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JPH08310276A - 車両用エンジンおよび自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用エンジンおよび自動変速機の制御装置

Info

Publication number
JPH08310276A
JPH08310276A JP7122594A JP12259495A JPH08310276A JP H08310276 A JPH08310276 A JP H08310276A JP 7122594 A JP7122594 A JP 7122594A JP 12259495 A JP12259495 A JP 12259495A JP H08310276 A JPH08310276 A JP H08310276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
engine
cylinder
operating
shift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7122594A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Tabata
淳 田端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP7122594A priority Critical patent/JPH08310276A/ja
Publication of JPH08310276A publication Critical patent/JPH08310276A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シフト操作装置が非走行レンジから走行レン
ジへ操作される場合にシフトショックが発生することを
防止する車両の制御装置を提供する。 【構成】 切換判定手段134によりシフトレバー11
4がN或いはP(非走行)レンジからR(後進走行)レ
ンジへ切り換えられたことが判定された場合には、作動
気筒群維持手段136によって、上記N或いはPレンジ
において作動させられていたエンジン10の燃焼気筒が
そのまま維持されて気筒数の変更が行われないので、R
レンジでの走行時において駆動力を低下させる駆動力低
減制御が、作動気筒群の数を切り換える気筒切換制御と
重複して実行されることがないので、それらの制御の重
なりに起因してシフトショックが発生することが好適に
防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンおよび自動変
速機を有する車両の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、車両の走行状態に基づいて複
数の摩擦係合装置が選択的に作動されることにより複数
のギヤ段のうちのいずれかが達成される自動変速機を有
する車両においては、燃費をよくするために、シフト操
作装置の非走行レンジにおいては少なくともエンジンの
無負荷状態では全ての気筒のうちの一部を作動させる一
方、走行レンジでは必要な駆動力を得るために作動させ
る気筒数を増加し或いは全ての気筒を作動させることが
行われている。たとえば、実開昭64−11337号公
報に記載された制御装置がそれである。
【0003】また、上記のような作動が可能な形式のエ
ンジンを備えた車両であって、特に出力トルクが比較的
大きいエンジンを備えた車両では、シフト操作装置が後
進走行レンジへ操作されたときには、たとえばアクセル
操作量に対するスロットル弁開度の変化特性をそれまで
のものよりもエンジンの出力トルク低減側に変更したも
のを用いることにより、ギヤ比が大きく駆動力が大きい
後進ギヤ段による後進走行レンジ走行での車両の操作性
を高めるために、車両の駆動力を同じアクセルペダル操
作量に対して低減する駆動力低減制御を実行する場合が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な車両では、シフト操作装置が非走行レンジから後進走
行レンジへ操作されると、上記駆動力低減制御の実行に
よってエンジン出力トルクが低下させられると同時に、
出力トルクを維持しつつ作動気筒数を増加させるための
気筒切換制御が実行されることから、それらの制御の重
なりによってエンジン出力の不安定な状態で後進ギヤ段
が達成されるので、シフトショックが発生する可能性が
あった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、シフト操作装置
が非走行レンジから走行レンジへ操作される場合にシフ
トショックが発生することを防止する車両の制御装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の要旨とするところは、部分気筒作動状態と全
気筒作動状態とに切り換えられるエンジンと、車両の走
行状態に基づいて複数種類の摩擦係合装置が選択的に作
動させられることにより、複数のギヤ段のうちのいずれ
かが達成される自動変速機とを有する車両において、そ
の自動変速機の後進ギヤ段走行では駆動力を低減させる
形式の車両用エンジンおよび自動変速機の制御装置であ
って、(a) シフト操作装置が非走行レンジから後進走行
レンジへ切り換えられたことを判定する切換判定手段
と、(b) その切換判定手段によりシフト操作装置が非走
行レンジから後進走行レンジへ切り換えられたことが判
定された場合には、その非走行レンジにおいて作動させ
られていたエンジンの燃焼気筒を維持させる作動気筒群
維持手段とを、含むことにある。
【0007】
【作用】このようにすれば、切換判定手段によりシフト
操作装置が非走行レンジから後進走行レンジへ切り換え
られたことが判定された場合には、作動気筒群維持手段
によって、非走行レンジにおいて作動させられていたエ
ンジンの燃焼気筒が維持される。すなわち、非走行レン
ジから後進走行レンジへ操作されたときには、非走行レ
ンジにおいて作動させられていたエンジンの気筒数の変
更が禁止される。
【0008】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、非走行レ
ンジから後進走行レンジへ操作されたときには、エンジ
ンの燃焼気筒がそのまま維持されて気筒数の変更が行わ
れないことから、駆動力低減制御が気筒切換制御と重複
して実行されることがないので、それらの制御の重なり
に起因してシフトショックが発生することが好適に防止
される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0010】図1において、車両には、エンジン10
と、トルクコンバータ12を備えた自動変速機14とが
備えられている。エンジン10の出力は、トルクコンバ
ータ12を介して自動変速機14に入力され、さらに図
示しない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝達
されるようになっている。
【0011】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプ翼車18と、自
動変速機14の入力軸20に連結されたタービン翼車2
2と、それらポンプ翼車18およびタービン翼車22の
間を直結するロックアップクラッチ24と、一方向クラ
ッチ26によって一方向の回転が阻止されているステー
タ翼車28とを備えている。
【0012】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う副変速部30と、後進ギヤ段およ
び前進4段の切り換えが可能な主変速部32を備えてい
る。副変速部30は、サンギヤS0、リングギヤR0、
およびキャリヤK0に回転可能に支持されてそれらサン
ギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされている遊
星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置34と、サンギヤ
S0とキャリヤK0との間に設けられたクラッチC0お
よび一方向クラッチF0と、サンギヤS0およびハウジ
ング41間に設けられたブレーキB0とを備えている。
【0013】主変速部32は、サンギヤS1、リングギ
ヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されてそ
れらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わされ
ている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36と、
サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK2に
回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリング
ギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成る第
2遊星歯車装置38と、サンギヤS3、リングギヤR
3、およびキャリヤK3に回転可能に支持されてそれら
サンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされてい
る遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置40とを備え
ている。
【0014】上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリヤK2とキ
ャリヤK3とが一体的に連結され、そのキャリヤK3は
出力軸42に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸43との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸43との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング41
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング41との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸20と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0015】キャリヤK1とハウジング41との間には
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング41との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列的に設けられている。この一方向クラッチ
F2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0016】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に基づき、上記各摩擦係
合装置の作動の組み合わせに従って後進1段および前進
5段のギヤ段が切り換えられる。図2において○印は係
合状態を示し、空欄は解放状態を示し、●印はエンジン
ブレーキ状態の係合状態を示している。
【0017】図3に示すように、車両のエンジン10
は、たとえば各4個の気筒から成る気筒群C1 およびC
2 を備えた左右一対のエンジンブロック44および46
と、各エンジンブロック44および46に独立して混合
気を供給する左右一対の吸気配管48および50と、排
気ガスを浄化するための触媒52および54をそれぞれ
備えて各エンジンブロック44および46から排出され
る排気を導く左右一対の排気管56および58とを備え
ている。
【0018】一対の左バンク制御装置60および右バン
ク制御装置62は、混合気の空燃比、エンジンの燃料噴
射量、点火時期、排気ガス再循環量などを制御するため
のエンジン用電子制御装置64を構成するものであり、
左右一対の排気管56および58にそれぞれ設けられた
スロットル弁66および68の開度をスロットルアクチ
ュエータ70および72を介してそれぞれ独立に制御す
る。また、上記左バンク制御装置60および右バンク制
御装置62は、左右一対の吸気配管48および50にそ
れぞれ設けられた燃料噴射弁74および76の燃料噴射
量すなわち燃料噴射期間と、左右の一対のエンジンブロ
ック44および46に設けられた点火装置78および8
0の点火時期とをそれぞれ独立に制御する。
【0019】上記左バンク制御装置60と右バンク制御
装置62との間では一方が必要な情報を他方から適宜読
み込むことが可能なように通信回線により相互に接続さ
れており、それら左バンク制御装置60および右バンク
制御装置62により構成されるエンジン用電子制御装置
64と変速用電子制御装置82との間も、一方が必要な
情報を他方から適宜読み込むことが可能なように通信回
線により相互に接続されている。
【0020】図1に示すように、エンジン10の回転速
度NE を検出するエンジン回転速度センサ86、左右一
対の吸気配管48および50の吸入空気量QA1、QA2
検出する一対の吸入空気量センサ88および90、左右
のスロットル弁66および68の開度θ1 およびθ2
検出するスロットルセンサ92および94、左右の触媒
52および54の温度TR1およびTR2を検出する触媒温
度センサ96および98、アクセルペダル100の操作
量ACCを検出するアクセル操作量センサ102、エンジ
ン10の冷却水温TW を検出する冷却水温センサ104
などが設けられており、エンジン回転速度NE 、吸入空
気量QA1、QA2、左右のスロットル弁66および68の
開度θ1 およびθ2 、左右の触媒52および54の温度
R1およびTR2、アクセルペダル100の操作量ACC
エンジン10の冷却水温TW を表す信号がエンジン用電
子制御装置64および変速用電子制御装置82に供給さ
れるようになっている。また、入力軸20の回転速度N
INを検出する入力軸回転速度センサ106、出力軸42
の回転速度NOUT すなわち車速Vを検出する車速センサ
108、油圧制御回路110の作動油温度TOIL を検出
する油温センサ112、シフトレバー114の操作位置
SHを検出するシフト位置センサ116、パターンセレ
クトスイッチ118の操作位置PP を検出するシフトパ
ターンセンサ120などが設けられており、入力軸20
の回転速度NIN、出力軸42の回転速度NOUT すなわち
車速V、シフトレバー114の操作位置PSH、パターン
セレクトスイッチ118の操作位置PP を表す信号が変
速用電子制御装置82に供給されるようになっている。
【0021】上記シフトレバー114は、図4に示すよ
うに、車両の前後方向に位置するPレンジ、Rレンジ、
Nレンジ、Dおよび4レンジ、3レンジ、2およびLレ
ンジへ操作されるとともに、Dレンジと4レンジとの
間、および2レンジとLレンジとの間が車両の左右方向
に操作されるように、その支持機構が構成されている。
【0022】図1の油圧制御回路110は、自動変速機
14の第1速ギヤ段乃至第5速ギヤ段のいずれかを成立
させる摩擦係合装置を作動させるための第1電磁弁S
1、第2電磁弁S2、および第3電磁弁S3と、ロック
アップクラッチ24の係合制御のため或いはブレーキB
3の係合圧を直接的に制御するための出力圧を発生させ
るリニヤソレノイド弁SLU と、各摩擦係合装置の作動油
圧源となるライン圧を入力トルクに応じて高くするため
にスロットル弁開度θ(たとえば、θ1 およびθ 2 の平
均値)に対応した大きさの出力圧を発生させるリニヤソ
レノイド弁SLT とを備えている。
【0023】図1のエンジン用電子制御装置64は、C
PU、RAM、ROM、入出力インターフェースなどを
備えた所謂マイクロコンピュータであって、CPUはR
AMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶され
たプログラムに従って入力信号を処理し、たとえば、燃
焼制御のために燃料噴射弁74、76を制御し、点火時
期制御や変速期間中の出力低下制御のために点火装置7
8、80を制御し、アイドル回転制御のために図示しな
いバイパス弁を制御し、気筒群の切換時においてもエン
ジン10の出力トルクを滑らかに変化させる制御のため
にスロットル弁66および68の開度θ1 およびθ2
制御する。シフトレバー114がN、Pレンジのような
非走行レンジへ操作されている状態では、アクセルペダ
ル100の操作量が比較的小さな所定値以下となると、
燃費をよくするためにエンジンブロック44、46に設
けられた気筒群C1 、C2 の一方を作動させるが、所定
値を超えると気筒群C1 、C2 を共に作動させてエンジ
ン10の検査や調整を可能とする。また、シフトレバー
114がD、2、L、Rレンジのような走行レンジへ操
作されている状態であって非駆動走行状態では上記のよ
うに気筒群C1 、C 2 の一方を作動させるが、駆動走行
状態では、たとえば予め記憶された関係から、アクセル
ペダル100の操作量ACCに基づいてスロットル弁66
および68の開度θ1 およびθ2 を制御し、エンジン負
荷すなわちアクセルペダル100の操作量ACCが比較的
小さい領域すなわち軽負荷領域では気筒群C1 、C2
一方を作動させるが、比較的大きい領域すなわち高負荷
領域では全ての気筒群C1 およびC2 を作動させる。
【0024】図1の変速用電子制御装置82も、上記エ
ンジン用電子制御装置64と同様のマイクロコンピュー
タであって、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつ
つ予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号
を処理し、油圧制御回路110の各電磁弁或いはリニヤ
ソレノイド弁を駆動する。たとえば、変速用電子制御装
置82は、エンジンの負荷、すなわちアクセル操作量A
CC或いはスロットル弁開度θ1 およびθ2 の平均値θAV
に対応した大きさのライン圧或いはスロットル圧を発生
させるためにリニヤソレノイド弁SLT を、ロックアップ
クラッチ24のスリップ量を制御するためにリニヤソレ
ノイド弁SLU をそれぞれ駆動する。また、変速用電子制
御装置82は、予め記憶された変速線図から実際のアク
セル操作量ACC或いはスロットル弁開度θ1 およびθ2
の平均値θAVおよび車速Vに基づいて自動変速機14の
ギヤ段やロックアップクラッチ24の係合状態を決定
し、この決定されたギヤ段および係合状態が得られるよ
うに電磁弁S1、S2、S3を駆動する。
【0025】図5は、前記エンジン用電子制御装置64
の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
図において、気筒切換制御手段130は、たとえばシフ
トレバー114が非走行レンジへ操作され且つエンジン
負荷が小さい場合或いは走行レンジへ操作され且つ所定
のエンジン負荷以下の車両の駆動走行や非駆動走行状態
である場合のように部分気筒作動条件が成立した状態で
は、エンジン10の気筒中の一部、たとえば気筒群C1
およびC2 のうちの1方を作動させるが、たとえばシフ
トレバー114が非走行レンジへ操作され且つエンジン
負荷が大きい場合或いは走行レンジへ操作され且つ所定
のエンジン負荷以上の車両の駆動走行状態である場合の
ように部分気筒作動条件が成立しない状態すなわち全気
筒作動条件が成立した状態ではエンジン10の全気筒す
なわち両気筒群C1 およびC2 を作動させる。
【0026】出力トルク制御手段132は、予め設定さ
れた複数種類のアクセルペダル操作量ACCに対するスロ
ットル弁開度θの関係から、シフトレバー114の操作
位置PSHおよびエンジン10の気筒の作動状態に基づい
て所定の関係を選択し、選択した関係から実際のアクセ
ルペダル操作量ACCに基づいてスロットル弁66および
68の開度θ1 およびθ2 を決定し、スロットルアクチ
ュエータ70および72を用いてその決定された値に制
御する。図6には、上記のアクセルペダル操作量ACC
対するスロットル弁開度θの関係であって、Dレンジ用
の関係、Rレンジ(部分気筒)用の関係、Rレンジ(全
気筒)用の関係がそれぞれ示されている。したがって、
シフトレバー114がRレンジへ操作されたときには、
エンジン10の気筒切換状態に応じて上記Rレンジ(部
分気筒)用の関係およびRレンジ(全気筒)用の関係の
一方が選択されるので、図7に示すように、アクセルペ
ダル操作量ACCに対するエンジン10の出力トルクがD
レンジやその他のレンジに比較して低減させられる駆動
力低減制御が上記出力トルク制御手段132により実行
され、変速比が比較的大きい後進ギヤ段での取扱が容易
となるようにされている。また、所定のレンジにおいて
エンジン負荷に応じてエンジン10が部分気筒から全気
筒へ切り換えられた場合では、出力トルク制御手段13
2によって上記の関係が切り換えられることにより、エ
ンジン10の出力が一定とされる。すなわち、エンジン
10の気筒群C1 およびC2 の一方および両方が切り換
えられる場合においては、図6のRレンジ(部分気筒)
用の関係とRレンジ(全気筒)用の関係とは、後進ギヤ
段での走行中にエンジン10が部分気筒と全気筒との間
で切り換えられた場合、その切り換えによってエンジン
10の出力が変化しないように、上記Rレンジ(全気
筒)用の関係が上記Rレンジ(部分気筒)用の関係の1
/2程度の値となるように予め設定されているのであ
る。
【0027】切換判定手段134は、シフトレバー11
4がNレンジ或いはPレンジのような非走行レンジから
R(後進走行)レンジへ切り換えられたことを判定す
る。作動気筒群維持手段136は、上記切換判定手段1
34によりシフトレバー114が非走行(N、P)レン
ジからRレンジへ切り換えられたことが判定された場合
には、その非走行レンジにおいて作動させられていたエ
ンジン10の燃焼気筒を維持させる。すなわち、上記非
走行(N、P)レンジからRレンジへの切り換えに関連
してたとえば前記部分気筒作動条件の不成立状態から成
立状態へ変化したとしても、気筒切換制御手段130に
よる気筒切り換え作動を禁止し、非走行(N、P)レン
ジにおけるエンジン10の気筒切換状態をそのままRレ
ンジでも受け継ぎ、少なくとも定常状態に到達するまで
その気筒切換状態を維持するのである。
【0028】以下、図8に示すフローチャートを用い
て、エンジン用電子制御装置64の制御作動の要部、す
なわち上記出力トルク制御手段132、切換判定手段1
34、作動気筒群維持手段136の作動を詳細に説明す
る。なお、気筒切換制御手段130の作動はよく知られ
たものであるので、上記フローチャートにおいて省略さ
れている。
【0029】図8において、ステップ(以下、ステップ
を省略する)SA1では、各センサからの入力信号など
を読み込む入力処理が行われる。次いで、前記切換判定
手段134に対応するSA2では、シフトレバー114
がN(ニュートラル)レンジ或いはP(駐車)レンジか
らRレンジへ操作されたか否かがシフト位置センサ11
6からの信号に基づいて判断される。このSA2の判断
が否定された場合は、気筒切り換え状態を維持する制御
が不要であるので、本ルーチンが終了させられる。
【0030】しかし、上記SA2の判断が肯定された場
合は、SA3において上記Nレンジ或いはP(駐車)レ
ンジにおけるエンジン10の気筒作動状態、すなわち気
筒群C1 およびC2 のうち一方が作動させられている部
分気筒作動状態か否かが判断される。
【0031】上記SA3の判断が肯定された場合は、N
レンジ或いはP(駐車)レンジにおいて部分気筒作動状
態であった場合であるので、Rレンジにおいても部分気
筒作動状態が維持されるように、SA4において前記気
筒切換制御手段130に対してエンジン10の気筒群C
1 およびC2 のうち一方が作動させられる切り換え状態
を持続させる。そして、SA5では、図6に示す2種類
のRレンジ用の関係のうちRレンジ(部分気筒)用の関
係が選択され、この選択された関係から実際のアクセル
ペダル操作量ACCに基づいてスロットル弁66又は68
の開度θ1 又はθ2 が制御される。
【0032】反対に、前記SA3の判断が否定された場
合は、Nレンジ或いはP(駐車)レンジにおいて全気筒
作動状態であった場合であるので、Rレンジにおいても
全気筒作動状態が維持されるように、SA6において前
記気筒切換制御手段130に対してエンジン10の気筒
群C1 およびC2 のうち両方が作動させられる切り換え
状態を持続させる。そして、SA7では、図6に示す2
種類のRレンジ用の関係のうちRレンジ(全気筒)用の
関係が選択され、この選択された関係から実際のアクセ
ルペダル操作量ACCに基づいてスロットル弁66および
68の開度θ1およびθ2 がそれぞれ制御される。本実
施例では、上記SA4およびSA6が作動気筒群維持手
段136に対応し、上記SA5およびSA7が出力トル
ク制御手段132に対応している。
【0033】上述のように、本実施例によれば、切換判
定手段134に対応するSA2によりシフトレバー11
4がN或いはP(非走行)レンジからR(後進走行)レ
ンジへ切り換えられたことが判定された場合には、作動
気筒群維持手段136に対応するSA4或いはSA6に
よって、上記N或いはPレンジにおいて作動させられて
いたエンジン10の燃焼気筒が維持される。すなわち、
N或いはPレンジにおいてエンジン10の気筒群C1
よびC2 の一方が作動させられる部分気筒作動状態であ
れば、Rレンジにおいてその部分気筒作動状態が引き継
がれ、N或いはPレンジにおいてエンジン10の気筒群
1 およびC2 の両方が作動させられる全気筒作動状態
であれば、Rレンジにおいてその全気筒作動状態が引き
継がれるのである。
【0034】したがって、本実施例によれば、シフトレ
バー114がN或いはPレンジからRレンジへ操作され
たときには、エンジン10の燃焼気筒がそのまま維持さ
れて気筒数の変更が行われないことから、前記Rレンジ
用の関係を選択することによりRレンジでの走行時にお
いて駆動力を低下させる駆動力低減制御が、所定の条件
が成立したときに作動気筒数或いは作動気筒群の数を切
り換える気筒切換制御と重複して実行されることがない
ので、それらの制御の重なりに起因してシフトショック
が発生することが好適に防止される。
【0035】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0036】たとえば、前述の実施例の作動気筒群維持
手段136は、駆動力低減制御の作動によって駆動力が
安定した定常状態に到達したと判定される迄の間、或い
は予め設定された時間がシフト操作時点から経過するま
での間だけ、N或いはPレンジにおけるエンジン10の
気筒作動状態を維持するものであっても差支えない。
【0037】また、前述の実施例のエンジン10は、各
4本の気筒から成る一対の気筒群C 1 およびC2 毎にそ
れぞれ作動させられる形式であったが、3以上の気筒群
が備えられていてもよく、さらに、車両条件に応じて各
気筒毎に作動させられる形式のエンジンであっても本発
明が適用され得る。
【0038】また、前述の実施例のエンジン10は、V
型8気筒であったが、直列6気筒或いは8気筒などであ
ってもよい。要するに、エンジン10は独立して作動さ
せられる複数気筒群を備えていればよいのである。
【0039】また、前述の図8のフローチャートは、同
様の制御機能を達成する範囲でステップが追加された
り、或いはステップ内容の変更が行われてもよい。
【0040】また、前述の実施例では、車両の電子制御
装置はエンジン用電子制御装置64および変速用電子制
御装置82から構成されていたが、1つの総合制御用電
子制御装置から構成されていてもよいし、前述の図8に
示す作動は変速用電子制御装置82において実行されて
も差支えない。
【0041】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御装置によって制御され
る車両用エンジンおよび自動変速機の構成を説明する図
である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の摩擦係合装
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
【図3】図1の実施例のエンジンの吸気配管および排気
系統を説明する図である。
【図4】図1のシフトレバーの操作位置を説明する図で
ある。
【図5】図1の実施例のエンジン用電子制御装置の制御
機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図6】図5の出力トルク制御手段が用いる、アクセル
ペダル操作量に対するスロットル弁開度の関係を複数種
類示す図である。
【図7】図6の関係を用いて出力トルクを制御した結果
得られるエンジンの出力トルクを、各レンジ毎に示す図
である。
【図8】図1の実施例のエンジン用電子制御装置の制御
作動の要部を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10:エンジン 14:自動変速機 114:シフトレバー(シフト操作装置) 132:出力トルク制御手段 134:切換判定手段 136:作動気筒群維持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F16H 59:04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分気筒作動状態と全気筒作動状態とに
    切り換えられるエンジンと、車両の走行状態に基づいて
    複数種類の摩擦係合装置が選択的に作動させられること
    により、複数のギヤ段のうちのいずれかが達成される自
    動変速機とを有する車両において、該自動変速機の後進
    ギヤ段走行では駆動力を低減させる形式の車両用エンジ
    ンおよび自動変速機の制御装置であって、 シフト操作装置が非走行レンジから後進走行レンジへ切
    り換えられたことを判定する切換判定手段と、 該切換判定手段により前記シフト操作装置が非走行レン
    ジから後進走行レンジへ切り換えられたことが判定され
    た場合には、該非走行レンジにおいて作動させられてい
    たエンジンの燃焼気筒を維持させる作動気筒群維持手段
    とを、含むことを特徴とする車両用エンジンおよび自動
    変速機の制御装置。
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