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JPH08142884A - 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワ−ステアリング装置の制御装置

Info

Publication number
JPH08142884A
JPH08142884A JP30569094A JP30569094A JPH08142884A JP H08142884 A JPH08142884 A JP H08142884A JP 30569094 A JP30569094 A JP 30569094A JP 30569094 A JP30569094 A JP 30569094A JP H08142884 A JPH08142884 A JP H08142884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
signal
current
pwm signal
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30569094A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Endo
修司 遠藤
Hiroyuki Kano
広之 狩野
Hisayoshi Koiwai
久賀 小岩井
Hideaki Kawada
秀明 川田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP30569094A priority Critical patent/JPH08142884A/ja
Publication of JPH08142884A publication Critical patent/JPH08142884A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動パワ−ステアリング装置の制御装置にお
いて、電流制御値に対応したデユ−テイ比Dに対応する
最大の電圧をモ−タに印加することができるHブリツジ
を使用したモ−タ制御回路を提供する。 【構成】 変換部30は電流制御値をPWM信号と電流
方向信号に変換し、HブリツジのFET1 〜FET4 の
駆動信号を出力する。FET1 (FET2 )にはデユ−
テイ比DのPWM信号を、FET3 (FET4 )にはデ
ツドタイムΔtを減じたデユ−テイ比(D−Δt)のP
WM信号を出力する。比DのPWM信号の立上がりで信
号HをFET1 に出力、比(D−Δt)のPWM信号を
Δt遅らせた信号LをFET3 に出力する。比(D−Δ
t)のPWM信号の立下がりで信号HをFET3 に出
力、比DのPWM信号の立下がりで信号LをFET1 に
出力し、デツドタイムを含まないPWM信号に対応する
電圧をモ−タに印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動パワ−ステアリ
ング装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用の電動パワ−ステアリング装置
は、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに
発生する操舵トルクと車速を検出し、その検出信号に基
づいてモ−タを駆動して操向ハンドルの操舵力を補助す
るものである。このような電動式パワ−ステアリング装
置では、操舵性能を向上させるため、操舵補助力の決定
にはステアリングシヤフトに発生する操舵トルクや車速
ばかりでなく、モ−タ角速度、モ−タ角加速度などの情
報も使用される。
【0003】従来の電動パワ−ステアリング装置のモ−
タの駆動制御回路は、操舵トルクと車速などに基づいて
演算された制御目標値である電流指令値と、実際のモ−
タ電流値との差に対応した電流制御値を求め、この電流
制御値に応じたパルス幅のパルス幅変調信号(以下PW
M信号という)でFETスイツチング素子を制御するも
ので、以下説明するサイン/マグニチユ−ド方式のモ−
タ制御回路が一般的に利用されており、モ−タ角速度、
モ−タ角加速度などの推定を行うに適した回路とされて
いる。
【0004】サイン/マグニチユ−ド方式のモ−タ制御
回路は、図7に示すように、Hブリツジ型に接続された
第1のア−ムに2個のFETスイツチング素子と第2の
ア−ムに2個のFETスイツチング素子を配置し、第1
のア−ムの第1のスイツチング素子を前記したPWM信
号のデユ−テイ比(FETのゲ−トをON/OFFする
時間比)に基づいて制御してモ−タ印加電圧を変化さ
せ、第2のア−ムの第2のスイツチング素子を電流制御
値の符号により制御してモ−タ電流の方向を決定する。
【0005】即ち、図7の(a)及び(b)に示すモ−
タ制御回路は、Hブリツジの左ア−ムにFET1 とFE
T3 を配置し、右ア−ムにFET2 とFET4 を配置
し、左右のア−ムの中間点にモ−タMを接続する。今、
モ−タMを正方向に回転させるときは、図7(a)に示
すように、電流制御値の符号によりFET2 をOFF、
FET4 をONとし、PWM信号のデユ−テイ比により
FET1 を所定時間ONとすると、バツテリBの正極と
モ−タMの図7(a)で左側端子が導通し、電流は矢印
a方向に流れ、モ−タMは正方向に回転する。モ−タを
負方向に回転させるときは、図7(b)に示すように、
電流制御値の符号によりFET1 をOFF、FET3 を
ONとし、PWM信号のデユ−テイ比によりFET2 を
所定時間ONとすると、バツテリBの正極とモ−タMの
図7(b)で右側端子が導通し、電流は矢印b方向に流
れ、モ−タMは負方向に回転する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなHブリツジを使用したモ−タ制御回路では、PWM
信号のデユ−テイ比に基づいて信号がHからLに切換え
られる時点、或いはLからHに切換えられる時点におい
て、Hブリツジの2つのア−ムが同時に導通して、例え
ば図7(a)に示すように矢印a方向の電流と、モ−タ
に生ずる逆起電力による矢印bb方向の電流が同時に流
れ、短絡するという不都合がある。このため、ア−ムの
短絡を防止するようにPWM信号の切換え時点にデツド
タイムを設けることが提案されている。
【0007】即ち、図7(a)に示すように、モ−タM
を正方向に回転させるため、各FETのON、OFFが
設定されたときは、図8に示すように、FET1 に対し
てはPWM信号の立上がりエツジに対してデツドタイム
Δtだけ遅れた時点で駆動信号Hを出力し、PWM信号
の立下がりエツジで駆動信号Lを出力する。また、FE
T3 に対してはPWM信号の立上がりエツジで駆動信号
Lを出力し、PWM信号の立下がりエツジに対してデツ
ドタイムΔtだけ遅れた時点で駆動信号Hを出力する。
【0008】今、図8に示すようにPWM信号がL、F
ET1 の駆動信号がLで、FET3の駆動信号がHの状
態において、PWM信号がHとなると、PWM信号の立
上がりエツジによりまずFET3 の駆動信号がLとな
り、矢印bb方向の電流が流れなくなる。この後、デツ
ドタイムΔtだけ遅れた時点でFET1 に対して駆動信
号Hが出力され、矢印a方向の電流が流れるようにな
る。
【0009】次に、PWM信号の立下がりエツジでは、
FET1 の駆動信号はLとなり、矢印a方向の電流が流
れなくなり、この後、デツドタイムΔtだけ遅れた時点
でFET3 に対して駆動信号Hが出力される。これによ
り、Hブリツジの2つのア−ムが同時に導通して矢印a
方向の電流と矢印bb方向の電流が同時に流れ、短絡す
るという不都合を回避することができる。
【0010】なお、モ−タMを負方向に回転させるとき
は、FET1 をOFF、FET3 をONとし、FET2
及びFET4 を前記FET1 、FET3 と同様に駆動す
るが、その動作は前記と同様であるから、ここでは説明
を省く。
【0011】上記したように、デツドタイムを設けるこ
とでア−ムの短絡を防止することはできる。しかし上記
したようにデツドタイムを設けた場合は、それだけFE
T1(FET2 )を駆動する時間幅が減少し、実際にモ
−タに印加される電圧が減少する。
【0012】デユ−テイ比が100%に達していない場
合、電流フイ−ドバツク制御によりこの電圧の減少によ
る影響は補正される。即ち、電流指令値と実際にモ−タ
に流れる電流値が一致するように電流フイ−ドバツク制
御器によりデユ−テイ比が再定義されるからである。し
かしながら、デユ−テイ比が100%に達した時は、そ
れ以上デユ−テイ比の補正はできないため、実際にモ−
タに印加される電圧の最大値は減少する。
【0013】モ−タに印加される電圧の最大値Vmax
は、以下の式で表わされる。
【0014】Vmax =(PWM信号の周期−Δt)・V
BAT /PWM信号の周期 ここで、Δtはデツドタイム、VBAT はバツテリ電圧を
示す。
【0015】即ち、操舵トルクや車速に基づいて操舵補
助力に応じたPWM信号を演算し、演算したPWM信号
に基づいて上記モ−タ制御回路を駆動しようとしても、
PWM信号で規定する時間に対応する電圧よりも少ない
電圧しかモ−タに印加できないという結果となる。
【0016】デツドタイムによるモ−タ印加電圧の最大
値の減少を補うためには、PWM信号の立上がり、立下
がりに要する時間幅を小さくすること、即ちPWM信号
の立上がりエツジ、立下がりエツジを鋭くすることが考
えられる。しかし、このようにするとラジオノイズが発
生して自動車ラジオに雑音が混入してしまう。ラジオノ
イズの発生を抑えるためには、PWM信号の周期の1/
10程度のデツドタイムを設定することが必要となり、
十分にモ−タ印加電圧の減少を補うことができない。
【0017】このほか、デツドタイムによるモ−タ印加
電圧の最大値の減少を補うためには、モ−タの端子間抵
抗Rを小さく設定することが考えられる。しかし、モ−
タの端子間抵抗Rを小さくすることはモ−タを大形化す
ることを意味し、結果としてモ−タの慣性の増加につな
がり、電動パワ−ステアリング装置として好ましいこと
ではない。この発明は上記課題を解決することを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、少なくともステアリングシヤフトに発生
する操舵トルク信号に基づいて演算された電流指令値と
検出されたモ−タ電流値から演算した電流制御値に基づ
いて、ステアリング機構に操舵補助力を与えるモ−タの
出力を制御する電動パワ−ステアリング装置の制御装置
において、Hブリツジ型に接続された第1及び第2の2
つのア−ムにそれぞれ第1及び第2の2個のスイツチン
グ素子を配置したモ−タ制御回路と、前記電流制御値を
パルス幅変調方式で制御した制御信号により前記モ−タ
制御回路の第1のア−ムの第1のスイツチング素子を制
御してモ−タ印加電圧を変化させると共に、前記電流制
御値の符号により前記モ−タ制御回路の第2のア−ムの
第2のスイツチング素子を制御してモ−タ電流の方向を
制御する制御手段を備え、前記制御手段は、第1のア−
ムの第1のスイツチング素子を前記制御信号のパルスに
一致させて駆動し、第1のア−ムの第2のスイツチング
素子を前記制御信号のパルスより時間遅れのある狭いパ
ルス幅のパルスにより駆動することを特徴とする。
【0019】
【作用】電流制御値をパルス幅変調方式で制御した制御
信号により制御される第1のア−ムの第1のスイツチン
グ素子は制御信号のパルスに一致させて駆動され、第1
のア−ムの第2のスイツチング素子は制御信号のパルス
より時間遅れのある狭いパルス幅のパルスにより駆動さ
れるから、電流制御値に対応した電圧をモ−タに印加す
ることができ、且つ、Hブリツジの2つのア−ムが同時
に導通して短絡することがない。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
図1は、この発明を実施するに適した電動パワ−ステア
リング装置の構成の概略を説明する図で、操向ハンドル
1の軸2は減速ギア4、ユニバ−サルジョイント5a、
5b、ピニオンラツク機構7を経て操向車輪のタイロツ
ド8に結合されている。軸2には操向ハンドル1の操舵
トルクを検出するトルクセンサ3が設けられており、ま
た、操舵力を補助するモ−タ10がクラツチ9、減速ギ
ア4を介して軸2に結合している。
【0021】パワ−ステアリング装置を制御する電子制
御回路13は、バツテリ14からイグニツシヨンキ−1
1を経て電力が供給される。電子制御回路13は、トル
クセンサ3で検出された操舵トルクと車速センサ12で
検出された車速に基づいて電流指令演算を行い、演算さ
れた電流指令値に基づいてモ−タ10に供給する電流を
制御する。
【0022】クラツチ9は電子制御回路13により制御
される。クラツチ9は通常の動作状態では結合してお
り、電子制御回路13によりパワ−ステアリング装置の
故障と判断された時、及び電源がOFFとなつている時
に切離される。
【0023】図2は、電子制御回路13のブロツク図で
ある。この実施例では電子制御回路13は主としてCP
Uから構成されるが、ここではそのCPU内部において
プログラムで実行される機能を示してある。例えば、位
相補償器21は独立したハ−ドウエアとしての位相補償
器21を示すものではなく、CPUで実行される位相補
償機能を示す。なお、電子制御回路13をCPUで構成
せず、これらの機能要素をそれぞれ独立したハ−ドウエ
ア(電子回路)で構成できることは言うまでもない。
【0024】以下、電子制御回路13の機能と動作を説
明する。トルクセンサ3から入力された操舵トルク信号
は、位相補償器21で操舵系の安定を高めるために位相
補償され、電流指令演算器22に入力される。また、車
速センサ12で検出された車速も電流指令演算器22に
入力される。
【0025】電流指令演算器22は、入力されたトルク
信号と車速信号に基づいて所定の演算式によりモ−タ1
0に供給する電流の制御目標値である電流指令値Iを決
定する。
【0026】比較器23、微分補償器24、比例演算器
25、積分演算器26及び加算器27から構成される回
路は、実際のモ−タ電流値iが電流指令値Iに一致する
ようにフイ−ドバツク制御を行う回路である。
【0027】比例演算器25では、電流指令値Iと実際
のモ−タ電流値iとの差に比例した比例値が出力され
る。さらに比例演算器25の出力信号はフイ−ドバツク
系の特性を改善するため積分演算器26において積分さ
れ、差の積分値の比例値が出力される。
【0028】微分補償器24では、電流指令演算器22
で演算された電流指令値Iに対する実際にモ−タに流れ
るモ−タ電流値iの応答速度を高めるため、電流指令値
Iの微分値が出力される。
【0029】微分補償器24から出力された電流指令値
Iの微分値、比例演算器25から出力された電流指令値
と実際のモ−タ電流値iとの差に比例した比例値及び積
分演算器26から出力された積分値は加算器27におい
て加算演算され、演算結果である電流制御値Eがモ−タ
駆動信号としてモ−タ駆動回路41に出力される。
【0030】次に、この発明によるHブリツジを使用し
たモ−タ制御回路と、デツドタイムの設定について説明
する。
【0031】図3は、この発明によるモ−タ駆動回路4
1の構成の第1実施例を示すもので、図4はその動作の
タイミングを説明するタイミングチヤ−トである。図3
において、30は変換部で、加算器27から入力された
電流制御値Eを、PWM信号と電流方向信号に変換し、
Hブリツジの左ア−ムのFET1 、FET3 、右ア−ム
のFET2 、FET4 を駆動する信号を出力する回路で
あつて、FET1 (FET2 )にはデユ−テイ比DのP
WM信号を、また、FET3 (FET4 )にはデユ−テ
イ比DからデツドタイムΔtを減じたデユ−テイ比(D
−Δt)のPWM信号を出力する(図4参照)。
【0032】33a、34a、33b、34bはそれぞ
れFET1 、FET3 、FET2 、FET4 を駆動する
ゲ−ト回路である。また、31、32は変換部30から
出力されるデユ−テイ比(D−Δt)のPWM信号の立
ち上がりエツジを所定のデツドタイムΔtだけ遅らせて
出力するデツドタイム回路である。
【0033】次に、この回路の動作を図3の回路図及び
図4のタイミングチヤ−トにより説明する。ここでは、
モ−タMを正方向に回転させるものとして説明する。変
換部30は入力された電流制御値Eを変換してPWM信
号と電流方向信号を得る。そして、電流方向信号に基づ
いてゲ−ト回路33b及び34bを駆動し、FET2を
OFF、FET4 をONに設定する。
【0034】図4のタイミングチヤ−トに示すように、
デユ−テイ比DのPWM信号の立上がりエツジでゲ−ト
回路33aを駆動して駆動信号HをFET1 に出力する
と共に、デユ−テイ比(D−Δt)のPWM信号の立上
がりエツジをデツドタイム回路31で処理してデツドタ
イムΔtだけ遅らせて出力し、ゲ−ト回路34aを駆動
して、信号の立上がりエツジからデツドタイムΔtだけ
遅らせた時点で駆動信号LをFET3 に出力する。
【0035】次に、デユ−テイ比(D−Δt)のPWM
信号の立下がりエツジでゲ−ト回路34aを駆動して駆
動信号HをFET3 に出力し(PWM信号の立下がりエ
ツジではデツドタイム回路31の作動が禁止されてい
る)、デユ−テイ比DのPWM信号の立下がりエツジで
ゲ−ト回路33aを駆動して駆動信号LをFET1 に出
力する。
【0036】これにより、FET1 はデユ−テイ比Dの
PWM信号で駆動され、駆動時間にはデツドタイムΔt
が含まれないから、操舵トルクや車速に基づいて演算し
たPWM信号で規定するデユ−テイ比Dに対応する最大
の電圧をモ−タに印加することができ、デツドタイムに
よるモ−タ印加電圧の減少がない。
【0037】モ−タMを負方向に回転させる場合も同様
であり、この場合は、FET1 をOFF、FET3 をO
Nに設定すると共に、FET2 、FET4 をそれぞれ前
記したFET1 、FET3 のように駆動することで達成
される。
【0038】図5は、この発明によるモ−タ駆動回路4
1の構成の第2実施例を示す。30は変換部で、加算器
27から入力された電流制御値EをPWM信号と電流方
向信号に変換し、Hブリツジの左ア−ムのFET1 、F
ET3 、右ア−ムのFET2、FET4 を駆動する信号
を出力する回路で、FET1 、FET2 、FET3 、F
ET4 に対し、デユ−テイ比DからデツドタイムΔtを
減じたデユ−テイ比(D−Δt)のPWM信号を出力す
る。
【0039】また、35、37は、変換部30から出力
されるデユ−テイ比(D−Δt)のPWM信号の立ち下
がりエツジを所定のデツドタイムΔtだけ遅らせて出力
するデツドタイム回路、36、38は変換部30から出
力されるデユ−テイ比(D−Δt)のPWM信号の立ち
上がりエツジを所定のデツドタイムΔtだけ遅らせて出
力するデツドタイム回路である。
【0040】次に、この回路の動作を図5の回路図及び
図6のタイミングチヤ−トにより説明する。ここでは、
モ−タMを正方向に回転させるものとして説明する。変
換部30は入力された電流制御値Eを変換してPWM信
号と電流方向信号を得る。そして、電流方向信号に基づ
いてゲ−ト回路33b及び34bを駆動し、FET2を
OFF、FET4 をONに設定する。
【0041】図6のタイミングチヤ−トに示すように、
デユ−テイ比(D−Δt)のPWM信号の立上がりエツ
ジでゲ−ト回路33aを駆動して駆動信号HをFET1
に出力すると共に(PWM信号の立上がりエツジではデ
ツドタイム回路35の作動が禁止されている)、デユ−
テイ比(D−Δt)のPWM信号の立上がりエツジをデ
ツドタイム回路36で処理してデツドタイムΔtだけ遅
らせて出力し、ゲ−ト回路34aを駆動して、PWM信
号の立上がりからデツドタイムΔtだけ遅らせた時点で
駆動信号LをFET3 に出力する。
【0042】次に、デユ−テイ比(D−Δt)のPWM
信号の立下がりエツジでゲ−ト回路34aを駆動して駆
動信号HをFET3 に出力し(PWM信号の立下がりエ
ツジではデツドタイム回路36の作動が禁止されてい
る)、デユ−テイ比(D−Δt)のPWM信号の立下が
りエツジをデツドタイム回路35で処理してデツドタイ
ムΔtだけ遅らせて出力し、ゲ−ト回路33aを駆動し
て、PWM信号の立下がりからデツドタイムΔtだけ遅
らせた時点で駆動信号LをFET1 に出力する。
【0043】これにより、FET1 はデユ−テイ比Dの
PWM信号で駆動され、駆動時間にはデツドタイムΔt
が含まれないから、操舵トルクや車速に基づいて演算し
たPWM信号で規定するデユ−テイ比Dに対応する最大
の電圧をモ−タに印加することができ、デツドタイムに
よるモ−タ印加電圧の減少がない。
【0044】モ−タMを負方向に回転させる場合も同様
であり、この場合は、FET1 をOFF、FET3 をO
Nに設定すると共に、FET2 、FET4 をそれぞれ前
記したFET1 、FET3 のように駆動することで達成
される。
【0045】なお、Hブリツジを構成するFETを駆動
するとき上記のようにデツドタイムを設定すると、モ−
タに生ずる逆起電力の方向と印加する電圧の電流の方向
が異なる領域では、図9に示すように最大デユ−テイ比
で(0、−Δt/T)の非連続な非線形領域を生ずる。
ここでTはPWM信号の周期を示す。操向ハンドルを切
つた後、セルフアライニングトルクにより操向ハンドル
が中立位置に戻されるような場合、このような非線形領
域を通過する可能性があるが、Δt/Tは十分に小さ
く、制御上の問題はない。
【0046】なお、上記実施例においては、FETを駆
動するPWM信号に、デユ−テイ比DのPWM信号と、
デユ−テイ比DよりもデツドタイムΔtだけ時間の短い
デユ−テイ比(D−Δt)のPWM信号とを使用してい
るが、このようなパルスはデユ−テイ比Dとデツドタイ
ムΔtの値が与えられれば、制御回路を構成するCPU
において自在に形成することが可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の電動パ
ワ−ステアリング装置の制御装置は、電流制御値をパル
ス幅変調方式で変調した制御信号により制御される第1
のア−ムの第1のスイツチング素子は制御信号のパルス
に一致させて駆動され、第1のア−ムの第2のスイツチ
ング素子は制御信号のパルスより時間遅れのある狭いパ
ルス幅のパルスにより駆動されるから、電流制御値に対
応するパルス幅変調制御信号のデユ−テイ比Dに対応す
る最大の電圧をモ−タに印加することができ、且つ、H
ブリツジの2つのア−ムが同時に導通して短絡すること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動式パワ−ステアリング装置の構成の概略を
説明する図。
【図2】この発明の実施例の電子制御回路のブロツク
図。
【図3】モ−タ駆動回路の第1実施例の構成を示す回路
ブロツク図。
【図4】図3に示すモ−タ駆動回路のスイツチング素子
の駆動タイミングを説明するタイミングチヤ−ト。
【図5】モ−タ駆動回路の第2実施例の構成を示す回路
ブロツク図。
【図6】図5に示すモ−タ駆動回路のスイツチング素子
の駆動タイミングを説明するタイミングチヤ−ト。
【図7】従来のモ−タ駆動回路の動作を説明する回路
図。
【図8】従来のモ−タ駆動回路ののスイツチング素子の
駆動タイミングを説明するタイミングチヤ−ト。
【図9】モ−タの発生する逆起電力の方向と印加する電
圧の電流の方向が異なる非線形領域を説明する図。
【符号の説明】
3 トルクセンサ 10 モ−タ 11 イグニツシヨンキ− 12 車速センサ 13 電子制御回路 21 位相補償器 22 電流指令演算器 23 比較器 24 微分補償器 25 比例演算器 26 積分演算器 27 加算器 30 変換部 33a、33b、34a、34b ゲ−ト回路 31、32、35、36、37、38 デツドタイム回
路 41 モ−タ駆動回路 42 モ−タ電流検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 秀明 群馬県前橋市鳥羽町78番地 日本精工株式 会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともステアリングシヤフトに発生
    する操舵トルク信号に基づいて演算された電流指令値と
    検出されたモ−タ電流値から演算した電流制御値に基づ
    いて、ステアリング機構に操舵補助力を与えるモ−タの
    出力を制御する電動パワ−ステアリング装置の制御装置
    において、 Hブリツジ型に接続された第1及び第2の2つのア−ム
    にそれぞれ第1及び第2の2個のスイツチング素子を配
    置したモ−タ制御回路と、 前記電流制御値をパルス幅変調方式で制御した制御信号
    により前記モ−タ制御回路の第1のア−ムの第1のスイ
    ツチング素子を制御してモ−タ印加電圧を変化させると
    共に、前記電流制御値の符号により前記モ−タ制御回路
    の第2のア−ムの第2のスイツチング素子を制御してモ
    −タ電流の方向を制御する制御手段を備え、 前記制御手段は、第1のア−ムの第1のスイツチング素
    子を前記制御信号のパルスに一致させて駆動し、第1の
    ア−ムの第2のスイツチング素子を前記制御信号のパル
    スより時間遅れのある狭いパルス幅のパルスにより駆動
    することを特徴とする電動パワ−ステアリング装置の制
    御装置。
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