JPH09293932A - 半導体発光装置とその製造方法 - Google Patents
半導体発光装置とその製造方法Info
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- JPH09293932A JPH09293932A JP8107734A JP10773496A JPH09293932A JP H09293932 A JPH09293932 A JP H09293932A JP 8107734 A JP8107734 A JP 8107734A JP 10773496 A JP10773496 A JP 10773496A JP H09293932 A JPH09293932 A JP H09293932A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 効果的に電流の狭窄を行うことができ、無効
電流を効果的に低減化できるようして半導体発光装置発
光の高出力化、しきい値電流の低減化をはかることがで
きるようにする。 【解決手段】 化合物半導体基板1上に、少なくとも第
1導電型のクラッド層4と、活性層6と、第2導電型の
クラッド層8とを有する積層半導体層30が形成され、
この積層半導体層30の少なくとも一部に電流通路を規
制する電流狭窄部32が形成されるものであり、かつこ
の電流狭窄部32は、結晶欠陥が高密度に存在し、他部
との界面部に高抵抗領域が形成された構成とする。
電流を効果的に低減化できるようして半導体発光装置発
光の高出力化、しきい値電流の低減化をはかることがで
きるようにする。 【解決手段】 化合物半導体基板1上に、少なくとも第
1導電型のクラッド層4と、活性層6と、第2導電型の
クラッド層8とを有する積層半導体層30が形成され、
この積層半導体層30の少なくとも一部に電流通路を規
制する電流狭窄部32が形成されるものであり、かつこ
の電流狭窄部32は、結晶欠陥が高密度に存在し、他部
との界面部に高抵抗領域が形成された構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる内部スト
ライプ構造を有するII−VI族化合物半導体レーザー
に適用して好適な半導体発光装置に関する。
ライプ構造を有するII−VI族化合物半導体レーザー
に適用して好適な半導体発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体発光装置において、そのしきい値
電流Ithの低減化をはかる上で、ストライプ状の電流通
路部いわゆる内部ストライプ部構造が採られる。この場
合、その内部ストライプ部を挟んでその両側に、電流狭
窄を行う電流狭窄層いわゆる電流ストップ層が設けられ
ることによって電流通路の制限がなされるものであり、
このように電流狭窄層の形成によって活性層の発振領域
に電流を集中させてキャリア注入の大なる部分、すなわ
ち利得分布が急峻に増大する部分を形成する利得導波機
能を有する構造とされる。この電流狭窄層は、通常プロ
トン、ボロンその他のイオン打ち込みによる高抵抗領域
を選択的に形成するとか、p−n接合による電流遮断領
域を形成するなどの構成によっている。
電流Ithの低減化をはかる上で、ストライプ状の電流通
路部いわゆる内部ストライプ部構造が採られる。この場
合、その内部ストライプ部を挟んでその両側に、電流狭
窄を行う電流狭窄層いわゆる電流ストップ層が設けられ
ることによって電流通路の制限がなされるものであり、
このように電流狭窄層の形成によって活性層の発振領域
に電流を集中させてキャリア注入の大なる部分、すなわ
ち利得分布が急峻に増大する部分を形成する利得導波機
能を有する構造とされる。この電流狭窄層は、通常プロ
トン、ボロンその他のイオン打ち込みによる高抵抗領域
を選択的に形成するとか、p−n接合による電流遮断領
域を形成するなどの構成によっている。
【0003】しかしながら、このような電流狭窄部の構
成では、充分満足できる程度に確実に電流狭窄がなされ
るものではなく、若干の無効電流が発生する。
成では、充分満足できる程度に確実に電流狭窄がなされ
るものではなく、若干の無効電流が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、半導体発光
装置、例えばII−VI族化合物半導体レーザーにおい
て、効果的に電流の狭窄を行うことができ、無効電流を
効果的に低減化できるようして半導体発光装置例えば半
導体レーザーの高出力化、しきい値電流Ithの低減化を
はかることができるようにする。
装置、例えばII−VI族化合物半導体レーザーにおい
て、効果的に電流の狭窄を行うことができ、無効電流を
効果的に低減化できるようして半導体発光装置例えば半
導体レーザーの高出力化、しきい値電流Ithの低減化を
はかることができるようにする。
【0005】また、本発明は、その電流狭窄部の形成を
再現性よく、特定した位置に確実に形成することのでき
る構成とする。
再現性よく、特定した位置に確実に形成することのでき
る構成とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体発光
装置は、化合物半導体基板上に、少なくとも第1導電型
のクラッド層と、活性層と、第2導電型のクラッド層と
を有する積層半導体層が形成され、この積層半導体層の
少なくとも一部に電流通路を規制する電流狭窄部が形成
される。そして、電流狭窄部は、結晶欠陥が高密度に存
在し、他部との界面部に高抵抗領域が形成された構成と
する。
装置は、化合物半導体基板上に、少なくとも第1導電型
のクラッド層と、活性層と、第2導電型のクラッド層と
を有する積層半導体層が形成され、この積層半導体層の
少なくとも一部に電流通路を規制する電流狭窄部が形成
される。そして、電流狭窄部は、結晶欠陥が高密度に存
在し、他部との界面部に高抵抗領域が形成された構成と
する。
【0007】また、本発明による半導体発光装置の製造
方法においては、化合物半導体基板上に、少なくとも第
1導電型のクラッド層と、活性層と、第2導電型のクラ
ッド層とを有する積層半導体層を形成する工程を有し、
この積層半導体層の形成工程前もしくは形成工程中の一
工程において、電流狭窄部の形成部に、他部と結晶性を
異にする成長を行う下地面を形成して、これの上に結晶
欠陥が高密度に存在し、他部との界面部に高抵抗領域が
形成された電流狭窄部を形成する。
方法においては、化合物半導体基板上に、少なくとも第
1導電型のクラッド層と、活性層と、第2導電型のクラ
ッド層とを有する積層半導体層を形成する工程を有し、
この積層半導体層の形成工程前もしくは形成工程中の一
工程において、電流狭窄部の形成部に、他部と結晶性を
異にする成長を行う下地面を形成して、これの上に結晶
欠陥が高密度に存在し、他部との界面部に高抵抗領域が
形成された電流狭窄部を形成する。
【0008】すなわち、本発明においては、電流狭窄部
として結晶欠陥密度が高い領域を形成するとともに、こ
の結晶欠陥密度の高い領域と他部すなわち結晶欠陥密度
の低い領域との界面部において生じる高抵抗領域を利用
して、内部ストライプ部すなわち電流通路部から他部へ
と広がる電流を効果的に阻止することができるようにし
て無効電流の発生を回避するものである。
として結晶欠陥密度が高い領域を形成するとともに、こ
の結晶欠陥密度の高い領域と他部すなわち結晶欠陥密度
の低い領域との界面部において生じる高抵抗領域を利用
して、内部ストライプ部すなわち電流通路部から他部へ
と広がる電流を効果的に阻止することができるようにし
て無効電流の発生を回避するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による半導体発光装置、例
えば半導体レーザーは、化合物半導体基板上に、少なく
とも第1導電型のクラッド層と、活性層と、第2導電型
のクラッド層とを有する積層半導体層が形成され、この
積層半導体層の少なくとも一部に電流通路を規制する電
流狭窄部が形成され、この電流狭窄部は、結晶欠陥が高
密度に存在し、他部との界面部に高抵抗領域が形成され
てなる構成とする。
えば半導体レーザーは、化合物半導体基板上に、少なく
とも第1導電型のクラッド層と、活性層と、第2導電型
のクラッド層とを有する積層半導体層が形成され、この
積層半導体層の少なくとも一部に電流通路を規制する電
流狭窄部が形成され、この電流狭窄部は、結晶欠陥が高
密度に存在し、他部との界面部に高抵抗領域が形成され
てなる構成とする。
【0010】また、この構成による半導体発光装置を得
る、本発明による半導体発光装置の製造方法は、化合物
半導体基板上に、少なくとも第1導電型のクラッド層
と、活性層と、第2導電型のクラッド層とを有する積層
半導体層を形成する工程を有し、この積層半導体層の形
成工程中もしくは形成工程前に、電流狭窄部の形成部
に、他部と結晶性を異にする下地面を形成して、これの
上に結晶欠陥が高密度に存在し、他部との界面部に高抵
抗領域が形成された電流狭窄部を形成する。
る、本発明による半導体発光装置の製造方法は、化合物
半導体基板上に、少なくとも第1導電型のクラッド層
と、活性層と、第2導電型のクラッド層とを有する積層
半導体層を形成する工程を有し、この積層半導体層の形
成工程中もしくは形成工程前に、電流狭窄部の形成部
に、他部と結晶性を異にする下地面を形成して、これの
上に結晶欠陥が高密度に存在し、他部との界面部に高抵
抗領域が形成された電流狭窄部を形成する。
【0011】本発明による半導体発光装置と、その製造
方法の実施例を図面を参照して説明する。この実施例に
おいては、II−VI族化合物半導体レーザーに適用し
た場合である。
方法の実施例を図面を参照して説明する。この実施例に
おいては、II−VI族化合物半導体レーザーに適用し
た場合である。
【0012】図1および図2を参照して本発明の一実施
例を説明する。この例においては、図1に示すように、
第1導電型例えばn型のII−VI族単結晶基板1例え
ばZnSe基板1を用意し、その一主面上に第2導電型
例えばp型のIII−V族化合物半導体のGaAs層に
よる電流ストップ層2を、例えばMBE(Molecular Be
am Epitaxy: 分子線エピタキシー)法によってエピタキ
シャル成長する第1のエピタキシャル成長を行う。そし
て、電流ストップ層2に対して、最終的で電流通路を形
成する部分すなわち内部ストライプ部を形成する部分に
ストライプ状の開口2Wを、例えばフォトリソグラフィ
によるパターンエッチングによって穿設する。言い換え
れば、最終的に電流狭窄部を形成する部分下に、下地面
として電流ストップ層2の形成を行う。
例を説明する。この例においては、図1に示すように、
第1導電型例えばn型のII−VI族単結晶基板1例え
ばZnSe基板1を用意し、その一主面上に第2導電型
例えばp型のIII−V族化合物半導体のGaAs層に
よる電流ストップ層2を、例えばMBE(Molecular Be
am Epitaxy: 分子線エピタキシー)法によってエピタキ
シャル成長する第1のエピタキシャル成長を行う。そし
て、電流ストップ層2に対して、最終的で電流通路を形
成する部分すなわち内部ストライプ部を形成する部分に
ストライプ状の開口2Wを、例えばフォトリソグラフィ
によるパターンエッチングによって穿設する。言い換え
れば、最終的に電流狭窄部を形成する部分下に、下地面
として電流ストップ層2の形成を行う。
【0013】次に、同様に例えばMBEによる第2のエ
ピタキシャル成長を行う。この第2のエピタキシャル成
長は、先ずストップ層2の開口2Wを通じて露出した基
板1上と、ストップ層2上とに跨がって第1導電型この
例ではn型のZnSSeによる第1導電型の第1クラッ
ド層3をエピタキシャル成長し、続いてこれの上に順
次、例えばZnMgSSeによる第1導電型の第2クラ
ッド層4、例えばZnSSeによる第1導電型ガイド層
5、例えばZnCdSeによる活性層6、第2導電型こ
の例ではp型の例えばZnSSeによる第2導電型ガイ
ド層7、例えばZnMgSSeによる第2導電型の第1
クラッド層8、例えばZnSSeによる第2導電型の第
2クラッド層9、第2導電型の例えばZnSe/ZnT
e超格子構造によるコンタクト層10、第2導電型の例
えばZnTeによるキャップ層11を連続エピタキシャ
ル成長によって形成する。
ピタキシャル成長を行う。この第2のエピタキシャル成
長は、先ずストップ層2の開口2Wを通じて露出した基
板1上と、ストップ層2上とに跨がって第1導電型この
例ではn型のZnSSeによる第1導電型の第1クラッ
ド層3をエピタキシャル成長し、続いてこれの上に順
次、例えばZnMgSSeによる第1導電型の第2クラ
ッド層4、例えばZnSSeによる第1導電型ガイド層
5、例えばZnCdSeによる活性層6、第2導電型こ
の例ではp型の例えばZnSSeによる第2導電型ガイ
ド層7、例えばZnMgSSeによる第2導電型の第1
クラッド層8、例えばZnSSeによる第2導電型の第
2クラッド層9、第2導電型の例えばZnSe/ZnT
e超格子構造によるコンタクト層10、第2導電型の例
えばZnTeによるキャップ層11を連続エピタキシャ
ル成長によって形成する。
【0014】この場合、II−VI族化合物半導体層に
よる積層半導体層30を形成する第2のエピタキシャル
成長においては、図1で示したように、電流ストップ層
2によるGaAsIII−V族化合物半導体層上と、そ
の開口2Wを通じて臨む基板1のZnSeによるII−
VI族化合物半導体層上とに形成するものであるが、こ
のようにすることによって、積層半導体30の、電流ス
トップ層2上に成長した部分に関しては、少なくともそ
の成長初期の例えば第1導電型のクラッド層4に至る厚
さに渡る部分においては、積層欠陥が発生し、結晶欠陥
が高密度に存在する領域が形成される。本発明において
は、この領域を電流狭窄部32とするものである。すな
わち、本発明方法においては、電流狭窄部32の形成
は、II−VI族化合物半導体層の成膜における、II
−VI族半導体面とIII−V族半導体面とに対する反
応性の相違、具体的にはIII−V族化合物半導体に対
して反応性が高いために生じる積層欠陥の起点の発生を
利用して、このIII−V族化合物半導体の電流ストッ
プ層2上に、選択的に積層欠陥を発生させ、結晶欠陥が
高密度に存在する電流狭窄部32の形成を行うものであ
る。
よる積層半導体層30を形成する第2のエピタキシャル
成長においては、図1で示したように、電流ストップ層
2によるGaAsIII−V族化合物半導体層上と、そ
の開口2Wを通じて臨む基板1のZnSeによるII−
VI族化合物半導体層上とに形成するものであるが、こ
のようにすることによって、積層半導体30の、電流ス
トップ層2上に成長した部分に関しては、少なくともそ
の成長初期の例えば第1導電型のクラッド層4に至る厚
さに渡る部分においては、積層欠陥が発生し、結晶欠陥
が高密度に存在する領域が形成される。本発明において
は、この領域を電流狭窄部32とするものである。すな
わち、本発明方法においては、電流狭窄部32の形成
は、II−VI族化合物半導体層の成膜における、II
−VI族半導体面とIII−V族半導体面とに対する反
応性の相違、具体的にはIII−V族化合物半導体に対
して反応性が高いために生じる積層欠陥の起点の発生を
利用して、このIII−V族化合物半導体の電流ストッ
プ層2上に、選択的に積層欠陥を発生させ、結晶欠陥が
高密度に存在する電流狭窄部32の形成を行うものであ
る。
【0015】そして、この場合、ZnSeによる基板1
に対してのエピタキシャル成長部は、積層欠陥の発生が
殆どない、すぐれた結晶性を有するストライプ部31が
形成されるものである。
に対してのエピタキシャル成長部は、積層欠陥の発生が
殆どない、すぐれた結晶性を有するストライプ部31が
形成されるものである。
【0016】上述したように、この積層欠陥すなわち結
晶欠陥を高密度に有する領域を、電流狭窄部32とする
ものであるが、この場合、すでに知られているように、
結晶欠陥密度の高い部分と、結晶欠陥の少ない部分との
界面部には、高抵抗領域が発生することから、電流狭窄
部32には、電流ストップ層2との界面およびストライ
プ部31との界面に高抵抗領域が生じる。
晶欠陥を高密度に有する領域を、電流狭窄部32とする
ものであるが、この場合、すでに知られているように、
結晶欠陥密度の高い部分と、結晶欠陥の少ない部分との
界面部には、高抵抗領域が発生することから、電流狭窄
部32には、電流ストップ層2との界面およびストライ
プ部31との界面に高抵抗領域が生じる。
【0017】キャップ層11上には、例えばAl2 O3
による絶縁層12が被着形成され、ストライプ部31上
に対向してストライプ状の電極コンタクト窓12Wが、
フォトリソグラフィによるエッチングによって穿設され
る。
による絶縁層12が被着形成され、ストライプ部31上
に対向してストライプ状の電極コンタクト窓12Wが、
フォトリソグラフィによるエッチングによって穿設され
る。
【0018】そして、この絶縁層12上に、その電極コ
ンタクト窓12Wを通じてキャップ層11にオーミック
にコンタクトする一方の電極13を形成し、基板1の裏
面に他方の電極14をオーミックに被着形成する。
ンタクト窓12Wを通じてキャップ層11にオーミック
にコンタクトする一方の電極13を形成し、基板1の裏
面に他方の電極14をオーミックに被着形成する。
【0019】この構成において、両電極13および14
間に、通電を行うと、電流ストップ層2の存在ととも
に、これの上に形成され、結晶欠陥が高密度に存在する
電流狭窄部32によって挟みこまれたストライプ部31
に、通電が限定的になされ、活性層6の、このストライ
プ部31に対応する部分に電流の集中によるキャリアの
大なる部分を形成することができて、利得が急峻に増大
する部分を形成すること、すなわち利得導波機能を生じ
させ、高出力化と、低しきい値電流化がなされる。
間に、通電を行うと、電流ストップ層2の存在ととも
に、これの上に形成され、結晶欠陥が高密度に存在する
電流狭窄部32によって挟みこまれたストライプ部31
に、通電が限定的になされ、活性層6の、このストライ
プ部31に対応する部分に電流の集中によるキャリアの
大なる部分を形成することができて、利得が急峻に増大
する部分を形成すること、すなわち利得導波機能を生じ
させ、高出力化と、低しきい値電流化がなされる。
【0020】この構成によれば、電流ストップ層2を形
成するとともに、これの上にストライプ部31、すなわ
ち電流通路を挟んで結晶欠陥が高密度に存在する電流狭
窄部32を配置するものであり、この電流狭窄部32に
おいては、これ自体結晶欠陥密度が高く、キャリアの再
結合が大であって無効電流が流れにくいものであるとと
もに、前述したように、これと結晶欠陥が少ないすなわ
ち結晶性にすぐれた領域との界面部に高抵抗領域が発生
することから、よりストライプ部31からの電流の拡が
りを抑制する効果を有し、このため無効電流の発生を、
確実に回避できものである。
成するとともに、これの上にストライプ部31、すなわ
ち電流通路を挟んで結晶欠陥が高密度に存在する電流狭
窄部32を配置するものであり、この電流狭窄部32に
おいては、これ自体結晶欠陥密度が高く、キャリアの再
結合が大であって無効電流が流れにくいものであるとと
もに、前述したように、これと結晶欠陥が少ないすなわ
ち結晶性にすぐれた領域との界面部に高抵抗領域が発生
することから、よりストライプ部31からの電流の拡が
りを抑制する効果を有し、このため無効電流の発生を、
確実に回避できものである。
【0021】図1および図2の半導体発光装置、この例
ではII−VI族半導体レーザーにおいては、少なくと
も第1導電型のクラッド層4、活性層6、第2導電型の
クラッド層8が形成される積層半導体層30の、いわば
基板1側に位置して電流狭窄部32を形成した構成とし
た場合であるが、基板1とは反対側に位置して電流狭窄
部を形成する構成とすることもできる。
ではII−VI族半導体レーザーにおいては、少なくと
も第1導電型のクラッド層4、活性層6、第2導電型の
クラッド層8が形成される積層半導体層30の、いわば
基板1側に位置して電流狭窄部32を形成した構成とし
た場合であるが、基板1とは反対側に位置して電流狭窄
部を形成する構成とすることもできる。
【0022】この場合の一例を図3を参照して説明す
る。この例においても、第1導電型をn型とし、第2導
電型をp型とする。この例では、n型のIII−V族の
GaAs単結晶によって基板1を構成した場合である。
そして、この基板1上に、例えばMBE法による第1の
エピタキシャル成長によって積層半導体層30を形成す
る。この場合においては、GaAs基板1上にn型のG
aAsによる第1バッファ層21と、これの上にn型の
II−VI族のZnSeによる第2バッファ層22をエ
ピタキシャル成長し、続いてこれの上に、順次n型Zn
SSeによる第1導電型の第1クラッド層3、n型Zn
MgSSeによる第1導電型の第2クラッド層4、n型
ZnSSeによる第1導電型ガイド層5、ZnCdSe
による活性層6、p型ZnSSeによるガイド層7、p
型ZnMgSSeによる第2導電型の第1クラッド層
8、p型ZnSSeによる第2導電型の第2クラッド層
9、n型GaAsのIII−V族化合物半導体層による
電流ストップ層2を連続エピタキシャル成長によって形
成する第1のエピタキシャル成長を行う。
る。この例においても、第1導電型をn型とし、第2導
電型をp型とする。この例では、n型のIII−V族の
GaAs単結晶によって基板1を構成した場合である。
そして、この基板1上に、例えばMBE法による第1の
エピタキシャル成長によって積層半導体層30を形成す
る。この場合においては、GaAs基板1上にn型のG
aAsによる第1バッファ層21と、これの上にn型の
II−VI族のZnSeによる第2バッファ層22をエ
ピタキシャル成長し、続いてこれの上に、順次n型Zn
SSeによる第1導電型の第1クラッド層3、n型Zn
MgSSeによる第1導電型の第2クラッド層4、n型
ZnSSeによる第1導電型ガイド層5、ZnCdSe
による活性層6、p型ZnSSeによるガイド層7、p
型ZnMgSSeによる第2導電型の第1クラッド層
8、p型ZnSSeによる第2導電型の第2クラッド層
9、n型GaAsのIII−V族化合物半導体層による
電流ストップ層2を連続エピタキシャル成長によって形
成する第1のエピタキシャル成長を行う。
【0023】そして、電流ストップ層2に対して、最終
的で電流通路を形成する部分すなわち内部ストライプを
形成する部分にストライプ状の開口2Wを、例えばフォ
トリソグラフィによるパターンエッチングによって穿設
する。言い換えれば、最終的に電流狭窄部を形成する部
分に、電流ストップ層2の形成を行う。
的で電流通路を形成する部分すなわち内部ストライプを
形成する部分にストライプ状の開口2Wを、例えばフォ
トリソグラフィによるパターンエッチングによって穿設
する。言い換えれば、最終的に電流狭窄部を形成する部
分に、電流ストップ層2の形成を行う。
【0024】次に、例えばMBE法による第2のエピタ
キシャル成長を行う。この第2のエピタキシャル成長
は、先ずストップ層2の開口2Wを通じて露出した第2
導電型の第2クラッド層9と、電流ストップ層2を下地
面とする部分上とに跨がってp型のZnSSeによる第
2導電型の第3クラッド層15をエピタキシャル成長
し、続いてこれの上に順次p型のZnSe/ZnTe超
格子構造によるコンタクト層10、p型の例えばZnT
eによるキャップ層11を連続エピタキシャル成長によ
って形成する。
キシャル成長を行う。この第2のエピタキシャル成長
は、先ずストップ層2の開口2Wを通じて露出した第2
導電型の第2クラッド層9と、電流ストップ層2を下地
面とする部分上とに跨がってp型のZnSSeによる第
2導電型の第3クラッド層15をエピタキシャル成長
し、続いてこれの上に順次p型のZnSe/ZnTe超
格子構造によるコンタクト層10、p型の例えばZnT
eによるキャップ層11を連続エピタキシャル成長によ
って形成する。
【0025】この場合においても、II−VI族化合物
半導体層による第2のエピタキシャル成長においては、
電流ストップ層2によるGaAsIII−V族化合物半
導体層上と、その開口2Wを通じて臨むZnSSeによ
るII−VI族化合物半導体層上とに形成するものであ
る。すなわち、この場合においても、ZnSSeによる
クラッド層9に対してのエピタキシャル成長部は、積層
欠陥の発生が殆どないすぐれた結晶性を有するストライ
プ部31が形成されが、GaAsによるストップ層2に
対する成長は、積層欠陥が多く発生した領域となる。こ
の例においても、この積層欠陥すなわち結晶欠陥を高密
度に有する領域を、電流狭窄部32とするものである。
そして、この場合においても、結晶欠陥密度の高い部分
と、結晶欠陥の少ない部分との界面部には、高抵抗領域
が発生することから、電流狭窄部32には、電流ストッ
プ層2との界面およびストライプ部31との界面に高抵
抗領域が生じる。
半導体層による第2のエピタキシャル成長においては、
電流ストップ層2によるGaAsIII−V族化合物半
導体層上と、その開口2Wを通じて臨むZnSSeによ
るII−VI族化合物半導体層上とに形成するものであ
る。すなわち、この場合においても、ZnSSeによる
クラッド層9に対してのエピタキシャル成長部は、積層
欠陥の発生が殆どないすぐれた結晶性を有するストライ
プ部31が形成されが、GaAsによるストップ層2に
対する成長は、積層欠陥が多く発生した領域となる。こ
の例においても、この積層欠陥すなわち結晶欠陥を高密
度に有する領域を、電流狭窄部32とするものである。
そして、この場合においても、結晶欠陥密度の高い部分
と、結晶欠陥の少ない部分との界面部には、高抵抗領域
が発生することから、電流狭窄部32には、電流ストッ
プ層2との界面およびストライプ部31との界面に高抵
抗領域が生じる。
【0026】キャップ層11上には、例えばAl2 O3
による絶縁層12が被着形成され、ストライプ部31上
に対向してストライプ状の電極コンタクト窓12Wが、
フォトリソグラフィによるエッチングによって穿設され
る。
による絶縁層12が被着形成され、ストライプ部31上
に対向してストライプ状の電極コンタクト窓12Wが、
フォトリソグラフィによるエッチングによって穿設され
る。
【0027】そして、この絶縁層12上に、その電極コ
ンタクト窓12Wを通じてキャップ層11にオーミック
にコンタクトする一方の電極13を形成し、基板1の裏
面に他方の電極14をオーミックに被着形成する。
ンタクト窓12Wを通じてキャップ層11にオーミック
にコンタクトする一方の電極13を形成し、基板1の裏
面に他方の電極14をオーミックに被着形成する。
【0028】この構成において、両電極13および14
間に、通電を行うと、電流ストップ層2の存在ととも
に、これの上に形成され、結晶欠陥が高密度に存在する
電流狭窄部32によって挟みこまれたストライプ部31
に、通電が限定的になされ、活性層6の、このストライ
プ部31に対応する部分に電流の集中によるキャリアの
大なる部分を形成することができて、利得が急峻に増大
する部分を形成すること、すなわち利得導波機能を生じ
させ、レーザー発光を低しきい値電流Ithをもって行わ
しめる。
間に、通電を行うと、電流ストップ層2の存在ととも
に、これの上に形成され、結晶欠陥が高密度に存在する
電流狭窄部32によって挟みこまれたストライプ部31
に、通電が限定的になされ、活性層6の、このストライ
プ部31に対応する部分に電流の集中によるキャリアの
大なる部分を形成することができて、利得が急峻に増大
する部分を形成すること、すなわち利得導波機能を生じ
させ、レーザー発光を低しきい値電流Ithをもって行わ
しめる。
【0029】この構成においても、電流ストップ層2を
形成するとともに、これの上にストライプ部31、すな
わち電流通路を挟んで結晶欠陥が高密度に存在する電流
狭窄部32を配置するものであり、この電流狭窄部32
においては、これ自体結晶欠陥密度が高く、キャリアの
再結合が大であって無効電流が流れにくいものであると
ともに、前述したように、これと結晶欠陥が少ないすな
わち結晶性にすぐれた領域との界面部に高抵抗領域が発
生することから、よりストライプ部31からの電流の拡
がりを抑制する効果を有し、このため無効電流の発生
を、確実に回避できものである。
形成するとともに、これの上にストライプ部31、すな
わち電流通路を挟んで結晶欠陥が高密度に存在する電流
狭窄部32を配置するものであり、この電流狭窄部32
においては、これ自体結晶欠陥密度が高く、キャリアの
再結合が大であって無効電流が流れにくいものであると
ともに、前述したように、これと結晶欠陥が少ないすな
わち結晶性にすぐれた領域との界面部に高抵抗領域が発
生することから、よりストライプ部31からの電流の拡
がりを抑制する効果を有し、このため無効電流の発生
を、確実に回避できものである。
【0030】上述した各実施例における各MBE法によ
るエピタキシャル成長は、図4にその一例の概略構成図
を示すMBE装置によって行うことができる。このMB
E装置は、超高真空排気装置(図示せず)を備えた真空
チェンバー41を有し、このチェンバー41内に、被エ
ピタキシャル成長基板51すなわち図1および図2の例
ではZnSe基板1、図3の例では積層半導体層30が
形成さたGaAs基板1が保持される基板ホルダー42
が配置される。
るエピタキシャル成長は、図4にその一例の概略構成図
を示すMBE装置によって行うことができる。このMB
E装置は、超高真空排気装置(図示せず)を備えた真空
チェンバー41を有し、このチェンバー41内に、被エ
ピタキシャル成長基板51すなわち図1および図2の例
ではZnSe基板1、図3の例では積層半導体層30が
形成さたGaAs基板1が保持される基板ホルダー42
が配置される。
【0031】チェンバー41には、基板51に向かって
化合物半導体の材料源の複数の分子線源43が配置され
る。また、このチェンバー41に、基板31に対してプ
ラズマ化したN(窒素)を照射するプラズマ発生源44
が設けられる。このプラズマ発生源44は、例えばEC
R(Electron Cyclotron Resonance:電子サイクロトロ
ン共鳴)セル構成による。このECRセル構成によるプ
ラズマ発生源44はマグネット45を有するプラズマ発
生室44Rに、マイクロ波を供給するマイクロ波端子4
6が配置されるとともに、窒素ガスを供給する窒素ガス
導入管47が設けられる。
化合物半導体の材料源の複数の分子線源43が配置され
る。また、このチェンバー41に、基板31に対してプ
ラズマ化したN(窒素)を照射するプラズマ発生源44
が設けられる。このプラズマ発生源44は、例えばEC
R(Electron Cyclotron Resonance:電子サイクロトロ
ン共鳴)セル構成による。このECRセル構成によるプ
ラズマ発生源44はマグネット45を有するプラズマ発
生室44Rに、マイクロ波を供給するマイクロ波端子4
6が配置されるとともに、窒素ガスを供給する窒素ガス
導入管47が設けられる。
【0032】このようにして、分子線源43からの基板
51への分子線照射によって基板51上に、例えばII
−VI族化合物半導体をエピタキシーするものである
が、Nドープによるp型のII−VI族化合物半導体を
エピタキシーする場合、プラズマ発生源44において、
磁界およびマイクロ波の印加によって電子サイクロトロ
ン共鳴によってNガスのプラズマ化を行い、このプラズ
マ化したNをプラズマ発生源44のプラズマ放出口48
から導出して上述の分子線照射とともに基板に照射する
ことによって基板1上にNドープのII−VI族化合物
半導体をエピタキシャル成長することができるようにな
されている。また、チェンバー41には、このチェンバ
ー41に対して基板51を導出入するためのいわゆる予
備室49が設けられている。
51への分子線照射によって基板51上に、例えばII
−VI族化合物半導体をエピタキシーするものである
が、Nドープによるp型のII−VI族化合物半導体を
エピタキシーする場合、プラズマ発生源44において、
磁界およびマイクロ波の印加によって電子サイクロトロ
ン共鳴によってNガスのプラズマ化を行い、このプラズ
マ化したNをプラズマ発生源44のプラズマ放出口48
から導出して上述の分子線照射とともに基板に照射する
ことによって基板1上にNドープのII−VI族化合物
半導体をエピタキシャル成長することができるようにな
されている。また、チェンバー41には、このチェンバ
ー41に対して基板51を導出入するためのいわゆる予
備室49が設けられている。
【0033】このMBE装置により、各半導体層のエピ
タキシャル成長がなされて、図2および図3で説明した
半導体発光装置をはじめとする本発明による半導体発光
装置を構成することができる。
タキシャル成長がなされて、図2および図3で説明した
半導体発光装置をはじめとする本発明による半導体発光
装置を構成することができる。
【0034】上述した本発明方法および本発明による半
導体発光装置によれば、II−VI族化合物半導体層下
もしくはII−VI族化合物半導体層中に、ストライプ
状開口2Wが形成されて内部ストライプ部すなわちスト
ライプ状の電流通路を形成するもののその両側に位置し
て、導電型を異にするIII−V族化合物半導体による
電流ストップ層2を設けるので、これ自体で電流狭窄効
果を生じるとともに、さらにこれの上に跨がってII−
VI族化合物半導体層を形成したことによって、この部
分において選択的に積層欠陥を著しく発生させることが
できることから、この領域において、すなわち内部スト
ライプ部の両側において、結晶欠陥密度が高く、そして
他部の欠陥密度の低い結晶性にすぐれた領域との界面部
間に高抵抗領域を発生させる電流狭窄部32を形成した
ことにより、より無効電流の低減化をはかることができ
て、より電流集中効果を高めることができる。
導体発光装置によれば、II−VI族化合物半導体層下
もしくはII−VI族化合物半導体層中に、ストライプ
状開口2Wが形成されて内部ストライプ部すなわちスト
ライプ状の電流通路を形成するもののその両側に位置し
て、導電型を異にするIII−V族化合物半導体による
電流ストップ層2を設けるので、これ自体で電流狭窄効
果を生じるとともに、さらにこれの上に跨がってII−
VI族化合物半導体層を形成したことによって、この部
分において選択的に積層欠陥を著しく発生させることが
できることから、この領域において、すなわち内部スト
ライプ部の両側において、結晶欠陥密度が高く、そして
他部の欠陥密度の低い結晶性にすぐれた領域との界面部
間に高抵抗領域を発生させる電流狭窄部32を形成した
ことにより、より無効電流の低減化をはかることができ
て、より電流集中効果を高めることができる。
【0035】尚、本発明は、図示の例に限られるではな
く種々の構成による半導体レーザー等の半導体発光装置
に適用することができるものであり、また、上述した例
では、第1導電型がn型で、第2導電型がp型とした
が、第1導電型がp型で、第2導電型がn型とすること
もできる。
く種々の構成による半導体レーザー等の半導体発光装置
に適用することができるものであり、また、上述した例
では、第1導電型がn型で、第2導電型がp型とした
が、第1導電型がp型で、第2導電型がn型とすること
もできる。
【0036】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、簡単
な製造方法をもって、結晶欠陥密度が高く、欠陥密度の
低い結晶性にすぐれた領域との間に高抵抗領域を発生さ
せる電流狭窄部を形成したことにより、無効電流の低減
化をはかることができることから、高出力発光、低しき
い値電流化をはかることができる。
な製造方法をもって、結晶欠陥密度が高く、欠陥密度の
低い結晶性にすぐれた領域との間に高抵抗領域を発生さ
せる電流狭窄部を形成したことにより、無効電流の低減
化をはかることができることから、高出力発光、低しき
い値電流化をはかることができる。
【0037】また、本発明製造方法によれば、上述の電
流狭窄部32を形成する際に、単にその下地面として、
電流ストップ層2を形成するのみでよいので、従来に比
し特段の作業数の増加を招くことなく、また電流ストッ
プ層2によるストライプ部31の形成すなわち電流通路
部と電流狭窄部32の位置整合は、自動的にすなわちセ
ルフアラインされることから、再現性よく、したがって
高い歩留りをもって、目的とする半導体発光装置を量産
的に製造することができる。
流狭窄部32を形成する際に、単にその下地面として、
電流ストップ層2を形成するのみでよいので、従来に比
し特段の作業数の増加を招くことなく、また電流ストッ
プ層2によるストライプ部31の形成すなわち電流通路
部と電流狭窄部32の位置整合は、自動的にすなわちセ
ルフアラインされることから、再現性よく、したがって
高い歩留りをもって、目的とする半導体発光装置を量産
的に製造することができる。
【図1】本発明による半導体発光装置の製造方法の一例
の一工程における概略断面図である。
の一工程における概略断面図である。
【図2】本発明製造方法によって得た半導体発光装置の
一例の概略断面図である。
一例の概略断面図である。
【図3】本発明による半導体発光装置の他の例の概略断
面図である。
面図である。
【図4】本発明製造方法を実施するMBE装置の一例の
構成図である。
構成図である。
1 基板、2 電流ストップ層、3 第1導電型の第1
クラッド層、4 第1導電型の第2クラッド層、5 第
1導電型ガイド層、6 活性層、7 第2導電型ガイド
層、8 第2導電型の第1クラッド層、9 第2導電型
の第2クラッド層、10 コンタクト層、11 キャッ
プ層、12 絶縁層、13,14 電極、15 第2導
電型の第3クラッド層、30 積層半導体層、31 ス
トライプ部、32 電流狭窄部
クラッド層、4 第1導電型の第2クラッド層、5 第
1導電型ガイド層、6 活性層、7 第2導電型ガイド
層、8 第2導電型の第1クラッド層、9 第2導電型
の第2クラッド層、10 コンタクト層、11 キャッ
プ層、12 絶縁層、13,14 電極、15 第2導
電型の第3クラッド層、30 積層半導体層、31 ス
トライプ部、32 電流狭窄部
Claims (4)
- 【請求項1】 化合物半導体基板上に、 少なくとも第1導電型のクラッド層と、活性層と、第2
導電型のクラッド層とを有する積層半導体層が形成さ
れ、 該積層半導体層の少なくとも一部に電流通路を規制する
電流狭窄部が形成され、 該電流狭窄部は、結晶欠陥が高密度に存在し、他部との
界面部に高抵抗領域が形成されてなることを特徴とする
半導体発光装置。 - 【請求項2】 上記積層半導体層がII−VI族化合物
半導体からなることを特徴とする請求項1に記載の半導
体発光装置。 - 【請求項3】 化合物半導体基板上に、少なくとも第1
導電型のクラッド層と、活性層と、第2導電型のクラッ
ド層とを有する積層半導体層を形成する工程を有し、 該積層半導体層の形成前もしくは形成工程中の工程にお
いて、電流狭窄部の形成部に、他部と結晶性を異にする
成長を行う下地面を形成して、これの上に結晶欠陥が高
密度に存在し、他部との界面部に高抵抗領域が形成され
た電流狭窄部を形成することを特徴とする半導体発光装
置の製造方法。 - 【請求項4】 上記積層半導体層がII−VI族化合物
半導体層よりなり、上記下地面が、III−V族化合物
半導体層による電流ストップ層であることを特徴とする
請求項3に記載の半導体発光装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8107734A JPH09293932A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 半導体発光装置とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8107734A JPH09293932A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 半導体発光装置とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09293932A true JPH09293932A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14466603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8107734A Pending JPH09293932A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 半導体発光装置とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09293932A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001291930A (ja) * | 2000-04-06 | 2001-10-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 半導体光デバイス装置 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP8107734A patent/JPH09293932A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001291930A (ja) * | 2000-04-06 | 2001-10-19 | Mitsubishi Chemicals Corp | 半導体光デバイス装置 |
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