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JPH09222871A - プラズマディスプレイパネルの駆動装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動装置

Info

Publication number
JPH09222871A
JPH09222871A JP8053930A JP5393096A JPH09222871A JP H09222871 A JPH09222871 A JP H09222871A JP 8053930 A JP8053930 A JP 8053930A JP 5393096 A JP5393096 A JP 5393096A JP H09222871 A JPH09222871 A JP H09222871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
row electrode
brightness level
control signal
pulse
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8053930A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiko Saegusa
信彦 三枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP8053930A priority Critical patent/JPH09222871A/ja
Publication of JPH09222871A publication Critical patent/JPH09222871A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 画素データに対応した正確な発光表示が可能
なマトリクス方式プラズマディスプレイパネルの駆動方
法。 【解決手段】 画素データのビット数に対応して1フレ
ームの表示期間を複数のサブフィールドに分割し、各サ
ブフィールドの発光回数をビットの重み付けに対応して
異ならせて階調表示を行うプラズマディスプレイパネル
の駆動装置であって、輝度レベルに対応した制御信号を
発生する制御信号発生手段と、制御信号に応じ、行電極
を駆動する行電極駆動パルスの電圧を制御する電圧制御
手段とを有し、輝度レベルの増加時、行電極パルスの電
圧を増加させ、行電極駆動パルスは、放電を維持するた
めの維持パルスを含み、制御信号発生手段は、1フレー
ム又は1サブフィールド分の画素データに基づいた輝度
レベルに対応した信号を制御信号として発生し、行電極
に流れる放電電流に基づいた輝度レベルに対応した信号
を制御信号として発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルの駆動装置に関する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、周知の
如く、薄型の2次画面表示器の1つとして近時種々の研
究がなされており、その1つにメモリ機能を有する交流
放電型マトリクス方式のプラズマディスプレイパネルが
知られている。
【0005】図3は、かかるプラズマディスプレイパネ
ルを含むプラズマディスプレイ装置の概略構成を示す図
である。
【0006】
【0003】かかる図3において、駆動装置100は、
入力されたビデオ信号を1画素毎に対応したディジタル
の画素データに変換して、この画素データに対応した画
素データパルスをPDP(プラズマディスプレイパネ
ル)11の列電極D1 〜Dm に印加する。PDP11
は、上記列電極D1 〜Dm 、及びかかる列電極と直交し
且つX及びYなる一対にて1行を構成する行電極X1
n 及びY1 〜Yn を備えている。これら列電極及び行
電極対各々は図示せぬ誘電体を挟んで形成されており、
1つの列電極及び行電極対が交差する部分に1つの画素
セルが形成される。
【0007】
【0004】駆動装置100は、上記PDP11の全て
の上記行電極対間に強制的に放電励起せしめて壁電荷を
形成させるためのリセット書込みパルスRPx及びRP
yを発生してこれらをPDP11の行電極X1 〜Xn
びY1 〜Yn 夫々に印加する。
【0008】又、駆動装置100は、PDP11に上記
画素データを書き込むための走査パルスSP、放電発光
を維持するための維持パルスIPx及びIPy、更に、
維持放電発光を停止させるための消去パルスEPの各々
を発生してこれらをPDP11の行電極X1 〜Xn 及び
1 〜Yn に印加する。
【0009】
【0005】上記のPDPで階調表示を行う場合、例え
ば画素データが8ビットであれば、1フレーム(フィー
ルド)を8つのサブフィールドに分割して、各サブフィ
ールドの表示期間をビットの桁毎に重み付けて発光時間
(回数)を異ならせる。
【0010】詳述すると、最下位ビット(LSB)から
最上位ビット(MSB)までの各ビットの何れかに対応
したサブフィールドの面順次走査では画素データの該当
ビットが発光論理値”1”の画素だけでビット位置の羃
乗に対応したパルス分の発光が行われるように発光制御
が行われる。すなわち、LSBからMSBに至る各ビッ
ト対応のサブフィールドでは、それぞれ順に例えば1,
2,4,8,16,32,64,128…パルス分の発
光期間において発光が行われるように制御される。そし
て、発光期間の和によって、各画素ごとに例えば表示デ
ータが8ビットであれば256階調の映像が表示され
る。
【0011】
【0006】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のPDPにおい
て、行電極Y1 〜Yn 及びX1 〜Xn は、ITO酸化イ
ンジウム等からなる透明電極であり、数十〜数100オ
ームの表面抵抗をもっている。よって、発光画素数が多
くなってかかる行電極に流れる電流量が多くなると上記
表面抵抗による電圧降下分も増加することになり、これ
により放電時の発光量が低下するという問題が発生す
る。
【0013】従って、発光画素の数が変化すれば、輝度
の低下(電圧降下量)も変化し、輝度むらが生じること
になる。さらに、PDPのように1フレームを複数のサ
ブフィールドに分割し、発光回数を変調して階調表示を
行う場合、各サブフィールド毎に輝度低下量に差が生
じ、階調の乱れが生じる。
【0014】また、電圧降下量が変化すれば、駆動電圧
のマージンが減少し、表示動作が不安定になる。
【0015】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
であり、行電極における電圧降下の変化を防止して安定
した表示動作を行うことができるプラズマディスプレイ
パネルの駆動装置を提供することを目的とする。
【0016】
【0007】
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
プラズマディスプレイパネルの駆動装置は、複数の行電
極と、行電極に対向して交差するよう配置された複数の
列電極と、行電極を駆動する行電極駆動手段と列電極を
駆動する列電極駆動手段とを備え、画素データのビット
数に対応して1フレームの表示期間を複数のサブフィー
ルドに分割し、各サブフィールドの発光回数をビットの
重み付けに対応して異ならせて階調表示を行うプラズマ
ディスプレイパネルの駆動装置であって、輝度レベルに
対応した制御信号を発生させる制御信号発生手段と、制
御信号に応じて、行電極を駆動する行電極駆動パルスの
電圧を制御する電圧制御手段とを有し、輝度レベルが増
加した場合、行電極パルスの電圧を増加させることを特
徴とする。
【0018】請求項2の発明に係わるプラズマディスプ
レイパネルの駆動装置は、請求項1記載のプラズマディ
スプレイパネルの駆動装置であって、行電極駆動パルス
が、放電を維持するための維持パルスを含むことを特徴
とする。
【0019】請求項3の発明に係わるプラズマディスプ
レイパネルの駆動装置は、請求項1又は2に記載のプラ
ズマディスプレイパネルの駆動装置であって、制御信号
発生手段は、1フレーム又は1サブフィールド分の画素
データに基づいて得られた輝度レベルに対応した信号を
制御信号として発生することを特徴とする。
【0020】請求項4の発明に係わるプラズマディスプ
レイパネルの駆動装置は、請求項1又は2に記載のプラ
ズマディスプレイパネルの駆動装置であって、制御信号
発生手段は、行電極に流れる放電電流に基づいて得られ
た輝度レベルに対応した信号を制御信号として発生する
ことを特徴とする。
【0021】
【0008】
【0022】
【作用】本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動装
置では、輝度レベルに対応して行電極パルスの電圧を制
御するように構成し、表示期間を複数のサブフィールド
に分割した1フレーム又は1サブフィールド分の画素デ
ータに基づいて得られた輝度レベルに対応した信号を制
御信号として用いることにより、行電極における電圧降
下の変化を防止して安定した表示動作を行うことができ
る。また、行電極に流れる放電電流に基づいて得られた
輝度レベルに対応した信号を制御信号とすることによ
り、行電極における電圧降下の変化を防止して安定した
表示動作を行うことができる。
【0023】
【0009】
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動装置の構成を示す図である。図
1において、ビデオ信号処理回路1は、供給された複合
ビデオ信号から赤色映像成分に対応したRビデオ信号、
緑色映像信号成分に対応したGビデオ信号、及び青色映
像成分に対応したBビデオ信号を夫々分離抽出して、こ
れらをA/D変換回路2に供給する。同期分離回路3
は、上記複合ビデオ信号中から水平及び垂直同期信号を
抽出してこれらをタイミングパルス発生回路4に供給す
る。タイミングパルス発生回路4は、これら水平及び垂
直同期信号に基づいた種々のタイミングパルスを発生す
る。A/D変換回路2は、タイミングパルス発生回路4
から供給されたタイミングパルスに同期して、上記Rビ
デオ信号、Gビデオ信号及びBビデオ信号各々を夫々デ
ィジタルのR画素データ、G画素データ及びB画素デー
タに変換して、これらをフレームメモリ5に供給する。
【0025】
【0010】メモリ制御回路6は、タイミングパルス発
生回路4から供給されたタイミングパルスに同期した書
込信号及び読出信号をフレームメモリ5に供給する。フ
レームメモリ5は、かかる書込信号に応じて、上記A/
D変換回路2から供給された各画素データを順次取り込
む。又、フレームメモリ5は、かかる読出信号に応じ
て、このフレームメモリ5内に記憶されている画素デー
タを順次読み出して次段の出力処理回路10へ供給す
る。
【0026】
【0011】読出タイミング信号発生回路9は、画素デ
ータパルスの供給タイミングに対応したタイミング信号
を発生してこれを出力処理回路10に供給する。
【0027】読出タイミング信号発生回路9は、放電発
光を実施すべく、放電発光を開始させるための走査パル
ス、放電状態を維持させるための維持パルス、及び放電
発光を停止させるための消去パルス各々のPDPに対す
る印加供給タイミング信号を発生してこれらを行電極駆
動パルス発生回路13に供給する。出力処理回路10
は、上記フレームメモリ5から供給された画素データ1
フィールド毎に分割された各サブフィールドに対応する
画素データを生成し、これらを読出タイミング信号発生
回路9からのタイミング信号に同期して画素データパル
ス発生回路14に供給する。
【0028】
【0012】行電極駆動パルス発生回路13は、読出タ
イミング信号発生回路9から供給された各種タイミング
信号に対応して、上記走査パルス、維持パルス、及び消
去パルスを夫々発生してPDPの行電極Y1 〜Yn 及び
1 〜Xn に供給する。画素データパルス発生回路14
は、出力処理回路10から供給された1フィールド分の
画素データの論理「1」又は「0」夫々に対応した電圧
値を有する画素データパルスを発生してこれを各行毎に
分割し、この分割した各行毎の画素データパルスを時分
割にて列電極D1 〜Dm へ印加する。
【0029】
【0013】PDP11は、行電極駆動パルス発生回路
13から上記走査パルスが印加された際に画素データパ
ルスに対応した放電発光を開始して、上記維持パルスが
印加されている期間に亘ってこの発光状態を維持する。
その後、行電極駆動パルス発生回路13から上記消去パ
ルスが印加されることにより放電発光を停止する。この
ように、行電極駆動パルスは、走査パルス、維持パル
ス、消去パルスなどを含む。
【0030】輝度レベル検出回路7は、1フレーム分、
又は、1サブフィールド分の画素データに基づいて、例
えば1フレーム、又は1サブフィールドにおける発光画
素の数をカウントし、その値により平均輝度レベルを検
出し、平均輝度レベル検出信号をコントローラ8に供給
する。
【0031】また、電流検出回路12は、行電極X,Y
に流れる放電電流を検出し、その値に応じた電流レベル
検出信号をコントローラ8に供給する。
【0032】この電流値は、平均輝度レベルに応じて変
化するものである。コントローラ8は、平均輝度レベル
検出信号、又は電流レベル検出信号に応答して維持パル
スの電圧を制御する電圧制御信号を行電極駆動パルス発
生回路13に供給する。
【0033】
【0014】図2は、行電極駆動パルス発生回路13と
読出タイミング信号発生回路とコントローラとの詳細な
構成を示す。
【0034】行電極駆動供給電源Vs202からの電圧
は、電圧制御器201を通じ、読出タイミング信号発生
回路からの行電極駆動パルス発生用タイミング信号20
7でスイッチされるSW206を経由して行電極Xi
j 駆動信号209として出力される。電圧制御器20
1は、誤差増幅器203からの誤差信号で制御され、誤
差増幅器203の入力は、電圧制御器201の出力と基
準電圧205にコントローラからの電流検出又はサブフ
ィールドの放電セル数に比例した電圧制御信号208を
加算器204で加算した信号であり、一般の安定化電源
と同様に、電圧制御器201の出力が加算器204の出
力と等しくなるように動作する。
【0035】
【0015】以上のような構成とすることにより、例え
ばフレームメモリ5の画素データの各サブフィールドに
対応する画素データから発光セル数をカウントし、発光
セル数に比例した電圧制御信号をコントローラ8で発生
させ、発光セル数が多い程、行電極駆動電圧を増加させ
ることで、行電極における電圧降下の輝度に対する影響
を補償することができる。また、電流検出回路12によ
り、行電極X,Yに流れる放電電流を検出し、その値に
応じた電流レベル検出信号をコントローラ8に供給し、
電圧制御信号を発生させることで同様に行電極における
電圧降下の輝度に対する影響を補償することができる。
【0036】
【0016】
【0037】
【発明の効果】本発明のプラズマディスプレイパネルの
駆動装置では、輝度レベルに対応して行電極パルスの電
圧を制御するように構成し、複数の領域に分割した1フ
レーム又は1サブフィールド分の画素データに基づいて
得られた輝度レベルに対応した信号を制御信号として用
いることにより、行電極における電圧降下の変化による
表示輝度むらを防止して安定した表示動作を行うことが
できる。また、行電極に流れる放電電流に基づいて得ら
れた輝度レベルに対応した信号を制御信号とすることに
より、同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆
動装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の行電極駆動パルス発生回路、読出タイ
ミング信号発生回路及びコントローラの詳細な構成を示
す図である。
【図3】マトリクス方式プラズマディスプレイパネルを
含むプラズマディスプレイ装置の概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ・・・・・ ビデオ信号処理 2 ・・・・・ A/D 3 ・・・・・ 同期分離 4 ・・・・・ タイミングパルス発生 5 ・・・・・ フレームメモリ 6 ・・・・・ メモリ制御 7 ・・・・・ 輝度レベル検出 8 ・・・・・ コントローラ 9 ・・・・・ 読出タイミング信号発生回路 10 ・・・・・ 出力処理 11 ・・・・・ PDP 12 ・・・・・ 電流検出 13 ・・・・・ 行電極駆動パルス発生 14 ・・・・・ 画素データパルス発生回路 100 ・・・・・ 駆動装置 201 ・・・・・ 電圧制御 202 ・・・・・ 行電極駆動供給電源Vs 203 ・・・・・ 誤差増幅 204 ・・・・・ 加算 205 ・・・・・ 基準電圧 206 ・・・・・ SW 207 ・・・・・ 行電極駆動パルス発生用タイミン
グ信号 208 ・・・・・ 電圧制御信号 209 ・・・・・ 行電極Xi ,Yj 駆動信号
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、周知の
如く、薄型の2次画面表示器の1つとして近時種々の研
究がなされており、その1つにメモリ機能を有する交流
放電型マトリクス方式のプラズマディスプレイパネルが
知られている。図3は、かかるプラズマディスプレイパ
ネルを含むプラズマディスプレイ装置の概略構成を示す
図である。
【0003】かかる図3において、駆動装置100は、
入力されたビデオ信号を1画素毎に対応したディジタル
の画素データに変換して、この画素データに対応した画
素データパルスをPDP(プラズマディスプレイパネ
ル)11の列電極D〜Dに印加する。PDP11
は、上記列電極D〜D、及びかかる列電極と直交し
且つX及びYなる一対にて1行を構成する行電極X
及びY〜Yを備えている。これら列電極及び行
電極対各々は図示せぬ誘電体を挟んで形成されており、
1つの列電極及び行電極対が交差する部分に1つの画素
セルが形成される。
【0004】駆動装置100は、上記PDP11の全て
の上記行電極対間に強制的に放電励起せしめて壁電荷を
形成させるためのリセット書込みパルスRPx及びRP
yを発生してこれらをPDP11の行電極X〜X
びY〜Y夫々に印加する。又、駆動装置100は、
PDP11に上記画素データを書き込むための走査パル
スSP、放電発光を維持するための維持パルスIPx及
びIPy、更に、維持放電発光を停止させるための消去
パルスEPの各々を発生してこれらをPDP11の行電
極X〜X及びY〜Yに印加する。
【0005】上記のPDPで階調表示を行う場合、例え
ば画素データが8ビットであれば、1フレーム(フィー
ルド)を8つのサブフィールドに分割して、各サブフィ
ールドの表示期間をビットの桁毎に重み付けて発光時間
(回数)を異ならせる。詳述すると、最下位ビット(L
SB)から最上位ビット(MSB)までの各ビットの何
れかに対応したサブフィールドの面順次走査では画素デ
ータの該当ビットが発光論理値”1”の画素だけでビッ
ト位置の翼乗に対応したパルス分の発光が行われるよう
に発光制御が行われる。すなわち、LSBからMSBに
至る各ビット対応のサブフィールドでは、それぞれ順に
例えば1,2,4,8,16,32,64,128…パ
ルス分の発光期間において発光が行われるように制御さ
れる。そして、発光期間の和によって、各画素ごとに例
えば表示データが8ビットであれば256階調の映像が
表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のPDPにおい
て、行電極Y〜Y及びX〜Xは、ITO酸化イ
ンジウム等からなる透明電極であり、数十〜数100オ
ームの表面抵抗をもっている。よって、発光画素数が多
くなってかかる行電極に流れる電流量が多くなると上記
表面抵抗による電圧降下分も増加することになり、これ
により放電時の発光量が低下するという問題が発生す
る。従って、発光画素の数が変化すれば、輝度の低下
(電圧降下量)も変化し、輝度むらが生じることにな
る。さらに、PDPのように1フレームを複数のサブフ
ィールドに分割し、発光回数を変調して階調表示を行う
場合、各サブフィールド毎に輝度低下量に差が生じ、階
調の乱れが生じる。また、電圧降下量が変化すれば、駆
動電圧のマージンが減少し、表示動作が不安定になる。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、行電
極における電圧降下の変化を防止して安定した表示動作
を行うことができるプラズマディスプレイパネルの駆動
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
プラズマディスプレイパネルの駆動装置は、複数の行電
極と、行電極に対向して交差するよう配置された複数の
列電極と、行電極を駆動する行電極駆動手段と列電極を
駆動する列電極駆動手段とを備え、画素データのビット
数に対応して1フレームの表示期間を複数のサブフィー
ルドに分割し、各サブフィールドの発光回数をビットの
重み付けに対応して異ならせて階調表示を行うプラズマ
ディスプレイパネルの駆動装置であって、輝度レベルに
対応した制御信号を発生させる制御信号発生手段と、制
御信号に応じて、行電極を駆動する行電極駆動パルスの
電圧を制御する電圧制御手段とを有し、輝度レベルが増
加した場合、行電極パルスの電圧を増加させることを特
徴とする。請求項2の発明に係わるプラズマディスプレ
イパネルの駆動装置は、請求項1記載のプラズマディス
プレイパネルの駆動装置であって、行電極駆動パルス
が、放電を維持するための維持パルスを含むことを特徴
とする。請求項3の発明に係わるプラズマディスプレイ
パネルの駆動装置は、請求項1又は2に記載のプラズマ
ディスプレイパネルの駆動装置であって、制御信号発生
手段は、1フレーム又は1サブフィールド分の画素デー
タに基づいて得られた輝度レベルに対応した信号を制御
信号として発生することを特徴とする。請求項4の発明
に係わるプラズマディスプレイパネルの駆動装置は、請
求項1又は2に記載のプラズマディスプレイパネルの駆
動装置であって、制御信号発生手段は、行電極に流れる
放電電流に基づいて得られた輝度レベルに対応した信号
を制御信号として発生することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動装
置では、輝度レベルに対応して行電極パルスの電圧を制
御するように構成し、表示期間を複数のサブフィールド
に分割した1フレーム又は1サブフィールド分の画素デ
ータに基づいて得られた輝度レベルに対応した信号を制
御信号として用いることにより、行電極における電圧降
下の変化を防止して安定した表示動作を行うことができ
る。また、行電極に流れる放電電流に基づいて得られた
輝度レベルに対応した信号を制御信号とすることによ
り、行電極における電圧降下の変化を防止して安定した
表示動作を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動装置の構成を示す図である。図
1において、ビデオ信号処理回路1は、供給された複合
ビデオ信号から赤色映像成分に対応したRビデオ信号、
緑色映像信号成分に対応したGビデオ信号、及び青色映
像成分に対応したBビデオ信号を夫々分離抽出して、こ
れらをA/D変換回路2に供給する。同期分離回路3
は、上記複合ビデオ信号中から水平及び垂直同期信号を
抽出してこれらをタイミングパルス発生回路4に供給す
る。タイミングパルス発生回路4は、これら水平及び垂
直同期信号に基づいた種々のタイミングパルスを発生す
る。A/D変換回路2は、タイミングパルス発生回路4
から供給されたタイミングパルスに同期して、上記Rビ
デオ信号、Gビデオ信号及びBビデオ信号各々を夫々デ
ィジタルのR画素データ、G画素データ及びB画素デー
タに変換して、これらをフレームメモリ5に供給する。
【0010】メモリ制御回路6は、タイミングパルス発
生回路4から供給されたタイミングパルスに同期した書
込信号及び読出信号をフレームメモリ5に供給する。フ
レームメモリ5は、かかる書込信号に応じて、上記A/
D変換回路2から供給された各画素データを順次取り込
む。又、フレームメモリ5は、かかる読出信号に応じ
て、このフレームメモリ5内に記憶されている画素デー
タを順次読み出して次段の出力処理回路10へ供給す
る。
【0011】読出タイミング信号発生回路9は、画素デ
ータパルスの供給タイミングに対応したタイミング信号
を発生してこれを出力処理回路10に供給する。読出タ
イミング信号発生回路9は、放電発光を実施すべく、放
電発光を開始させるための走査パルス、放電状態を維持
させるための維持パルス、及び放電発光を停止させるた
めの消去パルス各々のPDPに対する印加供給タイミン
グ信号を発生してこれらを行電極駆動パルス発生回路1
3に供給する。出力処理回路10は、上記フレームメモ
リ5から供給された画素データ1フィールド毎に分割さ
れた各サブフィールドに対応する画素データを生成し、
これらを読出タイミング信号発生回路9からのタイミン
グ信号に同期して画素データパルス発生回路14に供給
する。
【0012】行電極駆動パルス発生回路13は、読出タ
イミング信号発生回路9から供給された各種タイミング
信号に対応して、上記走査パルス、維持パルス、及び消
去パルスを夫々発生してPDPの行電極Y〜Y及び
〜Xに供給する。画素データパルス発生回路14
は、出力処理回路10から供給された1フィールド分の
画素データの論理「1」又は「0」夫々に対応した電圧
値を有する画素データパルスを発生してこれを各行毎に
分割し、この分割した各行毎の画素データパルスを時分
割にて列電極D〜Dへ印加する。
【0013】PDP11は、行電極駆動パルス発生回路
13から上記走査パルスが印加された際に画素データパ
ルスに対応した放電発光を開始して、上記維持パルスが
印加されている期間に亘ってこの発光状態を維持する。
その後、行電極駆動パルス発生回路13から上記消去パ
ルスが印加されることにより放電発光を停止する。この
ように、行電極駆動パルスは、走査パルス、維持パル
ス、消去パルスなどを含む。輝度レベル検出回路7は、
1フレーム分、又は、1サブフィールド分の画素データ
に基づいて、例えば1フレーム、又は1サブフィールド
における発光画素の数をカウントし、その値により平均
輝度レベルを検出し、平均輝度レベル検出信号をコント
ローラ8に供給する。また、電流検出回路12は、行電
極X,Yに流れる放電電流を検出し、その値に応じた電
流レベル検出信号をコントローラ8に供給する。この電
流値は、平均輝度レベルに応じて変化するものである。
コントローラ8は、平均輝度レベル検出信号、又は電流
レベル検出信号に応答して維持パルスの電圧を制御する
電圧制御信号を行電極駆動パルス発生回路13に供給す
る。
【0014】図2は、行電極駆動パルス発生回路13と
読出タイミング信号発生回路とコントローラとの詳細な
構成を示す。行電極駆動供給電源Vs202からの電圧
は、電圧制御器201を通じ、読出タイミング信号発生
回路からの行電極駆動パルス発生用タイミング信号20
7でスイッチされるSW206を経由して行電極X
駆動信号209として出力される。電圧制御器20
1は、誤差増幅器203からの誤差信号で制御され、誤
差増幅器203の入力は、電圧制御器201の出力と基
準電圧205にコントローラからの電流検出又はサブフ
ィールドの放電セル数に比例した電圧制御信号208を
加算器204で加算した信号であり、一般の安定化電源
と同様に、電圧制御器201の出力が加算器204の出
力と等しくなるように動作する。
【0015】以上のような構成とすることにより、例え
ばフレームメモリ5の画素データの各サブフィールドに
対応する画素データから発光セル数をカウントし、発光
セル数に比例した電圧制御信号をコントローラ8で発生
させ、発光セル数が多い程、行電極駆動電圧を増加させ
ることで、行電極における電圧降下の輝度に対する影響
を補償することができる。また、電流検出回路12によ
り、行電極X,Yに流れる放電電流を検出し、その値に
応じた電流レベル検出信号をコントローラ8に供給し、
電圧制御信号を発生させることで同様に行電極における
電圧降下の輝度に対する影響を補償することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明のプラズマディスプレイパネルの
駆動装置では、輝度レベルに対応して行電極パルスの電
圧を制御するように構成し、複数の領域に分割した1フ
レーム又は1サブフィールド分の画素データに基づいて
得られた輝度レベルに対応した信号を制御信号として用
いることにより、行電極における電圧降下の変化による
表示輝度むらを防止して安定した表示動作を行うことが
できる。また、行電極に流れる放電電流に基づいて得ら
れた輝度レベルに対応した信号を制御信号とすることに
より、同様な効果を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の行電極と、前記行電極に対向して
    交差するよう配置された複数の列電極と、前記行電極を
    駆動する行電極駆動手段と前記列電極を駆動する列電極
    駆動手段とを備え、画素データのビット数に対応して1
    フレームの表示期間を複数のサブフィールドに分割し、
    各サブフィールドの発光回数をビットの重み付けに対応
    して異ならせて階調表示を行うプラズマディスプレイパ
    ネルの駆動装置であって、 輝度レベルに対応した制御信号を発生させる制御信号発
    生手段と、前記制御信号に応じて、前記行電極を駆動す
    る行電極駆動パルスの電圧を制御する電圧制御手段とを
    有し、前記輝度レベルが増加した場合、前記行電極パル
    スの電圧を増加させることを特徴とするプラズマディス
    プレイパネルの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記行電極駆動パルスは、放電を維持す
    るための維持パルスを含むことを特徴とする請求項1記
    載のプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記制御信号発生手段は、1フレーム又
    は1サブフィールド分の画素データに基づいて得られた
    輝度レベルに対応した信号を前記制御信号として発生す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記制御信号発生手段は、前記行電極に
    流れる放電電流に基づいて得られた輝度レベルに対応し
    た信号を前記制御信号として発生することを特徴とする
    請求項1又は2に記載のプラズマディスプレイパネルの
    駆動装置。
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