JPH10112085A - 多値記録再生装置 - Google Patents
多値記録再生装置Info
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- JPH10112085A JPH10112085A JP26340196A JP26340196A JPH10112085A JP H10112085 A JPH10112085 A JP H10112085A JP 26340196 A JP26340196 A JP 26340196A JP 26340196 A JP26340196 A JP 26340196A JP H10112085 A JPH10112085 A JP H10112085A
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- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 27
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 6
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 17
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 6
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000005674 electromagnetic induction Effects 0.000 description 1
- 230000005415 magnetization Effects 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】
【課題】 上記の外部磁界印加用コイルのインダクタン
スに起因する不都合を軽減し、光磁界変調方式で多値記
録する場合に、安定した記録再生を可能な多値記録再生
装置を提供する。 【解決手段】 複数種類の強度の外部磁界を記録媒体に
印加して光磁界変調方式で記録ドメインを記録していく
ことによって多値情報を記録する多値記録再生装置にお
いて、記録ドメインの最小長に対応する外部磁界の切り
換え周期THに対し、記録レーザービームが記録媒体に
照射される時間TLが、TH/5<TL<TH/2なる
関係を有する多値記録再生装置が提供される。
スに起因する不都合を軽減し、光磁界変調方式で多値記
録する場合に、安定した記録再生を可能な多値記録再生
装置を提供する。 【解決手段】 複数種類の強度の外部磁界を記録媒体に
印加して光磁界変調方式で記録ドメインを記録していく
ことによって多値情報を記録する多値記録再生装置にお
いて、記録ドメインの最小長に対応する外部磁界の切り
換え周期THに対し、記録レーザービームが記録媒体に
照射される時間TLが、TH/5<TL<TH/2なる
関係を有する多値記録再生装置が提供される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多値記録可能な多値
記録再生装置に関し、さらに詳細には、光磁界変調方式
によって多値記録を行う多値記録再生装置に関する。
記録再生装置に関し、さらに詳細には、光磁界変調方式
によって多値記録を行う多値記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクのような光磁気記録媒体
の記録密度を向上させる手段として、多値情報を記録す
る多値記録方法が注目されている。例えば、本出願人ら
は、特開平8−129784号において、2層の磁性層
を有する光磁気記録媒体に、光照射の下で4種類の変調
強度の外部磁界を印加することにより4値情報を記録
し、それを再生する方法を示している。
の記録密度を向上させる手段として、多値情報を記録す
る多値記録方法が注目されている。例えば、本出願人ら
は、特開平8−129784号において、2層の磁性層
を有する光磁気記録媒体に、光照射の下で4種類の変調
強度の外部磁界を印加することにより4値情報を記録
し、それを再生する方法を示している。
【0003】一方、光磁気記録媒体への高S/N記録を
実現可能な方式として、光磁界変調方式がある。光磁界
変調方式は、光磁気記録媒体に対して光学ヘッド及び磁
気ヘッドを相対的に駆動し、磁気ヘッドより光磁気記録
媒体に、記録信号に応じて多段階に印加磁界強度が信号
変調された外部磁界を印加しつつ、光学ヘッドより光磁
気記録媒体の記録トラックに沿って、記録信号に応じて
多段階にレーザー強度が信号変調されたレーザービーム
を照射することによって光磁気記録媒体に記録を行う方
式である。2値記録において光磁気変調方式の有効性は
認められており、多値記録に関しても上記の特開平8−
129784号で光磁界変調方式による多値記録の方法
を開示している。
実現可能な方式として、光磁界変調方式がある。光磁界
変調方式は、光磁気記録媒体に対して光学ヘッド及び磁
気ヘッドを相対的に駆動し、磁気ヘッドより光磁気記録
媒体に、記録信号に応じて多段階に印加磁界強度が信号
変調された外部磁界を印加しつつ、光学ヘッドより光磁
気記録媒体の記録トラックに沿って、記録信号に応じて
多段階にレーザー強度が信号変調されたレーザービーム
を照射することによって光磁気記録媒体に記録を行う方
式である。2値記録において光磁気変調方式の有効性は
認められており、多値記録に関しても上記の特開平8−
129784号で光磁界変調方式による多値記録の方法
を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数種
類の変調強度の外部磁界を記録媒体に印加して光磁界変
調方式で多値記録を実現する方法においては、以下に示
すような問題があった。すなわち、高記録密度化にとも
なって印加する外部磁界の周波数が高くなり、外部磁界
印加用コイルのインダクタンスに起因する不都合が生ず
るという問題である。インダクタンスに起因する不都合
の一つは、外部磁界の切り換え部分において電磁誘導を
生ずるために、信号波形が歪むことである。外部磁界印
加用コイルの巻き数を減らす等によりインダクタンスを
減らせば、信号波形の歪みを小さく抑えることは可能と
なるが、所望の外部磁界強度を得るために外部磁界印加
用コイルに流す電流は大きくする必要があり、消費電力
の点で不利である。インダクタンスに起因する不都合の
別の一つは、印加する外部磁界の周波数が高くなると、
インピーダンスも大きくなり、所望の外部磁界強度を得
るために外部磁界印加用コイルに流す電流は大きくする
必要が生ずることである。また現実的には、市場で入手
可能な外部磁界印加用コイルは、500mAを超す電流を許
さないものが多く、電流を大きくするにしても限界があ
る。
類の変調強度の外部磁界を記録媒体に印加して光磁界変
調方式で多値記録を実現する方法においては、以下に示
すような問題があった。すなわち、高記録密度化にとも
なって印加する外部磁界の周波数が高くなり、外部磁界
印加用コイルのインダクタンスに起因する不都合が生ず
るという問題である。インダクタンスに起因する不都合
の一つは、外部磁界の切り換え部分において電磁誘導を
生ずるために、信号波形が歪むことである。外部磁界印
加用コイルの巻き数を減らす等によりインダクタンスを
減らせば、信号波形の歪みを小さく抑えることは可能と
なるが、所望の外部磁界強度を得るために外部磁界印加
用コイルに流す電流は大きくする必要があり、消費電力
の点で不利である。インダクタンスに起因する不都合の
別の一つは、印加する外部磁界の周波数が高くなると、
インピーダンスも大きくなり、所望の外部磁界強度を得
るために外部磁界印加用コイルに流す電流は大きくする
必要が生ずることである。また現実的には、市場で入手
可能な外部磁界印加用コイルは、500mAを超す電流を許
さないものが多く、電流を大きくするにしても限界があ
る。
【0005】本発明の目的は、上記の外部磁界印加用コ
イルのインダクタンスに起因する不都合を軽減し、光磁
界変調方式で多値記録する場合に、安定した記録再生を
可能な多値記録再生装置を提供することにある。
イルのインダクタンスに起因する不都合を軽減し、光磁
界変調方式で多値記録する場合に、安定した記録再生を
可能な多値記録再生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、印加する外部磁界の切り換えに対して、記録レー
ザービームを記録媒体に照射する時間及び照射開始タイ
ミングをどのように設定するか、が重要となる。
めに、印加する外部磁界の切り換えに対して、記録レー
ザービームを記録媒体に照射する時間及び照射開始タイ
ミングをどのように設定するか、が重要となる。
【0007】本発明の第1の態様に従えば、複数種類の
強度の外部磁界を記録媒体に印加して光磁界変調方式で
記録ドメインを記録していくことによって多値情報を記
録する多値記録再生装置において、記録ドメインの最小
長に対応する外部磁界の切り換え周期THに対し、記録
レーザービームが記録媒体に照射される時間TLが、T
H/5<TL<TH/2なる関係を有する多値記録再生
装置が提供される。
強度の外部磁界を記録媒体に印加して光磁界変調方式で
記録ドメインを記録していくことによって多値情報を記
録する多値記録再生装置において、記録ドメインの最小
長に対応する外部磁界の切り換え周期THに対し、記録
レーザービームが記録媒体に照射される時間TLが、T
H/5<TL<TH/2なる関係を有する多値記録再生
装置が提供される。
【0008】本発明の第2の態様に従えば、複数種類の
強度の外部磁界を記録媒体に印加して光磁界変調方式で
記録ドメインを記録していくことによって多値情報を記
録する多値記録再生装置において、外部磁界が切り換わ
るためのクロックが発生してから、TH/5<TS<T
H/2なる関係を有する時間TSの後に、記録レーザー
ビームが記録媒体に照射開始されることを特徴とする多
値記録再生装置が提供される。
強度の外部磁界を記録媒体に印加して光磁界変調方式で
記録ドメインを記録していくことによって多値情報を記
録する多値記録再生装置において、外部磁界が切り換わ
るためのクロックが発生してから、TH/5<TS<T
H/2なる関係を有する時間TSの後に、記録レーザー
ビームが記録媒体に照射開始されることを特徴とする多
値記録再生装置が提供される。
【0009】本発明の第3の態様に従えば、複数種類の
強度の外部磁界を記録媒体に印加して光磁界変調方式で
記録ドメインを記録していくことによって多値情報を記
録する多値記録再生装置において、記録レーザービーム
が記録媒体に照射される時間TLと上記記録レーザービ
ームが記録媒体に照射開始されるTSが、TL+TS<
9TH/10なる関係を有することを特徴とする多値記
録再生装置が提供される。
強度の外部磁界を記録媒体に印加して光磁界変調方式で
記録ドメインを記録していくことによって多値情報を記
録する多値記録再生装置において、記録レーザービーム
が記録媒体に照射される時間TLと上記記録レーザービ
ームが記録媒体に照射開始されるTSが、TL+TS<
9TH/10なる関係を有することを特徴とする多値記
録再生装置が提供される。
【0010】本発明の第1〜3の態様のいずれかの態様
における多値情報として4値以上の多値情報を用いるこ
とによって、多値記録再生装置を提供することができ
る。
における多値情報として4値以上の多値情報を用いるこ
とによって、多値記録再生装置を提供することができ
る。
【0011】また、本発明の第1〜3の態様のいずれか
の態様における記録ドメインの最小長が、1.5μm以
下である多値記録再生装置を提供することができる。
の態様における記録ドメインの最小長が、1.5μm以
下である多値記録再生装置を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多値記録媒体及び
その記録再生装置の実施の形態及び実施例を図面を参照
しながら説明する。
その記録再生装置の実施の形態及び実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0013】最初に、図1を用いて、本発明の多値記録
再生装置の外部磁界印加タイミング及び記録レーザー照
射タイミングを説明する。図1は本発明の多値記録再生
装置を用いての多値記録に関するタイミングチャートで
ある。図1(a)は外部磁界切り換えのためのクロック、
図1(b)は印加を所望する外部磁界強度、図1(c)は実際
に印加された外部磁界、図1(d)は照射するレーザーパ
ルスを示す。図1に示すように、本発明の多値記録再生
装置においては、外部磁界印加タイミングと記録レーザ
ー照射タイミングの関係が次のような特定の範囲内とな
る。
再生装置の外部磁界印加タイミング及び記録レーザー照
射タイミングを説明する。図1は本発明の多値記録再生
装置を用いての多値記録に関するタイミングチャートで
ある。図1(a)は外部磁界切り換えのためのクロック、
図1(b)は印加を所望する外部磁界強度、図1(c)は実際
に印加された外部磁界、図1(d)は照射するレーザーパ
ルスを示す。図1に示すように、本発明の多値記録再生
装置においては、外部磁界印加タイミングと記録レーザ
ー照射タイミングの関係が次のような特定の範囲内とな
る。
【0014】外部磁界切り換えクロックの周期TH
と、記録レーザービームが記録媒体に照射される単位記
録ドメインあたりの時間TLとの間に、TH/5<TL
<TH/2なる関係を有する。
と、記録レーザービームが記録媒体に照射される単位記
録ドメインあたりの時間TLとの間に、TH/5<TL
<TH/2なる関係を有する。
【0015】外部磁界切り換えクロックに同期して外
部磁界強度が変化し始めてから、TH/5<TS<TH
/2なる関係を有する時間TSの後に、記録レーザービ
ームが記録媒体に照射開始される。
部磁界強度が変化し始めてから、TH/5<TS<TH
/2なる関係を有する時間TSの後に、記録レーザービ
ームが記録媒体に照射開始される。
【0016】記録レーザービームが記録媒体に照射さ
れる時間TLと上記記録レーザービームが記録媒体に照
射開始されるTSが、TL+TS<9TH/10なる関
係を有する。
れる時間TLと上記記録レーザービームが記録媒体に照
射開始されるTSが、TL+TS<9TH/10なる関
係を有する。
【0017】上記の外部磁界印加タイミングと記録レー
ザー照射タイミングの関係に関する実験値を表1に示
す。実験で使用した光学系は波長λ=780nm、NA
=0.45であり、線速=1.2m/sで、記録ドメイ
ン長=1.5μmの記録を光磁界変調方式で行った。多
値記録媒体としては、特開平8−129784号で開示
された2層の磁性層を有する光磁気記録媒体に、乱数を
用いて生成した4値系列を、光磁界変調方式で4値記録
し、アイパターンを観察しアイ開口率の相対比を求め
た。再生波形の最大振幅がTL=TH/5とTL=TH
/3で等しくなるように、TL=TH/5の場合は膜面
4.5mW、TL=TH/3の場合は膜面6.0mWと
記録パワーを調整した上で実験を行った。アイ開口率の
相対比は、TL=TH/3かつTS=2TH/5の場合
のアイ開口率を100として算出した。表1の結果によ
れば、多値情報として4値情報を記録する場合、上記の
は、TL=TH/3であることが好ましく、上記の
は、TS=2TH/5であることが望ましい。 TL=
TH/3かつTS=6.48TH/100の場合も比較的大き
なアイ開口率を得たが、外部磁界切り換え部分の不安定
な印加を避けるという点からも、TL=TH/3かつT
S=2TH/5が望ましい。
ザー照射タイミングの関係に関する実験値を表1に示
す。実験で使用した光学系は波長λ=780nm、NA
=0.45であり、線速=1.2m/sで、記録ドメイ
ン長=1.5μmの記録を光磁界変調方式で行った。多
値記録媒体としては、特開平8−129784号で開示
された2層の磁性層を有する光磁気記録媒体に、乱数を
用いて生成した4値系列を、光磁界変調方式で4値記録
し、アイパターンを観察しアイ開口率の相対比を求め
た。再生波形の最大振幅がTL=TH/5とTL=TH
/3で等しくなるように、TL=TH/5の場合は膜面
4.5mW、TL=TH/3の場合は膜面6.0mWと
記録パワーを調整した上で実験を行った。アイ開口率の
相対比は、TL=TH/3かつTS=2TH/5の場合
のアイ開口率を100として算出した。表1の結果によ
れば、多値情報として4値情報を記録する場合、上記の
は、TL=TH/3であることが好ましく、上記の
は、TS=2TH/5であることが望ましい。 TL=
TH/3かつTS=6.48TH/100の場合も比較的大き
なアイ開口率を得たが、外部磁界切り換え部分の不安定
な印加を避けるという点からも、TL=TH/3かつT
S=2TH/5が望ましい。
【0018】次に、本発明の多値記録媒体記録再生装置
の構成を説明する。図2は、本発明の多値記録再生装置
の構成を説明するための構成図である。図2に示すよう
に、本発明の多値記録再生装置は、多値記録媒体を回転
駆動するためのターンテーブルと、記録再生のためのレ
ーザー光を多値記録媒体に照射するための光学系と、光
磁気記録のために外部磁界を引加するための外部磁界印
加用コイルと、再生光からの偏光成分を成分を検出して
MO信号及びRF信号を検出するための検出系とから構
成されている。ここで、外部磁界印加用コイルは電源を
内部に含む磁界制御装置及びドライバに連結される。ま
たレーザーはそのドライバにより照射タイミング及び出
力が制御され、磁界制御装置及びドライバはレーザーか
らのレーザー光照射タイミングと同期して外部磁界が印
加されるように図示しない主制御装置により統括的に制
御される。本発明においては、既に説明したように安定
な光磁界変調方式による多値記録を実現するために、外
部磁界の印加及び記録レーザー照射タイミングを制御し
て多値記録媒体に記録するから、外部磁界印加用コイル
に連結したドライバとレーザーに連結したドライバの両
方が、タイミング補正部分と連結する。 MO信号及び
RF信号の検出系は、記録光または再生光のフォーカス
エラーを検出するための検出器と、λ/2波長板と位相
板と、P偏光とS偏光を分離するための偏光ビームスプ
リッターと、各偏光成分を検出するための検出器と、さ
らにそれらの偏光成分検出器の出力からMO信号及びR
F信号を求めるMO信号/RF信号検出部分とを含む。
の構成を説明する。図2は、本発明の多値記録再生装置
の構成を説明するための構成図である。図2に示すよう
に、本発明の多値記録再生装置は、多値記録媒体を回転
駆動するためのターンテーブルと、記録再生のためのレ
ーザー光を多値記録媒体に照射するための光学系と、光
磁気記録のために外部磁界を引加するための外部磁界印
加用コイルと、再生光からの偏光成分を成分を検出して
MO信号及びRF信号を検出するための検出系とから構
成されている。ここで、外部磁界印加用コイルは電源を
内部に含む磁界制御装置及びドライバに連結される。ま
たレーザーはそのドライバにより照射タイミング及び出
力が制御され、磁界制御装置及びドライバはレーザーか
らのレーザー光照射タイミングと同期して外部磁界が印
加されるように図示しない主制御装置により統括的に制
御される。本発明においては、既に説明したように安定
な光磁界変調方式による多値記録を実現するために、外
部磁界の印加及び記録レーザー照射タイミングを制御し
て多値記録媒体に記録するから、外部磁界印加用コイル
に連結したドライバとレーザーに連結したドライバの両
方が、タイミング補正部分と連結する。 MO信号及び
RF信号の検出系は、記録光または再生光のフォーカス
エラーを検出するための検出器と、λ/2波長板と位相
板と、P偏光とS偏光を分離するための偏光ビームスプ
リッターと、各偏光成分を検出するための検出器と、さ
らにそれらの偏光成分検出器の出力からMO信号及びR
F信号を求めるMO信号/RF信号検出部分とを含む。
【0019】記録時には、ドライバにより記録用レーザ
ー出力に調節されたレーザー光が、レーザーからビーム
スプリッターを介して多値記録媒体に照射される。この
時、レーザー光の照射に同期して外部磁界印加用コイル
から外部磁界がその記録部に印加されて光磁気記録が実
行される。記録レーザー光により局所的に加熱されて記
録層のキュリー温度を超えた部分の磁化の向きは、主制
御装置からの記録信号に基づいて印加された外部磁界に
よって制御される。ユーザーデータ記録時において、外
部磁界印加用コイルに連結したドライバとレーザーに連
結したドライバは、連結したタイミング補正部分で制御
する。
ー出力に調節されたレーザー光が、レーザーからビーム
スプリッターを介して多値記録媒体に照射される。この
時、レーザー光の照射に同期して外部磁界印加用コイル
から外部磁界がその記録部に印加されて光磁気記録が実
行される。記録レーザー光により局所的に加熱されて記
録層のキュリー温度を超えた部分の磁化の向きは、主制
御装置からの記録信号に基づいて印加された外部磁界に
よって制御される。ユーザーデータ記録時において、外
部磁界印加用コイルに連結したドライバとレーザーに連
結したドライバは、連結したタイミング補正部分で制御
する。
【0020】記録されたデータを再生する場合には、ド
ライバにより再生用レーザー光強度に調節されたレーザ
ー光が、レーザーからビームスプリッターを介して多値
記録媒体に照射される。多値記録媒体からの反射光は、
ビームスプリッターで反射し、波長板及び位相板を介し
て、偏光ビームスプリッターに入射する。偏光ビームス
プリッターでは、直交する二つの偏光成分に分離し、そ
れぞれ対応する検出器で検出される。それらの検出され
たP偏向成分及びS偏向成分から、 MO信号/RF信
号検出部分でMO信号及びRF信号を求める。 MO信
号及びRF信号は、クロック発生と平行して、A/D変
換されていき、発生したクロックを用いて再生データへ
と復号する。
ライバにより再生用レーザー光強度に調節されたレーザ
ー光が、レーザーからビームスプリッターを介して多値
記録媒体に照射される。多値記録媒体からの反射光は、
ビームスプリッターで反射し、波長板及び位相板を介し
て、偏光ビームスプリッターに入射する。偏光ビームス
プリッターでは、直交する二つの偏光成分に分離し、そ
れぞれ対応する検出器で検出される。それらの検出され
たP偏向成分及びS偏向成分から、 MO信号/RF信
号検出部分でMO信号及びRF信号を求める。 MO信
号及びRF信号は、クロック発生と平行して、A/D変
換されていき、発生したクロックを用いて再生データへ
と復号する。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、印加する外部磁界の切
り換えに対して、記録レーザービームを記録媒体に照射
する時間及び照射開始タイミングを特定の範囲に限定す
る構成をとったため、光磁界変調方式を用いた多値記録
であるにかかわらず、外部磁界印加用コイルのインダク
タンスに起因する不安定さを軽減できる。すなわち、所
望の外部磁界印加強度に達するまでの外部磁界の印加が
不安定な部分では記録ドメインが形成されないように、
記録レーザービームが照射されるため、安定な記録ドメ
インを形成することができる。これにより、安定した光
磁界変調方式を用いた多値記録が可能となる。
り換えに対して、記録レーザービームを記録媒体に照射
する時間及び照射開始タイミングを特定の範囲に限定す
る構成をとったため、光磁界変調方式を用いた多値記録
であるにかかわらず、外部磁界印加用コイルのインダク
タンスに起因する不安定さを軽減できる。すなわち、所
望の外部磁界印加強度に達するまでの外部磁界の印加が
不安定な部分では記録ドメインが形成されないように、
記録レーザービームが照射されるため、安定な記録ドメ
インを形成することができる。これにより、安定した光
磁界変調方式を用いた多値記録が可能となる。
【図1】本発明の多値記録再生装置の外部磁界印加及び
記録レーザー照射タイミングを説明するためのタイミン
グチャートである。
記録レーザー照射タイミングを説明するためのタイミン
グチャートである。
【図2】本発明の多値記録再生装置の構成を説明するた
めの構成図である。
めの構成図である。
【表1】本発明の多値記録再生装置の外部磁界印加及び
記録レーザー照射タイミングを説明するための実験デー
タを示す表である。
記録レーザー照射タイミングを説明するための実験デー
タを示す表である。
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】上記の外部磁界印加タイミングと記録レー
ザー照射タイミングの関係に関する実験値を表1に示
す。実験で使用した光学系は波長λ=780nm、NA
=0.45であり、線速=1.2m/sで、記録ドメイ
ン長=1.5μmの記録を光磁界変調方式で行った。他
値記録媒体としては、特開平8−129784号で開示
された2層の磁性層を有する光磁気記録媒体に、乱数を
用いて生成した4値系列を、光磁界変調方式で4値記録
し、アイパターンを観察しアイ開口率の相対比を求め
た。再生波形の最大振幅がTL=TH/5とTL=TH
/3で等しくなるように、TL=TH/5の場合は膜面
4.5mW、TL=TH/3の場合は膜面6.0mWと
記録パワーを調整した上で実験を行った。アイ開口率の
相対比は、TL=TH/3かつTS=2TH/5の場合
のアイ開口率を100として算出した。表1の結果によ
れば、多値情報として4値情報を記録する場合、上記の
は、TL=TH/3であることが好ましく、上記の
は、TS=2TH/5であることが望ましい。TL=T
H/3かつTS=6.48TH/100の場合も比較的
大きなアイ開口率を得たが、外部磁界切り換え部分の不
安定な印加を避けるという点からも、TL=TH/3か
つTS=2TH/5が望ましい。
ザー照射タイミングの関係に関する実験値を表1に示
す。実験で使用した光学系は波長λ=780nm、NA
=0.45であり、線速=1.2m/sで、記録ドメイ
ン長=1.5μmの記録を光磁界変調方式で行った。他
値記録媒体としては、特開平8−129784号で開示
された2層の磁性層を有する光磁気記録媒体に、乱数を
用いて生成した4値系列を、光磁界変調方式で4値記録
し、アイパターンを観察しアイ開口率の相対比を求め
た。再生波形の最大振幅がTL=TH/5とTL=TH
/3で等しくなるように、TL=TH/5の場合は膜面
4.5mW、TL=TH/3の場合は膜面6.0mWと
記録パワーを調整した上で実験を行った。アイ開口率の
相対比は、TL=TH/3かつTS=2TH/5の場合
のアイ開口率を100として算出した。表1の結果によ
れば、多値情報として4値情報を記録する場合、上記の
は、TL=TH/3であることが好ましく、上記の
は、TS=2TH/5であることが望ましい。TL=T
H/3かつTS=6.48TH/100の場合も比較的
大きなアイ開口率を得たが、外部磁界切り換え部分の不
安定な印加を避けるという点からも、TL=TH/3か
つTS=2TH/5が望ましい。
【表1】 TL=TH/3の場合 TL=TH/5の場合 TS=6.48TH/100の場合 96.7 73.6 TS=TH/5の場合 89.4 76.9 TS=2TH/5の場合 100.0 74.1 TS=3TH/5の場合 88.8 72.7
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多値記録再生装置の外部磁界印加及び
記録レーザー照射タイミングを説明するためのタイミン
グチャートである。
記録レーザー照射タイミングを説明するためのタイミン
グチャートである。
【図2】本発明の多値記録再生装置の構成を説明するた
めの構成図である。
めの構成図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数種類の強度の外部磁界を記録媒体に
印加して光磁界変調方式で記録ドメインを記録していく
ことによって4値以上の多値情報を記録する多値記録再
生装置において、単位記録ドメインに対応する周期TH
の外部磁界切り換えクロックに同期して外部磁界強度が
変化し始め、かつ記録レーザービームが記録媒体に照射
される単位記録ドメインあたりの時間TLが、TH/5
<TL<TH/2なる関係を有する多値記録再生装置。 - 【請求項2】 上記外部磁界切り換えクロックに同期し
て外部磁界強度が変化し始めてから、TH/5<TS<
TH/2なる関係を有する時間TSの後に、記録レーザ
ービームが記録媒体に照射開始されることを特徴とする
請求項1に記載の多値記録再生装置。 - 【請求項3】 上記記録レーザービームが記録媒体に照
射される時間TLと上記記録レーザービームが記録媒体
に照射開始されるTSが、TL+TS<9TH/10な
る関係を有することを特徴とする請求項2に記載の多値
記録再生装置。 - 【請求項4】 上記4値以上の多値情報として4値情報
を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の多値記録再生装置。 - 【請求項5】 上記記録ドメインの最小長が、1.5μ
m以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
に記載の多値記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26340196A JPH10112085A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 多値記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26340196A JPH10112085A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 多値記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10112085A true JPH10112085A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17388994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26340196A Withdrawn JPH10112085A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 多値記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10112085A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7618665B2 (en) | 1998-04-22 | 2009-11-17 | Bin Kikuchi | Process for preparing Ukon for food |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP26340196A patent/JPH10112085A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7618665B2 (en) | 1998-04-22 | 2009-11-17 | Bin Kikuchi | Process for preparing Ukon for food |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040106 |