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JPH03122911A - 感圧導電性樹脂組成物 - Google Patents

感圧導電性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH03122911A
JPH03122911A JP26097689A JP26097689A JPH03122911A JP H03122911 A JPH03122911 A JP H03122911A JP 26097689 A JP26097689 A JP 26097689A JP 26097689 A JP26097689 A JP 26097689A JP H03122911 A JPH03122911 A JP H03122911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
pressure
parts
film
sensitive conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26097689A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Nakatani
悟 中谷
Tadayoshi Fujiwara
忠義 藤原
Noritaka Sato
佐藤 紀孝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIYOOTEC KK
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
KIYOOTEC KK
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIYOOTEC KK, Osaka Gas Co Ltd filed Critical KIYOOTEC KK
Priority to JP26097689A priority Critical patent/JPH03122911A/ja
Publication of JPH03122911A publication Critical patent/JPH03122911A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、感圧導電性樹脂組成物に関する。
本発明に係る感圧導電性樹脂組成物は、位置を抵抗値か
ら検出する感圧方式のデジタイザーにおける感圧導電膜
構成材料として、特に有用である。
なお、本願明細書において、“部”および“%”とある
のは、それぞれ“重量部”および“重量%”を意味する
従来技術とその問題点 感圧方式によるデジタイザーの感圧導電膜としては、下
記の如きものが知られている。
(a)ゴムなどのエラストマー中に導電性の金属粉末、
金属酸化物粉末、カーボンブラック粉末などを含有させ
た材料を架橋させた感圧導電膜がある(例えば、特開昭
60−163945号公報など)。
しかしながら、この感圧導電膜は、お手付き特性(手書
き入力時にデジタイザーに接触した手の圧力による誤人
力を生じない特性)に劣り、ヒステリシス特性も不良で
、さらに架橋の度合を制御することが難しいので、製造
ロット毎のバラツキも大きい。また、導電微粒子として
しばしば使用されている金属微粒子には、酸化などによ
り導電性が低下するという問題がある。
(b)弾性高分子材料に導電性粒子を分散配合してなる
導電性エラストマー層上に絶縁性の突起などのパターン
を形成したものがある(特開昭59−98408号など
)。
しかしながら、この感圧導電膜には、分解能が低い、連
続した線が検出できない、少量のダストでも通電不良と
なるなどの問題点がある。
(C)感圧導電性ゴム層上に絶縁フィルムを被覆したも
のがある(特公昭60−9008号公報)。
しかしながら、この感圧導電膜にも、お手付き特性が劣
る、入力時に表面の凹凸の影響が大きい、押圧力を除去
した後の膜の復元性が遅く、さらにヒステリシスも大き
いなどの問題点がある。
(d)導電性金属繊維をエラストマーシートの厚さ方向
に配列し、該シートの厚さ方向側面に露出した金属繊維
の端末部分をエツチング処理により除去したものがある
(特開昭58−220307号公報)。
しかしながら、この感圧導電膜にも、上記(b)の場合
と同様に、分解能が低い、連続した線が検出できないな
どの問題点があり、さらに金属繊維の酸化による導電不
良、金属繊維の折損、製造工程の複雑さなどの問題点も
ある。
(e)また、導電ゴムの表面を加工して、突起或いは波
山を作るものもある(実開昭60−174126号公報
)。
この方法の場合にも、高分解能の膜を加工することが困
難であり、耐久性も不十分である。
問題点を解決するための手段 本発明者は、上記の如き技術の現状に鑑みて鋭意研究を
重ねた結果、特定の2種以上の顔料とバインダーとを配
合した組成物が、感圧導電膜構成材料として優れた特性
を具備していることを見出した。
すなわち、本発明は、下記の組成物を提供するものであ
る: ■(イ)主顔料、 (ロ)制御顔料、および (ニ)バインダー からなる感圧導電性樹脂組成物。
■主顔料が導電性材料であり、その周囲を他の材料によ
り被覆されている上記類(1)に記載の感圧導電性樹脂
組成物。
■主顔料が球形炭素微粒子である上記類(1)または(
2)に記載の感圧導電性樹脂組成物。
■(イ)主顔料、 (ロ)制御顔料 (ハ)バインダー、および (ニ)補助顔料 からなる感圧導電性樹脂組成物。
■主顔料が導電性材料であり、その周囲を他の材料によ
り被覆されている上記類(4)に記載の感圧導電性樹脂
組成物。
■主顔料が球形炭素微粒子である上記類(4)または(
5)に記載の感圧導電性樹脂組成物。
本発明において、“主顔料”とは、感圧膜の膜厚方向の
導電性を担う顔料をいう。また、“制御顔料”とは、膜
の面方向の絶縁性と一定の加圧力による膜厚方向の導電
性を確保するための球形の絶縁材料をいう。さらに、“
補助顔料”とは、これらの特性をより改善するための材
料をいう。
本発明で使用する(イ)主顔料としては、球状導電性カ
ーボンおよびこの様な球状導電性カーボンを各種有機材
料及び無機材料の薄膜により被覆したものが挙げられる
。球状導電性カーボンとしては、メソカーボンマイクロ
ビーズ、ガラス状炭素小球体、球状ピッチ粉、高分子小
球体、球状ピッチ中空体などを高温で熱処理してグラフ
ァイト化したものなどが具体的に例示される。特に、メ
ソカーボンマイクロビーズからは、真球性に優れ、粒度
の揃った良導電性の黒鉛粒子が得られるので、有利であ
る。この様な球状導電性カーボンを被覆する無機材料と
しては、5i02、TiO2、ZnO%AQ203.5
n02 、In203などの金属酸化物;Tic、Si
C,AQa C3などの金属炭化物;MnB、CoB、
Ni B、FeB。
WBなどの金属ホウ化物;BN、TiN、ZrN。
CrNなどの金属窒化物;有機材料としては、ABS樹
脂、ポリエステル、ポリエーテルエステル、ポリオレフ
ィン、ポリアミド、ポリウレタン、ブタジェンゴム、イ
ソプレンゴム、シリコーンゴム、ポリシロキサンなどの
合成高分子化合物などが挙げられる。球状導電性カーボ
ンに対する材料の被覆は、包接法、メカノフュージョン
法、ゾル−ゲル法、懸濁重合法などの公知の手法により
行えば良い。主顔料の粒径は、通常1〜20μm程度で
あり、より好ましくは5〜10μm程度である。
本発明で使用する(口)制御顔料としては、絶縁性の粒
子が挙げられる。より具体的には、シリコンゴム、ポリ
アミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、
天然ゴム、ブタジェンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴ
ム、NBRなどの樹脂からなる粒状体、セラミックバル
ーン、多孔性セラミック粒子などの無機粒子などが例示
される。
これらの中でも、弾力性を有する樹脂粒状体がより好ま
しい。顔料の粒径は、通常5〜50μm程度であり、よ
り好ましくは7〜30μm程度である。
本発明で使用する(二)バインダーとしては、シリコー
ンゴム、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂
、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリイミド、ポリア
ミド、ポリウレタン、ネオプレンゴム、イソプレンゴム
、天然ゴム、ポリオレフィンなどの高分子材料が挙げら
れる。
主顔料、制御顔料およびバインダーの使用割合は、感圧
導電性樹脂組成物に対して要求される性質などにより変
わり得るが、通常主顔料30〜85部と制御顔料70〜
15部との合計100部に対し、バインダー50〜10
00部程度とすることが好ましい。主顔料の使用量が少
なすぎる場合には、加圧しても通電しない領域が広くな
るために、分解能が低下する。一方、主顔料の使用量が
多すぎる場合には、主顔料同志が横方向に接触して正し
い加圧地点を検出できなくなったり、或いは膜厚方向に
主顔料が積層して、非加圧時にも膜厚方向に導電性を持
つ。また、バインダーの量が少なすぎる場合には、膜形
成時および焼成時に割れを生じたり、膜の固有抵抗値(
若しくは表面抵抗値)がかえって低(なる。まだ、基板
若しくは抵抗膜などとの密着性が悪化して、剥離などを
生じ易くなり、結果的に膜の耐久性を低下させることに
なる。これに対し、バインダーの量が多すぎる場合には
、絶縁性部分の面積が大きくなって不感地点を多く生じ
、或いは十分な抵抗変化を示さなくなる。また、加圧時
に通電しないという問題も生じる。
本発明においては、(イ)主顔料および(ロ)制御顔料
からなる顔料成分に対して、粒径1μm以下程度、より
好ましくは0.01〜0.04μm程度の(ニ)補助顔
料をさらに併用することができる。補助顔料が導電性の
ものである場合には、感圧導電膜のヒステリシスが小さ
くなり、長時間使用後にも感圧導電特性が損なわれるこ
とがない。補助顔料が絶縁性のものである場合には、導
電膜の横方向の絶縁性がより完全となり、また、主顔料
および制御顔料の分散性が改善される。補助顔料として
は、導電性カーボンブラック(例えば、商標名“ケッチ
エンブラック”として、オランダ、アクゾ社から市販さ
れているものなど)、銀、非導電性のセラミック微粒子
(SiO2など)などが例示される。補助顔料の使用全
は、使用する材料により異なるが、通常は全顔料成分1
00部中、主顔料30〜80部、制御顔料5〜40部お
よび補助顔料5〜50部程度とすることが好ましい。こ
の場合にも、全顔料成分100部に対し、バインダー5
0〜1000部程度を配合する。
なお、本発明組成物における各顔料成分の粒径の大小は
、制御顔料〉主顔料〉補助顔料となる様にすることが好
ましい。
本発明感圧導電性組成物においては、さらに種々の特性
改善のために、各種の添加物を配合することを妨げない
。例えば、組成物を印刷などの方法により膜化する際の
工程を容易にし、シート乃至フィルムの表面平滑性を改
善し、延いては、デジタイザーとしての感圧特性を改善
するための滑剤、各成分の分散安定性を改善するための
分散安定剤、その地回塑剤、劣化防止剤、補強充填剤な
どを併用しても良い。
以下図面を参照しつつ、本発明組成物を感圧導電膜とし
て使用する場合の作用、効果などについてさらに詳細に
説明する。なお、以下においては、メソカーボンマイク
ロビーズの黒鉛化物(以下MCMBとする)を以て主顔
料を代表させるが、本発明においては、MCMB以外の
ものも使用可能であることは言うまでもない。
第1図に模式的な断面図として示す様に、球形で粒度の
揃った導電性のMCMB (1)を絶縁性のバインダー
(3)巾に分散させて、MCMBの直径程度の厚さの膜
を形成すると、膜の厚さ方向にのみ導電性を呈する異方
性導電膜が得られる。
また、第2図に示す様に、第1図の場合とほぼ同様にし
て、MCMB (1)の直径よりも若干5大きい程度の
厚さの膜を形成すると、膜の厚さ方向に圧力を加えた場
合にのみ、膜の厚さ方向に導電性を呈する異方性導電膜
が得られる。
しかしながら、MCMB−バインダーの2元系導電膜で
は、加圧した際の抵抗のヒステリシス、加圧時の隣接す
るMCMBの点接触による横方向の導通、MCMB粒子
同志の凝集などの問題が発生するので、実用化のために
はさらに改良が必要であることが判明した。
しかるに、第3図に同様に模式的な断面図として示す様
に、バインダー(3)中のMCMB (1)の粒子間に
絶縁性の球形制御顔料(5)を介在させてお(場合には
、隣接するMCMBの加圧時の点接触による横方向の導
通、MCMB粒子同志の凝集などの問題は、実質的に解
消される。また、この場合、球形制御顔料(5)を適度
の弾力性を有する材料、例えば、各種エラストマーなど
により形成することにより、加圧した際の抵抗のヒステ
リシスを大幅に軽減することができる。さらに、デジタ
イザータブレットの感圧膜として使用する場合には、滑
らかな感触が得られ、実用上有利である。
第3図に示す形式の感圧導電膜において、感圧時の導電
性の改善および感圧特性の長期的安定性をより一層改善
するためには、第4図に示す様に、粒径がMCMB (
1)の1/10以下である導電性の補助顔料(7)を併
せて使用することが好ましい。特に、補助顔料(7)と
して、カーボンブラックを使用する場合には、MCMB
 (1)との接触電位差が生じず、両者が接点を持って
も電荷の移動が起こらないため、顔料が劣化せず、感圧
導電膜の寿命が延長されるという効果が達成される。ま
た、カーボンブラックは、他の導電性の補助顔料、たと
えば銀に比してコスト的にも有利である。
第4図に示す感圧導電膜において、カーボンブラックの
如き微細な導電性補助顔料(7)を使用することにより
、感圧特性の長期的安定性が改善される機構については
、未だ十分に解明されていないが、一応下記の通りであ
ろうと推定される。
本発明においては、MCMBなどの主顔料は、膜を形成
するバインダ中に埋没した構成をとる。バインダが完全
な絶縁性物質であるばあいには、加えた押圧力により、
主顔料の上部または下部にあるバインダが薄くなり、通
電する。この現象は、一種のトンネル効果によるものと
考えられる。しかしながら、上記の場合には、膜厚方向
の電圧降下がバインダ層部分で極めて大きくなる。その
結果、主顔料とバインダとの界面での剥離などの障害が
生じ易くなる。これに対し、カーボンブラックを少量添
加した系では、上記のバインダ部での過大な電圧降下が
改善され、主顔料とバインダとの界面における剥離によ
る破壊が生じ難(なる。
これは、カーボンブラック無添加の系とは異なり、加圧
時のバインダ中の電流は、主にカーボンブラックの接触
による導電膜が担うためでためであるからと考えられる
発明の効果 本発明組成物をデジタイザーにおける感圧導電膜として
使用する場合には、下記の様な効果が達成される。
(a)手書き入力用のデジタイザーとしての書き味が滑
らかとなる。
(b)お手付きに対する感度が低く、実用上の不都合を
生じない。
(c)入力荷重の設計に自由度のある大面積のデジタイ
ザータブレットを構成することが可能である。
(d)分解能に優れている。
(e)耐久性に優れている。
(f)製造上のバラツキが少なく、精度が良好である。
(g)製造工程が簡略化される。
(h)製造コストが低減される。
実施例 以下に実施例および比較例を示し、本発明の特徴とする
ところをより一層明確にする。
なお、以下の実施例および比較例で使用した各種材料は
、下記のものである。
(イ)主顔料: (イ)−1・MCMB黒鉛化物(6μm)(イ)−2・
・・上記(イ)−1の表面をシリカにて包接したもの (イ)−3・・・ガラス状炭素小球体(商標“C200
0S”、カネボウ(株)製) (イ)−4・・・ガラス状炭素小球体(商標“GCPI
O”、ユニチカ(株)製) (ロ)制御顔料: (ロ)−1・・・シリコーンゴム球体(商標“E−50
1”、東しシリコーン(株)製、10μm)(ロ)−2
・・・ポリテトラフルオロエチレン粉体(商標“ルブロ
ンL2”、ダイキン工業(株)製。
7μm) (ハ)バインダ: (ハ)−1・・・フェノール樹脂(商標“8899”、
カネボウ(株)製) (ハ)−2・・・ブタジェン系ゴム溶液(商標“エポー
ルR−15HT”、出光石油化学(株)製)(ハ)−3
・・・シリコーンゴム(商標“KE−1820″、信越
化学工業(株)製) (ニ)補助顔料: (ニ)−1・・・カーボンブラック(商標“MA−8”
、三菱化成(株)製、粒子径24 nm)(ニ)−2・
・・導電性カーボンブラック(商標“ケッチエンブラッ
クEC600JD”、ライオン・アクゾ社製、粒子径3
0nm) (ニ)−3・・・コロイド状シリカ微粒子(商標“R9
72″、日本アエロジル(株)製、粒子径20nm) 実施例1 酢酸カルピトール265.5部にフェノール樹脂((ハ
”) −1)265.5部を溶解させ、これと第1表に
示す顔料成分混合物100部とを3本ロールミルで混合
し、ペーストAを調製した。
第1表 顔料成分     混合割合 (イ)−1 (ロ)−1 (ニ)−1 (ニ)−2 (ニ)−3 (重量部) 0 5 5 5 一方、第5図(平面図)および第6図(正面図)に示す
様に、膜厚125μmのポリエステルフィルム製基板(
11)上に銀ペースト(商標“ED427SS″、日本
アチソン(株)製)をスクリーン印刷した後、乾燥して
、厚さ8μmの銀電極(13)、(13)を形成した。
この銀電極(13)、(13)上には、所定の抵抗値を
得るために、カーボンペースト(商標“MCP2603
”、三井東圧(株)製)をさらにスクリーン印刷し、厚
さ15μmのカーボン膜(15)を形成した。
次いで、該カーボン膜上(15)に前記のペーストAを
スクリーン印刷し、乾燥して、厚さ20μmの感圧導電
膜(17)を形成させた後、ポリエステルフィルム製基
板(11)の下面に厚さ1mmのアルミニウム板(19
)を張り合わせ、タッチパッドの下層となるべき感圧導
電基材Bを調製した。
なお、銀電極(13)、(13)には、リード線(21
)(21)を取り付けた。
また、第7図(平面図)および第8図(右側面図)に示
す様に、上記とほぼ同様の手法により、タッチパッドの
上層となるべき感圧導電基材Cを調製した。感圧導電基
材Cは、感圧導電基材Bと類似の構造を有している。し
かしながら、感圧導電基材Cは、表面に保護用シート(
23)としての厚さ125μmのポリエステルフィルム
(大日本印刷(株)製)を備えているが、感圧導電膜(
17)およびアルミニウム板(19)を欠いている点に
おいて、感圧導電基材Bと相違している。
次いで、感圧導電基材Cと感圧導電基材Bとをそれぞれ
の銀電極(13)、(13)が直交した状態で接触する
ように重ね合わせ、両面粘着テープ(25)により両者
を固定して、へ3判の感圧導電素子(タッチパッド)を
得た。
かくして得られたタッチパッドを第9図に概要を示す回
路に組み込み、位置検出素子としての特性を評価した。
すなわち、電源(31)に接続されたタッチパッド(3
3)の上部からペン先径1mmのスタイラスペン(35
)で圧力を加えると、一定値以上の荷重(入力荷重)で
大きな抵抗変化を示す。
この際、感圧導電膜は、押圧力を加えた点で通電状態に
なっている。従って、電源(31)として定電流源を使
用する場合には、下層の感圧導電基材Bおよび上層の感
圧導電基材Cをそれぞれ流れる電流値を求め、これらを
A/Dコンバーター(37)を経てコンピューター(3
9)に入力し、グラフィック表示させることにより、図
形を描くことが出来る。また、電源(31)として定電
位電源を使用する場合には、A/Dコンバーター(37
)で電流値を変換し、簡単な演算を施すことにより、抵
抗値が分かり、その結果位置を知り、また図形を描くこ
とが出来る。
後記の第13表に本実施例および以下の各実施例により
得られたタッチパッドの特性をまとめて示す。
実施例2 酢酸カルピトール450部にフェノール樹脂((ハ)−
1)450部を溶解させ、これと第2表に示す顔料成分
混合物100部とを3本ロールミルで混合し、ペースト
を調製した後、実施例1と同様の手法により、タッチパ
ッドを製造した。
第2表 顔料成分     混合割合 (イ)−1 (ロ)−1 (ニ)−1 (ニ)−2 (ニ)−3 (重量部) 0 5 0 0 実施例3 酢酸カルピトール450部にフェノール樹脂((ハ)−
1)450部を溶解させ、これと第3表に示す顔料成分
混合物100部とを3本ロールミルで混合し、ペースト
を調製した後、実施例1と同様の手法により、タッチパ
ッドを製造した。
第3表 顔料成分     混合割合(重量部)(イ) −17
0 (ロ) −115 (ニ)−18 (ニ)−22 (ニ)−35 実施例4 酢酸カルピトール220部にフェノール樹脂((ハ)−
1)220部を溶解させ、これと第4表に示す顔料成分
混合物100部とを3本ロールミルで混合し、ペースト
を調製した後、実施例1と同様の手法により、タッチパ
ッドを製造した。
第4表 顔料成分     混合割合(重量部)(イ’) −1
50 (ロ)  −110 (ニ) −120 (ニ)−25 (ニ)−315 第5表 顔料成分     混合割合(重量部)(イ) −15
0 (ロ)−15 (ニ) −125 (ニ)−25 (ニ)−315 実施例5 酢酸カルピトール100部にフェノール樹脂((ハ)−
1)100部を溶解させ、これと第5表に示す顔料成分
混合物100部とを3本ロールミルで混合し、ペースト
を調製した後、実施例1と同様の手法により、タッチパ
ッドを製造した。
実施例6 酢酸カルピトール100部にフェノール樹脂((ハ)−
1)100部を溶解させ、これと第6表に示す顔料成分
混合物100部とを3本ロールミルで混合し、ペースト
を調製した後、実施例1と同様の手法により、タッチパ
ッドを製造した。
第6表 顔料成分     混合割合(重量部)(イ) −15
0 (ロ)−130 (ニ) −110 (ニ)−25 (ニ)−35 第7表 顔料成分     混合割合(重量部)(イ) −25
0 (口’) −110 (ニ) −130 (ニ)−25 (ニ)−35 実施例7 酢酸カルピトール112部にフェノール樹脂((ハ)−
1)82部を溶解させ、これと第7表に示す顔料成分混
合物100部とを3本ロールミルで混合し、ペーストを
調製した後、実施例1と同様の手法により、タッチパッ
ドを製造した。
実施例8 酢酸カルピトール262.5部にフェノール樹脂((ハ
)−1)262.5部を溶解させ、これと第8表に示す
顔料成分混合物100部とを3本ロールミルで混合し、
ペーストを調製した後、実施例1と同様の手法により、
タッチパッドを製造した。
第8表 顔料成分     混合割合(重量部)(イ’) −3
50 (ロ)−115 (ニ)−115 (ニ)−25 (ニ)−315 実施例9 シリコン樹脂溶液((ハ) −3)400部と第9表に
示す顔料成分混合物100部とを3本ロールミルで混合
し、ペーストを調製した後、実施例1と同様の手法によ
り、タッチパッドを製造した。
第9表 顔料成分     混合割合(重量部)(イ) −16
0 (ロ)−115 (二’) −120 (ニ)−25 実施例10 酢酸カルピトール262.5部にフェノール樹脂((ハ
) −1)262.5部を溶解させ、これと第10表に
示す顔料成分混合物100部とを3本ロールミルで混合
し、ペーストを調製した後、実施例1と同様の手法によ
り、タッチパッドを製造した。
第10表 顔料成分     混合割合(重量部)(イ)−450 (ロ)−115 (ニ)−115 (ニ)−25 (ニ)−315 第11表 顔料成分     混合割合(重量部)(イ) −15
0 (ロ) −115 (ロ)−215 (ニ)−115 (ニ)−25 実施例11 酢酸カルピトール262.5部にフェノール樹脂((ハ
)−1)262.5部を溶解させ、これと第11表に示
す顔料成分混合物100部とを3本ロールミルで混合し
、ペーストを調製した後、実施例1と同様の手法により
、タッチパッドを製造した。
実施例12 ブタジェンゴムの有機溶媒溶液((ハ)−2)262.
5部と第12表に示す顔料成分混合物100部とを3本
ロールミルで混合し、ペーストを調製した後、実施例1
と同様の手法により、タッチパッドを製造した。
顔料成分 (イ)−1 (ロ)−1 (ニ)−1 (ニ)−2 (ニ)−3 第12表 混合割合(重量部) 0 5 5 5 入力荷重 (g) 00 50 30 00 20 60 00 00 00 00 00 00 第 13表 誤作動荷重 絶縁抵抗値 (kg)     (Ω) 8×109 6X10’ X109 X109 X109 1.5X10Il1 X109 8X 109 X109 7X10’ 6×109 X109 なお、絶縁抵抗値とは、荷重が−切かかつていない状態
でのタッチパッドの抵抗値である。
第13表に示す結果から明らかなように、本発明による
タッチパッドへの直径1 mmスタイラスペンによる人
力荷重は、300g以下であり、入力特性に優れている
。また、お手付きによる誤作動は、生じなかった。
比較例1 第10図(平面図)および第11図(正面図)に示す様
に、膜厚125μmのポリエステルフィルム製基板(1
1)上に銀ペースト(商標“ED42788”、日本ア
チソン(株)製)をスクリーン印刷した後、乾燥して、
厚さ8μmの銀電極(13)、(13)を形成した。こ
の銀電極(13)、(13)上には、所定の抵抗値を得
るために、カーボンペースト(商標“MCP2603”
、三井東圧(株)製)をさらにスクリーン印刷し、厚さ
15μmで、縦横に多数の突起(41)を有するカーボ
ン膜(15)を形成した。
次いで、ポリエステルフィルム製基板(11)の下面に
厚さ1關のアルミニウム板(19)を張り合わせ、タッ
チパッドの下層となるべき感圧導電基材Eを調製した。
なお、銀電極(13)、(13)には、リード線(21
)、(21)を取り付けた。
また、第12図(平面図)および第13図(右側面図)
に示す様に、上記とほぼ同様の手法により、タッチパッ
ドの上層となるべき感圧導電基材Fを調製した。感圧導
電基材Eは、感圧導電基材りと類似の構造を有している
。しかしながら、感圧導電基材Fは、表面に保護用シー
ト(23)としての厚さ125μmのポリエステルフィ
ルム(大口本印刷(株)製)を備えているが、アルミニ
ウム板(19)および突起(41)を欠いている点にお
いて、感圧導電基材りと相違している。
次いで、感圧導電基材りと感圧導電基材Fとをそれぞれ
の銀電極(13)、(13)が直交した状態で接触する
ように重ね合わせ、両面粘着テープ(25)により両者
を固定して、へ3判の感圧導電素子(タッチパッド)を
得た。
しかしながら、この突起を有する形式のタッチパッドは
、分解能が低く、耐久性に欠けるものであった。
比較例2 実施例1のペーストAに代えて、顔料成分として顔料(
イ)−1のみを使用するペーストを使用して、実施例1
と同様にしてタッチパッドを調製した。
得られたタッチパッドは、押圧位置による抵抗値のバラ
ツキが極めて大きく、実用的ではなかった。
比較例3 実施例1のペーストAに代えて、酢酸カルピトール30
0部にフェノール樹脂((ハ)−1)300部を溶解さ
せ、これと第14表に示す顔料成分混合物100部とを
3本ロールミルで混合して得たペーストを使用して、実
施例1と同様にしてタッチパッドを調製した。
第14表 顔料成分     混合割合(重量部)(ニ) −15
5 (ニ)−25 (ニ) −340 しかしながら、得られた製品は、押圧してもスイッチン
グ特性を示さないため、実用不可能であった。
比較例4 実施例1のペーストAに代えて、酢酸カルピトール12
0部にフェノール樹脂((ハ)−1)120部を溶解さ
せ、これと第15表に示す顔料成分混合物100部とを
3本ロールミルで混合して得たペーストを使用して、実
施例1と同様にしてタッチパッドを調製した。
第15表 顔料成分     混合割合(重全部)(イ”) −1
75 (ニ) −110 (ニ)−25 (ニ)−310 しかしながら、得られたタッチパッドは、押圧位置によ
る抵抗値のバラツキが極めて太き(、実用的ではなかっ
た。
参考例1 実施例1における顔料成分とバインダーとの組合わせに
おいて、顔料成分とバインダー固形分との割合を種々変
えたペーストを調製し、実施例1と同様の手順により、
本発明のタッチパッドを作成した。
非荷重時及びスタイラスペンによる荷重を700gとし
た場合のタッチパッドの抵抗を第14図に示す。
荷重試験は、10000回繰り返して行なったが、試験
ごとのバラツキは、殆んど認められなかった。参考例2 比較例4における顔料成分とバインダーとの組合わせに
おいて、顔料成分とバインダー固形分との割合を種々変
えたペーストを調製し、実施例1と同様の手順により、
タッチパッドを作成した。
非荷重時及びスタイラスペンによる荷重を700gとし
た場合のタッチパッドの抵抗を第15図に示す。
荷重試験は、10000回繰り返して行なったが、第1
5図において斜線で示す様に、試験ごとのバラツキが、
かなり大きかった。これは、導電感圧膜中に制御顔料が
含まれていないためであると推測される。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、MCMB−バインダーの2元系
感圧導電膜の概要を模式的に示す断面図である。 第3図および第4図は、本発明による感圧導電樹脂組成
物を使用する感圧導電膜の概要を模式的に示す断面図で
ある。 第5図乃至第8図は、本発明による感圧導電樹脂組成物
を使用する感圧導電膜を備えたタッチパッドの構造を示
す図面である。 第9図は、第5図乃至第8図に示すタッチパッドの位置
検出素子としての特性を評価するために使用した回路図
である。 第10図乃至第13図は、比較例1により得られたタッ
チパッドの構造を示す図面である。 第14図は、本発明による感圧導電樹脂組成物を使用す
る感圧導電膜を備えたタッチパッドの抵抗特性を示すグ
ラフである。 第15図は、比較例4により得られたタッチパッドの抵
抗特性を示すグラフである。 (1)・・・MCMB (3)・・・絶縁性のバインダー (5)・・・絶縁性の球形制御顔料 (7)・・・導電性の補助顔料 (11)・・・ポリエステルフィルム製基板(13)・
・・銀電極 (15)・・・カーボン膜 (17)・・・感圧導電膜 (19)・・・アルミニウム板 (21)・・・リード線 (23)・・・保護シート (25)・・・両面粘着テープ (31)・・・電源 (33)・・・タッチパッド (35)・・・スタイラスペン (37) (39) (41) ・・・A/Dコンバーター ・・・コンピューター ・・・突起 第 図 第 図 (以 上) 21゜ト」 第 図 第 図 第 9 図 5 第12 図 第13 図 第14 図 A頁才斗/II斗やパインタ゛) 第1Q 図 第 1 図 1 第15 図 顔考斗/(M1斗+バインタ“)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(イ)主顔料、 (ロ)制御顔料、および (ハ)バインダー からなる感圧導電性樹脂組成物。
  2. (2)主顔料が導電性材料であり、その周囲を他の材料
    により被覆されている請求項(1)に記載の感圧導電性
    樹脂組成物。
  3. (3)主顔料が球形炭素微粒子である請求項(1)また
    は(2)に記載の感圧導電性樹脂組成物。
  4. (4)(イ)主顔料、 (ロ)制御顔料 (ハ)バインダー、および (ニ)補助顔料 からなる感圧導電性樹脂組成物。
  5. (5)主顔料が導電性材料であり、その周囲を他の材料
    により被覆されている請求項(4)に記載の感圧導電性
    樹脂組成物。
  6. (6)主顔料が球形炭素微粒子である請求項(4)また
    は(5)に記載の感圧導電性樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000299016A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 Koichi Niihara 変形導電性エラストマー及びその製造方法
JP2007225315A (ja) * 2006-02-21 2007-09-06 Tokai Rubber Ind Ltd センサー用複合体
JP2008069313A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Tokai Rubber Ind Ltd センサー用架橋エラストマー体およびその製法

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