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JPH08215994A - スケジューラ支援システムおよびスケジューラ支援方法 - Google Patents

スケジューラ支援システムおよびスケジューラ支援方法

Info

Publication number
JPH08215994A
JPH08215994A JP4610695A JP4610695A JPH08215994A JP H08215994 A JPH08215994 A JP H08215994A JP 4610695 A JP4610695 A JP 4610695A JP 4610695 A JP4610695 A JP 4610695A JP H08215994 A JPH08215994 A JP H08215994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
lead time
scheduler
work
net
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4610695A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunari Ito
康成 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP4610695A priority Critical patent/JPH08215994A/ja
Publication of JPH08215994A publication Critical patent/JPH08215994A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Control By Computers (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】仕掛り前在庫を減らしつつ、イレギュラ対応可
能な、最適化されたスケジューリングを実現できるスケ
ジューラ支援システムを提供すること。 【構成】各設備の正味の加工時間の総計を正味リードタ
イムとし、製品またはロットごとの生産計画において
は、正味リードタイムの一定係数倍以上とした仕掛指示
リードタイムを持つ(二重化されたリードタイム)。ジ
ョブショップ工場への製品の投入時期は、仕掛指示シス
テム3にてこの仕掛指示リードタイムに従って決定され
る。稼働されている間は、工程ストップ時間を計測し、
所定の手順により仕掛指示リードタイムを自動更新す
る。イレギュラ事象発生の場合を除き、余裕時間の分が
あるので、必ず仕掛り在庫を発生させ、かつイレギュラ
問題を吸収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スケジューラを導入し
ているジョブショップ工場等のスケジューラ最適化装置
として使用されているスケジューラ支援システムおよび
スケジューラ支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大規模なジョブショップ工場で採
用されるジョブショップスケジューラにおいては、いわ
ゆる差し立て(ディスパッチング)方式を基本制御と
し、各工程の作業に係わる設備装置(以下設備と記す)
に仕掛る製品(ロット)を効率よく運用させることが行
われている。
【0003】図4はジョブショップ工場において、製品
ロットを各設備で作業をこなしていく状態を模式図で示
したものである。ここで工程Aは作業a〜e(それぞれ
が設備でもある)から成っている。あるいは作業a〜e
が工程と見なしても同様であるが、ここでは工程Aが作
業a〜eから成り立っているとしてディスパッチングを
説明する。
【0004】この工程Aは、作業のフローがa,b,
c,d,e,bという順になっていて、図4ではR1〜R7
という矢印で示してある。この6つの作業を終えて、次
の工程に製品ロットが移されていく。工程Aの前の工程
からの、あるいは原材料の初めての投入によって工程A
の最初の作業を行う設備aに製品ロットが4ロット仕掛
り前在庫としてあり、現在一つのロットが仕掛り中であ
る。設備bには、設備aもしくは設備eの作業を終了し
て運ばれてきた5ロットが仕掛り前在庫としてあり、設
備bは3ロットバッチであって、現在3つのロットが仕
掛り中である。そして設備cには、現在、仕掛り前のロ
ットがなく、仕掛り中のロットもない。設備dには2ロ
ットの仕掛り前在庫と仕掛り中の1ロット、設備eには
1ロットがそれぞれ仕掛り前在庫と仕掛り中となってい
る。
【0005】今、設備bには5ロット仕掛り前在庫があ
って、設備bはフル稼働の状態にある。設備bは、設備
aからのみでなく設備eからもロットが到着するため、
いつ何個のロットが仕掛り状態になるかは、その時にな
ってみないと判明しない。従って前もって設備bの予定
を決めておくことはできず、決めておくことができるの
は、仕掛り前在庫ロットがある場合に、どう対処するか
という点である。つまり現在仕掛り中のものが、作業完
了(アンロードまたは払出し)されたことをトリガとし
て仕掛り前在庫から次に仕掛るべきロットを決定する、
そのような何がしかの決め方のルールをどうするかがデ
ィスパッチングの問題であって、そのような幾つかのデ
ィスパッチング技術が示されている。
【0006】例えば、特開平5-61879 号公報に示された
ものがある。この場合は、製造ライン上における各工程
ごとに、投入待ちの各製品をそれぞれ投入順位をつけて
記憶する工程投入待ち製品メモリを備え、優先順位変更
要求受付手段にて検出された該当製品の工程進捗状況な
どに基づいて、工程投入待ち製品メモリの該当製品の投
入順位を変更する差し立て方式を開示している。例え
ば、図4の設備bでは、3ロットバッチ処理の作業なの
で、現在仕掛り前在庫(工程投入待ち)のロットに優先
すべき順を決めて5ロットの内から3ロットを選択する
という処理がなされる。
【0007】また一方、前記のような問題を解決すべ
く、各工程での投入待ち製品在庫(仕掛り前在庫)の確
保を制御するために、在庫に一定の余裕を持たせたもの
があり、特開平5-73574 号公報に記載された技術があ
る。これは、与えられた生産計画を実現するために、先
の課題を解決するよう、とりわけボトルネックになる工
程に投入することに対して、各製品に対する納期余裕度
を算出し、一定のアルゴリズムに基づいてディスパッチ
ング(差し立て)ルールを決定する決定手段を含むこと
を特徴とした生産制御装置なる技術である。
【0008】例えば図4では、設備cにおいて、仕掛り
前在庫、仕掛り中とも現在0個である。従って設備cで
は、ロットが到着すれば直ちに作業に入ることができ
る。しかし設備bの処理能力は限りがあるので、理想と
しては仕掛り中のロットの処理が終わった直後に、常に
3ロット分の仕掛り前在庫が直前に存在することが望ま
しい。このようにするために、設備aのロット払出しを
少し余裕を持たせることでボトルネックになっている設
備bの稼働負荷を軽減して効率化をはかるものである。
【0009】さらにまた一方、材料手配遅れ・設備故障
などに対しては、進捗状況を把握し、遅れが生じた場合
は、それに追従して該当製品の生産計画を変更すること
を特徴とする生産計画管理装置に関わるものとして特開
平5-128123号公報等があり、設備故障など不測な事態に
対してはリスケジューリングの技術がある。
【0010】上記の従来技術は、ジョブショップ工場に
おける生産仕掛り指示としては、スケジューラなどで差
立方式を基本としているが、イレギュラ対応はスケジュ
ーラ事態をフレキシブル対応しているものが多い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平5-61879 号公報の技術では、製造フロー上におい
て各工程ごとに投入待ち製品が、各製品において存在す
ることを前提としており、仕掛り前在庫を絞り込んだ工
場において、設備故障などにより流れがストップするな
どの事象があった場合、各工程での投入待ち製品が存在
しなくなった場合は、該当工場での設備は非稼働を余儀
なくされ、製品の完成納期を保証できず、成り行き生産
とならざるを得ないという問題がある。
【0012】また特開平5-73574 号公報の技術では、単
純な差立方式のみによる成り行き生産の問題点を解決し
て製品の完成納期を保証しようとするものではあるが、
各工程での投入待ち製品の在庫コントロールは実施でき
ず、生産計画実現のために納期余裕度として余裕を持た
せているのみで、工場全体から見て仕掛り前在庫の増加
を招いているという問題がある。
【0013】リスケジューリングの技術の場合も、生産
計画の見直しであり、生産計画を変更できない場合、も
しくは生産計画変更を許容するため対応在庫を保持して
いることには関わらず、在庫のコントロールを実現した
ものではない。またフレキシブル化の場合もスケジュー
ラの計算結果を曖昧化することになり、より効率的に稼
働させるという本来の解決とはなっていない。また、イ
レギュラ問題は全てが予測できないという側面を持って
おり、その点も解決していない。
【0014】上記の問題を鑑みて、ジョブショップ工場
におけるよりよいスケジューラとしては、スケジュール
のための加工時間、待ち時間などは、より厳密に登録・
作用すべきものであるが、しかし厳密に定義するために
は、設備故障などのイレギュラ処置を考慮しておかねば
ならない。柔軟性のあるデータでは最適化されたスケジ
ュールは組めない。従って本発明の目的は、仕掛り前在
庫を減らしつつ、イレギュラ対応可能な、最も最適化さ
れたスケジューリングを実現できるスケジューラ支援シ
ステムを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明の構成は、ジョブショップ工場で自動生産指示
を実施するジョブショップスケジューラを備えた自動生
産工場管理システムを具備している工場において、工場
の各設備のスケジューリング用加工時間の総計である正
味リードタイムと、前記正味リードタイムに余裕時間を
付加した仕掛指示リードタイムとを登録した仕掛指示シ
ステムを前記自動生産工場管理システムに有し、生産計
画に基づいた製品投入予定が前記仕掛指示リードタイム
によって決められ、前記ジョブショップスケジューラに
よる、実際の設備起動を決定する仕掛時間算出に前記正
味リードタイムが用いられ、前記仕掛指示リードタイム
の各工程の前記仕掛時間の間に正味の加工時間が収まる
範囲で任意の時間に設定されることである。また関連発
明の特徴ある構成は、前記仕掛りシステムに、前記仕掛
指示リードタイムを所定期間ごとに更新する自動更新手
段を有することである。
【0016】本発明を実施する方法の発明としての構成
は、スケジューラを導入したジョブショップ工場で、該
スケジューラによる自動生産指示を実施するジョブショ
ップスケジューラを備え、自動生産工場管理システムを
具備している工場において、仕掛指示システムにて、ス
ケジューリング用正味加工時間である正味リードタイム
を算出するとともに、該正味リードタイムに余裕時間を
付加して仕掛指示リードタイムを算出し、これら二重化
されたリードタイムを該仕掛指示システムに登録し、材
料の投入を、前記仕掛指示リードタイムによって実施
し、前記ジョブショップスケジューラによって正味リー
ドタイムを用いて実際の設備起動を決定する仕掛時間を
算出することである。あるいはまた加えて、前記仕掛指
示リードタイムが、設備の仕掛り前在庫量、各設備の空
き時間、各設備の稼働率および納期遵守率、各設備での
故障頻度と各製品ごとの品質異常による工程停止期間の
測定により、所定の手順によって自動更新されることを
特徴とする。
【0017】
【作用】スケジューラ本体の計算結果を曖昧化すること
を避けるべく、各設備の正味の加工時間をスケジューリ
ング用として正味リードタイムとし、スケジューラより
算出されるスケジュール結果を係数加工して増大させる
ことなく実際の正味の加工時間・サイクルタイムで構築
する。これには各設備間の搬送時間も自動運搬車(AG
V)・工程間搬送車などの動きから厳密に定義される。
本発明ではさらに、製品またはロットごとに生産計画納
期より定まる投入時期よりも前倒しで(即ち時間的に早
く前もって)投入する仕掛指示リードタイムを持つよう
にする。それでジョブショップ工場への製品の投入時期
は、この仕掛指示リードタイムに従って決定される。こ
の仕掛指示リードタイムは、該当製品のスケジューリン
グ用加工時間の総計である正味リードタイムの一定係数
倍以上として登録しておく(二重化されたリードタイ
ム)。そして、稼働されている間は、各設備仕掛り前在
庫量・各設備の空き時間・各設備の稼働率・納期遵守率
などのデータ、および各設備での一定の故障頻度・各製
品毎の品質異常等による工程ストップ時間を計測し、所
定の手順により仕掛指示リードタイムを仕掛りシステム
にて自動更新する。
【0018】従って、二重化されたリードタイムによ
り、正味の仕掛り時間である、スケジューリング用加工
時間を総計した正味リードタイムと、その正味リードタ
イムを係数倍して長くした仕掛指示リードタイムの二種
類のリードタイムの差分が前倒しで製品投入される。一
方、製品の流れ出る各工程(設備)では、従来と同様差
し立て(ディスパッチング)方式により、実際の加工時
間である正味リードタイムで順次、仕掛りロットを決定
する。そのため、イレギュラ事象発生の場合を除いて、
前倒し投入による余裕時間を分配した分が、次の各工程
での投入待ち製品(仕掛り前在庫)として分配される。
【0019】
【発明の効果】単純な差し立て方式のみの採用では、各
設備の仕掛り前在庫の存在を前提とするため、仕掛り前
在庫があって初めてその効果が成り立つが、本発明の構
成では、仕掛り前在庫を保証し、かつイレギュラ問題を
吸収することができる。
【0020】つまり、二つのリードタイムの差分が時間
的バッファとなって各工程(設備)の仕掛り前在庫を確
実に確保することが可能となり、仕掛り前在庫を創出す
ることとなる。従って従来の「設備故障などにより流れ
がストップするなどの事象があった場合、各工程での投
入待ち製品が存在しなくなった場合は、該当設備の非稼
働を余儀なくされ、製品の完成納期を保証できず、成り
行き生産とならざるを得ない」という問題を解決する。
【0021】また、仕掛指示リードタイムの自動更新に
より、常に無駄になる仕掛り前在庫の時間が短くされる
ので、投入時期を短くでき、そのことはまた「製品の完
成納期を保証するものではあるが、各工程での投入待ち
製品の在庫コントロールは実施できず、生産計画実現の
ために納期余裕度として余裕を持たせているのみで、工
場全体の仕掛り前在庫の増加を招く」といった従来の課
題も解決することができる。
【0022】また、リードタイムの二重化により、スケ
ジューラの調節の結果生じる製品の仕掛指示リードタイ
ムの延長・工程管理で得られる各設備前の仕掛り前在庫
の検出によって工程の流れのネックになっている箇所が
判明することから、その結果として予定した時刻通りに
ならないイレギュラの要因を明示・把握できて、問題の
解決を早期に進めることを可能にしている。
【0023】さらにまた本発明では、スケジュールに予
め余裕時間を含めて計算して、きっちりとしたスケジュ
ールを算出することから、従来のようなスケジュール結
果の係数加工などのスケジューラ自体の曖昧化を避ける
ことも実現し、曖昧化の要因がないことからジョブショ
ップスケジューラ自体の出来ばえ評価を独立して実施す
ることも可能となる。また、付け加えれば、本発明の構
成では、容易に汎用のスケジューリングシステムを導入
することができ、従来、判別が困難であった「スケジュ
ールアルゴリズムが悪いのか、設備能力・工程能力が本
来無いのか」といった違いを明確に示すことができ、ジ
ョブショップ工場へのスケジューラの導入を無理なく支
援するものである。
【0024】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。 (構成)図1は、本発明を適用したスケジューラ支援シ
ステムの全体ブロック構成図である。図1において、自
動生産工場管理システム1は、本発明システムが組み込
まれる上位システムであって、LAN等で設備装置群と
接続され、工程間搬送車やAGVなどとも接続され、高
度に自動化されたジョブショップ工場の管理システムで
ある。また、評価・支援の対象となるジョブショップス
ケジューラ2は、学習機能を有する高速なコンピュータ
からなる高速AIスケジューラとディスパッチャ(共に
図示しない)とにより構成される(なおここで高速AI
であることは、本発明の構成とは無関係である)。この
システムは代用として、汎用のジョブショップ工場用ス
ケジューラでも良く、その場合本発明により汎用スケジ
ューリングシステムそのものの評価も可能である。
【0025】そして、在庫管理、進捗管理が行われる工
程管理は重要な役割をはたすため、自動生産工場管理シ
ステム1に含まれる構成として示してあり、在庫データ
などの結果を、仕掛指示システム3で参照して、実際の
仕掛指示を算出している。その際、仕掛指示の基準とな
るのは仕掛指示リードタイムである。
【0026】また、本発明の特徴的な二重化されたリー
ドタイム(正味リードタイム、仕掛指示リードタイム)
の登録、および仕掛指示リードタイムにより生産計画を
製品投入計画へと展開する仕掛指示システム3が自動生
産工場管理システム1に対して組み込まれている。その
仕掛指示システム3は、図1の下半分に示すように、3
つのシステムから成るブロック構成である(図1の構成
は、ここでは仕掛指示システム3の下に3つのシステム
ブロックがあることではなく、仕掛指示システム3が3
つのシステムから構成されることをを示す)。原単位登
録システム5は、設備原単位として、レシピ(条件)ご
との処理時間、サイクルタイム、バッチ方法、サイズ、
バッファ容量、ロード時間など、各装置ごとの詳細な処
理時間の定義するためのもので、製品ごとの流れを記述
したプロセス原単位の原単位登録システム51と、二重
化された仕掛指示リードタイムを定義するための仕掛指
示原単位登録システム52などから成る(図1の構成
は、ここでは原単位登録システム5が2つのシステムか
ら構成されることを意味する)。
【0027】そしてジョブショップスケジューラ2もし
くは他のシステムで立案された生産計画データを、図1
の工程管理システムで管理している在庫データと関係づ
けながら実際の製品投入計画に展開するのが生産計画展
開システム6で、ここで使用するリードタイムが仕掛指
示リードタイムである。そして出来上がった製品投入計
画に従って、材料手配システム7で、材料手配に要する
部品番号における所要量計算および発注計算を実行して
自動的に設備に対して材料を供給できるようデータを揃
え、そして立案した投入計画結果をジョブショップスケ
ジューラ2に引き渡して、そこでこの投入計画に基づい
てリアルタイムにジョブショップ工場の工程管理が実施
される。
【0028】生産計画から決まる納期からさかのぼっ
て、製品を工場に投入すべき時期が決定されるが、その
際に、工場の各設備の正味の稼働時間、搬送時間などを
総計した正味リードタイムで投入時期を決めてしまう
と、なんらかの遅れや故障などのイレギュラ発生に対応
できず、納期遅れを引き起こす。そこで製品の投入時期
は余裕を取ることが行われる。本発明においては、その
投入時期がいたずらに早く前倒しされるのではなく、適
切に決められた時期に決定される。それがここでの仕掛
指示リードタイムを用いた生産計画である。
【0029】生産計画は、まずジョブショップスケジュ
ーラ2で構築される。この生産計画データを仕掛指示シ
ステム3にて、工程管理システム4の在庫データを参照
して、原単位登録システム5のデータおよび材料手配シ
ステム7と共に、実際に仕掛りを指示できる構成とする
ために、生産計画展開システム6で算出する。この際に
仕掛指示リードタイムを使用する。そのため、各設備に
対する仕掛りが余裕を含んだものとなる。生産計画展開
システム6は、自動生産工場管理システム1、もしく
は、他のシステムから提供された生産計画データを、図
1の工程管理システム4からの在庫データと関係づけな
がら、仕掛指示データへと変換するものである。具体的
な作用は図2で示す。
【0030】(図2)図2は、一般的に行われている生
産管理における標準的な仕掛製品(ロット)納期設定や
所要量仕掛指示計算等を説明するための概略図である。
いつ何がどれだけ必要なのかなどを示す生産計画マスタ
8は、生産計画を立てる部門で立案され、ジョブショッ
プ工場全体に渡る工程の流れを決定するデータであり、
最も基本的なデータとなる。それに加えて引当て可能な
在庫が幾つあるのかなどを管理するための在庫マスタ9
を準備して、在庫の状況を把握可能としておく。さら
に、なにを標準的に手配するのかなど、リードタイムや
不良率、部品構成等の原単位データ10を構築して、こ
の8、9、10三つのデータを基にして、仕掛指示計算
11が実施され、仕掛指示マスタ12を形成する。これ
には完成した際の納期も含めるようにしてある。そして
スケジューラを持たない工場では、この結果に基づいて
計画どおりの仕掛りを実施する。
【0031】スケジューラを導入しているジョブショッ
プ工場では、この立案された仕掛指示マスタ12に基づ
いて、実際の設備稼働率、設備負荷を見ながら自動的に
稼働率を向上させるように管理する。本発明では、この
ジョブショップスケジューラ2で実施する生産管理が、
実際の設備に対する正味の加工時間で予定されるスケジ
ュールを扱い、それぞれの設備に対する仕掛予定は、仕
掛指示システム3で仕掛指示リードタイムを基にして立
案された仕掛指示によって実施される。
【0032】この仕掛指示リードタイムは、図3で後述
するように、各作業で使用される設備類の正味の加工時
間、搬送時間などを総計した正味リードタイムを所定倍
した時間とし、その内訳けとして各工程(もしくは作
業)のそれぞれの比率で区分けする。そしてその区分け
によって、それぞれの設備に対する仕掛り時期が決定さ
れる。
【0033】(図3)図3で、工程A〜Fによって一連
の製造工程が成り立っているとするとき、リードタイム
(1) の側は、スケジューリングのために算出する正味の
各工程の実加工時間の総計を示した正味リードタイムと
し(スケジューリング用加工時間合計)、リードタイム
(2) は、仕掛指示のために、リードタイム(1) を基にし
て所定倍した時間を仕掛指示リードタイムとしている。
ここではこの仕掛指示リードタイムを、リードタイム
(1) の各工程の加工時間の比率をそのまま約2倍したも
のとしてある。ここで工程Aは、現在該当ロットの次に
仕掛けるべき工程、もしくは仕掛けるべき工程、もしく
は仕掛り中なら現在の工程を表し、未投入の製品(ロッ
ト)では先頭工程を表す。リードタイム(2) は工場に未
投入の製品においては仕掛指示リードタイムであり、工
場内のいずれかの工程における製品では、現在時刻より
該当製品のロットの完成納期までの時間である。
【0034】このように、実際の加工時間のリードタイ
ム(1) を約2倍にしたことで、リードタイム(2) のそれ
ぞれの期間の中で、実際に加工される時間以外が待ち時
間となる。加工前であれば、前の工程がなんらかの理由
で遅れを発生して、仕掛り前在庫が発生していない場合
に、到着を待つ時間となる。加工が早く終了すれば、余
裕時間となる。例えば図3のBの工程はリードタイム
(2) ではB’のように期間が規定されるが、実際のロッ
ト加工は、直ちに加工開始する場合はのような時期に
実施され、残りのC’までの時間は工程Cの仕掛り前在
庫となる。もし工程Aからの到着が遅れてのような時
期に加工されたとしても、まだ余裕があり、前工程のイ
レギュラを吸収して、予定通りのスケジューリングに従
って生産を続行できる。しかし余りに遅れすぎては後工
程に響くこととなるため、可能な限りの時期に加工で
きることが望ましい。しかしこの時期より遅れるような
イレギュラ発生があったとしても、工程C以降のリード
タイム(2) の余裕で吸収することが可能である。
【0035】ジョブショップスケジューラ2に含まれる
高速AIスケジューラでは、残り加工時間にあたるリー
ドタイム(2) を上記のように分割したスケジューリング
とし、その範囲内に該当する各工程を割り付け、そして
そのスケジューリングに従って、各設備に対してディス
パッチャーが各工程にある仕掛り前在庫の内優先度の高
い製品(ロット)から順に仕掛けていく。この優先順位
の決め方を含めスケジューリングとしては仕掛指示リー
ドタイムによる。そして、リードタイム(2) のそれぞれ
の工程において空き時間等がありすぎる場合は統計処理
によって自動的に短く設定しなおす。
【0036】短くする判定は、設備の仕掛り前在庫量、
各設備の空き時間、各設備の稼働率および納期遵守率、
各設備での故障頻度と各製品ごとの品質異常による工程
停止期間の測定により、AIの手順によって数回の実績
に基づいて実施させる。この見直しは、例えば一週間ご
となどの所定期間に実行させる。なお、場合によって
は、見直しによってリードタイム(2) のそれぞれの工程
の期間が長くされることもあり得る。これはその方が効
率よく稼働される条件となるためで、決して冗長性を持
たせたり曖昧化させることではない。
【0037】なお、スケジューリングシステムとして本
発明の構成に高速AIスケジューラではなくて汎用的な
スケジューラを導入したとしても、イレギュラー要因の
結果を明示することができる上、二重化されたリードタ
イム構成によって、正味リードタイムを使用する仕掛指
示システムによって余裕時間の間に仕掛りとなっている
ロットを計測・管理して、この汎用スケジューラ自身の
評価を実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスケジューラ支援システムの構成概念
図。
【図2】生産管理の基本的概念図。
【図3】二重化されたリードタイムの構成概念図。
【図4】ジョブショップ工場のディスパッチングの説明
図。
【符号の説明】
1 自動化生産工場管理システム 2 ジョブショップスケジューラ 3 仕掛指示システム 4 工程管理システム 5 原単位登録システム 6 生産計画展開システム 7 材料手配システム 8 生産計画マスタ 9 在庫マスタ 10 リードタイム、部品構成等の原単位データ 11 仕掛指示計算 12 仕掛指示マスタ 51 プロセス原単位登録システム 52 仕掛指示原単位登録システム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジョブショップ工場で自動生産指示を実施
    するジョブショップスケジューラを備えた自動生産工場
    管理システムを具備している工場において、 工場の各設備のスケジューリング用加工時間の総計であ
    る正味リードタイムと、前記正味リードタイムに余裕時
    間を付加した仕掛指示リードタイムとを登録した仕掛指
    示システムを前記自動生産工場管理システムに有し、 生産計画に基づいた製品投入予定が前記仕掛指示リード
    タイムによって決められ、 前記ジョブショップスケジューラによる、実際の設備起
    動を決定する仕掛時間算出に前記正味リードタイムが用
    いられ、 前記仕掛指示リードタイムの各工程の前記仕掛時間の間
    に正味の加工時間が収まる範囲で任意の時間に設定され
    ることを特徴とするスケジューラ支援システム。
  2. 【請求項2】前記仕掛りシステムに、前記仕掛指示リー
    ドタイムを所定期間ごとに更新する自動更新手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のスケジューラ支援シ
    ステム。
  3. 【請求項3】スケジューラを導入したジョブショップ工
    場で、該スケジューラによる自動生産指示を実施するジ
    ョブショップスケジューラを備え、自動生産工場管理シ
    ステムを具備している工場において、 仕掛指示システムにて、スケジューリング用正味加工時
    間である正味リードタイムを算出するとともに、該正味
    リードタイムに余裕時間を付加して仕掛指示リードタイ
    ムを算出し、これら二重化されたリードタイムを該仕掛
    指示システムに登録し、 材料の投入を、前記仕掛指示リードタイムによって実施
    し、 前記ジョブショップスケジューラによって正味リードタ
    イムを用いて実際の設備起動を決定する仕掛時間を算出
    することを特徴とするスケジューラ支援方法。
  4. 【請求項4】前記仕掛指示リードタイムは、 設備の仕掛り前在庫量、各設備の空き時間、各設備の稼
    働率および納期遵守率、各設備での故障頻度と各製品ご
    との品質異常による工程停止期間の測定により、所定の
    手順によって自動更新されることを特徴とする請求項3
    記載のスケジューラ支援方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9015723B2 (en) 2009-09-23 2015-04-21 International Business Machines Corporation Resource optimization for real-time task assignment in multi-process environments
JP2019040345A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 株式会社神戸製鋼所 工程管理装置および方法
CN110073299A (zh) * 2016-12-14 2019-07-30 株式会社富士 基板生产管理系统及基板生产管理方法
CN112884260A (zh) * 2019-11-29 2021-06-01 杭州海康机器人技术有限公司 一种agv调度方法和装置

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