが好ましい。これにより、転写温度近傍でのメ
モリ層14の磁化が小さくなり、転写動作が良好に行わ
れるようになる。
に大きくなると、キュリー温度Tcと補償温度Tcompが
接近してしまい、ノイズが増加する。したがって、メモ
リ層14をRErichな稀土類−遷移金属アモルファ
ス合金で形成したときには、その組成に最適な範囲が存
在する。
変化させ、その他は図1に示した光磁気ディスクと同様
な複数のサンプルを作製し、それらのサンプルについ
て、最大記録磁界と、マーク長0.64μmの繰り返し
パターンを記録したときのC/Nとを測定した。
することができる磁界の最大値である。光強度変調ダイ
レクトオーバーライトでは、記録時に外部から磁界が印
加されるが、メモリ層14は、このような外部磁界の存
在に関わらず、転写温度のときに記録層16の磁化が中
間層15を介して転写される必要がある。しかしなが
ら、外部磁界が大きすぎると、転写動作が正常に行われ
なくなってしまう。したがって、記録時に外部から印加
する磁界は、転写動作が正常に行われるような大きさと
する必要があり、この最大値が最大記録磁界である。
層14のTM/REとの関係を調べた結果を図10に示
すとともに、C/Nとメモリ層14のTM/REとの関
係を調べた結果を図11に示す。
大きく、且つ48dB以上のC/Nを得られるようにす
るためには、メモリ層14のTM/REを1.0〜1.
4の範囲内としなければならないことが分かる。すなわ
ち、メモリ層14は、TM/REを1.0〜1.4の範
囲内として、RErichなものとすることが好まし
く、これにより、記録特性等に大きな影響を与えること
なく、転写特性を改善することができる。
属アモルファス合金によってメモリ層14を形成したと
きには、メモリ層14中のCo量を変えることによっ
て、記録層16の磁化が中間層15を介してメモリ層1
4に転写されるときの温度が変化する。そして、この転
写温度は、再生安定性にも大きな影響を与えるため、転
写温度を決める重要なパラメータの一つであるメモリ層
14中のCo量の下限は、再生安定性の観点から決定さ
れる。
るものとするには、108回程度以上の繰り返し再生耐
久性を実現する必要がある。そして、例えば、環境温度
を55℃、線速を9.42m/sとし、再生に使用する
光の波長を680nm、そのパワーを1.5mWとした
とき、108回以上の繰り返し再生耐久性を実現するに
は、メモリ層14に含まれる遷移金属中のCoの割合を
4原子%以上にする必要がある。
される記録感度やパワーマージンによって決まるもので
あるが、通常は、メモリ層14に含まれる遷移金属中の
Coの割合は、およそ9原子%以下とすることが好まし
い。
属アモルファス合金によってメモリ層14を形成したと
きは、メモリ層14に含まれる遷移金属中のCoの割合
を4〜9原子%とすることが好ましい。
(1)及び上記式(2)を満たすように決定されれば良
いが、繰り返し記録に対する耐久性を確保するために
は、10nm以上であることが望ましい。
磁壁エネルギーを低減し、メモリ層14に形成された記
録磁区の安定化を図ることにある。
スティフネス定数をA、垂直磁気異方性をKu、磁化を
Msとすると、下記式(3)で表されるので、垂直磁気
異方性Kuが小さいほど、また、磁化Msが大きいほど界
面磁壁エネルギーσwは小さくなる。
15は、室温近傍において、垂直磁気異方性Kuが小さ
く、また、磁化Msが大きいことが望まれる。
してメモリ層14に転写するという観点からは、上述の
式(1)を成立しやすくするために、転写温度における
界面磁壁エネルギーσw(Int)が大きいほうが好ましい。
そして、垂直磁気異方性Kuや交換スティフネス定数A
の温度依存性は材料によってほぼ決まり、通常、その傾
向は温度の上昇に伴って単調に減少する。したがって、
上記式(3)から分かるように、転写温度付近で界面磁
壁エネルギーσw(Int)を大きくするためには、転写温度
付近において、中間層15の磁化Msをできるだけ小さ
くする必要がある。
存性を実現するために、RErichな稀土類−遷移金
属アモルファス合金によって中間層15を形成してい
た。
録層16の磁化を中間層15を介してメモリ層14に転
写するという観点からは有利であるが、光強度変調ダイ
レクトオーバーライトでは、転写に先立って記録層16
を磁化する必要があり、このような記録特性の観点で問
題がある。
係を調べるために、中間層15のTM/REだけを変化
させ、その他は図1に示した光磁気ディスクと同様な複
数のサンプルを作製し、それらのサンプルにマーク長
0.64μmの繰り返しパターンを200Oeの記録磁
界のもとで記録し、このときのC/Nを測定した。結果
を図12に示す。
含まれる稀土類元素の割合を多くするとC/Nが低下し
てしまう。このような傾向は、記録磁界を大きくするこ
とで、ある程度緩和することができるが、消費電力の少
ない実用的なドライブを実現するためには、200Oe
程度の記録磁界で十分に記録できる必要がある。したが
って、中間層15は、転写特性を多少犠牲にしてでも、
TM/REを1.4以上として、中間層15の組成をT
Mrichとする必要がある。
磁界を測定した結果を図14に示す。なお、最大記録磁
界は、転写特性の善し悪しを反映しており、最大記録磁
界が大きいほど転写特性に優れている。この図14から
分かるように、図1に示したような構成を有する光磁気
ディスクでは、TM/REが2.0以下であれば、最大
記録磁界が600Oe以上となり、TMrichでも十
分な転写特性を実現できる。なお、図14において、T
M/REが2以下のときに、最大記録磁界が600Oe
で一定になっているのは、最大記録磁界の測定に用いた
測定機の測定可能範囲が600Oeまでだったためであ
り、実際は、TM/REが2以下のときの最大記録磁界
は600Oeを越えていると思われる。
分かるように、中間層15は、TM/REを1.4〜
2.0の範囲内として、TMrichなものとすること
が好ましく、このように中間層15をTMrichとす
ることにより、記録磁界感度及び信号品質を改善するこ
とができる。
影響を与えるが、中間層15のキュリー温度が記録層1
6のキュリー温度と同程度又はそれ以上になると、記録
特性への影響はさらに大きくなり、記録特性を改善する
効果が得られる組成や膜厚の範囲が狭くなる。その結
果、転写特性や記録磁区の安定性を確保するための組成
範囲と、記録特性を改善できる組成範囲が一致しなくな
ってしまう。したがって、中間層15のキュリー温度は
できるだけ低いほうが好ましく、これを実現するために
は、中間層15のCo量をできるだけ少なくする必要が
ある。
含有しない稀土類−遷移金属アモルファス合金が好まし
く、具体的にはGdFe等が好適である。もし、中間層
15にCoを添加するならば、上述した記録特性の観点
から、その添加量は少ないほうが好ましく、例えば、中
間層15をGdFeCoによって形成するときは、中間
層15のキュリー温度は低くするために、中間層15に
含まれる遷移金属中のCoの割合を、5原子%以下とす
ることが望ましい。
区の安定性、転写特性、記録特性等に大きな影響を与え
る。したがって、中間層15の組成や膜厚は、一枚の光
磁気ディスク内において、更には、同一製品として製造
される各々の光磁気ディスク間においても、出来るだけ
均一でなければならない。特に、複数のターゲットに対
して同時にスパッタリングを行って成膜する多元同時ス
パッタで成膜を行う場合には、組成や膜厚にむらが生じ
やすい。したがって、中間層15の組成や膜厚を均一な
ものとするために、中間層15の膜厚は10nm以上に
することが望ましい。
成される必要があり、また、この記録磁区をメモリ層1
4へ正確に転写することが可能となっている必要があ
り、さらに、メモリ層14に記録磁区を転写した後、初
期化層18によって一様に初期化される必要がある。
は、記録層16の磁気異方性ができるだけ大きい方が好
ましい。そして、この観点からは、記録層16の材料と
しては、TbFeCoが適している。
録層16の保磁力をHc(W)、記録層16の膜厚をh(W)
とし、中間層15とメモリ層14の間の界面磁壁エネル
ギーをσw(Int)、記録層16とスイッチ層17の間の界
面磁壁エネルギーをσw(Sw)とすると、記録層16が初
期化されるための条件式は、下記式(4)で表される。
期化されるようにするという観点からは、記録層16の
磁気異方性が小さいほうが好ましい。
要求を満たす必要がある。そこで、記録層16は、G
d、Tb、Fe及びCoからなるGdTbFeCoによ
って形成するようにして、Gdの成膜量とTbの成膜量
との比Gd/Tbを調整することにより、記録層16の
磁気異方性を最適なものとすることが好ましい。
化させ、その他は図1に示した光磁気ディスクと同様な
複数のサンプルを作製し、それらのサンプルについて、
マーク長0.64μmの繰り返しパターンを記録したと
きのC/Nを測定した。結果を図14に示す。この結果
から分かるように、記録特性の観点から見た場合、記録
層16のGd/Tbは1/1よりも小さいことが好まし
い。
特性について、記録時に正常に初期化が行われるか否か
を調べた。結果を表2に示す。なお、表2において、○
は初期化が正常に行われたことを示しており、×は初期
化が正常に行われず、初期化不能であったことを示して
いる。
観点から見た場合、記録層16のGd/Tbは1/5よ
り大きいことが好ましい。
り光強度変調ダイレクトオーバーライトを行う際は、記
録層16のTM/REを決める要因は、初期化磁界の大
きさと、記録層16の記録特性とであるが、本発明に係
る光磁気記録媒体では、初期化層18を設けることによ
り、初期化磁石を不要としており、このとき、記録層1
6の初期化条件は上記式(4)に示したものとなる。
光強度変調ダイレクトオーバーライトを可能とした光磁
気記録媒体では、上記式(4)から分かるように、良好
な初期化動作を実現するには、記録層16の飽和磁化M
s(W)と保磁力Hc(w)の積、すなわち記録層16のMsH
c積の大小が重要となる。そして、磁性材料や成膜条件
が決まると、通常、そのMsHc積はTM/REによら
ずに、ほぼ一定の値として決まるので、初期化動作の観
点からは、記録層16のTM/REは、どのように選ん
でも構わない。したがって、初期化層18を設けること
により光強度変調ダイレクトオーバーライトを可能とし
た光磁気記録媒体では、記録層16のTM/REを記録
特性の観点のみで決めることができる。
化させ、その他は図1に示した光磁気ディスクと同様な
複数のサンプルを作製し、それらのサンプルについて、
マーク長0.64μmの繰り返しパターンを記録したと
きのC/Nを測定した。結果を図15に示す。この結果
から、48dB以上のC/Nを得るためには、再生層1
3のTM/REを1.2〜1.4の範囲内とし、TMr
ichにしなければならないことが分かる。すなわち、
記録層16は、TM/REを1.2〜1.4の範囲内と
して、TMrichなものとすることが好ましく、この
ように記録層16をTMrichとすることにより、記
録磁界感度及び信号品質を改善することができる。
属アモルファス合金では、上述したように、Co量が多
いほどキュリー温度が高くなる。したがって、Coを含
有する稀土類−遷移金属アモルファス合金によって記録
層16を形成する際、ローレベルのレーザ光によって記
録するときのマージンを確保するという観点からは、C
oの添加量をできるだけ多くしたほうが好ましい。
載できる半導体レーザーの最高出力や光学系の効率、或
いはディスクの回転数等によって、媒体に照射できる光
のエネルギーには限界があるため、記録層16に許容さ
れるキュリー温度には上限があり、このため、記録層1
6に添加されるCo量には上限がある。
出力や、光学系の効率や、ディスクの回転数等を考慮す
ると、Coを含有する稀土類−遷移金属アモルファス合
金によって記録層16を形成する際は、記録層16に含
まれる遷移金属中のCoの割合を、10〜18原子%と
することが好ましい。
が成り立つように選べばよいが、メモリ層14と同様
に、繰り返し記録に対する耐久性を確保するためには1
0nm以上であることが望ましい。しかし、磁性層全体
の膜厚が厚くなりすぎると、記録感度が低下したり、記
録感度の線速依存性が大きくなる。したがって、記録層
16の膜厚は、磁性層全体の膜厚を抑えるために、30
nm以下とすることが望ましい。
は、記録層16に記録磁区が形成されるように、記録層
16と初期化層18の間に働く交換相互作用を確実に断
ち切ることにあり、また、転写温度よりも低く室温より
も高い温度領域では、記録層16が初期化されるよう
に、初期化層18と記録層16が交換相互作用によって
確実に結合するようにすることにある。
に、スイッチ層17と記録層16の間の界面磁壁エネル
ギーσw(Sw)は、転写温度以下ではできるだけ大きい方
が好ましく、これを実現するために、スイッチ層17に
は、磁気異方性の大きいTbFeCoを用いることが望
ましい。
ー温度は、記録特性(主に記録磁界感度)に影響を与え
る。したがって、スイッチ層17の組成を決定する際
は、初期化特性だけでなく記録特性も考慮する必要があ
る。
属中のCoの割合を変化させ、その他は図1に示した光
磁気ディスクと同様な複数のサンプルを作製し、それら
のサンプルについて、マーク長0.64μmの繰り返し
パターンを記録したときのC/Nを測定した。結果を図
16に示す。
るためには、スイッチ層17に含まれる遷移金属中のC
oの割合を0〜10原子%としなければならないことが
分かる。すなわち、スイッチ層17に含まれる遷移金属
中のCoの割合は、0〜10原子%とすることが好まし
い。なお、Co量が10原子%より大きい範囲でC/N
が低下する原因は、Co量の増大に伴ってスイッチ層1
7のキュリー温度が上昇し、初期化温度が転写温度に近
くなってしまったために、十分な転写が行われる前に記
録層16が初期化されてしまうことによると考えられ
る。
値を調べるために、スイッチ層17のTM/REだけを
変化させ、その他は図1に示した光磁気ディスクと同様
な複数のサンプルを作製した。そして、それらのサンプ
ルについて、マーク長0.64μmの繰り返しパターン
を200Oeの記録磁界のもとで記録し、このときのC
/Nを測定した。結果を図17に示す。
るためには、スイッチ層17のTM/REを1.4〜
2.0の範囲内としなければならないことが分かる。す
なわち、スイッチ層17のTM/REは、1.4〜2.
0の範囲内とすることが好ましい。なお、スイッチ層1
7に含まれる遷移金属中のCoの割合が7原子%とされ
ているこれらのサンプルでは、スイッチ層17のTM/
REを変化させても、初期化動作に問題はなかった。
は、主に記録特性に大きな影響を与える。したがって、
スイッチ層17の組成や膜厚は、一枚の光磁気ディスク
内において、更には、同一製品として製造される各々の
光磁気ディスク間においても、できるだけ均一でなけれ
ばならない。特に、複数のターゲットに対して同時にス
パッタリングを行って成膜する多元同時スパッタで成膜
を行う場合には、組成や膜厚にむらが生じやすい。した
がって、スイッチ層17の組成や膜厚を均一なものとす
るために、スイッチ層17の膜厚は10nm以上にする
ことが望ましい。また、磁性層全体の膜厚が厚くなりす
ぎると、記録感度が低下したり、記録感度の線速依存性
が大きくなる。したがって、スイッチ層17の膜厚は、
磁性層全体の膜厚を抑えるために、20nm以下とする
ことが望ましい。
にある。すなわち、初期化層18は、記録層16の初期
化を行う際の基準となるものであり、ダイレクトオーバ
ーライト動作時のどの状態の時でも決して磁化反転せず
に、常に一定の方向に磁化されている必要がある。した
がって、初期化層18は、磁気異方性が大きく、キュリ
ー温度が高い磁性材料によって形成することが好まし
く、具体的にはTbFeCoが好適である。
は、初期化層18のTM/REに依存する。そこで、初
期化層18のTM/REの最適値を調べるために、初期
化層18のTM/REだけを変化させ、その他は図1に
示した光磁気ディスクと同様な複数のサンプルを作製し
た。そして、それらのサンプルについて、レーザ光を連
続照射したときの反転開始パワーPethを測定した。結
果を図18に示す。
ザ光を連続照射したときに初期化層18の磁化が反転し
てしまうときのレーザ光のパワーのことであり、光強度
変調ダイレクトオーバーライトが可能な光磁気ディスク
を実用化するためには、この反転開始パワーPethを1
1mW程度以上とすることが求められる。
始パワーPethを11mW以上とするためには、初期化
層18のTM/REを1.2〜1.5の範囲内としなけ
ればならないことが分かる。すなわち、初期化層18の
TM/REは、1.2〜1.5の範囲内とすることが好
ましい。
モルファス合金で初期化層18を形成したとき、初期化
層18のキュリー温度はCo量に依存する。そこで、初
期化層18に含有されるCo量の最適値を調べるため
に、初期化層18に含まれる遷移金属中のCoの割合を
変化させ、その他は図1に示した光磁気ディスクと同様
な複数のサンプルを作製し、それらのサンプルについ
て、レーザ光を連続照射したときの反転開始パワーPet
hを測定した。結果を図19に示す。
1mW以上とするためには、初期化層18に含まれる遷
移金属中のCoの割合を、70原子%以上としなければ
ならないことが分かる。すなわち、初期化層18に含ま
れる遷移金属中のCoの割合は、70原子%以上である
ことが好ましい。
層18を形成することが難しくなる。特に、遷移金属を
CoだけとしたTbCoでは、安定な初期化層18が形
成できるTM/REの範囲が非常に限られ、製造マージ
ンが狭くなってしまうため、実用上好ましくない。この
ような理由から、初期化層18に含まれる遷移金属中の
Coの割合の上限は90原子%程度となる。
化温度付近で初期化層18が反転しないための条件式
は、初期化温度付近における初期化層18の飽和磁化を
Ms(Ini)、初期化層18の保磁力をHc(Ini)とし、初期
化層18の膜厚をh(Ini)、スイッチ層17と記録層1
6の間の界面磁壁エネルギーをσw(Sw)とすると、下記
式(5)で表される。
たすように設定すればよく、具体的には、安定性と記録
感度の観点から、30〜50nm程度が実用的で好まし
い。
渉を低減することにより、パワーマージンを拡大するこ
とと、記録感度の線速依存性を低減することにある。し
たがって、熱伝導層20は、熱伝導率が大きい材料によ
って形成することが好ましく、具体的には、AlTiが
好適である。AlTiは、比較的安価であり、しかも、
Tiの添加量を増やすと熱伝導率が低下するので、Ti
の添加量を調整することにより、熱伝導率を任意に調整
することができる。さらに、Tiを添加することによっ
て腐食を抑制する効果も得られる。
成するとき、腐食を防ぐ観点から、Tiの添加量は0.
1〜10重量%が好ましい。ただし、熱伝導率をも考慮
すると、Tiの添加量は、1.5重量%程度が適当であ
る。
面にわたって均一な膜が成膜されるように10nm以上
とすることが好ましく、また、記録感度の観点から60
nm以下とすることが好ましい。
によれば、光強度変調ダイレクトオーバーライトが可能
な光磁気記録媒体として、記録磁界感度、信号品質、オ
ーバーライト動作の安定性等といった特性を同時に満足
し、実用に耐え得る優れた特性を有する光磁気記録媒体
を提供することができる。
イレクトオーバーライトという優れた機能と、光強度変
調ダイレクトオーバーライトが出来ない従来の光磁気デ
ィスクと同等以上の記録磁界感度や信号品質とを、同時
に両立させた光磁気記録媒体を提供することができる。
図ることができるので、更なる高密度記録にも対応する
ことが可能となる。
て、その積層構造を示す図である。
磁化方向について、初期状態と、「0」が記録された状
態と、「1」が記録された状態とを示す模式図である。
るときの磁化の遷移を示す模式図である。
るときの磁化の遷移を示す模式図である。
るときの磁化の遷移を示す模式図である。
るときの磁化の遷移を示す模式図である。
とC/Nとの関係を示す図である。
/Nとの関係を示す図である。
である。
係を示す図である。
す図である。
図である。
を示す図である。
図である。
図である。
合とC/Nとの関係を示す図である。
示す図である。
関係を示す図である。
と反転開始パワーとの関係を示す図である。
再生層、 14 メモリ層、 15 中間層、 16
記録層、 17 スイッチ層、 18 初期化層、
19 第2の誘電体層、 20 熱伝導層、 21 保
護層
Claims (34)
- 【請求項1】 第1の磁性層と、第1の磁性層上に積層
された第2の磁性層と、第2の磁性層上に積層された第
3の磁性層と、第3の磁性層上に積層された第4の磁性
層と、第4の磁性層上に積層された第5の磁性層と、第
5の磁性層上に積層された第6の磁性層とを有し、 上記第1の磁性層は、第2の磁性層よりも大きなカー回
転角が得られる磁性材料からなり、 上記第2の磁性層は、第1の磁性層よりも磁気異方性が
大きな磁性材料からなり、 上記第3の磁性層は、第2の磁性層及び第4の磁性層よ
りも磁気異方性が小さく、稀土類元素の副格子磁化より
も遷移金属元素の副格子磁化のほうが大きい稀土類−遷
移金属アモルファス合金からなり、 上記第4の磁性層は、第2の磁性層及び第3の磁性層よ
りもキュリー温度が高く、稀土類元素の副格子磁化より
も遷移金属元素の副格子磁化のほうが大きい稀土類−遷
移金属アモルファス合金からなり、 上記第5の磁性層は、第4の磁性層よりもキュリー温度
が低い磁性材料からなり、 上記第6の磁性層は、第1乃至第5の磁性層よりもキュ
リー温度が高い磁性材料からなることを特徴とする光磁
気記録媒体。 - 【請求項2】 上記第1の磁性層は、遷移金属元素の成
膜量と稀土類元素の成膜量との比TM/REが1.25
〜1.7の範囲内となるように、遷移金属元素と稀土類
元素とが成膜された稀土類−遷移金属アモルファス合金
からなることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項3】 上記第1の磁性層は、GdFeCoから
なることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項4】 上記第1の磁性層に含まれる遷移金属中
のCoの割合が、10〜25原子%であることを特徴と
する請求項3記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項5】 上記第1の磁性層の膜厚が10nm以上
であることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項6】 上記第2の磁性層は、遷移金属元素の副
格子磁化よりも稀土類元素の副格子磁化のほうが大きい
稀土類−遷移金属アモルファス合金からなることを特徴
とする請求項1記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項7】 上記第2の磁性層は、遷移金属元素の成
膜量と稀土類元素の成膜量との比TM/REが1.0〜
1.4の範囲内となるように、遷移金属元素と稀土類元
素とが成膜された稀土類−遷移金属アモルファス合金か
らなることを特徴とする請求項6記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項8】 上記第2の磁性層は、TbFeCoから
なることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項9】 上記第2の磁性層に含まれる遷移金属中
のCoの割合が、4〜9原子%であることを特徴とする
請求項8記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項10】 上記第2の磁性層の膜厚が10nm以
上であることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項11】 上記第3の磁性層は、遷移金属元素の
成膜量と稀土類元素の成膜量との比TM/REが1.4
〜2.0の範囲内となるように、遷移金属元素と稀土類
元素とが成膜された稀土類−遷移金属アモルファス合金
からなることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項12】 上記第3の磁性層は、GdFe又はG
dFeCoからなることを特徴とする請求項1記載の光
磁気記録媒体。 - 【請求項13】 上記第3の磁性層に含まれる遷移金属
中のCoの割合が、5原子%以下であることを特徴とす
る請求項12記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項14】 上記第3の磁性層の膜厚が10nm以
上であることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項15】 上記第4の磁性層は、遷移金属元素の
成膜量と稀土類元素の成膜量との比TM/REが1.2
〜1.4の範囲内となるように、遷移金属元素と稀土類
元素とが成膜された稀土類−遷移金属アモルファス合金
からなることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項16】 上記第4の磁性層は、Gd、Tb、F
e及びCoからなることを特徴とする請求項1記載の光
磁気記録媒体。 - 【請求項17】 上記第4の磁性層に含まれる遷移金属
中のCoの割合が、10〜18原子%であることを特徴
とする請求項16記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項18】 上記第4の磁性層は、Gdの成膜量と
Tbの成膜量との比Gd/Tbが1/1〜1/5の範囲
内となるように成膜されていることを特徴とする請求項
16記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項19】 上記第4の磁性層の膜厚が10〜30
nmであることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録
媒体。 - 【請求項20】 上記第5の磁性層は、遷移金属元素の
成膜量と稀土類元素の成膜量との比TM/REが1.4
〜2.0の範囲内となるように、遷移金属元素と稀土類
元素とが成膜された稀土類−遷移金属アモルファス合金
からなることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項21】 上記第5の磁性層は、TbFe又はT
bFeCoからなることを特徴とする請求項1記載の光
磁気記録媒体。 - 【請求項22】 上記第5の磁性層に含まれる遷移金属
中のCoの割合が、10原子%以下であることを特徴と
する請求項21記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項23】 上記第5の磁性層の膜厚が10〜20
nmであることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録
媒体。 - 【請求項24】 上記第6の磁性層は、遷移金属元素の
成膜量と稀土類元素の成膜量との比TM/REが1.2
〜1.5の範囲内となるように、遷移金属元素と稀土類
元素とが成膜された稀土類−遷移金属アモルファス合金
からなることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項25】 上記第6の磁性層は、TbFeCoか
らなることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録媒
体。 - 【請求項26】 上記第6の磁性層に含まれる遷移金属
中のCoの割合が、70〜90原子%であることを特徴
とする請求項25記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項27】 上記第6の磁性層の膜厚が30〜50
nmであることを特徴とする請求項1記載の光磁気記録
媒体。 - 【請求項28】 上記第1の磁性層下に形成された第1
の誘電体層と、上記第6の磁性層上に形成された第2の
誘電体層とを有することを特徴とする請求項1記載の光
磁気記録媒体。 - 【請求項29】 上記第1の誘電体層及び第2の誘電体
層は、スパッタリングによって成膜されてなり、 第1の誘電体層は、第2の誘電体層成膜時よりも高いス
パッタガス圧にて成膜されてなることを特徴とする請求
項28記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項30】 上記第1の誘電体層の膜厚が55〜7
5nmであることを特徴とする請求項28記載の光磁気
記録媒体。 - 【請求項31】 上記第2の誘電体層上に、第2の誘電
体層よりも熱伝導率の高い熱伝導層が形成されているこ
とを特徴とする請求項28記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項32】 上記熱伝導層は、AlTiからなるこ
とを特徴とする請求項31記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項33】 上記熱伝導層中のTiの割合が、0.
1〜10重量%であることを特徴とする請求項32記載
の光磁気記録媒体。 - 【請求項34】 上記熱伝導層の膜厚が10〜60nm
であることを特徴とする請求項31記載の光磁気記録媒
体。
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