[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH09161383A - ダビング装置 - Google Patents

ダビング装置

Info

Publication number
JPH09161383A
JPH09161383A JP34509195A JP34509195A JPH09161383A JP H09161383 A JPH09161383 A JP H09161383A JP 34509195 A JP34509195 A JP 34509195A JP 34509195 A JP34509195 A JP 34509195A JP H09161383 A JPH09161383 A JP H09161383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
track
dubbing
recorded
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34509195A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinsuke Yamashita
慎介 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP34509195A priority Critical patent/JPH09161383A/ja
Publication of JPH09161383A publication Critical patent/JPH09161383A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録媒体からのダビング作業の簡易
化。 【解決手段】 1又は複数の第1の記録媒体から選ば
れ、順番に指定されたトラックのダビングについて、記
録媒体の順序的な正確性を要求することなく該当トラッ
クのダビングを行なっていき、ダビング終了後に、第2
の記録媒体に記録された各トラックについて指定された
再生順序が実現されるように第2の記録媒体の管理情報
を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は再生手段で再生され
た例えば音声情報等を記録手段でダビング記録すること
ができるダビング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープや光磁気ディスクを記録媒体
として、ユーザーが音楽などの音声信号や映像信号の記
録を行なうことのできる各種記録装置が普及している。
例えば音声信号についていえば、コンパクトカセットテ
ープレコーダやDATレコーダなどの磁気テープを用い
るものや、ミニディスクレコーダとして知られているよ
うに光磁気ディスクを用いるものが存在する。
【0003】このような録音装置に対しては、例えばコ
ンパクトディスクプレーヤを接続してコンパクトディス
クの音楽をダビングすることなどが行なわれる。また、
例えばコンパクトディスクプレーヤ部とミニディスクレ
コーダ部を一体化した複合機器も存在し、ダビング動作
が手軽に実行できるようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ダビング録
音操作によりユーザーがミニディスクなどの記録媒体に
自分の気に入った曲を集めて録音するような使用が行な
われることが多い。このように気に入った曲ばかりを集
めたディスクやテープを作成することで、ユーザーの音
楽等の楽しみ方を一層広げることができる。しかしなが
ら、このような作業はユーザーにとって甚だ面倒なもの
であるという問題がある。
【0005】ダビングを実行する作業としては、例えば
各種のコンパクトディスクからいくつかの気に入った曲
を選んでこれをカセットテープやミニディスクにダビン
グ録音していき、自分の好きな曲を集めたテープ(又は
ディスク)を作成するということがよく行なわれる。こ
の場合、ユーザーは選択した各曲の曲順を予め考えてお
く。そして、まず1曲目とした曲が収録されているコン
パクトディスクを選択して再生させ、同時にミニディス
クの録音を行なう。1曲目のダビングが終了したら、次
に2曲目とした曲が収録されているコンパクトディスク
を選んで再生させミニディスクへダビングしていく。こ
のような作業を繰り返していくことになる。
【0006】ところが、この作業中はユーザーは予め考
えた曲順に従ってコンパクトディスクを選択して再生し
ていくという動作が必要になるため、曲順を覚えておか
なければならず、再生すべきコンパクトディスクの選択
が面倒でかつ気を使うものとなり、場合によっては再生
すべき曲を間違えてやり直さなければならないというこ
ともある。
【0007】また、コンパクトディスクプレーヤの中に
は、例えば複数のコンパクトディスクに対して再生すべ
きトラックナンバを順番に指定することができる機能を
備えたものもある。
【0008】これは複数枚のコンパクトディスクの中か
ら再生すべき曲順をユーザーが任意にプログラムできる
機能であり、例えばディスク(A)のトラック2、ディ
スク(B)のトラック5、ディスク(C)のトラック1
・・・・・ というように再生順序をプログラムできるもので
ある。このようなプログラム機能は上記のようなダビン
グ動作に適している。即ち、まずディスク(A)を装填
すると、自動的にトラック2が再生されるため、これを
ミニディスクやカセットテープにダビングしていけばよ
い。次にディスク(B)に入れ換えると、自動的にトラ
ック5が選択されて再生されるため、これをダビングし
ていけばよい。このような作業を行なうことで、好きな
曲を集めたミニディスクやテープを作成することができ
る。
【0009】ところが、この場合もユーザーは、プログ
ラムした曲の順番に、各曲が収録されているコンパクト
ディスクの順番を覚えておかなくてはいけない。つまり
上記プログラム例では、まずディスク(A)を装填して
ダビングし、次にはディスク(B)に入れ換えてダビン
グし、次にはディスク(C)に入れ換えるという作業が
必要になるため、そのディスクの入れ換えを正確に順番
通りに行なう必要がある。
【0010】これらのことから、複数のコンパクトディ
スクなどから好きな曲を集めたダビングを行なう場合な
どは、ユーザーの作業が煩雑になるという問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたもので、例えばユーザーが再生側の
記録媒体(ディスク等)の順番を気にすることなく、簡
単にユーザーの好みのトラック(楽曲等)を集めたダビ
ング記録ができるようにするなど、ダビング作業を簡易
化することを目的とする。
【0012】このため、1つのデータ単位であるトラッ
ク毎にデータが収録された第1の記録媒体に対して再生
動作を行なうことのできる再生手段と、データと、デー
タを1つのデータ単位であるトラック毎に管理できる管
理情報が記録される第2の記録媒体に対して記録動作を
行なうことのできる記録手段を設けてダビング可能とす
る。第1の記録媒体と第2の記録媒体は同種のものでも
別種のものでもよい。そして1又は複数の第1の記録媒
体に収録されているトラックを対象として、第2の記録
媒体へダビング記録するトラック及びダビング記録した
トラックの第2の記録媒体からの再生順序を指定するこ
とができる指定手段と、再生可能状態にローディングさ
れた第1の記録媒体について指定手段によってダビング
記録するトラックとして指定されたトラックを再生手段
に再生させるとともに、この再生信号を記録手段により
第2の記録媒体へ記録させるダビング制御手段と、ダビ
ング制御手段による動作により指定手段で指定されたダ
ビング記録する全トラックについての第2の記録媒体へ
の記録が終了したら、第2の記録媒体に記録された各ト
ラックについて指定手段で指定された再生順序が実現さ
れるように、当該第2の記録媒体の管理情報を更新する
管理情報更新手段とを設ける。
【0013】つまり、第1の記録媒体の再生順序は任意
でよく、各時点で装填された第1の記録媒体から指定さ
れたトラックをダビングしていく。そして指定されたト
ラックの全てについて第2の記録媒体への記録が終了し
たら、その第2の記録媒体上で管理情報の更新により、
再生されるトラック順が指定された通りの順序となるよ
うにする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のダビング装置の実
施形態として、コンパクトディスク(光ディスク)再生
装置部とミニディスク(光磁気ディスク)記録再生装置
部を有する複合機器を例にあげて説明する。説明は次の
順序で行なう。 1.複合機器の構成 2.ミニディスクのU−TOCセクター 3.コンパクトディスク識別のためのカスタムファイル 4.ダビング動作 5.変形例
【0015】1.複合機器の構成 図1は複合機器の構成を示している。図1においてミニ
ディスク(光磁気ディスク)MDは音声データを記録で
きるメディアとして用いられ、記録/再生時にはスピン
ドルモータ2により回転駆動される。光学ヘッド3はミ
ニディスクMDに対して記録/再生時にレーザ光を照射
することで、記録/再生時のヘッドとしての動作を行な
う。即ち記録時には記録トラックをキュリー温度まで加
熱するための高レベルのレーザ出力をなし、また再生時
には磁気カー効果により反射光からデータを検出するた
めの比較的低レベルのレーザ出力をなす。
【0016】このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段
としてのレーザダイオードや、偏光ビームスプリッタや
対物レンズ3a等からなる光学系、及び反射光を検出す
るためのディテクタが搭載されている。対物レンズ3a
は2軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに
接離する方向に変位可能に保持されており、また、光学
ヘッド3全体はスレッド機構5によりディスク半径方向
に移動可能とされている。
【0017】また、磁気ヘッド6aはミニディスクMD
を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に配置されてい
る。この磁気ヘッド6aは供給されたデータによって変
調された磁界をミニディスクMDに印加する動作を行な
う。磁気ヘッド6aは光学ヘッド3とともにスレッド機
構5によりディスク半径方向に移動可能とされている。
【0018】再生動作によって、光学ヘッド3によりミ
ニディスクMDから検出された情報はRFアンプ7に供
給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理に
より、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号、グルーブ情報(ミニディスクMDにプ
リグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されて
いる絶対位置情報)等を抽出する。そして、抽出された
再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給され
る。また、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー
信号はサーボ回路9に供給され、グルーブ情報はアドレ
スデコーダ10に供給されて復調される。グルーブ情報
からデコードされたアドレス情報、及びデータとして記
録されエンコーダ/デコーダ部8でデコードされたアド
レス情報は、マイクロコンピュータによって構成される
システムコントローラ11に供給される。
【0019】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントロ
ーラ11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、
回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生さ
せ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカ
ス及びトラッキング制御を行ない、またスピンドルモー
タ2を一定線速度(CLV)に制御する。
【0020】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理され、メモリ
コントローラ12によって一旦バッファメモリ13に書
き込まれる。なお、光学ヘッド3によるミニディスクM
Dからのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッフ
ァメモリ13までの再生データの転送は1.41Mbit/secで
行なわれる。
【0021】バッファメモリ13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、変形DCT処理による音声圧縮に対するデ
コード処理等の再生信号処理が施され、D/A変換器1
5によってアナログ信号とされる。D/A変換器15か
らのアナログ音声信号は出力スイッチ50のTMD端子に
供給される。
【0022】ミニディスクMDの再生動作時には、シス
テムコントローラ11は出力スイッチ50をTMD端子に
接続制御しており、これによってミニディスクMDから
の再生音声信号は音量調節回路51、増幅回路52を介
してスピーカ53に供給され、音声出力されることにな
る。
【0023】ミニディスクMDに対してアナログ伝送に
よる記録動作が実行される際には、例えばマイクロホ
ン、コンパクトディスクプレーヤ、テーププレーヤ、或
は他のミニディスクプレーヤなどの外部機器からの音声
信号が端子17に供給されることになる。端子17に供
給された記録信号(アナログオーディオ信号)は、A/
D変換器18によって、44.1KHz サンプリング、16ビ
ット量子化のデジタルデータとされた後、エンコーダ/
デコーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を
施される。即ち変形DCT処理により約1/5のデータ
量に圧縮される。
【0024】エンコーダ/デコーダ部14において圧縮
された記録データはメモリコントローラ12によって一
旦バッファメモリ13に書き込まれ、また所定タイミン
グで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られ
る。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコ
ード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘ
ッド駆動回路6に供給される。
【0025】磁気ヘッド駆動回路6は、エンコード処理
された記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッ
ド駆動信号を供給する。つまり、ミニディスクMDに対
して磁気ヘッド6によるN又はSの磁界印加を実行させ
る。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘ
ッド3に対して、記録レベルのレーザ光を出力するよう
に制御信号を供給する。
【0026】コンパクトディスクCDは、コンパクトデ
ィスク再生動作時においてスピンドルモータ31によっ
て一定線速度(CLV)で回転駆動される。そして光学
ヘッド32によってコンパクトディスクCDにピット形
態で記録されているデータが読み出され、RFアンプ3
5に供給される。光学ヘッド32において対物レンズ3
2aは2軸機構33によって保持され、トラッキング及
びフォーカス方向に変位可能とされる。また光学ヘッド
32はスレッド機構34によってディスク半径方向に移
動可能とされる。
【0027】RFアンプ35では再生RF信号のほか、
フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成
し、これらのエラー信号はサーボ回路36に供給され
る。サーボ回路36はフォーカスエラー信号、トラッキ
ングエラー信号、回転検出情報等から、フォーカス駆動
信号、トラッキング駆動信号、スレッド駆動信号、スピ
ンドル駆動信号の各種駆動信号を生成し、2軸機構3
3、スレッド機構34、及びスピンドルモータ31の動
作を制御する。
【0028】再生RF信号はデコーダ37に供給され
る。デコーダ37ではEFM復調,CIRCデコード等
を行なってコンパクトディスクCDから読み取られた情
報を16ビット量子化、44.1KHz サンプリングのデジタ
ル音声データ形態にデコードする。またデコーダ37で
はTOCやサブコード等の制御データSCも抽出される
が、それらはシステムコントローラ11に供給され、各
種制御に用いられる。
【0029】デコーダ37から出力されるデジタル音声
データはD/A変換器38でアナログ音声信号とされ、
出力スイッチ50のTCD端子に供給される。コンパクト
ディスク再生動作時にはシステムコントローラ11によ
って出力スイッチ50はTCD端子が選択されているた
め、コンパクトディスクCDからの再生音声信号は音量
調節回路51、増幅回路52を介してスピーカ53に供
給され音声出力されることになる。
【0030】またデコーダ37の出力はエンコーダ/デ
コーダ部14にも供給されるように構成されている。こ
のため、コンパクトディスクCDの再生とミニディスク
MDの録音を同時に実行することによって、コンパクト
ディスクCDからの再生音声データをミニディスクMD
にダビング記録することができる。
【0031】操作部19は、ユーザーがコンパクトディ
スク再生やミニディスク録音/再生などのための各種操
作を行なうために、録音キー、再生キー、停止キー、A
MSキー、サーチキー等が設けられている。また本例で
は、後述するダビング動作のためのダビング操作キー、
及びダビングに先だって実行するダビングプログラム操
作のための操作キーが設けられている。
【0032】システムコントローラ11は、操作部19
からの操作情報と、内部ROMに記憶された動作プログ
ラムに応じて各部の制御動作を実行し、ミニディスク再
生動作、ミニディスク録音動作、コンパクトディスク再
生動作、及び後述するダビングプログラムに基づいたダ
ビング等を実行させる。
【0033】また表示部20ではミニディスクMDもし
くはコンパクトディスクCDの動作時に、総演奏時間、
再生や録音時の進行時間などの時間情報や、トラックナ
ンバ、動作状態、動作モードなどの各種の表示がシステ
ムコントローラ11の制御に基づいて行なわれる。
【0034】2.ミニディスクのU−TOCセクター ところで、ミニディスクMDに対して記録/再生動作を
行なう際には、ミニディスクMDに記録されている管理
情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−
TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。シス
テムコントローラ11はこれらの管理情報に応じてミニ
ディスクMD上の記録すべきエリアのアドレスや、再生
すべきエリアのアドレスを判別することとなる。この管
理情報はバッファメモリ13に保持される。このためバ
ッファメモリ13は、ミニディスクMDの記録時/再生
時に記録データ/再生データを蓄積するためのバッファ
エリアと、P−TOC,U−TOCを保持するエリアが
分割設定されている。そして、システムコントローラ1
1はこれらの管理情報を、ミニディスクMDが装填され
た際に管理情報の記録されたディスクの最内周側の再生
動作を実行させることによって読み出し、バッファメモ
リ13に記憶しておき、以後そのミニディスクMDに対
する記録/再生動作の際に参照できるようにしている。
【0035】また、U−TOCはデータの記録や消去に
応じて編集されて書き換えられるものであるが、システ
ムコントローラ11はミニディスクMDに対する記録/
消去動作のたびにこの編集処理をバッファメモリ13に
記憶されたU−TOC情報に対して行ない、その書換動
作に応じて所定のタイミングでミニディスクMD上での
U−TOCエリアについても書き換えるようにしてい
る。
【0036】ここで、ミニディスクMDにおいてトラッ
クの記録/再生動作などの管理を行なう管理情報とし
て、U−TOCセクターについて説明する。なおTOC
情報としてはU−TOCのほかに、P−TOC(プリマ
スタードTOC)情報が設けられている。このP−TO
CはミニディスクMDの最内周側のピットエリアに形成
されるもので、読出専用の情報である。そして、P−T
OCによってディスクの記録可能エリア(レコーダブル
ユーザーエリア)や、リードアウトエリア、U−TOC
エリアなどの位置の管理等が行なわれる。なお、ミニデ
ィスクシステムでは、全てのデータがピット形態で記録
されている再生専用の光ディスクも使用できるが、再生
専用ディスクの場合は、P−TOCによってROM化さ
れて記録されている楽曲の管理も行なうことができるよ
うにされ、U−TOCは形成されない。P−TOCにつ
いては詳細な説明を省略し、ここでは記録可能なミニデ
ィスクに設けられるU−TOCについて説明する。
【0037】図4はU−TOCセクター0のフォーマッ
トを示すものである。なお、U−TOCセクターとして
はセクター0〜セクター7まで設けることができるが、
セクター1,セクター4は文字情報、セクター2は録音
日時を記録するエリアとされる。ここでは、ミニディス
クMDの記録/再生動作に必ず必要となるU−TOCセ
クター0についてのみ説明を行なうこととする。U−T
OCセクター0は、主にユーザーが録音を行なった楽曲
や新たに楽曲が録音可能なフリーエリアについての管理
情報が記録されているデータ領域とされる。
【0038】例えばミニディスクMDに或る楽曲の録音
を行なおうとする際には、システムコントローラ11
は、U−TOCセクター0からディスク上のフリーエリ
アを探し出し、ここに音声データを記録していくことに
なる。また、再生時には再生すべき楽曲が記録されてい
るエリアをU−TOCセクター0から判別し、そのエリ
アにアクセスして再生動作を行なう。
【0039】U−TOCセクター0のデータ領域(4バ
イト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0
又はオール1の1バイトデータが並んで形成される同期
パターンが記録される。続いてクラスタアドレス(Clust
er H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Sector)とな
るアドレスや、モード情報(MODE)が4バイト付加され、
以上でヘッダとされる。セクターとは2352バイトで
形成されるデータ単位で、さらに36セクターが1クラ
スタというデータ単位とされている。アドレスについて
は、このU−TOCセクター0に限らず、P−TOCセ
クターや、実際に音声データが記録されるセクターで
も、そのセクター単位に記録されている。クラスタアド
レスは、上位アドレス(Cluster H) と下位アドレス(Clu
ster L)の2バイトで記され、セクターアドレス(Secto
r)は1バイトで記される。
【0040】続いて所定バイト位置に、メーカーコー
ド、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(F
irst TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last T
NO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリ
アルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0041】さらに、ユーザーが録音を行なって記録さ
れているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を
後述する管理テーブル部に対応させることによって識別
するため、対応テーブル指示データ部として各種のテー
ブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TN
O255) が記録される領域が用意されている。
【0042】そしてテーブルポインタ(P-DFA〜P-TNO25
5) に対応させることになる管理テーブル部として(01h)
〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けら
れ、それぞれのパーツテーブルには、或るパーツについ
て起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアド
レス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記
録されている。さらに各パーツテーブルで示されるパー
ツが他のパーツへ続いて連結される場合があるため、そ
の連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアド
レスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報
が記録できるようにされている。なお本明細書において
『h』を付した数値はいわゆる16進表記のものであ
る。また、パーツとは1つのトラック内で時間的に連続
したデータが物理的に連続して記録されているトラック
部分のことをいう。
【0043】ミニディスクシステムでは、1つの楽曲の
データを物理的に不連続に、即ち複数のパーツにわたっ
て記録されていてもパーツ間でアクセスしながら再生し
ていくことにより再生動作に支障はないため、ユーザー
が録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使
用等の目的から、複数パーツにわけて記録する場合もあ
る。
【0044】そのため、リンク情報が設けられ、例えば
各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) に
よって、連結すべきパーツテーブルを指定することによ
ってパーツテーブルが連結できるようになされている。
つまりU−TOCセクター0における管理テーブル部に
おいては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現
しており、例えば3つのパーツが連結されて構成される
楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパ
ーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理はなされ
る。なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理により
U−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数
値で示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バ
イト目)としてパーツテーブルを指定する。
【0045】U−TOCセクター0の管理テーブル部に
おける(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応
テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DF
A,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、
以下のようにそのパーツの内容が示される。
【0046】テーブルポインタP-DFA はミニディスクM
D上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥
領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つの
パーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパ
ーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存
在する場合はテーブルポインタP-DFA において(01h)〜
(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパ
ーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンドア
ドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツ
が存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク
情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツ
テーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さら
に他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば『(0
0h) 』とされ、以降リンクなしとされる。
【0047】テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル
部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭
のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテ
ーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY と
して、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。
未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブ
ルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブル
からリンク情報によって順次パーツテーブルが指定され
ていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル
部上で連結される。
【0048】テーブルポインタP-FRA はミニディスクM
D上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含
む)について示しており、フリーエリアとなるトラック
部分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブ
ル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、
フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-FRA
において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、
それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであ
るパーツがスタート及びエンドアドレスによって示され
ている。また、このようなパーツが複数個有り、つまり
パーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、
リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで順次
指定されている。
【0049】図5にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパー
ツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされて
いる時に、この状態がテーブルポインタP-FRA に引き続
きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンク
によって表現されている状態を示している。なお上記し
た欠陥領域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと
同様となる。
【0050】ところで、全く楽曲等の音声データの記録
がなされておらず欠陥もないミニディスクであれば、テ
ーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h) が
指定され、これによってディスクのレコーダブルユーザ
ーエリアの全体がフリーエリアであることが示される。
そして、この場合残る(02h) 〜(FFh) のパーツテーブル
は使用されていないことになるため、上記したテーブル
ポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(02h) が指定
され、また、パーツテーブル(02h) のリンク情報として
パーツテーブル(03h) が指定され・・・・・・、というように
パーツテーブル(FFh) まで連結される。この場合パーツ
テーブル(FFh) のリンク情報は以降連結なしを示す『(0
0h) 』とされる。なお、このときパーツテーブル(01h)
については、スタートアドレスとしてはレコーダブルユ
ーザーエリアのスタートアドレスが記録され、またエン
ドアドレスとしてはリードアウトスタートアドレスの直
前のアドレスが記録されることになる。
【0051】テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、ミ
ニディスクMDにユーザーが記録を行なった楽曲などの
トラックについて示しており、例えばテーブルポインタ
P-TNO1では第1トラックのデータが記録された1又は複
数のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示され
たパーツテーブルを指定している。例えば第1トラック
とされた楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、
つまり1つのパーツで記録されている場合は、その第1
トラックの記録領域はテーブルポインタP-TNO1で示され
るパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレス
として記録されている。
【0052】また、例えば第2トラックとされた楽曲が
ディスク上で複数のパーツに離散的に記録されている場
合は、その第2トラックの記録位置を示すため各パーツ
が時間的な順序に従って指定される。つまり、テーブル
ポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さら
にリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的
な順序に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』と
なるパーツテーブルまで連結される(上記、図5と同様
の形態)。このように例えば2曲目を構成するデータが
記録された全パーツが順次指定されて記録されているこ
とにより、このU−TOCセクター0のデータを用い
て、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバラ
イトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をア
クセスさせ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り
出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能にな
る。
【0053】以上のようにU−TOCセクター0が構成
されているため、ミニディスクMDでの記録/再生動作
におけるアドレス管理が可能になるとともに、さらに、
このU−TOCセクター0を更新するのみで、トラック
の分割、トラックの連結、トラック消去、トラックナン
バの入換え(つまり再生される曲順の入換え)などの処
理が可能になることが理解される。
【0054】3.コンパクトディスク識別のためのカス
タムファイル 本例の場合、後述するダビングプログラムに基づいたダ
ビング動作のために、システムコントローラ11は、装
填される各コンパクトディスクCDのそれぞれを識別す
る必要がある。このため本例では、ダビングプログラム
時などに各コンパクトディスクについて固有の識別情報
(カスタムファイル)を生成し、記憶することで、ダビ
ング時に装填されたコンパクトディスクCDを識別でき
るようにしている。このカスタムファイルについて説明
しておく。
【0055】システムコントローラ11は、或るコンパ
クトディスクCDが装填された際には、まずTOC情報
を読み込むことになる。コンパクトディスクシステムの
場合、上述したミニディスクシステムのTOC構造とは
異なるが、ディスクのリードインエリアに再生動作に必
要なTOC情報が記録されている。システムコントロー
ラ11はコンパクトディスクCDが装填されたら、まず
光学ヘッド32によってリードインエリアの再生動作を
実行させ、EFMデコーダ37で抽出されるTOCデー
タを取り込む。このTOCデータを読み込むことで装填
されたコンパクトディスクCDに対して各トラックのア
ドレス等を把握でき、再生動作制御が可能となるもので
ある。このTOC情報内容は各ディスクについて固有の
ものであるため、これを利用してカスタムファイルを作
成することで、後述するダビング動作時に各ディスクの
識別が可能となる。
【0056】このカスタムファイルとしては例えばディ
スク固有のIDとして、TOC情報内の、例えば総演奏
時間データと、最終フレームナンバを組み合わせるなど
して、ディスク固有の値を生成すればよい。このように
固有のIDデータを作成し、そのIDデータを記憶して
おけば、後にそのコンパクトディスクCDが装填された
際に同様にIDデータを生成し、記憶されたIDデータ
と比較して一致が得られることにより、そのコンパクト
ディスクCDを識別できることになる。本例の場合、こ
のようなコンパクトディスクCDの識別方式をダビング
動作において利用する。
【0057】4.ダビング動作 以下、本例の特徴となるダビング動作について図2、図
3を用いて説明していく。本例のダビングでは、ユーザ
ーは多数のコンパクトディスクCDから好きな曲(トラ
ック)を選択し、ミニディスクMDにダビング記録して
いくことを容易に行なうことができる。特に、ダビング
の際に装填すべきコンパクトディスクCDの順序は、ダ
ビングしようとする曲の順序に関係なく、任意に行なえ
ばよいようにすることで、作業の簡易性を実現するもの
である。
【0058】このために、ダビング前に予めユーザーは
曲順を指定するダビングプログラムを行なう。このダビ
ングプログラムとしての処理が図2のステップF101とな
る。今、ユーザーが5枚のコンパクトディスクCDのう
ちから好きな曲を6曲集めたミニディスクMDを作成し
たいと考えたと仮定してダビング動作を説明していく。
もちろんダビング終了後には、この6曲をダビングした
ミニディスクMDの再生時にはユーザーの考えた曲順で
再生されるようにするものである。
【0059】まずユーザーはダビングプログラム操作と
して、各コンパクトディスクCDからピックアップした
トラックを順に指定していく。説明上、5枚の各コンパ
クトディスクを仮にCD1〜CD5と示すこととする。
【0060】1曲目としてコンパクトディスクCD3の
2曲目(トラック#2)を選ぶ場合は、ユーザーはコン
パクトディスクCD3を装填し、トラック#2を指定す
る。このとき、システムコントローラ11はプログラム
ナンバ1として、内部RAMに、『トラック#2』とい
うデータを記憶するとともに、そのコンパクトディスク
CD3から上記したカスタムファイルとしてのIDデー
タを生成し、『トラック#2』と対応させて記憶する。
即ち『CD3/トラック#2』というデータが1曲目と
してプログラムされる。ここで記憶する『CD3』とは
コンパクトディスクCD3のIDデータのことである。
【0061】続いてユーザーが2曲目としてコンパクト
ディスクCD1のトラック#5を選択する場合は、ユー
ザーはコンパクトディスクCD1を装填し、トラック#
5を指定する。このとき、システムコントローラ11は
プログラムナンバ2として、内部RAMに、『トラック
#5』というデータと、そのコンパクトディスクCD1
のIDデータを記憶する。即ち『CD1/トラック#
5』というデータが2曲目としてプログラムされる。以
降同様に例えば6曲目までをプログラムしていく。
【0062】このようなユーザーのプログラム操作と、
それに対応するシステムコントローラ11のステップF1
01での記憶動作により、例えば図3(a)に示すように
6曲がプログラムされる。
【0063】このようなダビングプログラムが行なわれ
た後、ユーザーがダビング実行を指示する操作を行なう
と、システムコントローラ11の処理はステップF102か
らF103に進む。ステップF103では、コンパクトディスク
CDが再生可能状態にローディングされているか否かを
判断し、ローディングされていたら、ステップF104に進
んで、光学ヘッド32により、そのローディングされて
いるコンパクトディスクCDのTOC情報を読み込ませ
る。また、読み込んだTOC情報からカスタムファイル
としてのIDデータを生成する。
【0064】ステップF105では、その装填されているコ
ンパクトディスクCDのIDデータと、図3(a)のよ
うなダビングプログラムのデータを照合し、現在装填さ
れているコンパクトディスクCDが、ダビングプログラ
ムで指定された数枚のコンパクトディスクの中の1枚で
あるか否かを判別する。つまり現在装填されているコン
パクトディスクCDのIDデータが、プログラムされて
いる『CD1』〜『CD5』のIDデータのいずれかと
一致するか否かを判別する。いづれかと一致した場合
は、ステップF106に進んで、現在装填されているコンパ
クトディスクCDが、今回のダビング動作において既に
再生されたものであるか否かを確認する。
【0065】ステップF105又はF106で否定結果が出る場
合は、ステップF112に進んでそのコンパクトディスクC
Dを排出し、ユーザーにコンパクトディスクCDの取り
換えを促す。つまり、ユーザーが、プログラム対象とな
っていないコンパクトディスクCDを間違って装填した
場合や、既にダビングを終えた曲が収録されているコン
パクトディスクCDを間違えて再び装填してしまった場
合は、そのコンパクトディスクCDについては再生を行
なわないまますぐにイジェクトを行なう。そしてステッ
プF103に戻って、他のコンパクトディスクCDの装填を
待つ。
【0066】ステップF106で肯定結果がでるときは、現
在装填されているCDはこれからダビングを行なうべき
曲が収録されているコンパクトディスクCDである。そ
こで、図3(a)のような録音プログラムを参照し、そ
のコンパクトディスクCDに収録されているトラックの
うちでプログラム対象となっている1又は複数のトラッ
クナンバを判別し、対象トラックの再生を開始させる(F
107)。
【0067】例えば図3(a)の例では、現在コンパク
トディスクCD3が装填されているのであれば、システ
ムコントローラ11は光学ヘッド32によりトラック#
2の再生を開始させる。また、現在コンパクトディスク
CD1が装填されているのであれば、システムコントロ
ーラ11はトラック#3とトラック#5の再生を開始さ
せる(例えばトラック#3の再生を開始させ、その後ト
ラック#3の再生が終了したらトラック#5の再生に移
るようにする)。
【0068】システムコントローラ11は、ステップF1
07でコンパクトディスク側の再生を開始させるととも
に、ステップF108でミニディスク側の録音を開始させ
る。これにより、コンパクトディスクCDから再生され
た音声データがエンコーダ/デコーダ部14に供給され
て圧縮処理され、バッファメモリ13を介した後にエン
コーダ/デコーダ部8で変調されて磁気ヘッド駆動回路
6に供給されて、磁気ヘッド6aから、磁界変調データ
として音声データがミニディスクMDに記録されてい
く。即ち実際のダビング動作が行なわれる。
【0069】再生されているコンパクトディスクCDに
ついてプログラム対象となっている全トラックの再生が
終了したら、処理はステップF109からF110に進み、ミニ
ディスクMDに対する録音動作を停止させ、またステッ
プF111で、そのときの録音動作に伴ったU−TOCデー
タの書き換えを行なう。つまり、現在装填されているコ
ンパクトディスクCDから再生されミニディスクMDに
記録されたトラックとしての音声データを、ミニディス
クMD上でもトラックとして管理されるようにする。そ
してステップF112に進み、コンパクトディスクCDの再
生を終了させてイジェクトさせ、ユーザーに次のコンパ
クトディスクCDの装填を要求する。即ちステップF103
に戻る。
【0070】このような処理を繰り返していき、プログ
ラムされた全曲についての実際のダビングが終了した
ら、処理はステップF113からF114に進む。ここでは、適
当な順序でダビングされた全曲について、ダビングプロ
グラムのデータを参照して、ミニディスクMD上での曲
順を並び換えるためのU−TOCデータの更新を行な
う。つまり、ミニディスクMDに記録された各曲が、録
音プログラムの順番通りとなるようにトラックナンバの
更新を行なう。このようなステップF114でのU−TOC
更新を終えた時点で、一連のダビング動作を終了する。
【0071】この図2の処理で実行されるダビング動作
のイメージを図3(a)〜(g)に示す。上述のように
ステップF101の処理で図3(a)のようなダビングプロ
グラムが生成されたとする。ユーザーは、このようなダ
ビングプログラムを設定したあとは、プログラム対象と
なった曲(トラック)が収録されたコンパクトディスク
CDを適当な順序で装填していけばよい。例えばプログ
ラムされた第1曲目はコンパクトディスクCD3のトラ
ック#2であるが、それには構わず、CD1〜CD5の
なかから適当に1枚装填すればよい。
【0072】図3(b)に示すように、まずユーザーが
コンパクトディスクCD5を装填したとする。するとス
テップF104以降の処理により、コンパクトディスクCD
5からトラック#6の再生及びミニディスクMDへのダ
ビングが行なわれる。ミニディスクMD上では、図示す
るようにコンパクトディスクCD5のトラック#6の音
楽がトラックTK#1として記録されることになる。
【0073】コンパクトディスクCD5のトラック#6
のダビングを終え、次に図3(c)に示すようにユーザ
ーがコンパクトディスクCD1を装填したとする。する
とステップF104以降の処理により、コンパクトディスク
CD1からトラック#3,トラック#5の再生及びミニ
ディスクMDへのダビングが行なわれる。ミニディスク
MD上では、図示するようにコンパクトディスクCD1
のトラック#3,トラック#5の音楽がトラックTK#
2,TK#3として記録されることになる。
【0074】以降、図3(d)(e)(f)として示す
ようにユーザーがコンパクトディスクCD3,CD2,
CD4を順番に装填していったとすると、コンパクトデ
ィスクCD4からのダビング終了時点で、ミニディスク
MD上では図3(f)に示すように6曲がダビングされ
た状態となっている。この場合、トラックTK#1〜T
K#6として、CD5のトラック#6の曲、CD1のト
ラック#3の曲、CD1のトラック#5の曲、CD3の
トラック#2の曲、CD2のトラック#1の曲、CD4
のトラック#3の曲がそれぞれダビングされたことにな
る。
【0075】これにより、ユーザーの望んだ曲は全てダ
ビングされたことになるが、ユーザーの望んだ曲順とは
なっていない。このため、ステップF114の処理として、
トラックナンバの変更を行ない、各トラックがU−TO
Cによって図3(g)のようにな管理されるようにす
る。即ち、トラックTK#1をトラックTK#6に変更
し、トラックTK#2をトラックTK#5に変更し、ト
ラックTK#3をトラックTK#2に変更し、トラック
TK#4をトラックTK#1に変更し、トラックTK#
5をトラックTK#4に変更し、トラックTK#6をト
ラックTK#3に変更するようにする。実際の処理とし
ては、例えば図4に示したテーブルポインタP-TNO1〜P-
TNO6の各値、すなわち指定しているパーツテーブルを変
更することなどで、トラックナンバの変更が実現され
る。
【0076】この図3(g)のように管理されること
で、ミニディスクMDの再生時には、図3(a)に示し
たプログラム順のとおりに各曲が再生されることにな
る。つまり、ユーザーの望んだ曲をユーザーの望む曲順
でダビングするという動作が完了されることになる。
【0077】以上のように本例では、あらかじめダビン
グする曲を順番にプログラムしておくことで、実際のダ
ビング時には、特に順序を意識することなく、ユーザー
は適当にコンパクトディスクを入れ換えていけばよい。
このため、曲順を間違えてダビングしてしまったために
やり直しが必要になったり、或は間違えないように曲順
メモを作成しておき、さらにそれを参考にしながら気を
付けてコンパクトディスクCDを交換していくなどの煩
雑な作業は不要となる。
【0078】また、或るコンパクトディスクCDについ
ては多数の曲をダビングしたいような場合で、かつそれ
らの曲を連続した曲順にしたくないようなときでも、ダ
ビング自体は連続して実行されるため、ディスク交換の
回数が減り、手間が減少するという利点もある。
【0079】例えば図3(a)のようなプログラムを行
なった場合、コンパクトディスクCD1からはトラック
#5,#3の2曲が選ばれているが、これらはダビング
する曲順としては2曲目と5曲目であり連続していな
い。従って、従来のダビング作業では、図3(a)のよ
うな録音したい曲の順番通りに、6回コンパクトディス
クを交換しなければならない。ところが本例の場合、コ
ンパクトディスクCD1が装填された時点でトラック#
5,#3の2曲をダビングしてしまえばよいため、交換
回数が減ることになる。特に、或るコンパクトディスク
CDから多数の曲を選択した場合は、交換回数が大幅に
減少されることになる。
【0080】また、ユーザーがダビングプログラムの対
象となった曲が収録されていないコンパクトディスクを
装填してしまった場合や、既にダビングを行なったコン
パクトディスクを装填してしまった場合など、つまり装
填すべきコンパクトディスクを間違えた場合でも、図2
のステップF105,F106,F112の処理によりイジェクトされ
るため、ユーザーはすぐに対処できることになる。
【0081】5.変形例 以上、CDプレーヤ部とMDレコーダ部を有する複合機
器として実施の形態を説明してきたが、本発明は各種変
形例が考えられる。まず、CDプレーヤ部が、いわゆる
チェンジャータイプのものであってもよい。即ち複数の
コンパクトディスクを収納し選択的にローディングして
再生できるタイプのものである。
【0082】この場合、ユーザーが予め上述したような
ダビングプログラムを行なえば、ダビング動作を開始さ
せるだけで、自動的に所望のダビング動作を実行させる
ことができる。つまり、コンパクトディスクの交換は自
動的に行なわれるため、ユーザーがコンパクトディスク
を交換する手間はなくなる。そしてさらに、ダビング曲
順に関係なくダビングを行なっていけばよいため、例え
ば1枚のコンパクトディスクの中で複数の曲がダビング
プログラムにより指定されており、しかも、ダビング曲
順として連続していない場合でも、続けてダビングを行
なっていけることから、ディスク交換回数が減少され、
全ダビング動作期間を時間的に短縮できることにもな
る。
【0083】また、上記例は複合機器として説明した
が、再生装置部と記録装置部が別体の機器で形成されて
いるものでも実現できる。この場合、再生装置側でプロ
グラムしたダビング曲及びその曲順のデータを記録装置
側が取り込むことができるようにすればよい。つまり、
ダビング終了後に曲順を移動させるためのデータが記録
装置側に供給されるようにすればよい。
【0084】また、再生装置側はコンパクトディスクに
限らず、ミニディスク再生装置や、例えばDATなどの
テープ状記録媒体に対応する再生装置でもよい。さらに
記録装置側は、ミニディスクに対応するものでなくても
よく、少なくとも管理情報の更新により曲順変更が可能
な記録システムを採用すればよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明のダビング装
置は、1又は複数の第1の記録媒体から選ばれ、順番に
指定されたトラックのダビングについて、記録媒体の順
序的な正確性を要求することなく該当トラックのダビン
グを行なっていき、ダビング終了後に、第2の記録媒体
に記録された各トラックについて指定された再生順序が
実現されるように第2の記録媒体の管理情報を更新する
ようにしているため、例えばユーザーが再生側の記録媒
体(ディスク等)の順番を気にすることなく作業を進め
ていっても、所望の順序で所望のトラックがダビングに
より収録された記録媒体を作成することができる。つま
り、ダビングのための操作が非常に簡易化されるという
効果がある。また順序を問わずダビングを実行していく
ことができるため、ダビング動作自体も効率化され、ダ
ビング時間を短縮化できる。
【0086】さらに、ダビング時に装填された第1の記
録媒体に、指定されたダビング記録するトラックが含ま
れていないものであったときは、それを排出すること
で、ユーザーの間違った記録媒体の装填に対応でき、す
ぐにユーザーに記録媒体の交換などの処置を取らせるこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の複合機器のブロック図で
ある。
【図2】実施の形態のダビング動作時の処理のフローチ
ャートである。
【図3】実施の形態のダビング動作の説明図である。
【図4】ミニディスクのU−TOCセクター0の説明図
である。
【図5】ミニディスクのU−TOCセクター0のリンク
形態の説明図である。
【符号の説明】
3,32 光学ヘッド 6a 磁気ヘッド 8,14 エンコーダ/デコーダ部 11 システムコントローラ 12 メモリコントローラ 13 バッファメモリ 19 操作部 20 表示部 37 デコーダ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのデータ単位であるトラック毎にデ
    ータが収録された第1の記録媒体に対して再生動作を行
    なうことのできる再生手段と、 データと、データを1つのデータ単位であるトラック毎
    に管理できる管理情報とが記録される第2の記録媒体に
    対して記録動作を行なうことのできる記録手段と、 1又は複数の第1の記録媒体に収録されているトラック
    を対象として、第2の記録媒体へダビング記録するトラ
    ック及びダビング記録したトラックの第2の記録媒体か
    らの再生順序を指定することができる指定手段と、 前記再生手段に、再生可能状態にローディングされた第
    1の記録媒体について、前記指定手段によってダビング
    記録するトラックとして指定されたトラックを再生させ
    るとともに、この再生信号を前記記録手段により第2の
    記録媒体へ記録させるダビング制御手段と、 前記ダビング制御手段による動作により、前記指定手段
    で指定されたダビング記録する全トラックについての第
    2の記録媒体への記録が終了したら、第2の記録媒体に
    記録された各トラックについて前記指定手段で指定され
    た再生順序が実現されるように、当該第2の記録媒体の
    管理情報を更新することができる管理情報更新手段と、 を備えて構成されることを特徴とするダビング装置。
  2. 【請求項2】 前記ダビング制御手段は、再生可能状態
    にローディングされた第1の記録媒体が、前記指定手段
    によって指定されたダビング記録するトラックが含まれ
    ていないものであったときは、当該第1の記録媒体の前
    記再生手段からの排出動作を実行させることを特徴とす
    る請求項1に記載のダビング装置。
JP34509195A 1995-12-08 1995-12-08 ダビング装置 Withdrawn JPH09161383A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34509195A JPH09161383A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 ダビング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34509195A JPH09161383A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 ダビング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09161383A true JPH09161383A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18374230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34509195A Withdrawn JPH09161383A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 ダビング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09161383A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030085843A (ko) * 2002-05-02 2003-11-07 주식회사 케이티 테이프 드라이브 에뮬레이터의 데이터 기록 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030085843A (ko) * 2002-05-02 2003-11-07 주식회사 케이티 테이프 드라이브 에뮬레이터의 데이터 기록 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5617383A (en) Optical disk device capable of displaying the whole capacity and the reproduction position on the optical disk
JPH1064244A (ja) 記録媒体、再生装置
US6771569B2 (en) Recording medium, editing method and editing apparatus
JPH06259937A (ja) 記録媒体、記録又は再生装置
JPH08124362A (ja) 再生装置
JPH06111550A (ja) 再生装置
JP3493766B2 (ja) 再生装置
JP3538858B2 (ja) 記録再生装置及び記録再生方法
JPH09161383A (ja) ダビング装置
JP3541785B2 (ja) 記録再生装置、記録再生方法
JP3830539B2 (ja) 記録装置
JP3433759B2 (ja) 記録位置取得装置
JPH08180652A (ja) 記録装置、及び再生装置
JP2002343062A (ja) 追加記録制御方法及び追加記録制御装置
JP3711991B2 (ja) 記録装置
JP3551448B2 (ja) 記録装置
JP3991474B2 (ja) 記録装置
JP3735987B2 (ja) 編集装置
JP3794069B2 (ja) 編集装置
JPH08249863A (ja) 記録又は再生装置
JP3624900B2 (ja) 記録又は再生装置及び記録又は再生方法
JPH09147533A (ja) 記録装置
JP3612754B2 (ja) 記録装置及び再生装置
JP3797374B2 (ja) 再生装置及び再生方法
JP3797362B2 (ja) 記録装置、及び記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304