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JPH0215067Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0215067Y2
JPH0215067Y2 JP1985092865U JP9286585U JPH0215067Y2 JP H0215067 Y2 JPH0215067 Y2 JP H0215067Y2 JP 1985092865 U JP1985092865 U JP 1985092865U JP 9286585 U JP9286585 U JP 9286585U JP H0215067 Y2 JPH0215067 Y2 JP H0215067Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
sprocket
elastic ring
roller body
chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985092865U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62843U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985092865U priority Critical patent/JPH0215067Y2/ja
Publication of JPS62843U publication Critical patent/JPS62843U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0215067Y2 publication Critical patent/JPH0215067Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Gears, Cams (AREA)
  • Chain Conveyers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、チエーンがスプロケツトと噛合する
際に発生する騒音を緩和した騒音防止ローラチエ
ーン、特にオートバイの駆動用チエーンに用いる
に適した騒音防止ローラチエーンに関する。
(ロ) 従来の技術 一般に、ローラチエーンは、チエーンのローラ
がスプロケツトの歯に噛合する際、ローラがある
速度をもつて歯に衝突することに基づき、歯とロ
ーラとの間、及びローラとブツシユの間で金属同
士の衝突が生じ、これに起因して、ローラが弾性
振動を起こすと共に、ローラとブツシユの間にあ
る流体が急速に片側に寄せられ、従つて該部分の
流体が急激に移動又は排出されることが相俟つ
て、騒音が発生される。
そこで、実開昭55−147553号公報に示されるよ
うに、ローラ体とローラリンクプレートとの間に
断面円形の弾性リングを介在し、チエーンがスプ
ロケツトに噛合う際、まず最初に該弾性リングを
スプロケツトの歯に衝接し、該リングの弾性変形
により騒音の発生を緩和した騒音防止ローラチエ
ーンが案出されている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 ところで、一般に、スプロケツトの歯先はチエ
ーンの受入れを良好にするために先細形状になつ
ており、チエーンの伸び等により、ローラのスプ
ロケツト歯への噛合開始時にローラ両端部分に歯
が接触しない場合が多いが、上記騒音防止ローラ
チエーンは、弾性リングが断面円形からなるた
め、その突出頂部はリンクプレート側に位置し
て、噛合開始時点では該リングにスプロケツト歯
が衝接しない場合があり、騒音防止効果は極めて
少ない。更に、弾性リングが歯に当接する場合で
も、上記ローラチエーンは、弾性リングを拘束状
態で嵌合しているため、該弾性リングはブツシユ
に対して自由に回転することができず、従つて該
弾性リングは常に同じ箇所にてスプロケツトに衝
接して局部的な摩耗及び疲労が進行し、比較的早
期に破損してしまう虞れがある。更に、弾性リン
グが断面円形よりなるため、スプロケツトが該弾
性リングに始めに接触する際、点接触となり、か
つ該点接触がリンクプレート側に位置するので、
歯がいずれか一方の弾性リングにのみ当接するこ
とが多く、非常に不安定であり、チエーンが傾い
てそのリンクプレートがスプロケツト側面に接触
して、騒音防止効果を低下している。また断面円
形のリングは、そのローラより突出している部分
の断面積が小さく、従つて該突出部分をつぶすこ
とに起因する騒音吸収エネルギーが小さく、騒音
防止効果が少ないと共に、大きな騒音効果をだす
にはリングの断面直径を大きくする必要がある
が、この場合、チエーンの幅に制約があるため、
金属ローラ部分が小さくなり、強度上極めて不利
な構成になつてしまう。更に、断面円形の弾性リ
ングは、その左右側面がローラ体及びリンクプレ
ートと接触する面積も極めて小さく、スプロケツ
トの噛込みに基づきローラ体及びリンクプレート
との間に極めて大きな面圧が作用し、弾性リング
の耐久性低下の原因になつている。
(ニ) 問題を解決するための手段 本考案は、上述問題点を解決することを目的と
するものであつて、例えば第1図に示すように、
弾性リング9がローラ体7とローラリンクプレー
ト5との間にてブツシユ6に回転自在に配設さ
れ、かつ該弾性リング9の断面が略々矩形状から
なる。更に、ローラチエーンがスプロケツトと噛
合する際に弾性リングが最初に当接するように、
弾性リング9の外径をローラ体7の外径より大き
く構成すると共に、弾性リングの軸方向長さaを
ローラ体の軸方向長さbと略々同じか或いはそれ
よりも長くなるように規定したことを特徴とする
ものである。
(ホ) 作用 上述構成に基づき、ローラチエーン1がスプロ
ケツトに噛合うに際し、まず最初にローラ体7の
両側に位置する弾性リング9がその平坦面からな
る外周面にてスプロケツト歯に衝接し、ついでロ
ーラ体7が当接する。この際、スプロケツト歯が
先細形状からなつていても、断面矩形状で所定厚
さ及び幅からなる弾性リング9は、必ずスプロケ
ツト歯に衝接し、かつ大きな断面積からなる該弾
性リング9の変形により、衝接に伴うエネルギを
吸収し、更にスプロケツト歯の両側部に平坦面か
らなる弾性リング9が当接して、チエーンが傾く
のを防止され、該平行の状態でローラ体がスプロ
ケツト歯底に着座して、動力伝達荷重を担持す
る。また、チエーン1がスプロケツトに入射及び
離脱する際、弾性リング9はブツシユ6に対して
回転し、弾性リング9がスプロケツト歯に当接す
る位置が順次変化する。
(ヘ) 実施例 以下、図面に沿つて、本考案による実施例を説
明する。
騒音防止ローラチエーン1は、第1図に示すよ
うに、一般のローラチエーンと同様にピンリンク
及びローラリンクよりなる。即ち、ピンリンクプ
レート2,2の両端部をピン3で連結・固定した
ピンリンクと、ローラリンクプレート5,5の両
端部をブツシユ6で連結・固定し、更に該ブツシ
ユ6にローラ7を遊嵌したローラリンクよりな
り、これら両リンクをブツシユ6にピン3を嵌挿
することにより交互に連結して無端状に構成され
ている。そして、前記ローラ7は幅狭のローラ体
からなり、該ローラ体7の両側端とローラリンク
プレート5との間に位置してゴム、プラスチツク
等の弾性体からなる断面略々矩形状の弾性リング
9がブツシユ6に回転自在に嵌挿されている。な
お、該弾性リング9の肉厚はローラ体7の肉厚よ
りも厚く設定されていると共に、その外径はロー
ラ体7の外径より大きく、かつその内径もローラ
体7の内径と同等か又はそれより僅かに大きく設
定されており、従つてローラチエーン1のスプロ
ケツト10への噛合に際して、該弾性リング9が
スプロケツト10に衝接した後、リング9が弾性
変形してローラ体7が接触するようになる。そし
て、ローラ体7の両側部に位置する弾性リング9
はその軸方向長さ即ち幅aが、第1図に示すよう
に、ローラ体7の軸方向長さ即ち幅bと略々同じ
か或いはそれよりも大きくなるように規定されて
おり、従つて、チエーン1がスプロケツト10に
噛合する際、スプロケツト歯10aが先細形状で
あつても、弾性リング9は確実に歯10aに当接
する幅を有すると共に充分に緩衝材としての役割
を果す幅及び厚さを有し、かつローラ体7も充分
に荷重を担持し得る幅を有する。なお、第2図及
び第3図において、Dはスプロケツトの歯底、S
は歯面である。
本実施例は以上のような構成よりなるので、ス
プロケツト10の矢印A方向の回転により、ロー
ラチエーン1のローラ7は順次スプロケツト歯1
0aに噛合し、動力伝達される。この際、ローラ
7はピツチPを半径として、第2図矢印Bで示す
ように、スプロケツト歯10aの歯底D又は歯面
Sに所定速度で衝突しようとするが、ローラ体7
当接の前に、弾性リング9がスプロケツト歯10
aに衝突し、該衝突に伴うエネルギーをブツシユ
6との間で弾性リング9が変形して吸収した後、
ローラ体7がスプロケツト歯10aに着座し、動
力伝達に伴う荷重を受ける。そして、弾性リング
9はスプロケツト歯10aに接触して転がると共
に、その外径はローラ体7の外径より大きいの
で、リング9はその荷重側と反対側、即ちスプロ
ケツト外径方向では弾性変形せず、従つてスプロ
ケツト10の回転に伴う噛合の進行により、リン
グ9の荷重側の弾性変形部分が押し出されるよう
にして非変形側に蠕動し、次回に該ローラ7がス
プロケツト歯10aに衝突する際、弾性リング9
は今回の衝接部分と異なる部分で衝接して、同一
箇所における繰返し変形による弾性リング9のヘ
タリが防止されている。
なお、チエーン1がスプロケツト10に入射す
る際、ローラ体7の両側に位置する弾性リング
9,9はその平坦面からなる外周面にて先細形状
のスプロケツト歯10aに当接し、両弾性リング
9,9が変形しながらチエーン1を平行に保つた
状態でローラ体7がスプロケツトの歯底Dに着座
する。更に、弾性リング9はローラ体7より突出
する部分の断面積も矩形状の大きな面積からな
り、その騒音エネルギの吸収容量が大きく、かつ
弾性リング9がスプロケツト歯10aとの衝接に
よつて横方向に拡がつても、その直線状の両側面
がローラ体7及びリンクプレート5の平坦面に押
圧するので、大きな接触面積で接触し、従つて押
圧面圧力は小さい。また、中央部分に位置するス
チール製のローラ体7は平行にスプロケツト歯底
Dに着座して、充分な伝動荷重を担持する。
なお、上述実施例は、スチール製のローラ体7
をブツシユ6に遊合して回転自在に支持している
が、第4図に示すように、ローラ体7をブツシユ
6に圧入して回転不能に嵌合してもよい。これに
より、ローラ体7の破壊及び早期摩耗を防止でき
る。
(ト) 考案の効果 以上説明したように、本考案によると、弾性リ
ング9,9はローラ体7とローラリンクプレート
5との間に位置して、かつ断面略々矩形状からな
り、更に所定幅からなるので、スプロケツト歯1
0aが先細形状であつても、確実に両リング9,
9がスプロケツト歯10aに衝接し得、スプロケ
ツト歯10aとローラ体7が直接に衝突する騒音
の発生を確実に防止できると共に、スプロケツト
歯10aに左右両リング9の平坦面が当接してチ
エーン1は傾くことなく平行に支持され、リンク
プレート5がスプロケツト側面に当接することに
よる騒音の発生を防止でき、更にローラ体7とロ
ーラリンクプレート5が衝突する騒音の発生をも
防止でき、これらが相俟つて、金属同士が直接に
衝突することによる騒音の発生を確実に防止する
ことができる。更に、ローラ体7とローラリンク
プレート5との間に位置する弾性リング9,9は
オイルシールの役目も果たし、ブツシユ6との間
に潤滑油を封入して、ローラ体7及び弾性リング
9の摩耗を防止すると共に、ブツシユとローラと
の隙間から流体が急激に移動・排出されることを
妨げて、これによる騒音の発生をも防止すること
ができる。また、弾性リング9のローラ体7より
突出する部分の断面積も矩形状からなる大きな面
積からなり、その騒音エネルギーの吸収容量も大
きく、かつ該弾性リング9が左右2個あることと
相俟つて、極めて大きな騒音防止効果を発揮する
と共に、該突出部分の面積はリング9の幅を変え
ることなく変更することができ、チエーンの強度
を損なうことなく自由に設定することができる。
更に、断面矩形状からなる弾性リング9は、その
直線状両側面がローラ体7及びローラリンクプレ
ート5の直線状側面に対接しているので、弾性リ
ング9がスプロケツトの噛込みにより側方に拡が
つても、大きな接触面積で接触し、面圧を小さく
し、かつ弾性リング9が回転することによりスプ
ロケツト歯10aとの衝接箇所を順次変化し、弾
性リング9のヘタリ等による耐久性の低下を防止
することができる。
一方、ローラ体7は弾性リング9,9により衝
突エネルギーが吸収された後、平行な状態でスプ
ロケツト歯底Dに着座し、かつ中央に位置して所
定幅からなるので、ローラ体7の全幅に亘つて
略々均等に動力伝達荷重が、衝撃を伴うことなく
略々静荷重として作用し、弾性リング9を介在し
たものでありながら、充分な動力性能及び耐久性
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による一実施例を示すローラチ
エーンの横断面図、第2図はローラチエーンの噛
合状態を示す縦断面図、第3図はその横断面図、
第4図は他の実施例によるローラチエーンを示す
横断面図である。 1……騒音防止ローラチエーン、2……ピンリ
ンクプレート、3……ピン、5……ローラリンク
プレート、6……ブツシユ、7……ローラ体、9
……弾性リング、10……スプロケツト、10a
……スプロケツト歯、a……弾性リングの軸方向
長さ(幅)、b……ローラ体の軸方向長さ(幅)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ピンリンクプレートの両端をピンで連結・固定
    したピンリンクと、ローラリンクプレートの両端
    部をブツシユで連結・固定し、更に該ブツシユに
    ローラ体及び弾性リングを並設して装着したロー
    ラリンクよりなり、これら両リンクをブツシユに
    ピンを嵌挿することにより交互に連結して無端状
    に構成した騒音防止ローラチエーンにおいて、 前記弾性リングがローラ体をローラリンクプレ
    ートとの間にてブツシユに回転自在に配設され、
    かつ該弾性リンクの断面が略々矩形状からなり、
    更にローラチエーンがスプロケツトと噛合する際
    に弾性リングが最初に当接するように、弾性リン
    グの外径を前記ローラ体の外径より大きく構成す
    ると共に、弾性リングの軸方向長さをローラ体の
    軸方向長さと略々同じか或いはそれよりも長くな
    るように構成した、 ことを特徴とする騒音防止ローラチエーン。
JP1985092865U 1985-06-19 1985-06-19 Expired JPH0215067Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985092865U JPH0215067Y2 (ja) 1985-06-19 1985-06-19

Applications Claiming Priority (1)

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JP1985092865U JPH0215067Y2 (ja) 1985-06-19 1985-06-19

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Publication Number Publication Date
JPS62843U JPS62843U (ja) 1987-01-07
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JP1985092865U Expired JPH0215067Y2 (ja) 1985-06-19 1985-06-19

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5616407U (ja) * 1979-07-16 1981-02-13

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5616407U (ja) * 1979-07-16 1981-02-13

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JPS62843U (ja) 1987-01-07

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