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JPH09130093A - 表面実装機 - Google Patents

表面実装機

Info

Publication number
JPH09130093A
JPH09130093A JP8066573A JP6657396A JPH09130093A JP H09130093 A JPH09130093 A JP H09130093A JP 8066573 A JP8066573 A JP 8066573A JP 6657396 A JP6657396 A JP 6657396A JP H09130093 A JPH09130093 A JP H09130093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle member
piston
component
nozzle
air cylinder
Prior art date
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Granted
Application number
JP8066573A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3597630B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Nozue
智之 野末
Takeshi Yamada
剛 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP6657396A priority Critical patent/JP3597630B2/ja
Publication of JPH09130093A publication Critical patent/JPH09130093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3597630B2 publication Critical patent/JP3597630B2/ja
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  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな構成でノズル部材昇降時の衝撃
を効果的に緩和する。 【解決手段】 ヘッドユニット5にノズル部材20を昇
降自在に搭載してエアシリンダ33により駆動するよう
にし、エアシリンダ25にピストン33の昇降時にそれ
ぞれ上昇端直前および下降端直前にピストン33の移動
速度を減速させるクッション機構を設けた。クッション
機構は、ピストン33の上下に設けられる小径部38
a,38bと、それらの上方部及び下方部にそれぞれ配
置されるシール部材39a,39bと、圧力室34,3
5の上端部及び下端部付近にそれぞれ設けられる内枠部
40a,40bと、内枠部40aの下側端面及び下側内
枠部40bの上側端面において各圧力室34,35とポ
ート36,37とをそれぞれ連通するサブポート41
a,41bとから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品供給部と部品
装着部とにわたって移動可能なヘッドユニットに、エア
シリンダにより駆動されて昇降する部品吸着用のノズル
部材を備えた表面実装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、部品供給部と所定の作業位置
に位置決めされたプリント基板とにわたって移動可能と
されたヘッドユニットに、部品吸着用のノズル部材を昇
降かつ回転可能に装備し、上記ノズル部材に供給される
負圧により電子部品を吸着するようにし、部品供給部か
ら部品を吸着した後にヘッドユニットをプリント基板上
に移動させて部品を装着するようにした表面実装機は一
般に知られている。この実装機において、上記ヘッドユ
ニットに装備されるノズル部材は、部品吸着時及び部品
装着時に昇降駆動手段により昇降される。
【0003】上記昇降駆動手段としては、サーボモータ
によりボールねじ等を介してノズル部材を昇降させるよ
うにしたものと、エアシリンダによりノズル部材を昇降
させるようにしたものとがあるが、ヘッドユニットのコ
ンパクト化といった観点から、エアシリンダを用いてノ
ズル部材昇降用の駆動系統を構成する実装機が多い。
【0004】とくに実装効率を高める観点からヘッドユ
ニットに多数のノズル部材を装備する実装機では、各ノ
ズル部材に対してそれぞれサーボモータを設けることは
スペース等の面で困難であることから、各ノズル部材を
個別に駆動する駆動手段としてはエアシリンダが有効と
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にエアシリンダを用いてノズル部材を昇降させるように
した実装機では、エアシリンダによるノズル部材の昇降
速度が昇降ストローク全体にわたって略一定であるた
め、サイクルタイムの短縮を図るべくノズル部材の昇降
速度を高めようとすると、これに伴いノズル部材が下降
端位置、あるいは上昇端位置に達したときの衝撃力が増
大する。そのため、吸着時等に部品に加わる衝撃力が大
きくなり、また、部品吸着後にノズル部材が上昇端位置
に達したときの衝撃でノズル部材に対して部品がずれた
り、あるいは部品が脱落するおそれがあり、従って、単
にノズル部材の昇降速度を高めてサイクルタイムの短縮
化を図るのみでは実装精度を損なうおそれがある。
【0006】そこで、このようなノズル部材昇降時の衝
撃を緩和してサイクルタイムの短縮化を図るべく、例え
ば、ノズル部材の上昇端位置にダンパー部材を設けて衝
撃力を緩和すること等も考えられるが、この場合には別
途ダンパー部材を設ける必要がありヘッドユニットの大
型化や重量増大を招くおそれがあり必ずしも得策とはい
えない。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、エアシリンダを用いたノズル部材の昇
降駆動手段において、コンパクトな構成でノズル部材昇
降時の衝撃を効果的に緩和することができる表面実装機
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、部品供給部と
部品装着部とにわたって移動可能なヘッドユニットに、
電子部品を吸着するノズル部材と、このノズル部材を昇
降駆動するエアシリンダとを備えた表面実装機におい
て、前記エアシリンダは、上記ノズル部材に連結される
ピストンと、このピストンの上下に一対の圧力室を有
し、各圧力室にそれぞれエア給排口を備えるシリンダと
から構成され、上記シリンダの少なくとも一方の圧力室
には、ピストンの移動端側に細筒部が形成され、この細
筒部に上記エア給排口が開口される一方、上記ピストン
には、その軸方向端部にシリンダの上記細筒部に挿入可
能な小径部が設けられ、シリンダの細筒部とピストンの
小径部のいずれかには、上記細筒部への上記小径部の挿
入状態において細筒部と小径部の間をシールするシール
手段が設けられるとともに、このシール手段が、上記ピ
ストンの移動端位置への到達前に上記シールを達成する
ように構成されてなるものである。
【0009】この表面実装機によれば、エアシリンダの
片方の圧力室にエアが供給される一方、他方の圧力室か
らエアの排出が行われることによりピストンが上下動さ
せられ、これによってノズル部材が昇降駆動される。こ
のようなノズル部材の昇降駆動中、ピストンが移動端位
置近傍に達すると、ピストンの小径部がシリンダの細筒
部に挿入されて細筒部と小径部との間がシール部材によ
ってシールされ、この状態でピストンの小径部とシリン
ダ内壁との間にエアが封入される。そのため、ピストン
がこの位置から移動端位置に達するまでは、ピストンの
小径部とシリンダ内壁との間に封入されたエアが圧縮さ
れることによるクッション作用でもってピストンの移動
が減速され、これによりノズル部材の上昇端位置、ある
いは下降端位置での衝撃が緩和される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づいて説明する。
【0011】図1は本発明の実施の形態に係る表面実装
機(以下、実装機と略す)の全体を概略的に示してい
る。この図において、基台1上には、搬送ラインを構成
するコンベア2が配置され、プリント基板3が上記コン
ベア2上を搬送されて所定の装着作業用位置で停止され
るようになっている。コンベア2は、平行に配置される
一対の単位コンベア2a,2bから構成され、図外の幅
調整機構により片方(図1では上側)の単位コンベア2
bが他方(図1では下側)の単位コンベア2aに接近、
あるいは離間させられるようになっている。これによっ
てプリント基板3のサイズの変更に対応し得るように構
成されている。
【0012】上記コンベア2の側方には、部品供給部4
が配置されている。この部品供給部4は、多数列のテー
プフィーダ4aを備えており、各テープフィーダ4aは
それぞれ、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状
のチップ部品を所定間隔おきに収納、保持したテープが
リールから導出されるようにするとともに、テープ繰り
出し端にはラチェット式の送り機構を具備し、後述のヘ
ッドユニット5により部品がピックアップされるにつれ
てテープが間欠的に繰り出されるようになっている。
【0013】また、上記基台1の上方には、部品装着用
のヘッドユニット5が装備され、このヘッドユニット5
がX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平
面上でX軸と直交する方向)に移動することができるよ
うになっている。
【0014】すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に
延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9によ
り回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固
定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置され
て、この支持部材11に設けられたナット部分12が上
記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材
11には、X軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サ
ーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14(図
3に示す)とが配設され、上記ガイド部材13にヘッド
ユニット5が移動可能に保持され、このヘッドユニット
5に設けられたナット部分16(図3に示す)が上記ボ
ールねじ軸14に螺合している。そして、Y軸サーボモ
ータ9の作動によりボールねじ軸8が回転して上記支持
部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモ
ータ15の作動によりボールねじ軸14が回転して、ヘ
ッドユニット5が支持部材11に対してX軸方向に移動
するようになっている。
【0015】また、上記基台1上の所定箇所には部品認
識用カメラ17が配置されている。図示の例では、固定
側の単位コンベア2aとその側方の部品供給部4との間
に部品認識用カメラ17が配置され、ヘッドユニット5
の後記ノズル部材20により吸着された部品をこのカメ
ラ17で撮像し、それに基づく部品認識処理により部品
吸着状態の判別等を行うようになっている。
【0016】図2〜図5は、上記ヘッドユニット5の構
造を示している。これらの図において、上記ヘッドユニ
ット5には、部品を吸着するためのノズル部材20が具
備され、当実施形態では8本のノズル部材20がX軸方
向に整列する状態に配設されている。さらにヘッドユニ
ット5には、上記各ノズル部材20を昇降させる昇降駆
動機構と、各ノズル部材を回転させる回転駆動機構と、
各ノズル部材20に部品吸着用の負圧を供給する負圧供
給系統等が具備されている。
【0017】上記昇降駆動機構は、各ノズル部材20を
同時に上下動させる1個の全体上下動用サーボモータ2
1と、各ノズル部材20を個別に一定ストロークだけ昇
降させる所定数(8個)のエアシリンダ25とを有し、
上記サーボモータ21とエアシリンダ25とを併用する
ことにより各ノズル部材20を所定の上昇位置と下降位
置とにわたって昇降させるように構成されている。ま
た、回転駆動機構は、1個の回転用サーボモータ60を
有し、このサーボモータ60により動力伝達手段を介し
て各ノズル部材20を回転させるように構成されてい
る。
【0018】上記ヘッドユニット5の構造をより具体的
に説明すると、ヘッドユニット本体5aには、上記ノズ
ル部材20及びエアシリンダ25等を保持するハウジン
グ22が上下動可能に取付けられているとともに、その
上方に上下動用サーボモータ21が取付けられ、このサ
ーボモータ21によりボールねじ23を介してハウジン
グ22が上下動されるようになっている。
【0019】上記各ノズル部材20は、中空のノズルシ
ャフト20aと、これに取付けられるノズルホルダ20
bと、その下端に着脱自在に装着されるノズル20cと
からなり、このノズル部材20がノズルガイド26を介
して上記ハウジング22に上下動及び回転可能に取付け
られている。つまり、ハウジング22にノズルガイド2
6が回転可能に取付けられ、このノズルガイド26に上
記ノズルシャフト20aが上下動可能に嵌合されてい
る。
【0020】上記ノズルホルダ20bは、上記ノズルシ
ャフト20aに対して軸方向の一定ストロークの移動が
可能で、かつスプリング27により下端に向かって付勢
された状態でノズルシャフト20aに取付けられてい
る。すなわち、ノズルホルダ20bがノズルシャフト2
0aに対して弾性的に軸方向に移動することができるよ
うにすることで、部品吸装着時のノズル先端と部品との
衝突、あるいは部品装着時の吸着部品とプリント基板3
との衝突による衝撃を緩和し得るようになっている。
【0021】上記ノズルシャフト20aには、その略中
間部分にベアリング28が固定されるとともに、その下
方部分にスプリング29が装着されており、このスプリ
ング29によりベアリング28を介してノズルシャフト
20aを上方に付勢している。ベアリング28とスプリ
ング29との間には、図6に示すように、ノズル部材2
0に対して相対回転可能なワッシャー30が介装される
とともに、このワッシャー30とベアリング28の内輪
部との間に鋼球31が転動自在に保持されている。
【0022】上記ベアリング28の外輪部は、ノズルシ
ャフト20aの上下動時に上記ハウジング22に形成さ
れた鉛直に延びるガイド部22aに摺接するようになっ
ており、これにより昇降時のノズルシャフト20aの振
れが防止されるようになっている。
【0023】また、各ノズル部材20のノズルシャフト
20aに対向する位置には、上記ハウジング22に下降
端センサ32がそれぞれ取付けられており、ノズルシャ
フト20aの下降に伴い、このセンサ32が上記ベアリ
ング28を検知することによってノズルシャフト20a
が下降端位置に到達したことを検知するようになってい
る。
【0024】上記ハウジング22の前面側におけるノズ
ル部材配設箇所の上方には、上記各エアシリンダ25
と、各エアシリンダ25に対するエア給排系統が設けら
れており、上記各ノズル部材20のノズルシャフト上端
がそれぞれ対応するエアシリンダ25の内部に突入され
ている。上記エア給排系統は、後に詳述するように、各
エアシリンダ25に対するエアの給排を切替えるエアシ
リンダ駆動用ソレノイドバルブ44を有するとともに、
速度制御弁49,50等を用いてエア排出速度を調節す
ることによりエアシリンダ25の昇降速度を変更可能と
する昇降駆動速度可変手段を有しており、上記ソレノイ
ドバルブ44が図外のエア供給源に接続されている。
【0025】各エアシリンダ25は、その内部にピスト
ン33を備えるとともに、このピストン33の上方及び
下方に圧力室34,35を有し、これらの圧力室34,
35がポート36,37を介してエア給排系統の通路に
接続されている。そして、上側圧力室34にエアが供給
されつつ下側圧力室35からエアが排出されるときには
上記ピストン33が下降し、逆に下側圧力室35にエア
が供給されつつ上側圧力室34からエアが排出されると
きにはピストン33が上昇するようになっている。
【0026】上記ピストン33の下端部には、ピストン
33の昇降ストロークよりも長い筒状のスリーブ33a
が一体に設けられており、エアシリンダ25内に突入さ
れたノズル部材20のノズルシャフト上端部がこのスリ
ーブ33aに回転自在に挿入されている。
【0027】また、上記エアシリンダ33には、ピスト
ン33の昇降時にそれぞれ上昇端直前および下降端直前
にピストン33の移動速度を減速させるクッション機構
が設けられている。このクッション機構は、ピストン3
3の上下部にそれぞれ設けられる小径部38a,38b
と、それらの上方部分及び下方部分にそれぞれ配置され
るシール部材39a,39bと、上記各圧力室34,3
5の上端部及び下端部付近にそれぞれ設けられる内枠部
(細筒部)40a,40bとを有し、各内枠部40a,
40bには、その内壁に上記ポート36,37がそれぞ
れ開口するとともに、各圧力室34,35と上記各ポー
ト36,37とを連通する極細通路からなるサブポート
41a,41bが上側内枠部40aの下側端面及び下側
内枠部40bの上側端面に開口している。
【0028】そして、ノズル部材20を下降させるべく
エアシリンダ25においてピストン33が図7(a)に
示すように上昇端位置にある状態から下降させられ、図
7(b)のように下降端近傍に達すると、下側の小径部
38bに設けられたシール部材39bが下側の内枠部4
0bに摺接し、この状態でピストン33の小径部38b
とシリンダ内壁との間にクッション室42が画成され
る。そして、ピストン33がこの位置から図7(c)に
示す下端位置に至るまでの間、上記クッション室42に
封じ込められたエアが圧縮されつつサブポート41bを
介して徐々に排出されることによるエアクッション作用
でピストン33の下降が減速される。
【0029】逆に、ノズル部材20を上昇させるべくエ
アシリンダ25においてピストン33が図8(a)に示
す下降端位置にある状態から上昇させられ、図8(b)
のように上昇端近傍に達すると、上側の小径部38aに
設けられたシール部材39aが上側の内枠部40aに摺
接し、これによりピストン33の小径部38aとシリン
ダ内壁との間にクッション室43が画成される。そし
て、ピストン33が図8(c)に示す上昇端位置に至る
までの間、上記クッション室42に封じ込められたエア
が圧縮されつつサブポート41aを介して徐々に排出さ
れることによるエアクッション作用でピストン33の上
昇が減速されるようになっている。
【0030】図9は上記エアシリンダ25に対するエア
給排系統を示している。同図に示すように、エアシリン
ダ駆動用ソレノイドバルブ44とエアシリンダ25との
間には、エアシリンダ25の下側圧力室35に通じる下
側圧力室用エア流路45と、上側圧力室34に通じる上
側圧力室用エア流路46とが設けられている。上記ソレ
ノイドバルブ44は、下側圧力室用エア流路45をエア
供給源51に接続するとともに上側圧力室用エア流路4
6を後記エア排気流路47等を介して大気に開放する上
昇駆動状態(図示する状態)と、上側圧力室用エア流路
46をエア供給源51に接続するとともに下側圧力室用
エア流路45をエア排気流路47等を介して大気に開放
する下降駆動状態とに切替可能となっている。
【0031】また、昇降駆動速度可変手段として、上記
ソレノイドバルブ44に接続されるエア排気流路47
と、このエア排気流路47に動作速度切替弁52を介し
て接続されるとともに他端側が大気に開放されている速
度制御流路48とが設けられている。速度制御流路48
は、高速昇降用絞り49aを有する高速動作用流路49
と、低速昇降用絞り50aを有する低速動作用流路50
とからなり、これらの各流路49,50が並列に設けら
れるとともに、上記高速昇降用絞り49aの絞り開度が
低速昇降用絞り50aの絞り開度よりも比較的大きく設
定された構成となっている。
【0032】従って、上記ソレノイドバルブ44が上昇
駆動状態から下降駆動状態に切り替わってピストン33
が下降するときに、動作速度切替弁52がオフ(図示す
る状態)であれば下側圧力室35のエアがエア排気流路
47及び高速動作用流路49を通って排出されることに
より高速下降が行われ、上記動作速度切替弁52がオン
であれば下側圧力室35のエアが低速動作用流路50を
通って排出されることにより低速下降が行われる。ま
た、上記ソレノイドバルブ44が下降駆動状態から上昇
駆動状態に切り替わってピストン33が上昇するとき
に、動作速度切替弁52がオフであれば上側圧力室34
のエアがエア排気流路47及び高速動作用流路49を通
って排出されることにより高速上昇が行われ、上記動作
速度切替弁52がオンであれば上側圧力室34のエアが
低速動作用流路50を通って排出されることにより低速
上昇が行われる。
【0033】ところで、上記ソレノイドバルブ44及び
動作速度切替弁52は、実装機に設けられた制御ユニッ
ト55により制御されるようになっている。この制御ユ
ニット55は、部品供給部4からの部品吸着時及びプリ
ント基板3への部品装着時に、上記上下動用サーボモー
タ21の制御とエアシリンダ25とを併用してノズル部
材20を昇降させるべく、サーボモータ21の制御と、
上記ソレノイドバルブ44及び動作速度切替弁52を制
御することによるエアシリンダ25の制御とを行う。こ
の際、上記サーボモータ21とエアシリンダ25との作
動順序及びエアシリンダ25の昇降駆動速度を、上記ノ
ズル部材20に吸着されている電子部品の種類に応じて
選択するようになっている。つまり、各種電子部品につ
いての情報は予め制御ユニット55内の記憶手段56に
記憶されており、この記憶手段56から処理対象部品
(ノズル部品に吸着される電子部品)の情報が読み出さ
れ、それに応じ、後述のような各種の昇降制御モードの
中から処理対象部品に適合した昇降制御モードが選択さ
れ、それに従ってサーボモータ21及びエアシリンダ2
5の制御が行われるようになっている。
【0034】上記ハウジング22には、さらに図5に示
すように上記回転用サーボモータ60と、プーリ61,
62及びベルト63からなる減速機構を介して上記サー
ボモータ60に連動する駆動軸64とが装備され、この
駆動軸64に設けられたプーリ65と各ノズル部材20
に設けられたプーリ66とに回転伝達用ベルト67が巻
き掛けられており、上記サーボモータ60により減速機
構、駆動軸64、回転伝達用ベルト67を介して各ノズ
ル部材20が回転駆動されるようになっている。
【0035】また、上記ヘッドユニット5には、上記各
ノズル部材20に対してそれぞれ負圧を供給するための
真空発生器70が設けられ、これが上記ヘッドユニット
本体5aの上方部に配置されている。そして、上記エア
シリンダ25上端の負圧導入部が、図外の可撓製パイプ
及びバルブ等を介して上記真空発生器70に連結される
ことにより、エアシリンダ25の上記ピストン33の内
部を介してノズル部材20に負圧が供給されるように負
圧給排系統が構成されている。なお、ピストン33とノ
ズル部材20とは、ノズルシャフト20aの上端がピス
トン33に対して回転可能に連結されているため、負圧
供給時におけるこれら部材間のシール性が懸念され、ま
た、この部分のシール性確保のためにOリングを圧入す
ると、ノズルシャフト20aの回転抵抗が増大すること
になり都合が悪い。しかし、上述のようにピストン26
の昇降ストロークよりも長いスリーブ33aがピストン
33に一体に形成され、このスリーブ33aを介してノ
ズルシャフト20aがピストン33に連結されているた
め、ピストン33とノズル部材20との間のシール性が
確保され、かつ回転抵抗が軽減されるようになってい
る。
【0036】ところで、上記実装機においては、図4に
示すように、エアシリンダ25の上端部を構成する上部
構成部材71にポート36、上側の内枠部40a及び真
空発生器70からの負圧導入部等が一体に設けられてお
り、この上部構成部材71がエアシリンダ25のシリン
ダ部分に嵌入されてビス等でハウジング22に締付け固
定されているとともに、上記ノズル部材20を保持する
ノズルガイド26がハウジング22の下方からその内部
に挿入され、ビス等により取付けられるプレート部材7
2により抜止めされている。これによりノズル部材20
及びエアシリンダ25のメンテナンス性が確保されてい
る。
【0037】すなわち、上記実装機では、スリーブ33
aにノズルシャフト20aが挿入されただけなので、上
部構成部材71を取外してエアシリンダ25の上方を開
放し、ピストン33を上方に引抜くことによりピストン
33のみを取出して交換、あるいは修理等を行うことが
でき、また、上記プレート部材72を取外すことによ
り、ノズルガイド26及びノズル部材20をハウジング
22から取出して交換等することができる。従って、摩
耗や経時変化が比較的生じ易いピストン33やノズル部
材20を容易に単独で取外して交換等を行うことができ
るようになっている。
【0038】なお、73は、プリント基板3に設けられ
たフィデューシャルマークを認識するためのカメラであ
り、ヘッドユニット本体5aの一側部に取付けられてい
る。
【0039】次に、上記実装機による実装動作について
説明する。
【0040】実装動作が開始されると、先ず、ヘッドユ
ニット5が部品供給部4の上方に配置され、部品の吸着
を行なうべきノズル部材20に対応するエアシリンダ2
5において上側圧力室34にエアが供給されつつ下側圧
力室35からエアが排出されるとともに、真空発生器7
0で生成された負圧が所定のタイミングでノズル部材2
0内に供給される。これによりピストン33が下降させ
られてスリーブ33aが止め輪等を介してベアリング2
8を下方に押圧することにより、ピストン33とノズル
シャフト20aが一体に下降端位置まで変位させられて
部品の吸着が行われる。また、このようなエアシリンダ
25の作動に加えて上下動用サーボモータ21が作動さ
せれることにより、下降端位置が調整される。
【0041】その後、上記エアシリンダ25へのエアの
給排が切換えられて下側の圧力室35にエアが供給され
つつ上側の圧力室34からエアが排出されることにより
ピストン33が上昇させられるとともに、上記スプリン
グ29の付勢力によりノズルシャフト20aがピストン
33に追従して上昇端位置まで上昇させられる。
【0042】このとき、エアシリンダ25に設けられた
上記クッション機構のエアクッション作用によりノズル
部材20の上昇端位置近傍での上昇が減速され、これに
よりノズル部材20が上昇端位置に到達するときの衝撃
が緩和される。そのため、上昇端位置到達時の衝撃によ
る吸着部品のずれや脱落等が効果的に防止される。
【0043】そして、各ノズル部材20毎に上述のよう
な部品吸着動作が行われることによって、順次各ノズル
部材20によって部品の吸着が行われ、可能な場合は、
複数のノズル部材20により同時に部品の吸着が行われ
る。
【0044】部品供給部からの部品の取出しが完了する
と、ヘッドユニット5がプリント基板3の上方に移動さ
せられ、上記部品吸着時と同様、上記上下動用サーボモ
ータ21及びエアシリンダ25の作動によりノズル部材
20が昇降させられるとともに、ノズル部材20が下降
端に達するタイミングでノズル部材20への負圧の供給
が遮断され、これによって部品がプリント基板3に装着
される。この際、ノズル部材20の下降前、あるいは下
降後に回転用サーボモータ60が駆動されることにより
ノズル部材20が回転させられ、これにより部品の回転
方向の位置決めが行われる。
【0045】このような部品装着のためのノズル部材2
0の下降動作においても、エアシリンダ25のクッショ
ン機構によりノズル部材20の下降端近傍での下降が減
速されてノズル部材20の下降端位置での衝撃が緩和さ
れ、これによって吸着部品のずれや脱落等が防止され
る。
【0046】なお、部品装着時の回転方向の位置決めに
おいて、上述のようにノズル部材20を下降させた状態
でノズル部材20を回転させる場合には、スプリング2
9が圧縮されることにより軸方向の付勢力がベアリング
28を介してノズルシャフト20aに働いているため、
これがノズル部材20の回転抵抗として作用することが
懸念される。しかしながら、上記実装機では上述のよう
に、スプリング29の上端とベアリング28との間にワ
ッシャー30を介して鋼球31が転動自在に保持され、
これによりベアリング28とスプリング29との相対回
転が容易に行われ得るようになっているので、スプリン
グ29が圧縮された状態であってもその付勢力がノズル
部材20の回転抵抗として作用することが抑制される。
そのため、ノズル部材20を下降させた状態であっても
ノズル部材20の回転がスムーズに行われて回転方向の
位置決めが精度良く行われるようになっている。
【0047】そして、ヘッドユニット5の各ノズル部材
20によって部品が吸着されている場合には、ヘッドユ
ニット5の移動、ノズル部材20の回転及びノズル部材
20の昇降が連続的に行われることによって、順次各ノ
ズル部材20に吸着された部品がプリント基板3に装着
される。
【0048】ところで、上記のような部品吸装着動作に
おいては、図10〜図12に示すような各種昇降制御モ
ードの中から部品の種類に応じて選択されたモードでノ
ズル部材20の昇降動作が行われる。
【0049】すなわち、図10は、対象部品が標準チッ
プ部品である場合の昇降制御モードを示している。部品
吸着時には、同図(a)のように、先ず上記サーボモー
タ21が駆動されることにより、ノズル先端と対象部品
の上面との間の距離がエアシリンダ25の作動ストロー
クに対応するようにノズル部材の高さ位置が調整される
(ステップS11)。次に、エアシリンダ25の駆動に
よるノズル部材20の下降が高速で行われ、つまり、エ
アシリンダ駆動用ソレノイドバルブ44が下降駆動状態
に切り替えられるとともに動作速度切替弁52がオフと
されることにより、ピストン33が下降方向に高速で作
動される(ステップS12)。そして、ノズル部材20
が下降端位置に達してノズル先端が対象部品に当接する
と、ノズル部材20に供給される負圧により部品が吸着
される(ステップS13)。それから、エアシリンダ2
5の駆動によるノズル部材20の上昇が高速で行われ、
つまり、ソレノイドバルブ44が上昇駆動状態に切り替
えられるとともに上記動作速度切替弁52がオンに保持
されることにより、ピストン33が上昇方向に高速で移
動される(ステップS14)。
【0050】部品装着時にも、同図(b)のように、先
ずサーボモータ21が駆動されることによりノズル部材
20の高さ位置が調整され(ステップS16)、次に、
エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の下降が
高速で行われる(ステップS17)。そして、ノズル部
材20が下降端位置に達すると負圧供給が停止されて部
品がプリント基板3に装着され(ステップS18)、そ
れから、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20
の上昇が高速で行われる(ステップS19)。
【0051】このモードでは、部品吸着時、部品装着時
のいずれにおいても、サーボモータ21の駆動による高
さ位置調節後に、エアシリンダ25によるノズル部材2
0の下降が高速で行われ、さらに吸・装着後のエアシリ
ンダ25によるノズル部材20の上昇も高速で行われる
ことにより、サイクルタイムが短縮される。この場合、
上記標準チップ部品に対してはノズル部材20の吸着力
が充分に作用し、また、上記クッション機構によるエア
クッション作用が発揮されることにより、ノズル部材2
0の昇降が高速で行われても部品が脱落したりずれたり
することがない。
【0052】次に、図11は、対象部品が、ノズル部材
20による吸着力が低下し易い特殊形状部品(例えば上
面に凹凸、溝等を有する部品)や、重量の大きい部品で
ある場合の昇降制御モードを示している。部品吸着時に
は、同図(a)のように、先ずサーボモータ21が駆動
されることによりノズル部材20の高さ位置が調整され
(ステップS21)、次に、エアシリンダ25の駆動に
よるノズル部材20の下降が低速で行われ、つまり、ソ
レノイドバルブ44が下降駆動状態に切り替えられると
ともに動作速度切替弁52がオンとされることにより、
ピストン33が下降方向に低速で作動される(ステップ
S22)。そして、ノズル部材20が下降端位置に達し
て部品が吸着される(ステップS23)。それから、エ
アシリンダ25の駆動によるノズル部材20の上昇が低
速で行われ、つまり、ソレノイドバルブ44が上昇駆動
状態に切り替えられるとともに動作速度切替弁52がオ
ンに保持されることにより、ピストン33が上昇方向に
低速で作動される(ステップS24)。
【0053】一方、部品装着時には、同図(b)のよう
に、先ずサーボモータ21が駆動されることによりノズ
ル部材20の高さ位置が調整され(ステップS25)、
次に、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の
下降が低速で行われ(ステップS26)、下降端位置に
達すると部品がプリント基板3に装着され(ステップS
27)、それから、エアシリンダ25の駆動によるノズ
ル部材20の上昇が低速で行われる(ステップS2
8)。
【0054】さらに、図12は、対象部品が、例えばQ
FPのように特に高精度搭載を必要とする部品である場
合の昇降制御モードを示している。部品吸着時には、同
図(a)に示すように、先ず、エアシリンダ25の駆動
によるノズル部材20の下降が低速で行われ(ステップ
S31)、これにより対象部品に近接する位置までノズ
ル部材20が下降してから、サーボモータ21が駆動さ
れることによりノズル部材20が部品に当接する位置ま
で緩やかに下降する(ステップS32)。そして、部品
が吸着され(ステップS33)、それから、エアシリン
ダ25の駆動によるノズル部材20の上昇が低速で行わ
れるとともに、サーボモータ21が上昇方向に駆動され
る(ステップS34)。
【0055】一方、部品装着時には、同図(b)のよう
に、先ず、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材2
0の下降が低速で行われ(ステップS36)、これによ
り対象部品に近接する位置までノズル部材20が下降し
てから、サーボモータ21が駆動されることによりにノ
ズル部材20がプリント基板3に到達する位置まで緩や
かに下降する(ステップS37)。そして、部品が装着
され(ステップS38)、それから、エアシリンダ25
の駆動によるノズル部材20の上昇が低速で行われると
ともに、サーボモータ21が上昇方向に駆動される(ス
テップS39)。
【0056】図11及び図12に示すモードでは、部品
吸装着の際はノズル部材20の昇降動作が低速で行われ
るとともに、上記クッション機構によるエアクッション
作用が発揮されることにより、対象部品が特殊形状部品
や重量の大きい部品である場合や、高精度搭載を必要と
する部品であっても、部品の脱落が効果的に防止され
る。特に、図12に示すモードでは、部品吸装着の際に
は、エアシリンダ25による下降が行われから、サーボ
モータ21の駆動によりノズル部材20が部品に到達す
るまで緩やかに下降されるため、ノズル部材20が部品
に当接する際や、部品吸着状態でのノズル部材昇降中に
部品がずれ動くことが効果的に抑えられ、これにより実
装精度が高められる。
【0057】以上説明したように、上記実装機によれ
ば、エアシリンダ25に設けられた上記クッション機構
によるエアクッション作用によってノズル部材20の昇
降動作における上昇端位置近傍及び下降端位置近傍での
移動を減速するようにしているので、エアシリンダ25
によるノズル部材20の昇降速度を比較的高く設定して
も、ノズル部材20の上昇端位置及び下降端位置での衝
撃を効果的に緩和して吸着部品のずれや脱落を防止する
ことができる。つまり、換言すればエアシリンダ25に
よるノズル部材20の昇降速度を高く設定してサイクル
タイムの短縮化を達成しながら、実装精度を適切に確保
することができる。特に、上記実施形態のように、ノズ
ル昇降動作を対象部品の種類に応じて変更設定すること
で、部品の脱落等の生じない範囲で可及的にサイクルタ
イムを短縮することができる。
【0058】また、上述のクッション機構はエアシリン
ダ25に一体に設けられ、しかもエアシリンダ25にお
けるピストン及びシリンダに形状的な特徴を持たせ、ピ
ストン33にシール部材39a,39bを設けた簡素な
構成でもって達成されるため、別途ダンパー部材等を設
ける構成に比べると極めてコンパクトな構成でもってク
ッション作用を発揮させることができる。従って、クッ
ション機構を設けるにあたりヘッドユニット5をいたず
らに大型化したり、あるいは著しい重量の増大を招くと
いった弊害を伴うことがない。
【0059】なお、上記実施形態の実装機は、本発明に
係る表面実装機の一例であって、その具体的構成は、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例
えば、上記実施形態では、エアシリンダ25の上下の内
枠部40a,40bにそれぞれサブポート41a,41
bを形成し、これによりクッション室42,43に封入
されたエアを徐々に排出するようにしているが、このよ
うなサブポート41a,41bを設ける代わりに、例え
ば、各内枠部40a,40bに軸方向に延びる細溝を形
成し、この細溝を介してクッション室42,43に封入
されたエアを徐々に排出するように構成してもよい。ま
た、サブポート41a,41bや上記細溝等を設ける以
外に、シール部材39a,39bに切り込みを設け、こ
れにより小径部38a,38bと内枠部40a,40b
との間を介してクッション室42,43内に封入された
エアを排出するように構成してもよい。
【0060】また、上記実装機では、部品認識用カメラ
17を固定側の単位コンベア2aとその側方の部品供給
部4との間に配置しているが、必ずしもこのように配置
する必要はない。但し、上記実装機のように可動式のコ
ンベア2を備えた装置においては上記実施形態のように
配置する方が実装効率を高める上で望ましい。
【0061】すなわち、最小サイズのプリント基板3を
搬送する場合、通常、実装効率を考慮してプリント基板
3に近い部品供給部4、つまり固定側の単位コンベア2
aの側方の部品供給部4から部品を供給することこが行
われるため、固定側の単位コンベア2aとその側方の部
品供給部4との間に部品認識用カメラ17を配置するこ
とで部品認識のためのヘッドユニット5の移動量を最小
限に抑えることができ、これにより実装効率を高めるこ
とが可能となる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表面実装
機によれば、ピストンが移動端位置近傍に達すると、ピ
ストンの小径部がシリンダの細筒部に挿入されて細筒部
と小径部との間がシール部材によってシールされ、この
状態でピストンの小径部とシリンダ内壁との間にエアが
封入されることにより、封入エアによるクッション作用
でもってピストンの移動が減速されるので、ノズル部材
の移動端位置、つまり上昇端位置、あるいは下降端位置
での衝撃を効果的に緩和することができる。
【0063】そのため、エアシリンダによるノズル部材
の昇降速度を高く設定してサイクルタイムの短縮化を図
りながらも、ノズル部材の移動端位置での吸着部品のず
れや脱落を好適に防止することができる。
【0064】しかもエアシリンダにおけるピストン及び
シリンダに形状的な特徴を持たせてシール部材を設けた
簡単な構成で上述の作用効果を得ることができるので、
実施に際してヘッドユニットをいたずらに大型化した
り、あるいは著しい重量の増大を伴うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による表面実装機全体の概
略平面図である。
【図2】上記実装機におけるヘッドユニットの構成を示
す正面図である。
【図3】上記ヘッドユニットの側面図である。
【図4】ノズル部材及びその昇降駆動機構を示す要部断
面図である。
【図5】上記ヘッドユニットの底面図である。
【図6】ノズル部材の構造を示す部分断面図である。
【図7】(a)(b)(c)はノズル部材下降時のエア
シリンダの動作を示す断面図である。
【図8】(a)(b)(c)はノズル部材上昇時のエア
シリンダの動作を示す断面図である。
【図9】エアシリンダに対するエア供給系統の回路図で
ある。
【図10】(a)(b)は標準チップ部品を処理対象と
する場合の部品吸着時及び部品装着時の制御を示すフロ
ーチャートである。
【図11】(a)(b)は特殊形状部品等を処理対象と
する場合の部品吸着時及び部品装着時の制御を示すフロ
ーチャートである。
【図12】(a)(b)は高精度搭載が必要な部品を処
理対象とする場合の部品吸着時及び部品装着時の制御を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 ヘッドユニット 20 ノズル部材 20a ノズルシャフト 20b ノズルホルダ 20c ノズル 22 ハウジング 25 エアシリンダ 26 ノズルガイド 27,29 スプリング 28 ベアリング 33 ピストン 33a スリーブ 34 上側圧力室 35 下側圧力室 36,37 ポート 38a,38b 小径部 39a,39b シール部材 40a,40b 内枠部 41a、41b サブポート 42,43 クッション室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品供給部と部品装着部とにわたって移
    動可能なヘッドユニットに、電子部品を吸着するノズル
    部材と、このノズル部材を昇降駆動するエアシリンダと
    を備えた表面実装機において、前記エアシリンダは、上
    記ノズル部材に連結されるピストンと、このピストンの
    上下に一対の圧力室を有し、各圧力室にそれぞれエア給
    排口を備えるシリンダとから構成され、上記シリンダの
    少なくとも一方の圧力室には、ピストンの移動端側に細
    筒部が形成され、この細筒部に上記エア給排口が開口さ
    れる一方、上記ピストンには、その軸方向端部にシリン
    ダの上記細筒部に挿入可能な小径部が設けられ、シリン
    ダの細筒部とピストンの小径部のいずれかには、上記細
    筒部への上記小径部の挿入状態において細筒部と小径部
    の間をシールするシール手段が設けられるとともに、こ
    のシール手段が、上記ピストンの移動端位置への到達前
    に上記シールを達成するように構成されてなることを特
    徴とする表面実装機。
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