[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH0891240A - 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワ−ステアリング装置の制御装置

Info

Publication number
JPH0891240A
JPH0891240A JP6252711A JP25271194A JPH0891240A JP H0891240 A JPH0891240 A JP H0891240A JP 6252711 A JP6252711 A JP 6252711A JP 25271194 A JP25271194 A JP 25271194A JP H0891240 A JPH0891240 A JP H0891240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
value
current
motor current
steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6252711A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3284786B2 (ja
Inventor
Hideaki Kawada
秀明 川田
Shuji Endo
修司 遠藤
Hiroyuki Kano
広之 狩野
Hisayoshi Koiwai
久賀 小岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP25271194A priority Critical patent/JP3284786B2/ja
Publication of JPH0891240A publication Critical patent/JPH0891240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3284786B2 publication Critical patent/JP3284786B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Direct Current Motors (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モ−タ電流検出回路の故障を検出することが
できる電動パワ−ステアリング装置の制御装置を提供す
る。 【構成】 イグニツシヨンキ−のONにより、所定時間
Tだけモ−タ電流指令値Iがフイ−ドバツク制御回路に
与えられ、モ−タ電流が流れる。所定時間T0 (T0 <
T)経過時点で、モ−タ電流検出器42により検出され
たモ−タ電流値iがフイ−ドバツク制御回路の比較器2
3に入力される。故障検出器32はモ−タ電流指令値I
に基づいて予測されるPWM信号のデユ−テイ比の予測
値Ds と、モ−タ電流検出値iがフイ−ドバツクされた
フイ−ドバツク制御回路の加算器27から出力されるP
WM信号のデユ−テイ比の実測値Dm とを比較する。比
較の結果、差の絶対値が所定の許容値ΔDよりも大きい
場合、モ−タ電流検出器42が故障であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動パワ−ステアリ
ング装置の制御装置に関し、特にそのモ−タ電流検出手
段の故障を検出できる電動パワ−ステアリング装置の制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用の電動パワ−ステアリング装置
は、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに
発生する操舵トルクと車速を検出し、その検出信号に基
づいてモ−タを駆動して操向ハンドルの操舵力を補助す
るものである。このような電動式パワ−ステアリング装
置の制御は電子制御回路で実行されるが、その制御の概
要は、トルクセンサで検出された操舵トルクと車速セン
サで検出された車速に基づいてモ−タに供給すべき電流
の大きさを演算し、その演算結果に基づいてモ−タに供
給する電流を制御する。
【0003】即ち、電子制御回路は、操向ハンドルが操
作されて操舵トルクが発生しているときに、検出された
車速が零あるいは低速の場合は大きな操舵補助力を供給
し、検出された車速が速い場合は小さな操舵補助力を供
給するように操向ハンドルの操舵力と車速に応じてモ−
タに供給する電流を制御することで、走行状態に応じた
最適の操舵補助力を与えることができるものである。
【0004】この種の装置では、実際にモ−タに流れる
電流が、操舵トルクや車速に基づいて演算されたモ−タ
電流の制御目標値に一致するようフイ−ドバツク制御を
行なつており、このためにモ−タに流れる電流を検出す
るモ−タ電流検出手段を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たモ−タ電流検出手段が故障した場合は正確なモ−タ電
流を測定することができず、この結果、必要以上の電流
がモ−タに流れて過大な操舵補助力を供給したり、或い
はモ−タに必要なだけの電流が流れず、十分な操舵補助
力を供給できないという不都合が発生することになる。
【0006】さらに、モ−タに電流を流してモ−タ電流
検出手段の動作を確認するときにモ−タが回転してしま
うと、モ−タ軸とステアリング機構が結合している状態
では操向ハンドルが回転してしまい、不測の事故が発生
するおそれがある。この発明は、上記課題を解決するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、少なくともステアリングシヤフトに発生
する操舵トルク信号に基づいてステアリング機構に操舵
補助力を与えるモ−タの出力を制御する制御手段を備え
た電動パワ−ステアリング装置の制御装置において、モ
−タ電流検出手段を備え、前記制御手段は、電流フイ−
ドバツク回路の時定数よりも十分に大きく、且つモ−タ
の機械的時定数よりも十分に小さい所定の時間だけモ−
タ電流指令値を設定してモ−タ電流を流し、その時のバ
ツテリ電圧の変動を補正した電流制御値の予測値と、モ
−タ電流検出手段により検出した定常状態におけるモ−
タ電流値に基づくモ−タ電流制御値の実測値とを比較す
ることにより前記モ−タ電流検出手段の故障を判定する
ことを特徴とする。
【0008】そして、前記設定される電流指令値は、ス
テアリング機構の静止摩擦トルクに対応する電流値以下
に設定するとよい。
【0009】
【作用】電流フイ−ドバツク回路の時定数Tf よりも十
分に大きく、且つモ−タの機械的時定数Tm よりも十分
に小さい所定の時間T(Tf <<T<<Tm だけモ−タ
電流指令値を設定してモ−タ電流を流し、モ−タの角速
度ωが殆ど零、即ちモ−タが殆ど回転しない状態で、そ
の時のバツテリ電圧の変動を補正した電流制御値の予測
値と、モ−タ電流検出手段により検出した定常状態にお
けるモ−タ電流値に基づくモ−タ電流制御値の実測値と
を比較し、その差が所定値を越えているとき、モ−タ電
流検出手段の故障と判定する。このとき、設定される電
流指令値をステアリング機構の静止摩擦トルクに対応す
る電流値以下に設定すれば、モ−タが回転しない条件を
完全に満たすことができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
図1は、この発明を実施するに適した電動パワ−ステア
リング装置の構成の概略を説明する図で、操向ハンドル
1の軸2は減速ギア4、ユニバ−サルジョイント5a、
5b、ピニオンラツク機構7を経て操向車輪のタイロツ
ド8に結合されている。軸2には操向ハンドル1の操舵
トルクを検出するトルクセンサ3が設けられており、ま
た、操舵力を補助するモ−タ10がクラツチ9、減速ギ
ア4を介して軸2に結合している。
【0011】パワ−ステアリング装置を制御する電子制
御回路13は、バツテリ14からイグニツシヨンキ−1
1を経て電力が供給される。電子制御回路13は、トル
クセンサ3で検出された操舵トルクと車速センサ12で
検出された車速に基づいて電流指令演算を行い、演算さ
れた電流指令値に基づいてモ−タ10に供給する電流i
を制御する。
【0012】クラツチ9は電子制御回路13により制御
される。クラツチ9は通常の動作状態では結合してお
り、電子制御回路13によりパワ−ステアリング装置の
故障と判断された時、及び電源がOFFとなつている時
に切離される。
【0013】図2は、電子制御回路13のブロツク図で
ある。この実施例では電子制御回路13は主としてCP
Uから構成されるが、ここではそのCPU内部において
プログラムで実行される機能を示してある。例えば、位
相補償器21は独立したハ−ドウエアとしての位相補償
器21を示すものではなく、CPUで実行される位相補
償機能を示す。なお、電子制御回路13をCPUで構成
せず、これらの機能要素をそれぞれ独立したハ−ドウエ
ア(電子回路)で構成できることは言うまでもない。
【0014】以下、電子制御回路13の機能と動作を説
明する。トルクセンサ3から入力された操舵トルク信号
は、位相補償器21で操舵系の安定を高めるために位相
補償され、電流指令演算器22に入力される。また、車
速センサ12で検出された車速も電流指令演算器22に
入力される。
【0015】電流指令演算器22は、入力されたトルク
信号と車速信号に基づいて所定の演算式によりモ−タ1
0に供給する電流の制御目標値である電流指令値Iを決
定する。
【0016】比較器23、微分補償器24、比例演算器
25及び積分演算器26から構成される回路は、実際の
モ−タ電流値iが電流指令値Iに一致するようにフイ−
ドバツク制御を行う回路である。
【0017】比例演算器25では、電流指令値Iと実際
のモ−タ電流値iとの差に比例した比例値が出力され
る。さらに比例演算器25の出力信号はフイ−ドバツク
系の特性を改善するため積分演算器26において積分さ
れ、差の積分値の比例値が出力される。
【0018】微分補償器24では、電流指令演算器22
で演算された電流指令値Iに対する実際にモ−タに流れ
るモ−タ電流値iの応答速度を高めるため、電流指令値
Iの微分値が出力される。
【0019】微分補償器24から出力された電流指令値
Iの微分値、比例演算器25から出力された電流指令値
と実際のモ−タ電流値との差に比例した比例値、及び積
分演算器26から出力された積分値は、加算器27にお
いて加算演算され、演算結果である電流制御値がモ−タ
駆動信号としてモ−タ駆動回路41に出力される。
【0020】図3にモ−タ駆動回路41の構成の一例を
示す。モ−タ駆動回路41は加算器27から入力された
電流制御値をPWM信号と電流方向信号とに分離変換す
る変換部44、FET1 〜FET4 、及びそれ等のゲ−
トを開閉駆動するFETゲ−ト駆動回路45等からな
る。なお、昇圧電源46はFET1 、FET2 のハイサ
イド側を駆動する電源である。
【0021】PWM信号(パルス幅変調信号)は、Hブ
リツジ接続されたFET(電界効果トランジスタ)スイ
ツチング素子FET1 〜FET2 のゲ−トを駆動する信
号で、加算器27において演算された電流制御値の絶対
値によりPWM信号のデユ−テイ比(FETのゲ−トを
ON/OFFする時間比)が決定される。
【0022】電流方向信号は、モ−タに供給する電流の
方向を指示する信号で、加算器27において演算された
電流制御値の符号(正負)により決定される信号であ
る。
【0023】FET1 とFET2 は前記したPWM信号
のデユ−テイ比に基づいてゲ−トがON/OFFされる
スイツチング素子で、モ−タに流れる電流の大きさを制
御するためのスイツチング素子である。また、FET3
とFET4 は前記した電流方向信号に基づいてゲ−トが
ON或いはOFFされる(一方がONの時、他方はOF
Fとなる)スイツチング素子で、モ−タに流れる電流の
方向、即ちモ−タの回転方向を切り換えるスイツチング
素子である。
【0024】FET3 が導通状態にあるときは、電流は
FET1 、モ−タ10、FET3 、抵抗R1 を経て流
れ、モ−タ10に正方向の電流が流れる。また、FET
4 が導通状態にあるときは、電流はFET2 、モ−タ1
0、FET4 、抵抗R2 を経て流れ、モ−タ10に負方
向の電流が流れる。
【0025】モ−タ電流検出回路42は、抵抗R1 の両
端における電圧降下に基づいて正方向電流の大きさを検
出し、また、抵抗R2 の両端における電圧降下に基づい
て負方向電流の大きさを検出する。検出された実際のモ
−タ電流値は比較器23にフイ−ドバツクして入力され
る(図2参照)。
【0026】以上説明した電子制御回路は、操向ハンド
ルが操作されて操舵トルクが発生しているときに、検出
された操舵トルクが大きく、また検出された車速が零あ
るいは低速の場合は電流指令値Iを大きく設定し、検出
された操舵トルクが小さく、また検出された車速が速い
場合は電流指令値Iを小さく設定するから、走行状態に
応じた最適の操舵補助力を与えることができる。
【0027】次に、この発明によるモ−タ電流検出手段
の故障の判定、及び検出結果に基づくフエ−ルセ−フ処
理について説明する。
【0028】まず、その原理を説明する。モ−タの機械
的時定数Tm はモ−タの慣性モ−メントJをモ−タの粘
性抵抗Bで割つた値で、Tm =J/Bで表され、また、
モ−タの電気的時定数Te はモ−タのインダクタンスL
をモ−タの抵抗Rで割つた値で、Te =L/Rで表され
る。また、電流フイ−ドバツク制御系の時定数Tf はモ
−タの電気的時定数Te よりも小さいから、モ−タの機
械的時定数Tm 、モ−タの電気的時定数Te 、及び電流
フイ−ドバツク制御系の時定数Tf の間には、 Tf <Te <<Tm の関係がある。
【0029】今、モ−タの機械的時定数Tm よりも十分
に小さく、電流フイ−ドバツク制御系の時定数Tf より
も十分に大きい時間Tを設定し(Tf <<T<<Tm
)、時間Tだけステツプ状のモ−タ電流指令値Iを与
える場合、モ−タ電流iの実測値とモ−タの角速度ωの
過渡特性、及びモ−タ電流を検出するサンプリング時期
を図4により説明する。
【0030】即ち、まず、図4(a)はモ−タ電流指令
値Iを与える時間を示すもので、時間Tだけステツプ状
のモ−タ電流指令値Iを与えることを示している。
【0031】また、図4(b)はモ−タ電流iの実測値
と時間の関係を示すもので、モ−タ電流指令値Iが与え
られてモ−タ電流が流れ始めると、モ−タ電流は早い時
期に立上がり、定常電流iが流れることを示している。
【0032】図4(c)はモ−タの角速度ωと時間の関
係を示すもので、モ−タ電流指令値Iが与えられてモ−
タ電流が流れ始めても、時間Tの範囲ではモ−タ角速度
ωは殆ど零、即ちモ−タは殆ど回転しないことを示して
いる。更に、モ−タ電流指令値Iの値を、ステアリング
機構の静止摩擦トルクに対応した値以下になるようにモ
−タ印加電圧を設定すれば、モ−タが回転しないという
条件を完全に満たすことができる。
【0033】また、図4(d)はモ−タ電流検出手段の
故障の判定のためにモ−タ電流を検出するサンプリング
時期を示すもので、モ−タ電流指令値Iを与えた後、モ
−タ電流が定常電流となり、且つモ−タが殆ど回転して
いない時期であるT0 時間後からサンプリングを開始す
ることを示している。
【0034】モ−タの機械的時定数Tm は大きく、また
電流フイ−ドバツク制御系の時定数Tf はモ−タの電気
的時定数Te よりも十分に小さいから、上記時間幅T
は、 Tf <<T<<Tm の関係にあり、電流フイ−ドバツク制御を行わない場合
の設定可能な時間幅よりも広いから、最適の時間幅Tを
設定することができる。
【0035】図5(a)はこの発明のフイ−ドバツク制
御系の構成要素を伝達関数で表したブロツク線図であ
り、Iは電流指令値、iは実際のモ−タ電流、ωはモ−
タの角速度である。また、要素aは比例演算器、積分演
算器で構成された制御器PI、要素bはモ−タの電気的
特性(モ−タのインダクタンスをL、内部抵抗をRとす
る)、要素cはモ−タのトルク定数KT 、要素dはモ−
タの機械的特性(モ−タの慣性モ−メントをJ、粘性抵
抗をBとする)、要素eはモ−タの逆起電力定数Ke を
表す。なお、sはラプラス演算子である。
【0036】前記した図5(a)のフイ−ドバツク制御
系のブロツク線図を等価変換し、制御器PIを適宜調整
することにより、図5(a)のフイ−ドバツク制御系の
ブロツク線図は図5(b)のブロツク線図のように近似
的な線図に書直すことができる。ここで、Tf は電流フ
イ−ドバツク回路の時定数である。
【0037】図5(b)のブロツク線図によれば、電流
指令値Iと実際のモ−タ電流iの関係は以下の式(1)
で表すことができる。
【0038】
【数1】 図4(a)に示すように、モ−タに対して、電流フイ−
ドバツク制御系の時定数Tf よりも大きく、モ−タの機
械的時定数Tm よりも小さい時間Tだけ、電流指令値I
をステツプ状に印加すると、モ−タ電流iの実測値とモ
−タの角速度ωの応答特性は、それぞれ図4(b)及び
図4(c)に示す特性を示すから、時間Tが経過するよ
りも早い時間T0 が経過した時点では、モ−タの角速度
ω、及びモ−タ電流iの実測値の微分値は、それぞれ以
下の式(2)、及び式(3)で表すことができ、その値
は近似的に零である。
【0039】
【数2】
【0040】
【数3】 したがつて、電流指令値Iとモ−タ電流の実測値iの関
係は、式(1)及び式(3)から、以下の式(4)で表
すことができる。
【0041】
【数4】 このように、時間T0 が経過した時点ではモ−タ電流i
は定常値となり電流指令値Iと一致する。
【0042】このように、時間T0 が経過した時点では
モ−タ電流値iは定常値となるので、モ−タを駆動する
電流制御値であるPWM信号のデユ−テイ比もバツテリ
電圧の変動が補正された定常値となる。したがつて、電
流指令値Iに基づいて予測したモ−タを駆動する電流制
御値であるPWM信号のデユ−テイ比の予測値Ds と、
実際にモ−タ電流iが流れたときのモ−タを駆動するP
WM信号のデユ−テイ比の実測値Dm の差が、許容値範
囲ΔDにあるか否かを判定することで、モ−タ電流検出
手段の故障を判定することができる。
【0043】以下、図2によつて、この発明によるモ−
タ電流検出手段の故障の判定、及び検出結果に基づくフ
エ−ルセ−フ処理の構成と動作について説明する。
【0044】イグニツシヨンキ−11をONにすると、
図示しないタイマTMにより予め設定された所定時間T
だけ電流指令値Iがフイ−ドバツク制御回路に与えら
れ、モ−タ電流が流れ始める。このとき、イグニツシヨ
ンキ−11のONはI.G.キ−ON検出器31により
検出され、検出信号は故障検出器32に入力されて故障
検出器32は動作を開始する。
【0045】図示しないタイマTMにより予め設定され
た所定時間T0 (T0 <T)だけ経過した時点で、モ−
タ電流検出器42により検出されたモ−タ電流値iがサ
ンプル値として検出され、検出されたモ−タ電流値iは
フイ−ドバツク制御回路の比較器23に入力され、フイ
−ドバツク制御回路の出力の電流制御値であるPWM信
号のデユ−テイ比Dに反映されて、加算器27から出力
される。
【0046】故障検出器32は、モ−タ電流指令値Iが
入力され、モ−タ電流指令値Iに基づいて予測されるP
WM信号のデユ−テイ比の予測値Ds を演算する。ま
た、故障検出器32は、所定時間T0 が経過した時点
で、モ−タ電流の検出値iがフイ−ドバツクされたフイ
−ドバツク制御回路の加算器27から出力されるPWM
信号のデユ−テイ比の実測値Dm の差を求め、比較す
る。
【0047】その結果、Ds とDm 差の絶対値が所定の
許容値ΔDよりも大きい場合、モ−タ電流検出器42が
故障であると判定する。
【0048】モ−タ電流検出器42が故障であると判定
されたときは、フエ−ルセ−フ処理器33を作動させ、
フエ−ルリレ−34をOFFとして接点34aを開き、
モ−タ10への給電を断ち、電動パワ−ステアリング装
置を不作動とする。
【0049】図6はイグニツシヨンキ−11のONが検
出された後の故障検出器32の制御動作を説明するフロ
−チヤ−トである。まず初期化を行い、タイマTMの計
時を開始する(ステツプP1)。モ−タ電流指令値Iを
設定してモ−タに電流を流し、PWM信号のデユ−テイ
比の予測値Ds を演算し(ステツプP2)、タイマTM
による所定時間T0 の計時終了を待つ(ステツプP
3)。所定時間T0 の計時が終了したときは、モ−タ電
流iがフイ−ドバツクされたフイ−ドバツク制御回路か
ら出力されるPWM信号のデユ−テイ比の実測値Dm
読み込む(ステツプP4)。モ−タ電流指令値Iに基づ
いて予測されるPWM信号のデユ−テイ比の予測値Ds
とPWM信号のデユ−テイ比の実測値Dm の差の絶対値
が所定の許容値ΔDよりも大きいか否かを判定し(ステ
ツプP5)、差の絶対値が所定の許容値ΔDよりも大き
い場合は、モ−タ電流検出器42が故障であると判定
し、フエ−ルセ−フ処理を実行して(ステツプP6)、
処理を終了する。ステツプP5の判定で否定的な場合
は、故障なしと判定して通常の処理に移る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の電動パ
ワ−ステアリング装置の制御装置は、イグニツシヨンキ
−をONにした直後にモ−タ電流検出手段の故障を調べ
るものであり、モ−タの機械的時定数Tm よりも十分に
小さく、電流フイ−ドバツク制御系の時定数Tf よりも
十分に大きい時間T(Tf <<T<<Tm )だけ、モ−
タ電流指令値Iを設定してモ−タに電流を流し、モ−タ
の角速度ωが零、即ち殆どモ−タが回転しない状態にお
いて、モ−タ電流指令値Iに基づいて予測されるPWM
信号のデユ−テイ比の予測値Ds とPWM信号のデユ−
テイ比の実測値Dm とを比較してモ−タ電流検出手段が
故障か否かを判定するものであるから、特別な故障検出
のための構成部材を使用することなく故障の検出がで
き、電動パワ−ステアリング装置のモ−タ電流検出手段
の故障による操舵の支障を未然に防止することが可能と
なる。
【0051】そして、モ−タに電流を流してモ−タ電流
検出手段の故障を検出するが、イグニツシヨンキ−をO
Nにした直後にモ−タの角速度ωが零、即ち殆どモ−タ
が回転しない状態において検出することができるから、
操向ハンドルが回転してしまう危険性もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動式パワ−ステアリング装置の構成の概略を
説明する図。
【図2】この発明の実施例の電子制御回路のブロツク
図。
【図3】モ−タ駆動回路の構成の一例を示すブロツク
図。
【図4】モ−タ電流iとモ−タの角速度ωの過渡特性、
及びモ−タ電流iのサンプリング時期を説明する図。
【図5】この発明のフイ−ドバツク制御系を説明するブ
ロツク線図。
【図6】電子制御回路における制御動作を説明するフロ
−チヤ−ト。
【符号の説明】
3 トルクセンサ 10 モ−タ 11 イグニツシヨンキ− 12 車速センサ 13 電子制御回路 21 位相補償器 22 電流指令演算器 23 比較器 24 微分補償器 25 比例演算器 26 積分演算器 27 加算器 31 I.G.キ−ON検出器 32 故障検出器 33 フエ−ルセ−フ処理器 34 フエ−ルリレ− 41 モ−タ駆動回路 42 モ−タ電流検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 119:00 (72)発明者 小岩井 久賀 群馬県前橋市鳥羽町78番地 日本精工株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともステアリングシヤフトに発生
    する操舵トルク信号に基づいてステアリング機構に操舵
    補助力を与えるモ−タの出力を制御する制御手段を備え
    た電動パワ−ステアリング装置の制御装置において、 モ−タ電流検出手段を備え、 前記制御手段は、電流フイ−ドバツク回路の時定数より
    も十分に大きく、且つモ−タの機械的時定数よりも十分
    に小さい所定の時間だけモ−タ電流指令値を設定してモ
    −タ電流を流し、その時のバツテリ電圧の変動を補正し
    た電流制御値の予測値と、モ−タ電流検出手段により検
    出した定常状態におけるモ−タ電流値に基づくモ−タ電
    流制御値の実測値とを比較することにより前記モ−タ電
    流検出手段の故障を判定することを特徴とする電動パワ
    −ステアリング装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記設定される電流指令値は、ステアリ
    ング機構の静止摩擦トルクに対応する電流値以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の電動パワ−ステアリン
    グ装置の制御装置。
JP25271194A 1994-09-22 1994-09-22 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 Expired - Lifetime JP3284786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25271194A JP3284786B2 (ja) 1994-09-22 1994-09-22 電動パワ−ステアリング装置の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25271194A JP3284786B2 (ja) 1994-09-22 1994-09-22 電動パワ−ステアリング装置の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0891240A true JPH0891240A (ja) 1996-04-09
JP3284786B2 JP3284786B2 (ja) 2002-05-20

Family

ID=17241192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25271194A Expired - Lifetime JP3284786B2 (ja) 1994-09-22 1994-09-22 電動パワ−ステアリング装置の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3284786B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1084688A (ja) * 1996-08-20 1998-03-31 Samsung Electron Co Ltd モータの異常状態感知装置及び異常状態感知方法
WO1998033270A1 (fr) 1997-01-23 1998-07-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Systeme de commande pour direction assistee par moteur
WO1999017977A1 (fr) * 1997-10-08 1999-04-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Procede de stockage et de transport de cellulosique, et procede de fabrication de pulpe
WO2003078237A1 (fr) * 2002-03-18 2003-09-25 Nsk Ltd. Dispositif de commande de systeme de direction a assistance electrique
WO2003084798A1 (fr) * 2002-04-10 2003-10-16 Nsk Ltd. Systeme de direction assistee, motorise
US6808043B2 (en) 2002-02-15 2004-10-26 Nsk Ltd. Electric power steering device
JP2006044284A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2006321411A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2010012873A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2015197102A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング フィードポンプを運転するための方法および装置
JP2018150884A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
US20220169307A1 (en) * 2020-11-30 2022-06-02 Steering Solutions Ip Holding Corporation Input power health diagnostic for electric power steering

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001278554A (ja) * 2000-03-29 2001-10-10 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの電磁ブレーキ制御装置
JP2007274849A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nsk Ltd 電動式パワーステアリング装置
JP5423098B2 (ja) * 2008-04-21 2014-02-19 パナソニック株式会社 インバータ装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1084688A (ja) * 1996-08-20 1998-03-31 Samsung Electron Co Ltd モータの異常状態感知装置及び異常状態感知方法
WO1998033270A1 (fr) 1997-01-23 1998-07-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Systeme de commande pour direction assistee par moteur
EP1764905A1 (en) 1997-01-23 2007-03-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Motor-driven power steering control system
US6054827A (en) * 1997-01-23 2000-04-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Controller for motor-driven power steering
US6194792B1 (en) 1997-10-08 2001-02-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Controller for automobile
WO1999017977A1 (fr) * 1997-10-08 1999-04-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Procede de stockage et de transport de cellulosique, et procede de fabrication de pulpe
US6808043B2 (en) 2002-02-15 2004-10-26 Nsk Ltd. Electric power steering device
US6837331B2 (en) 2002-02-15 2005-01-04 Nsk Ltd. Electric power steering device
WO2003078237A1 (fr) * 2002-03-18 2003-09-25 Nsk Ltd. Dispositif de commande de systeme de direction a assistance electrique
US7002313B2 (en) 2002-03-18 2006-02-21 Nsk Ltd. Electric power steering device control apparatus
WO2003084798A1 (fr) * 2002-04-10 2003-10-16 Nsk Ltd. Systeme de direction assistee, motorise
JP4539217B2 (ja) * 2004-07-30 2010-09-08 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
JP2006044284A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2006321411A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4715302B2 (ja) * 2005-05-20 2011-07-06 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2010012873A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2015197102A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング フィードポンプを運転するための方法および装置
JP2018150884A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置
US20220169307A1 (en) * 2020-11-30 2022-06-02 Steering Solutions Ip Holding Corporation Input power health diagnostic for electric power steering

Also Published As

Publication number Publication date
JP3284786B2 (ja) 2002-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3461841B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP3284786B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
EP1336547B1 (en) Electric power steering device
US6268708B1 (en) Control apparatus for electric power steering system
EP1686041A2 (en) Electric power steering device
JP5298478B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3284785B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP2668235B2 (ja) 電動式パワステアリング装置の捩りトルク信号異常検出方法
JPH10167086A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JPH08310417A (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3550978B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3948300B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3598707B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JPH10109655A (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP2003300473A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3385763B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JPH10197367A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JPH0867261A (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3562040B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3171021B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3666244B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JPH08142884A (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JPH0867262A (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JPH08150946A (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3951753B2 (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080308

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090308

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100308

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100308

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110308

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120308

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130308

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130308

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140308

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term