JP4715302B2 - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents
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Description
t=(R−R20)/α+20 …………(1)
ここで、αはモータ巻線の温度係数である。
そこで、本発明では、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、モータ電流検出回路の異常を確実に検出して、電動機の温度を正確に推定することができる電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することを目的としている。
また、モータ電流検出回路の異常を、操舵トルク検出部で検出した操舵トルクと駆動制御部から出力されるパルス幅変調信号のデューティ比とに基づいて検出することにより、モータ電流がハンチング状態となっていることを正確に検出することができるという効果が得られる。
図1は、本発明の一実施形態を示す概略構成図であって、図中、1は、ステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルク検出手段としての操舵トルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。この操舵補助機構10は、出力軸2bに連結した減速ギヤ11と、この減速ギヤ10に連結された操舵補助力を発生する電動機としての電動モータ12とを備えている。
また、電動モータ12には一方の入力側が抵抗R3及びダイオードDOを介して電源Vigが接続されると共に、他方の入力側が抵抗R4を経て接地されている。抵抗R3,R4は電動モータ12の端子間抵抗Rmに比べ非常に大きな値に設定されており、電動モータ12の入力側端子とダイオードDOとの接続点からモータ端子電圧Vmが得られる。
さらに、マイクロコンピュータ16には、トルクセンサ3で検出したトルク検出値T、モータ電流検出回路19で検出したモータ電流検出値IMD、モータ端子電圧Vm及びモータ角速度推定回路20で推定したモータ角速度ωが夫々A/D変換器21、22、23及び24でデジタル値に変換されて入力される。
このステップS27では、異常判定フラグAFを“1”にセットしてから異常検出処理を終了する。
R=D・Vb/IMD …………(2)
R=D・Vb/IMP …………(3)
t=(R−R20)/α+20 …………(4)
ここで、R20は20℃におけるモータ端子間抵抗値、αはモータ巻線の温度係数である。
次いでステップS40に移行して、ステップS39で算出したモータ温度推定値tが予め設定した第1の設定値ts1以上であるか否かを判定し、t<ts1であるときには、モータ温度が低いものと判断して指令値制限値ILIM を最大値IMAX に設定してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
この図5、図7及び図8の処理において、図5の処理と操舵補助機構10とで駆動制御部が構成され、図7の処理が異常検出部に対応し、図5のステップS5及びS6の処理と図8の処理とが異常制御部に対応している。
今、車両の使用を開始するために、キースイッチをオン状態とすることにより、コントローラ14に電源が投入されて、マイクロコンピュータ16の中央処理装置32で図5、図7及び図8の処理が実行開始される。
このとき、図7の異常検出処理で、モータ電流検出回路19が正常であると判断されて異常判定フラグAFが“0”にリセットされているときには、図8のモータ保護処理でステップS31からステップS32〜S33を経てステップS34に移行して、モータ電流検出回路19から出力されるモータ電流検出値IMDに基づいて前記(1)式の演算を行ってモータ端子間抵抗Rを算出し、算出したモータ端子間抵抗Rに基づいて前記(3)式の演算を行ってモータ温度推定値tを算出する。
そして、算出されるモータ温度推定値tが第1の設定値ts1未満であるときには電動モータ12の温度が低く正常状態であるものと判断してステップS41に移行して指令電流制限値ILIM として最大電流値IMAX が設定される。
したがって、図5の操舵補助制御処理で、操舵トルクセンサ3で検出した操舵トルク検出値TからオフセットトルクT0 を減算して操舵トルクTsを算出し(ステップS2)、次いで車速センサ14から車速検出値Vを読込み(ステップS3)、操舵トルクTsと車速検出値Vとに基づいて図6に示す操舵補助指令値算出マップを参照して操舵補助指令値IM *を算出する(ステップS4)。
このとき、車両が停車している状態でステアリングホイール1を操舵する所謂据え切り状態では、図6に示す操舵補助指令値算出マップの特性線の勾配が大きいことにより、小さい操舵トルクTsで大きな操舵補助指令値IM *を算出するので、電動モータ12で大きな操舵補助力を発生して軽い操舵を行うことができる。
このように異常判定フラグAFが“1”にセットされると、図8のモータ保護処理で、モータ電流検出回路19のモータ電流検出値IM に代えて操舵補助指令値IM *をモータ電流推定値IMPとして設定し、このモータ電流推定値IMPとバッテリ電圧Vbとデューティ比とに基づいて前記(2)式の演算を行ってモータ端子間抵抗Rを算出し、算出したモータ端子間抵抗Rに基づいて前記(3)式の演算を行うことにより、モータ温度推定値tを算出する。
なお、上記実施形態においては、モータ推定温度tに基づいて指令値制限値ILIM を設定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、操舵補助指令値IM *に制御ゲインGiを乗算した値を補正操舵補助指令値IMAとして算出し、この補正操舵補助指令値IMAに基づいて電流フィードバック制御(図5のステップS7以降の処理)を行うと共に、電流制御ゲインGiを電動モータ12が過熱状態ではないときに100%とし、電動モータ12が過熱状態であるときにそのときの最大値が指令値制限値ILIM 又はその近傍の値となるように制御ゲインGiを減少設定するようにしてもよい。この場合には、モータ電流全体が制限されることになるので、電動モータ12の過熱を大幅に抑制することができる。
Claims (5)
- 車両の操舵系に対して操舵補助力を付与する電動機を備えた操舵補助制御機構と、前記操舵系に伝達される操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、前記電動機の駆動電流を検出するモータ電流検出回路と、前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクに基づいて操舵補助指令値を算出し、当該操舵補助指令値及び前記モータ電流検出回路で検出した駆動電流検出値に基づいて前記電動機を駆動制御する駆動制御部とを備えた電動パワーステアリング装置の制御装置であって、
前記モータ電流検出回路の異常を検出する異常検出部と、該異常検出回路でモータ電流検出回路の異常を検出したときに、前記操舵補助指令値に基づいて前記電動機のモータ電流推定値を算出するモータ電流推定部と、該モータ電流推定部で推定したモータ電流推定値に基づいて前記操舵補助指令値を抑制して過熱保護しながら電動機を駆動制御する異常制御部とを備え、
前記駆動制御部は、前記操舵補助指令値及び前記駆動電流検出値に基づくデューティ比のパルス幅変調信号によって前記電動機を駆動制御するように構成され、前記異常検出部は、前記操舵トルク検出部で検出した操舵トルクと前記パルス幅変調信号のデューティ比とに基づいて前記モータ電流検出回路の異常を検出するように構成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。 - 前記異常検出部は、前記操舵トルクが低トルク設定値以下であり、且つ前記パルス幅変調信号のデューティ比が設定値以上であるときに、前記モータ電流検出回路が異常であると判断することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
- 車両の車速を検出する車速検出部を有し、前記駆動制御部は、前記操舵トルク検出値と前記車速とをもとに操舵補助指令値を算出する制御マップを参照して操舵補助指令値を算出するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
- 前記異常制御部は、前記モータ電流推定部で推定したモータ電流推定値、前記前記デューティ比及びバッテリ電圧に基づいて前記電動モータの端子間抵抗を算出し、算出した端子間抵抗に基づいてモータ温度を推定し、推定したモータ温度に基づいて指令値制限値を算出し、算出した指令値制限値に基づいて前記操舵補助指令値を制限するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
- 前記駆動制御部は、操舵補助指令値に制御ゲインを乗算した値を補正操舵補助指令値として算出し、当該補正操舵補助指令値に基づいて前記電動機を駆動制御するように構成され、前記異常制御部は、前記モータ電流推定部で推定したモータ電流推定値、前記デューティ比及びバッテリ電圧に基づいて前記電動モータの端子間抵抗を算出し、算出した端子間抵抗に基づいてモータ温度を推定し、算出したモータ温度に基づいて前記制御ゲインを減少設定するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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