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JPH08311275A - シリンジ用の樹脂組成物 - Google Patents

シリンジ用の樹脂組成物

Info

Publication number
JPH08311275A
JPH08311275A JP14677495A JP14677495A JPH08311275A JP H08311275 A JPH08311275 A JP H08311275A JP 14677495 A JP14677495 A JP 14677495A JP 14677495 A JP14677495 A JP 14677495A JP H08311275 A JPH08311275 A JP H08311275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
resin composition
static friction
syringe
propylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14677495A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Udagawa
博之 宇田川
Koji Okada
廣治 岡田
Hidehiko Funaoka
英彦 船岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Sekiyu Kagaku KK, Tonen Chemical Corp filed Critical Tonen Sekiyu Kagaku KK
Priority to JP14677495A priority Critical patent/JPH08311275A/ja
Publication of JPH08311275A publication Critical patent/JPH08311275A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射性滅菌処理後においても、優れた摺動性
及び透明性を有するシリンジ用の樹脂組成物を提供す
る。 【構成】 (a) 厚さを1mmとしたときのヘイズ値が5
0%以下であるプロピレン−エチレンランダム共重合体
と、(b) 飽和脂肪酸モノアミドと、(c) 紫外線吸収剤及
び/又は紫外線安定化剤とからなる樹脂組成物であっ
て、樹脂組成物どうしの静止摩擦係数が0.3以下であ
り、かつγ線照射後の樹脂組成物どうしの静止摩擦係数
が0.4以下であることを特徴とするシリンジ用の樹脂
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンジ用の樹脂組成
物に関し、特に放射性滅菌処理後においても、優れた摺
動性及び透明性を有するシリンジ用の樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリプ
ロピレン系樹脂は、耐熱性、耐薬品性、加工性等に優れ
ているため、従来よりフィルム成形、ブロー成形等の成
形法に広く使用され、その用途には医療器具、理科学実
験器具等も含まれる。しかしながら、ポリプロピレン樹
脂組成物をシリンジに用いた場合には、摺動性が十分で
ないという問題があった。
【0003】摺動性を付与するために、成形品にシリコ
ンオイルを塗布したり、その他の摺動性に優れている材
料を被覆するなどの2次加工が行われている。しかしな
がら、シリコンオイルを塗布した製品は表面外観や安全
性の点から好ましくない。また成形後にフッ素樹脂コー
ティング等の2次加工を行うと、作業工程が煩雑にな
り、製造コストが高くなるという問題がある。さらにオ
レイン酸アミド等の滑剤を樹脂に添加して、摺動性を付
与する方法が挙げられるが、このような樹脂組成物から
得られた成形品は、γ線を照射すると摺動性が著しく低
下するという問題がある。
【0004】従って、本発明の目的は、放射性滅菌処理
後においても、優れた摺動性及び透明性を有するシリン
ジ用の樹脂組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題に鑑み鋭意研
究の結果、本発明者等はポリオレフィン系樹脂に、特定
の化合物を配合することにより、摺動性に著しく優れた
シリンジ用の樹脂組成物が得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明のシリンジ用の樹脂組成
物は、(a) 厚さを1mmとしたときのヘイズ値が50%
以下であるプロピレン−エチレンランダム共重合体と、
(b)飽和脂肪酸モノアミドと、(c) 紫外線吸収剤及び/
又は紫外線安定化剤とからなる樹脂組成物であって、樹
脂組成物どうしの静止摩擦係数が0.3以下であり、か
つγ線照射後の樹脂組成物どうしの静止摩擦係数が0.
4以下であることを特徴とする。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。 [1] シリンジ用の樹脂組成物の各成分 (A) ポリオレフィン系樹脂 本発明に用いるポリオレフィン系樹脂は、プロピレン−
エチレンランダム共重合体単独か、それとその他のポリ
オレフィンとの混合物である。
【0008】(a) プロピレン−エチレンランダム共重合
体単独の場合 プロピレン−エチレンランダム共重合体は、プロピレン
とエチレンとを共存させて共重合したもので、その共重
合体のエチレン含有量は、0.1〜10重量%が好まし
く、特に0.5〜5重量%が好ましい。エチレン含有量
が0.1重量%未満の場合には共重合体中のランダム性
が失われ、一方10重量%を越えると機械強度が低下す
る。
【0009】またプロピレン−エチレンランダム共重合
体の厚さを1mmとしたときのヘイズ値(ASTM D
1003−61に準拠)が50%以下、好ましくは40
%以下、さらに好ましくは20%以下であり、透明性を
有するものである。さらにプロピレン−エチレンランダ
ム共重合体のメルトフローレート(MFR、230℃、
2.16kgで測定)は、0.1〜100g/10分が
好ましく、特に0.5〜80g/10分が好ましい。M
FRが0.1g/10分未満の場合には成形性が低く、
一方100g/10分を越えると機械強度が低下する。
【0010】プロピレン−エチレンランダム共重合体の
製造方法は特に限定はされないが、立体規則性触媒の存
在下で、プロピレンとエチレンとを同時に供給する気相
重合法を適用すことにより得られる。立体規則性触媒と
しては、三塩化チタン、四塩化チタン、トリクロロエト
キシチタン等のハロゲン化チタン化合物、前記ハロゲン
化チタン化合物とハロゲン化マグネシウムに代表される
マグネシウム化合物との接触物等の遷移金属成分とアル
キルアルミニウム化合物又はそれらのハロゲン化物、水
素化物、アルコキシド等の有機金属成分との2成分系触
媒、さらにそれらの成分に窒素、炭素、リン、硫黄、酸
素、ケイ素等を含む電子供与性化合物を加えた3成分系
触媒がある。
【0011】(b) 混合物の場合 ポリオレフィン系樹脂として、プロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体とその他のポリオレフィンとの混合物を
用いる場合には、上述のプロピレン−エチレンランダム
共重合体の含有量は50%以上、好ましくは60%以上
である。プロピレン−エチレンランダム共重合体の割合
が50%未満では、機械強度が低下する。また混合する
ポリオレフィンのヘイズ値(厚さ:1mm)が50%以
下、好ましくは40%以下、さらに好ましくは20%以
下であり、透明性を有するものである。
【0012】プロピレン−エチレンランダム共重合体と
混合するその他のポリオレフィンは、特に限定されない
が、プロピレン単独重合体、高密度ポリエチレン、低密
度ポリエチレンまたはこれらの混合物等を用いるのが好
ましい。
【0013】プロピレン単重合体を用いる場合には、成
形性及び機械強度の観点から、MFRは、0.1〜10
0g/10分が好ましく、特に0.5〜80g/10分
が好ましい。プロピレン単重合体の製造方法は、特に限
定されないが、立体規則性触媒の存在下で、立体規則性
触媒を使用する重合法が好ましい。立体規則性触媒とし
ては、三塩化チタン、四塩化チタン、トリクロロエトキ
シチタン等のハロゲン化チタン化合物、前記ハロゲン化
チタン化合物とハロゲン化マグネシウムに代表されるマ
グネシウム化合物との接触物等の遷移金属成分とアルキ
ルアルミニウム化合物又はそれらのハロゲン化物、水素
化物、アルコキシド等の有機金属成分との2成分系触
媒、更にそれらの成分に窒素、炭素、リン、硫黄、酸
素、ケイ素等を含む電子供与性化合物を加えた3成分系
触媒が挙げられる。
【0014】高密度ポリエチレンは、密度が0.940
g/cm3 以上、好ましくは0.945〜0.960g
/cm3 のエチレンから誘導される繰り返し単位を主な
重合成分とするポリマーである。高密度ポリエチレン
は、例えばエチレンをチーグラー触媒の存在下で、低圧
法により重合することにより得ることができる。
【0015】低密度ポリエチレンは、密度が0.940
g/cm3 未満、好ましくは0.935g/cm3 以下
のエチレンから誘導される繰り返し単位を主な重合成分
とするポリマーである。低密度ポリエチレンは、例えば
エチレンをチーグラー触媒の存在下で、中・高圧法によ
り重合することにより得ることができる。
【0016】このような高密度ポリエチレン及び低密度
ポリエチレンのメルトインデックス(MI、190℃、
2.16kgで測定)は、5〜30g/10分が好まし
く、特に8〜20g/10分が好ましい。
【0017】(B) 飽和脂肪酸モノアミド 本発明に用いる飽和脂肪酸モノアミドとしては、脂肪酸
部分の炭素数が8〜40である飽和脂肪酸モノアミドが
好ましく、これらは単独で用いても併用してもよい。な
お、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等の不飽和脂肪
酸モノアミドを用いた場合には、放射線照射及び熱処理
後において、摺動性が著しく低下する。また飽和脂肪酸
モノアミドの融点は85℃以上であるのが好ましく、9
0〜110℃がより好ましい。分子量は180以上であ
るのが好ましく、190〜350がより好ましい。ただ
し、2種以上の飽和脂肪酸モノアミドを使用する場合、
分子量として平均分子量を用いる。このような飽和脂肪
酸モノアミドとしては、パルミチン酸アミド、ステアリ
ン酸アミド、ベヘン酸アミド等が挙げられる。
【0018】(C) 紫外線吸収剤及び紫外線安定化剤 本発明に用いる紫外線吸収剤は、ベンゾフェノン系、ベ
ンゾトリアゾール系、サリチレート系、置換アクリロニ
トリル系、各種金属塩、金属キレート、トリアジン系等
の紫外線吸収剤が好ましい。例えば、2−ヒドロキシ−
4−n−オクトキシ−ベンゾフェノン、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル−フェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0019】紫外線安定化剤は、ヒンダードアミン系耐
光・耐候安定剤等が好ましく、特にピペリジン構造を有
するヒンダードアミン系耐光・耐候安定剤が好ましい。
例えば4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン、ビス−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−N−メチルピペリジル)セバケート、ジ−
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)−2−n−ブチル−2−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス−(2,
2,6,6−テトラメチル−4−カルボニルオキシピペ
リジノ)−p−ジメチルベンジル、2,2,4,4−テ
トラメチル−7−オキサ−3,20−ジアザ−21−オ
キソ−ジスピロ[ 5・1・9・19] ヘネイコサン、ビ
ス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)セバケート、ジメチルスクシネート・2−(4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリ
ジル)エタノール縮合物及びポリ[ {6−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)イミノ}−1,3,5−
トリアジン−2,4−ジイル−{4−(2,2,6,6
−テトラメチルピペリジル)イミノ}−ヘキサメチレン
−{4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)
イミノ}] が挙げられる。これらの中では、特にビス−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート及びジメチルスクシネート・2−(4−ヒドロ
キシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジ
ル)エタノール縮合物が好ましい。
【0020】(D) その他の添加剤 本発明のシリンジ用の樹脂組成物には、その用途に応じ
てリン系、フェノール系、硫黄系の酸化防止剤、熱安定
剤、中和剤、ソルビトール系、有機アルミニウム系また
はリン酸塩系の造核剤、顔料、染料、充填剤、帯電防止
剤等を本発明の目的を損なわない範囲で配合することが
できる。
【0021】[2] 配合比 各成分の配合割合は、樹脂組成物の静止摩擦係数が後述
するような範囲内にあれば、特に限定されないが、ポリ
オレフィン系樹脂100重量部に対して、飽和脂肪酸モ
ノアミドは0.01〜3.0重量部であるのが好まし
く、0.05〜2.0重量部がより好ましい。また紫外
線吸収剤及び/又は紫外線安定化剤は、0.01〜3.
0重量部であるのが好ましく、0.03〜1.0重量部
がより好ましい。
【0022】飽和脂肪酸モノアミドの配合量が0.01
重量部未満では摺動性の改善効果が十分でなく、一方
3.0重量部を越えると成形品がべたつき、表面外観が
悪くなる。また紫外線吸収剤及び/又は紫外線安定化剤
の配合量が0.01重量部未満では耐候性が十分でな
く、一方3.0重量部を越えても、それに見合う効果の
向上が見られない。
【0023】[3] シリンジ用の樹脂組成物の物性 上記の各成分を配合してなるシリンジ用の樹脂組成物ど
うしの静止摩擦係数は0.3以下、好ましくは0.2以
下である。また2.5メガラドのγ線を照射した後の樹
脂組成物どうしの静止摩擦係数は0.4以下、好ましく
は0.3以下、さらに好ましくは0.2以下である。な
お、樹脂組成物どうしの静止摩擦係数は、80mm×8
0mm×1mmのシートを2枚重ね合せ、そのシート上
に200gの重りをのせて、上部のシートを50mm/
分の速度で水平方向に引張って移動させた時の移動開始
時の引張り荷重を測定することにより得られる。
【0024】[4] シリンジ用ポリプロピレン樹脂組成物
の製造方法 本発明のシリンジ用ポリプロピレン樹脂組成物は上記成
分をヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、リボンブ
レンダー等を用いて混合し、通常の単軸押出機、二軸押
出機、バンバリーミキサー、ブラベンダー、ロール等で
160〜250℃の温度範囲で溶融混練することにより
得ることができる。
【0025】
【実施例】本発明を以下の実施例及び比較例により詳細
に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではな
い。
【0026】実施例1及び2、比較例1及び2 1.原料 (A) ポリオレフィン(PO)系樹脂 ・RPP1:エチレン−プロピレンランダム共重合体 MFR:30g/10分(230℃、荷重2.16kg
で測定) エチレン含有量:3重量% ヘイズ値:41%(ASTM D1003−61に準
拠) ・RPP2:エチレン−プロピレンランダム共重合体 MFR:30g/10分 エチレン含有量:4重量% ヘイズ値:36% ・PP:プロピレン単重合体 MFR:30g/10分 ヘイズ値:58% (B) 脂肪酸アミド ・SA:ステアリン酸アミド ・BA:ベヘン酸アミド ・OA:オレイン酸アミド ・EA:エルカ酸アミド (C) 紫外線吸収剤及び/又は紫外線安定化剤(UV) ・T−622 LD:ヒンダードアミン系化合物(チヌビン
622 LD、チバ・ガイギー製) (D) その他の添加剤 ・MARK2112:リン系酸化防止剤(旭電化工業(株)
製) ・IR1010:フェノール系酸化防止剤(イルガノックス
1010、チバ・ガイギー製) ・ゲルオールMD:1,3,2,4 −ジ(p−メチルベンジリ
デン)ソルビトール(新日本理化(株)製) ・Ca−St:ステアリン酸カルシウム
【0027】2.混練及び成形方法 上記原料を表1に示す割合で配合し、スーパーミキサー
を用いてドライブレンドした後、50mmφの単軸押出
機を用いて溶融混練した。ダイ出口部温度210℃でダ
イから押出し、得られたペレットを射出成形機により、
樹脂温度230℃、射出圧力900kg/cm2 及び金
型温度60℃で射出成形し、厚さ1mmのシートを作製
した。
【0028】3.物性測定 得られたシートから試験片(厚さ:1mm)を作製し、
ASTM D1003−61に準拠して、ヘイズ値
(%)を測定した。また80mm×80mm×1mmの
シートを2枚重ね合せ、そのシート上に200gの重り
をのせて、上部のシートを50mm/分の速度で水平方
向に引張って移動させた時の移動開始時の引張り荷重を
測定し、静止摩擦係数を求めた。また同様のシートに
2.5メガラドのγ線を照射したものについて静止摩擦
係数を求めた。これらの測定結果を下記表1に示す。
【0029】 表1 No. 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 組成(重量部 ) (A) PO系樹脂 RPP1 100 ─ 100 ─ RPP2 ─ 70 ─ 70 PP ─ 30 ─ 30 (B) 脂肪酸アミド SA 0.2 ─ ─ ─ BA ─ 0.2 ─ ─ OA ─ ─ 0.2 ─ EA ─ ─ ─ 0.2 (C) UV T-622LD 0.05 0.05 0.05 0.1 (D) 添加剤 MARK2112 0.1 0.1 0.1 0.1 IR1010 0.1 0.1 0.1 0.1 ゲルオールMD 0.2 0.2 0.2 0.2 Ca-St 0.1 0.1 0.1 0.1 物性 ヘイズ値(%) 10.7 10.9 10.5 10.8 静止摩擦係数 未処理 0.12 0.14 0.08 0.08 γ線照射後 0.14 0.15 0.65 0.65
【0030】表1より明らかなように、実施例1及び2
のシリンジ用の樹脂組成物は、γ線照射後においても静
止摩擦係数が小さく、摺動性に優れている。一方、比較
例1及び2のシリンジ用の樹脂組成物は、未処理の場合
に比べて、γ線照射後の静止摩擦係数が大きく、摺動性
の低下が著しい。
【0031】
【発明の効果】本発明のシリンジ用の樹脂組成物は、厚
さを1mmとしたときのヘイズ値が50%以下であるプ
ロピレン−エチレンランダム共重合体を50%以上含有
するポリオレフィン系樹脂と、飽和脂肪酸モノアミド
と、紫外線吸収剤及び/又は紫外線安定化剤とを含有す
るため、γ線照射後においても、摺動性及び透明性に著
しく優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 厚さを1mmとしたときのヘイズ値
    が50%以下であるプロピレン−エチレンランダム共重
    合体と、(b) 飽和脂肪酸モノアミドと、(c) 紫外線吸収
    剤及び/又は紫外線安定化剤とからなる樹脂組成物であ
    って、樹脂組成物どうしの静止摩擦係数が0.3以下で
    あり、かつγ線照射後の樹脂組成物どうしの静止摩擦係
    数が0.4以下であることを特徴とするシリンジ用の樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 (a) プロピレン−エチレンランダム共重
    合体を50%以上含有し、厚さを1mmとしたときのヘ
    イズ値が50%以下であるポリオレフィン系樹脂と、
    (b) 飽和脂肪酸モノアミドと、(c) 紫外線吸収剤及び/
    又は紫外線安定化剤とからなる樹脂組成物であって、樹
    脂組成物どうしの静止摩擦係数が0.3以下であり、か
    つγ線照射後の樹脂組成物どうしの静止摩擦係数が0.
    4以下であることを特徴とするシリンジ用の樹脂組成
    物。
JP14677495A 1995-05-22 1995-05-22 シリンジ用の樹脂組成物 Pending JPH08311275A (ja)

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Cited By (2)

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