JPH08282091A - インクジェット記録材 - Google Patents
インクジェット記録材Info
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- JPH08282091A JPH08282091A JP7088022A JP8802295A JPH08282091A JP H08282091 A JPH08282091 A JP H08282091A JP 7088022 A JP7088022 A JP 7088022A JP 8802295 A JP8802295 A JP 8802295A JP H08282091 A JPH08282091 A JP H08282091A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- coating layer
- cellulose
- resin
- paper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5218—Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】発色、インク吸収性、保存性に優れるインクジ
ェット記録材を提供する。 【構成】樹脂フィルムまたは合成紙に、非水溶性セルロ
ース類を含有するインク定着性被覆層と、顔料と樹脂を
含有するインク受容性被覆層を、この順序で積層したイ
ンクジェット記録材。
ェット記録材を提供する。 【構成】樹脂フィルムまたは合成紙に、非水溶性セルロ
ース類を含有するインク定着性被覆層と、顔料と樹脂を
含有するインク受容性被覆層を、この順序で積層したイ
ンクジェット記録材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録材
に関し、特に優れた色彩の発色、ドット形状、耐水性、
保存性等の特性を持つインクジェット記録材に関する。
に関し、特に優れた色彩の発色、ドット形状、耐水性、
保存性等の特性を持つインクジェット記録材に関する。
【0002】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット方式
のプリンターの性能、特にプリント速度、解像度、彩度
などの向上によって、被記録材に対しても高速吸収性、
高吸収容量、制御されたインクにじみ等、より高度な特
性が要求されるようになり、インク受容性被覆層を表面
に設けた塗工紙が開発されている。
のプリンターの性能、特にプリント速度、解像度、彩度
などの向上によって、被記録材に対しても高速吸収性、
高吸収容量、制御されたインクにじみ等、より高度な特
性が要求されるようになり、インク受容性被覆層を表面
に設けた塗工紙が開発されている。
【0003】例えば、特開昭62−158084号公報
には、微粒子合成シリカを用い、高い水性インク吸収
性、色再現性及び色濃度を持つインクジェット記録媒体
の製造方法が開示されている。即ち、前記した要求特性
に応じるために、微粒子合成シリカのような吸液性の優
れた白色顔料を主成分とする被覆層をセルロースパルプ
を主成分とする基紙の表面に設けることが実施されてい
る。
には、微粒子合成シリカを用い、高い水性インク吸収
性、色再現性及び色濃度を持つインクジェット記録媒体
の製造方法が開示されている。即ち、前記した要求特性
に応じるために、微粒子合成シリカのような吸液性の優
れた白色顔料を主成分とする被覆層をセルロースパルプ
を主成分とする基紙の表面に設けることが実施されてい
る。
【0004】最近、インクジェット記録材は、事務書類
として屋内で使われるほか、簡単に印刷できるため、屋
外で掲示等に使われる傾向にあり、用紙の耐久性、特に
基材の耐水性等が要求されている。基材が紙の場合に
は、雨等で濡れたときに破れたりして、使用を続けるこ
とが出来なくなるといった問題があった。
として屋内で使われるほか、簡単に印刷できるため、屋
外で掲示等に使われる傾向にあり、用紙の耐久性、特に
基材の耐水性等が要求されている。基材が紙の場合に
は、雨等で濡れたときに破れたりして、使用を続けるこ
とが出来なくなるといった問題があった。
【0005】この改良手段として、例えば、特開平3−
82589号公報には、無機顔料を含むポリオレフィン
を主成分とする多層構造の1〜2軸延伸フィルムからな
るシートにインク受容性被覆層を設けた耐水性のあるイ
ンクジェット記録用紙が開示されている。このようなフ
ィルムを印字すると、フィルムは通気性がないため、表
面上はインクが乾燥していても、被覆層内部でインクが
移動し、経時的に色のにじみだしが起こり、画像品位の
低下が見られた。
82589号公報には、無機顔料を含むポリオレフィン
を主成分とする多層構造の1〜2軸延伸フィルムからな
るシートにインク受容性被覆層を設けた耐水性のあるイ
ンクジェット記録用紙が開示されている。このようなフ
ィルムを印字すると、フィルムは通気性がないため、表
面上はインクが乾燥していても、被覆層内部でインクが
移動し、経時的に色のにじみだしが起こり、画像品位の
低下が見られた。
【0006】このような問題を解決するため、これまで
カチオン性の樹脂やカチオン性の官能基を備えた樹脂を
含有する方法が様々取られている。例えば、特公平4−
15746号公報には、カチオン性ジシアンアミド系樹
脂を含有する方法が取られている。しかしながら、いず
れもフィルムを支持体とした場合には効果が少なかっ
た。
カチオン性の樹脂やカチオン性の官能基を備えた樹脂を
含有する方法が様々取られている。例えば、特公平4−
15746号公報には、カチオン性ジシアンアミド系樹
脂を含有する方法が取られている。しかしながら、いず
れもフィルムを支持体とした場合には効果が少なかっ
た。
【0007】また、例えば、特開平4−257483号
公報には、微細繊維化パルプと多孔性顔料をサイズプレ
ス法によって、紙支持体表面に設けた記録用紙が開示さ
れている。しかし、支持体が紙であるため、用紙の耐久
性、耐水性が悪く、屋外での使用等は出来なかった。
公報には、微細繊維化パルプと多孔性顔料をサイズプレ
ス法によって、紙支持体表面に設けた記録用紙が開示さ
れている。しかし、支持体が紙であるため、用紙の耐久
性、耐水性が悪く、屋外での使用等は出来なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ット方式のプリンターを用いて高品位の画像を高速でプ
リントすることができ、耐水性、耐久性に優れ屋外でも
使用が可能であり、画像濃度が高く、印字後の経時的な
色のにじみだしがなく、また画像品位の低下を抑制でき
るインクジェット記録材を提供することを目的とする。
ット方式のプリンターを用いて高品位の画像を高速でプ
リントすることができ、耐水性、耐久性に優れ屋外でも
使用が可能であり、画像濃度が高く、印字後の経時的な
色のにじみだしがなく、また画像品位の低下を抑制でき
るインクジェット記録材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の態様を含
む。 〔1〕樹脂フィルムと合成紙より選ばれる支持体に少な
くとも、非水溶性セルロース類を含有するインク定着性
被覆層を設け、更に顔料と樹脂を含有するインク受容性
被覆層を積層してなるインクジェット記録材。
む。 〔1〕樹脂フィルムと合成紙より選ばれる支持体に少な
くとも、非水溶性セルロース類を含有するインク定着性
被覆層を設け、更に顔料と樹脂を含有するインク受容性
被覆層を積層してなるインクジェット記録材。
【0010】〔2〕インク定着性被覆層に含まれる非水
溶性セルロース類が、セルロースパルプ、セルロースパ
ウダ、ミクロフィブリル化セルロースから選ばれる少な
くとも1種である〔1〕記載のインクジェット記録材。
溶性セルロース類が、セルロースパルプ、セルロースパ
ウダ、ミクロフィブリル化セルロースから選ばれる少な
くとも1種である〔1〕記載のインクジェット記録材。
【0011】〔3〕インク定着性被覆層が紙である
〔1〕記載のインクジェット記録材。
〔1〕記載のインクジェット記録材。
【0012】〔4〕インク受容性被覆層に含まれる顔料
が、微粉合成シリカである〔1〕記載のインクジェット
記録材。
が、微粉合成シリカである〔1〕記載のインクジェット
記録材。
【0013】
【作用】本発明で支持体に用いられる樹脂フィルムは、
熱可塑性樹脂としてポリオレフィン樹脂、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン酢酸ビニル共重合体から成るもの、または
これらを主成分とするものを例示できる。他の熱可塑性
樹脂としてポリスチレン、アクリル酸エステル共重合体
等を混合して使用することも出来る。
熱可塑性樹脂としてポリオレフィン樹脂、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン酢酸ビニル共重合体から成るもの、または
これらを主成分とするものを例示できる。他の熱可塑性
樹脂としてポリスチレン、アクリル酸エステル共重合体
等を混合して使用することも出来る。
【0014】これら熱可塑性樹脂を縦方向および/また
は横方向に延伸して成型したフィルムも用いられる。こ
のほか、この熱可塑性樹脂中に無機質微細粉末を混合し
てフィルムに成形し、これを例えば2軸延伸処理して紙
状の層としてもよい。本発明においては、このようなフ
ィルムを複数層積層して得られた多層フィルムを支持体
とすることが出来る。例えば、基材層と両面または片面
に紙状の層を設けた2〜3層フィルム、または更にその
少なくとも片面の紙状の層上に表面層を形成した3〜5
層フィルム等の使用が効果的である。熱可塑性樹脂を紙
状の層としたものは一般に合成紙として知られている。
は横方向に延伸して成型したフィルムも用いられる。こ
のほか、この熱可塑性樹脂中に無機質微細粉末を混合し
てフィルムに成形し、これを例えば2軸延伸処理して紙
状の層としてもよい。本発明においては、このようなフ
ィルムを複数層積層して得られた多層フィルムを支持体
とすることが出来る。例えば、基材層と両面または片面
に紙状の層を設けた2〜3層フィルム、または更にその
少なくとも片面の紙状の層上に表面層を形成した3〜5
層フィルム等の使用が効果的である。熱可塑性樹脂を紙
状の層としたものは一般に合成紙として知られている。
【0015】このようなフィルムは、厚さが15〜20
0μm程度のものが一般には好ましい。また坪量は10
〜150g/m2 が好ましいが、特に限定されるもので
はない。
0μm程度のものが一般には好ましい。また坪量は10
〜150g/m2 が好ましいが、特に限定されるもので
はない。
【0016】本発明で用いられる支持体は、吸収性およ
び通気性がないため、インクジェット記録材として用い
る際には、支持体上にインクを吸収する被覆層を設ける
必要がある。そのため、印字の際に被覆層に吸収された
インク中の溶媒、例えば水や溶剤は支持体側より大気中
に逃げることが出来ず、通常の紙の支持体に比べて、被
覆層中に保持される時間が長くなる。この結果、インク
中の染料が定着されず、移動しやすくなり、保管中にイ
ンクが被覆層の表面に移動して、色にじみだし等の問題
が生じる。
び通気性がないため、インクジェット記録材として用い
る際には、支持体上にインクを吸収する被覆層を設ける
必要がある。そのため、印字の際に被覆層に吸収された
インク中の溶媒、例えば水や溶剤は支持体側より大気中
に逃げることが出来ず、通常の紙の支持体に比べて、被
覆層中に保持される時間が長くなる。この結果、インク
中の染料が定着されず、移動しやすくなり、保管中にイ
ンクが被覆層の表面に移動して、色にじみだし等の問題
が生じる。
【0017】そこで本発明では、インク受容性被覆層と
樹脂フィルムまたは合成紙の間に非水溶性セルロース類
を含有するインク定着性被覆層を設ける。インク定着性
被覆層はインク、特にインクに含有される溶剤分を吸収
することにより、溶剤の移動にともなう、インク中の染
料の移動を防止し、経時的な色のにじみだし等の画像品
位の低下を抑制することができることが分かった。
樹脂フィルムまたは合成紙の間に非水溶性セルロース類
を含有するインク定着性被覆層を設ける。インク定着性
被覆層はインク、特にインクに含有される溶剤分を吸収
することにより、溶剤の移動にともなう、インク中の染
料の移動を防止し、経時的な色のにじみだし等の画像品
位の低下を抑制することができることが分かった。
【0018】本発明のインク定着性被覆層が、インクの
移動を抑制する機構は必ずしも明らかではないが、イン
ク定着性被覆層に含有される、非水溶性セルロースの毛
細管現象による溶剤吸収力、溶剤保持力によるものであ
ると推測される。また溶剤がアルコール等の極性溶媒で
ある場合には、非水溶性セルロース中のOH基との水素
結合により、溶剤が定着されるものと考えられる。
移動を抑制する機構は必ずしも明らかではないが、イン
ク定着性被覆層に含有される、非水溶性セルロースの毛
細管現象による溶剤吸収力、溶剤保持力によるものであ
ると推測される。また溶剤がアルコール等の極性溶媒で
ある場合には、非水溶性セルロース中のOH基との水素
結合により、溶剤が定着されるものと考えられる。
【0019】非水溶性セルロース類としては、セルロー
スパルプ、またはセルロースパルプを紙として抄いたも
の、またパルプを物理的な方法で微細繊維とし、表面積
を増大させた、例えばミクロフィブリル化セルロースが
好ましい。本発明で用いられる非水溶性セルロース類と
しては、赤松、黒松、エゾマツ、トドマツ、杉等の針葉
樹、ブナ、カバ、シイノキ等の広葉樹等を主原料とした
砕木パルプ、亜硫酸パルプ、クラフトパルプ、セミケミ
カルパルプ、ケミグランドパルプ、リファイナーグラン
ドパルプやまたは古紙パルプ等のセルロースパルプ;ビ
スコース等の溶解パルプ;また上記のパルプを物理的な
方法で微細繊維として表面積を増大させたミクロフィブ
リル化セルロース;セルロースを酸加水分解と機械的処
理を併用し、或いは機械的処理により微粉化したセルロ
ースパウダ;上記のパルプを主成分とし、この他にクレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化アル
ミニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン等の無機顔
料や尿素樹脂系微粒子等の有機顔料を含有し、さらに添
加剤としてロジン系、アルキルケテンダイマー、アルケ
ニルコハク酸等の内添サイズ剤、硫酸バンド、カチオン
澱粉等の定着剤、ポリアクリルアミド系ポリマー、澱粉
等の紙力増強剤等を適宜必要により選択して内添し、公
知の抄紙機で抄造された紙等が例示できる。
スパルプ、またはセルロースパルプを紙として抄いたも
の、またパルプを物理的な方法で微細繊維とし、表面積
を増大させた、例えばミクロフィブリル化セルロースが
好ましい。本発明で用いられる非水溶性セルロース類と
しては、赤松、黒松、エゾマツ、トドマツ、杉等の針葉
樹、ブナ、カバ、シイノキ等の広葉樹等を主原料とした
砕木パルプ、亜硫酸パルプ、クラフトパルプ、セミケミ
カルパルプ、ケミグランドパルプ、リファイナーグラン
ドパルプやまたは古紙パルプ等のセルロースパルプ;ビ
スコース等の溶解パルプ;また上記のパルプを物理的な
方法で微細繊維として表面積を増大させたミクロフィブ
リル化セルロース;セルロースを酸加水分解と機械的処
理を併用し、或いは機械的処理により微粉化したセルロ
ースパウダ;上記のパルプを主成分とし、この他にクレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化アル
ミニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン等の無機顔
料や尿素樹脂系微粒子等の有機顔料を含有し、さらに添
加剤としてロジン系、アルキルケテンダイマー、アルケ
ニルコハク酸等の内添サイズ剤、硫酸バンド、カチオン
澱粉等の定着剤、ポリアクリルアミド系ポリマー、澱粉
等の紙力増強剤等を適宜必要により選択して内添し、公
知の抄紙機で抄造された紙等が例示できる。
【0020】紙は、必要に応じてロジン系、石油樹脂
系、酸化澱粉、アセチル化澱粉、ヒドロキシエチル化澱
粉等の澱粉およびその誘導体、ポリビニルアルコールお
よびその誘導体、スチレン、アルキド、ポリアミド、ア
クリル、オレフィン、マレイン酸、酢酸ビニル等の重合
体または2つ以上の共重合体からなる合成樹脂系および
これらの合成樹脂エマルジョン系、ワックス系等の表面
サイズ剤でサイズ処理を施しても良い。紙には酸性紙、
中性紙等がある。
系、酸化澱粉、アセチル化澱粉、ヒドロキシエチル化澱
粉等の澱粉およびその誘導体、ポリビニルアルコールお
よびその誘導体、スチレン、アルキド、ポリアミド、ア
クリル、オレフィン、マレイン酸、酢酸ビニル等の重合
体または2つ以上の共重合体からなる合成樹脂系および
これらの合成樹脂エマルジョン系、ワックス系等の表面
サイズ剤でサイズ処理を施しても良い。紙には酸性紙、
中性紙等がある。
【0021】ミクロフィブリル化セルロースは、ビータ
ー、コニカルリファイナー、円筒型リファイナー、シン
グルディスクリファイナー、ダブルディスクリファイナ
ー等の公知の叩解設備を用いて作られる。
ー、コニカルリファイナー、円筒型リファイナー、シン
グルディスクリファイナー、ダブルディスクリファイナ
ー等の公知の叩解設備を用いて作られる。
【0022】本発明のインク定着性被覆層において、非
水溶性セルロース類の他に、接着強度を高めるために樹
脂を共存させても良い。このような樹脂としては、ポリ
ビニルアルコールおよびシラノール基等で変性された誘
導体、ポリビニルピロリドン、カゼイン等の蛋白質、澱
粉およびその誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジ
エン系重合体ラテックス、アクリル酸エステルおよびメ
タクリル酸エステルの重合体または共重合体等のアクリ
ル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体
等のビニル系重合体ラテックス、あるいはこれらの各種
重合体のカルボキシル基、カチオン性基等の官能基含有
変性重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱
硬化樹脂等の合成樹脂系の水性接着剤、無水マレイン酸
共重合樹脂系、ポリアクリルアミド系 、ポリメチルメ
タクリレート系、ポリウレタン樹脂系、不飽和ポリエス
テル樹脂系、ポリビニルブチラール系、アルキッド樹脂
系等の合成樹脂系接着剤などの高分子が用いられる。ま
たこの他に、無機顔料、有機顔料等を混在させても良
い。
水溶性セルロース類の他に、接着強度を高めるために樹
脂を共存させても良い。このような樹脂としては、ポリ
ビニルアルコールおよびシラノール基等で変性された誘
導体、ポリビニルピロリドン、カゼイン等の蛋白質、澱
粉およびその誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジ
エン系重合体ラテックス、アクリル酸エステルおよびメ
タクリル酸エステルの重合体または共重合体等のアクリ
ル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体
等のビニル系重合体ラテックス、あるいはこれらの各種
重合体のカルボキシル基、カチオン性基等の官能基含有
変性重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱
硬化樹脂等の合成樹脂系の水性接着剤、無水マレイン酸
共重合樹脂系、ポリアクリルアミド系 、ポリメチルメ
タクリレート系、ポリウレタン樹脂系、不飽和ポリエス
テル樹脂系、ポリビニルブチラール系、アルキッド樹脂
系等の合成樹脂系接着剤などの高分子が用いられる。ま
たこの他に、無機顔料、有機顔料等を混在させても良
い。
【0023】インク定着性被覆層として、紙(紙状層)
を用いる場合には、支持体と紙を接着させる。このよう
な接着剤としては、澱粉およびその誘導体、にかわ、カ
ゼイン等の蛋白質、ポリビニルアルコールおよびその誘
導体、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリ
レート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラ
テックス、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エス
テルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテ
ックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重
合体ラテックス、あるいはこれらの各種重合体のカルボ
キシル基、カチオン性基等の官能基含有変性重合体ラテ
ックス、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化樹脂等の合
成樹脂系の水性接着剤、無水マレイン酸共重合樹脂系、
ポリアクリルアミド系 、ポリメチルメタクリレート
系、ポリウレタン樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、
ポリビニルブチラール系、アルキッド樹脂系等の合成樹
脂系接着剤、エチレンビニルアルコール、スチレン−ブ
タジエン共重合体、イソプレン−スチレン共重合体等の
ホットメルト接着剤などの高分子が支持体と紙の接着性
が良く、好ましく用いられる。
を用いる場合には、支持体と紙を接着させる。このよう
な接着剤としては、澱粉およびその誘導体、にかわ、カ
ゼイン等の蛋白質、ポリビニルアルコールおよびその誘
導体、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリ
レート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合体ラ
テックス、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エス
テルの重合体または共重合体等のアクリル系重合体ラテ
ックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重
合体ラテックス、あるいはこれらの各種重合体のカルボ
キシル基、カチオン性基等の官能基含有変性重合体ラテ
ックス、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化樹脂等の合
成樹脂系の水性接着剤、無水マレイン酸共重合樹脂系、
ポリアクリルアミド系 、ポリメチルメタクリレート
系、ポリウレタン樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、
ポリビニルブチラール系、アルキッド樹脂系等の合成樹
脂系接着剤、エチレンビニルアルコール、スチレン−ブ
タジエン共重合体、イソプレン−スチレン共重合体等の
ホットメルト接着剤などの高分子が支持体と紙の接着性
が良く、好ましく用いられる。
【0024】この他、添加剤として、顔料分散剤、消泡
剤、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘度調整剤、
架橋剤、インクジェット記録後の印字物の耐水性を向上
させるためのカチオン樹脂等が製造条件、印字品質、要
求性能に応じて適宜使用される。紙を樹脂フィルムまた
は合成紙にはり合わせる場合、紙の坪量は10〜100
g/m2 程度が好ましい。また紙の厚さは1〜100μ
m程度が好ましいが、特に限定されるものではなく、用
途に応じて、適宜選択できる。また紙のサイズ度は1〜
20秒程度が好ましい。20秒を越えるとインクの吸収
能力が減少し、インク中の溶剤成分を定着させることが
難しくなる。また紙の灰分は特に限定しないが、1〜1
8%が好ましい。
剤、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘度調整剤、
架橋剤、インクジェット記録後の印字物の耐水性を向上
させるためのカチオン樹脂等が製造条件、印字品質、要
求性能に応じて適宜使用される。紙を樹脂フィルムまた
は合成紙にはり合わせる場合、紙の坪量は10〜100
g/m2 程度が好ましい。また紙の厚さは1〜100μ
m程度が好ましいが、特に限定されるものではなく、用
途に応じて、適宜選択できる。また紙のサイズ度は1〜
20秒程度が好ましい。20秒を越えるとインクの吸収
能力が減少し、インク中の溶剤成分を定着させることが
難しくなる。また紙の灰分は特に限定しないが、1〜1
8%が好ましい。
【0025】インク受容性被覆層は、インクの吸収、イ
ンク中の染料の固着、及び染料の発色に寄与する層であ
り、インク受容性被覆層に用いられる顔料は多孔性でイ
ンクの吸収性が高く、且つ鮮明な発色を可能とする顔料
を含有することが好ましい。このような顔料としては、
微粒子合成シリカ、ゼオライト、炭酸カルシウム、珪酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、焼成クレー、カオリ
ンクレー、タルク、ホワイトカーボン、有機顔料(プラ
スチックピグメント)等や、一般に紙塗工に用いられて
いる顔料が例示できるが、特に微粒子合成シリカを用い
ることが好ましい。
ンク中の染料の固着、及び染料の発色に寄与する層であ
り、インク受容性被覆層に用いられる顔料は多孔性でイ
ンクの吸収性が高く、且つ鮮明な発色を可能とする顔料
を含有することが好ましい。このような顔料としては、
微粒子合成シリカ、ゼオライト、炭酸カルシウム、珪酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、焼成クレー、カオリ
ンクレー、タルク、ホワイトカーボン、有機顔料(プラ
スチックピグメント)等や、一般に紙塗工に用いられて
いる顔料が例示できるが、特に微粒子合成シリカを用い
ることが好ましい。
【0026】このような顔料の使用比率は限定しない
が、全被覆層固形分の50〜90重量%である。50%
未満ではインク吸収性が不十分となり、90%を越える
とインク受容性被覆層の強度の低下が懸念される。
が、全被覆層固形分の50〜90重量%である。50%
未満ではインク吸収性が不十分となり、90%を越える
とインク受容性被覆層の強度の低下が懸念される。
【0027】本発明のインク受容性被覆層に用いられる
樹脂としては、ポリビニルアルコールおよびシラノール
基等で変性された誘導体、ポリビニルピロリドン、カゼ
イン等の蛋白質、澱粉およびその誘導体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル
酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または
共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、あ
るいはこれらの各種重合体のカルボキシル基、カチオン
性基等の官能基含有変性重合体ラテックス、メラミン樹
脂、尿素樹脂等の熱硬化樹脂等の合成樹脂系の水性接着
剤、無水マレイン酸共重合樹脂系、ポリアクリルアミド
系 、ポリメチルメタクリレート系、ポリウレタン樹脂
系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリビニルブチラール
系、アルキッド樹脂系等の合成樹脂系接着剤などの高分
子が、顔料または基材との接着性が良く、かつ水性イン
クとの親和性が良いため、吸液性を向上させるので、好
ましく用いられる。
樹脂としては、ポリビニルアルコールおよびシラノール
基等で変性された誘導体、ポリビニルピロリドン、カゼ
イン等の蛋白質、澱粉およびその誘導体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル
酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または
共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、あ
るいはこれらの各種重合体のカルボキシル基、カチオン
性基等の官能基含有変性重合体ラテックス、メラミン樹
脂、尿素樹脂等の熱硬化樹脂等の合成樹脂系の水性接着
剤、無水マレイン酸共重合樹脂系、ポリアクリルアミド
系 、ポリメチルメタクリレート系、ポリウレタン樹脂
系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリビニルブチラール
系、アルキッド樹脂系等の合成樹脂系接着剤などの高分
子が、顔料または基材との接着性が良く、かつ水性イン
クとの親和性が良いため、吸液性を向上させるので、好
ましく用いられる。
【0028】インク受容性被覆層におけるバインダー樹
脂の使用比率は、全被覆層固形分の10〜50重量%程
度、好ましくは10〜40重量%である。10%未満で
は接着力が不十分となり、被覆層の強度の低下が懸念さ
れる。一方、50%を越えると接着性は大きくなるもの
の、顔料の使用比率が低下し、前記したようにインクの
吸収性に問題が生じる場合もある。
脂の使用比率は、全被覆層固形分の10〜50重量%程
度、好ましくは10〜40重量%である。10%未満で
は接着力が不十分となり、被覆層の強度の低下が懸念さ
れる。一方、50%を越えると接着性は大きくなるもの
の、顔料の使用比率が低下し、前記したようにインクの
吸収性に問題が生じる場合もある。
【0029】本発明の塗料の塗工はバーコーター、エア
ナイフコーター、ブレードコーター、グラビアコーター
等の公知の塗工設備が応用される。支持体上にインク受
容性被覆層およびインク定着性被覆層を設けたシート
は、そのまま本発明の記録用紙として使用することが可
能であるが、例えばスーパーカレンダー、グロスカレン
ダー等で処理し、表面の平滑性を与えることも可能であ
る。
ナイフコーター、ブレードコーター、グラビアコーター
等の公知の塗工設備が応用される。支持体上にインク受
容性被覆層およびインク定着性被覆層を設けたシート
は、そのまま本発明の記録用紙として使用することが可
能であるが、例えばスーパーカレンダー、グロスカレン
ダー等で処理し、表面の平滑性を与えることも可能であ
る。
【0030】本発明で得られるインク受容性被覆層およ
びインク定着性被覆層の塗工量は、特に限定されず最終
用途によって決定され 、インク吸収性、定着性、記録
特性保存性等を満足させるかぎり不必要に多くする必要
はない。インク定着性被覆層として紙を用いる場合に
は、通常両者の合計が3〜110g/m2程度が好まし
い。その場合は、通常合計で3〜30g/m2 程度の範
囲から適宜選択して用いられる。塗工量が少ないと多く
の場合インク吸収容量が不足し、画像が流れ出したり、
色にじみ込みが生じ、画像がぼけてしまったり、乾燥が
遅く、プリンターの排紙ロールにインクが付着し、汚れ
る恐れもある。しかしながら、逆に多いと、塗工層また
は被覆層が厚いため支持体との接着性が弱くなり、剥が
れ落ちた塗工層または被覆層によりヘッドノズルの目づ
まりのような問題を生じることが多く、さらにコスト的
にも高価なものとなる。
びインク定着性被覆層の塗工量は、特に限定されず最終
用途によって決定され 、インク吸収性、定着性、記録
特性保存性等を満足させるかぎり不必要に多くする必要
はない。インク定着性被覆層として紙を用いる場合に
は、通常両者の合計が3〜110g/m2程度が好まし
い。その場合は、通常合計で3〜30g/m2 程度の範
囲から適宜選択して用いられる。塗工量が少ないと多く
の場合インク吸収容量が不足し、画像が流れ出したり、
色にじみ込みが生じ、画像がぼけてしまったり、乾燥が
遅く、プリンターの排紙ロールにインクが付着し、汚れ
る恐れもある。しかしながら、逆に多いと、塗工層また
は被覆層が厚いため支持体との接着性が弱くなり、剥が
れ落ちた塗工層または被覆層によりヘッドノズルの目づ
まりのような問題を生じることが多く、さらにコスト的
にも高価なものとなる。
【0031】尚、支持体にプライマー処理層を設けた
り、各層を複層で形成する等、層構成を追加することも
できる。
り、各層を複層で形成する等、層構成を追加することも
できる。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
ではない。尚、以下において部および%とあるのは、す
べて重量部および重量%を示す。塗工量は乾燥重量で示
した。
説明するが、勿論本発明はこれによって限定されるもの
ではない。尚、以下において部および%とあるのは、す
べて重量部および重量%を示す。塗工量は乾燥重量で示
した。
【0033】実施例1 ポリプロピレン樹脂を主成分とし、無機顔料及び少量の
安定剤,分散剤等の添加剤を加えて混合し、押出機で溶
融混練後、ダイ・スリットより溶融樹脂膜を厚く押出
し、一旦冷却したのち、再び軟化温度前後まで加熱し
て、縦及び横の方向に延伸してフィルム成膜化して得ら
れる多層構造の合成紙ユポFPG−110(厚さ110
μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコーターを用い
て塗料−1を8g/m2 の割合で塗工、乾燥して定着性
被覆層を形成し、同様に定着性被覆層の上に塗料−2を
9g/m2 の割合で塗工、乾燥して受容性被覆層を形成
し、インクジェット記録材を製造した。
安定剤,分散剤等の添加剤を加えて混合し、押出機で溶
融混練後、ダイ・スリットより溶融樹脂膜を厚く押出
し、一旦冷却したのち、再び軟化温度前後まで加熱し
て、縦及び横の方向に延伸してフィルム成膜化して得ら
れる多層構造の合成紙ユポFPG−110(厚さ110
μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコーターを用い
て塗料−1を8g/m2 の割合で塗工、乾燥して定着性
被覆層を形成し、同様に定着性被覆層の上に塗料−2を
9g/m2 の割合で塗工、乾燥して受容性被覆層を形成
し、インクジェット記録材を製造した。
【0034】塗料−1 木材セルロースを酸加水分解処理及び機械的に処理して
微粉化して得たセルロースパウダ(商品名: KCフロッ
ク,山陽国策パルプ製)75部, SBRラテックス(商
品名:0617、日本合成ゴム製)25部。
微粉化して得たセルロースパウダ(商品名: KCフロッ
ク,山陽国策パルプ製)75部, SBRラテックス(商
品名:0617、日本合成ゴム製)25部。
【0035】塗料−2 炭酸カルシウム(商品名:PC、白石工業製)75部,
ポリビニルアルコール(商品名:117、クラレ製)2
5部。
ポリビニルアルコール(商品名:117、クラレ製)2
5部。
【0036】実施例2 無機顔料を含む多層構造の合成紙、前出のユポFPG−
110(厚さ110μm、王子油化合成紙製)の片面に
テストバーコーターを用いて塗料−1を7g/m2 の割
合で塗工、乾燥して定着性被覆層を形成し、同様に定着
性被覆層の上に塗料−3を8g/m2 の割合で塗工、乾
燥して受容性被覆層を形成し、インクジェット記録材を
製造した。
110(厚さ110μm、王子油化合成紙製)の片面に
テストバーコーターを用いて塗料−1を7g/m2 の割
合で塗工、乾燥して定着性被覆層を形成し、同様に定着
性被覆層の上に塗料−3を8g/m2 の割合で塗工、乾
燥して受容性被覆層を形成し、インクジェット記録材を
製造した。
【0037】塗料−3 微粉合成シリカ(商品名:ファインシール、トクヤマ
製)75部, ポリビニルアルコール(商品名:117、
クラレ製)25部。
製)75部, ポリビニルアルコール(商品名:117、
クラレ製)25部。
【0038】実施例3 ポリプロピレン樹脂を主成分とし、無機顔料及び少量の
安定剤,分散剤等の添加剤を加えて混合し、押出機で溶
融混練後、ダイ・スリットより溶融樹脂膜を厚く押出
し、一旦冷却したのち、再び軟化温度前後まで加熱し
て、縦及び横の方向に延伸してフィルム成膜化して得ら
れる多層構造の合成紙ユポFPG−95(厚さ95μ
m、王子油化合成紙製)の片面にバーコーターを用いて
塗料−4を7g/m2 の割合で塗工、乾燥して定着性被
覆層を形成し、同様に定着性被覆層の上に塗料−3を8
g/m2 の割合で塗工、乾燥して受容性被覆層を形成
し、インクジェット記録材を製造した。
安定剤,分散剤等の添加剤を加えて混合し、押出機で溶
融混練後、ダイ・スリットより溶融樹脂膜を厚く押出
し、一旦冷却したのち、再び軟化温度前後まで加熱し
て、縦及び横の方向に延伸してフィルム成膜化して得ら
れる多層構造の合成紙ユポFPG−95(厚さ95μ
m、王子油化合成紙製)の片面にバーコーターを用いて
塗料−4を7g/m2 の割合で塗工、乾燥して定着性被
覆層を形成し、同様に定着性被覆層の上に塗料−3を8
g/m2 の割合で塗工、乾燥して受容性被覆層を形成
し、インクジェット記録材を製造した。
【0039】塗料−4 広葉樹晒クラフトパルプスラリー 50部, ポリビニル
アルコール(商品名:124、クラレ製)30部, SB
Rラテックス(商品名:0617、日本合成ゴム製)2
0部。
アルコール(商品名:124、クラレ製)30部, SB
Rラテックス(商品名:0617、日本合成ゴム製)2
0部。
【0040】実施例4 無機顔料を含む多層構造の合成紙ユポFPG−110
(厚さ110μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコ
ーターを用いて塗料−5を5g/m2 の割合で塗工、乾
燥して定着性被覆層を形成し、同様に定着性被覆層の上
に塗料−3を7g/m2 の割合で塗工、乾燥して受容性
被覆層を形成し、インクジェット記録材を製造した。
(厚さ110μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコ
ーターを用いて塗料−5を5g/m2 の割合で塗工、乾
燥して定着性被覆層を形成し、同様に定着性被覆層の上
に塗料−3を7g/m2 の割合で塗工、乾燥して受容性
被覆層を形成し、インクジェット記録材を製造した。
【0041】塗料−5 叩解して微細化することによりパルプの50〜100倍
の表面積及び細孔容積を有するものとした高純度天然セ
ルロースであるミクロフィブリル化セルロース(商品
名:MFC、ダイセル化学工業製)40部、SBRラテ
ックス(商品名:0619、日本合成ゴム製)30部、
ポリビニルアルコール(商品名:PVA105、クラレ
製)30部。
の表面積及び細孔容積を有するものとした高純度天然セ
ルロースであるミクロフィブリル化セルロース(商品
名:MFC、ダイセル化学工業製)40部、SBRラテ
ックス(商品名:0619、日本合成ゴム製)30部、
ポリビニルアルコール(商品名:PVA105、クラレ
製)30部。
【0042】実施例5 無機顔料を含む多層構造の合成紙ユポFPG−110
(厚さ110μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコ
ーターを用いて酢酸ビニルエマルジョン系接着剤(商品
名:サイビノール GH−100、サイデン化学製)を
15g/m2 の割合で塗工後、軽質炭酸カルシウム20
部を広葉樹晒クラフトパルプ100部のスラリー中に添
加し、カチオン澱粉0.8部、乳化させたアルケニル無
水コハク酸系中性サイズ剤(商品名:ファイブラン、王
子ナショナル製)0.1部を添加し、十分に混合して抄
紙原料とし、長網多筒式抄紙機を用いて水分を10%ま
で乾燥させ、サイズプレスで酸化澱粉の6%溶液を両面
で5g/m2 塗布、乾燥し、水分7%まで乾燥させて製
造した坪量70g/m2 の上質紙(厚さ85μmの中性
紙でありステキヒトサイズ度8秒、灰分12%としたも
の)を貼り合わせ、乾燥して定着性被覆層を形成し、同
様に定着性被覆層の上にバーコーターを用いて塗料−3
を10g/m2 の割合で塗工、乾燥して受容性被覆層を
形成し、インクジェット記録材を製造した。
(厚さ110μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコ
ーターを用いて酢酸ビニルエマルジョン系接着剤(商品
名:サイビノール GH−100、サイデン化学製)を
15g/m2 の割合で塗工後、軽質炭酸カルシウム20
部を広葉樹晒クラフトパルプ100部のスラリー中に添
加し、カチオン澱粉0.8部、乳化させたアルケニル無
水コハク酸系中性サイズ剤(商品名:ファイブラン、王
子ナショナル製)0.1部を添加し、十分に混合して抄
紙原料とし、長網多筒式抄紙機を用いて水分を10%ま
で乾燥させ、サイズプレスで酸化澱粉の6%溶液を両面
で5g/m2 塗布、乾燥し、水分7%まで乾燥させて製
造した坪量70g/m2 の上質紙(厚さ85μmの中性
紙でありステキヒトサイズ度8秒、灰分12%としたも
の)を貼り合わせ、乾燥して定着性被覆層を形成し、同
様に定着性被覆層の上にバーコーターを用いて塗料−3
を10g/m2 の割合で塗工、乾燥して受容性被覆層を
形成し、インクジェット記録材を製造した。
【0043】比較例1 無機顔料を含む多層構造の合成紙ユポFPG−95(厚
さ95μm、王子油化合成紙製)の片面に実験室におい
てテストバーコーターを用いて塗料−2を11g/m2
の割合で塗工、乾燥して受容性被覆層を形成し、インク
ジェット記録材を製造した。
さ95μm、王子油化合成紙製)の片面に実験室におい
てテストバーコーターを用いて塗料−2を11g/m2
の割合で塗工、乾燥して受容性被覆層を形成し、インク
ジェット記録材を製造した。
【0044】比較例2 無機顔料を含む多層構造の合成紙ユポFPG−95(厚
さ95μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコーター
を用いて塗料−3を10g/m2 の割合で塗工、乾燥し
て受容性被覆層を形成し、インクジェット記録材を製造
した。
さ95μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコーター
を用いて塗料−3を10g/m2 の割合で塗工、乾燥し
て受容性被覆層を形成し、インクジェット記録材を製造
した。
【0045】比較例3 無機顔料を含む多層構造の合成紙ユポFPG−95(厚
さ95μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコーター
を用いて塗料−6(水溶性セルロース誘導体であるカル
ボキシメチルセルロースを含有する)を8g/m2 の割
合で塗工、乾燥して下塗り層を形成し、更に、塗料−3
を12g/m2 の割合で塗工、乾燥し、インクジェット
記録材を製造した。 塗料−6 カルボキシメチルセルロース(商品名:CMC,ダイセ
ル化学工業製) 60部、SBRラテックス(商品名:
0619,日本合成ゴム製) 30部、ポリビニルアル
コール(商品名:117、クラレ製) 10部。
さ95μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコーター
を用いて塗料−6(水溶性セルロース誘導体であるカル
ボキシメチルセルロースを含有する)を8g/m2 の割
合で塗工、乾燥して下塗り層を形成し、更に、塗料−3
を12g/m2 の割合で塗工、乾燥し、インクジェット
記録材を製造した。 塗料−6 カルボキシメチルセルロース(商品名:CMC,ダイセ
ル化学工業製) 60部、SBRラテックス(商品名:
0619,日本合成ゴム製) 30部、ポリビニルアル
コール(商品名:117、クラレ製) 10部。
【0046】比較例4 無機顔料を含む多層構造の合成紙ユポFPG−95(厚
さ95μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコーター
を用いて塗料−7を8g/m2 の割合で塗工、乾燥して
下塗り層を形成し、更に、塗料−3を12g/m2 の割
合で塗工、乾燥し、インクジェット記録材を製造した。 塗料−7 炭酸カルシウム(商品名:PC,白石工業製) 70
部、ポリビニルアルコール(商品名:117、クラレ
製) 30部。
さ95μm、王子油化合成紙製)の片面にバーコーター
を用いて塗料−7を8g/m2 の割合で塗工、乾燥して
下塗り層を形成し、更に、塗料−3を12g/m2 の割
合で塗工、乾燥し、インクジェット記録材を製造した。 塗料−7 炭酸カルシウム(商品名:PC,白石工業製) 70
部、ポリビニルアルコール(商品名:117、クラレ
製) 30部。
【0047】これらの各塗工紙の評価結果を表1に示
す。インクジェット記録特性の評価は次の方法によっ
た。インクジェットプロッター(Design Jet
650C:HewlettPackard社製)を用
い、インク吸収性、発色の鮮やかさ、色にじみだしにつ
いて評価を行なった。
す。インクジェット記録特性の評価は次の方法によっ
た。インクジェットプロッター(Design Jet
650C:HewlettPackard社製)を用
い、インク吸収性、発色の鮮やかさ、色にじみだしにつ
いて評価を行なった。
【0048】インク吸収性の評価は、プリントしたイン
クが乾燥するまでの秒数を測定した。5秒以下を○、6
〜10秒を△、11秒以上を×で示した。
クが乾燥するまでの秒数を測定した。5秒以下を○、6
〜10秒を△、11秒以上を×で示した。
【0049】発色の鮮やかさは、イエロー、マゼンタ、
シアンのカラーインクの発色を目視で評価した。発色の
良いものを○、不十分なものを△、更に不良なものを×
で示した。
シアンのカラーインクの発色を目視で評価した。発色の
良いものを○、不十分なものを△、更に不良なものを×
で示した。
【0050】色にじみだしは、レッド、ブルー、グリー
ンを印字後、1週間常温で放置し、各色の境界部のにじ
みだしを目視で評価した。にじみだしのまったくないも
のを○、ややあるものを△、多くにじみだしているもの
を×とした。
ンを印字後、1週間常温で放置し、各色の境界部のにじ
みだしを目視で評価した。にじみだしのまったくないも
のを○、ややあるものを△、多くにじみだしているもの
を×とした。
【0051】
【表1】
【0052】表1からわかるように、実施例により得ら
れたインクジェット記録材は、インク吸収性、発色の鮮
やかさ、色にじみだしのいずれに関しても非常に優れて
いた。ただし、インク受容性被覆層に微粉合成シリカを
使わず、炭酸カルシウムを使用したものは、インク吸収
性、発色性のいずれもやや劣った(実施例1)。比較例
により得られたインクジェット記録材は、色にじみだし
が悪かった。
れたインクジェット記録材は、インク吸収性、発色の鮮
やかさ、色にじみだしのいずれに関しても非常に優れて
いた。ただし、インク受容性被覆層に微粉合成シリカを
使わず、炭酸カルシウムを使用したものは、インク吸収
性、発色性のいずれもやや劣った(実施例1)。比較例
により得られたインクジェット記録材は、色にじみだし
が悪かった。
【0053】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンター記録
材は、インクの吸収性、発色性に優れているだけでな
く、印字物の保存安定性に優れたインクジェットプリン
ティングを可能とする。
材は、インクの吸収性、発色性に優れているだけでな
く、印字物の保存安定性に優れたインクジェットプリン
ティングを可能とする。
Claims (3)
- 【請求項1】樹脂フィルムと合成紙より選ばれる支持体
に少なくとも、非水溶性セルロース類を含有するインク
定着性被覆層を設け、更に顔料と樹脂を含有するインク
受容性被覆層を積層してなるインクジェット記録材。 - 【請求項2】インク定着性被覆層に含まれる非水溶性セ
ルロース類が、セルロースパルプ、セルロースパウダ、
ミクロフィブリル化セルロースから選ばれる少なくとも
1種である請求項1記載のインクジェット記録材。 - 【請求項3】インク定着性被覆層が紙である請求項1記
載のインクジェット記録材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7088022A JPH08282091A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | インクジェット記録材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7088022A JPH08282091A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | インクジェット記録材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08282091A true JPH08282091A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=13931214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7088022A Pending JPH08282091A (ja) | 1995-04-13 | 1995-04-13 | インクジェット記録材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08282091A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10114147A (ja) * | 1996-08-21 | 1998-05-06 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 情報表示面形成用コーティング材及びその表示媒体 |
EP0844098A1 (en) * | 1996-11-21 | 1998-05-27 | Oji Paper Company Limited | Ink-jet recording material |
US7182984B2 (en) | 2000-03-17 | 2007-02-27 | Hitachi Maxell, Ltd. | Ink jet-recording medium and method for producing the same |
JP2011240674A (ja) * | 2010-05-20 | 2011-12-01 | Dainippon Toryo Co Ltd | 転写シート及び画像形成方法 |
JP2013533139A (ja) * | 2010-07-02 | 2013-08-22 | オムヤ・デイベロツプメント・アー・ゲー | インクジェット記録のための紙 |
JP2017100359A (ja) * | 2015-12-02 | 2017-06-08 | 王子ホールディングス株式会社 | 剥離紙用原紙及びその製造方法 |
WO2018168736A1 (ja) * | 2017-03-13 | 2018-09-20 | 富士フイルム株式会社 | 転写フィルムおよび画像形成方法 |
-
1995
- 1995-04-13 JP JP7088022A patent/JPH08282091A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10114147A (ja) * | 1996-08-21 | 1998-05-06 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 情報表示面形成用コーティング材及びその表示媒体 |
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US10029276B2 (en) | 2010-07-02 | 2018-07-24 | Omya International Ag | Paper for inkjet recording |
JP2017100359A (ja) * | 2015-12-02 | 2017-06-08 | 王子ホールディングス株式会社 | 剥離紙用原紙及びその製造方法 |
WO2018168736A1 (ja) * | 2017-03-13 | 2018-09-20 | 富士フイルム株式会社 | 転写フィルムおよび画像形成方法 |
JPWO2018168736A1 (ja) * | 2017-03-13 | 2020-05-14 | 富士フイルム株式会社 | 転写フィルムおよび画像形成方法 |
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