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JPH09229963A - 電子部品検査用接触体とその製造方法およびそれを用いた検査方法 - Google Patents

電子部品検査用接触体とその製造方法およびそれを用いた検査方法

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JPH09229963A
JPH09229963A JP3642896A JP3642896A JPH09229963A JP H09229963 A JPH09229963 A JP H09229963A JP 3642896 A JP3642896 A JP 3642896A JP 3642896 A JP3642896 A JP 3642896A JP H09229963 A JPH09229963 A JP H09229963A
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JP
Japan
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electronic component
contact body
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ball
electronic
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JP3642896A
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Nobuitsu Takehashi
信逸 竹橋
Hiroaki Fujimoto
博昭 藤本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが安価で製造期間も短く、かつ電
気的検査にて電子部品10が損傷しない。 【解決手段】 電子部品10の近傍に外部端子12を設
置し、電子部品10の素子電極11と外部端子12をA
uワイヤ13にてボールボンディングし、Auワイヤ1
3ならびに外部端子12の一部を高弾性樹脂15にてモ
ールディングし、高弾性樹脂15から電子部品10を剥
離し素子電極11に相対するAuボール14の一部を高
弾性樹脂15から露出させるものである。電子部品10
の検査は、外部端子12の露出部に測定器を接続し、A
uボール14の露出部を電子部品10の素子電極11に
接触させて高弾性樹脂15を加圧し、測定器にて電子部
品10の電気的な検査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体チップ等の電
子部品の電気的な検査を行う際に使用する検査装置にお
ける電子部品検査用接触体とその製造方法およびそれを
用いた検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体LSIの電気的な検査は、
ウェハ状態で行われていた。しかし、電子機器メーカで
は、実装機器の小型化,高機能化を図るため、パッケー
ジングされた半導体LSIではなく、単体のベアの半導
体チップを直接入手して、半導体チップを電子機器の回
路基板に直接実装するベアチップ実装が取り入れられて
いる。
【0003】これに対し、半導体メーカでは、作成され
た半導体ウェハを個々の半導体チップに分割し、電気的
な特性検査を行い、電子機器メーカへ供給している。こ
のような背景のもと、個々に分離された半導体チップの
検査は、図3に示すメンブレンシート30が用いられて
いる。メンブレンシート30は、図3(A)に示すよう
に、シート31と、シート31に形成した突起電極32
と、突起電極32から延設した配線層33から形成され
ている。シート31は、耐熱性ならびに絶縁性のある例
えばポリイミド等にて形成されている。また、突起電極
32は、図3(B)に示すように、半導体チップ34の
素子電極35と相対した位置に設けられている。
【0004】半導体チップ34の電気的検査は、図3
(B)に示すように、シート31に形成された突起電極
32と半導体チップ34の素子電極35の位置合わせを
行い、図3(C)に示すように、シート31を降下さ
せ、突起電極32と素子電極35とを接触させ、シート
31を加圧手段36により加圧し、その状態で配線層3
3に接続した測定器(図示せず)により半導体チップ3
4の電気的検査を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベアの
半導体チップ34の検査に用いるメンブレンシート30
では下記の課題を有していた。 メンブレンシート30の製造工程では、半導体チッ
プ34の微小な素子電極35に相対する突起電極32
と、突起電極32から延設する微細な配線層33を高精
度に形成しなければならないため、配線のパターニング
を行うための配線エッチング用フォトマスクや感光性材
料が必要となり、さらに製造設備として露光,現像設備
が必要となる。また、微小な突起電極32を高精度に形
成するためのめっき技術やめっき設備等も必要となり、
製造コストが著しく高騰する。
【0006】 メンブレンシート30の製造工程が多
岐にわたるため、製造期間が長期化する。 半導体チップ34の素子電極35と接触する突起電
極32は、Ni等の比較的硬度が高い材料で構成される
ため、メンブレンシート30の突起電極32と半導体チ
ップ34の素子電極35とを接触・加圧した際、半導体
チップ34の素子電極35が損傷し、半導体チップ34
のワイヤボンディングのボンディング強度の劣化を引き
起こし、電子機器の信頼性を著しく低下させ、さらには
半導体チップ34の素子電極35直下のシリコン基板に
ダメージを及ぼし、半導体チップ34の歩留りを著しく
損なうことがあった。
【0007】したがって、この発明の目的は、製造コス
トが安価で製造期間も短く、かつ電気的検査にて電子部
品が損傷することのない電子部品検査用接触体とその製
造方法およびそれを用いた検査方法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子部品
検査用接触体は、電子部品の電気的検査を行う検査装置
における電子部品検査用接触体であって、弾性樹脂と、
この弾性樹脂に一部を埋設した外部端子と、この外部端
子に接続して弾性樹脂に埋設し先端に弾性樹脂から露出
し電子部品の素子電極に相対するAuボールを形成した
Auワイヤとを備えたものである。
【0009】請求項2記載の電子部品検査用接触体は、
請求項1において、Auボールの露出部を研磨仕上げと
したことを特徴とするものである。請求項3記載の電子
部品検査用接触体の製造方法は、電子部品の近傍に外部
端子を設置し、電子部品の素子電極と外部端子をAuワ
イヤにてボールボンディングし、Auワイヤならびに外
部端子の一部を弾性樹脂にてモールディングし、弾性樹
脂から電子部品を剥離し素子電極に相対するAuボール
の一部を弾性樹脂から露出させるものである。
【0010】請求項1,2,3記載の電子部品検査用接
触体とその製造方法によると、電子部品の素子電極と外
部端子とをAuワイヤにてボールボンディングしておい
て弾性樹脂にてモールディングし、電子部品を剥離して
電子部品検査用接触体が形成される。よって、従来のメ
ンブレンシートの作製工程で必要であった微小かつ微細
な突起電極形成のためのめっき工程や、配線のパターニ
ングを行うための配線エッチング用フォトマスクや感光
性材料が不要となり、さらに露光,現像等の大がかりな
製造設備も不要となり、極めて容易にかつ高精度に接触
体を形成することができる。
【0011】請求項4記載の検査方法は、請求項1また
は請求項2記載の電子部品検査用接触体を用いた検査方
法であって、外部端子の露出部に測定器を接続し、Au
ボールの露出部を電子部品の素子電極に接触させて弾性
樹脂を電子部品側に加圧し、測定器にて電子部品の電気
的な検査を行うものである。請求項4記載の接触体を用
いた電子部品の検査方法によると、電子部品の素子電極
に接触する電極が硬度の低いAuボールにて構成されて
いるため、電子部品の加圧・測定時に素子電極が損傷せ
ず、素子電極直下のシリコン基板へのダメージも皆無と
なる。また、Auワイヤならびに外部端子を弾性樹脂に
てモールディングしたので、電子部品の加圧・測定時
に、電子部品の表面全体を弾性樹脂にて押圧し、素子電
極に集中応力が作用しない。しかも、モールド樹脂が弾
性樹脂製であるので、電子部品の加圧・測定時に、電子
部品の表面がモールド樹脂にて損傷するのを防止でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1およ
び図2を用いて説明する。図1は、電子部品の電気的検
査を行う検査装置における電子部品検査用接触体(以
降、接触体と称する)の製造方法を示したものである。
図1中、10は電子部品となる半導体チップ、11は半
導体チップ10に形成した素子電極、16は接触体であ
り、接触体16は外部端子12,Auワイヤ13,Au
ボール14,高弾性樹脂15からなる。
【0013】まず、図1(A)において、半導体チップ
10の近傍に接触体16の外部電極となる外部端子12
を設置し、半導体チップ10の個々の素子電極11と外
部端子12とをAuワイヤ13を用いてボールボンディ
ングを行う。ボールボンディングは、Auワイヤ13の
先端を加熱溶融させてボール状に成形し、当該Auボー
ル14を半導体チップ10の素子電極11に接合する。
このときのAuボール14と素子電極11との接合力
は、ボールボンディング条件を最適化し、後の半導体チ
ップ10の引きはがし時に容易に剥離する条件を抽出し
て決定し、半導体チップ10のすべての素子電極11と
外部端子12とをボールボンディングする。
【0014】図1(B)において、半導体チップ10の
全ての素子電極11と外部端子12とをボールボンディ
ングした後、Auボール部14を含むAuワイヤ13と
外部端子12の一部を高弾性樹脂15にてモールディン
グする。高弾性樹脂15は、例えば、化学的に安定で弾
性率が高い離型用のシリコーン樹脂を用いる。高弾性樹
脂15の硬化後、図1(C)において、素子電極11に
接合されたAuボール14はボンディング条件の最適化
により容易に剥離し、半導体チップ10の素子電極11
と相対して高弾性樹脂15中に埋め込まれた状態とな
る。したがって、高弾性樹脂15のa面は半導体チップ
10の表面が転写されたレプリカの状態となる。また、
高弾性樹脂15のa面には半導体チップ10の素子電極
11の配列と一致したAuボール14がわずかに露出
し、外部端子12に接続された接触電極が形成された半
導体チップ用の接触体16が構成されるものである。な
お、Auボール14の露出部を研磨仕上げしてもよい。
【0015】次に、図2を用いて、接触体16を備えた
検査装置による半導体チップ10の電気的な検査方法に
ついて説明する。図2(A)において、検査を行う半導
体チップ10の素子電極11と接触体16のAuボール
14とを位置合わせするため、接触体16をX−Y方向
に移動させ(矢印b方向)、位置調整を行う。
【0016】両者の位置合わせが完了後、接触体16を
降下させ(矢印c方向)、図2(B)において、半導体
チップ10の素子電極11と接触体16のAuボール1
4とを接触させ、高弾性樹脂15を半導体チップ10側
に加圧する(矢印d方向)。その状態で外部端子12に
接続された測定器(図示せず)により、半導体チップ1
0の電気的検査を行う。
【0017】半導体チップ10の電気的検査完了後、図
2(C)において、接触体16を上昇させ(矢印e方
向)、新たな半導体チップ10の電気的検査を同様にし
て行う。このように構成された電子部品検査用接触体1
6とその製造方法によると、半導体チップ10の素子電
極11と外部端子12とをAuワイヤ13にてボールボ
ンディングしておいて高弾性樹脂15にてモールディン
グし、半導体チップ10を剥離して接触体16が形成さ
れる。よって、従来のメンブレンシートの作製工程で必
要であった微小かつ微細な突起電極形成のためのめっき
工程や、配線のパターニングを行うための配線エッチン
グ用フォトマスクや感光性材料が不要となり、さらに露
光,現像等の大がかりな製造設備も不要となり、極めて
容易にかつ高精度に接触体16を形成することができ、
接触体16の製造コスト,製造期間を大幅に低減するこ
とができる。よって、マイコン,ゲートアレイ等の開発
サイクルの短い半導体チップに柔軟に対応でき、ベアチ
ップの供給体制を迅速、かつ的確に整えることができ
る。
【0018】また、電子部品検査用接触体16を用いた
検査方法によると、半導体チップ10の素子電極11に
接触する電極が硬度の低いAuボール14にて構成され
ているため、半導体チップ10の加圧・測定時に素子電
極11が損傷せず、電子機器実装時におけるワイヤボン
ディングのボンディング強度劣化が皆無となり、品質の
高い半導体チップ10が実現でき、電子機器の信頼性を
向上させることができる。また、半導体チップ10の素
子電極11直下のシリコン基板へのダメージも皆無とな
り、半導体チップ10の検査工程における半導体チップ
10の歩留りを向上できる。
【0019】さらに、Auワイヤ13ならびに外部端子
12を高弾性樹脂15にてモールディングしたので、電
子部品10の加圧・測定時に、電子部品10の表面全体
を高弾性樹脂15にて押圧し、素子電極11に集中応力
が作用せず、素子電極11の損傷を防ぐことができる。
しかも、モールド樹脂が高弾性樹脂15からなるので、
電子部品10の加圧・測定時に、電子部品10の表面が
モールド樹脂にて損傷するのを防止できる。
【0020】
【発明の効果】請求項1,2,3記載の電子部品検査用
接触体とその製造方法によると、電子部品の素子電極と
外部端子とをAuワイヤにてボールボンディングしてお
いて弾性樹脂にてモールディングし、電子部品を剥離し
て電子部品検査用接触体が形成される。よって、従来の
メンブレンシートの作製工程で必要であった微小かつ微
細な突起電極形成のためのめっき工程や、配線のパター
ニングを行うための配線エッチング用フォトマスクや感
光性材料が不要となり、さらに露光,現像等の大がかり
な製造設備も不要となり、極めて容易にかつ高精度に接
触体を形成することができ、接触体の製造コスト,製造
期間を大幅に低減することができるという効果が得られ
る。
【0021】請求項4記載の接触体を用いた電子部品の
検査方法によると、電子部品の素子電極に接触する電極
が硬度の低いAuボールにて構成されているため、電子
部品の加圧・測定時に素子電極が損傷せず、電子機器実
装時におけるワイヤボンディングのボンディング強度劣
化が皆無となり、品質の高い電子部品が実現でき、電子
機器の信頼性を向上させることができる。また、素子電
極直下のシリコン基板へのダメージも皆無となり、電子
部品の検査工程における電子部品の歩留りを向上でき
る。また、Auワイヤならびに外部端子を弾性樹脂にて
モールディングしたので、電子部品の加圧・測定時に、
電子部品の表面全体を弾性樹脂にて押圧し、素子電極に
集中応力が作用せず、素子電極の損傷を防ぐことができ
る。しかも、モールド樹脂が弾性樹脂製であるので、電
子部品の加圧・測定時に、電子部品の表面がモールド樹
脂にて損傷するのを防止できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における接触体の製造工
程を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態における半導体チップの
検査工程を示す断面図である。
【図3】従来例における半導体チップの検査工程を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 半導体チップ(電子部品) 11 素子電極 12 外部端子 13 Auワイヤ 14 Auボール 15 高弾性樹脂 16 接触体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品の電気的検査を行う検査装置に
    おける電子部品検査用接触体であって、 弾性樹脂と、この弾性樹脂に一部を埋設した外部端子
    と、この外部端子に接続して前記弾性樹脂に埋設し先端
    に前記弾性樹脂から露出し前記電子部品の素子電極に相
    対するAuボールを形成したAuワイヤとを備えた電子
    部品検査用接触体。
  2. 【請求項2】 Auボールの露出部を研磨仕上げとした
    ことを特徴とする請求項1記載の電子部品検査用接触
    体。
  3. 【請求項3】 電子部品の近傍に外部端子を設置する工
    程と、前記電子部品の素子電極と前記外部端子をAuワ
    イヤにてボールボンディングする工程と、前記Auワイ
    ヤならびに前記外部端子の一部を弾性樹脂にてモールデ
    ィングする工程と、前記弾性樹脂から前記電子部品を剥
    離し前記素子電極に相対するAuボールの一部を前記弾
    性樹脂から露出させる工程とを含む電子部品検査用接触
    体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の電子部品
    検査用接触体を用いた検査方法であって、外部端子の露
    出部に測定器を接続し、Auボールの露出部を電子部品
    の素子電極に接触させて弾性樹脂を前記電子部品側に加
    圧し、前記測定器にて前記電子部品の電気的な検査を行
    う検査方法。
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