JPH0960647A - フランジ付きクロスローラベアリング - Google Patents
フランジ付きクロスローラベアリングInfo
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- JPH0960647A JPH0960647A JP7239220A JP23922095A JPH0960647A JP H0960647 A JPH0960647 A JP H0960647A JP 7239220 A JP7239220 A JP 7239220A JP 23922095 A JP23922095 A JP 23922095A JP H0960647 A JPH0960647 A JP H0960647A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/34—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
- F16C19/36—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers
- F16C19/361—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers with cylindrical rollers
- F16C19/362—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers with cylindrical rollers the rollers being crossed within the single row
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2226/00—Joining parts; Fastening; Assembling or mounting parts
- F16C2226/50—Positive connections
- F16C2226/60—Positive connections with threaded parts, e.g. bolt and nut connections
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/58—Raceways; Race rings
- F16C33/581—Raceways; Race rings integral with other parts, e.g. with housings or machine elements such as shafts or gear wheels
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数少,低コストかつ長寿命のフランジ
付きクロスローラベアリングを提供する。 【解決手段】 厚肉短円筒部状フランジ部f2 の内向き
半径方向に周設された厚肉ウエブ部w2 からなる厚肉凸
字型断面を有する内環2の外周に形成された直角V字型
凹溝5を有し、ウエブ部w2 の内面両側角部に段差がそ
れぞれ隅切り周設されてなる厚肉T字型断面を有する内
輪2と、内輪2のフランジ部w2 の外面に緩く外挿され
内周面に周設された直角V字型凹溝5aが加工された厚
肉フランジ部f3 と外周面に周設された厚肉ウエブ部w
3 とを有し同内輪の断面形と対称的な同一の厚肉T字型
断面を有する外輪3であって対称面により左右対称的に
2分された1対の対称的環状部材(3L ,3R )を同軸
的に重疊してなる外輪3とを具え、同内外輪の凹溝によ
り形成した正方形断面の環状溝6に軸長が直径に等しく
側面が正方形をなす複数の短円柱状ローラを挿入したこ
と。
付きクロスローラベアリングを提供する。 【解決手段】 厚肉短円筒部状フランジ部f2 の内向き
半径方向に周設された厚肉ウエブ部w2 からなる厚肉凸
字型断面を有する内環2の外周に形成された直角V字型
凹溝5を有し、ウエブ部w2 の内面両側角部に段差がそ
れぞれ隅切り周設されてなる厚肉T字型断面を有する内
輪2と、内輪2のフランジ部w2 の外面に緩く外挿され
内周面に周設された直角V字型凹溝5aが加工された厚
肉フランジ部f3 と外周面に周設された厚肉ウエブ部w
3 とを有し同内輪の断面形と対称的な同一の厚肉T字型
断面を有する外輪3であって対称面により左右対称的に
2分された1対の対称的環状部材(3L ,3R )を同軸
的に重疊してなる外輪3とを具え、同内外輪の凹溝によ
り形成した正方形断面の環状溝6に軸長が直径に等しく
側面が正方形をなす複数の短円柱状ローラを挿入したこ
と。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラスト軸受を兼
ねた回転軸受であるフランジ付きクロスローラベアリン
グに関する。
ねた回転軸受であるフランジ付きクロスローラベアリン
グに関する。
【0002】
【従来の技術】スラストベアリングを兼ねた回転軸受で
あるフランジ付きクロスローラベアリングとしては、従
来、種々の構造のものが知られている。その一例を挙げ
ると、特開平5−273222号は、自動車に使用され
ているアンチロールブレーキシステム(ABS)に採用
されている図5縦断面図に示すようなクロスローラベア
リングを挙げることができる。最近はますます多くの自
動車にABSが採用されている。このシステムは急ブレ
ーキをかけたとき、ブレーキ圧力を自動的にゆるめるこ
とによって車輪のロックを防止し、自動車の安定性及び
方向性を維持するためのものである。ABSにとって不
可欠の要素は、車軸の回転を制御するためのABSに出
力を送るために車輪速度センサーである。乗用車の多く
は4つの車輪それぞれに1個ずつ車輪速度センサーを備
えていて、同センサーから信号を入力することによっ
て、ABSは、車輪がロックしているかどうか、あるい
はロックしかかっているかどうかを判断し、ブレーキ力
を制御することができる。車輪速度センサーはまた、加
速中の車輪のスリップを防止するためのトラクションコ
ントロールシステムにも使用されている。
あるフランジ付きクロスローラベアリングとしては、従
来、種々の構造のものが知られている。その一例を挙げ
ると、特開平5−273222号は、自動車に使用され
ているアンチロールブレーキシステム(ABS)に採用
されている図5縦断面図に示すようなクロスローラベア
リングを挙げることができる。最近はますます多くの自
動車にABSが採用されている。このシステムは急ブレ
ーキをかけたとき、ブレーキ圧力を自動的にゆるめるこ
とによって車輪のロックを防止し、自動車の安定性及び
方向性を維持するためのものである。ABSにとって不
可欠の要素は、車軸の回転を制御するためのABSに出
力を送るために車輪速度センサーである。乗用車の多く
は4つの車輪それぞれに1個ずつ車輪速度センサーを備
えていて、同センサーから信号を入力することによっ
て、ABSは、車輪がロックしているかどうか、あるい
はロックしかかっているかどうかを判断し、ブレーキ力
を制御することができる。車輪速度センサーはまた、加
速中の車輪のスリップを防止するためのトラクションコ
ントロールシステムにも使用されている。
【0003】この種の車輪用の軸受〜ハブ装置010は
非駆動輪に用いるもので、図5縦断面図に示すように、
軸受の外輪012は車輪取付け用フランジ014を備
え、このフランジ014には車輪取付け用のボルトを挿
入するための複数の孔016が形成されている。018
は前後1対の円筒部材020,022で構成されている
同軸的軸受であり、内輪として回転しない車輪のスピン
ドル024に嵌着され、スピンドル024はその取付け
フランジ026を介して車体に取り付けられる。転動体
によってアウトボード側ボール030とインボード側ボ
ール032がそれぞれ形成されている。軸受〜ハブ装置
010内の両ボール030,032が収容されている領
域は前後1対のシールによって外部に対して遮蔽されて
いる。シール部材は同図6には示していないが、従来と
同様の構造のものであり、本体を外輪012に圧入し、
リップを軸受018もしくはスピンドル024に接触さ
せている。スピンドル024の外周は軸受018をねじ
部によって挟み込む形状になっており、使用時に軸受〜
ハブ装置010がスピンドル024から抜け落ちること
を防止している。
非駆動輪に用いるもので、図5縦断面図に示すように、
軸受の外輪012は車輪取付け用フランジ014を備
え、このフランジ014には車輪取付け用のボルトを挿
入するための複数の孔016が形成されている。018
は前後1対の円筒部材020,022で構成されている
同軸的軸受であり、内輪として回転しない車輪のスピン
ドル024に嵌着され、スピンドル024はその取付け
フランジ026を介して車体に取り付けられる。転動体
によってアウトボード側ボール030とインボード側ボ
ール032がそれぞれ形成されている。軸受〜ハブ装置
010内の両ボール030,032が収容されている領
域は前後1対のシールによって外部に対して遮蔽されて
いる。シール部材は同図6には示していないが、従来と
同様の構造のものであり、本体を外輪012に圧入し、
リップを軸受018もしくはスピンドル024に接触さ
せている。スピンドル024の外周は軸受018をねじ
部によって挟み込む形状になっており、使用時に軸受〜
ハブ装置010がスピンドル024から抜け落ちること
を防止している。
【0004】図5に示す従来のクロスローラベアリング
の構造について説明すると、まず、図6縦断面図におい
て、クロスローラベアリング050は公知の構造のもの
であり、内輪051は溝角90°のV字型溝を備え、前
後1対の外輪052a,052b及び図示省略のリテー
ナを介して短円柱状ローラ053を交互(直交)に挿入
して構成され、1対の外輪052a,052bは図示省
略のボルトによって一体的に形成されている。
の構造について説明すると、まず、図6縦断面図におい
て、クロスローラベアリング050は公知の構造のもの
であり、内輪051は溝角90°のV字型溝を備え、前
後1対の外輪052a,052b及び図示省略のリテー
ナを介して短円柱状ローラ053を交互(直交)に挿入
して構成され、1対の外輪052a,052bは図示省
略のボルトによって一体的に形成されている。
【0005】軸055の後端にはクロスローラベアリン
グ050の内輪051を嵌入する段差が隅切りされ、側
面円周に複数のボルト孔055aが設けられ、ハウジン
グ056の前端には1対の外輪052a,052bを嵌
入する段差孔が隅切りされ、側面円周に複数のボルト孔
056aが設けられ、リテーナ057は段付き形状をな
し、固定用の孔057aが設けてある。このような構造
において、軸055の後端にはクロスローラベアリング
050の内輪051を嵌入し、リテーナ057と内輪0
51の当接面が平行になるようにシム059で調整した
のち、リテーナ057をボルト058で固定する。ハウ
ジング段差孔部にクロスローラベアリング050の外輪
052を嵌入し、リテーナ057と外輪052の当接面
が平行になるようにシム059で調整したのち、リテー
ナ057をボルト058で固定することで、ハウジング
056に支持されたクロスローラベアリング050を介
して、軸055は回転自在の状態となる。図7に示すよ
うに、ハウジングの加工寸度によってはクロスローラベ
アリングとリテーナ057の間に隙間δ0 ができるの
で、シム調整は必要となる。また、図8に示すように、
リテーナを傾斜した状態で締めつけると、ボルトの締結
力によりリテーナが変形する。
グ050の内輪051を嵌入する段差が隅切りされ、側
面円周に複数のボルト孔055aが設けられ、ハウジン
グ056の前端には1対の外輪052a,052bを嵌
入する段差孔が隅切りされ、側面円周に複数のボルト孔
056aが設けられ、リテーナ057は段付き形状をな
し、固定用の孔057aが設けてある。このような構造
において、軸055の後端にはクロスローラベアリング
050の内輪051を嵌入し、リテーナ057と内輪0
51の当接面が平行になるようにシム059で調整した
のち、リテーナ057をボルト058で固定する。ハウ
ジング段差孔部にクロスローラベアリング050の外輪
052を嵌入し、リテーナ057と外輪052の当接面
が平行になるようにシム059で調整したのち、リテー
ナ057をボルト058で固定することで、ハウジング
056に支持されたクロスローラベアリング050を介
して、軸055は回転自在の状態となる。図7に示すよ
うに、ハウジングの加工寸度によってはクロスローラベ
アリングとリテーナ057の間に隙間δ0 ができるの
で、シム調整は必要となる。また、図8に示すように、
リテーナを傾斜した状態で締めつけると、ボルトの締結
力によりリテーナが変形する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構造の車輪支持用クロスローラベアリングにおいては、
下記のような問題がある。 (1)車輪用軸受の外輪は車輪取付け用フランジが備え
られているが、内輪は軸に挿入し、ナットによる締めつ
け構造であるから、軸が大型のものでは作業性が悪く、
締めつけをした後にナットの緩み止め対策も必要であ
り、組立及び分解作業に手間がかかる。 (2)クロスローラベアリングの固定手段として採用し
たリテーナは、ベアリングの厚みと嵌め込み部の深さと
の寸度差によってはシム調整が必要である。不完全なシ
ム調整によりベアリング側面とリテーナ面の当接面に隙
間ができ、その隙間が外輪の遊合部となり、外輪が固定
されず、回転精度が悪化する現象が発生する。 (3)ハウジング前面とリテーナの後面との間に隙間が
できると、固定ボルトの締結力によりリテーナが変形
し、前後1対の外輪52の前面にリテーナの当接面が傾
斜した状態で接触し、ベアリングのローラに異常な加圧
を与え正常な状態が保持できず、回転抵抗の増加による
寿命低下が発生する。
構造の車輪支持用クロスローラベアリングにおいては、
下記のような問題がある。 (1)車輪用軸受の外輪は車輪取付け用フランジが備え
られているが、内輪は軸に挿入し、ナットによる締めつ
け構造であるから、軸が大型のものでは作業性が悪く、
締めつけをした後にナットの緩み止め対策も必要であ
り、組立及び分解作業に手間がかかる。 (2)クロスローラベアリングの固定手段として採用し
たリテーナは、ベアリングの厚みと嵌め込み部の深さと
の寸度差によってはシム調整が必要である。不完全なシ
ム調整によりベアリング側面とリテーナ面の当接面に隙
間ができ、その隙間が外輪の遊合部となり、外輪が固定
されず、回転精度が悪化する現象が発生する。 (3)ハウジング前面とリテーナの後面との間に隙間が
できると、固定ボルトの締結力によりリテーナが変形
し、前後1対の外輪52の前面にリテーナの当接面が傾
斜した状態で接触し、ベアリングのローラに異常な加圧
を与え正常な状態が保持できず、回転抵抗の増加による
寿命低下が発生する。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、組立及び分解作業を容易にし、内輪の軸に対
する固着,外輪のハウジングに対する固着を確実にする
とともに、ローラに異常な抵抗が作用することを防止す
る構造簡単,部品点数少,低コストかつ長寿命の経済的
なフランジ付きクロスローラベアリングを提供すること
を目的とする。
たもので、組立及び分解作業を容易にし、内輪の軸に対
する固着,外輪のハウジングに対する固着を確実にする
とともに、ローラに異常な抵抗が作用することを防止す
る構造簡単,部品点数少,低コストかつ長寿命の経済的
なフランジ付きクロスローラベアリングを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、請求項1の
発明は、前後方向に延びる比較的小径の厚肉短円筒部状
フランジ部と同フランジ部の前後端面上で内向き半径方
向に突出的に周設された厚肉ウエブ部とからなる厚肉L
字の外形をなす断面を有する内環であってそのフランジ
部の外周面上に形成された直角V字型凹溝を有するとと
もに同ウエブ部の前後端角部の一方に同心的段差がそれ
ぞれ隅切り周設されてなる比較的小径の異形厚肉L字型
断面を有する内輪と、同内輪の厚肉ウエブ部に円周方向
の等間隔で貫設された複数の軸方向ボルト孔に内挿され
た複数の取付けボルトにより上記一方の隅切り段差部に
軸端が同軸的に嵌着された前後方向軸と、同内輪のフラ
ンジ部の外面に外向半径方向のすきまを存して同軸的に
外挿され内周面に周設された直角V字型凹溝が加工され
た厚肉フランジ部を有するとともに外周面に周設された
厚肉ウエブ部を有し同内輪の断面形状とほぼ対称的な断
面形状の比較的大径の異形厚肉L字型断面を有する外輪
であって同内輪,外輪の各V字型凹溝の溝底の下端を通
る同一軸直角平面により前後対称的にほぼ2分された1
対のほぼ対称的環状部材を同軸的に重疊固定してなる外
輪と、同外輪の厚肉ウエブ部に円周方向の等間隔で貫設
された複数の軸方向ボルト孔に内挿された複数の取付ボ
ルトにより後面の隅切り段差部に中心孔が嵌着されたハ
ウジングと、同内輪のV字型凹溝と同外輪のV字型凹溝
とにより形成される正方形断面の環状溝に交互に立体的
に直交するように内挿された複数の等径等長の短円柱状
ローラとを具えたことを特徴とする。
発明は、前後方向に延びる比較的小径の厚肉短円筒部状
フランジ部と同フランジ部の前後端面上で内向き半径方
向に突出的に周設された厚肉ウエブ部とからなる厚肉L
字の外形をなす断面を有する内環であってそのフランジ
部の外周面上に形成された直角V字型凹溝を有するとと
もに同ウエブ部の前後端角部の一方に同心的段差がそれ
ぞれ隅切り周設されてなる比較的小径の異形厚肉L字型
断面を有する内輪と、同内輪の厚肉ウエブ部に円周方向
の等間隔で貫設された複数の軸方向ボルト孔に内挿され
た複数の取付けボルトにより上記一方の隅切り段差部に
軸端が同軸的に嵌着された前後方向軸と、同内輪のフラ
ンジ部の外面に外向半径方向のすきまを存して同軸的に
外挿され内周面に周設された直角V字型凹溝が加工され
た厚肉フランジ部を有するとともに外周面に周設された
厚肉ウエブ部を有し同内輪の断面形状とほぼ対称的な断
面形状の比較的大径の異形厚肉L字型断面を有する外輪
であって同内輪,外輪の各V字型凹溝の溝底の下端を通
る同一軸直角平面により前後対称的にほぼ2分された1
対のほぼ対称的環状部材を同軸的に重疊固定してなる外
輪と、同外輪の厚肉ウエブ部に円周方向の等間隔で貫設
された複数の軸方向ボルト孔に内挿された複数の取付ボ
ルトにより後面の隅切り段差部に中心孔が嵌着されたハ
ウジングと、同内輪のV字型凹溝と同外輪のV字型凹溝
とにより形成される正方形断面の環状溝に交互に立体的
に直交するように内挿された複数の等径等長の短円柱状
ローラとを具えたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、そ
の内輪,外輪の断面の輪郭をそれぞれほぼ同一の長方形
に内接する形としたことを特徴とする。
の内輪,外輪の断面の輪郭をそれぞれほぼ同一の長方形
に内接する形としたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を前記ABSに適用した一
実施例を図面について説明すると、図1はその部分縦断
面図、図2は図1のクロスローラベアリングの内外輪を
示す全体縦断面図、図3は図2のクロスローラベアリン
グの組立状態を示す全体の側面図、図4は図1〜図3に
示した本発明に係る実施例,変形例と図6に示したクロ
スローラベアリングとの比較縦断面図である。
実施例を図面について説明すると、図1はその部分縦断
面図、図2は図1のクロスローラベアリングの内外輪を
示す全体縦断面図、図3は図2のクロスローラベアリン
グの組立状態を示す全体の側面図、図4は図1〜図3に
示した本発明に係る実施例,変形例と図6に示したクロ
スローラベアリングとの比較縦断面図である。
【0011】まず、図1〜図2に示すように、クロスロ
ーラベアリング1は比較的小径の内輪2と比較的大径の
外輪3及びローラ4によって構成され、内輪2は外径
A,内径B,厚みCのリング状であり、外周面にローラ
4が挿入されるV字型凹溝5を設けて、外周部にC×F
0 の偏平長方形断面のフランジ部f2 を形成し、このフ
ランジ部f2 に連続して内周部に外径B1 ,深さC2 の
窪みを前後面に設けて、内向き半径方向長さF×厚みC
1 の正方形断面で形成されるウエブ部w2 を形成するこ
とで全体として厚肉T字型断面のリム部r2 からなる内
輪を形成する。そして、内輪のウエブ部w2 の幅Fの同
心的円周上に複数個のボルト孔2aが等間隔で設けられ
ている。つまり、内輪2は、左右方向の比較的小径の厚
肉短円筒部状フランジ部f2 と同フランジ部f2 の前後
対称面上で内向き半径方向に突出して周設された厚肉ウ
エブ部w2 とからなる厚肉凸字型の外形をなす断面を有
する内環であってそのフランジ部f2 の対称面上に形成
されたV字型凹溝を有するとともに同ウエブ部w2 の前
後面と、中心孔との内端角部に段差がそれぞれ隅切り周
設されてなる比較的小径の異形厚肉T字型断面のリム部
r2 を有している。そして、内輪2は、厚肉ウエブ部に
円周方向の等間隔で貫設された複数の軸方向ボルト孔2
aに内挿された複数の取付けボルト2bによりリム部r
2 の隅切り段差部で軸11の後端に嵌着されている。
ーラベアリング1は比較的小径の内輪2と比較的大径の
外輪3及びローラ4によって構成され、内輪2は外径
A,内径B,厚みCのリング状であり、外周面にローラ
4が挿入されるV字型凹溝5を設けて、外周部にC×F
0 の偏平長方形断面のフランジ部f2 を形成し、このフ
ランジ部f2 に連続して内周部に外径B1 ,深さC2 の
窪みを前後面に設けて、内向き半径方向長さF×厚みC
1 の正方形断面で形成されるウエブ部w2 を形成するこ
とで全体として厚肉T字型断面のリム部r2 からなる内
輪を形成する。そして、内輪のウエブ部w2 の幅Fの同
心的円周上に複数個のボルト孔2aが等間隔で設けられ
ている。つまり、内輪2は、左右方向の比較的小径の厚
肉短円筒部状フランジ部f2 と同フランジ部f2 の前後
対称面上で内向き半径方向に突出して周設された厚肉ウ
エブ部w2 とからなる厚肉凸字型の外形をなす断面を有
する内環であってそのフランジ部f2 の対称面上に形成
されたV字型凹溝を有するとともに同ウエブ部w2 の前
後面と、中心孔との内端角部に段差がそれぞれ隅切り周
設されてなる比較的小径の異形厚肉T字型断面のリム部
r2 を有している。そして、内輪2は、厚肉ウエブ部に
円周方向の等間隔で貫設された複数の軸方向ボルト孔2
aに内挿された複数の取付けボルト2bによりリム部r
2 の隅切り段差部で軸11の後端に嵌着されている。
【0012】外輪3は断面が外径D,内径E,厚みCの
リング状であり、外周部の左右側面に外径D1 ,深さC
2 の窪みを前後面に設けて、外径D,内径D1 ,厚みC
1 で形成される部分をウエブ部w3 とする。ウエブ部w
3 に連続するG2 ×Cの偏平長方形断面の部分はフラン
ジ部f3 であり、フランジ部f3 及びウエブ部w3 から
なる厚肉T字型リム部r3 からなる外輪3は全体的組立
の都合上、軸直角対称面で前後1対に2等分して分割さ
れ、両半部が同軸的に重疊され図示省略のボルトにて一
体化されて外輪3を形成する。そのフランジ部の対称面
上にはV字型凹溝5が周設備され、また、そのウエブ部
w3 には同心円上に等間隔で複数のボルト孔3aが貫設
され、各ボルト3aにそれぞれ挿入されたボルト3bに
より外輪3は図1に示すように、ハウジング12の中心
孔に嵌合した状態でハウジングに固着される。つまり、
外輪3は換言すると、内輪2のフランジ部f2 の外面に
外向半径方向の小すきまを存して同軸的にかつ同一左右
対称面上に外挿され内周面に周設されたV字型凹溝が加
工された厚肉部f3 を有するとともに外周面に周設され
た厚肉ウエブ部w3 を有し同内輪2の断面形状と対称的
な同一断面形状の比較的大径の異形厚肉T字型断面を有
している。しかし、前記したように、外輪3は単一部材
からなるものではなく、左右対称面により左右対称的に
2分された1対の対称的環状部材を同軸的に重疊してな
る外輪と、同外輪の厚肉ウエブ部w3 に円周方向の等間
隔で貫設された複数の軸方向ボルト孔に内挿された複数
の取付ボルトにより前面の隅切り段差部に中心孔が嵌着
されたハウジングの中心孔に同軸的に嵌着されている。
そして、内輪2のV字型凹溝と同外輪3のV字型凹溝と
により形成される90°傾いた正方形断面の環状孔には内
挿された複数の等径等長の短円柱状ローラが交互に立体
交叉する関係位置にて図示省略の環状リテーナを介して
挿入されている。
リング状であり、外周部の左右側面に外径D1 ,深さC
2 の窪みを前後面に設けて、外径D,内径D1 ,厚みC
1 で形成される部分をウエブ部w3 とする。ウエブ部w
3 に連続するG2 ×Cの偏平長方形断面の部分はフラン
ジ部f3 であり、フランジ部f3 及びウエブ部w3 から
なる厚肉T字型リム部r3 からなる外輪3は全体的組立
の都合上、軸直角対称面で前後1対に2等分して分割さ
れ、両半部が同軸的に重疊され図示省略のボルトにて一
体化されて外輪3を形成する。そのフランジ部の対称面
上にはV字型凹溝5が周設備され、また、そのウエブ部
w3 には同心円上に等間隔で複数のボルト孔3aが貫設
され、各ボルト3aにそれぞれ挿入されたボルト3bに
より外輪3は図1に示すように、ハウジング12の中心
孔に嵌合した状態でハウジングに固着される。つまり、
外輪3は換言すると、内輪2のフランジ部f2 の外面に
外向半径方向の小すきまを存して同軸的にかつ同一左右
対称面上に外挿され内周面に周設されたV字型凹溝が加
工された厚肉部f3 を有するとともに外周面に周設され
た厚肉ウエブ部w3 を有し同内輪2の断面形状と対称的
な同一断面形状の比較的大径の異形厚肉T字型断面を有
している。しかし、前記したように、外輪3は単一部材
からなるものではなく、左右対称面により左右対称的に
2分された1対の対称的環状部材を同軸的に重疊してな
る外輪と、同外輪の厚肉ウエブ部w3 に円周方向の等間
隔で貫設された複数の軸方向ボルト孔に内挿された複数
の取付ボルトにより前面の隅切り段差部に中心孔が嵌着
されたハウジングの中心孔に同軸的に嵌着されている。
そして、内輪2のV字型凹溝と同外輪3のV字型凹溝と
により形成される90°傾いた正方形断面の環状孔には内
挿された複数の等径等長の短円柱状ローラが交互に立体
交叉する関係位置にて図示省略の環状リテーナを介して
挿入されている。
【0013】かくして、クロスローラベアリング1は、
図3に示すように、組み立てられたのち、図1に示すよ
うに、内輪2はそのウエブ部材w2 で複数のボルト2b
により軸11の後端に嵌合した状態で固着され、外輪3
は、そのウエブ部w3 で複数のボルト3bによりハウジ
ング12に嵌合した状態で固着される。
図3に示すように、組み立てられたのち、図1に示すよ
うに、内輪2はそのウエブ部材w2 で複数のボルト2b
により軸11の後端に嵌合した状態で固着され、外輪3
は、そのウエブ部w3 で複数のボルト3bによりハウジ
ング12に嵌合した状態で固着される。
【0014】その際、外輪3のウエブ部w3 は、図1に
示すように、ハウジング12の中心孔に嵌め込むこと
で、クロスローラベアリング1とハウジング12の軸心
の心合わせが行われ、軸11は回転又は旋回自在にフラ
ンジ付きクロスローラベアリング1を介してハウジング
12に保持されるのである。
示すように、ハウジング12の中心孔に嵌め込むこと
で、クロスローラベアリング1とハウジング12の軸心
の心合わせが行われ、軸11は回転又は旋回自在にフラ
ンジ付きクロスローラベアリング1を介してハウジング
12に保持されるのである。
【0015】このような構成によれば、それぞれ嵌合部
及び固定面が設けられた内輪フランジ部及びウエブ部,
前後1対からなり一体化された外輪フランジ部及びウエ
ブ部をそれぞれ対応する軸端,ハウジンの嵌合孔にリテ
ーナを介することなく直接的に固定ボルトで固着するこ
とによって、ロボット等の回転部,旋回部,間接部に発
生するアキシアル荷重,ラジアル荷重,モーメント荷重
の複合荷重が負荷されても、剛性の高い回転あるいは旋
回作動を問題なく伝達することができる。
及び固定面が設けられた内輪フランジ部及びウエブ部,
前後1対からなり一体化された外輪フランジ部及びウエ
ブ部をそれぞれ対応する軸端,ハウジンの嵌合孔にリテ
ーナを介することなく直接的に固定ボルトで固着するこ
とによって、ロボット等の回転部,旋回部,間接部に発
生するアキシアル荷重,ラジアル荷重,モーメント荷重
の複合荷重が負荷されても、剛性の高い回転あるいは旋
回作動を問題なく伝達することができる。
【0016】このような本発明の実施例を図6に示した
従来のクロスローラベアリングと比較して示すと、図4
に示すとおりであり、同図において、(A),(B),
(C)はそれぞれ本発明の実施例,変形例を示し同図
(D)は従来のクロスローラベアリングを示す。ここ
で、同図(A)は内環の前端面に軸の後端が内挿嵌着さ
れるための凹孔が形成されているのに対して、同図
(B)では内環の後端面に軸の前端が内挿嵌着されるた
めの凹孔が形成されている。これに対して、同図(C)
では、内環の前端面に軸の後端面が突合わせ的に複数の
ボルトにより嵌着される構造となっており、その全体断
面図は偏平長方形をなしている。しかしながら、同図
(D)では、外環の外径が同図(A),(B),(C)
に比べて2δD だけ短い。
従来のクロスローラベアリングと比較して示すと、図4
に示すとおりであり、同図において、(A),(B),
(C)はそれぞれ本発明の実施例,変形例を示し同図
(D)は従来のクロスローラベアリングを示す。ここ
で、同図(A)は内環の前端面に軸の後端が内挿嵌着さ
れるための凹孔が形成されているのに対して、同図
(B)では内環の後端面に軸の前端が内挿嵌着されるた
めの凹孔が形成されている。これに対して、同図(C)
では、内環の前端面に軸の後端面が突合わせ的に複数の
ボルトにより嵌着される構造となっており、その全体断
面図は偏平長方形をなしている。しかしながら、同図
(D)では、外環の外径が同図(A),(B),(C)
に比べて2δD だけ短い。
【0017】
【発明の効果】このような、本発明によるフランジ付き
クロスローラベアリングによれば、下記の効果が奏せら
れる。 (1)内輪,外輪に同軸的に設けられた嵌合部をそれぞ
れ軸端,ハウジングの中心孔に嵌合することで軸心を調
整することもなく、フランジ付きクロスローラベアリン
グは軸及びハウジングとの正常な関係位置を保持してボ
ルトによって固着される。したがって、全体的組立が高
精度で迅速かつ確実に行われる。 (2)部品点数が少なく、構造簡単かつ低コストであ
る。 (3)組立及び分解作業が迅速かつ容易にできる。 (4)ローラは直径が軸長に等しく側面図が正方形をな
す短円柱状ローラであって、各ローラには異常な力が作
用しないので、ローラは強力な耐圧力を有し、クロスロ
ーラベアリングは長寿命となる。 (5)軸方向スラスト,半径方向荷重,曲げモーメント
の大小にかかわらず同一サイズの仕様のものを容易に採
用することが可能となる。 (6)特に、大荷重に好適である。 (7)内外輪の凹溝の底角θは90°であるから、軸方
向荷重,半径方向荷重に対してほぼ同一の力学的汎用性
を発揮することができる。 (8)クロスローラベアリングは正常な状態で固着され
て、ロボット等の回転部,旋回部,関節部に発生する複
合荷重が負荷されても、剛性の高い回転あるいは旋回作
動を円滑に伝達することを可能とし、クロスローラベア
リングの精度,寿命の向上を図るとともに、軸及びハウ
ジングの形状の簡素化による組立調整に要する工数削減
によってコスト低減を図るとともに、メンテナンスの容
易化を可能とする。
クロスローラベアリングによれば、下記の効果が奏せら
れる。 (1)内輪,外輪に同軸的に設けられた嵌合部をそれぞ
れ軸端,ハウジングの中心孔に嵌合することで軸心を調
整することもなく、フランジ付きクロスローラベアリン
グは軸及びハウジングとの正常な関係位置を保持してボ
ルトによって固着される。したがって、全体的組立が高
精度で迅速かつ確実に行われる。 (2)部品点数が少なく、構造簡単かつ低コストであ
る。 (3)組立及び分解作業が迅速かつ容易にできる。 (4)ローラは直径が軸長に等しく側面図が正方形をな
す短円柱状ローラであって、各ローラには異常な力が作
用しないので、ローラは強力な耐圧力を有し、クロスロ
ーラベアリングは長寿命となる。 (5)軸方向スラスト,半径方向荷重,曲げモーメント
の大小にかかわらず同一サイズの仕様のものを容易に採
用することが可能となる。 (6)特に、大荷重に好適である。 (7)内外輪の凹溝の底角θは90°であるから、軸方
向荷重,半径方向荷重に対してほぼ同一の力学的汎用性
を発揮することができる。 (8)クロスローラベアリングは正常な状態で固着され
て、ロボット等の回転部,旋回部,関節部に発生する複
合荷重が負荷されても、剛性の高い回転あるいは旋回作
動を円滑に伝達することを可能とし、クロスローラベア
リングの精度,寿命の向上を図るとともに、軸及びハウ
ジングの形状の簡素化による組立調整に要する工数削減
によってコスト低減を図るとともに、メンテナンスの容
易化を可能とする。
【0018】要するに請求項1の発明によれば、前後方
向に延びる比較的小径の厚肉短円筒部状フランジ部と同
フランジ部の前後端面上で内向き半径方向に突出的に周
設された厚肉ウエブ部とからなる厚肉L字の外形をなす
断面を有する内環であってそのフランジ部の外周面上に
形成された直角V字型凹溝を有するとともに同ウエブ部
の前後端角部の一方に同心的段差がそれぞれ隅切り周設
されてなる比較的小径の異形厚肉L字型断面を有する内
輪と、同内輪の厚肉ウエブ部に円周方向の等間隔で貫設
された複数の軸方向ボルト孔に内挿された複数の取付け
ボルトにより上記一方の隅切り段差部に軸端が同軸的に
嵌着された前後方向軸と、同内輪のフランジ部の外面に
外向半径方向のすきまを存して同軸的に外挿され内周面
に周設された直角V字型凹溝が加工された厚肉フランジ
部を有するとともに外周面に周設された厚肉ウエブ部を
有し同内輪の断面形状とほぼ対称的な断面形状の比較的
大径の異形厚肉L字型断面を有する外輪であって同内
輪,外輪の各V字型凹溝の溝底の下端を通る同一軸直角
平面により前後対称的にほぼ2分された1対のほぼ対称
的環状部材を同軸的に重疊固定してなる外輪と、同外輪
の厚肉ウエブ部に円周方向の等間隔で貫設された複数の
軸方向ボルト孔に内挿された複数の取付ボルトにより後
面の隅切り段差部に中心孔が嵌着されたハウジングと、
同内輪のV字型凹溝と同外輪のV字型凹溝とにより形成
される正方形断面の環状溝に交互に立体的に直交するよ
うに内挿された複数の等径等長の短円柱状ローラとを具
えたことにより、組立及び分解作業を容易にし、内輪の
軸に対する固着,外輪のハウジングに対する固着を確実
にするとともに、ローラに異常な抵抗が作用することを
防止する構造簡単,部品点数小,低コストかつ長寿命の
経済的なフランジ付きクロスローラベアリングを得るか
ら、本発明は産業上極めて有益なものである。
向に延びる比較的小径の厚肉短円筒部状フランジ部と同
フランジ部の前後端面上で内向き半径方向に突出的に周
設された厚肉ウエブ部とからなる厚肉L字の外形をなす
断面を有する内環であってそのフランジ部の外周面上に
形成された直角V字型凹溝を有するとともに同ウエブ部
の前後端角部の一方に同心的段差がそれぞれ隅切り周設
されてなる比較的小径の異形厚肉L字型断面を有する内
輪と、同内輪の厚肉ウエブ部に円周方向の等間隔で貫設
された複数の軸方向ボルト孔に内挿された複数の取付け
ボルトにより上記一方の隅切り段差部に軸端が同軸的に
嵌着された前後方向軸と、同内輪のフランジ部の外面に
外向半径方向のすきまを存して同軸的に外挿され内周面
に周設された直角V字型凹溝が加工された厚肉フランジ
部を有するとともに外周面に周設された厚肉ウエブ部を
有し同内輪の断面形状とほぼ対称的な断面形状の比較的
大径の異形厚肉L字型断面を有する外輪であって同内
輪,外輪の各V字型凹溝の溝底の下端を通る同一軸直角
平面により前後対称的にほぼ2分された1対のほぼ対称
的環状部材を同軸的に重疊固定してなる外輪と、同外輪
の厚肉ウエブ部に円周方向の等間隔で貫設された複数の
軸方向ボルト孔に内挿された複数の取付ボルトにより後
面の隅切り段差部に中心孔が嵌着されたハウジングと、
同内輪のV字型凹溝と同外輪のV字型凹溝とにより形成
される正方形断面の環状溝に交互に立体的に直交するよ
うに内挿された複数の等径等長の短円柱状ローラとを具
えたことにより、組立及び分解作業を容易にし、内輪の
軸に対する固着,外輪のハウジングに対する固着を確実
にするとともに、ローラに異常な抵抗が作用することを
防止する構造簡単,部品点数小,低コストかつ長寿命の
経済的なフランジ付きクロスローラベアリングを得るか
ら、本発明は産業上極めて有益なものである。
【0019】請求項2の発明によれば、請求項1におい
て、その内輪,外輪の断面の輪郭をそれぞれほぼ同一の
長方形に内接する形としたことにより、請求項1による
効果のほか、大きな半径方向荷重にも十分耐えて稼働す
ることができるから、本発明は産業上極めて有益なもの
である。
て、その内輪,外輪の断面の輪郭をそれぞれほぼ同一の
長方形に内接する形としたことにより、請求項1による
効果のほか、大きな半径方向荷重にも十分耐えて稼働す
ることができるから、本発明は産業上極めて有益なもの
である。
【図1】本発明の一実施例を示す部分縦断側面図であ
る。
る。
【図2】図1のクロスローラベアリングの内外輪を示す
全体縦断面図である。
全体縦断面図である。
【図3】図2のクロスローラベアリングの固定要領を示
す図1の平面図である。
す図1の平面図である。
【図4】図1〜図3に示す本発明のクロスローラベアリ
ングと図6に示す従来のクロスローラベアリングとの比
較縦断面図である。
ングと図6に示す従来のクロスローラベアリングとの比
較縦断面図である。
【図5】自動車のアンチロールブレーキシステム(AB
S)に使用されている従来のボールローラベアリングを
示す全体縦断面図である。
S)に使用されている従来のボールローラベアリングを
示す全体縦断面図である。
【図6】図5のボールの代わりにクロスローラを使用し
たクロスローラベアリングを示す模式図的拡大図であ
る。
たクロスローラベアリングを示す模式図的拡大図であ
る。
【図7】図6におけるリテーナと外輪とのすきまの不具
合を示す断面図である。
合を示す断面図である。
【図8】従来技術の図6におけるリテーナの不具合な変
形を示す断面図である。
形を示す断面図である。
1 クロスローラベアリング 2 内輪 2a ボルト孔 2b ボルト 3 外輪 3a ボルト孔 3b ボルト 3L 外輪左半部 3R 外輪右半部 4 ローラ 5 直角V字型凹溝 6 正方形断面の環状溝 11 軸 12 ハウジング f2 内輪フランジ部 f3 外輪フランジ部 r2 内輪リム部 r3 外輪リム部 w2 内輪ウエブ部 w3 外輪ウエブ部 θ 内外輪のV字型凹溝の底角
Claims (2)
- 【請求項1】 前後方向に延びる比較的小径の厚肉短円
筒部状フランジ部と同フランジ部の前後端面上で内向き
半径方向に突出的に周設された厚肉ウエブ部とからなる
厚肉L字の外形をなす断面を有する内環であってそのフ
ランジ部の外周面上に形成された直角V字型凹溝を有す
るとともに同ウエブ部の前後端角部の一方に同心的段差
がそれぞれ隅切り周設されてなる比較的小径の異形厚肉
L字型断面を有する内輪と、同内輪の厚肉ウエブ部に円
周方向の等間隔で貫設された複数の軸方向ボルト孔に内
挿された複数の取付けボルトにより上記一方の隅切り段
差部に軸端が同軸的に嵌着された前後方向軸と、同内輪
のフランジ部の外面に外向半径方向のすきまを存して同
軸的に外挿され内周面に周設された直角V字型凹溝が加
工された厚肉フランジ部を有するとともに外周面に周設
された厚肉ウエブ部を有し同内輪の断面形状とほぼ対称
的な断面形状の比較的大径の異形厚肉L字型断面を有す
る外輪であって同内輪,外輪の各V字型凹溝の溝底の下
端を通る同一軸直角平面により前後対称的にほぼ2分さ
れた1対のほぼ対称的環状部材を同軸的に重疊固定して
なる外輪と、同外輪の厚肉ウエブ部に円周方向の等間隔
で貫設された複数の軸方向ボルト孔に内挿された複数の
取付ボルトにより後面の隅切り段差部に中心孔が嵌着さ
れたハウジングと、同内輪のV字型凹溝と同外輪のV字
型凹溝とにより形成される正方形断面の環状溝に交互に
立体的に直交するように内挿された複数の等径等長の短
円柱状ローラとを具えたことを特徴とするフランジ付き
クロスローラベアリング。 - 【請求項2】 請求項1において、その内輪,外輪の断
面の輪郭をそれぞれほぼ同一の長方形に内接する形とし
たことを特徴とするフランジ付きクロスローラベアリン
グ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239220A JPH0960647A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | フランジ付きクロスローラベアリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239220A JPH0960647A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | フランジ付きクロスローラベアリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0960647A true JPH0960647A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=17041538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7239220A Withdrawn JPH0960647A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | フランジ付きクロスローラベアリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0960647A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7547144B2 (en) | 2005-09-30 | 2009-06-16 | Nippon Thompson Co., Ltd. | Crossed roller bearing |
JP2010190408A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | クロスローラ軸受、アンギュラローラ軸受、及びクロスローラ軸受とアンギュラローラ軸受の製造方法 |
CN103623738A (zh) * | 2013-12-08 | 2014-03-12 | 洛阳矿山机械工程设计研究院有限责任公司 | 一种大型圆筒混合机用新型筒体及组装方法 |
JP2014159878A (ja) * | 2014-05-07 | 2014-09-04 | Thk Co Ltd | 複列旋回ベアリング |
KR20150002210U (ko) * | 2015-05-26 | 2015-06-10 | 하이윈 테크놀로지스 코포레이션 | 롤링 베어링 |
WO2017033396A1 (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | Thk株式会社 | 旋回軸受 |
CN108000559A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-05-08 | 深圳市优必选科技有限公司 | 一种中空过线传动结构及其机器人 |
CN110319115A (zh) * | 2018-03-30 | 2019-10-11 | 日本东晟株式会社 | 回转轴承 |
CN114531890A (zh) * | 2019-09-27 | 2022-05-24 | 日本东晟株式会社 | 滚动轴承 |
-
1995
- 1995-08-24 JP JP7239220A patent/JPH0960647A/ja not_active Withdrawn
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7547144B2 (en) | 2005-09-30 | 2009-06-16 | Nippon Thompson Co., Ltd. | Crossed roller bearing |
JP2010190408A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | クロスローラ軸受、アンギュラローラ軸受、及びクロスローラ軸受とアンギュラローラ軸受の製造方法 |
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JP2014159878A (ja) * | 2014-05-07 | 2014-09-04 | Thk Co Ltd | 複列旋回ベアリング |
KR20150002210U (ko) * | 2015-05-26 | 2015-06-10 | 하이윈 테크놀로지스 코포레이션 | 롤링 베어링 |
EP3343051A4 (en) * | 2015-08-26 | 2018-09-05 | Thk Co., Ltd. | Slewing bearing |
TWI693353B (zh) * | 2015-08-26 | 2020-05-11 | 日商Thk股份有限公司 | 迴轉軸承 |
CN107923435A (zh) * | 2015-08-26 | 2018-04-17 | Thk株式会社 | 回转轴承 |
KR20180042261A (ko) * | 2015-08-26 | 2018-04-25 | 티에치케이 가부시끼가이샤 | 선회 베어링 |
WO2017033396A1 (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | Thk株式会社 | 旋回軸受 |
CN107923435B (zh) * | 2015-08-26 | 2020-11-10 | Thk株式会社 | 回转轴承 |
JP2017044268A (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | Thk株式会社 | 旋回軸受 |
CN108000559A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-05-08 | 深圳市优必选科技有限公司 | 一种中空过线传动结构及其机器人 |
JP2019178735A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 日本トムソン株式会社 | 旋回軸受 |
CN110319115A (zh) * | 2018-03-30 | 2019-10-11 | 日本东晟株式会社 | 回转轴承 |
JP2022048250A (ja) * | 2018-03-30 | 2022-03-25 | 日本トムソン株式会社 | 旋回軸受 |
CN110319115B (zh) * | 2018-03-30 | 2022-07-22 | 日本东晟株式会社 | 回转轴承 |
CN115163661A (zh) * | 2018-03-30 | 2022-10-11 | 日本东晟株式会社 | 回转轴承 |
JP2023129515A (ja) * | 2018-03-30 | 2023-09-14 | 日本トムソン株式会社 | 旋回軸受 |
CN115163661B (zh) * | 2018-03-30 | 2024-04-09 | 日本东晟株式会社 | 回转轴承 |
CN114531890A (zh) * | 2019-09-27 | 2022-05-24 | 日本东晟株式会社 | 滚动轴承 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |