JPH0999630A - インクジェット記録用紙 - Google Patents
インクジェット記録用紙Info
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- JPH0999630A JPH0999630A JP7256207A JP25620795A JPH0999630A JP H0999630 A JPH0999630 A JP H0999630A JP 7256207 A JP7256207 A JP 7256207A JP 25620795 A JP25620795 A JP 25620795A JP H0999630 A JPH0999630 A JP H0999630A
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- JP
- Japan
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- ink
- receiving layer
- ink receiving
- amorphous silica
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク流れの発生がなく、発色濃度が高く、
画像ムラや光沢ムラがなく、ザラツキ等のない手触り感
にも優れたインクジェット記録用紙の提供。 【解決手段】 支持体上に合成非晶質シリカを含有する
インク受容層を設けたインクジェット記録用紙におい
て、前記インク受容層中の合成非晶質シリカの含有量が
40〜53重量%であり、かつ、インク受容層面のベッ
ク平滑度が5秒以上、20秒未満である。またインク受
容層には、必要に応じてシラノール変性PVA等の水性
結着剤、ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン等の
耐水化剤、硫酸亜鉛等の耐光向上剤、等が含有される。
合成非晶質シリカは、望ましくは、数平均粒径が6〜1
3μmのものが使用される。
画像ムラや光沢ムラがなく、ザラツキ等のない手触り感
にも優れたインクジェット記録用紙の提供。 【解決手段】 支持体上に合成非晶質シリカを含有する
インク受容層を設けたインクジェット記録用紙におい
て、前記インク受容層中の合成非晶質シリカの含有量が
40〜53重量%であり、かつ、インク受容層面のベッ
ク平滑度が5秒以上、20秒未満である。またインク受
容層には、必要に応じてシラノール変性PVA等の水性
結着剤、ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン等の
耐水化剤、硫酸亜鉛等の耐光向上剤、等が含有される。
合成非晶質シリカは、望ましくは、数平均粒径が6〜1
3μmのものが使用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
用紙に係り、特にインク流れの発生がなく、発色濃度が
高く、かつ、画像ムラや光沢ムラのない鮮明な画像を形
成するのに好適なインクジェット記録用紙に関する。
用紙に係り、特にインク流れの発生がなく、発色濃度が
高く、かつ、画像ムラや光沢ムラのない鮮明な画像を形
成するのに好適なインクジェット記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、多色化が容
易であり、記録速度が比較的高速である上、大版の記録
も可能である等の利点を有している。一方、従来から問
題となっていたノズルの目詰まりとメンテナンスについ
ては、インクおよび装置の両面から改良が進んでおり、
現在では、各種のプリンター、ファクシミリ、コンピュ
ーター端末等の種々の分野で広く使用され、急速に普及
している。
易であり、記録速度が比較的高速である上、大版の記録
も可能である等の利点を有している。一方、従来から問
題となっていたノズルの目詰まりとメンテナンスについ
ては、インクおよび装置の両面から改良が進んでおり、
現在では、各種のプリンター、ファクシミリ、コンピュ
ーター端末等の種々の分野で広く使用され、急速に普及
している。
【0003】インクジェット記録方式では、通常、安全
性、衛生面からインクは、水性のものが使用されてお
り、インクジェット記録用紙に付着したインクは急速に
吸収されることが必要である。すなわち、複数のインク
ノズルを用いるカラーインクジェットプロセスの場合、
先に噴射されたインク滴は次のインク滴が噴射される前
に用紙面に吸収されていることが必要があり、この点か
らインクジェット記録用紙は、インク滴の吸収性が高い
ことが要求されている。
性、衛生面からインクは、水性のものが使用されてお
り、インクジェット記録用紙に付着したインクは急速に
吸収されることが必要である。すなわち、複数のインク
ノズルを用いるカラーインクジェットプロセスの場合、
先に噴射されたインク滴は次のインク滴が噴射される前
に用紙面に吸収されていることが必要があり、この点か
らインクジェット記録用紙は、インク滴の吸収性が高い
ことが要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、濃度の高い鮮
明な画像を得るためには、インク中の発色剤をインクジ
ェット記録用紙の表面に止め、水、溶媒等のビヒクルの
みを用紙中に浸透させることが望まれる。このような観
点から、支持体として、カサ高さ、透気度、サイズ度等
を調整した紙も使用されているが、これらの紙は未だイ
ンク滴の紙面上での広がり方が不規則となり、インク流
れが生じ発色濃度が低下しやすい。また、画像ムラや光
沢ムラがあると、鮮明な画像を得ることができない。
明な画像を得るためには、インク中の発色剤をインクジ
ェット記録用紙の表面に止め、水、溶媒等のビヒクルの
みを用紙中に浸透させることが望まれる。このような観
点から、支持体として、カサ高さ、透気度、サイズ度等
を調整した紙も使用されているが、これらの紙は未だイ
ンク滴の紙面上での広がり方が不規則となり、インク流
れが生じ発色濃度が低下しやすい。また、画像ムラや光
沢ムラがあると、鮮明な画像を得ることができない。
【0005】本発明の目的は、インク流れの発生がな
く、発色濃度が高く、画像ムラや光沢ムラのない鮮明な
画像を得ることができるインクジェット記録用紙を提供
することにある。
く、発色濃度が高く、画像ムラや光沢ムラのない鮮明な
画像を得ることができるインクジェット記録用紙を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記した目的
は、支持体上に合成非晶質シリカを含有するインク受容
層を設けたインクジェット記録用紙において、前記イン
ク受容層中の合成非晶質シリカの含有量が40〜53重
量%であり、かつ、インク受容層面のベック平滑度が5
秒以上、20秒未満であるインクジェット記録用紙によ
って達成される。
は、支持体上に合成非晶質シリカを含有するインク受容
層を設けたインクジェット記録用紙において、前記イン
ク受容層中の合成非晶質シリカの含有量が40〜53重
量%であり、かつ、インク受容層面のベック平滑度が5
秒以上、20秒未満であるインクジェット記録用紙によ
って達成される。
【0007】本発明において、支持体は、木材パルプを
主体とする基紙が好適であり、LBKP、NBPK等の
木材パルプを主体とし、木材パルプの一部をわら、エス
パルト、ケナフ等の非木材パルプ又はポリエチレン、ポ
リプロピレン等の合成パルプや合成繊維で置き換えたも
のでもよい。木材パルプの場合、叩解後の濾水度として
は、250〜450cc(C.S.F)が好ましい。
主体とする基紙が好適であり、LBKP、NBPK等の
木材パルプを主体とし、木材パルプの一部をわら、エス
パルト、ケナフ等の非木材パルプ又はポリエチレン、ポ
リプロピレン等の合成パルプや合成繊維で置き換えたも
のでもよい。木材パルプの場合、叩解後の濾水度として
は、250〜450cc(C.S.F)が好ましい。
【0008】支持体には、填料として、クレイ、タル
ク、TiO2 、CaCO3 、BaSO 4 等を配合するこ
とができ、また、これらの填料は、パルプに対して0〜
30重量部添加することができる。また、支持体には上
記した填料の他に必要に応じてサイズ剤、紙力剤、定着
剤等を任意に添加することができる。サイズ剤として
は、ロジン、アルケニルコハク酸塩、ステアリン酸塩、
アルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸無水物等
が挙げられる。紙力剤としては、スターチ、ゼラチン、
CMC、ポリアクリルアミド等が挙げられ、定着剤とし
ては、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリアミ
ドポリアミンエピクロルヒドリン等が挙げられる。
ク、TiO2 、CaCO3 、BaSO 4 等を配合するこ
とができ、また、これらの填料は、パルプに対して0〜
30重量部添加することができる。また、支持体には上
記した填料の他に必要に応じてサイズ剤、紙力剤、定着
剤等を任意に添加することができる。サイズ剤として
は、ロジン、アルケニルコハク酸塩、ステアリン酸塩、
アルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸無水物等
が挙げられる。紙力剤としては、スターチ、ゼラチン、
CMC、ポリアクリルアミド等が挙げられ、定着剤とし
ては、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリアミ
ドポリアミンエピクロルヒドリン等が挙げられる。
【0009】支持体の坪量は、30〜250g/m2 、
好ましくは5〜50g/m2 であり、厚さは30〜25
0μm、好ましくは50〜150μmである。支持体の
白色度(ハンター)は70%以上のものがよく、剛度
(テーパー)は1〜29gのものが好ましい。支持体の
吸水度はJIS−P−8140で10〜30g/m2 の
ものが好ましく、10g/m2 よりも低いとインク流れ
が発生しやすく、30g/m2 を超えると白ヌケが発生
しやすくなり、好ましくない。
好ましくは5〜50g/m2 であり、厚さは30〜25
0μm、好ましくは50〜150μmである。支持体の
白色度(ハンター)は70%以上のものがよく、剛度
(テーパー)は1〜29gのものが好ましい。支持体の
吸水度はJIS−P−8140で10〜30g/m2 の
ものが好ましく、10g/m2 よりも低いとインク流れ
が発生しやすく、30g/m2 を超えると白ヌケが発生
しやすくなり、好ましくない。
【0010】支持体上に形成されるインク受容層には、
合成非晶質シリカが40〜53重量%含有される。本発
明で使用される合成非晶質シリカは、乾式製造法によっ
て得られる無水珪酸及び湿式製造法によって得られる含
水珪酸のいずれも使用可能であるが、特に含水珪酸を使
用することが望ましい。この合成非晶質シリカの配合量
はインク受容層中、40重量%よりも少なくと、インク
吸収能が低下し、インク流れが発生し、また、53重量
%を超えると、インクドット径が小さくなり、発色濃度
が低下する。
合成非晶質シリカが40〜53重量%含有される。本発
明で使用される合成非晶質シリカは、乾式製造法によっ
て得られる無水珪酸及び湿式製造法によって得られる含
水珪酸のいずれも使用可能であるが、特に含水珪酸を使
用することが望ましい。この合成非晶質シリカの配合量
はインク受容層中、40重量%よりも少なくと、インク
吸収能が低下し、インク流れが発生し、また、53重量
%を超えると、インクドット径が小さくなり、発色濃度
が低下する。
【0011】これらの合成非晶質シリカは、数平均粒子
径が6〜13μmであることが望ましい。インク受容層
に含有される合成非晶質シリカでは、数平均粒子径は大
きい方が印画濃度の点からドット径が広がり好ましい。
しかし、インク受容層に含有される合成非晶質シリカの
数平均粒子径が13μmを超えると、インクジェット記
録用紙の表面の平滑性が低下し、所謂ザラツキが生じ好
ましくない。また、インク受容層に含有される合成非晶
質シリカの数平均粒子径が6μmよりも小さいと、印画
濃度が低くなり好ましくない。
径が6〜13μmであることが望ましい。インク受容層
に含有される合成非晶質シリカでは、数平均粒子径は大
きい方が印画濃度の点からドット径が広がり好ましい。
しかし、インク受容層に含有される合成非晶質シリカの
数平均粒子径が13μmを超えると、インクジェット記
録用紙の表面の平滑性が低下し、所謂ザラツキが生じ好
ましくない。また、インク受容層に含有される合成非晶
質シリカの数平均粒子径が6μmよりも小さいと、印画
濃度が低くなり好ましくない。
【0012】また、合成非晶質シリカは、比表面積が1
00g/m2 以上が好ましく、より好ましくは、200
g/m2 以上であり、細孔容積として0.5ml/g以
上、より好ましくは、1.0ml/g以上である。比表
面積が100g/m2 より小さく、また、細孔容積とし
て0.5ml/gよりも小さいと、インク滴の吸収が不
充分となり好ましくない。
00g/m2 以上が好ましく、より好ましくは、200
g/m2 以上であり、細孔容積として0.5ml/g以
上、より好ましくは、1.0ml/g以上である。比表
面積が100g/m2 より小さく、また、細孔容積とし
て0.5ml/gよりも小さいと、インク滴の吸収が不
充分となり好ましくない。
【0013】さらにインク受容層には、合成非晶質シリ
カと共に水性結着剤が含有される。水性結着剤として
は、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニル
アルコール、を含有することが望ましい。特にシラノー
ル変性ポリビニルアルコールは水性結着剤として有効で
あり、インク受容層中に合成非晶質シリカ100重量部
に対して、40〜60重量部含有することが望ましい。
カと共に水性結着剤が含有される。水性結着剤として
は、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニル
アルコール、を含有することが望ましい。特にシラノー
ル変性ポリビニルアルコールは水性結着剤として有効で
あり、インク受容層中に合成非晶質シリカ100重量部
に対して、40〜60重量部含有することが望ましい。
【0014】本発明において、インク受容層には上記し
たインク受容層の効果を損なわない範囲で他の結着剤を
適量添加することができる。このような結着剤として、
例えば、デンプン、カチオン化テンプン、カゼイン、ゼ
ラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分
子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマルジ
ョン等の水分散性高分子等が挙げられる。
たインク受容層の効果を損なわない範囲で他の結着剤を
適量添加することができる。このような結着剤として、
例えば、デンプン、カチオン化テンプン、カゼイン、ゼ
ラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分
子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマルジ
ョン等の水分散性高分子等が挙げられる。
【0015】さらに本発明においては,インク受容層中
に耐水化剤としてポリアミンポリアミドエピクロルヒド
リンが含有されることが望ましい。ポリアミンポリアミ
ドエピクロルヒドリンは、インク受容層中、合成非晶質
シリカ100重量部に対して40〜90重量部含有され
る。ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリンの含有量
が40重量部より少ないと、インク中の染料の塗工層上
部での定着が不足するため、発色濃度が低下する傾向に
あり、かつ印画した記録紙が保存中等に吸水しすくな
り、インク液の中の染料が溶出する結果、印画像の画質
が不鮮明になりやすい。また、ポリアミンポリアミドエ
ピクロルヒドリンの含有量が90重量部を超えると、イ
ンク流れが発生しやすい。
に耐水化剤としてポリアミンポリアミドエピクロルヒド
リンが含有されることが望ましい。ポリアミンポリアミ
ドエピクロルヒドリンは、インク受容層中、合成非晶質
シリカ100重量部に対して40〜90重量部含有され
る。ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリンの含有量
が40重量部より少ないと、インク中の染料の塗工層上
部での定着が不足するため、発色濃度が低下する傾向に
あり、かつ印画した記録紙が保存中等に吸水しすくな
り、インク液の中の染料が溶出する結果、印画像の画質
が不鮮明になりやすい。また、ポリアミンポリアミドエ
ピクロルヒドリンの含有量が90重量部を超えると、イ
ンク流れが発生しやすい。
【0016】また、ポリアミンポリアミドエピクロルヒ
ドリン以外に、耐水化剤として、他のカチオン樹脂を併
用することも可能である。このようなカチオン樹脂とし
ては、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホン、ジメ
チルジアリルアンモニウムクロライド重合物、カチオン
ポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙げられ
る。
ドリン以外に、耐水化剤として、他のカチオン樹脂を併
用することも可能である。このようなカチオン樹脂とし
ては、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホン、ジメ
チルジアリルアンモニウムクロライド重合物、カチオン
ポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙げられ
る。
【0017】インク受容層には、上記した成分以外にも
必要に応じて、合成非晶質シリカ以外の白色顔料、耐光
性向上剤、界面活性剤、その他の添加剤を含有すること
ができる。合成非晶質シリカ以外の白色顔料としては、
炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、
珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、アルミナ、ゼオラ
イト、硫酸バリウム、尿素樹脂、メラミン樹脂等が挙げ
られる。本発明は白色顔料としては、上記した合成非晶
質シリカ単独を使用してもよく、また、この合成非晶質
シリカと併用して他の白色顔料を適量用いることもでき
る。
必要に応じて、合成非晶質シリカ以外の白色顔料、耐光
性向上剤、界面活性剤、その他の添加剤を含有すること
ができる。合成非晶質シリカ以外の白色顔料としては、
炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、
珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、アルミナ、ゼオラ
イト、硫酸バリウム、尿素樹脂、メラミン樹脂等が挙げ
られる。本発明は白色顔料としては、上記した合成非晶
質シリカ単独を使用してもよく、また、この合成非晶質
シリカと併用して他の白色顔料を適量用いることもでき
る。
【0018】耐光性向上剤としては、硫酸亜鉛、酸化亜
鉛、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン等
のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられ、
これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。さらに界面活
性剤としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エス
テル塩、リン酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤、
エーテル型、エーテルエステル型のノニオン系界面活性
剤、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導
体等の両性界面活性剤等が挙げられる。
鉛、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン等
のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられ、
これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。さらに界面活
性剤としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エス
テル塩、リン酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤、
エーテル型、エーテルエステル型のノニオン系界面活性
剤、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導
体等の両性界面活性剤等が挙げられる。
【0019】その他のインク受容層に添加される添加剤
としては、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増
白剤、防腐剤、pH調整剤等が挙げられる。
としては、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増
白剤、防腐剤、pH調整剤等が挙げられる。
【0020】上記のようなインク受容層を形成するため
の塗布液を支持体上に塗布する手段としては、カーテン
コーター、ロールコーター、リバースロールコーター、
エアーナイフコーター、ブレードコーター、スプレーコ
ーター等が挙げられるが、本発明においては、特にカー
テンコーターが望ましい。カーテンコーターでは、イン
ク受容層表面の平滑性に優れる利点がある。
の塗布液を支持体上に塗布する手段としては、カーテン
コーター、ロールコーター、リバースロールコーター、
エアーナイフコーター、ブレードコーター、スプレーコ
ーター等が挙げられるが、本発明においては、特にカー
テンコーターが望ましい。カーテンコーターでは、イン
ク受容層表面の平滑性に優れる利点がある。
【0021】本発明において、インク受容層は基紙上に
固形分として6〜10g/m2 塗布されるのが望まし
い。また、受容層の固形分として6g/m2 よりも薄い
と、インク流れが発生しやすく、一方、10g/m2 よ
りも厚くなると、白ヌケによる濃度低下が起こりやす
い。
固形分として6〜10g/m2 塗布されるのが望まし
い。また、受容層の固形分として6g/m2 よりも薄い
と、インク流れが発生しやすく、一方、10g/m2 よ
りも厚くなると、白ヌケによる濃度低下が起こりやす
い。
【0022】本発明において、支持体上にインク受容層
が形成されるが、このインク受容層は、一層に限らず、
二層でもよい。本発明においては、上記したインク受容
層を設けた後、カレンダー処理によりインク受容層の表
面のベック平滑度が5秒以上、20秒未満の範囲内に調
整される。
が形成されるが、このインク受容層は、一層に限らず、
二層でもよい。本発明においては、上記したインク受容
層を設けた後、カレンダー処理によりインク受容層の表
面のベック平滑度が5秒以上、20秒未満の範囲内に調
整される。
【0023】インク受容層に対するカレンダー処理が弱
すぎ、ベック平滑度が5秒未満の場合、発色濃度が低下
し、表面のザラツキを大きくなり好ましくない。一方、
インク受容層に対するカレンダー処理が強すぎ、ベック
平滑度が20秒以上になると、インク流れが発生しすく
なる。
すぎ、ベック平滑度が5秒未満の場合、発色濃度が低下
し、表面のザラツキを大きくなり好ましくない。一方、
インク受容層に対するカレンダー処理が強すぎ、ベック
平滑度が20秒以上になると、インク流れが発生しすく
なる。
【0024】また、上記のようにして得られたインクジ
ェット記録用紙に対し、インク受容層の反対面側にアニ
オン界面活性剤を含有し、表面張力が40〜25dyn
/cmの水溶液を塗布することが望ましい。このような
水溶液を塗布することによって、インクジェット記録用
紙のカール、縮み皺の発生を防止でき、かつ、インク受
容層とバックコート層との接着性を改良することができ
る。
ェット記録用紙に対し、インク受容層の反対面側にアニ
オン界面活性剤を含有し、表面張力が40〜25dyn
/cmの水溶液を塗布することが望ましい。このような
水溶液を塗布することによって、インクジェット記録用
紙のカール、縮み皺の発生を防止でき、かつ、インク受
容層とバックコート層との接着性を改良することができ
る。
【0025】上記した水性液中のアニオン界面活性剤と
しては、(A)カルボン酸系、(B)硫酸テステル系、
(C)スルホン酸系、(D)その他の親水性基のいずれ
も使用可能である。(A)カルボン酸系としては、脂
肪酸又はロジン酸石けん、エーテル酸塩が挙げられ、
(B)硫酸エステル系としては、アルキル硫酸エステ
ル塩、硫酸化油及び脂肪酸エステルの硫酸エステル
塩、脂肪酸アマイドの硫酸エステル塩、グリコール
エーテル硫酸エステル塩が挙げられ、(C)スルホン酸
系としては、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク
酸ジアルキルエステル塩、アルキルアリルスルホン
酸、アルキルナフタリンスルホン酸塩、アルキルア
マイドスルホン酸塩、アルキルエステルスルホン酸
塩、が挙げられ、(D)の他の親水性基として、リン酸
エステルが挙げられる。これらのアニオン界面活性剤な
中でスルホコハク酸ジアルキルエステル塩が好ましく
は、さらに好ましくはスルホコハク酸ジエチルヘキシル
エステル塩である。
しては、(A)カルボン酸系、(B)硫酸テステル系、
(C)スルホン酸系、(D)その他の親水性基のいずれ
も使用可能である。(A)カルボン酸系としては、脂
肪酸又はロジン酸石けん、エーテル酸塩が挙げられ、
(B)硫酸エステル系としては、アルキル硫酸エステ
ル塩、硫酸化油及び脂肪酸エステルの硫酸エステル
塩、脂肪酸アマイドの硫酸エステル塩、グリコール
エーテル硫酸エステル塩が挙げられ、(C)スルホン酸
系としては、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク
酸ジアルキルエステル塩、アルキルアリルスルホン
酸、アルキルナフタリンスルホン酸塩、アルキルア
マイドスルホン酸塩、アルキルエステルスルホン酸
塩、が挙げられ、(D)の他の親水性基として、リン酸
エステルが挙げられる。これらのアニオン界面活性剤な
中でスルホコハク酸ジアルキルエステル塩が好ましく
は、さらに好ましくはスルホコハク酸ジエチルヘキシル
エステル塩である。
【0026】インクジェット記録用紙のカール、縮み皺
の発生防止には、これらのアニオン界面活性剤を含有す
るとともにその水溶液の表面張力が25〜40dyn/
cmの水性液をインク受容層と反対面に5cc/m2 以
上塗布することが望ましい。カール、縮み皺発生の防止
には、5cc/m2 以上の水塗布が必要であるが、単に
水を塗布すると、乾燥時にインクジェット記録用紙に縮
みしわが発生する。この場合、アニオン界面活性剤を含
有した表面張力が25〜40dyn/cmの水溶液を塗
布すると、縮み皺の発生が防止でき、カールの発生も防
止できる。
の発生防止には、これらのアニオン界面活性剤を含有す
るとともにその水溶液の表面張力が25〜40dyn/
cmの水性液をインク受容層と反対面に5cc/m2 以
上塗布することが望ましい。カール、縮み皺発生の防止
には、5cc/m2 以上の水塗布が必要であるが、単に
水を塗布すると、乾燥時にインクジェット記録用紙に縮
みしわが発生する。この場合、アニオン界面活性剤を含
有した表面張力が25〜40dyn/cmの水溶液を塗
布すると、縮み皺の発生が防止でき、カールの発生も防
止できる。
【0027】インク受容層の反対面側に塗布される水性
液には、アニオン界面活性剤以外にも消泡剤、抑泡剤、
染料、蛍光増白剤、防腐剤等を必要に応じて添加するこ
とができる。この水性液を塗布する手段は,カーテンコ
ーター、バーコーター、グラビヤコーター、ロールコー
ター、リバースロールコーター、エアーナイフコータ
ー、ブレードコーター、スプレーコーター等のいずれで
もよい。
液には、アニオン界面活性剤以外にも消泡剤、抑泡剤、
染料、蛍光増白剤、防腐剤等を必要に応じて添加するこ
とができる。この水性液を塗布する手段は,カーテンコ
ーター、バーコーター、グラビヤコーター、ロールコー
ター、リバースロールコーター、エアーナイフコータ
ー、ブレードコーター、スプレーコーター等のいずれで
もよい。
【0028】乾燥温度としては、カール調整を効率的に
するために、80℃以上が好ましく、100℃以上がよ
り好ましい。水性液の塗布面がドラムドライヤーに接す
るようにして乾燥することが望ましい。なお、インク受
容層が2層以上の場合には、インク受容層を塗設する毎
にその反対面に上記の水性液を塗布することが望まし
い。
するために、80℃以上が好ましく、100℃以上がよ
り好ましい。水性液の塗布面がドラムドライヤーに接す
るようにして乾燥することが望ましい。なお、インク受
容層が2層以上の場合には、インク受容層を塗設する毎
にその反対面に上記の水性液を塗布することが望まし
い。
【0029】また、インクジェット記録用紙のカールの
発生と縮み皺の発生のみを防止する点からは、インク受
容層の成分は上記したものに限らないものでなく、通常
の公知のものであってもよい。
発生と縮み皺の発生のみを防止する点からは、インク受
容層の成分は上記したものに限らないものでなく、通常
の公知のものであってもよい。
【0030】本発明のインクジェット記録用紙に適用さ
れる記録液は、染料タイプの記録液及び顔料タイプの記
録液がいずれも使用可能である。染料タイプの記録液
は、直接染料、酸性染料、反応性染料、塩基性染料等の
水溶性染料が含有する記録液がある。
れる記録液は、染料タイプの記録液及び顔料タイプの記
録液がいずれも使用可能である。染料タイプの記録液
は、直接染料、酸性染料、反応性染料、塩基性染料等の
水溶性染料が含有する記録液がある。
【0031】染料タイプの記録液は、通常、以下に示す
4色の記録液が用いられる。イエロー、マゼンタ、シア
ンおよびブラック記録液の調整にはそれぞれの色の記録
液において、1種又は2種以上の水溶性染料を全インキ
組成物重量に対して0.2〜15重量部添加、望ましく
は0.5〜10重量部添加することが好ましく、最も好
適には2〜9重量部である。
4色の記録液が用いられる。イエロー、マゼンタ、シア
ンおよびブラック記録液の調整にはそれぞれの色の記録
液において、1種又は2種以上の水溶性染料を全インキ
組成物重量に対して0.2〜15重量部添加、望ましく
は0.5〜10重量部添加することが好ましく、最も好
適には2〜9重量部である。
【0032】また、記録液は、水の他、下記の溶剤を混
合して使用することができる。例えば、;メチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec
−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イ
ソブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルア
ルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、
ノニルアルコール、デシルアルコール、等の炭素数1〜
10のアルキルアルコール、;
合して使用することができる。例えば、;メチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec
−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イ
ソブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルア
ルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、
ノニルアルコール、デシルアルコール、等の炭素数1〜
10のアルキルアルコール、;
【0033】例えば、シクロペンタン、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウ
ンデカン、ドデカン、トリデカノン、テトラリン、デカ
リン、ベンゼン、トルエン、キシレン等で代表される脂
肪族又は芳香族炭化水素系溶剤、;例えば、四塩化炭
素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジク
ロロベンゼン、等のハロゲン化炭化水素系溶剤、;例え
ば、エチルエーテル、ブチルエーテル、エチレングリコ
ールジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、等のエーテル系溶剤、;例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルア
ミルケトン、シクロヘキサノン、等のケトン系溶剤、;
例えば、ギ酸エチル、メチルアセテート、エチルアセテ
ート、プロピルアセテート、ブチルアセテート、フエニ
ルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、乳酸エチル、等のエステル系溶剤、;
ロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウ
ンデカン、ドデカン、トリデカノン、テトラリン、デカ
リン、ベンゼン、トルエン、キシレン等で代表される脂
肪族又は芳香族炭化水素系溶剤、;例えば、四塩化炭
素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジク
ロロベンゼン、等のハロゲン化炭化水素系溶剤、;例え
ば、エチルエーテル、ブチルエーテル、エチレングリコ
ールジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、等のエーテル系溶剤、;例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルア
ミルケトン、シクロヘキサノン、等のケトン系溶剤、;
例えば、ギ酸エチル、メチルアセテート、エチルアセテ
ート、プロピルアセテート、ブチルアセテート、フエニ
ルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、乳酸エチル、等のエステル系溶剤、;
【0034】例えば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多
価アルコール、;その他のアミン系、アミド系、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン等の含窒素複素環系、バレロラクトン、カプ
ロラクトン等のオキシカルボン酸の分子内エステル系溶
剤、ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ビス(2−
クロロエチル)スルホン、メチルスルホニルアセトニト
リル等の脂肪族スルホン化合物系溶剤、スルホラン、ス
ルホレン等の脂環式スルホン化合物系溶剤、テトラメチ
レンスルホキシド、3−メチルテトラメチレンスルホキ
シド等のスルホキシド化合物系溶剤の各種の溶剤が挙げ
られる。
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多
価アルコール、;その他のアミン系、アミド系、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン等の含窒素複素環系、バレロラクトン、カプ
ロラクトン等のオキシカルボン酸の分子内エステル系溶
剤、ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ビス(2−
クロロエチル)スルホン、メチルスルホニルアセトニト
リル等の脂肪族スルホン化合物系溶剤、スルホラン、ス
ルホレン等の脂環式スルホン化合物系溶剤、テトラメチ
レンスルホキシド、3−メチルテトラメチレンスルホキ
シド等のスルホキシド化合物系溶剤の各種の溶剤が挙げ
られる。
【0035】顔料タイプの記録液は、親水性構成部分と
疎水性構成部分とを有する重合体と水溶性有機溶剤を含
む水性分散媒中に顔料微粒子を分散した記録液が好適で
ある。この重合体には、分子量1000〜100,00
0程度のポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、縮合ナ
フタリンスルホン酸、スチレン−マレイン酸等が挙げら
れ、これらの重合体の塩を形成して水性液体に可溶化又
は分散することができる。上記の重合体と塩を形成する
成分としては、アルカリ金属、脂肪族アミン、アルコー
ルアミン、モルホリン、N−モルホリン等がある。
疎水性構成部分とを有する重合体と水溶性有機溶剤を含
む水性分散媒中に顔料微粒子を分散した記録液が好適で
ある。この重合体には、分子量1000〜100,00
0程度のポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、縮合ナ
フタリンスルホン酸、スチレン−マレイン酸等が挙げら
れ、これらの重合体の塩を形成して水性液体に可溶化又
は分散することができる。上記の重合体と塩を形成する
成分としては、アルカリ金属、脂肪族アミン、アルコー
ルアミン、モルホリン、N−モルホリン等がある。
【0036】水溶性有機溶剤は、アルコール類、特に多
価アルコール類が好適である。そして、上記重合体と、
水性有機溶媒、水と共に顔料微粒子を混合分散し、所定
の粘度範囲の記録液が得られる。この記録液に使用され
る顔料微粒子は、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリ
ドン系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ
系、ペリノン系等の公知の各種の有機顔料が使用可能で
ある。
価アルコール類が好適である。そして、上記重合体と、
水性有機溶媒、水と共に顔料微粒子を混合分散し、所定
の粘度範囲の記録液が得られる。この記録液に使用され
る顔料微粒子は、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリ
ドン系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ
系、ペリノン系等の公知の各種の有機顔料が使用可能で
ある。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれによって限定されるものではない。
発明はこれによって限定されるものではない。
【0038】実施例1 <原紙の作製>LBKP80重量部およびNBKP重量
20部からなる木材パルプをディスクファイナリを用い
て叩解し、カナディアンフリーネス400ミリリットル
のパルプスラリーを得た。得られたパルプスラリーを攪
拌しながら、パルプ100重量部に対してタルク5重量
部、ロジン1.2重量部、スターチ1.5重量部、硫酸
アルミニウム1.5重量部を添加して、長網抄紙機によ
り、坪量90g/m2 の原紙を抄紙した。抄紙時に表面
サイズプレスにより酸化デンプンを固形分で1.0g/
m2 付着させ、塗布用原紙とした。原紙の厚さは102
μm、コブ吸水度は21.0g/m2 であった。
20部からなる木材パルプをディスクファイナリを用い
て叩解し、カナディアンフリーネス400ミリリットル
のパルプスラリーを得た。得られたパルプスラリーを攪
拌しながら、パルプ100重量部に対してタルク5重量
部、ロジン1.2重量部、スターチ1.5重量部、硫酸
アルミニウム1.5重量部を添加して、長網抄紙機によ
り、坪量90g/m2 の原紙を抄紙した。抄紙時に表面
サイズプレスにより酸化デンプンを固形分で1.0g/
m2 付着させ、塗布用原紙とした。原紙の厚さは102
μm、コブ吸水度は21.0g/m2 であった。
【0039】<インク受容層の調整> ・ 合成非晶質シリカ (吸油度230ml/100g、数平均粒子径8.0μ
m) ・ 重合度1100のシラノール変性PVA ・ ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン ・ 硫酸亜鉛 ・ スルホコハク酸4ジメチルペンチルエステル
m) ・ 重合度1100のシラノール変性PVA ・ ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン ・ 硫酸亜鉛 ・ スルホコハク酸4ジメチルペンチルエステル
【0040】上記の成分を表1及び表1の各々の組成中
に記した成分比とした。それぞれの組成物を水を加えて
固形分20重量%で塗布液とした。この塗布液をカーテ
ンコーターで塗布用原紙に対して固形分として7.5g
/m2 塗布しインク受容層を形成した。このときのイン
ク受容層中の合成非晶質シリカの含有量は、表1及び表
2に記した通りである。カレンダー条件中、G/Cはグ
ロスカレンーダ(オンマシン)で処理した場合であって
カンレダー処理が比較的弱い条件を示し、S/Cはスー
パーカレンダー(オフマシン)で処理した場合であって
カレンダー処理が比較的強い条件を示している。カレン
ダー処理したインク受容層表面のベック平滑度を測定し
た結果を表1及び表2中に記した。
に記した成分比とした。それぞれの組成物を水を加えて
固形分20重量%で塗布液とした。この塗布液をカーテ
ンコーターで塗布用原紙に対して固形分として7.5g
/m2 塗布しインク受容層を形成した。このときのイン
ク受容層中の合成非晶質シリカの含有量は、表1及び表
2に記した通りである。カレンダー条件中、G/Cはグ
ロスカレンーダ(オンマシン)で処理した場合であって
カンレダー処理が比較的弱い条件を示し、S/Cはスー
パーカレンダー(オフマシン)で処理した場合であって
カレンダー処理が比較的強い条件を示している。カレン
ダー処理したインク受容層表面のベック平滑度を測定し
た結果を表1及び表2中に記した。
【0041】得られたインクジェット記録用紙について
発色濃度、インク流れ、画像ムラ、光沢ムラ、手触り感
について評価した。評価方法を下記に示す。
発色濃度、インク流れ、画像ムラ、光沢ムラ、手触り感
について評価した。評価方法を下記に示す。
【0042】<評価方法> (1)発色濃度 水性インク(マゼンタ)をフジックスカラープレゼンテ
ーションプリンターKaleida(富士写真フィルム
株式会社の商品名)のスタンダードモードで印画し、発
色濃度をマクベス濃度計により測定した。 (2)インク流れ 水性インク(マゼンタ)及び水性インク(イエロー)
を、上記プリンターにより重ね打ちしたときのインク流
れを目視により評価した。○はインク流れが無、△はイ
ンク流れがやや有り、×はインク流れが多し、を示して
いる。
ーションプリンターKaleida(富士写真フィルム
株式会社の商品名)のスタンダードモードで印画し、発
色濃度をマクベス濃度計により測定した。 (2)インク流れ 水性インク(マゼンタ)及び水性インク(イエロー)
を、上記プリンターにより重ね打ちしたときのインク流
れを目視により評価した。○はインク流れが無、△はイ
ンク流れがやや有り、×はインク流れが多し、を示して
いる。
【0043】(3)画像ムラ 発色濃度測定に使用したサンプルについて画像ムラ(濃
度ムラ)を目視により評価した。○は画像ムラが無、△
は画像ムラがやや有り、×は画像ムラが多し、を示して
いる。 (4)光沢ムラ 発色濃度測定に使用したサンプルについて光沢ムラを反
射光により目視により評価した。○は光沢ムラが無、△
は光沢ムラがやや有り、×は光沢ムラが多し、を示して
いる。 (5)手触り感 得られたインクジェット記録用紙の手触り感を感触によ
り評価した。○は、感触良好、×は感触不良を、それぞ
れ表している。
度ムラ)を目視により評価した。○は画像ムラが無、△
は画像ムラがやや有り、×は画像ムラが多し、を示して
いる。 (4)光沢ムラ 発色濃度測定に使用したサンプルについて光沢ムラを反
射光により目視により評価した。○は光沢ムラが無、△
は光沢ムラがやや有り、×は光沢ムラが多し、を示して
いる。 (5)手触り感 得られたインクジェット記録用紙の手触り感を感触によ
り評価した。○は、感触良好、×は感触不良を、それぞ
れ表している。
【0044】評価結果を表1および表2に示す
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】実施例1〜実施例5は、いずれも発色濃度
が高く、インク流れの発生がなく、画像ムラ及び光沢ム
ラがなく、しかも手触り感に優れている。比較例1は、
カレンダー処理をしていないため、ベック平滑度が4秒
以下であり、発色濃度が低く、手触り感を不良である。
比較例2は、カレンダー処理が強すぎてベック平滑度が
27秒のため、インク流れが生じている。比較例3は、
カレンダー処理がより強すぎ、ベック平滑度が89秒の
ため、インク流れが強く、発色濃度の測定ができない。
比較例4は、合成非晶質シリカの含有量が3.85重量
%と少ないため、インク流れが強く、発色濃度の測定が
できない。さらに比較例5は、合成非晶質シリカの含有
量が55.5重量%は多すぎ、発色濃度が不足してい
る。
が高く、インク流れの発生がなく、画像ムラ及び光沢ム
ラがなく、しかも手触り感に優れている。比較例1は、
カレンダー処理をしていないため、ベック平滑度が4秒
以下であり、発色濃度が低く、手触り感を不良である。
比較例2は、カレンダー処理が強すぎてベック平滑度が
27秒のため、インク流れが生じている。比較例3は、
カレンダー処理がより強すぎ、ベック平滑度が89秒の
ため、インク流れが強く、発色濃度の測定ができない。
比較例4は、合成非晶質シリカの含有量が3.85重量
%と少ないため、インク流れが強く、発色濃度の測定が
できない。さらに比較例5は、合成非晶質シリカの含有
量が55.5重量%は多すぎ、発色濃度が不足してい
る。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、インク流
れの発生がなく、発色濃度が高く、しかも画像ムラや光
沢ムラがなく、鮮明な画像を得られると共にザラツキ等
のない手触り感に優れたインクジェット記録用紙を提供
することができる。
れの発生がなく、発色濃度が高く、しかも画像ムラや光
沢ムラがなく、鮮明な画像を得られると共にザラツキ等
のない手触り感に優れたインクジェット記録用紙を提供
することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体上に合成非晶質シリカを含有する
インク受容層を設けたインクジェット記録用紙におい
て、前記インク受容層中の合成非晶質シリカの含有量が
40〜53重量%であり、かつ、インク受容層面のベッ
ク平滑度が5秒以上、20秒未満であることを特徴とす
るインクジェット記録用紙。 - 【請求項2】 前記合成非晶質シリカの数平均粒径が6
〜13μmである請求項1に記載のインクジェット記録
用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7256207A JPH0999630A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | インクジェット記録用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7256207A JPH0999630A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | インクジェット記録用紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0999630A true JPH0999630A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17289415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7256207A Pending JPH0999630A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | インクジェット記録用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0999630A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001287451A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-10-16 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 顔料インクに好適なインクジェット記録媒体 |
WO2003018324A1 (de) | 2001-08-24 | 2003-03-06 | Mitsubishi Hitec Paper Flensburg Gmbh | Aufzeichnungsmaterial für das tintenstrahl-druckverfahren |
EP1566281A2 (en) | 2004-02-23 | 2005-08-24 | Oji Paper Co., Ltd. | Ink jet recording sheet |
-
1995
- 1995-10-03 JP JP7256207A patent/JPH0999630A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001287451A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-10-16 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 顔料インクに好適なインクジェット記録媒体 |
WO2003018324A1 (de) | 2001-08-24 | 2003-03-06 | Mitsubishi Hitec Paper Flensburg Gmbh | Aufzeichnungsmaterial für das tintenstrahl-druckverfahren |
DE10140677A1 (de) * | 2001-08-24 | 2003-03-13 | Mitsubishi Hitec Paper Flensbu | Aufzeichnungsmaterial für das Tintenstrahl-Druckverfahren |
DE10140677C2 (de) * | 2001-08-24 | 2003-10-30 | Mitsubishi Hitec Paper Flensbu | Aufzeichnungsmaterial für das Tintenstrahl-Druckverfahren |
CN1315660C (zh) * | 2001-08-24 | 2007-05-16 | 三菱高新技术纸业弗伦斯堡有限公司 | 用于喷墨打印法的记录材料 |
US7615265B2 (en) | 2001-08-24 | 2009-11-10 | Mitsubishi Hitec Paper Flensburg Gmbh | Inkjet printing recording material |
EP1566281A2 (en) | 2004-02-23 | 2005-08-24 | Oji Paper Co., Ltd. | Ink jet recording sheet |
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