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JPH09322344A - 架空線を利用した自走機 - Google Patents

架空線を利用した自走機

Info

Publication number
JPH09322344A
JPH09322344A JP13327496A JP13327496A JPH09322344A JP H09322344 A JPH09322344 A JP H09322344A JP 13327496 A JP13327496 A JP 13327496A JP 13327496 A JP13327496 A JP 13327496A JP H09322344 A JPH09322344 A JP H09322344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
obstacle
self
overhead line
pulleys
propelled machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13327496A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Fujikura
勝吉 藤倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP13327496A priority Critical patent/JPH09322344A/ja
Publication of JPH09322344A publication Critical patent/JPH09322344A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ダンパー等の障害物を有する架空線であって、
傾斜角度の大きな個所を含み得る架空線に対して、安定
して走行することのできる、架空線を利用した自走機を
提供すること。 【解決手段】3個の溝付きプーリーを有し、それら何れ
の溝付きプーリーも駆動部をなし、そのうち前端側の1
個はガイドを兼ね上下運動可能にする。3個の溝付きプ
ーリーは、架空線にあった溝形状でダンパー等の障害物
を乗り越え可能にし、好ましくは、2段V溝にして小V
溝部を架空線接触用に且つ大V溝部を障害物接触用にす
ると良い。また、前後する2輪のプーリーの幅を、障害
物の前後幅よりも大きくすることで、何れのプーリーが
障害物に乗り上がろうとも、常に2個のプーリーを架空
線に接触させる。さらに、3個の溝付きプーリーの駆動
は蓄電池を電源とし直流電動機を動力として3個とも同
一回転駆動すると良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空線を利用した
自走機の提供に関する。該自走機は、特に架空送電線路
の巡視点検に利用できるこの種の自走機に関する。「架
空線」は、送電線を始めとして、配電線、グランドワイ
ヤなど地上に張られた線を総称するものとする。
【0002】
【従来の技術】架空送電線路を巡視点検するには、巡視
点検のための電装品を搭載した走行機械を線路に沿って
走行させる必要があるが、当該走行機械には、従来、自
走機種が開発され、それには、駆動源を種別としてエン
ジン方式と電動機方式の2種があった。また、走行機構
上では、プーリー方式とクローラ(=キャタピラ構造
(「キャタピラ」はキャタピラ社(アメリカ)の商品
名))に大別される。
【0003】自走機種のエンジン方式は、最近、小型・
軽量化が進み、自走機に標準のまま取り付けたものが多
い。この方式は、大きな馬力を有し、登坂角度の大きな
所や、重量物を運ぶことができる利点はあるものの、エ
ンジンによる騒音が大きいため、住宅地付近では騒音問
題となり利用できない。また、軽油やガソリンを使用す
るので非常に危険である。
【0004】一方、自走機種の電動機方式では、電源を
得るのが困難である。一般的には蓄電池(バッテリー)
を用いるが、容量に比例して大サイズ、重量大となる。
また、長時間(1日以上)連続使用可能にするものは、
使用電動機容量に左右される。しかし、エンジン方式の
欠点を解消つまり、無騒音であり環境にやさしい。取扱
い上もエンジン方式に比べて安全である。
【0005】走行機構上において、プーリー方式は架空
線に特に適しているといえる。このため、従来では、2
個の溝付きプーリーをセットし、これら2個を電動機で
駆動する方式が採用されていた。プーリーの溝形状は、
V形またはU字形が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術;電動機と溝付きプーリー方式によれ
ば、溝付きプーリーがスリップするという問題がある。
その1;送電線鉄塔は平地や山岳地にあり、電線の支持
点高さが大きくなる場所が多い。そのため、電線は急勾
配となる。溝付きプーリーは装置全体の重さによる電線
とプーリー溝部との関係によりスリップするか否かであ
る。2輪2軸駆動において、架空線上のダンパーを乗り
越える時には、前後の溝付きプーリーのダンパー接触面
と電線接触面の周速が異なり、事実上トルクの伝達不足
が生ずる。これは、プーリーの溝がV形となっている場
合、電線とダンパーに当たる面、即ち、プーリーの接触
する直径が異なることによるものである。従って、2ヶ
のプーリーが同一回転していると、かかる周速の異なり
を生ずる。特に架空線の傾斜角度が大きいと、複合的に
影響を受け易い。
【0007】その2;自走機の2軸のうち1輪がダンパ
ー上にあって、横から強風を受けた場合、ダンパー上側
が外れ易い(=径の大きい側に寄るため)。
【0008】上記のような問題は、架空線上のダンパー
に限らず、着雪防止リング等の付属品や、低騒音用とし
てのスパイラル状の突起等を乗り越える時においても生
じ得る。
【0009】そこで、本発明の解決すべき課題(目的)
は、ダンパー等の障害物を有する架空線であって、傾斜
角度の大きな個所を含み得る架空線に対して、安定して
走行することのできる、架空線を利用した自走機を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する架
空線を利用した自走機は、3個の溝付きプーリーを有
し、それら何れの溝付きプーリーも駆動部をなし、その
うち前端側の1個はガイドを兼ね上下運動可能にしてな
るものである。このような自走機によれば、前端側の溝
付きプーリーが障害物例えばダンパーを乗り越える際
に、前端の溝付きプーリーが上下運動して当該障害物に
乗り上がりまたは乗り下りるので、スムーズに乗り越え
ることができる。
【0011】また、かかる前端1個の溝付きプーリーが
障害物を乗り越える時に、後方の2個の溝付きプーリー
が架空線上で接触して駆動走行する。このように、2個
以上の溝付きプーリーが架空線と接触することになる。
ここで、プーリーの溝がV形である場合、ダンパー通過
時は、プーリーの直径の大きくなる側になり、当然、周
速は速くなり、架空線に接触するプーリーとは周速が異
なってくるが、何方かがスリップしないと走行できな
い。しかし、上記のように常に2個のプーリーが架空線
に常に接触すると、スベリを最小限にすることができ
る。
【0012】前記3個の溝付きプーリーは、架空線にあ
った溝形状でダンパー等の障害物を乗り越え可能にして
なるもので、好ましい溝形状としては、2段V溝にし
て、小V溝部を架空線接触用に且つ大V溝部を障害物接
触用にすると、障害物乗り越えをさらに安定したものに
することができる。また、前後する2輪のプーリーの幅
を、障害物の前後幅よりも大きくすることで、何れのプ
ーリーが障害物に乗り上がろうとも、常に2個のプーリ
ーが架空線に接触することになる。
【0013】前記3個の溝付きプーリーの駆動におい
て、蓄電池を電源とし直流電動機を動力として、3個と
も同一回転駆動してなると良い。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の好ましい実施例
にして、自走機を架空線走行態勢で示したものである。
図2は、同自走機が障害物;ダンパーを乗り越える態勢
で示したものである。
【0015】この実施例の自走機は、本体フレーム1の
前端にガイドフレーム2を回転可能(Q1は回転角度)
に関節結合し、ガイドフレーム2の前端側に1個の溝付
きプーリー3aを枢着するとともに、本体フレーム1の
前後に2個の溝付きプーリー3b,3cを枢着してあ
る。本体フレーム1には減速機付き直流電動機4が搭載
してあって、各溝付きプーリー3a,3b,3cをチェ
ーン5a,5bにて同一回転駆動するようにしてある。
6a,6b,6cは溝付きプーリーに取り付けたスプロ
ケットで、減速機付き直流電動機4の出力軸に取り付け
たスプロケットとの間で、チェーンをかけ渡している。
【0016】9は電装品を収納する電装収納ケースにし
て、支え7にて本体フレーム1に相対回転(Q2は回転
角度)可能に吊架されている。8は外れ防止バーであ
る。
【0017】各溝付きプーリー3a,3b,3cは、図
1(ロ)に示すように、2段V溝にして、小V溝部を架
空線接触用に且つ大V溝部を障害物;ダンパー11接触
用にしてある。
【0018】上記のような構成の自走機は、図1のよう
に、架空線10上に3個の溝付きプーリー3a,3b,
3cを接触させ、これら3個の溝付きプーリー3a,3
b,3cを回転駆動することで、架空線10上を走行す
ることになる。この時、各プーリーのV溝の小V溝部に
架空線10が接触して安定走行する。
【0019】いま、図2のように、障害物;ダンパー1
1を乗り越えようとする時には、ガイドフレーム2前端
側の溝付きプーリー3aが、架空線10とダンパー11
の異径の差だけ押し上げられ、当該溝付きプーリー3a
の大V溝部がダンパー11に接触する。この時、後方の
2個の溝付きプーリー3b,3cは、小V溝部で架空線
10に密着して大なる駆動力を提供する。従って、常に
2個のプーリーが架空線に接触してスムーズに障害物;
ダンパー11を乗り越えられるのである。
【0020】ガイドフレーム2は1個の溝付きプーリー
だけを支えるため、本体フレーム1よりもはるかに軽量
にすることができ、この点からも容易に障害物;ダンパ
ー11を乗り上げられる。
【0021】前後する2輪の幅は、障害物;ダンパー1
1の前後幅よりも大きくすると、何れのプーリーが障害
物;ダンパー11に乗り上がろうとも、常に2個のプー
リーが架空線に接触することになる。前端側の1個のプ
ーリーが乗り越え終了した後は、2段目のプーリーが乗
り上がるが、前端側のプーリーが架空線に乗り移って牽
引側となり、自走力の効果が増す。
【0022】尚、以上の実施例は、飽くまでも好適実施
例として示したまでであっで、本発明の技術的思想の範
囲内で種々の改変を行い得る。例えば、直流電動機とプ
ーリーの連係は、チェーンに限らずギアで行っても良
い。また、プーリーの溝部は2段V形に限らず、2段以
上のV形であっても良く、或いはU字形であっても良
い。
【0023】尚また、プーリー溝部には、ゴム等による
スベリ止めを施すと良い。ゴムに代えて、プラスチック
等のスベリ止め効果の大きい樹脂材であっても良い。
【0024】以上の実施例における自走機は、架空線を
利用する場合について説明したが、場合によっては地上
ロープにも利用可能である。また、本自走機は、架線時
のパイロットワイヤーを延線するのにも利用できる。或
いはまた、自走機自体にカメラを搭載し、撮影するのに
利用すると、従来のヘリコプターで目視点検した手段に
代えることも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、ダ
ンパー等の障害物を有する架空線であって、傾斜角度の
大きな個所を含み得る架空線に対して、安定して走行す
ることのできる、架空線を利用した自走機を提供すると
いう所期の課題(目的)を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にして、(イ)は架空線を利用
した自走機を架空線上に走行する態勢で示す正面図、
(ロ)は同自走機の側面図。
【図2】本発明の実施例にして、架空線を利用した自走
機を架空線上の障害物;ダンパーを乗り越える態勢で示
す正面図。
【符号の説明】
1 本体フレーム 2 ガイドフレーム 3a,3b,3c 溝付きプーリー 4 減速機直流電動機 5a,5b チェーン 6a,6b,6c スプロケット 7 支え 8 外れ防止バー 9 電装収納ケース 10 架空線 11 ダンパー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3個の溝付きプーリーを有し、それら何れ
    の溝付きプーリーも駆動部をなし、そのうち前端側の1
    個はガイドを兼ね上下運動可能にしてなる、架空線を利
    用した自走機。
  2. 【請求項2】前記3個の溝付きプーリーは、架空線にあ
    った溝形状でダンパー等の障害物を乗り越え可能にして
    なる、請求項1記載の架空線を利用した自走機。
  3. 【請求項3】前記溝付きプーリーの溝形状は、2段V溝
    にして、小V溝部を架空線接触用に且つ大V溝部を障害
    物接触用にしてなる、請求項2記載の架空線を利用した
    自走機。
  4. 【請求項4】前後する2輪のプーリーの幅を、障害物の
    前後幅よりも大きくすることで、何れのプーリーが障害
    物に乗り上がろうとも、常に2個のプーリーが架空線に
    接触するようにしてなる、請求項1記載の架空線を利用
    した自走機。
  5. 【請求項5】前記3個の溝付きプーリーの駆動におい
    て、蓄電池を電源とし直流電動機を動力として、3個と
    も同一回転駆動してなる、請求項1記載の架空線を利用
    した自走機。
JP13327496A 1996-05-28 1996-05-28 架空線を利用した自走機 Pending JPH09322344A (ja)

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