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JPH02500437A - ヒト免疫不全ウイルス(hiv)を選択的に阻害する方法 - Google Patents

ヒト免疫不全ウイルス(hiv)を選択的に阻害する方法

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JPH02500437A
JPH02500437A JP63505169A JP50516988A JPH02500437A JP H02500437 A JPH02500437 A JP H02500437A JP 63505169 A JP63505169 A JP 63505169A JP 50516988 A JP50516988 A JP 50516988A JP H02500437 A JPH02500437 A JP H02500437A
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JP
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infected
hiv
protein
tcs
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JP63505169A
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English (en)
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リフソン,ジェフリー,ディー.
マクグラス,マイケル,エス.
イヨン,ヒン‐ウィン
ホワン,コー
Original Assignee
ジーンラブズ テクノロジーズ,インコーポレイテッド
ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒト免疫不全ウィルス()IIV )を選択約3こ阻害する方法T細胞および単 球/マクロファージ内でのHIVタンノXllり質の発現を阻害する方法に関す る。
the International Conference on AIDS  (1986年6月23〜25日、パリ)に提出。
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3、背景 ヒト免疫不全ウィルス(旧ν)は、後天性免疫不全症候群(AIDS)とあるス ペクトルの関連疾患との病原体であるレトロウィルスである(コーフィン)。こ のウィルスは、非経口の伝染および/または性的接触によって伝染する。現在、 米国では約200万人のヒトが旧Vに感染していると推定され。
現在の予想では、現在感染しているヒトの大多数が、今後7〜10年間に、エイ ズまたは顕著に臨床的な旧V関連疾患を発病するとされている(バーンズ)。
HIVは、細胞表面分化抗原CD4 (T4. leu 3 )を発現する細胞 に対して親和性でかつ細胞変性効果を有する。このウィルスの向性は、 CI) 4と、 HIVのエンベロープ糖タンパク質との相互作用が原因であると考えら れる。これらの相互作用は。
旧νが、感染しやすい細胞に感染する過程で行われ、しかもHIVがT細胞に細 胞融合を誘発する機序の基礎になっているようである(リフワン、 1986年 aおよび1986年b:ダりグリーシュ;クラッッマン、 1984年aおよび 1984年b;マりン:マクトウーガル、 1985年aおよび1985年b: ソりドロスキー)。
この細胞融合の過程は、細胞死に至る場合があるが、一方では、エイズを特徴づ け、かっ旧Vが誘発された免疫無防備状態とその2次的効果9日和見感染症およ び新生物に寄与する因子であるCD4細胞の進行性排除に寄与している(フエイ ー)。
ヒト免疫不全ウィルス()IIV ’)の宿主細胞の範囲には、 CD4+T細 胞に加えて、単核食細胞系の細胞が含まれ、この細胞系には、末梢血液単球9組 織マクロファージ(スタイカー)。
皮膚のランゲルハンス細胞およびリンパ節内の樹脂状細網細胞(アームストロン グ)が含まれる。単核食細胞は、中枢神経系内の旧V感染症の主要な標的細胞で ある(ケーニッヒ;ガードナー、 1986年b)。マクロファージ系の細胞は 、生体内のウィルスの主要な貯蔵庫であり、単独またはT細胞との相互作用によ って、エイズと、関連の臨床疾患の発病に寄与しているようである(クロウ)。
この発明を裏付けるために行った実験は、 IIIVに感染した個体由来の単球 /マクロファージの大部分が、 HIV抗原を発現することができ、マクロファ ージ前駆体が広範囲に感染していることを示唆している。
また、 )IIV表面抗原を発現するマクロファージが、 CD4 +T細胞と 相互に作用して融合し十字形のT細胞が破壊するに至る証拠もある(クロウ)。
HIVに感染した個体の重い臨床症状の進行を阻害できる治療法を開発する努力 が強力に進められている。これらの努力は、大部分が、このウィルスの逆転写酵 素を阻害する。ヌクレオシド類の医薬の使用に集中している(ヤロハン、 19 86年。
1987年;ブローグー、 1985年、 1987年)。逆転写酵素は、初期 のウィルス感染に必要なので、上記の医薬が、T細胞や単球/マクロファージの ような細胞が新たにウィルス感染するのを選択的に阻害すると期待されている。
しかし、一旦ウィルスが細胞に感染して、ウィルスの複製が宿主細胞の酵素を用 いて行われると、逆転写酵素阻害剤は、ウィルスの複製と宿主細胞表面へのウィ ルス抗原の発現とに対する阻害効果が制限されると予想される。生体外の研究に よって、長期間の培養物に、ヌクレオシド類を連続して存在させても、 HIV が複製することが証明されている。いくらかの有利な臨床効果の徴候が観察され たが、初期の臨床試験結果では、これらの医薬が、 HIV感染症が後の段階で 重い臨床疾患に進行するのに対して有効であるという証拠がほとんど得られなか った。
4、発明の要約 この発明の一般的な目的は、 IIIVの複製、および旧Vが感染したヒ)T細 胞と単核食細胞系細胞の増殖を選択的に阻害する方法を提供するにある。
この発明の関連する目的は、ll’lVの感染した細胞に旧V抗原が発現するの を阻害する方法を提供することにある。
他の関連する目的は、単核食細胞系細胞に旧V抗原が発現するのを選択的に阻害 する方法を提供するにある。
この発明のさらに他の目的は、ヒトの旧V感染症の治療法を提供するにある。
)11Vの感染したT細胞と単球/マクロファージとにおけるウィルスの発現と 細胞増殖とが、二つの植物タンパク質のトリコサンチン(trichosant hin、 TCS)とモモルカリン(momorchar in。
MMC)によって選択的に阻害されるという発見が、上記の先に出願された特許 願“旧Vの阻害法”に記載されている。この発見の重要な点は、[Vの感染した 細胞内でのウィルスの阻害が、未感染の細胞に対して実質的に非毒性の濃度のT CSもしくはMMCによって達成することができるという知見であった。この選 択的な効果は、 TCSもしくはMMCに数日間暴露した場合、 HIVに感染 した細胞に関するウィルス抗原と、測定可能な逆転写酵素活性とが著しく減少す るが、未感染細胞内の非ウィルスタンパク質の発現が有意に減少しないというこ とから明らかである。TCSとMMCの選択的な阻害効果について観察される別 の効果は、未感染細胞の生存率が有意には減少しないMMCもしくはTCSの濃 度で、 HIVに感染した細胞の細胞生存率がかなり低下することである。一般 に、上記の選択的阻害効果は、 TCSもしくはMMCの約0.01〜3.0μ g/dの濃度でみとめられる。
先に出願された特許願で検討したように、 TCSとMMCの選択的阻害効果は 、これらのタンパク質の提示されたリポソーム阻害活性に関連するものである。
MMCは、細胞の存在しない系内でのタンパク質合成の強力な阻害剤であり(バ ービエリ、 1982年)、そしてTCSが、リシン(ricin ) 、およ びN−グリコシダーゼ活性を有しかつリポソームRNA bRNA)内の一つ以 上の選択された部位でグリコシドを開裂させることによってリポソームを失活さ せると報告されている種々の単一連鎖の植物タンパク質もしくは糖タンパク質と 、類似のリポソームを失活させる性質を有するということは、 TCSとりシン (ricin )のA鎖とにアミノ酸の相同が観察されることから推測された。
ゲロニン(gelonin ) 、アメリカヤマゴボウの抗ウイルスタンパク質 の色々の種、α−サルシン(α−5arcin) 、レストリフトシン(res trictocin) 、ミトギリン(mitogillin)およびリシンA 鎖を含むリポソーム失活化活性を有する広範囲の単一連鎖のタンパク質も、 H IVに感染したT細胞でのウィルスの発現を選択的に阻害することが見出された のである。
またこの選択的阻害効果は、 )ITLV−Iウィルスすなわち同族ではあるが 明確なヒトレトロウィルスに感染したT細胞に対しては選択的な阻害性を欠いて いることから明らかなように。
ウィルス特異性であることが見出された。
HIVに感染した細胞に対する選択的阻害効果は9次のことによって証明するこ とができる。即ち、 (a)TCSとMMCによって、旧Vに感染した単核食細 胞系細胞へのウィルス抗原の発現の選択的阻害:(b)処理された未感染T細胞 のタンパク質とDNAの合成レベルを比較して測定した場合の、細胞増殖の選択 的阻害:および(C) T細胞の生存率の選択的低下である。これらの阻害効果 は、T細胞に対して、いくつもの代表的な単一連鎖もしくはA鎮の、植物と真菌 類のリポソーム失活性タンパク質(scRIP類)に観察された。
さらに、 HIVに感染したT細胞に対する選択的阻害効果は。
選択された5cRIPの濃度で、 scR[Pに、細胞を連続的に暴露するか、 または例えば30〜120分間、短期間すなわちパルスで暴露させることによっ て得られることが見出された。パルス暴露法では、 5cRIPの濃度と暴露の 時間は9選択することによって未感染細胞に対して明確な阻害なしで、 HIV に感染したT細胞のほとんど完全な阻害を行うことができる。
一つの態様としてこの発明の方法には、細胞内のウィルス抗原の発現が実質的に 減少するのに有効な、暴露濃度と暴露期間で、単一連鎖のリポソーム失活性タン パク質(scRIP )に、 HIVに感染したT細胞を暴露する方法が含まれ る。単核食細胞系細胞の場合、 MMCもしくはTCSの阻害効果は、ウィルス 抗原の発現に対しては選択的であり、 5cRIP投与量/暴露時間を選択する ことによって、 HIVに感染した細胞内の細胞タンパク質の合成の阻害が実質 的に少ない状態で、 HIVに感染した細胞内のウィルスタンパク質の発現を阻 害することができる。一方、 5cRIP類は、 HIVに感染したT細胞の細 胞選択することによって2例えば旧Vに感染した細胞の細胞生存率の選択的低下 または該細胞のチミジン取込みの阻害を測定して比較し、未感染T細胞のこれら パラメータを有意に阻害することなく、HIV感染T細胞の細胞増殖を阻害する ことができる。一般に、細胞が暴露される抗−旧Vタンパク質の濃度は、約0. 01〜1μg/mAである。
感染T細胞における旧V抗原発現を阻害する。 5cRIP類の性質は、この発 明の他の態様によって、ヒトの旧V感染症の治療に活用される。この方法には、  HIV感染症の下記指標の少なくとも一つを測定可能な程度に減少させるのに 有効な投与量で、患者に、単一鎖のリポソーム失活性タンパク質を投与する方法 が含まれる。旧V感染症の指標は次のとおりである。
(a)HI V感染子細胞に関連する旧V抗原の濃度。
(ハ)血流中の旧V抗原の濃度。
(C)HI V感染子細胞に関連する逆転写酵素活性。
(d)旧V感染T細胞の生存率と未感染T細胞の生存率との比率、および (e)MMCもしくはTCSの場合の旧ソ感染単核食細胞系細胞における9選択 された旧V抗原と選択された細胞抗原との比率である。
指標の減少は、タンパク質の投与後1〜5日以内に測定できることが好ましい。
上記の方法には、さらにまた、前記指標の少なくとも一つが減少するのを測定し 、 HIV感染症の測定された指標がもはや減少しないことを示すまでタンパク 質の投与を繰返す方法が含まれる。
好ましい5cRIP類には、トリコサンチン、モモルカリン。
アメリカヤマゴボウの抗ウイルスタンパク質、α−サルシン。
ミトギリンおよびレストリフトシンのような植物または真菌類由来の5cRIP 類が含まれる。
この発明の上記およびその外の目的と特徴は、この発明の下記の詳細な説明を添 付図面とともに読むことによって一層明らかになるであろう。
図面の簡単な説明 第1A図−第1C図は、トリコサンチンの分離の際に得られたクロマトグラフィ の溶融曲線を示す。
第2A図−第2C図は、αモモルカリンとβモモルカリンの分離の際に得られた クロマトグラフィの溶融曲線を示す。
第3A図−第3H図は、 (等分目盛の)細胞フルオログラフのプロットであり 、対照の(非特異性)抗体またはヒト抗)11V抗体と反応させたT細胞をそれ ぞれ、フルオレセインでa識した抗ヒト抗体で追跡して左側と右側の座標に示し 、未感染のT細胞については3八図と3B図に、 )IIV感染T細胞について は30図と3D図に、 10μg/m1のTCSに16日間暴露後の未感染T細 胞もしくは旧V感染T細胞については、それぞれ3B図と3F図におよび10μ g/−のMMCに16日間暴露後の未感染T細胞もしくは旧V感染T細胞につい てはそれぞれ3G図と3H図に示す。
第4図は、 TCSの濃度(白および黒の四角印)およびMMCの濃度(三角形 印)の関数として、 HIV感染T細胞でのp24)11V抗原発現の阻害百分 率を示す。
第5図は、PAP−Iの濃度(白の四角形印) 、 PAP−IIの濃度(三角 形印)およびPAP−3の濃度(黒の四角形印)の関数として、 HIV感染T 細胞でのp24旧ν抗原発現の阻害百分率を示す。
第6図は、ミトギリンの濃度(白の四角印)、レストリフトシンの濃度(三角形 印)およびα−サルシンの濃度(黒の四角印)の関数として、 HIV感染T細 胞でのp24 HIV抗原発現の阻害百分率を示す。
第7図は、 TCSとMMCで処理された感染細胞での旧Vの複製を減少を示し 、このことはTCS (黒の菱形印)またはMMC(白の四角印)を添加して5 日後に取出した培養物の上澄液中に検出できた粒子結合逆転写酵素の濃度が減少 していることから明らかである。また、黒の四角印は、未感染細胞がRT活性を 欠いていることを示している。
第8A図と8B図は、マウス抗p24抗体、およびフルオレセインで標識した抗 マウス抗体でLJkした後の、パーミアビライズされた(permeabili zed )未感染単球/マクロファージ(8A図)および旧ソ感染単球/マクロ ファージ(8B図)の細胞フルオログラフを示す。
第9図は、二つのドナーそれぞれ由来の正常なマクロファージ(白丸印と白三角 印)中の、生体外で旧Vに感染した時以後の時間の関数としての9発現したウィ ルスル24抗原を含ムマクロファージの百分率(バーミアビライズされた蛍光分 析法によって検出可能)の増加と、同期間中の細胞(黒丸印と黒三角印)に起こ る細胞生存率の変化とを示す。
第10A〜IOD図は、未感染の単球/マクロファージ(10A図)と旧V感染 の単球/マクロファージ(108図)の細胞フルオログラフ、および第8図の場 合と同様にして、p24ウィルス抗原の存在を検定する4日前に、5μg/mf のTCS (IOC図)もしくは5μg/−のMMCcloD図)で処理した感 染マクロファージの細胞フルオログラフである。
第11図は、 )IIVに感染した患者から単離した単球/マクロファージを培 地に入れた後10日間の旧V p24抗原の発現の増加を示すグラフ(白画角印 )、および細胞をまず培地に入れて0.3μg/mj2のTCSに暴露した場合 (黒丸印)またはTCS (0,3μg/mf)を培地に4日後に添加した場合 (黒画角印、この場合は培養細胞の大部分にすでにp24抗原が発現している) のp2424抗原害を示すグラフである。
第12図は、検出可能なレベルの旧V p24抗原(バーミアビライズ蛍光分析 法によって検出可能)を有するHIV感染単球/マクロファージ細胞の変化百分 率を示すグラフであり、感染培地を、5μg/mfのTCS (黒三角印)もし くは5μg/mlのMMC(白丸印)で処理し、または全く薬剤処理しない(黒 丸印)で、ゼロ、24および96時間後に測定したものである。
第13図は、旧V p24抗原を検出可能なレベルで含有する旧ソ感染単球/マ クロファージの変化百分率を示すグラフであり。
TCS (白三角印)もしくはMMC(白丸印)のゼロ、0.5もしくは5μg /−に暴露して4日後に、第8図の場合と同様にして測定した。
第14図は、ゼD、 0.005.0.05.0.5および5.tzg/ml! のMMCに暴露して4日後の、未処理細胞(100%)に対するp2424抗原 の百分率を示す(三角印)。
第15図は、細胞増殖の阻害の程度を、 Hrv感染T細胞(H9゜HIV ) と未感染細胞(H9)中の細胞DNAへの3H−チミジン取込みの百分率で測定 して、 TC3C10関数として示す。
第16A図と16B図は、細胞増殖の阻害の程度を、 )IIV感染T細胞() 19.1(IV )と未感染細胞(H9)中の細胞DNA (7)3H−チミジ ンの取込みの百分率で測定して、TCS(第16A図)もしくはMMC(第16 B図)の2μg/mlに暴露した時間の関数として示す。
第17A図と17B図は、旧ν感染T細胞(FI9. )IIV ) ト未感染 T細胞(H9)を同様に接種した培地を、種々の濃度のTCSの存在下で2日間 (第17A図)または5日間(第17B図)培養したものの、生育力のある細胞 の絶対計数値を示すグラフであり、 第17C図は、同様に接種した培地を種々 の濃度のTCSで処理して2日後に存在する生育力のある細胞の百分率を示す。
第18A図と第18B図は、 HIV感染T細胞(H9,HIV )と未感染T 細胞(H9)を増大する濃度のPAP−Iに暴露した場合の細胞増殖を阻害する 百分率を示し、細胞DNAへの3H−チミジンの取込みの阻害(第18A図)お よび細胞タンパク質への3H−ロイシンの取込みの阻害(ilBB図)で示す。
第19図は、細胞増殖を阻害する程度を示し、旧ν感染T細胞()19.)II V ) ト未感染T!胞()19) (ll胞DNA ヘア7)’)l−チミジ ンの取込み百分率をPAP−IIの濃度の関数として示す。
第20図は、細胞増殖を阻害する程度を示し、 )IIV感染T細胞()19.  HIV ) ト未感染T細胞(H9) (D細胞DNA ヘノ3H−チミジン 取込み百分率をミトギリンの濃度の関数として示す。
第21図は、細胞増殖を阻害する程度を示し、旧ν感染T細胞(H9,旧ν)と 未感染細胞(H9)の細胞DNAへの3H−チミジンの取込み百分率をレスl− IJタクトンの濃度の関数として示す。
第22図は、細胞増殖を阻害する程度を示し、 )IIV感染T細胞()19.  HIV ) ト未感染細胞(H9) (7)細胞DNAヘノsH−チミジン取 込み百分率をα−サルシン濃度の関数として示す。
第23A図〜23C図は、細胞増殖を阻害する程度を示すもので、 I(TLV −I感染T細胞(白画角印)と未感染T細胞(黒画角印)の細胞DNAへの3H −チミジン取込み百分率を、TCS(第23A図)、MMC(第23B図)およ びミトギリン(第23C図)の濃度を増大させて測定して示す。
(以下余白) 発明の詳細な説明 下記の用語は、特に指示がなければ1本明細書では以下のことを意味する。
1、“旧V”は、 CDJ+依存性(T4. ]eu3−依存性)ヒト免疫不全 レトロウィルスを意味し9例えば旧V−1とその公知の変異体が挙げられる。
2、“単核食細胞系細胞”は、 [:D4+単核食細胞を意味し。
これには、 CDA+末梢血液単球、腹膜マクロファージ、皮膚のランゲルハン ス細胞、リンパ節の樹枝状細網細胞、肺胞マクロファージ、肝臓のタッパ−細胞 および単球/マクロファージ細胞が含まれる。
3、“単球/マクロファージ細胞”は、末梢血液中に存在する単核食細胞系細胞 で、血液マクロファージの前駆体である。この細胞は、末梢血液またはヒ)R臓 バイオブシイから得られ、細胞培養法で培養される。
4、“T細胞は、 HIV感染症に感染しやすい形質転換T IJンパ球系、ま たは−次の末梢血液単核細胞プリバレージョン由来の旧Vに感染しゃすいT細胞 を意味する。
5、 ’ HIV感染細胞は、 HIVに感染した。T細胞および/または単核 食細胞系細胞を意味する。
6、“未感染細胞″は、 HIVに感染していないT細胞および/または単核食 細胞系細胞を意味する。
7、“単一連鎖リポソーム失活化タンパク質(scRIP )”は、下記の第■ 節で述べる。真核リポソームRNAの1部位特異的な酵素失活化反応によって、 細胞の存在しないタンパク質合成系においてタンパク質合成を阻害できる単一連 鎖のタンパク質もしくはペプチドを意味する。
Il、 HIV抗原の発現の選択的阻害この節では、 HIV感染ヒト細胞にお ける旧ν抗原の発現の。
5cRIPによる選択的阻害のパラメータについて考察する。具体的に記載され ているヒト細胞はT細胞であり、この細胞の生体外での破壊は、進行した臨床器 V感染症での免疫機能の低下に関連があり、上記定義の単核食細胞系細胞の1種 である単球/マクロファージは、感染した個体内にウィルスの貯蔵庫を提供する ようであるが、 HIVタンパク質を発現すると。
T細胞と融合して破壊することができる。またこの単球/マクロファージは、感 染を広げる働きがあり、特に神経系内に広げる(ケーニッヒ)。
正常なヒ) T IJンバ球は、末梢血液もしくはリンパ球の充実性組織から標 準の方法で調製することができる(ファウン)。
この細胞には、所望により、 CD4+表面抗原に対して特異的な親和性法によ って単離できるCD4+細胞の両分が含まれる。
通常、 CD4+細胞と非CD4+細胞の混合物が用いられる。この細胞は、ウ シ胎児血清とインターロイキン−2を補充したRPMI−1640培地のような 標準細胞培地内で、 PHAのような公知のリンパ球マイトジェンを用いて活性 化することによって。
培地中に、数日間〜数週間保持される。この培養されたT 073球は1例えば エイズ患者由来のHIV単離物を用いて、生体外で旧Vに感染させることができ る。
さらに、一般に、リンパ球の悪性疾患の患者の由来の連続T細胞も利用できる。
この細胞は、熱で失活化されたウシ胎児血清を補充したRPM11640のよう な標準細胞培地に保持することができる。
)11V感染T細胞の一つの特徴は、 HIVエンベロープタンパク質の出現で あり、特に、大きなエンベロープタンパク質のgp120とgp41の、感染細 胞の表面への出現である。上記のように、 gp120は、 CDJ+リンパ球 を認識して次いでこれらリンパ球を破壊するのに決定的な働きをするようである 。またgP41は、 1(IVエンベロープが仲介する細胞融合反応に参画する (ケネディ)。それ故、これらのウィルス抗原の発現を阻害する5cRIPの性 能は、タンパク質が、T細胞の破壊に至るウィルスに仲介されたプロセスを阻害 しかつエイズのよう?、(HIV関連疾患に見られる免疫機能の低下を阻止する 性能の重要な指標である。しかしその例証された抗ウイルス性はこの機作による 作風に限定されるものではない。
HIV抗原(gp120とgp41を含む)の感染T細胞の表面への発現に対す るTCSとα−MMCの効果は、実施例3で詳細に研究した。連続的にTCSと MMCに暴露した場合の旧V抗原の発現に対する効果を第3図に示す。旧V感染 T細胞()19細胞系)は、10μg/mlのTCSまたはα−MMCで16日 間処理し9次いで間接免疫蛍光分析法によって旧V抗原の発現を試験した。概略 を述べれば9次のとおりである。旧V陽性個体由来のヒト血清を試験細胞ととも に培養し9次いで洗浄し、フルオレセインで標識したヤギ抗ヒHgG試薬で、結 合された特異的1gGを検出した。この定量流動細胞計数法の結果を第3図に示 し実施例3で検討する。その結果は、 TCSとMMCがともに、処理された旧 V感染T細胞における旧V抗原の発現のレベルをバックグランドまで低下させた ことを示している。
111V感染T細胞における旧V抗原の発現の指標として使用できる他の旧V抗 原は、 )IIVコアタンパク質抗原p24である。
この抗原は、感染細胞内に主して局在しているが、細胞をトリトンX−100の ような膜をバーミャライズする試薬で処理して抗p24マウスモノクローナルが 細胞に容易に入るようにし。
次いで細胞を、蛍光で標識した抗マウスIgG抗体で処理することによって容易 に測定することができる。これらの方法は。
実施例4で詳細に述べる。一方、ウィルスの複製は、感染培養物の細胞が存在し ない上澄液または感染細胞の溶菌液中に存在する旧V p24抗原の量を、サン ドイッチ形抗原捕獲免疫検定で測定することによってはかることができる。両方 法ともに、ウィルス抗原の発現もしくは産生の尺度、すなわち感染細胞によって 産生され、使用される特定の検定法で検出可能な量を提供する。
HIV感染T細胞におけるp240発現に対する低濃度のいくつかのscRI  P類の効果を、実施例4に詳述した方法によって試験した。要旨を述べれば次の とおりである。すなわち、 )IIV感染T細胞と未感染T細胞を、o、oi〜 5μg/mlの連続暴露濃度で10日間1選択された5cRIPとともに培養し 、前記したのと同様にしてp24抗原を検定した。第4図は、p24の産生が。
表示濃度のTCSとMMCによって阻害される百分率を示す。このデータは、1 μg/mlの5cRIP連続暴露濃度でウィルス抗原が実質的に完全に阻害され ることを示している。
第5図は、 HIV感染T細胞におけるp24発現に対する三つのアメリカヤマ ゴボウの抗ウィルスタンパク質製剤の効果を示す。p240発現を完全に阻止す るにはわずかに高い濃度の5cRIPが必要であるが、 TCSとMM Cで得 られたのと定量的に類似の結果が得られている。
第6図は、旧ν感染細胞におけるp24の発現に対する三つの真菌の5cRIP 類の阻害効果を示す。図から分かるように。
試験した最低濃度によって、感染T細胞におけるp24の発現が完全もしくはほ ぼ完全に阻止されている。これら真菌5cRIP類の比活性が明らかに大きいの は、その分子量が幾分小さく(第1節)、シたがってμg/rITf!表示濃度 では2モル濃度が高くなるからである。
先に検討した旧V抗原発現が阻害されると、感染細胞の逆転写酵素(RT)活性 が低下することから、ウィルスの複製が阻害されることが確認された。この特徴 を第7図に示すが。
この図は、 HIV感染T細胞の逆転写酵素活性をTCSもしくはMMCの濃度 の関数としてプロットしている。RT活性の低下は。
感染細胞における旧V表面抗原の発現の阻害と良好な相関関係を有している(第 3図)。
下記第■節で分かることであるが、感染T細胞における旧V抗原発現を実質的に 完全に阻止するのに必要な0.1〜1μgZmffi度の5cRIPによって、 未感染T細胞の細胞増殖を阻害することはたとえあっても非常に少ない。したが って、このT細胞についての選択的効果は、未感染細胞に対する毒性効果がほと んどなしに、感染T細胞での旧V感染を阻害するのに利用することができる。
B、単核食細胞系細胞 単核食細胞系細胞(MPLC)は、旧νに感染可能な他の一群の細胞であり、ま た恐らくヒトの身体内にウィルスの有意な貯蔵庫を提供するので、この細胞群の 旧ν感染に対するMMCおよびTCSの阻害効果も重要である。試験を行った細 胞系は。
単球/マクロファージ、末梢血液中に存在する単核マクロファージ系細胞および 組織マクロファージの前駆体である。これらの細胞は、簡略にするため本願明細 書では“卓球”と呼ぶことにするが、末梢血液、またはヒト膵臓バイオブシイか ら公知の方法で単離することができる(クロウ)。この細胞は、実施例6で述べ るように、テフロンでコートした培養容器を用いる新規の生体外培養シテスムで 培養するのが好ましい。生体外で培養されると、末梢血管由来の単球は分化され て組織マクロファージのいくつかの特性を得る。単球を単離するために、末梢血 液の単核細胞をガラス皿に付着させて。
非接着性のリンパ球から単球を分離することができる。次いで分離された単球を 、懸濁液として、テフロンコートの皿で培養する。この細胞は増殖しないが、細 胞生存率が有意に低下することなく、4ケ月以上も培地内に生育状態で保持する ことができる。
上記の細胞は、実施例6で述べる様に、 HIV単離物に、生体外で感染させる ことができ、または類似の方法で、HIV感染個体から感染形態で得ることがで きる。単球/マクロファージにおける旧V抗原の発現は、すでに概略述べたよう にp24抗原の変化で容易に追跡することができる。第8A図と8B図は、 ) IIV感染単球を、対照の抗体く非特異的)もしくはマウス抗p24抗体と反応 させて、生体外での旧ソ感染10日後に測定した細胞フルオログラフを示す。約 60%の細胞が、検出可能な(バックグランド以上)蛍光レベルを有し、 HI V感染を示している。
1(IV感染症と旧V阻害剤を研究するのに、単球細胞培養システムの重要な特 徴の一つは、細胞を、活性的に感染した状態で、数週間以上もの長期間、培地内 に保持できるということである。この特徴を第9図に示すが、この図は、単球の 生存率(魚卵)とp24抗原のレベル(白印)を、 )IIVで生体外にて感染 させてからの日数の関数としてプロットしたものであり、丸印と三角印は二つの 異なる単球ドナーを示す。実験の詳細は実施例6で説明する。この図から分かる ように、ウィルス抗原は、最大で約50〜60%の感染細胞まで着実に増大し9 次いで約2週間後には横ばい状態になり、一方、生存率は、試験期間を通じて実 質的に変化しない。
TCSもしくはMMCに暴露された場合の+、 HIV感染単球でのウィルス抗 原発現の阻害を第9図に示す。卓球は、 HIVに感染してから10日後、5μ g/mj?のTCSもしくはMMCに暴露し。
4日後に流動細胞計数法で細胞を検定した。第10A図と108図は、第8A図 と8B図のそれぞれと同様に対照の抗体(非特異的)および抗p24抗体と反応 させた後に分析した未処理細胞の細胞フルオログラフを示す。TCSとMMCで 処理した細胞の細胞フルオログラフは、それぞれ、第10C図とIOD図に示す 。scRI Pで処理した細胞に見られるp240レベル(第10C図とIOD 図)はバックグランド(第10A図)に近似しており、細胞が抗ウイルスタンパ ク質に暴露されて4日後に、ウィルス抗原の発現を実質的に完全に阻害すること を示している。実施例7Aでこの方法の詳細を述べる。
TCSまたはMMCに暴露後の感染単球におけるp24抗原の低下の時間経過を 、第12図に示す。各時点で、流動細胞計数法によって上記のようにして測定し た。上記バックグランドの抗原特異性蛍光を有する細胞の百分率を示す。未処理 の細胞(黒丸印)は抗原レベルがほとんど変化を示さないが、 TCS(三角印 )とMMC(白丸)で処理した細胞は、1日後にウィルス抗原を数分の−に減少 させ、 TCSもしくはMMCに暴露してから4日後にp24抗原を実質的に完 全になくしてしまうことを示している。この研究の詳細は実施例7Bで述べる。
第13図のデータは、p2424抗原害をTCSも1−7<はMMCの関数々1 −でプロットしたものであるが、 TCSとMMCともに。
0.5μg/mj2の濃度で、p24の発現をほぼ完全に阻害することを示して いる。第14図には、0.005μg/−という低濃度のMMCに3時間パルス 暴露I7た際のp24阻害の百分率を示す。データは、5■/rrL1の濃度で ほとんど完全に阻害することを示している。
この発明の他の態様によって、旧V感染単球に対するTCSもしくはMMCの阻 害効果は、少なくとも感染細胞が低投与量の5cRIPのパルス暴露を受けた場 合、ウィルスタンパク質に対して選択的になることが見出されたのである。具体 的に述べると、 HIV感染単球は、低濃度のパルス投与のTCSに暴露された 際、測定可能なp24が著しく減少することが見出されたが(第14図)1例え ば表面抗原肛A−DRのような測定可能な細胞表面抗原は有意には減少しない。
この研究の詳細は実施例7Dで詳細に述べる。
エイズ患者から単離したマクロファージ中の旧Vの存在。
および生体外で感染させ、感染ドナーから単離された単球における旧V抗原の発 現の阻害を試験した。エイズ患者由来の末梢血液と膵臓細胞の両者からのいくつ かの単球製剤を、p2424抗原について試験した。マクロファージの培養は、 ドナーが旧V血清陽性で、かつ外因性ウィルスを添加せずに生体外感染を行うこ と以外、実施例4に記載したのと同様に行った。培養物の旧Vの起源は、自然に 生体外で感染した細胞ドナーからの旧Vである。単離後直ちに試験した単球は、 p24抗原の存在によって分かるように、旧ν陽性細胞は、ごく少ない百分率で 含有しているにすぎない。p24を発現する細胞の百分率は、第11図に膵臓単 球の培養物の場合に示したが(白画角印)、培養の3〜4日間にわたって徐々に 増加した。
試験を行った旧V血清陽性の個体由来の五つの異なる単球製剤において、培養細 胞は、培養の3〜4日間にわたって約10%〜40%がp24を発現した。この 結果は、旧■血清陽性の個体に存在する単球が高い比率で旧Vに感染しているこ とを示している。これらの感染細胞は、生体外で短期間培養されない限り、ごく 少ない百分率の感染細胞だけが旧V抗原を発現することは明らかである。新たに 感染させて培養された卓球におけるp24の発現が比較的低速であるとすれば、 p24を発現する細胞の数の増加が培養細胞中へのウィルスの拡散によって起こ るという可能性は小さい(第7図)。
生体外で感染した細胞でのp24の発現に対するTCSの阻害効果を試験したが 、培養の開始時ではp24を発現する細胞が全く少なく、別の培養物で培養を開 始してから5日後では。
p24の発現が約45%の細胞に認められた。第11図は、10日間にわたって 培養された5X10’の単球をTCS (0,3μg/ml)で処理した結果を 示す。培養開始時にTCSを添加すると、10日間の試験期間中、 HIV抗原 の発現が完全に防止された。また5日目の単球培養物にTCSを添加したところ 、p24を発現する細胞の百分率が、3日間の間に約45%から2%に減少し。
さらに5日間で、抗原を発現する細胞の百分率がバックグランドのレベルまで低 下した。抗原の発現が培養中に起こる前後のいずれの場合でも、感染した個体由 来の単球における旧ν抗原の発現を、 TCSが阻止できるということは、上記 のデータから明らかである。
ここで検討する方法と知見を要約すると次のとおりである。
1、同時係属中の特許願“旧Vの阻害法”で提供された初期の知見によって、低 濃度の、 TCSとα−およびβ−MMCとは、 HIVに感染したT細胞と単 核マクロファージ系細胞とにおける旧V抗原の発現を有効に阻害することが証明 された。
低濃度(例えば約1μgirdより小さい)の上記化合物は、未感染細胞におけ るタンパク質合成をごくわずかしか阻害しない。
2、感染T細胞におけるウィルス発現に対する上記の選択的阻害効果が、植物と 真菌の両者を起源とする5cRIPを含む。
いくつかの別の単一連鎖のリポソーム失活化タンパク質にあることが証明された 。
3、 HIV感染T細胞にみられる選択的阻害効果(低濃度の5cRIPでは不 感染細胞中に産生されるタンパク質を阻害できないことから明らかなように)に 加えて、 MMCとTCS 、低濃度および/または低暴露時間で、 HIV感 染単球/マクロファージにおけるウィルスタンパク質合成を9選択的に阻害する ことができる。
TCSが、 HIV感染細胞中での細胞の増殖と生存率とを著しく選択的に低下 させたということは、先に出願した同時係属中の特許願に提示された研究が示し ている。この節では、 HIV感染細胞における細胞増殖を選択的に阻害するパ ラメーターを考案する。いくつかの代表的な5cRIPが、低投与量のレベルで 細胞の増殖を選択的に阻害する効果が証明されたのである。その上、パルス投与 法によって9本質的に完全な選択性が得られることが見出された。また同族では あるが別個のヒトウィルスであるHTLV−Iに感染したT細胞では、感知でき るほどの選択的阻害効果が全く観察されないので、この選択的効果は、旧ν感染 症に対して比較的に特異的であるということが分かる。細胞増殖の阻害は、処理 された細胞のチミジン取込みの阻害を追跡することによって測定したが、いくつ かの場合には、この方法は、アミノ酸取込みの阻害および/または細胞生存率の 減少のデータで補足した。細胞阻害の研究の詳細は実施例8と9で説明する。
5cRIPの有効阻害投与量を決定するために、未感染細胞とHIV感染細胞を 、一般に0.01〜5μg/railの範囲で増大させた濃度の選択された5c RIPに3日間暴露した。得られた細胞に。
放射能で標識したチミジンを12時間パルスし、細胞DNAに取込まれた放射能 標識を、細胞増殖の指数として測定した。
第15図は、 0.01.0.1 、 1. 5および10μg/mI!のTC Sの場合に測定したチミジン取込みレベルを示す。なおこの図中のH9とH9, I(IVは、それぞれ、未感染T細胞と旧V感染T細胞を示す。図から分かるよ うに、感染細胞の50%阻害は、約0.2μg/−の濃度で達成され、他方、未 感染細胞を同程度に阻害するにはほぼ10μg/mlのTCSが必要である。こ の二つの濃度の比率として定義される選択性指数は、したがってTCSについて は約50である。同様の結果がMMCについても得られた(図示せず)。
第15図に示されているように、最大の選択性効果(上記2曲線間の最大の差) は、1μgodのTCSで観察された。この発明の一つの態様によって、感染細 胞と未感染細胞間の阻害の選択性は、細胞を1選択された5cRIPに、連続的 に暴露するのとは異なり、そのパルス投与で暴露することによって著しく促進す ることができる。この効果は第16A図と16B図から分かるが、これらの図は 、チミジン取込みの阻害を、2μg/rn1の、TCS(第16A図)とMMC (第16B図)への暴露時間の関数として示している。図から明らかなように、 試験したscRI Pはいずれも、未感染細胞によるチミジン取込みの感知可能 の阻害は、これら化合物に2時間暴露してもみとめられなかった。他方、2時間 の暴露をすれば、続けて暴露しなくても。
感染細胞の細胞増殖をほぼ完全に阻害するのに十分であった。
なおこれは3日後に測定された。
第17A図〜17C図は、先の特許出願で報告したような、 TCSの濃度を増 大させた場合の細胞の生存率に対する効果を示す。
表示濃度のTCSに暴露してから2日および5日後の生存力のある細胞の数を、 それぞれlc1?A図と17B図に示し、また生存力のある細胞の百分率を第1 7C図に示したが、細胞の生存率は、生体染料排除法(トリバンブルー)によっ て測定した。
これらの図の細胞生存率のデータは、感染細胞が、特に高濃度のTCSで殺され やすく、また5日目よりも2日目により著しい効果が観察される。このことは、  “感染した”集団中の細胞の100%以下が、実際に、生産的に感染したとい うことを反映しているようである。生産的に感染していない細胞は、 TCSと MMCに対してあまり敏感でないようであるが、5日目の細胞カウント数に対す る薬剤暴露の効果が明らかに比較的小さいのは、それ自体生産的に感染していな い、 “感染”集団内の個々の細胞が優先する結果を反映している。生存力のあ る細胞の全数を生存百分率と比較すると、 TCSは、投与量依存形で、未感染 細胞に対するよりも旧V感染細胞に対し。
所定濃度で優先して、殺細胞(細胞を殺す)効果および静細胞(細胞の増殖を阻 害する)効果を与えることができることを示唆している。同様な結果がα−及び β−のMMCにも得られた。
第18A図と18B図は、濃度を増大させたPAP−I ニ、 119とH9, HIVの細胞を暴露させた場合の細胞阻害の程度を示す。第18A図から分かる ように、チミジン取込みに対する50%阻害のレベルと選択性指数とは、 TC Sの度合によく似ている。第18B図は、処理されたH9細胞と1(9,tll Vllへのアミノ酸(ロイシン)取込みの阻害が、チミジン取込みの阻害の場合 とよく似ていることを示している。
第19〜22図は、 PAP II (第19図)、ミトギリン(第20図)。
レストリフトシン(第21図)およびα−サルシン(第22図)で処理したH9 細胞と89. HIV細胞の選択的阻害曲線を示す。すべての場合9選択性指数 は約50〜70であった。前記第m節で考察したウィルス抗原阻害のデータと矛 盾することなく、これらのデータは、三つの真菌タンパク質が、植物の5cRI P類に観察されたのより幾分低い濃度で阻害することを示している。
精製リシン(ricin )のA!1lllの旧V感染T細胞に対する阻害効果 も研究した。感染細胞および未感染細胞の両者を、濃度を0.001〜10μg /mli!の範囲で増加させたりシンのA鎮に暴露させた。細胞の阻害を3H− チミジンの取込みの阻害で測定゛ した。感染細胞と未感染細胞を、 100m Mの乳糖の存在および不存在下で試験した。この乳糖は、精製A鎖部剤中に混入 しているB鎮による非特異的毒性を制御するために添加した。
未感染細胞の3H−チミジン取込みの阻害レベルは、10μg/dのりシンA鎮 では約20〜30%であったが、乳糖は阻害効果がほとんどなかった。対照して みると、 HIV感染T細胞の阻害は、0.1〜1μg/−のりシンA鎮で著し く増大し、 10μg/mlで事実上完全に行われた(98%阻害)。
)ITLV−Iに感染したT細胞に対する5cRIP類の阻害効果も試験した。
)ITLV−I(ヒ)T細胞白血病/リンパ腫ウィルス)は、 HIVと共通の いくつかの特徴、すなわち0KT4/ロイシン3+リンパ球に対する向性2Mg +2依存性高分子量逆転写酵素。
類似の大きさと性質を有するいくつかの構造タンパク質および限定された核酸の 相同を有する。
1(LTV−Iに感染した細胞を、実施例10に記載の方法にしたがって、濃度 を増大させたTCS 、 MMCもしくはミトギリンに暴露した。未感染細胞間 いて、三つのタンパク質で試験し、チミジン取込みの阻害を5cRIPの濃度の 関数として第23A〜23C図に示す。試験したどの化合物についても選択的阻 害は全く観察されなかった。
具体的に述べると、 IILTV−1に感染した細胞がこれらの化合物によって 阻害を受けにくいのは、未感染のH9細胞と同じである。この節で考察した方法 と知見を要約すると次のとおりである。
1、同時係属出願中の特許願“旧Vの阻害法”で提供された最初の知見によって 、 TCSとMMCが、 IIIV感染T細胞の細胞増殖を選択的に阻害できる ということが、チミジン取込みの阻害と低下した細胞生存率の両者によって証明 されることが分かった。
2、感染T細胞の細胞増殖に対する選択的阻害効果が、いくつもの追加のA鎮様 植物タンパク質と真菌タンパク質について証明された。試験された全化合物は、  )IIV感染細胞もしくは未感染細胞を化合物に連続的に暴露する検定条件下 で試験した場合、約50〜70の選択性指数を示す。
3、感染T細胞に5cRIP類をパルス投与することによって。
本質的に完全な選択性(すなわち:未感染細胞に対しては測定可能な阻害効果が ない)を得ることができる。
4.同族ではあるが異なるヒトレトロウィルスのHTLV−1に感染したT細胞 には全く選択性がないことから明らかなように9選択効果は旧Vに対して特異的 なものである。
(以下余白) ■、単一連鎖リポソーム失活化タンパク質この発明に有用な5cRIPタンパク 質類は、タンパク質の起源(植物、真菌もしくは細菌)と、天然産タンパク質の サブユニット(単一連鎖もしくは二つのサブユニット)によって。
一般に4グループの一つに分類することができる。
第一グループには、多数の植物によって産出される。タンパク質合成の単一連鎖 阻害剤が含まれる。このグループのタンパク質の例としては、Te3(ロウ、ク オーフエン、グ、クスジャン、ワン、グーヘン) ;MMC(フアラスカ、スプ リフィコ、リン、 1970.1978.バービエリ、 1979.1980)  ;アメリカヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質(バービニ1ハ1982゜アービ ン、 1975.1980.1983) ;ゲロニン(スターベ、 1980)  ;ジアンチン30とジアンチン32 (dianthin32) (スターぺ 、 1981) ;クロチンfl (crotinII ) (コンデ);カー シンII (curcin II )(コンデ):小麦胚阻害剤(ロバーツ)お よび穀物から得られるいくつかの他のタンパク質阻害(コールマン、ガスバリー カンパニ)がある。
第ニゲループの5cRIPには、真菌起源から得られるものと。
単一連鎖のペプチド形で天然に生成するものがある。このグループの例は、α− サルシン(ロドリゲス、オールスン、 1965a、 1965b) ;レスト リフトシン(ロドリゲス)ミトギリン(ロドリゲス);エンマイシン(enom ycin) (コンデ):フェノマイシン(phenomycin> (コンデ )がある。
いくつかの植物は、二つの似ていないサブユニットすなわちペプチド連鎖、すな わち、大きなリポソームのサブユニットのリポソームRNAに対し特異的なリポ ソーム失活化活性を有する酵素的に活性なA鎮と、毒素を細胞表面のレセプター に結合する作用を行うB類とで構成された細胞毒素を産出する(オールスンズ、  1982)。この種の細胞毒素で最もよく知られているのは、リシン(ric in ) 、アブリン(abrin )およびモデシン(modeccin>で あり、これらはすべて構造と作用機構が似ている。これらのタンパク質のサブユ ニットは。
ジスルフィド結合で連結され、またこの結合は還元条件下で切断することができ (オールスンズ、 1982) 、個々のサブユニットを精製することができる 。細胞毒素のAサブユニットすなわちリポソーム失活化サブユニットは、この発 明にしたがって第3グループの5cRIPを形成する。
第4グループの5cRIPは、シゲラ・ジセンテリエ(Shigella dy senteriae)由来の細胞毒素と同様のツガ様(Shiga−11ke) 毒素のような単一連鎖の、細菌タンパク質すなわちペプチドの細胞毒素である( コールグーウッド)。これらの毒素は。
前記の植物細胞毒素のA鎖に類似しかつ同じ作用モードを有する一つのA鎮様サ ブユニット(エントウ、 1987年)と、細胞結合機能を有する多Bサブユニ ットとで構成されている。
これらのAサブユニットは、第4グループの5cRIPを形成する。
いくつもの証拠が、4グル一プ全体の5cRIPは共通の構造上の特徴を分けも って、共通の作用機構を有することを示している。リシン、モデシン、アルビン のA鎮はすべて、アミノ酸配列相同性の領域示しくオールスンズ、 1987)  、次のような多数の単一連鎖植物旧P類、すなわちアメリカヤマゴボウ抗ウイ ルスタンパク質(アービン、 1975) ;小麦胚失活剤(ロバーツ) ;M MC(バービエリ);ゲロニン(スターペ)ニジアンチン類(スターベ);およ びTe3 (マラガノア)は。
−次ペプチド構造かりシンA鎖に似ている。ツガ様細菌毒素も、リシンAと配列 相同性を示す(コールグーウッド)。レストリクトシン、ミトギリンおよびα− サルシンの一次構造はすべて、高度の配列相同性を示す(ロドリゲス)。
本願で定義される5cRIP類も、リポソーム不活性化活性の共通の機構を分け もっており、この活性には、60Sリポソームサブユニツトの大きなリポソーム RNA (γRNA )に対する部位特異的酵素活性が含まれる(オールスンズ )。リシン。
アルビンおよびモデシンのA鎖;単一連鎖の植物阻害剤の。
アメリカヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、クロチン■、カーシン■;真菌タン パク質のミトギリン、α−サルシン、レストリクトシン、エノミツク、フェノマ イシン:およびツガ様細菌毒素を含む、従来研究されてきた5cRIP類のいく つかには、真核リポソームの6OSサブユニツトの触媒失活化作用が報告されて いる(コンデ)。リシン、アルビン、モデシンおよびアメリカヤマゴボウ抗ウイ ルスタンパク質を含む多くの植物阻害剤の場合、リポソーム失活化作用の機構に は、特定のアデノシンヌクレオチドサブユニットからアデニンを除くN−グリコ シダーゼ活性が含まれる。α−サルシン、ミトギリンおよびレストリフトシンを 含む、現在までに研究された真菌阻害剤についての失活化作用には、N−グリコ シダーゼ阻害剤タンパク質の開裂部位に近い特定の部位のホスホジエステル結合 の開裂反応が含まれる(エントウ、 1982.1987)。
報告されている単一連鎖リポソーム失活化性タンパク質に共通の他の特徴は、あ る種のウィルス感染細胞系におけるタンパク質合成の阻害を促進することである 。例えば、ゲロニン、ジアンチン−32,MCI [エム・シャランチア阻害剤 (M。
charantia 1nhibitor )およびPAP−5がすべて、単純 ヘルペスウィルス−1(ISV−1>またはポリオウィルスIに感染したHEp −2細胞のタンパク質合成を、未感染細胞のタンパク質合成よりも一層大きく阻 害するということが観察されている(ホアートマシ)。選択的阻害効果を得るの に必要な阻害剤タンパク質の濃度は、一般に10〜100μg/mlであり、み とめられる阻害の程度は、一般に約50%より小さい(ホアートマシの第3図) 。
α−サルシン、ミトギリン、レストリクトシン、 PAPおよびアルビンのA鎖 を含むいくつかの単一連鎖の阻害剤が、ピコルナウィルス、脳心筋炎ウィルス( EMC)に感染したHeLa細胞のタンパク質合成を選択的に阻害することが、 より最近になって示された。選択的阻害が、α−サルシンとアルビンのAt1f iの比較的低い失活化濃度でみとめられた。アデノウィルスに感染したHeLa 細胞と、セムリキ森林熱ウィルスに感染したBHK細胞の選択的阻害も観察され た。その後の研究によって、ウィルス感染性宿主細胞上の表面レセプターに、  6MCウィルスもしくはポリオウィルスが結合すると、その細胞の。
失活化性タンパク質に対する透過性が増加することが分かった(ファーナンデー ーブエンティス、 1980.1983)。
ウィルス感染によって、単一連t[IJボソーム失活化性タンパク質の、感染細 胞に対するタンパク質阻害効果が促進されるが、この効果は、特異的ウィルスに 関連する感染細胞のタイプとに強く左右されるようである。例えば、ウィルスに 感染したHeLa細胞に関する上記研究において、 EMCに感染した場合は、 アデノウィルスに感染した同じ細胞よりも、タンパク質合成の選択的阻害が著し く大きいことを示した。同じ引用文献では、セムリキ森林熱ウィルスに感染した B)IK細胞が。
感染細胞と未感染細胞間でタンパク質阻害に最大で約40%の差異を示した。さ きに示したように、ポリオウィルスまたは)ISV−iに感染したHEp−2細 胞においては1選択的タンパク質阻害効果は、高い失活化濃度で観察されただけ で、感染細胞と未感染細胞間の阻害度の最大差は、約50%であった。
上記第■節で提供された知見から、異なるレトロウィルスに感染したT細胞が、  5cRIP類に対する反応に劇的な差異を示すことが分かっている。特にヒ) T細胞がHLTV−Iに感染すると、 5cRIP類による検出可能な選択的阻 害作用がなくなる。他方、異なるが密接に関連するレトロウィルスの旧Vに感染 したT細胞には、80〜90%の阻害効果の差異が、約0.1〜1μg/rIL 1の濃度の低い失活化濃度で観察される。さらに。
その細胞がパルスされた投与に暴露された場合は、100%までの選択的阻害効 果の差が観察される。
小投与量のTCSとMMCによって、 )IIVに感染したT細胞と単球マクロ ファージにおけるウィルス抗原の発現を著しく選択的に阻害し、かつ感染T細胞 の細胞生存率を選択的に減少させたということは、以前に示した(同時係属出願 中の特許願“旧Vの阻害法”)。ここにおいて、上記の発見が、T細胞について 9代表的な、単一連鎖植物阻害剤と真菌阻害剤と2−サブユニットの植物毒素の A鎮を代表する合計9箇の5cRIP類に拡大されたのである。゛その上、 H IVに感染したT細胞および/または単球/マクロファージを上記5cRIPで 処理すると、従来観察されたことのないいくつかの重要な効果を与えることが分 かったのである。すなわち以下の効果である。
(a)未感染細胞には実質的に非毒性の5cRIPの濃度での、 )IIV感染 T細胞における旧V抗原の発現とウィルスの複製の実質に完全な阻害: (b)TCSで処理した。ウィルス感染単球/マクロファージにおける細胞抗原 に対するウィルス抗原の選択的減少:および(C)試験された種々の異なる5c RIP類によって行われる実質的に同程度の選択的阻害:である。特に、第■節 で述べたように、試験されたすべての植物および真菌の化合物が、約50〜70 の、細胞増殖の阻害に対する選択性指数を示した。このことは1選択性効果が、 試験されたリポソーム失活化タンパク質問で大きく変わるという従来技術の報告 とは異なっている。上記の結果は、試験を行った9箇の5cRIP化合物の代表 的な性質を総合して得られたものであるが1本願発明で提供される著しい選択性 効果が、上記定義の4グループの5cRIP類を含むと結論してもよいというこ とを示している。
■、ヒトの旧ν感染症の治療 エイズの病因の連鎖の一つは、CD4+TIJンバ球の破壊のようであり、細胞 破壊の少なくとも一つの機構が、感染細胞が融合して大型の多核細胞を形成する ことであると示唆する証拠が生体内および生体外にある。本願発明者らおよび共 同研究者らは、以前に、 CD4抗原と、旧νへの感染しやすさとの関係を研究 した(リフソン、 1986a−c)。この研究によって、T1778球の感染 にはCD4抗原を必要とし、その感染プロセスでは、 CD、抗原と、旧νの1 種以上のエンベロープタンパク質との相互作用が必要なことを示唆している初期 の報告(ダルグリ−シュ;クラ−/ ”777、1984a、 1984b ;  7クドーガル、 1985a、 1985b、 1986;7ドン;ソドロス キー)が確認された。また本願発明者らの以前の研究によって、感染T細胞が、 生体外で、感染CD4+T細胞と未感染CD4+T細胞の両者と融合して大型の 多核シンシチウムを産生じ、その細胞融合が、抗CD4抗体を添加することによ って阻止されることが分かった。これは次のことを示している。すなわち旧ν感 染のような細胞融合は、感染細胞の表面上のウィルス抗原とT’Jンバ球CD4 抗原との相互作用を必要とする(感染細胞または未感染細胞のいずれでも)こと である。またこの結果によって、 )IIVに感染した個体から単離された比較 的少数のCD4+T細胞しかIIIV感染の証拠を示さなくても、 (1:04 十T細胞の大部分がいかにして破壊されるかを説明することができる。この機構 によって、感染1978球が、細胞の融合と破壊に対して、健康なT細胞を“回 復させる”と考えられる。
CD4+抗原の高い発現に対して選択された1978球を用いて1発明者らは、 さらに以前の研究で次のことを示した。
すなわち、(a)T!Jンパ球の旧Vへの感染性は、抗原の表面濃度が増加する につれて著しく増大する。および(b)細胞融合によるシンシチウムの形成が、 高CDJ+細胞では極めて高速で行われることである。この結果は、 HIV感 染症におけるCDJ+抗原の重要性と、続いて起こる細胞融合の現象についての 初期の知見を裏付けている。
また、単球/マクロファージが旧V感染症の病因に含まれることを示す証拠があ る。単球/マクロファージ系の細胞が。
生体外で旧Vに感染可能であり(クロウ、ガードナー、 1986a、 198 6b ;ケーニッヒ;ホー;チェイト:アームストロング:スタイカー)、単球 が、 1(IVの中枢神経系への拡散に関係している(ケーニッヒ)ということ が報告されている。旧Vに感染した患者から調製した単球について第■節で報告 した研究は、たとえウィルス抗原が、比較的少量の細胞に、生体内に活性をもっ て発現されても、多量の、血液とve臓のマクロファージが旧V感染症を保持す ることを示している。体内に旧Vの貯蔵庫を提供するのに加えて、マクロファー ジは。
細胞融合による1978球の破壊に直接関連している。発明者らおよび共同研究 者らによる最近の研究は、 HIvに感染した単球が、未感染CD41Jンバ球 と容易に融合し、巨大な多核シンシチウムを形成することを示した(クロウ)。
また、マクロファージがCNSの旧V感染症に関連することを示す証拠がある( ケーニッヒ)。
5cRIP類によって生ずる選択的ウィルス阻害効果を、この発明にしたがって 、いかにしてヒトの旧V感染症の治療に利用できるかは、上記のことから明らか である。IIIVの複製を選択的に阻害する5cRIP類の性質は、ウィルス抗 原の発現と逆転写酵素の活性とを実質的に完全に阻害することによって証明され ているが、この性質によって新しい細胞に感染可能な新しいウィルスの産生を減 少させることにより感染の数を減らすことができるであろう。さらに、ウィルス 複製の阻害は、単球/マクロファージなどの細胞が提供するウィルスの“貯蔵庫 ”の排除を促進する。この点については、少なくともひとつの5cRIPのTC Sは、血液脳関門を通過できるようであり、 HIV感染症のCNSへの拡散に 対して有効であるに違いない。
第2に、先に考察した証拠は、 CD4 +T子細胞、感染したT細胞もしくは 単球/マクロファージとが融合するには、感染した細胞の表面に旧V抗原が存在 することが必要であることを示唆している。ウィルスタンパク質の発現が実質的 に減少するということは、感染症の細胞変性効果が著しく減少することに関連す ると考えられる。
この発明による。 5cRIP類による旧Vの治療の他の治療上の利点は、 H IV感染T細胞を選択的に阻害することである。
感染したT細胞は、未感染のT細胞と融合するポテンシャルを有し、全T細胞の 集団の消耗を促進するので、感染細胞を選択して破壊すれば、“二次的な”T細 胞の破壊の程度が制限されるけずである。
また5cRIPタンパク質は、ウィルスレベルの一般的な抑制と感染細胞でのウ ィルスタンパク質の合成の阻害によって。
HIVに感染した個体の免疫適格性の減退に関連するその外の現象を阻害もしく は防止することが期待できる。
治療上有効な5cRIPの投与量は、治療対象のヒトの容易に監視できる種々の 因子によってきまる。T細胞における旧Vの複製と細胞増殖の選択的阻害が、特 に試験された真菌由来の5cRIPについて、0.01μg/WLlという少量 の投与量で観察された。いくつかの5cRIPまたは急性の感染症の場合は、1 μg/mj2までもしくはそれを超える投与量が必要である。しかし、 5cR IPに長期間暴露した場合でも、1〜2μgodの範囲の濃度が。
未感染細胞をひどく阻害することはない(第■節)。0.01〜1μg/mlの 血液中の5cRIPの濃度は、約3.50!!の血漿容積を想定して、約0.0 3〜3■5cRIPの全5cRIP投与量を投与することによって達成できる。
TCSの場合、この投与量は、ヒトに流産を起こさせるのに使うTCSの投与量 5〜12.5■に匹敵し、この投与量では、ヒトにひどい副作用を一般に起こさ ない(クオーフエン;ホワン)。
この発明の治療法において、 5cRIPは、旧ν感染症の下記指標の少なくと も一つに測定可能な減退をもたらすのに有効な投与量で、 )IIVに感染した ラインブレイク(limebreak)のない患者に投与される。
(a)HI V感染子細胞に関連する旧V抗原のレベル:ら)血流中の旧V抗原 のレベル; (C)HI V感染子細胞に関連する逆転写酵素の活性:(d)HI V感染子 細胞と未感染T細胞きの生存率:および(e)選択された旧V抗原と、 TCS もしくはMMCで治療された。
)11Vに感染した単核食細胞系細胞における選択された細胞抗原との比率。
監視される旧V阻害の指標として好ましいのは血漿抗原のレベル、例えばELI SA法を用いて容易に追跡できる血清もしくは血漿のp24のレベルである。指 標の減退は、化合物を投与した後1〜5日以内に測定できることが好ましい。さ らにこの発明の方法には1代わりに、指標の少なくとも一つが減退するのを測定 し、 IIIV感染症の測定された指標がもはや減退しなくなるまでscRI  Pの投与を繰返す方法が含まれる。
一連の投与が、例えば数週間にわたって行われる場合、患者は、抗旧Vタンパク 質に対するアレルギー反応を監視しなければならない。
強い反応が、第一番目に投与された5cRIP 、例えばTCSに起こったなら ば1例えば第二番目の5cRIP 、例えばMMCを投与して、免疫反応とその タンパク質の中和を最小にする。発明者の一人が行った予備的な動物実験のデー タは、これら二つのタンパク質が、実質的に、交差免疫反応性でないことを示唆 している。し、かし、治療を受けている多くの患者は、免疫性がいちじるしく弱 くなっているので、これらタンパク質に対する免疫反応は、比較的小さな副作用 である。
これらのタンパク質は9種々の放出形態の一つで非経口で投与することができる 。放出形態には、液剤形、リポソームで包んだ形態、およびタンパク質を、 H IVに感染する可能性のある細胞もしくは旧Vに感染した細胞に目標を定めて、 抗T細胞、抗マクロファージまたは抗開V抗体のようなキャリヤに結合させたも のがある。種々の形態のペプチド医薬製剤の製造法と貯蔵法、および製剤を、静 脈、筋肉、皮下、粘膜および吸入によって投与する方法が医薬産業界には知られ ている。
下記の実施例によって、この発明の1種々の方法と用途。
およびこの発明のスクリーニング法において観察された代表的な抗開V効果を例 証する。実施例は例証するのを目的とするもので、この発明の範囲を少しも限定 するものではない。
(以下余白) 見料 [3]H−チミジンと[3]H−ロイシンは、 Ne@EnglandNuc] ear社から入手し;フルオレセインイソチオシアネート(FITC)を抱合し たヤギ抗ヒトIgG試薬は、 Zymed社(米国。
カリフォルニア州、バーリンゲーム)から入手し;抗p24モノクローナル抗体 は、米国、カリフォルニア州、ディビスのUCMedical Centerの ジェイ・カールソン博士(叶、J、Carlson)から提供された。
B、…L垂胤立 HIVのDV菌株を、未怒染ドナーからの単球/マクロファージの生体外感染を 含むすべての実験に用いた。これは、カボシ肉腫をもった異性愛男性の末梢血液 から得たローパッセージ(lo匈passage )単離物である(クロウ)。
ウィルスの高力価保存物の数lを、VBTリンパ腫細胞系内で増殖させて(リフ ワンら、 1986年a −C) 、その小分けしたものを、使用するまで一7 0°Cで貯蔵した。旧V−Dνの貯蔵培養物は、約5X10’感染単位/戚を含 有していた。なおこの感染単位は、5 XIO’ VB指示細胞に接種して5日 間培養することによって特徴的な細胞変性効果(CPE )を生ずるのに必要な 感染ウィルスの量と定義する。貯蔵培養物は、公表された方法(ホフマン)で測 定して約89 X 10’CI)DIの逆転写酵素活性をもっていた。他の実験 では、詳細に述べであるように。
HIVに感染したドナーから得た単球/マクロファージを利用した。これらの実 験では、利用した旧V単離吻は、特定の患者の自系の単離物であった。、T細胞 の研究には、 HIVのHχB−2単離物を用いた。
C9工豊m H9Tリンパ球細胞はH9細胞系由来のものであった。(ボボビッチ)。’il B細胞、Tリンパ球芽細胞系は、ニス・スミス博士(スタッフォード大学)から 入手した。蛍光で標識した抗CD4抗体を利用する蛍光活性化細胞選別法を2強 < CD4を発現する。 VBのサプラインを得るのに用いた。細胞は、 10 %(v/v)の熱で不活性化したウシ胎児血清を補充したRPMI−1640内 に保管した。
D、 マクロファージ ヒトマクロファージ培養物は、既定の方法によって、ヒト血液のロイコホレーシ ス(Ieukophoresis )製剤と正常な献血者由来の軟膜とから得た 末梢血液単核細胞から調製した(クロウ)。要約して述べると、末梢血液単核細 胞は、フィコールハイバーク(Ficoll−hypaqe )を用いる密度遠 心法で単離し、20%ウシ胎児血清を補充したRPM11640媒体にいれて。
37℃で1時間保持してガラス製ペトリ皿に付着させた。洗浄後(汚染している 。非接着性の白血球を除去するため)、氷上にて、5μM EDTA−PBS、 5%FCSの媒体中に10分間入れ。
次いでゴムのポリスマンでこすりとることによって、単球をベトリ皿から回収し た。次いで回収した単球製剤を、遠心分離し、10%のプールされた男性の旧V −負−ヒト血清を含有するRPM11640媒体(感染媒体)中に懸濁させ、テ フロン培養容器に2XlO’細胞数/滅で入れた。細胞生存率は、培養中最初の 5日間は減少し、約5X10’細胞/dの安定した密度になった。長期の培養物 は、4ケ月間もこの密度に保持された。
媒体は通常7日毎に取替えた。
トリコサンチン(TCS )は、トリコサンチン・キリロウィ(Trichos anthes kiriloieii )の根の塊茎から得られる植物タンパク 質である。このタンパク質は、α−トリコサンチン(ロー)およびラデソクス・ トリコサンチンス(Radix tricho−santhis ) (クラオ ーフェン)としても知られ、約224(グー)〜234(クスジャン)のアミノ 酸残基で構成され、約24.000ダルトンの分子量を有する塩基性の単一連鎖 のタンパク質である。TCSを精製した形態で得る好ましい精製法を、以下の実 施例1で概説する。この方法には、第1図に示す三つのクロマトグラフィによる 分離が含まれている。TCSのタンパク質の配列は解明されており(グー;ワン )7分子モデルは。
細胞フルオログラフィX線分析法によって得られている(ケモモルカリン(MM C)は、苦味のメロン植物のモモルディカ・シャランチ+ (11oiordi ca charantia )の種から得られる塩基性の糖タンパク質である。
このタンパク質は、α−及びβ−モモルカリンと指名された二つの同族の形態を もっているようである。α−七モルカリンは、約31,000〜32,000ダ ルトンの分子量と約1.6%含有量の中性糖を有すると報告されている。β−モ モルカリンは、約29.000ダルトンの分子量。
と約1.3%含量の中性糖を有すると報告されている(チャン)。
この発明によれば、モモルカリンの両形態ともに、 HIVに感染したTリンパ 球と単球/マクロファージにおけるHIV抗原の発現を阻害するのに有効である 。モモルカリンは、α−とβ−とのモモルカリンと、 HIVに感染した血液細 胞におけるHIV抗原の発現を阻害するのに有効なこれらタンパク質の活性部分 とを含むものであると定義する。この植物糖タンパク質は、既定の方法にしたが って、 CMセフラロースCL−6BとセファデックスG100を用いて、エム ・シャランチャの種から得られるアセトン抽出液を分画することによって均質な ものを単離可能で[ユアン(Yeung ) 、 1985]下記実施例2で詳 細に述べる。第2図は、 MMCに実施される三つのクロマトグラフィによる分 離法を示す。これらのタンパク質は、 TSK250のゲル透過カラムを用いる 高速液体クロマトグラフィ(HPLC) 。
SDSゲル電気泳動法および免疫電気泳動法で分画した場合。
均等である。
モモルカリンは1分子量が30,000〜32.000ダルトンの範囲にあり、 細胞の存在しない系でリポソーム阻害活性を有する1種以上のエム・シャランチ ャ阻害剤(“MCI”)と同族でおそらく同一物であると思われる0文献に記載 されているこのような阻害剤は1分子量が31,000ダルトン(フアラスカ) または30,000ダルトン(スプリフィコ)のモモディ力・シャランチャ阻害 剤;分子量が約32,000ダルトンの“アグリチニン” (Agglutin in) (リン、 1970.1978) ;およびエム・シャランチャの種か ら得られた血球凝集性レクチン中の四つのサブユニット(分子量が、 30,5 00.29,000.28,500および27,000ダルトン)のうちの1種 以上と思われるものである(バービエリ、1980)。
リポソーム不活性化タンパク質として最も広く研究されたMCI は、最初は2 分子量が23,000ダルトンのタンパク質であるとされていたが、その後の分 子量測定では、約31,000ダルトンの分子量であった(フアラスカ)。
3、アメリカヤマゴボウ−ウィルスタンパク −IPへP−IPAP−1は1分 子量が約27,000ダルトンの、植物由来の単一連鎖タンパク質である。この タンパク質は、ジェイムズ・ディ・アービン博士から提供されたもので、公表さ れた方法にしたがって、アメリカヤマゴボウのフィトラッカ・アメリカーナ(P hytolacca americana)から調製された。概略述べれば次の とおりである。若い草木から得たビイ・アメリカーナの葉を、蒸留水中でホモジ ナイズし、濾過し、濾液を40%硫酸アルミニウム溶液中に入れて遠心分離し沈 澱物を除去した。
得られた上澄液をDEAEイオン交換クロマトグラフィに付した。
PAPのタンパク質阻害活性全体を含むタンパク質のピークを。
さらにホスホセルロースイオン交換クロマトグラフィによって分画した。 0. 12M、: CIで溶出され、大部分のタンパク質阻害活性を有するピークを用 いた。
4、アメ官カヤマゴボウ ウィルス ンバク −■PAP−■PAP−Uは、ビ イ・アメリカーナから得られる。もう一つの単一連鎖リポソーム不活性化タンパ ク質である。このタンパク質は2分子量が約29,000ダルトンの単一ポリペ プチド連鎖である。このタンパク質は、ジエイムズ・ディ・アービン博士から供 給されたもので、公表された方法(アービン、 1980)(PAP−Iを製造 する際の精製法の改変法を含む)で調製されたものである。概略述べれば次のと おりである。PAP−Tの精製に用いた最後のホスホセルロースのカラム由来の 溶離画分が、タンパク質阻害活性の二つの主要ピークを与えた。この最初のピー クはPAP−Iに対応するものである。2番目のピークをPAP−IIとした。
PAP−1と同様に、PAP−IIタンパク質は。
細胞の存在しない系での真核タンパク質の合成を強く阻害し。
タバコモザイクウィルスの透過も阻害する。しかしこの二つのタンパク質は9分 子量、トリプシンペプチド地図、および免疫特性で識別することができる。
5、アメリカヤマゴボウ ウィルスタンパク 一5PAP−3PAP−Sは、ビ イ・アメリカーナから得られる第三番目の区別しうる。単一連鎖の、リポソーム 阻害タンパク質である。
このタンパク質は2分子量が約30,000ダルトンの単一のポリペプチド連鎖 である。このタンパク質は、ジエイムズ・ディ・アービン博士から提供され、公 表された方法(バービエリ)で調製されたものである。PAP−1、PAP−I I及び/またはPAP−Sは9本願明細書では、一般的に、“アメリカヤマゴボ ウ抗ウイルスタンパク質”と呼称する。
6、α−サルシン α−サルシンは1分子量が約17,000ダルトンである。真田の単一連鎖ポリ ペプチドである(サーク口)。このタンパク質は、アール・アミルス博士(叶、  R,Am1ls) (UniversidadAutonoma de Ma drid、スペイン、マドリード)から提供され。
公表された方法(オルスン、 1963a、 1965b)によってアスペルギ ルス・ギガンテウス(Aspergillus giganteus )から得 ることができるものである。概略を述べれば次のとおりである。エイ・ギガンテ ウスの醗酵物を、プレートとフレームプレスで濾過し、洗浄した抽出物を、 p Hを7.0に平衡化したカルボン酸樹脂に吸収させた。これを1.5M MCI で溶離して。
α−サルシンの活性を有する二つのピークを得た。これらを濃縮して合わせ、活 性炭で処理していくつかの汚染タンパク質を除去した。粗物質を、さらに、 0 .4?I−0,9?’lのリン酸緩衝液の匂配液を用いてカルボン酸イオン交換 樹脂で分画した。
α−サルシンが実質的に純粋なタンパク質として溶出した。
7、レストリフトシン レストリフトシンは、α−サルシンと同様に真菌の単一連鎖ポリペプチドであり 1分子量が約17,000ダルトンである。
このタンパク質は、アール・アミルス博士から提供されたもので、公表された方 法(オールスン、 1963)で9アスベルギリス・レストリフラス(Aspe rgillis restrictus)から得ることができる。
8、ミトギリン ミトギリンは9分子量が約17.000ダルトンの同族の真菌タンパク質である 。このタンパク質は、アール・アミルス博士から供給され、公表された方法(オ ールスン、 1966)によってアスペルギリス・レストリフラス(Asper gillis restrictus)から得ることができる。
(以下余白) 夫差号± トリコサン乱乙q裂遣 下記方法の全工程はすべて4℃で実施した。テ、イ・キリロウイの新鮮な根の塊 茎の皮を除き薄く切って小片にし、 pH1のノーマルセーライン(米国薬局方 の等張車塩水) (0,7f/kg)中でワーリングブレンダー(誓aring  blender)を用いて均一化した。得られたホモジネートをチーズクロス で濾過して破片を除去した。得られたエキスを、INNAO)lでpl(8に調 整し。
2時間攪拌し2次いで一夜静置した。得られた懸濁液をs、oo。
rpmで15分間遠心分離し、得られた上澄み液をI NNAOHでpH8に調 整した。1時間静置後、冷アセトン(0,8μgod溶液)を添加した。重い沈 澱が生成し、混合物を30分間攪拌した。
5.0007μmで15分間遠心分離することによって、沈B(Apl)を集め た。上澄み液に冷アセトンを加え(1,2μg/mA上澄み液)、2時間静置は 、沈降した物質(AP2 )を遠心分離することによって回収した。二つの画分 APIとAP2を最小容積のリン酸緩衝塩水(PBS )中に懸濁させ、同じ緩 衝液に対してエクステンシブ(extensive )透析に付し、各画分の上 澄み液と沈澱を遠心分離で分離した。次に得られた沈澱をPBSで再抽出し、遠 心分離し、得られた上澄み液を先に得た上澄み液と合して副画分Sを作製した。
一方沈澱については、再抽出後、副画分Pを作製した。このようにして両分AP Iから。
二つの副画分APISとAPIPを得た。各種画分の収量は9次のとおりであっ た。すなわち1kgの薄く切った塊茎から3.2gのAPISと3.8gのAP 2Sを得た。
画分AP2S (1g)を、約10mfの0.05Mリン酸緩衝液(pH6,4 )に溶解し、 CM−セファロースCL−68(ファーマシア社)のカラムに注 入した。このカラムは、予め0.05Mリン酸緩衝液で平衡化したものを用いた が、最初の溶離は同じ緩衝液で行った。第3ビークC3(第1A図)を溶離した 後、第1A図に示すように、前記の同じ緩衝液による0〜0.3M NaC1の 線形匂配液を注入した。C6と命名したタンパク質のピークを集め。
蒸留水に対して透析し、凍結乾燥して高度に精製されたトリコサンチンを得た。
トリコサンチンのAP2Sからの平均の収量と回収率とは約180■(18%) である。
画分APISからも、さらにDEAE−セファロースCl−6Bカラムのクロマ トグラフィに付すことによって、高度に精製されたトリコサンチンが得られた。
APIS (1g)を14m1の蒸留水に溶解した。0.IM NaC1(pH 8,0)を含有する0、02M NH,)ICU。
に対して透析した後、上記したのと同じ緩衝液で予め平衡化したDBAE−セフ ァ0−スCL−68カラム(1,5X32cm)に注入した。カラムクロマトグ ラフィを、室温にて70mf/hの流速で行い、溶出液を10dづつの画分に集 めた。カラムを、 0.1M Nacl含有の出発時の緩衝液(0,02M N H4NC0,)の100 ifで洗浄し。
上記と同じ重炭酸緩衝液による0、2M NaC1と0.5M NaC1で。
段階的溶離を行った。溶離は、 280nmの波長の吸光度で監視した。溶出液 を、4画分D1〜D4 (第1B図に示す)に集め。
透析して凍結乾燥した。APISからのトリコサンチン濃縮両分D1の平均の収 量と回収率とは約185■(18,5%)である。
トリコサンチン濃縮画分D1を、 AP2Sについて上記したのと類似の方法で 、 CM−セファロースCL−6Bカラムを用いてさらに精製した。P6と命名 したタンパク質ピーク(第1A図)を集め、−70℃で保管するか、または蒸留 水に対して透析して凍結乾燥して高度に精製されたトリコサンチンを得た。DI  (Ig)から得たトリコサンチンの平均の収量と回収率とは約445■(44 ,5%)である。
ティ・キリロウイのスライスした新鮮な塊茎1kgからのトリコサンチンの合計 した(AP2SとDI)収量と回収率は約900■(0,09%)である。
モセルディ力・シャランチャの皮をむいて乾燥した成熟種子(100g)を、0 .9%塩水中に(約4 ml/1g ) 、 ワーリングブレンダーで均質化し 、チーズクロスで濾過した。濾液のpHを28)ICIで4.0に調整し1次い で12.00Or pmで20分間遠心分離した。上澄み液(粗エキス)を、4 ℃でアセトン分画に付した。前記粗エキスに、 0.8V/Vの冷アセトン(− 20℃)を。
常に攪拌しながら、徐々に添加し、得られた混合物を4℃で1時間保持し9次に 5.0001pmで15分間遠心分離して沈澱(API)を取出した。次いで上 澄み液に冷アセトン(−20℃)を添加して最終濃度を2. OV/νにした。
4℃で1時間静置後。
混合物を5.00Orpmで15分間遠心分離して沈澱(APII)を回収し、 これを0.05Mリン酸緩衝液(pH6,4’Jに再懸濁させ。
同じ緩衝液に透析し2次いで同じ緩衝液で平衡化したCM−セファロースCL− 6Bカラム(ファーマシャ社)に注入した。最初の溶離は、同じ緩衝液で行った 。第三のピークが溶出した後、第2A図に示すように、同じ緩衝液によるO〜0 .2M NaC1の線形匂配液を注入した。また第2A図は、このカラムの溶離 曲線を示すe C5l+とC1と命名したタンパク質ピークを集めて9−70° C貯蔵するか、または蒸留水に対して透析して凍結乾燥した。APIIからの平 均の収量と回収率は、Csb (136■。
17%)およびC6,(76■、9.5%)である。
タンパク質画分Csb (50■)とCb−(50■)を、別々に2.5iのリ ン酸緩衝塩水(PH7,2)に溶解し、不溶解沈澱物を遠心分離で除去し1次に 同じ緩衝液で平衡化されたセファデックスG−100(ファイン)カラム(ファ ーマシャ社)に注入し。
同じ緩衝液で溶離した。C5−Gl (第2B図のピークC+)およびC&−G l (第2C図のピークGl)と命名した主要タンパク質ピークを集めて、=7 0℃で保存するか、または蒸留水に対して透析し、凍結乾燥してα−モモルカリ ン(CS−C+ )およびβ−モモルカリン(C5−Gl )をそれぞれ得た*  CabとC6mからの平均の収量と回収率とは、α−モモルカリン(35■、 72%)およびβ−モモルカリン(32■、64%)である。
モルディ力・シャランチャの皮をむいて乾燥した種子1kgからのα−モモルカ リンとβ−モモルカリンの収量と回収率は、それぞれ約800■(0,08%) と400■(0,04%)である。
ス新■引1 −)IIV感次T6 における旧v−7、に・するTCSと聞C■羞! ウィルス抗原の発現(病因として有意なエンベロープ抗原gp120およびgp 41の発現を含む)に対するTCSとα−MMCの効果を評価するために、 H IV感染H9細胞を、熱で不活性化したウシ胎児血清を10%補充したRPMI −1640中に、 TCSもしくはα−MMCの0.3〜1.0Mg/戚の範囲 の濃度での存在下、 O,S X10’/dで接種し培養した。培地は、追加の TCSもしくはα−?IMCを含有する新しい培地で3〜5日毎に取替えて、指 定の濃度を保持した。いくつかの時点で2間接免疫蛍光分析法を用いて、細胞を 、 )IIV抗原の発現について検定した。概略をのべると次のとおりである。
各検定法について、1×106の細胞を、1%旧−FCSを含有するリン酸緩衝 塩水(染色緩衝液)で洗浄した。次いで細胞を、予め特性を測定された旧V抗体 陽性もしくは陰性の血清の、染色緩衝液による1:50希釈物とともに、4°C で45分間培養した。洗浄後、結合した特異的抗体を、フルオレセイン抱合ヤギ 抗ヒトfgG試薬で検出した。
定量流動細胞計数法を、オルト・サイトフルオログラフ50H(Ortho C ytofluorograf 50 H)で実施した。第3A〜3H図は、培養 16日目に実施した流動細胞計数法の試験結果を示す、第3A図と3B図は、  HIV抗体陰性(3A)および同抗体陽性(3B)の患者の血清が未感染H9細 胞との反応性を欠いていることを証明している。第3c図と第3D図は、抗体陽 性の血清は旧V感染細胞と特異的反応性を示すが(3D) 、一方HIV抗体陰 性の血清は反応しない(3C)を示す。抗体陰性血清は10MgodのTCS  (3E)もしくはα−MMC(3G)で処理したHIV感染細胞とは反応しない 、抗体陽性血清は、 TCSで処理したHIV惑染細胞(3F)およびα−聞C で処理した旧V感染細胞(3H)とはバックグランドレベルの反応性しか示さず (約2%もしくはそれより少ない細胞がしきい値を超える蛍光を示す)、処理さ れた細胞にはウィルス抗原の発現が事実上ないことを示している。この劇的な現 象は、第3D図を第3F図および第3H図と比較すれば最もはっきりと分かる。
1隻斑土 HIV *mr ニおL ルHIV 24 ノニ= る5cRIP立泣来 VB細胞を、伝染性の細胞を含有していない旧Vウィルスを接種した5cRIP の所定の濃度のもので処理した。10%の熱で不活性化したウシ胎児血清を補充 したRPMI−1640中、 TCS、α−聞C,PAP−I 、 PAP−n 、 PAP−S 、ミトギリン、レストリクトシンまたはα−サルシンの選択さ れた濃度を連続的に保持して、細胞を0.5 XIO’/d接種して培養した。
 5cRIPの濃度は。
第4〜6図の縦座標に示した。
因(リフソン、1986a)の展開を観察した。細胞を含有しない上澄み液を取 出し、市販されているELISAファーマットのHIv抗原検定法を用いて試験 し、 HIV p24コアタンパク質のレベルを測定することによってウィルス の複製を評価した。
第4図は、未処理の感染細胞が産生ずるp24に対して、感染T細胞が産生ずる p24のレベルを、TCS(白画角印と黒四角印)とα−MMC(三角印)の増 大させた濃度の関数として示す。MMCとTCSの両者の0.5〜1 pg/d の5cRIP濃度で、ウィルス抗原の発現が本質的にかつ完全に阻害された。
第5図は、感染T細胞が産生ずる。p24のレベルを、第4図と同様に、PAP −1(白画角印) 、 PAP−II (三角印)およびPAP−S (黒四角 印)の増大する濃度の関数として示す。得られた結果は、第4図の結果と似てい るが、同レベルの抗原阻害を行うにはいくぶん高い濃度のPAP 5cRIP化 合物を必要とする。
第6図は、感染T細胞が産生ずるp24のレベルを、第4図および5図と同様に 、ミトギリン(白画角印)、レストリフトシン(三角印)、およびα−サルシン (黒四角印)の増大する濃度の関数として示す。これら三つの5cRIP化合物 はすべて、0.5μgodの濃度で実質的に完全にp24を阻害した。
皇施斑l 旧νの複製も、培養物の細胞の存在しない上澄み液の粒子会合逆転写酵素活性を 測定することによって評価した。感染細胞と未感染細胞を、接種して、上記のよ うに、いくつかの露してから2日後と5日後に、細胞の懸濁液を集め、 500  Xgで10分間遠心分離してペレット化化した。次に上澄み液を45.’00 0gで1時間遠心分離し、逆転写酵素(RT)活性を1発表されている(ホフマ ン)のと同様にして測定した。
5日目に取出した上澄み液について得られた結果を、添加した5cRIPの濃度 の関数としてプロットして第7図に示した。
未感染細胞(黒丸印)は、 RT活性を全く検出できなかった。
TCS (黒菱形印)および聞c (白画角印)処理によって、培養物中のウィ ルスの複製量が濃度によって顕著に減少するという結果が、細胞の存在しない培 養物の上澄み液中の粒子会合RT活性を測定することによって分かった。特に、 抗開V剤が効力を発揮する前の、処理後の最初の数時間に、産生された少量のウ ィルスを考慮しても、高濃度のTCSで処理した場合、 RT活性は事実上全く 検出されなかった。
裏庭旦旦 ゛ マクロフ −ジのHIV &ことi恣象A、感染細胞の百分率 単球/マクロファージを上記のようにして単離して培養した。マクロファージ細 胞を旧Vに感染させるために、5〜15日の培養後、遠心分離してペレット化し 、2μg/−のポリブレン含有のPBS中に再懸濁させ、37°Cで30分間加 温した。洗浄し遠心分離して、ペレット化した細胞を、1−当り、5×10’マ クロフアージおよび5X10’怒染性単位の濃度で、 HIV−DV中に再懸濁 させた。細胞を、ウィルスと接触したままで一夜37°Cで放置し9未結合のウ ィルスを洗浄して除き、細胞を、完全培地中に5X10s細胞/dで再懸濁させ た。
FHIV感染マクロファージの頻度を、報告されている次の方法(クロウ):細 胞フルオログラフィ的な単一セル間接免疫蛍光法を用い、上記実施例4で概、略 述べたようにして測定した。第8図は、対照の(IIOPC−21>抗体(A) もしくは抗p24抗体(B)で標識した旧V感染細胞に対する蛍光レベルの関数 として細胞カウント数をプロットしたものである。このデータは、感染マクロフ ァージの細胞の約60%が、生体外で感染してから10日後に抗p24抗体と反 応性になることを示している。約40〜60%が感染した細胞が、他のドナー由 来の細胞によって常に得られた。
B、長期間の細胞生存率 HIV感染マクロファージが、長期間の培養に生き残り続けるか否かを決定する ために、細胞を、数週間にわたってp24抗原の発現について試験した。二つの 異なるドナー由来の感染マクロファージ細胞におけるp2424抗原間による経 過(白丸印と三角印)をプロットして第9図に示す。図から分かるように、p2 4抗原の発現は、感染(時間ゼロ)に続く最初の2週間に急速に増大し、少なく とも約4週間は比較的高いレベルが続く。二つのドナー由来の感染細胞の生存率 (第7図の黒丸印と黒三角印)(トリバンプルー排除法を用いて試験した。感染 細胞は、4週間培養にわたって生存率が殆んど減少していない。試験期間中、感 染細胞には、細胞変性効果は全く観察されなかった。
災施廻ユ HIV感^ マクロファージにお番るHIV 24 ”13、に・するTCSお よびMMCO六 A、 p24 HIV抗原発現の阻害 前記のように調製した培養マクロファージを7日間培養を続け1次いで、最終濃 度5μg/1uftのTCSもしくはMMCに暴露した。医薬を添加してから4 日後、抗p24抗体による間接免疫蛍光法を用い、上記のようにして、細胞のp 2424抗原験した。第10図は、細胞フルオログラフィ曲線であり、(A)は 対照細胞(未感染)、(B)は医薬に暴露されていない感染細胞、(C)は感染 細胞のTCSで処理されたものおよび(D)は感染細胞のMMCで処理されたも のである。図から分かるように。
いずれの医薬による4日間の処理よっても、感染細胞におけるp24の発現がほ ぼバッグランドのレベルまで低下している。
第11図は、 HIV感染単球/マクロファージにおけるp2424抗原が、  TCSによって同様に阻害されることを示している。
この場合、培養ゼロ日(黒丸印)または培養4日後(黒画角印)に、0.3μg /at!TC3に暴露した0図から分かるように。
ゼロ時点でTCSが存在すると、細胞における旧V抗原p24の発現が防止され 、またTCSは、細胞をこれに暴露してから4日後に既存のp24のレベルをほ ぼゼロに減少させた。
B、TCSとMMCの作用の時間経過 旧■感染マクロファージの培養物を、上記のA項と同様にして5μg/dlのT CSもしくはMMCで処理した。薬剤を添加してから1日後と4日後に、上記の 間接免疫蛍光法によってp24抗原の発現について試験した。第12図にプロッ トしたデータは、p2424抗原の阻害の約273が、TCS(白玉角印)とM MC(白丸印)の両者について処理後24時間以内に起こっていることを示して いる。上記と同様にして測定したRT活性も、いずれの薬剤で処理した場合でも 、細胞内で24時間後に著しく低下した。4日までにp24の発現とRT活性は バックグランドレベルまで低下したが、一方未処理の旧V感染細胞は、p242 4抗原く低下せず(第11図における黒丸印)、またRT活性も全く低下しなか った。トリバンブルー排除試験法で測定した細胞生存率は2両薬剤のいずれかに よる処理後の4日間で約60〜70%減少した。
C,TCSとMMCに対する投与量の反応TC5もしくはMMCを、0.5また は5μgodの投与レベルで感染細胞の培養物に添加した。上記したのと同様に して1選択した薬剤を添加してから4日後にp24の発現を測定した。
結果は第13図にプロットしである。図から分かるように9両方の薬剤濃度によ って、TCS(三角印)もしくはMMC(白丸印)を添加して4日後に、p24 24抗原ぼ完全に阻害された。
低濃度の5cRIPに対する感染細胞の反応を測定するために。
感染細胞をo、oos〜5μg/dlの範囲の濃度の聞Cに3時間暴露した0次 に洗浄してMMCを除去し、 5cRIPに最初暴露してから4日後にp242 4抗原害について試験した。結果を第14図に示す。旧V抗原発現の阻害は、  0.005μg/dの濃度でも80%を超える大きなものであった。
D、旧V抗原発現の選択的阻害 生体外でTCSによって仲介される旧V p24抗原の発現の阻害が旧Vタンパ ク質に対して特異的なものであるか否かを試験するために、慢性的に感染したマ クロファージを用いる。
標準旧V阻害検定法を実施した。この実験では、 1.5 XIO’/ウェルの マクロファージを、5ナノグラムノd〜5μg/mlの範囲の種々の濃度のTC Sで3時間処理し、その時に遊離のTCSは洗浄して培養物から除去した。処理 した細胞と、対照の細胞を4日後に評価した。以前の実験で示したように、 H IVに感染したマクロファージをTCSでパルス処理すると、 TCSの濃度が 50ナノグラム/iであってもp24タンパク質の発現のレベルが著しく減少す る。この試験では、 TCSに対する暴露の、細胞タンパク質の発現および特異 的な細胞抗原、 HLA−DRに対する効果も試験した。
HLA−DRは、約450フルオレセイン単位/細胞によって、 HIV感染マ クロファージの表面に9通常検出される(直接フルオレセインで指標した抗−D Rモノクローナル抗体を染色試薬として用いる) 、TCSで処理した場合、  HIV感染マクロファージの表面のDRの量が実質的に低下するということは全 く検知されなかった。5μg/rtrlの濃度のTCSで処理しても、細胞表面 のDR抗原の量が明らかに減少することは検知されず、他方。
HIV 924は、平均試験で、70%以上も減少し、また50mg/−で、4 0%阻害という測定可能な抗開V P24効果が検知された。
同様にTCSで処理した平行培養物を、 TCSに暴露して、から4日後に、  3B−ロイシン(20μCi/m)で3時間パルスし、タンパク質に取込まれた 放射能を、 TCA抗A沈澱法定した。TCSの投与量のいかんにかかわらず、  3H−ロイシン取込みの阻害は全くみられなかった。
災施旦旦 TCSおよびMMCによる旧v座汎T の のA、3H−チミジンの細胞による 取込み上記したのと同じ、未感染H9T細胞もしくは慢性的に旧νに感染した細 胞を、96ウエルのプレートに接種した(最終全容量が200μ!の、熱で不活 性化したウシ胎児血清10%(V/V)を補充したRPMI−1640中、 2 .5 XIO’細胞/ウェル) 、 TCSもしくは間Cを加えて、最終濃度を 0.01〜1μg/rrtflの範囲とする。5〜7%のCOzを供給されてい る加温インキュベーター内で37°Cで3日間培養した後は、培養物に、1μC i/ウエルの3H−チミジンを12時間パルスした。12時間パルスした後。
上記プレートのウェルを蒸留水で洗浄することによって培養物をガラス繊維のフ ィルター上に取出し、そのフィルターを。
液体シンチレーション計数法で計数した。試験化合物を含有しない陽性の調節物 に対する。放射能で標識した取込みの阻害百分率として、データを示した。
TCSに暴露して得たデータを、非感染細胞(H9)と旧V感染細胞(I(9, HIV ”)について第15図に示す。各曲線と50%阻害ラインとの交点に対 応する丁CS濃度が、細胞増殖を50%阻害するのに有効なTCS濃度を示し、 これはDNAへのチミジンの取込みの50%阻害で証明される。未感染細胞と旧 V感染細胞との50%を阻害するのに要するTCS濃度の比率を選択性指数と定 義するが、 TCSについては、この阻害剤が連続的に存在する場合、約50〜 60である。すなわち、未感染細胞に、 HTV感染T細胞に匹敵するレベルの 阻害を起こさせるためには。
はぼ50〜60倍ものTCSが必要なのである。同様の選択性指数力<MMCに も観察された。これらの選択性指数は、 5cRIPを連続的に存在させること によって得た。一層大きな選択性は。
前記のように、パルス暴露の場合に観察された。未怒染丁細胞と感染T細胞への 3H−ロイシンの取込みについての選択性指数は、 TCSとMMCの両方の処 理について類似の値が得られた。
B、TCSと聞Cへの暴露時間 未感染H9T細胞もしくは旧Vに慢性的に感染している細胞を、2μg/dのT CSもしくはMl’lCで処理した。暴露の種々の時点(5,15,30,60 ,120分)で、処理された細胞の一部を洗浄して遊離のTCSとMMCを除去 し、得られた細胞を、上記のように96ウエルのマイクロタイタープレートに、  2.5 x104細胞/ウェルで接種した。細胞を3日間培養し2次いで12 時間、1μCi/ウエルの3H−チミジンでパルスした。12時間のパルスの後 、培養物を取出した。細胞DNA内への3H−チミジンの取込み量を上記と同様 にシンチレーション計数法で測定した。試験化合物を含有していない陽性調節物 質に対する放射能標識の取込み阻害の百分率でデータを示す。
TCSとMMCの暴露について得られたデータは、それぞれ第16A図と16B 図にプロットして示す。図がら分かるように。
TCSもしくはMMCに1時間もしくはそれ以上暴露すると、感染細胞の細胞増 殖は50%以上も阻害されるが、一方未感染細胞は、 5cRIPを添加して2 時間暴露しても有意な阻害は全くみとめられなかった。このように、阻害剤に対 する暴露を限定した場合には(連続的ではなく)、)IIV惑染感染の細胞増殖 の選択的阻害(第8A図)はさらに促進される。
C0細胞の増殖と生存率に対する効果 細胞の増殖と生存率を、抗開V剤を添加してから2日後と5日後に評価した。細 胞の計数は血球計数器を用いて行い。
生存率はトリバンブルー排除法で測定した。第17A図と17B図に示すように 、 TCSとMMCで処理した場合、2日後と5日後の両方とも、細胞増殖の阻 害が濃度依存性で(生育力のある細胞/−の絶対カウント)あり、また旧V感染 細胞の増殖の阻害が優先する結果が得られた。第17C図が、処理した培養物中 の生育力のある細胞の百分率が、濃度の増加につれて減少することを示している 。このように細胞の増殖と生存率は、殺細胞機構(生育力のある細胞の百分率を 減少させる)と静細胞機構(絶対細胞カウントを減少させかつ生育力のある細胞 の百分率を低下させる)の両方で損われるようである。
ス財l1l )IIV ;”T却a Q”T’ の 声 に・するscRIPm展 未感染T細胞と旧ν感染T細胞の細胞増殖に対するいくつかの選択された5cR IP化合物の効果を、実質的に、実施例8Aに記載の放射能標識取込み法によっ て試験した。具体的に述べると次のとおりである。細胞を96ウエルのプレート に接種し9選択された濃度の、試験される5cRIPに、3日の培養期間、暴露 した。次いで細胞を3H−チミジンまたは3H−ロイシンに、1μCi/ウエル の放射能標識濃度で12時間暴露し。
次に細胞を取出し、取込まれた放射能標識をカウントした。
上記のように、データは、試験化合物を含有していない陽性調節物質に対する。
放射能標識取込み阻害の百分率として示す。
第18A図は、 PAP−1による処理による。細胞増殖の選択的阻害を示し、 これは、非感染T細胞と旧V感染T細胞のチミジンの取込みによって測定したも のである。前記の定義の選択性指数は50〜60である。第18B図は、感染T 細胞と未感染T細胞へのロイシン取込みの、PAP−Iによる類似の選択的阻害 を示す。第19図は、PAP−nに暴露された。感染T細胞と未感染T細胞のチ ミジン取込みについて、類似の結果を示している。
第20−22図は、ミトギリン(第20図)、レストリフトシン(第21図)お らびα−サルシン(第22図)に暴露した感染細胞と未感染細胞へのチミジン取 込みの阻害を同様にしてプロットしている。各場合、 )IIV惑染感染へのチ ミジン取込みの50%阻害が、約0.05μg/dの5cRIP濃度で起こり9 選択性指数は約100であった。
!施拠刊 HTLV−1ニq?’したT’ 0Iil (7) TCS&MMC41:eE i里! A、3H−チミジンの細胞による取込み)ITLシー■に感染したプロデュサー 細胞(producer cell )系C91/PCを、グレゴリイ・レイズ 博士(Dr、 Gregory Reyes)[Genelabs Incor porated (米国、カリフォルニア州、レッドウッド)]から入手した。
いずれの公知のレトロウィルスにも感染していない連続的細胞系のH9細胞は、 陰性の調節物質細胞系として適切なものであった。
未怒染の89T細胞もしくは慢性的にHTLV−1に感染したC91/PC細胞 を、実施例7Aと同様にして96ウエルプレートに接種した。TCS 、 MM Cもしくはミトギリンを添加して最終濃度を0.05〜5μg/mlとした。5 〜7%co2が供給されている加湿器付きインキュベーター内で、37℃で3日 間培養した後、1μCi/ウエルの3H−チミジンで12時間パルスした。上記 の12時間のパルスの後、培養物をガラス繊維フィルター上に取出し、細胞DN Aに取込まれたチミジンを前記したのと同様にして測定した。試験化合物を含有 しない陽性調節物に対する。
放射能取込みの阻害百分率としてデータを示した。
未感染細胞(H9)とHTLV−1ニ感染した(C91/PL)細胞ニついて、  TCS暴露によって得られたデータをプロットして第23A図に示す。図から 分かるように、チミジン取込みを測定したが、 TCSの濃度のいかんにかかわ らず、感染細胞と未感染細胞間には、細胞増殖に有意な差はない。TCSの濃度 を上昇させると細胞増殖の非選択的な阻害がみとめられた。
類似の結果が、MMC(第23B図)とミトギリン(第23C図)に得られ、  HTLV−1に感染した細胞に対して選択的阻害効果を全く示さず、またいずれ の5cRIPも濃度を増大させると細胞増殖の非選択的増加を示している。
この発明は、特定の実施例、用途および方法について述べたが2種々の改変を、 この発明から逸脱することな〈実施することができることは認識されるであろう 。
FIG、 8A FIG、 8B FIG、 IQ Te3 (弓/m1) Te3 (ug/mD PAP−II儂戻(ug/ml) 国際調査報告 −1”11^−”””’ pc’rル58B10179451頁の続き 優先!主張61988年4月8日[相]米国(U S )@179,274醗  明 者 マクグラス、マイケル、ニス、 アメリカ合衆国 夕少発 明 者 イ ヨン、ヒンーウイン 香港 コールーン。
9発 明 者 ホ ワ ン、 コ − アメリカ合衆国 フラジ コート 22 0 り出 願 人 ザ リージエンツ オブ ザ アメリカ合衆国 クユニバーシテ ィ オブ カリフ ン ストリート 2オルニア 特表千2−500437 (25) カリフォルニア 94010 バーリンガム、ベニト、2エフ、ウォータールー  ロード 69ジ−カリフォルニア 94526 ダンビル、スタンブリカリフ ォルニア 94720 バークレイ、アゾイソ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.単一連鎖でリボソーム不活性化性のタンパク質の,HIV感染症治療用医薬 を製造する用途。
  2. 2.前記の不活性化性タンパク質が,トリコサンチン,モモルカリン,アメリカ ヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質,α−サルシン,ミトギリンおよびレストリク トシンからなる群から選ばれる請求項1記載の用途。
  3. 3.前記不活性化性タンパク質がN−グリコシダーゼ活性を有する請求項1記載 の用途。
  4. 4.前記不活性化性タンパク質が,トリコサンチンおよびモモルカリンからなる 群から選択される請求項1記載の用途。
  5. 5.単一連鎖でリボソーム不活性化性のタンパク質の,HIV感染症を治療する 用途。
  6. 6.前記不活性化性タンパク質が,トリコサンチン,モモルカリン,アメリカヤ マゴボウ抗ウイルスタンパク質,α−サルシン,ミトギリンおよびレストリクト シンからなる群から選択される請求項5記載の用途。
  7. 7.前記の不活性化性タンパク質が,N−グリコシダーゼ活性を有する請求項5 記載の用途。
  8. 8.前記不活性化性タンパク質が,トリコサンチンおよびモモルカリンからなる 群から選択される請求項5記載の用途。
  9. 9.感染細胞を,単一連鎖でリボソーム不活性化性のタンパク質に,HIV感染 T細胞の生存率を未感染T細胞に対して選択的に低下させるのに有効な前記不活 性化性タンパク質の濃度で暴露させることを包含する,HIV感染T細胞の細胞 増殖を選択的に阻害する方法。
  10. 10.前記不活性化性タンパク質が,トリコサンチン,モモルカリン,アメリカ ヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質,α−サルシン,ミトギリンおよびレストリク トシンからなる群から選択される請求項9記載の方法。
  11. 11.前記不活性化性タンパク質がN−グリコシダーゼ活性を有する請求項9記 載の方法。
  12. 12.感染細胞を,N−グリコシダーゼ活性を有する単一連鎖でリボソーム不活 性化性のタンパク質に,感染細胞中の選択された細胞抗原に対する選択されたH IV抗原の比率を減少させるのに有効な,前記不活性化性タンパク質の濃度と期 間とで暴露させることを包含する,HIVに感染した単核食細胞系細胞における HIV抗原の発現を選択的に阻害する方法。
  13. 13.感染細胞を,トリコサンチンとモモルカリンとからなる群から選択された 単一連鎖でリボソーム不活性化性のタンパク質に,感染細胞中の選択された細胞 抗原に対する選択されたHIV抗原の比率を減少させるのに有効な,前記不活性 化性タンパク質の濃度と期間とで暴露させることを包含する,HIVに感染した 単核食細胞系細胞におけるHIV抗原の発現を選択的に阻害する方法。
  14. 14.ヒトの患者に単一連鎖でリボソーム不活性化性のタンパク質を,HIV感 染症の下記指標: (aHIV感染T細胞に関連のHIV抗原のレベル;(5)血流中のHIV抗原 のレベル; (c)HIV感染T細胞に関連の逆転写酵素活性;および(d)未感染T細胞に 対するHIV感染T細胞の生存率の比率,の少なくとも一つを測定可能に低下さ せるのに有効な投与量で投与することを包含する,HIVに感染したヒトの患者 を治療する方法。
  15. 15.前記の指標の低下が,前記投与を行ってから1〜5日以内に測定可能にな る請求項14記載の方法。
  16. 16.代わりに,前記指標の少なくとも一つが低下するのを測定し,次いでHI V感染症の測定された指標がもはや低下しなくなるまで前記投与を繰返すことを さらに含む請求項14記載の方法。
  17. 17.前記リボソーム不活性化性タンパク質を,HIV感染T細胞に関連のHI V抗原の発現を阻害するのに有効な投与量で非経口で投与する請求項14記載の 方法。
  18. 18.前記の不活性化性タンパク質が,トリコサンチン,モモルカリン,アメリ カヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質,α−サルシン,ミトギリンおよびレストリ クトシンからなる群から選択される請求項14記載の方法。
  19. 19.前記不活性化性タンパク質がN−グリコシダーゼ活性を有し,そして前記 指標としてさらに,HIVに感染した単核食細胞系細胞における選択された細胞 抗原に対する選択されたHIV抗原の比率が測定可能に低下することが含まれる 請求項14記載の方法。
  20. 20.前記不活性化性タンパク質がトリコサンチンとモモルカリンからなる群か ら選択され,そして前記指標としてさらに,HIVに感染した単核食細胞系細胞 における選択された細胞抗原に対する選択されたHIV抗原の比率が測定可能に 低下することが含まれる請求項14記載の方法。
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