JPH03101402A - 自動車用ガラスアンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車用ガラスアンテナに関し、特にダイバシ
ティ受信方式の受信装置に受信電力を供給するためのガ
ラスアンテナに用いて好適なものである。

〔発明の概要〕

合わせガラスの表面に形成したヒータ線群の余白領域に
第１のアンテナ導体を設け、合わせガラス中間層に第２
のアンテナ導体を設け、前者を受信帯域の低域用に、後
者をヒータ線群を横切るように配してチューニングした
高域用に配分し、両者を結合することにより、狭い付設
面積でも良好な帯域特性が得られるようにしたガラスア
ンテナである。

［従来の技術〕 走行中の自動車においてＦＭ放送電波やＴＶ放送電波等
を受信する場合、受信点の移動に伴って受信環境が変動
する。この変動によって受信音質や画面等が劣化するの
を防ぐために、複数個のアンテナを使用したスペースダ
イバシティ受信方式の受信システムが用いられている。

このようなダイバシティ受信用のアンテナを、自動車の
窓ガラスに導体を印刷したガラスアンテナで構成するこ
とが知られている（例えば特開昭６１−２０３７０２号
公報）。

このようなガラスアンテナは、視野確保の問題及び受信
機とアンテナとの間の配線の都合のためリア窓ガラスに
設けられることが多い。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、リア窓ガラスはその中央部に除曇用ヒータ導体
がプリントによって設けられているので、アンテナ導体
を設ける位置は上部余白部か下部余白部に限られる。し
たがって、余白部が小さいリア窓ガラスには多数のアン
テナ導体を設けることができない。特にリア窓ガラスの
傾斜角が小さい小型乗用車では、余白部が少なく、必要
な数だけアンテナ導体をリア窓ガラスに付設できない。

また余白部に多数のアンテナ導体を設ける場合、夫々は
その構成エレメント数が少ない単純な形に限られ、指向
性や帯域のチューニングが困難という問題がある。

本発明は上述の問題にかんがみ、限られた面積のガラス
面上にダイバシティ受信に適した高能率のアンテナ導体
を付設することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のガラスアンテナは、車内ガラス２と車外ガラス
３とを接合した合わせガラスの室内面の除曇領域に付設
されたヒータ線群５及び除曇領域外に形成された第１の
アンテナ導体（水平素子２０ａ、２０ｃ）と、上記合わ
せガラスの中間層に埋設され、上記ヒータ線群５の各導
体を横切るように配置された第２のアンテナ導体（ワイ
ヤアンテナ素子２０ｄ）と、上記第１、第２のアンテナ
導体を結合して単一の合成アンテナ（ＴＶ用アンテナ２
０）を構成する結合部材（銅薄板２３）とを具備し、上
記第１のアンテナ導体を受信帯域の低域に、第２のアン
テナ導体を受信帯域の高域に夫々配分したことを特徴と
する。

〔作用〕

第１のアンテナ導体は狭い余白領域に設けられるので、
チューニングのために導体を複雑に引き回すことが困難
であるが、受信帯域の低域用に機能を限定すれば、比較
的単純な４体パターンでも良好な利得が得られる。第２
のアンテナ導体はヒータ線群とはガラスにより絶縁され
ているので、ヒータ線５と交わるような縦方向素子とす
ることが可能であり、自動車の場合、縦方向素子は高域
においてチューニングすることが容易である。

従って第１、第２のアンテナ導体を結合して構成した合
成アンテナ２０は、広帯域にわたる良好な受信性能を示
す。従って狭いガラス面を有効に利用したアンテナ装置
が得られる。

〔実施例〕

第１図は本発明の自動車用ガラスアンテナの一実施例を
示すリア窓ガラスの正面図である。リア窓ガラス１は車
内ガラス２と車外ガラス３との間に透明な合成樹脂フィ
ルムより成る中間膜４を挟み込んだ合わせガラスで構成
されている。

リア窓ガラス１の中央部の除曇領域に多数のヒータ線５
を付設し、ヒータ線５の一端に連なるバスパー６．７を
通し、他端のバスパー８を介して折返し給電して窓ガラ
ス面上に発生する曇りを除去している。これらのバスパ
ー６．７．８及びヒータｖＡ５は第２図の車内ガラスの
正面図に示すように、車内ガラス２の内側に銀ペースト
等をプリントし焼成して形成されている。

車載受信機に供給する受信電力を誘起するためのアンテ
ナ導体がヒータ線５と同一のガラス面上、すなわち車内
ガラス２の室内側の上部余白部および下部余白部に夫々
付設されている。各アンテナ導体は導電ペーストをプリ
ントして形成されていて、面積が比較的大きい上部余白
部にはＡＭ／ＦＭ放送受信用のメインアンテナ１０が付
設されている。

このメインアンテナ１０は、ガラスの左側縁部に設けら
れた給電端子から水平に引き延ばされ、右側縁部でコ字
状に折返された水平素子１０ａ、１０ｂ、連結綿１０ｄ
を介して素子１０ａの中心から外れたチューニング点に
結合された水平素子１０Ｃ２給電端子１１から素子１０
ｃに近接して引き延ばされたＬ字状水平素子１０ｅ、素
子１０ｂの中央に連結線１０ｆを介して結合された水平
素子１０ｇから成る。上記素子１０ｇに近接平行して水
平素子５ａが形成され、その中央とヒータ線５の上段中
央とが連結線５ｂで結合されていて、ＡＭ／ＦＭメイン
アンテナ１０にヒータ線５の誘導電力（主としてＡＭ波
）を供給している。

下部余白部の左側に約４００ｎ及び２００　璽ｖｒの長
さの２本の平行水平素子１２ａ、１２ｂよりなるＦＭサ
ブアンテナ１２を設け、ここで誘起した受信電力をバス
パー６の下部に設けたＦＭ用給電端子１３を介して取り
出している。

メインアンテナ１０及びサブアンテナ１２の各給電端子
１１．１３の受信出力は、フィーダケーブル２６．２７
を介してＦＭグイバシテイ受信機に供給される。またＡ
Ｍ受信出力はメインアンテナ１０の端子１１からケーブ
ル２６を介してＡＭ受信機に供給される。

また、ＴＶ放送についてもダイバシテイ受信を行なって
おり、そのための受信電力を取り出すために第１〜第４
のＴＶ用給電端子１４〜１７が車内ガラス２の室内側の
面上に設けられている。なお、リア窓ガラス１の縁部に
沿って所定幅のマスキング９が設けられていて、各バス
パー６．７．８および各給電端子１１．１３．１４〜１
７は車外から直接見えないようになっている。

第１のＴＶ用給電端子１４はヒータ線５に誘起されるＴ
Ｖ放送信号を取り出すために設けられたもので、これは
バスパー８上に設けられている。

なお、実施例では、最上段のヒータ線５０側端部からＴ
Ｖ用補助素子５ｂを引き延ばし、ヒータ線５を第１のＴ
Ｖ用アンテナとして使用したときの受信特性を補償して
いる。

バスパー８の下方に設けられた第２の給電端子１５には
第２のＴＶ用アンテナ２０が結合されている。この第２
のＴＶ用アンテナ２０は車内ガラスの内面上に印刷で形
成された水平素子２０ａと、ヒータ線５の下段導体と近
接平行に配置され、結合線２０ｂを介して端子１５に結
合された水平素子２０ｃを備える。これらの素子２０ａ
、２０ｃは、夫々導体長さが約５００１■、２００ｆｌ
であり、ＶＨＦ、ＴＶ放送帯のローバンドにチューニン
グしである。

この第２のＴＶ用アンテナ２０は、ヒータ線５を横切っ
て配置されて垂直成分を有するワイヤアンテナ素子２０
ｄを更に備える。このワイヤアンテナ素子２０ｄは、第
３図の車外ガラス３の正面図に示すように、車外ガラス
３の内面上、すなわち車外ガラス３と中間膜４との間に
埋込まれた線径０．１３ｍｍ程の金属線である。従って
ワイヤアンテナ素子２０ｄとヒータ線５とは、第４図の
断面図に示すように、車内ガラス２及び中間膜４を隔て
て絶縁されている。ワイヤアンテナ素子２０ｄの長さｌ
、は約３００ｍｍであり、ＴＶ放送帯のハイバンドを効
率よく受信できるように縦素子としである。またワイヤ
アンテナ素子２０ｄとヒータ線５との結合容量が小さい
ので、受信信号の高域劣化は少ない。

第４図の断面図に示すように、中間層のワイヤアンテナ
素子２０ｄと車内ガラス２の内面上の給電端子１５とは
、結合部材である銅薄板２３を介し半田２５でもって結
合しである。従って第２のＴＶ用アンテナ２０の端子１
５からは水平素子２０ａ、２０ｃによるローバンド成分
と、ワイヤアンテナ素子２０ｄによるハイバンド成分と
の広帯域合成受信出力が得られる。なお銅薄板２３によ
る結合部は樹脂シール材２４によって保護されている。

車外ガラス２の内面上の左側部分には、第３図に示すよ
うに長短２本のワイヤアンテナ素子２１．２２が側縁に
沿って縦方向に埋設されている。長い方のワイヤアンテ
ナ素子２１は第３のＴＶ用アンテナとして用いられ、Ｖ
ＨＦ、ＴＶ帯のローバンド（１〜３チヤンネル）にチュ
ーニングした長さ／ｚ＝６００ｍｎ＋を有している。

一方、短い方向のワイヤアンテナ２２は第４のＴＶ用ア
ンテナとして用いられ、ＶＨＦ、ＴＶ帯のハイバンド（
４〜１２チヤンネル）にチューニングした長さｔ’＋＝
４００ｍｍを有している。

ワイヤアンテナ２１の下端部およびワイヤアンテナ２２
の上端部は、夫々車外ガラス２の側縁方向に引き出され
、第４図と同じ接続構造により、夫々車内ガラス２の内
面に形成した第３、第４の給電端子１６．１７に結合さ
れている。

第１〜第４の給電端子１４〜１７から得られるＴＶ受信
信号はダイバシティ方式のＴＶチューナに供給される。

なお上述の実施例においてワイヤアンテナ素子２０ｄ、
２１，２２を印刷導体アンテナで構成してもよい。

〔発明の効果〕

請求項１の発明によると、ヒータ線群５の余白領域に設
けた第１のアンテナ導体２０ａ、２０ｃを受信帯域の低
域用に限定しているので、狭い面積でも高利得が得られ
るようにチューニングが可能であり、高域用にチューニ
ングした第２のアンテナ導体２０ｄとの合成出力を得る
ことにより、広帯域にわたって良好な受信利得が得られ
る。また第２のアンテナ導体２０ｄは縦素子としてヒー
タ線群を横切る方向に付設可能であり、高域用にチュー
ニングすることが容易であり、またヒータ線群との容量
結合が少ないので、良好な高域特性が得られる。

請求項２の発明によると、合わせガラス中間層のアンテ
ナ導体２１．２２又はヒータ線５自体の受信出力と、請
求項１の合成アンテナ２０の受信出力とを用いてダイパ
シティ受信を行うようにしたものであり、アンテナ導体
の付設面積が限られている窓ガラスアンテナであっても
、多数のアンテナ素子を用いた良好な受信性能が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すリア窓ガラスの正面図
、第２図は車内ガラスの内面に付設された導体を示す車
内ガラスの正面図、第３図は車外ガラスの内面上に設け
られたワイヤアンテナを示す車外ガラスの正面図、第４
図は給電部の接続状態を示す断面図である。 なお図面に用いた符号において、 １−−−−−−−−−−−−・−−−−−−リア窓ガラ
ス２−−−−−−・−−−一−−＝−−−−−車内ガラ
ス３−・−−−一−・−・−−一−−−−−車外ガラス
４−・−−−−−−−−一一一−・−中間膜５・−・・
−−−−一−−−＝−・・−ヒータ線１Ｏ−−−−−−
−−−−−−−−−Ａ　Ｍ　／　Ｆ　Ｍ用メインアンテ
ナ１２−　・・・・−−−一−・・−・−・ＦＭサブ用
アンテナ２３−−−−−−−−−−−−−・〜・・−銅
薄板２０ａ、２０ｂ　−−−−−一水平素子２０ｄ−・
−・−−−−−・・−ワイヤアンテナ素子２１．２２−
〜−−−・−・・・・ワイヤアンテナ素子である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、車内ガラスと車外ガラスとを接合した合わせガラス
   の室内面の除曇領域に形成されたヒータ線群及び除曇領
   域外に形成された第１のアンテナ導体と、 上記合わせガラスの中間層に埋設され、上記ヒータ線群
   の各導体を横切るように配置された第２のアンテナ導体
   と、 上記第１、第２のアンテナ導体を結合して単一の合成ア
   ンテナを構成する結合部材とを具備し、上記第１のアン
   テナ導体を受信帯域の低域に、第２のアンテナ導体を受
   信帯域の高域に夫々配分したことを特徴とする自動車用
   ガラスアンテナ。 ２、上記合わせガラスの中間層に埋設され、上記ヒータ
   線群の各導体を横切るように配置された第３のアンテナ
   導体及び上記ヒータ線群を用いた第４のアンテナ導体の
   少なくとも一方と、上記合成アンテナとの各出力をダイ
   バシティ受信用に導出することを特徴とする請求項１に
   記載の自動車用ガラスアンテナ。