JP3597630B2 - 表面実装機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品供給部と部品装着部とにわたって移動可能なヘッドユニットに、エアシリンダにより駆動されて昇降する部品吸着用のノズル部材を備えた表面実装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、部品供給部と所定の作業位置に位置決めされたプリント基板とにわたって移動可能とされたヘッドユニットに、部品吸着用のノズル部材を昇降かつ回転可能に装備し、上記ノズル部材に供給される負圧により電子部品を吸着するようにし、部品供給部から部品を吸着した後にヘッドユニットをプリント基板上に移動させて部品を装着するようにした表面実装機は一般に知られている。この実装機において、上記ヘッドユニットに装備されるノズル部材は、部品吸着時及び部品装着時に昇降駆動手段により昇降される。
【0003】
上記昇降駆動手段としては、サーボモータによりボールねじ等を介してノズル部材を昇降させるようにしたものと、エアシリンダによりノズル部材を昇降させるようにしたものとがあるが、ヘッドユニットのコンパクト化といった観点から、エアシリンダを用いてノズル部材昇降用の駆動系統を構成する実装機が多い。
【0004】
とくに実装効率を高める観点からヘッドユニットに多数のノズル部材を装備する実装機では、各ノズル部材に対してそれぞれサーボモータを設けることはスペース等の面で困難であることから、各ノズル部材を個別に駆動する駆動手段としてはエアシリンダが有効となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようにエアシリンダを用いてノズル部材を昇降させるようにした実装機では、エアシリンダによるノズル部材の昇降速度が昇降ストローク全体にわたって略一定であるため、サイクルタイムの短縮を図るべくノズル部材の昇降速度を高めようとすると、これに伴いノズル部材が下降端位置、あるいは上昇端位置に達したときの衝撃力が増大する。そのため、吸着時等に部品に加わる衝撃力が大きくなり、また、部品吸着後にノズル部材が上昇端位置に達したときの衝撃でノズル部材に対して部品がずれたり、あるいは部品が脱落するおそれがあり、従って、単にノズル部材の昇降速度を高めてサイクルタイムの短縮化を図るのみでは実装精度を損なうおそれがある。
【0006】
そこで、このようなノズル部材昇降時の衝撃を緩和してサイクルタイムの短縮化を図るべく、例えば、ノズル部材の上昇端位置にダンパー部材を設けて衝撃力を緩和すること等も考えられるが、この場合には別途ダンパー部材を設ける必要がありヘッドユニットの大型化や重量増大を招くおそれがあり必ずしも得策とはいえない。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、エアシリンダを用いたノズル部材の昇降駆動手段において、コンパクトな構成でノズル部材昇降時の衝撃を効果的に緩和することができる表面実装機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、部品供給部と部品装着部とにわたって移動可能なヘッドユニットに、電子部品を吸着するノズル部材と、このノズル部材を昇降駆動するエアシリンダとを備えた表面実装機において、前記ヘッドユニットに、モータにより昇降駆動されるハウジングが設けられるとともにこのハウジングに前記ノズル部材およびエアシリンダが搭載され、前記モータによるハウジングの昇降動作とエアシリンダによるノズル部材の昇降動作とが併用されることにより前記ノズル部材が昇降するように構成され、前記エアシリンダは、上記ノズル部材に連結されるピストンと、このピストンの上下に一対の圧力室を有し、各圧力室にそれぞれエア給排口を備えるシリンダとから構成され、上記シリンダの少なくとも一方の圧力室には、ピストンの移動端側に細筒部が形成され、この細筒部に上記エア給排口が開口される一方、上記ピストンには、その軸方向端部にシリンダの上記細筒部に挿入可能な小径部が設けられ、シリンダの細筒部とピストンの小径部のいずれかには、上記細筒部への上記小径部の挿入状態において細筒部と小径部の間をシールするシール手段が設けられるとともに、このシール手段が、上記ピストンの移動端位置への到達前に上記シールを達成するように構成され、さらに前記エアシリンダに対するエア給排系に、ノズル部材の昇降駆動速度を低速と高速とに切換可能とする動作速度切換弁が設けられる一方、前記モータとエアシリンダとの作動順序およびノズル昇降駆動速度を前記ノズル部材により吸着する電子部品の種類に応じて切換えるべく前記モータおよび動作速度切換弁を駆動制御する制御手段が設けられ、この制御手段は、前記ハウジングを下降させた後に、このハウジングに対してノズル部材を高速で昇降させることにより電子部品を吸装着する第1昇降モードと、前記ハウジングを下降させた後、このハウジングに対してノズル部材を低速で昇降させることにより電子部品を吸装着する第2昇降モードと、前記ハウジングに対してノズル部材を低速で下降させた後、ハウジングを下降させることにより電子部品を吸装着し、その後ハウジングを上昇させるとともにこのハウジングに対してノズル部材を低速で上昇させる第3昇降モードのうち何れかのモードを選択的に実行するように構成されているものである。
【0009】
この表面実装機によれば、エアシリンダの片方の圧力室にエアが供給される一方、他方の圧力室からエアの排出が行われることによりピストンが上下動させられ、これによってノズル部材が昇降駆動される。このようなノズル部材の昇降駆動中、ピストンが移動端位置近傍に達すると、ピストンの小径部がシリンダの細筒部に挿入されて細筒部と小径部との間がシール部材によってシールされ、この状態でピストンの小径部とシリンダ内壁との間にエアが封入される。そのため、ピストンがこの位置から移動端位置に達するまでは、ピストンの小径部とシリンダ内壁との間に封入されたエアが圧縮されることによるクッション作用でもってピストンの移動が減速され、これによりノズル部材の上昇端位置、あるいは下降端位置での衝撃が緩和される。そして、前記モータとエアシリンダとの作動順序およびノズル昇降駆動速度がノズル部材により吸着される電子部品の種類に応じて切換えることにより、適切に部品を実装することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の実施の形態に係る表面実装機(以下、実装機と略す)の全体を概略的に示している。この図において、基台1上には、搬送ラインを構成するコンベア2が配置され、プリント基板3が上記コンベア2上を搬送されて所定の装着作業用位置で停止されるようになっている。コンベア2は、平行に配置される一対の単位コンベア2a,2bから構成され、図外の幅調整機構により片方(図1では上側)の単位コンベア2bが他方(図1では下側)の単位コンベア2aに接近、あるいは離間させられるようになっている。これによってプリント基板3のサイズの変更に対応し得るように構成されている。
【0012】
上記コンベア2の側方には、部品供給部4が配置されている。この部品供給部4は、多数列のテープフィーダ4aを備えており、各テープフィーダ4aはそれぞれ、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ部品を所定間隔おきに収納、保持したテープがリールから導出されるようにするとともに、テープ繰り出し端にはラチェット式の送り機構を具備し、後述のヘッドユニット5により部品がピックアップされるにつれてテープが間欠的に繰り出されるようになっている。
【0013】
また、上記基台1の上方には、部品装着用のヘッドユニット5が装備され、このヘッドユニット5がX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平面上でX軸と直交する方向)に移動することができるようになっている。
【0014】
すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9により回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置されて、この支持部材11に設けられたナット部分12が上記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材11には、X軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14(図3に示す)とが配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニット5が移動可能に保持され、このヘッドユニット5に設けられたナット部分16(図3に示す)が上記ボールねじ軸14に螺合している。そして、Y軸サーボモータ9の作動によりボールねじ軸8が回転して上記支持部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ15の作動によりボールねじ軸14が回転して、ヘッドユニット5が支持部材11に対してX軸方向に移動するようになっている。
【0015】
また、上記基台1上の所定箇所には部品認識用カメラ17が配置されている。図示の例では、固定側の単位コンベア2aとその側方の部品供給部4との間に部品認識用カメラ17が配置され、ヘッドユニット5の後記ノズル部材20により吸着された部品をこのカメラ17で撮像し、それに基づく部品認識処理により部品吸着状態の判別等を行うようになっている。
【0016】
図2〜図5は、上記ヘッドユニット5の構造を示している。これらの図において、上記ヘッドユニット5には、部品を吸着するためのノズル部材20が具備され、当実施形態では8本のノズル部材20がX軸方向に整列する状態に配設されている。さらにヘッドユニット5には、上記各ノズル部材20を昇降させる昇降駆動機構と、各ノズル部材を回転させる回転駆動機構と、各ノズル部材20に部品吸着用の負圧を供給する負圧供給系統等が具備されている。
【0017】
上記昇降駆動機構は、各ノズル部材20を同時に上下動させる1個の全体上下動用サーボモータ21と、各ノズル部材20を個別に一定ストロークだけ昇降させる所定数(8個)のエアシリンダ25とを有し、上記サーボモータ21とエアシリンダ25とを併用することにより各ノズル部材20を所定の上昇位置と下降位置とにわたって昇降させるように構成されている。また、回転駆動機構は、1個の回転用サーボモータ60を有し、このサーボモータ60により動力伝達手段を介して各ノズル部材20を回転させるように構成されている。
【0018】
上記ヘッドユニット5の構造をより具体的に説明すると、ヘッドユニット本体5aには、上記ノズル部材20及びエアシリンダ25等を保持するハウジング22が上下動可能に取付けられているとともに、その上方に上下動用サーボモータ21が取付けられ、このサーボモータ21によりボールねじ23を介してハウジング22が上下動されるようになっている。
【0019】
上記各ノズル部材20は、中空のノズルシャフト20aと、これに取付けられるノズルホルダ20bと、その下端に着脱自在に装着されるノズル20cとからなり、このノズル部材20がノズルガイド26を介して上記ハウジング22に上下動及び回転可能に取付けられている。つまり、ハウジング22にノズルガイド26が回転可能に取付けられ、このノズルガイド26に上記ノズルシャフト20aが上下動可能に嵌合されている。
【0020】
上記ノズルホルダ20bは、上記ノズルシャフト20aに対して軸方向の一定ストロークの移動が可能で、かつスプリング27により下端に向かって付勢された状態でノズルシャフト20aに取付けられている。すなわち、ノズルホルダ20bがノズルシャフト20aに対して弾性的に軸方向に移動することができるようにすることで、部品吸装着時のノズル先端と部品との衝突、あるいは部品装着時の吸着部品とプリント基板3との衝突による衝撃を緩和し得るようになっている。
【0021】
上記ノズルシャフト20aには、その略中間部分にベアリング28が固定されるとともに、その下方部分にスプリング29が装着されており、このスプリング29によりベアリング28を介してノズルシャフト20aを上方に付勢している。ベアリング28とスプリング29との間には、図6に示すように、ノズル部材20に対して相対回転可能なワッシャー30が介装されるとともに、このワッシャー30とベアリング28の内輪部との間に鋼球31が転動自在に保持されている。
【0022】
上記ベアリング28の外輪部は、ノズルシャフト20aの上下動時に上記ハウジング22に形成された鉛直に延びるガイド部22aに摺接するようになっており、これにより昇降時のノズルシャフト20aの振れが防止されるようになっている。
【0023】
また、各ノズル部材20のノズルシャフト20aに対向する位置には、上記ハウジング22に下降端センサ32がそれぞれ取付けられており、ノズルシャフト20aの下降に伴い、このセンサ32が上記ベアリング28を検知することによってノズルシャフト20aが下降端位置に到達したことを検知するようになっている。
【0024】
上記ハウジング22の前面側におけるノズル部材配設箇所の上方には、上記各エアシリンダ25と、各エアシリンダ25に対するエア給排系統が設けられており、上記各ノズル部材20のノズルシャフト上端がそれぞれ対応するエアシリンダ25の内部に突入されている。上記エア給排系統は、後に詳述するように、各エアシリンダ25に対するエアの給排を切替えるエアシリンダ駆動用ソレノイドバルブ44を有するとともに、速度制御弁49,50等を用いてエア排出速度を調節することによりエアシリンダ25の昇降速度を変更可能とする昇降駆動速度可変手段を有しており、上記ソレノイドバルブ44が図外のエア供給源に接続されている。
【0025】
各エアシリンダ25は、その内部にピストン33を備えるとともに、このピストン33の上方及び下方に圧力室34,35を有し、これらの圧力室34,35がポート36,37を介してエア給排系統の通路に接続されている。そして、上側圧力室34にエアが供給されつつ下側圧力室35からエアが排出されるときには上記ピストン33が下降し、逆に下側圧力室35にエアが供給されつつ上側圧力室34からエアが排出されるときにはピストン33が上昇するようになっている。
【0026】
上記ピストン33の下端部には、ピストン33の昇降ストロークよりも長い筒状のスリーブ33aが一体に設けられており、エアシリンダ25内に突入されたノズル部材20のノズルシャフト上端部がこのスリーブ33aに回転自在に挿入されている。
【0027】
また、上記エアシリンダ33には、ピストン33の昇降時にそれぞれ上昇端直前および下降端直前にピストン33の移動速度を減速させるクッション機構が設けられている。このクッション機構は、ピストン33の上下部にそれぞれ設けられる小径部38a,38bと、それらの上方部分及び下方部分にそれぞれ配置されるシール部材39a,39bと、上記各圧力室34,35の上端部及び下端部付近にそれぞれ設けられる内枠部(細筒部)40a,40bとを有し、各内枠部40a,40bには、その内壁に上記ポート36,37がそれぞれ開口するとともに、各圧力室34,35と上記各ポート36,37とを連通する極細通路からなるサブポート41a,41bが上側内枠部40aの下側端面及び下側内枠部40bの上側端面に開口している。
【0028】
そして、ノズル部材20を下降させるべくエアシリンダ25においてピストン33が図7(a)に示すように上昇端位置にある状態から下降させられ、図7(b)のように下降端近傍に達すると、下側の小径部38bに設けられたシール部材39bが下側の内枠部40bに摺接し、この状態でピストン33の小径部38bとシリンダ内壁との間にクッション室42が画成される。そして、ピストン33がこの位置から図7(c)に示す下端位置に至るまでの間、上記クッション室42に封じ込められたエアが圧縮されつつサブポート41bを介して徐々に排出されることによるエアクッション作用でピストン33の下降が減速される。
【0029】
逆に、ノズル部材20を上昇させるべくエアシリンダ25においてピストン33が図8(a)に示す下降端位置にある状態から上昇させられ、図8(b)のように上昇端近傍に達すると、上側の小径部38aに設けられたシール部材39aが上側の内枠部40aに摺接し、これによりピストン33の小径部38aとシリンダ内壁との間にクッション室43が画成される。そして、ピストン33が図8(c)に示す上昇端位置に至るまでの間、上記クッション室42に封じ込められたエアが圧縮されつつサブポート41aを介して徐々に排出されることによるエアクッション作用でピストン33の上昇が減速されるようになっている。
【0030】
図9は上記エアシリンダ25に対するエア給排系統を示している。同図に示すように、エアシリンダ駆動用ソレノイドバルブ44とエアシリンダ25との間には、エアシリンダ25の下側圧力室35に通じる下側圧力室用エア流路45と、上側圧力室34に通じる上側圧力室用エア流路46とが設けられている。上記ソレノイドバルブ44は、下側圧力室用エア流路45をエア供給源51に接続するとともに上側圧力室用エア流路46を後記エア排気流路47等を介して大気に開放する上昇駆動状態(図示する状態)と、上側圧力室用エア流路46をエア供給源51に接続するとともに下側圧力室用エア流路45をエア排気流路47等を介して大気に開放する下降駆動状態とに切替可能となっている。
【0031】
また、昇降駆動速度可変手段として、上記ソレノイドバルブ44に接続されるエア排気流路47と、このエア排気流路47に動作速度切替弁52を介して接続されるとともに他端側が大気に開放されている速度制御流路48とが設けられている。速度制御流路48は、高速昇降用絞り49aを有する高速動作用流路49と、低速昇降用絞り50aを有する低速動作用流路50とからなり、これらの各流路49,50が並列に設けられるとともに、上記高速昇降用絞り49aの絞り開度が低速昇降用絞り50aの絞り開度よりも比較的大きく設定された構成となっている。
【0032】
従って、上記ソレノイドバルブ44が上昇駆動状態から下降駆動状態に切り替わってピストン33が下降するときに、動作速度切替弁52がオフ(図示する状態)であれば下側圧力室35のエアがエア排気流路47及び高速動作用流路49を通って排出されることにより高速下降が行われ、上記動作速度切替弁52がオンであれば下側圧力室35のエアが低速動作用流路50を通って排出されることにより低速下降が行われる。また、上記ソレノイドバルブ44が下降駆動状態から上昇駆動状態に切り替わってピストン33が上昇するときに、動作速度切替弁52がオフであれば上側圧力室34のエアがエア排気流路47及び高速動作用流路49を通って排出されることにより高速上昇が行われ、上記動作速度切替弁52がオンであれば上側圧力室34のエアが低速動作用流路50を通って排出されることにより低速上昇が行われる。
【0033】
ところで、上記ソレノイドバルブ44及び動作速度切替弁52は、実装機に設けられた制御ユニット55により制御されるようになっている。この制御ユニット55は、部品供給部4からの部品吸着時及びプリント基板3への部品装着時に、上記上下動用サーボモータ21の制御とエアシリンダ25とを併用してノズル部材20を昇降させるべく、サーボモータ21の制御と、上記ソレノイドバルブ44及び動作速度切替弁52を制御することによるエアシリンダ25の制御とを行う。この際、上記サーボモータ21とエアシリンダ25との作動順序及びエアシリンダ25の昇降駆動速度を、上記ノズル部材20に吸着されている電子部品の種類に応じて選択するようになっている。つまり、各種電子部品についての情報は予め制御ユニット55内の記憶手段56に記憶されており、この記憶手段56から処理対象部品(ノズル部品に吸着される電子部品)の情報が読み出され、それに応じ、後述のような各種の昇降制御モードの中から処理対象部品に適合した昇降制御モードが選択され、それに従ってサーボモータ21及びエアシリンダ25の制御が行われるようになっている。
【0034】
上記ハウジング22には、さらに図5に示すように上記回転用サーボモータ60と、プーリ61,62及びベルト63からなる減速機構を介して上記サーボモータ60に連動する駆動軸64とが装備され、この駆動軸64に設けられたプーリ65と各ノズル部材20に設けられたプーリ66とに回転伝達用ベルト67が巻き掛けられており、上記サーボモータ60により減速機構、駆動軸64、回転伝達用ベルト67を介して各ノズル部材20が回転駆動されるようになっている。
【0035】
また、上記ヘッドユニット5には、上記各ノズル部材20に対してそれぞれ負圧を供給するための真空発生器70が設けられ、これが上記ヘッドユニット本体5aの上方部に配置されている。そして、上記エアシリンダ25上端の負圧導入部が、図外の可撓製パイプ及びバルブ等を介して上記真空発生器70に連結されることにより、エアシリンダ25の上記ピストン33の内部を介してノズル部材20に負圧が供給されるように負圧給排系統が構成されている。なお、ピストン33とノズル部材20とは、ノズルシャフト20aの上端がピストン33に対して回転可能に連結されているため、負圧供給時におけるこれら部材間のシール性が懸念され、また、この部分のシール性確保のためにOリングを圧入すると、ノズルシャフト20aの回転抵抗が増大することになり都合が悪い。しかし、上述のようにピストン26の昇降ストロークよりも長いスリーブ33aがピストン33に一体に形成され、このスリーブ33aを介してノズルシャフト20aがピストン33に連結されているため、ピストン33とノズル部材20との間のシール性が確保され、かつ回転抵抗が軽減されるようになっている。
【0036】
ところで、上記実装機においては、図4に示すように、エアシリンダ25の上端部を構成する上部構成部材71にポート36、上側の内枠部40a及び真空発生器70からの負圧導入部等が一体に設けられており、この上部構成部材71がエアシリンダ25のシリンダ部分に嵌入されてビス等でハウジング22に締付け固定されているとともに、上記ノズル部材20を保持するノズルガイド26がハウジング22の下方からその内部に挿入され、ビス等により取付けられるプレート部材72により抜止めされている。これによりノズル部材20及びエアシリンダ25のメンテナンス性が確保されている。
【0037】
すなわち、上記実装機では、スリーブ33aにノズルシャフト20aが挿入されただけなので、上部構成部材71を取外してエアシリンダ25の上方を開放し、ピストン33を上方に引抜くことによりピストン33のみを取出して交換、あるいは修理等を行うことができ、また、上記プレート部材72を取外すことにより、ノズルガイド26及びノズル部材20をハウジング22から取出して交換等することができる。従って、摩耗や経時変化が比較的生じ易いピストン33やノズル部材20を容易に単独で取外して交換等を行うことができるようになっている。
【0038】
なお、73は、プリント基板3に設けられたフィデューシャルマークを認識するためのカメラであり、ヘッドユニット本体5aの一側部に取付けられている。
【0039】
次に、上記実装機による実装動作について説明する。
【0040】
実装動作が開始されると、先ず、ヘッドユニット5が部品供給部4の上方に配置され、部品の吸着を行なうべきノズル部材20に対応するエアシリンダ25において上側圧力室34にエアが供給されつつ下側圧力室35からエアが排出されるとともに、真空発生器70で生成された負圧が所定のタイミングでノズル部材20内に供給される。これによりピストン33が下降させられてスリーブ33aが止め輪等を介してベアリング28を下方に押圧することにより、ピストン33とノズルシャフト20aが一体に下降端位置まで変位させられて部品の吸着が行われる。また、このようなエアシリンダ25の作動に加えて上下動用サーボモータ21が作動させれることにより、下降端位置が調整される。
【0041】
その後、上記エアシリンダ25へのエアの給排が切換えられて下側の圧力室35にエアが供給されつつ上側の圧力室34からエアが排出されることによりピストン33が上昇させられるとともに、上記スプリング29の付勢力によりノズルシャフト20aがピストン33に追従して上昇端位置まで上昇させられる。
【0042】
このとき、エアシリンダ25に設けられた上記クッション機構のエアクッション作用によりノズル部材20の上昇端位置近傍での上昇が減速され、これによりノズル部材20が上昇端位置に到達するときの衝撃が緩和される。そのため、上昇端位置到達時の衝撃による吸着部品のずれや脱落等が効果的に防止される。
【0043】
そして、各ノズル部材20毎に上述のような部品吸着動作が行われることによって、順次各ノズル部材20によって部品の吸着が行われ、可能な場合は、複数のノズル部材20により同時に部品の吸着が行われる。
【0044】
部品供給部からの部品の取出しが完了すると、ヘッドユニット5がプリント基板3の上方に移動させられ、上記部品吸着時と同様、上記上下動用サーボモータ21及びエアシリンダ25の作動によりノズル部材20が昇降させられるとともに、ノズル部材20が下降端に達するタイミングでノズル部材20への負圧の供給が遮断され、これによって部品がプリント基板3に装着される。この際、ノズル部材20の下降前、あるいは下降後に回転用サーボモータ60が駆動されることによりノズル部材20が回転させられ、これにより部品の回転方向の位置決めが行われる。
【0045】
このような部品装着のためのノズル部材20の下降動作においても、エアシリンダ25のクッション機構によりノズル部材20の下降端近傍での下降が減速されてノズル部材20の下降端位置での衝撃が緩和され、これによって吸着部品のずれや脱落等が防止される。
【0046】
なお、部品装着時の回転方向の位置決めにおいて、上述のようにノズル部材20を下降させた状態でノズル部材20を回転させる場合には、スプリング29が圧縮されることにより軸方向の付勢力がベアリング28を介してノズルシャフト20aに働いているため、これがノズル部材20の回転抵抗として作用することが懸念される。しかしながら、上記実装機では上述のように、スプリング29の上端とベアリング28との間にワッシャー30を介して鋼球31が転動自在に保持され、これによりベアリング28とスプリング29との相対回転が容易に行われ得るようになっているので、スプリング29が圧縮された状態であってもその付勢力がノズル部材20の回転抵抗として作用することが抑制される。そのため、ノズル部材20を下降させた状態であってもノズル部材20の回転がスムーズに行われて回転方向の位置決めが精度良く行われるようになっている。
【0047】
そして、ヘッドユニット5の各ノズル部材20によって部品が吸着されている場合には、ヘッドユニット5の移動、ノズル部材20の回転及びノズル部材20の昇降が連続的に行われることによって、順次各ノズル部材20に吸着された部品がプリント基板3に装着される。
【0048】
ところで、上記のような部品吸装着動作においては、図10〜図12に示すような各種昇降制御モードの中から部品の種類に応じて選択されたモードでノズル部材20の昇降動作が行われる。
【0049】
すなわち、図10は、対象部品が標準チップ部品である場合の昇降制御モードを示している。部品吸着時には、同図(a)のように、先ず上記サーボモータ21が駆動されることにより、ノズル先端と対象部品の上面との間の距離がエアシリンダ25の作動ストロークに対応するようにノズル部材の高さ位置が調整される(ステップS11)。次に、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の下降が高速で行われ、つまり、エアシリンダ駆動用ソレノイドバルブ44が下降駆動状態に切り替えられるとともに動作速度切替弁52がオフとされることにより、ピストン33が下降方向に高速で作動される(ステップS12)。そして、ノズル部材20が下降端位置に達してノズル先端が対象部品に当接すると、ノズル部材20に供給される負圧により部品が吸着される(ステップS13)。それから、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の上昇が高速で行われ、つまり、ソレノイドバルブ44が上昇駆動状態に切り替えられるとともに上記動作速度切替弁52がオンに保持されることにより、ピストン33が上昇方向に高速で移動される(ステップS14)。
【0050】
部品装着時にも、同図(b)のように、先ずサーボモータ21が駆動されることによりノズル部材20の高さ位置が調整され(ステップS16)、次に、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の下降が高速で行われる(ステップS17)。そして、ノズル部材20が下降端位置に達すると負圧供給が停止されて部品がプリント基板3に装着され(ステップS18)、それから、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の上昇が高速で行われる(ステップS19)。
【0051】
このモードでは、部品吸着時、部品装着時のいずれにおいても、サーボモータ21の駆動による高さ位置調節後に、エアシリンダ25によるノズル部材20の下降が高速で行われ、さらに吸・装着後のエアシリンダ25によるノズル部材20の上昇も高速で行われることにより、サイクルタイムが短縮される。この場合、上記標準チップ部品に対してはノズル部材20の吸着力が充分に作用し、また、上記クッション機構によるエアクッション作用が発揮されることにより、ノズル部材20の昇降が高速で行われても部品が脱落したりずれたりすることがない。
【0052】
次に、図11は、対象部品が、ノズル部材20による吸着力が低下し易い特殊形状部品(例えば上面に凹凸、溝等を有する部品)や、重量の大きい部品である場合の昇降制御モードを示している。部品吸着時には、同図(a)のように、先ずサーボモータ21が駆動されることによりノズル部材20の高さ位置が調整され(ステップS21)、次に、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の下降が低速で行われ、つまり、ソレノイドバルブ44が下降駆動状態に切り替えられるとともに動作速度切替弁52がオンとされることにより、ピストン33が下降方向に低速で作動される(ステップS22)。そして、ノズル部材20が下降端位置に達して部品が吸着される(ステップS23)。それから、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の上昇が低速で行われ、つまり、ソレノイドバルブ44が上昇駆動状態に切り替えられるとともに動作速度切替弁52がオンに保持されることにより、ピストン33が上昇方向に低速で作動される(ステップS24)。
【0053】
一方、部品装着時には、同図(b)のように、先ずサーボモータ21が駆動されることによりノズル部材20の高さ位置が調整され(ステップS25)、次に、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の下降が低速で行われ(ステップS26)、下降端位置に達すると部品がプリント基板3に装着され(ステップS27)、それから、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の上昇が低速で行われる(ステップS28)。
【0054】
さらに、図12は、対象部品が、例えばQFPのように特に高精度搭載を必要とする部品である場合の昇降制御モードを示している。部品吸着時には、同図(a)に示すように、先ず、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の下降が低速で行われ(ステップS31)、これにより対象部品に近接する位置までノズル部材20が下降してから、サーボモータ21が駆動されることによりノズル部材20が部品に当接する位置まで緩やかに下降する(ステップS32)。そして、部品が吸着され(ステップS33)、それから、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の上昇が低速で行われるとともに、サーボモータ21が上昇方向に駆動される(ステップS34)。
【0055】
一方、部品装着時には、同図(b)のように、先ず、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の下降が低速で行われ(ステップS36)、これにより対象部品に近接する位置までノズル部材20が下降してから、サーボモータ21が駆動されることによりにノズル部材20がプリント基板3に到達する位置まで緩やかに下降する(ステップS37)。そして、部品が装着され(ステップS38)、それから、エアシリンダ25の駆動によるノズル部材20の上昇が低速で行われるとともに、サーボモータ21が上昇方向に駆動される(ステップS39)。
【0056】
図11及び図12に示すモードでは、部品吸装着の際はノズル部材20の昇降動作が低速で行われるとともに、上記クッション機構によるエアクッション作用が発揮されることにより、対象部品が特殊形状部品や重量の大きい部品である場合や、高精度搭載を必要とする部品であっても、部品の脱落が効果的に防止される。特に、図12に示すモードでは、部品吸装着の際には、エアシリンダ25による下降が行われから、サーボモータ21の駆動によりノズル部材20が部品に到達するまで緩やかに下降されるため、ノズル部材20が部品に当接する際や、部品吸着状態でのノズル部材昇降中に部品がずれ動くことが効果的に抑えられ、これにより実装精度が高められる。
【0057】
以上説明したように、上記実装機によれば、エアシリンダ25に設けられた上記クッション機構によるエアクッション作用によってノズル部材20の昇降動作における上昇端位置近傍及び下降端位置近傍での移動を減速するようにしているので、エアシリンダ25によるノズル部材20の昇降速度を比較的高く設定しても、ノズル部材20の上昇端位置及び下降端位置での衝撃を効果的に緩和して吸着部品のずれや脱落を防止することができる。つまり、換言すればエアシリンダ25によるノズル部材20の昇降速度を高く設定してサイクルタイムの短縮化を達成しながら、実装精度を適切に確保することができる。特に、上記実施形態のように、ノズル昇降動作を対象部品の種類に応じて変更設定することで、部品の脱落等の生じない範囲で可及的にサイクルタイムを短縮することができる。
【0058】
また、上述のクッション機構はエアシリンダ25に一体に設けられ、しかもエアシリンダ25におけるピストン及びシリンダに形状的な特徴を持たせ、ピストン33にシール部材39a,39bを設けた簡素な構成でもって達成されるため、別途ダンパー部材等を設ける構成に比べると極めてコンパクトな構成でもってクッション作用を発揮させることができる。従って、クッション機構を設けるにあたりヘッドユニット5をいたずらに大型化したり、あるいは著しい重量の増大を招くといった弊害を伴うことがない。
【0059】
なお、上記実施形態の実装機は、本発明に係る表面実装機の一例であって、その具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、エアシリンダ25の上下の内枠部40a,40bにそれぞれサブポート41a,41bを形成し、これによりクッション室42,43に封入されたエアを徐々に排出するようにしているが、このようなサブポート41a,41bを設ける代わりに、例えば、各内枠部40a,40bに軸方向に延びる細溝を形成し、この細溝を介してクッション室42,43に封入されたエアを徐々に排出するように構成してもよい。また、サブポート41a,41bや上記細溝等を設ける以外に、シール部材39a,39bに切り込みを設け、これにより小径部38a,38bと内枠部40a,40bとの間を介してクッション室42,43内に封入されたエアを排出するように構成してもよい。
【0060】
また、上記実装機では、部品認識用カメラ17を固定側の単位コンベア2aとその側方の部品供給部4との間に配置しているが、必ずしもこのように配置する必要はない。但し、上記実装機のように可動式のコンベア2を備えた装置においては上記実施形態のように配置する方が実装効率を高める上で望ましい。
【0061】
すなわち、最小サイズのプリント基板3を搬送する場合、通常、実装効率を考慮してプリント基板3に近い部品供給部4、つまり固定側の単位コンベア2aの側方の部品供給部4から部品を供給することこが行われるため、固定側の単位コンベア2aとその側方の部品供給部4との間に部品認識用カメラ17を配置することで部品認識のためのヘッドユニット5の移動量を最小限に抑えることができ、これにより実装効率を高めることが可能となる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の表面実装機によれば、ピストンが移動端位置近傍に達すると、ピストンの小径部がシリンダの細筒部に挿入されて細筒部と小径部との間がシール部材によってシールされ、この状態でピストンの小径部とシリンダ内壁との間にエアが封入されることにより、封入エアによるクッション作用でもってピストンの移動が減速されるので、ノズル部材の移動端位置、つまり上昇端位置、あるいは下降端位置での衝撃を効果的に緩和することができる。
【0063】
そのため、エアシリンダによるノズル部材の昇降速度を高く設定してサイクルタイムの短縮化を図りながらも、ノズル部材の移動端位置での吸着部品のずれや脱落を好適に防止することができる。
【0064】
しかもエアシリンダにおけるピストン及びシリンダに形状的な特徴を持たせてシール部材を設けた簡単な構成で上述の作用効果を得ることができるので、実施に際してヘッドユニットをいたずらに大型化したり、あるいは著しい重量の増大を伴うことがない。
【0065】
また、モータによるハウジングとエアシリンダによるノズル部材の作動順序を電子部品の種類に応じて切換るため、より適切に部品の実装を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による表面実装機全体の概略平面図である。
【図2】上記実装機におけるヘッドユニットの構成を示す正面図である。
【図3】上記ヘッドユニットの側面図である。
【図4】ノズル部材及びその昇降駆動機構を示す要部断面図である。
【図5】上記ヘッドユニットの底面図である。
【図6】ノズル部材の構造を示す部分断面図である。
【図7】(a)(b)(c)はノズル部材下降時のエアシリンダの動作を示す断面図である。
【図8】(a)(b)(c)はノズル部材上昇時のエアシリンダの動作を示す断面図である。
【図9】エアシリンダに対するエア供給系統の回路図である。
【図10】(a)(b)は標準チップ部品を処理対象とする場合の部品吸着時及び部品装着時の制御を示すフローチャートである。
【図11】(a)(b)は特殊形状部品等を処理対象とする場合の部品吸着時及び部品装着時の制御を示すフローチャートである。
【図12】(a)(b)は高精度搭載が必要な部品を処理対象とする場合の部品吸着時及び部品装着時の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 ヘッドユニット
20 ノズル部材
20a ノズルシャフト
20b ノズルホルダ
20c ノズル
22 ハウジング
25 エアシリンダ
26 ノズルガイド
27,29 スプリング
28 ベアリング
33 ピストン
33a スリーブ
34 上側圧力室
35 下側圧力室
36,37 ポート
38a,38b 小径部
39a,39b シール部材
40a,40b 内枠部
41a、41b サブポート
42,43 クッション室
Claims (1)
- 部品供給部と部品装着部とにわたって移動可能なヘッドユニットに、電子部品を吸着するノズル部材と、このノズル部材を昇降駆動するエアシリンダとを備えた表面実装機において、
前記ヘッドユニットに、モータにより昇降駆動されるハウジングが設けられるとともにこのハウジングに前記ノズル部材およびエアシリンダが搭載され、前記モータによるハウジングの昇降動作とエアシリンダによるノズル部材の昇降動作とが併用されることにより前記ノズル部材が昇降するように構成され、
前記エアシリンダは、上記ノズル部材に連結されるピストンと、このピストンの上下に一対の圧力室を有し、各圧力室にそれぞれエア給排口を備えるシリンダとから構成され、上記シリンダの少なくとも一方の圧力室には、ピストンの移動端側に細筒部が形成され、この細筒部に上記エア給排口が開口される一方、上記ピストンには、その軸方向端部にシリンダの上記細筒部に挿入可能な小径部が設けられ、シリンダの細筒部とピストンの小径部のいずれかには、上記細筒部への上記小径部の挿入状態において細筒部と小径部の間をシールするシール手段が設けられるとともに、このシール手段が、上記ピストンの移動端位置への到達前に上記シールを達成するように構成され、
さらに前記エアシリンダに対するエア給排系に、ノズル部材の昇降駆動速度を低速と高速とに切換可能とする動作速度切換弁が設けられる一方、
前記モータとエアシリンダとの作動順序およびノズル昇降駆動速度を前記ノズル部材により吸着する電子部品の種類に応じて切換えるべく前記モータおよび動作速度切換弁を駆動制御する制御手段が設けられ、
この制御手段は、前記ハウジングを下降させた後に、このハウジングに対してノズル部材を高速で昇降させることにより電子部品を吸装着する第1昇降モードと、前記ハウジングを下降させた後、このハウジングに対してノズル部材を低速で昇降させることにより電子部品を吸装着する第2昇降モードと、前記ハウジングに対してノズル部材を低速で下降させた後、ハウジングを下降させることにより電子部品を吸装着し、その後ハウジングを上昇させるとともにこのハウジングに対してノズル部材を低速で上昇させる第3昇降モードのうち何れかのモードを選択的に実行するように構成されている
ことを特徴とする表面実装機。
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