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JPH10109075A - ガラス板の清掃方法および清掃装置 - Google Patents

ガラス板の清掃方法および清掃装置

Info

Publication number
JPH10109075A
JPH10109075A JP9213191A JP21319197A JPH10109075A JP H10109075 A JPH10109075 A JP H10109075A JP 9213191 A JP9213191 A JP 9213191A JP 21319197 A JP21319197 A JP 21319197A JP H10109075 A JPH10109075 A JP H10109075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass plate
squeegee
glass
cleaning
rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP9213191A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Nakamura
敏彦 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9213191A priority Critical patent/JPH10109075A/ja
Publication of JPH10109075A publication Critical patent/JPH10109075A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス板表面上の異物を容易にかつ確実に除去
しガラス板を充分に清掃することができるガラス板の清
掃方法および清掃装置を提供することにある。 【解決手段】放射状に配設された複数枚のスキージ52
の刃先を、X−Yステージ10上に載置されたガラス板
Pの表面に接触させた状態で、ガラス板表面とほぼ直交
する回転軸の回りでモータ14によってスキージを回転
させる。そして、X−Yステージ10を移動させ、回転
するスキージによりガラス板表面を所定の方向に沿って
走査し、ガラス板表面に付着した異物をスキージにより
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラス板の表面
に付着したガラスカレットや各種の異物を除去するガラ
ス板の清掃方法および清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス板として、例えば、液晶表示パネ
ルの製造に用いられるガラス板は、その表面に電極、絶
縁膜等の種々の薄膜層が形成される。そのため、ガラス
板の表面は、異物等の付着がなく充分に清掃されている
必要がある。
【0003】また、液晶表示パネルは、一対のガラス板
が液晶層を介して貼り合わされて構成されているが、そ
の製造に際して、液晶表示パネルの外形寸法よりも十分
に大きなガラス基板を用い、製造途中でガラス板の不要
部分が切断除去されて所望の形状に加工される。このた
め、液晶表示パネルの外表面等にも、主にガラスカレッ
ト等が付着し、その外表面に偏光板等の光学フィルムを
貼り付ける際に不都合が生じる。
【0004】そこで、一般に、ガラス板の主表面、液晶
パネル主表面は、清掃装置により清掃され、表面に付着
した異物が除去される。ガラス板の清掃に用いられる清
掃装置は、細長いスキージを有し、このスキージの刃先
をガラス板表面に当てた状態でガラス板表面上を所定の
方向に沿って走査することにより、ガラス板表面に付着
したガラスカレットや各種の異物を掻き取り物理的に除
去する。
【0005】従来においては、このようなスキージによ
るガラス板表面の走査は、例えば特開平4−93816
号公報等に開示されているように、同一方向に沿って1
回または複数回繰り返し行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、同一方向に沿ってスキージを走査することによ
りガラス板を清掃する場合、スキージの刃先は、ガラス
板表面上の異物に対して常に同一の方向のみから接触
し、ガラス板表面上の異物も一方向の掻き取り力のみ受
けることとなる。また、1回の走査中において、スキー
ジの刃先は1回しか異物に当接することができない。
【0007】そのため、ガラス板表面上の異物の種類や
付着状態によっては、スキージによる走査では異物を除
去できない場合もあり、ガラス板表面を充分に清掃する
ことが困難となる。また、スキージの走査回数を増やし
て、あるいは、走査方向を変更して複数回走査する方法
も考えられるが、この場合、処理作業に時間が掛かり製
造効率の低下を招く。
【0008】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、ガラス板表面上の異物を容易にかつ確
実に除去しガラス板を充分に清掃することができるガラ
ス板の清掃方法および清掃装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に係るガラス板の清掃方法は、
スキージの刃先をガラス板表面に接触させた状態で、ガ
ラス板表面とほぼ直交する方向に延びた回転軸の回りで
上記スキージを回転させ、上記回転するスキージによ
り、上記ガラス板表面を所定の方向に沿って走査し、上
記ガラス板表面に付着した異物を上記スキージにより除
去することを特徴としている。
【0010】また、請求項4に係るこの発明の清掃方法
によれば、上記回転軸に対して放射状に配設された複数
枚のスキージを回転させながら、上記ガラス板上面を上
記複数枚のスキージによって走査することを特徴として
いる。
【0011】請求項5に係るこの発明の清掃方法によれ
ば、ガラス板表面に付着した異物に対してスキージの刃
先を複数の方向から順次押し当てて上記異物を除去する
ことを特徴としている。
【0012】請求項6に係るこの発明のガラス板清掃装
置は、ガラス板を支持する支持手段と、上記支持手段に
支持されたガラス板の表面に接触可能な刃先を有するス
キージと、上記支持手段により支持されたガラス板の表
面とほぼ直交する方向に延びた回転軸の回りで上記スキ
ージを回転させる回転手段と、上記回転するスキージ
を、上記刃先がガラス板表面に接触した状態で、上記ガ
ラス板表面に対して所定の経路に沿って走査する走査手
段と、を備えたことを特徴としている。
【0013】更に、請求項7に係るこの発明のガラス板
清掃装置は、ガラス板を支持する支持手段と、上記支持
手段により支持されたガラス板の表面とほぼ直交する方
向に延びた駆動軸と、上記駆動軸から放射状に延びてい
るとともにそれぞれ上記支持手段に支持されたガラス板
の表面に接触可能な刃先を有する複数枚のスキージと、
を備えたスキージユニットと、上記駆動軸の回りで上記
スキージユニットを回転させる回転手段と、上記回転す
るスキージユニットを、上記各スキージの刃先がガラス
板表面に接触した状態で、上記ガラス板表面に対して所
定の経路に沿って走査する走査手段と、を備えたことを
特徴としている。
【0014】上記構成の清掃方法および清掃装置によれ
ば、ガラス板表面に接触した刃先を有するスキージを回
転させながら、このガラス板表面全体を走査することに
より、ガラス板表面に付着した異物を物理的作用により
除去する。この際、回転するスキージは、ガラス板上の
異物に対して1回の走査により複数回当たるとともに、
異物に対して異なる方向から当接し複数の方向のベクト
ルを作用させる。従って、ガラス板表面上の異物を比較
的短時間で確実に除去することが可能となる。なお、本
発明におけるガラス板とは、各種ガラス基板と共に、石
英基板等を含むものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係るガラス板清掃装置について詳細に
説明する。図1に示すように、ガラス板清掃装置は、ガ
ラス板Pを支持する支持手段および走査手段として機能
するX−Yステージ10、回転自在に設けられたスキー
ジユニット12、スキージユニットを回転駆動する駆動
手段としてのモータ14、および、X−Yステージ10
上に支持されたガラス板Pに対してスキージユニット1
2およびモータ14を昇降させる昇降機構16を備えて
いる。
【0016】X−Yステージ10は、平板状のベース2
0、Yステージ22、およびXステージ24を有してい
る。ベース20上にはY軸方向に延びる一対のガイドレ
ール25が固定され、Yステージ22はこれらのガイド
レール25に沿って移動自在にベース20上に支持され
ている。そして、Yステージ22は、ベース20上に設
けられたステップモータ26およびリードスクリュ27
を有するY軸駆動機構28により、Y軸方向に往復駆動
される。
【0017】また、Yステージ22上にはX軸方向に延
びる一対のガイドレール30が固定され、Xステージ2
4はこれらのガイドレール30に沿って移動自在にYス
テージ22上に支持されている。そして、Xステージ2
4は、Yステージ22上に設けられたステップモータ3
2およびリードスクリュ33を有するX軸駆動機構34
により、X軸方向に往復駆動される。
【0018】Xステージ24には多数の吸引孔36が形
成され、Xステージ24表面に開口している。また、こ
れらの吸引孔36は真空ライン38を介して図示しない
真空ポンプに連通している。従って、Xステージ24上
にガラス板Pを載置した状態で真空ポンプを作動させる
ことにより、ガラス板PをXステージ24表面に吸着固
定することができる。
【0019】Xステージ24の上方には、スキージユニ
ット12を回転駆動するモータ14が配設され、モータ
14の回転軸はガラス板Pの表面と直交する方向、つま
り、Z軸方向に沿って延びている。そして、モータ14
は、昇降機構16により、Z軸方向に沿って昇降自在に
支持されている。
【0020】昇降機構16はZ方向に沿って立設された
支持ポスト40を備え、この支持ポストにはZ方向に延
びるガイドレール41が固定されているとともに、ガイ
ドレール41に沿って昇降自在な移動ブロック42が設
けられている。そして、モータ14は、ブラケット43
を介して移動ブロック42に取り付けられている。
【0021】また、支持ポスト40には、Z方向に延び
ているとともに移動ブロック42に歯合したリードスク
リュ44、およびリードスクリュを駆動するステップモ
ータ46が取り付けられている。そして、ステップモー
タ46を駆動することにより、移動ブロック42と共に
モータ14を昇降させることができる。
【0022】図1ないし図3に示すように、スキージユ
ニット12は、モータ14の回転軸14aに連結されZ
軸方向に延びた駆動軸50と、駆動軸50に連結されて
いるとともに、Xステージ24上に載置されたガラス板
P表面に当接可能な複数、例えば、4枚のスキージ52
と、を備えている。
【0023】詳細に述べると、スキージユニット12
は、駆動軸50の下端部から放射状に延出した4本の支
持アーム54を有し、各支持アームの延出端には、ホル
ダ56が取り付けられている。各ホルダ56は、Z軸方
向に沿って移動可能に、かつ、Xステージ24の表面と
平行な方向に延びる枢軸57の回りで回動自在に、支持
アーム54に取り付けられている。更に、各ホルダ56
は、支持アーム54との間に設けられた圧縮ばね60に
より、下方に向かって、つまり、Xステージ24に向か
って付勢されている。
【0024】一方、各スキージ52は、ガラス板Pより
も硬度の低い材料、例えば、ステンレス、セラミック等
により細長い矩形状に形成されている。本実施の形態に
おいては、ステンレスのスキージとして、例えば、NT
カッター製L−50が使用されている。セラミックのス
キージは、高硬度であるため耐久性に優れ、ガラス材等
の異物の除去が容易であるが、コストと加工性を考慮す
るとステンレスのスキージが有利である。
【0025】そして、各スキージ52は、ホルダ56に
脱着自在に取付けられ、その下端縁には、刃先52aが
形成されている。それにより、4枚のスキージ52は、
駆動軸50に対して放射状に延びているとともに、円周
方向に沿って互いに等間隔離間して設けられている。ま
た、各スキージ52は、その下端縁に形成された刃先5
2aが、回転方向側へ傾斜した状態でガラス板P表面と
接触するように、所定角度傾斜した状態でホルダ56に
保持されている。
【0026】図2に示すように、ガラス板P表面とスキ
ージ52とのなす角度をθとした場合、この角度θは2
0〜50度、好ましくは、20〜45度の鋭角に設定さ
れている。これは、角度θが大きすぎると、スキージの
滑りが悪くなり、角度θが小さ過ぎると、精度の良い機
械設計が困難となるためである。本実施の形態におい
て、角度θは例えば30度に設定されている。
【0027】上記のように構成されたスキージユニット
12は、昇降機構16により、モータ14と共にZ軸方
向へ昇降されるとともに、モータ14によって駆動軸5
0の回りで回転駆動される。また、ホルダ56に取り付
けられた各スキージ52は、圧縮ばね60によりホルダ
56と共にXステージ24側へ付勢され、かつ、枢軸5
7の回りで回動可能となっている。
【0028】スキージユニット12の上方には、スキー
ジユニット12およびガラス板Pに向かって研削液を噴
出するための噴射ノズル61が設けられている。この噴
射ノズル61はモータ14に取り付けられ、モータ14
とともに昇降可能となっている。
【0029】図4に示すように、清掃装置の制御系は装
置全体の動作を制御する制御部62を備えている。そし
て、制御部62には、X−Yステージ10のステップモ
ータ26、32がドライバ63を介して接続されている
とともに、昇降機構16のステップモータ46がドライ
バ64を介して接続されている。また、スキージユニッ
ト12を駆動するモータ14は、ドライバ66を介して
制御部62に接続されている。
【0030】更に、制御系は、装置全体の制御プログラ
ムが格納されたRAM68、オペレータによって制御デ
ータを入力するための操作パネル70を有している。そ
の他、制御部62には、真空ライン38に接続され吸引
手段として機能する真空ポンプ72、および研削水を噴
射ノズルに供給するための吐出ポンプ74がそれぞれ接
続されている。
【0031】次に、以上のように構成された清掃装置を
用いてガラス板Pの表面を清掃する方法について説明す
る。まず、図1に示すように、X−Yステージ10のX
ステージ24上に清掃しようとするガラス板Pを載置
し、所定の位置、例えば、ガラス板Pの側縁がX軸ある
いはY軸と平行となるように、セットする。このガラス
板Pは、例えば、液晶表示パネルの製造に使用されるガ
ラス基板であり、その表面には、ガラスカレット、接着
剤、封止剤等の異物が付着している。
【0032】ガラス板PをXステージ24上にセットす
る際、スキージユニット12およびモータ14は、ガラ
ス板Pの載置作業の邪魔とならないように、Xステージ
24から充分離れた高いに位置に移動されている。ガラ
ス板Pのセット終了後、真空ポンプ72を作動させ、真
空ライン38および吸引孔36を介してガラス板Pに作
用する吸引力により、ガラス板PをXステージ24上に
吸着固定する。
【0033】ガラス板Pを固定した後、図3に示すよう
に、スキージユニット12の駆動軸50がガラス板Pの
走査開始位置Sの上方に位置するように、X−Yステー
ジ10を駆動してスキージユニット12に対するガラス
板Pの位置を調整する。
【0034】この状態で、モータ14によりスキージユ
ニット12を回転させ、4枚のスキージ52を駆動軸5
0を中心として回転駆動する。この際、スキージ52の
回転方向Aは、スキージ52の傾斜方向と一致してい
る。続いて、各スキージ52の刃先52aがガラス板P
の表面に当接するまで、昇降機構16によってモータ1
4、スキージユニット12および噴射ノズル61を下降
させる。
【0035】ここで、各スキージ52は、スキージユニ
ット12の支持アーム54により、Z軸方向、つまり、
ガラス板Pの表面に垂直な方向に沿って移動可能に支持
されているとともに、ガラス板表面と平行な枢軸57の
回りで回動自在に支持されている。そのため、各スキー
ジ52の刃先52aは、ガラス板Pの表面に隙間なく接
触し、かつ、圧縮ばね60の付勢力により、ガラス板P
表面に所定の圧力で押し付けられる。
【0036】その後、RAM68に格納された制御プロ
グラムに従ってX−Yステージ10のY軸移動機構28
およびX軸駆動機構34を駆動し、スキージユニット1
2の駆動軸50の延長線が、ガラス板P表面上を矩形状
の走査経路Bに沿って移動するように、Yステージ22
およびXステージ24を移動させる。なお、この際、噴
射ノズル61からスキージユニット12のスキージ52
を冷却する研削水を噴射する。
【0037】それにより、スキージユニット12の4枚
のスキージ52は、駆動軸50を中心として回転しなが
ら、走査経路Bに沿ってガラス板表面上を走査する。そ
の際、各スキージ52の刃先52aはガラス板Pの表面
上を摺動し、ガラス板表面に付着しているガラスカレッ
ト、接着剤、封止剤等の異物をガラス板表面から掻き取
って除去する。
【0038】走査経路Bは、スキージ52によってガラ
ス板Pの表面全体が擦られるように、かつ、駆動軸50
および各スキージ52の長手方向中央部が常にガラス板
Pの表面上に位置するように、設定されている。従っ
て、ガラス板Pの表面は、回転する4枚のスキージ52
によってその全面が擦られ、ガラス板表面上に付着して
いる異物は、これらのスキージ52により複数回だけ異
なる方向から擦られる。それにより、ガラス板P表面に
付着していた異物が除去され、ガラス板全面が清掃され
る。
【0039】なお、スキージユニット12の回転速度が
速すぎると、基板周辺の清掃時にスキージの刃先が揺ら
ぎ、ガラス板Pのエッジを損傷する恐れがある。そこ
で、スキージユニット12の回転数は、50〜200r
pm、好ましくは80〜120rpmの範囲に設定され
る。本実施の形態において、スキージユニット12の回
転速度は、例えば、約100rpm、およびスキージユ
ニット12とガラス板Pとの相対移動速度は約25mm/
sec に設定されている。
【0040】また、ガラス板P表面に付着している異物
が接着剤や封止剤である場合には、予め有機系のアルコ
ール等を用いて異物をある程度溶かした後、清掃装置に
よって清掃することが望ましい。
【0041】以上のように構成された清掃装置によれ
ば、スキージを回転させながら、例えばガラス板として
コーニング社製7059を用い、その表面を走査するこ
とにより、清掃時間を従来と同一とした場合、除去しよ
うとする異物に対してスキージの当たる回数が従来の4
ないし10倍に増加するとともに、各異物に対してスキ
ージが異なる方向から当たるため、異物に作用する除去
力のベクトルが多様化する。従って、ガラス板に付着し
た異物を確実に除去することができるとともに、除去効
率を従来に比較して20%程度向上させることができ
る。そのため、従来に比較して短時間で安定したガラス
板の清掃が可能となる。
【0042】上述した実施の形態では、ガラス板P表面
を清掃する場合について説明したが、上述した清掃装置
および清掃方法は、一対の基板間に液晶層が保持されて
成る液晶表示パネルの表面を清掃する場合にも適用され
る。すなわち、上述したガラス板を用いて構成され、有
効表示領域が対角12.1インチサイズの液晶表示装置
をX−Yステージ10上に載置し、上記実施の形態と同
様にしてその両主表面を清掃した。
【0043】その後、光学フィルムとして、例えば一対
の偏光板をそれぞれの基板外表面に貼り付けて液晶表示
パネルを完成させた。これにより得られた液晶表示パネ
ルは、基板と光学フィルムとの間に異物は認められず、
表示不良の発生は極め低く抑えられた。また、その処理
時間も従来に比べて充分に短縮された。
【0044】次に、図5ないし図7を参照して、この発
明の他の実施の形態に係るスキージユニット12につい
て説明する。スキージユニット12以外の構成は前述し
た実施の形態と同一であり、その詳細な説明は省略す
る。
【0045】モータ14の回転軸14aに連結された駆
動軸50の下端には、保持リング80が固定されてい
る。保持リング80の外周面には、3つの嵌合溝81が
円周方向に等間隔離間して形成され、それぞれ駆動軸5
0の軸方向(Z方向)に沿って延びている。そして、各
嵌合溝81には、スキージアッセンブリ82が取り付け
られている。
【0046】スキージアッセンブリ82は矩形板状の基
台84を備え、この基台84は、その側縁上端部が嵌合
溝81に嵌合した状態で、ねじ85によって保持リング
80にねじ止めされている。それにより、基台84は、
駆動軸50に対して放射状に延びているとともに、保持
リング80からZ方向下方に延びている。
【0047】基台84にはZ方向に延びるガイドレール
86が固定され、このガイドレールにより、矩形板状の
昇降ブロック88がZ方向に沿って移動自在に支持され
ている。基台84の上端には支持アーム90が固定さ
れ、昇降ブロック88の上方へ延出している。支持アー
ム90の延出端にはガイドシャフト92が固定されてい
る。
【0048】ガイドシャフト92は、Z方向に延びてい
るとともに、支持アーム90から上方および下方に延出
している。そして、ガイドシャフト92の下端部は昇降
ブロック88の上端部に形成された図示しない孔に摺動
自在に挿入されている。また、ガイドシャフト92の下
端部外側には圧縮コイルばね93が装着され、昇降ブロ
ック88と支持アーム90との間に配設されている。こ
の圧縮コイルばね93により、昇降ブロック88は下方
に向かって付勢されている。
【0049】昇降ブロック88には枢軸95が突設さ
れ、ガラス板P表面と平行に延びている。枢軸95に
は、軸受94を介して回動板96が取り付けられ、枢軸
の回りで回動自在に支持されている。回動板96の上端
と前述したガイドシャフト92の上端との間には、引っ
張りばね98が架設され、回動板96を中立位置に弾性
的に保持している。そして、回動板96の下端に、ホル
ダ100を介して矩形板状のスキージ52が取り付けら
れている。
【0050】ホルダ100は、一対のねじ101によっ
て回転板96の下端に固定されたホルダ本体102と、
一対のねじ103によってホルダ本体にねじ止めされた
クランパ104と、を備えている。そして、スキージ5
2は、ホルダ本体102とクランパ104との間に挟持
された状態でホルダ100に取り付けられている。ガラ
ス板P表面に対するスキージ52の傾き、つまり、図6
における角度θは、ねじ103によって調整可能であ
り、20〜50度、例えば、30度に設定されている。
【0051】上記構成のスキージユニット12によれ
ば、各スキージアッセンブリ82のスキージ52は、昇
降ブロック88によってZ軸方向、つまり、ガラス板P
の表面に垂直な方向に沿って移動可能に支持されている
とともに、ガラス板表面と平行な枢軸94の回りで回動
自在に支持されている。そのため、各スキージ52の刃
先52aは、ガラス板Pの表面に隙間なく接触し、か
つ、圧縮コイルばね93の付勢力により、ガラス板P表
面に所定の圧力で押し付けられる。
【0052】そして、スキージユニット12を所定の回
転速度、例えば、約100rpmで回転駆動しながら、
ガラス板P表面を所定の走査経路に沿って移動させるこ
とにより、各スキージ52の刃先52aがガラス板Pの
表面上を摺動し、ガラス板表面に付着しているガラスカ
レット、接着剤、封止剤等の異物をガラス板表面から掻
き取って除去する。
【0053】以上のように構成されたスキージユニット
12を用いた場合でも、前述した実施の形態と同様の作
用効果を得ることができる。なお、この発明は上述した
実施の形態に限定されることなく、この発明の範囲内で
種々変形可能である。例えば、スキージユニットの走査
経路は矩形に限らず、必要に応じて、あるいはガラス板
のサイズに応じて任意に設定可能である。
【0054】また、スキージユニットは、少なくとも1
枚のスキージを備えていれば上述した実施の形態と同様
の作用効果を得ることができ、その枚数は、必要に応じ
て増減可能である。その他、スキージの材質、回転速
度、移動速度等は、必要に応じて種々変形可能である。
【0055】更に、この発明の清掃方法および清掃装置
は、液晶表示パネルの製造に使用されるガラス板の清掃
に限らず、他のガラス板の清掃にも適用できることは言
うまでもない。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、スキージを回転させながらガラス板表面を走査する
ようにしたことから、ガラス板表面上の異物を容易にか
つ確実に除去しガラス板を充分に清掃することができる
ガラス板の清掃方法および清掃装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るガラス板の清掃装
置を示す斜視図。
【図2】上記清掃装置のスキージユニットを示す側面
図。
【図3】上記スキージユニットおよびガラス板の平面
図。
【図4】上記清掃装置の制御系の構成を概略的に示すフ
ロック図。
【図5】この発明の他の実施の形態に係るスキージユニ
ットを示す斜視図。
【図6】上記スキージユニットのスキージアッセンブリ
を示す側面図。
【図7】上記スキージアッセンブリの正面図。
【符号の説明】
10…X−Yステージ 12…スキージユニット 14…モータ 16…昇降機構 22…Yステージ 24…Xステージ 28…Y軸駆動機構 32…X軸駆動機構 36…吸引孔 50…駆動軸 52…スキージ 52a…刃先 54…支持アーム 57…ホルダ 82…スキージアッセンブリ 88…昇降ブロック 96…回転板 100…ホルダ P…ガラス板

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキージの刃先をガラス板表面に接触させ
    た状態で、ガラス板表面とほぼ直交する方向に延びた回
    転軸の回りで上記スキージを回転させ、 上記回転するスキージにより、上記ガラス板表面を所定
    の方向に沿って走査し、上記ガラス板表面に付着した異
    物を上記スキージにより除去することを特徴とするガラ
    ス板の清掃方法。
  2. 【請求項2】上記回転軸が常時上記ガラス板の表面上に
    位置した状態で上記スキージを走査することを特徴とす
    る請求項1に記載のガラス板の清掃方法。
  3. 【請求項3】上記スキージの刃先の長手方向中央部が、
    上記ガラス板表面上に常時位置した状態で上記ガラス板
    表面を走査することを特徴とする請求項2叉は3に記載
    のガラス板の清掃方法。
  4. 【請求項4】上記回転軸に対して放射状に配設された複
    数枚のスキージを回転させながら、上記ガラス板上面を
    上記複数枚のスキージによって走査することを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガラス板の
    清掃方法。
  5. 【請求項5】ガラス板表面に付着した異物にスキージの
    刃先を当接させて異物を除去するガラス板の清掃方法に
    おいて、 上記スキージの刃先を上記異物に対して複数の方向から
    順次押し当てて上記異物を除去することを特徴とするガ
    ラス板の清掃方法。
  6. 【請求項6】ガラス板を支持する支持手段と、 上記支持手段に支持されたガラス板の表面に接触可能な
    刃先を有するスキージと、 上記支持手段により支持されたガラス板の表面とほぼ直
    交する方向に延びた回転軸の回りで上記スキージを回転
    させる回転手段と、 上記回転するスキージを、上記刃先がガラス板表面に接
    触した状態で、上記ガラス板表面に対して所定の経路に
    沿って走査する走査手段と、 を備えたことを特徴とするガラス板清掃装置。
  7. 【請求項7】ガラス板を支持する支持手段と、 上記支持手段により支持されたガラス板の表面とほぼ直
    交する方向に延びた駆動軸と、上記駆動軸から放射状に
    延びているとともにそれぞれ上記支持手段に支持された
    ガラス板の表面に接触可能な刃先を有する複数枚のスキ
    ージと、を備えたスキージユニットと、 上記駆動軸の回りで上記スキージユニットを回転させる
    回転手段と、 上記回転するスキージユニットを、上記各スキージの刃
    先がガラス板表面に接触した状態で、上記ガラス板表面
    に対して所定の経路に沿って走査する走査手段と、 を備えたことを特徴とするガラス板清掃装置。
  8. 【請求項8】上記スキージユニットは、上記駆動軸から
    放射状に延出した複数の支持アームと、各支持アームに
    設けられているとともに上記スキージを脱着自在に保持
    したホルダと、を備えていることを特徴とする請求項7
    に記載のガラス板清掃装置。
  9. 【請求項9】上記各ホルダは、上記駆動軸とほぼ平行な
    方向に沿って移動自在に、かつ、上記支持手段によって
    支持された上記ガラス板の表面とほぼ平行な軸の回りで
    回動自在に、上記支持アームに取り付けられていること
    を特徴とする請求項8に記載のガラス板清掃装置。
  10. 【請求項10】上記スキージユニットは、上記駆動軸に
    取り付けられているとともに円周方向に沿って互いに等
    間隔離間して配置された複数のスキージアッセンブリを
    備え、各スキージアッセンブリは、上記駆動軸から放射
    状に延出した基台と、上記駆動軸とほぼ平行な方向に沿
    って移動自在に上記基台に取り付けられた昇降ブロック
    と、上記支持手段によって支持された上記ガラス板の表
    面とほぼ平行な軸の回りで回動自在に上記昇降ブロック
    に取り付けられた回動板と、上記スキージを保持してい
    るとともに上記回動板に固定されたホルダと、を備えて
    いることを特徴とする請求項7に記載のガラス板清掃装
    置。
  11. 【請求項11】上記支持手段は、ガラス板が載置される
    とともに、載置されたガラス板の表面と平行でかつ互い
    に直交する2方向に沿って移動自在なステージと、上記
    ステージを上記2方向に移動させる駆動機構と、を備
    え、上記支持手段は上記走査手段を構成していることを
    請求項6ないし10のいずれか1項に記載のガラス板清
    掃装置。
  12. 【請求項12】上記支持手段は、上記ステージの表面に
    開口した多数の吸引孔と、上記吸引孔を通して上記ガラ
    ス板を上記ステージ上に吸着する吸引手段と、を備えて
    いることを特徴とする請求項11に記載のガラス板清掃
    装置。
  13. 【請求項13】上記回転手段は、上記スキージユニット
    の駆動軸に連結されてスキージユニットを回転させるモ
    ータを備え、 上記各スキージの刃先が上記支持手段により支持された
    上記ガラス板の表面に接触する位置と、上記ガラス板表
    面から離間する位置との間で、上記スキージユニットお
    よびモータを昇降させる昇降機構が設けられていること
    を特徴とする請求項7に記載のガラス板清掃装置。
  14. 【請求項14】上記各スキージは、上記ガラス板表面と
    スキージとのなす角度が20〜50度となるように傾斜
    して配設されていることを特徴とする請求項6ないし1
    3のいずれか1項に記載のガラス板清掃装置。
  15. 【請求項15】上記スキージユニットの回転速度は、5
    0〜200rpmの範囲内に設定されていることを特徴
    とする請求項6ないし14のいずれか1項に記載のガラ
    ス板清掃装置。
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