JPH08171229A - 非磁性一成分現像剤および画像形成方法 - Google Patents
非磁性一成分現像剤および画像形成方法Info
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- JPH08171229A JPH08171229A JP33463394A JP33463394A JPH08171229A JP H08171229 A JPH08171229 A JP H08171229A JP 33463394 A JP33463394 A JP 33463394A JP 33463394 A JP33463394 A JP 33463394A JP H08171229 A JPH08171229 A JP H08171229A
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- particle size
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 均一かつ安定なトナー層を形成するととも
に、供給部材および現像剤担持体へのフィルミング及び
オフセットの少ない非磁性一成分現像剤及びそれを用い
る画像形成方法を提供することにある。 【構成】 ポリオレフィンを結着樹脂に対し2〜20重
量%含有するトナーであって、該ポリオレフィンの平均
分散粒子径が0.01〜0.5μmであり、かつ、その
分散粒子径分布の変化係数が20〜40%である非磁性
一成分現像剤及びそれを用いる画像形成方法である。ト
ナーには酸化チタン微粉末を外添するのが好ましい。こ
の画像形成方法は、クリーニング工程で除去されたトナ
ーを再利用することができる。
に、供給部材および現像剤担持体へのフィルミング及び
オフセットの少ない非磁性一成分現像剤及びそれを用い
る画像形成方法を提供することにある。 【構成】 ポリオレフィンを結着樹脂に対し2〜20重
量%含有するトナーであって、該ポリオレフィンの平均
分散粒子径が0.01〜0.5μmであり、かつ、その
分散粒子径分布の変化係数が20〜40%である非磁性
一成分現像剤及びそれを用いる画像形成方法である。ト
ナーには酸化チタン微粉末を外添するのが好ましい。こ
の画像形成方法は、クリーニング工程で除去されたトナ
ーを再利用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用現像剤及び
それを用いる画像形成方法に関し、さらに詳しくは、非
磁性一成分現像方式に用いる現像剤及び転写残トナーを
再利用できる画像形成方法に関するものである。
それを用いる画像形成方法に関し、さらに詳しくは、非
磁性一成分現像方式に用いる現像剤及び転写残トナーを
再利用できる画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、実用化されている種々の静電複写
方式における乾式現像法としては、トナーおよび鉄粉等
のキャリアを用いる二成分現像方式とキャリアを用いな
い一成分現像方式が知られている。二成分現像方式は、
複写を繰り返す間にトナーがキャリア表面へ付着するこ
とによって現像剤が次第に劣化し、また、トナーのみが
消費されるため現像剤中のトナーの濃度割合が低下する
ことから、トナーとキャリアとの混合割合を一定に保つ
ための自動濃度調節機等を必要とするために装置が大型
化することとなる。さらに、キャリアにより感光体が損
傷を受けるために定期的に現像剤を交換しなければなら
ないという欠点がある。一方、一成分現像方式は、装置
の小型化等に有利であることから、現像方式の主流にな
りつつある。この一成分現像方式には、磁性粉を含有し
たトナーを用いる磁性一成分現像方式も提案されている
が、この方式は、高湿度では転写不良を起こしたり、鮮
明なカラー画像が得られないという問題がある。これら
を改善するものとして、非磁性一成分現像方式がある。
この現像法は、非磁性トナーを現像剤担持体上に供給
し、層形成部材によりトナー層を形成した後、潜像担持
体上の静電潜像にトナーを付着させて現像を行うもので
ある。
方式における乾式現像法としては、トナーおよび鉄粉等
のキャリアを用いる二成分現像方式とキャリアを用いな
い一成分現像方式が知られている。二成分現像方式は、
複写を繰り返す間にトナーがキャリア表面へ付着するこ
とによって現像剤が次第に劣化し、また、トナーのみが
消費されるため現像剤中のトナーの濃度割合が低下する
ことから、トナーとキャリアとの混合割合を一定に保つ
ための自動濃度調節機等を必要とするために装置が大型
化することとなる。さらに、キャリアにより感光体が損
傷を受けるために定期的に現像剤を交換しなければなら
ないという欠点がある。一方、一成分現像方式は、装置
の小型化等に有利であることから、現像方式の主流にな
りつつある。この一成分現像方式には、磁性粉を含有し
たトナーを用いる磁性一成分現像方式も提案されている
が、この方式は、高湿度では転写不良を起こしたり、鮮
明なカラー画像が得られないという問題がある。これら
を改善するものとして、非磁性一成分現像方式がある。
この現像法は、非磁性トナーを現像剤担持体上に供給
し、層形成部材によりトナー層を形成した後、潜像担持
体上の静電潜像にトナーを付着させて現像を行うもので
ある。
【0003】近年、プリンターおよびデジタル複写機に
おいては、高dpi化が進展し、益々高画質の画像を得
ることが求められている。この高dpi化に対応させる
には、潜像により忠実に現像させることが重要であり、
この潜像の再現性を向上させるには、トナーを小粒径化
することが必要となる。ところが、非磁性一成分現像方
式は、現像剤の搬送に磁力を用いない機構であるため、
二成分現像方式や磁性一成分現像方式に比べて、より良
好な流動性を持つトナーを必要とするものであるから、
非磁性一成分現像方式に小粒径トナーを適用すると流動
性が低下し、安定かつ均一なトナー層を形成させること
は困難になる。また、非磁性一成分現像方式において
は、トナーが十分帯電していないと、バックグラウンド
へのカブリが生じる。そこで、現像剤担持体に圧接した
供給部材を設置する試みがなされているが、この場合に
は、トナーが現像剤担持体または現像剤供給部に融着す
るフィルミング現象が問題となる。
おいては、高dpi化が進展し、益々高画質の画像を得
ることが求められている。この高dpi化に対応させる
には、潜像により忠実に現像させることが重要であり、
この潜像の再現性を向上させるには、トナーを小粒径化
することが必要となる。ところが、非磁性一成分現像方
式は、現像剤の搬送に磁力を用いない機構であるため、
二成分現像方式や磁性一成分現像方式に比べて、より良
好な流動性を持つトナーを必要とするものであるから、
非磁性一成分現像方式に小粒径トナーを適用すると流動
性が低下し、安定かつ均一なトナー層を形成させること
は困難になる。また、非磁性一成分現像方式において
は、トナーが十分帯電していないと、バックグラウンド
へのカブリが生じる。そこで、現像剤担持体に圧接した
供給部材を設置する試みがなされているが、この場合に
は、トナーが現像剤担持体または現像剤供給部に融着す
るフィルミング現象が問題となる。
【0004】また、電子写真装置本体は、より小型化さ
せる要求が益々高まってきており、現像機だけでなく定
着装置についても小型化への研究が進められている。特
に、定着装置のクリーニング機構を削除できれば、従来
用いている巻き取り式のウェブや使い捨てのパッドが不
要となり、したがって、クリーニング機構の削除が、省
資源化に適合することからも非常に重要な課題となって
いる。ところで、クリーニング機構の削除は、主として
トナーのオフセット性を改善することにより達成するこ
とができるものであるが、オフセット現象の発生を防止
するためには、通常トナー中に、ポリプロピレンワツク
ス等の低分子量ポリオレフィン類を添加することが行わ
れている。しかし、ポリオレフィンは、無極性で結晶性
が高いものであるから、トナー用結着樹脂との相溶性に
劣り、トナー中にポリオレフィンの塊が偏在したり、ト
ナー表面にポリオレフィンの大きな粒子が露出したり、
ポリオレフィン粒子が単独で存在する等のように、トナ
ー中での分散性が悪いものである。このために、ポリオ
レフィン含有トナーは、帯電量分布がブロードで、トナ
ー相互間の付着力もしくは層形成部材や現像剤担持体と
の相互作用が大きく、安定で均一な層状態を長時間保持
することは困難である。特に、ポリオレフィンワックス
が露出すると、トナーの付着力が増大し、各部材へのフ
ィルミング現象を促進させることとなる。更に、小粒径
トナーでは、体積当たりの表面積が大きくなるから、ワ
ックスの影響が一層大きく現れるという欠点がある。
せる要求が益々高まってきており、現像機だけでなく定
着装置についても小型化への研究が進められている。特
に、定着装置のクリーニング機構を削除できれば、従来
用いている巻き取り式のウェブや使い捨てのパッドが不
要となり、したがって、クリーニング機構の削除が、省
資源化に適合することからも非常に重要な課題となって
いる。ところで、クリーニング機構の削除は、主として
トナーのオフセット性を改善することにより達成するこ
とができるものであるが、オフセット現象の発生を防止
するためには、通常トナー中に、ポリプロピレンワツク
ス等の低分子量ポリオレフィン類を添加することが行わ
れている。しかし、ポリオレフィンは、無極性で結晶性
が高いものであるから、トナー用結着樹脂との相溶性に
劣り、トナー中にポリオレフィンの塊が偏在したり、ト
ナー表面にポリオレフィンの大きな粒子が露出したり、
ポリオレフィン粒子が単独で存在する等のように、トナ
ー中での分散性が悪いものである。このために、ポリオ
レフィン含有トナーは、帯電量分布がブロードで、トナ
ー相互間の付着力もしくは層形成部材や現像剤担持体と
の相互作用が大きく、安定で均一な層状態を長時間保持
することは困難である。特に、ポリオレフィンワックス
が露出すると、トナーの付着力が増大し、各部材へのフ
ィルミング現象を促進させることとなる。更に、小粒径
トナーでは、体積当たりの表面積が大きくなるから、ワ
ックスの影響が一層大きく現れるという欠点がある。
【0005】更に、近年環境保護の観点から、潜像担持
体上に残留するいわゆる転写残トナーを回収して、トナ
ーホッパーに戻したり、また、装置内にクリーナーを設
けることなく、現像プロセスで転写残トナーを現像機内
に回収する方式等が提案されている。しかし、これらの
いずれの方式も、転写残トナーには通常、逆極性トナー
が多く存在していることから、印字枚数の増加に伴っ
て、画像安定性が低下してくることになる。そこで、現
像機内に転写残トナーを再利用するシステムにおいて
は、従来の転写残トナーを再利用しないシステムと比較
して画像安定性が最大の課題であった。最近、低分子量
ワックスの平均粒子径を1.0μm以下の粒子として、
これをバインダー樹脂中に分散させた静電荷像現像用ト
ナーが提案されている(特開平3−168649号公
報)。このトナーを用いる方法は感光体等へのフィルミ
ング防止には有効ではあるが、このトナーを非磁性一成
分現像方式、更には転写残トナーを再利用するシステム
を有する電子写真方法に適用した場合、層形成の精度向
上には充分ではない。以上のような問題点を解決した非
磁性一成分トナーは、いまだに提案されていない。ま
た、ポリオレフィンを微細にしてある程度多量に含有さ
せたトナーは、チャージアップしやすい傾向があり、特
に非磁性一成分現像システムにおいて、長期にわたり現
像機を空まわしすると、チャージアップによって現像剤
担持体上に小粒径トナーが蓄積され、画像濃度が低下す
るという問題が生じる。
体上に残留するいわゆる転写残トナーを回収して、トナ
ーホッパーに戻したり、また、装置内にクリーナーを設
けることなく、現像プロセスで転写残トナーを現像機内
に回収する方式等が提案されている。しかし、これらの
いずれの方式も、転写残トナーには通常、逆極性トナー
が多く存在していることから、印字枚数の増加に伴っ
て、画像安定性が低下してくることになる。そこで、現
像機内に転写残トナーを再利用するシステムにおいて
は、従来の転写残トナーを再利用しないシステムと比較
して画像安定性が最大の課題であった。最近、低分子量
ワックスの平均粒子径を1.0μm以下の粒子として、
これをバインダー樹脂中に分散させた静電荷像現像用ト
ナーが提案されている(特開平3−168649号公
報)。このトナーを用いる方法は感光体等へのフィルミ
ング防止には有効ではあるが、このトナーを非磁性一成
分現像方式、更には転写残トナーを再利用するシステム
を有する電子写真方法に適用した場合、層形成の精度向
上には充分ではない。以上のような問題点を解決した非
磁性一成分トナーは、いまだに提案されていない。ま
た、ポリオレフィンを微細にしてある程度多量に含有さ
せたトナーは、チャージアップしやすい傾向があり、特
に非磁性一成分現像システムにおいて、長期にわたり現
像機を空まわしすると、チャージアップによって現像剤
担持体上に小粒径トナーが蓄積され、画像濃度が低下す
るという問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける上記のような実情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、均一かつ安定なトナー層を形成すると
ともに、潜像再現性に優れた非磁性一成分現像剤、及び
その現像剤を用いる画像形成方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、定着装置にクリーニング機構
が存在しない場合でも充分使用できる、オフセットが極
めて少ない非磁性一成分現像剤を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、供給部材および現像剤担持体
へのフィルミングが極めて少ない非磁性一成分現像剤、
及び濃度再現性が良くカブリのない非磁性一成分現像剤
を提供することにある。また、本発明の他の目的は、長
期にわたる現像機の空まわしを行っても、濃度低下が極
めて少ない非磁性一成分トナーを提供することにある。
本発明の別の目的は、環境保護及び省資源に適合する優
れた画像形成方法を提供することにある。本発明のまた
別の目的は、転写残トナーを再利用する方式において長
期使用しても均一かつ安定なトナー層を形成し、画質劣
化を生じない画像形成方法を提供することにある。
おける上記のような実情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、均一かつ安定なトナー層を形成すると
ともに、潜像再現性に優れた非磁性一成分現像剤、及び
その現像剤を用いる画像形成方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、定着装置にクリーニング機構
が存在しない場合でも充分使用できる、オフセットが極
めて少ない非磁性一成分現像剤を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、供給部材および現像剤担持体
へのフィルミングが極めて少ない非磁性一成分現像剤、
及び濃度再現性が良くカブリのない非磁性一成分現像剤
を提供することにある。また、本発明の他の目的は、長
期にわたる現像機の空まわしを行っても、濃度低下が極
めて少ない非磁性一成分トナーを提供することにある。
本発明の別の目的は、環境保護及び省資源に適合する優
れた画像形成方法を提供することにある。本発明のまた
別の目的は、転写残トナーを再利用する方式において長
期使用しても均一かつ安定なトナー層を形成し、画質劣
化を生じない画像形成方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、本発明者等は、トナー中に含有させるポリオレフィ
ンについて、ポリオレフィンの含有量とその分散粒子径
等について系統的に検討した結果、トナー中に特定量の
ポリオレフィンを分散させ、そのポリオレフィンの平均
分散粒子は極めて小さい粒径とするとともに、その分散
粒子径分布の変化係数を特定することにより、優れた非
磁性一成分現像剤が得られることを見出した。すなわ
ち、本発明の非磁性一成分現像剤は、ポリオレフィンを
結着樹脂に対し2〜20重量%含有するトナーであっ
て、該ポリオレフィンの平均分散粒子径が0.01〜
0.5μmであり、かつ、その分散粒子径分布の変化係
数が20〜40%であることを特徴とする。また、本発
明の画像形成方法は、潜像担持体上に潜像を形成する潜
像形成工程、現像剤担持体上の現像剤を用いて現像する
現像工程、該現像したトナー画像を転写体上に転写する
転写工程及び潜像担持体上に残留するトナーをクリーニ
ングするクリーニング工程を有するものであって、現像
工程が現像剤担持体上に上記現像剤の層を形成させて現
像することを特徴とする。
め、本発明者等は、トナー中に含有させるポリオレフィ
ンについて、ポリオレフィンの含有量とその分散粒子径
等について系統的に検討した結果、トナー中に特定量の
ポリオレフィンを分散させ、そのポリオレフィンの平均
分散粒子は極めて小さい粒径とするとともに、その分散
粒子径分布の変化係数を特定することにより、優れた非
磁性一成分現像剤が得られることを見出した。すなわ
ち、本発明の非磁性一成分現像剤は、ポリオレフィンを
結着樹脂に対し2〜20重量%含有するトナーであっ
て、該ポリオレフィンの平均分散粒子径が0.01〜
0.5μmであり、かつ、その分散粒子径分布の変化係
数が20〜40%であることを特徴とする。また、本発
明の画像形成方法は、潜像担持体上に潜像を形成する潜
像形成工程、現像剤担持体上の現像剤を用いて現像する
現像工程、該現像したトナー画像を転写体上に転写する
転写工程及び潜像担持体上に残留するトナーをクリーニ
ングするクリーニング工程を有するものであって、現像
工程が現像剤担持体上に上記現像剤の層を形成させて現
像することを特徴とする。
【0008】以下に、本発明について詳細に説明する。
先ず、本発明の現像剤について説明する。本発明の非磁
性一成分現像剤は、非磁性一成分現像方式に使用するも
のであって、結着樹脂中にポリオレフィンを2〜20重
量%含有するトナーよりなり、該ポリオレフィンの平均
分散粒子径が0.01〜0.5μmであり、かつ、その
分散粒子径分布の変化係数が20〜40%であることか
らなるものである。本発明のトナーに含有させるポリオ
レフィンとしては、公知の低分子量ワックスを用いるこ
とができるが、オフセットを抑制させるためには、ポリ
プロピレンあるいはポリエチレンを用いることが好まし
い。また、そのポリオレフィンの平均分散粒子径は、
0.01〜0.5μmの範囲にあることが必要である
が、好ましくは0.01〜0.3μm、さらに好ましく
は0.02〜0.2μm、より一層好ましくは0.03
〜0.1μmの範囲である。ポリオレフィンの分散粒子
径が、0.01μmより小さいとオフセットの防止が十
分でなくなり、また、一方、0.5μmより大きいとト
ナー層の形成が不安定になって、特に長期間使用すると
問題が生じてくる。更に、本発明においては、ポリオレ
フィンの分散粒子径分布の変化係数が20〜40%であ
ることが必要であり、好ましくは25〜40%であり、
さらに好ましくは25〜35%である。この変化係数が
上記の範囲にある場合には、層形成状態が均一安定化
し、オフセット性が向上する。しかし、この変化係数が
20%以下ではオフセット性がやや悪化し、40%より
も大きいと現像維持性が問題となる。
先ず、本発明の現像剤について説明する。本発明の非磁
性一成分現像剤は、非磁性一成分現像方式に使用するも
のであって、結着樹脂中にポリオレフィンを2〜20重
量%含有するトナーよりなり、該ポリオレフィンの平均
分散粒子径が0.01〜0.5μmであり、かつ、その
分散粒子径分布の変化係数が20〜40%であることか
らなるものである。本発明のトナーに含有させるポリオ
レフィンとしては、公知の低分子量ワックスを用いるこ
とができるが、オフセットを抑制させるためには、ポリ
プロピレンあるいはポリエチレンを用いることが好まし
い。また、そのポリオレフィンの平均分散粒子径は、
0.01〜0.5μmの範囲にあることが必要である
が、好ましくは0.01〜0.3μm、さらに好ましく
は0.02〜0.2μm、より一層好ましくは0.03
〜0.1μmの範囲である。ポリオレフィンの分散粒子
径が、0.01μmより小さいとオフセットの防止が十
分でなくなり、また、一方、0.5μmより大きいとト
ナー層の形成が不安定になって、特に長期間使用すると
問題が生じてくる。更に、本発明においては、ポリオレ
フィンの分散粒子径分布の変化係数が20〜40%であ
ることが必要であり、好ましくは25〜40%であり、
さらに好ましくは25〜35%である。この変化係数が
上記の範囲にある場合には、層形成状態が均一安定化
し、オフセット性が向上する。しかし、この変化係数が
20%以下ではオフセット性がやや悪化し、40%より
も大きいと現像維持性が問題となる。
【0009】本発明において、ポリオレフィンのトナー
中の平均分散粒子径及び分散粒子径分布の変化係数の測
定は、トナー粒子をミクロトームのようなカッターで
0.3μmの厚さに切断し、これを透過型電子顕微鏡
(TEM)により撮影された9000倍の写真から、ラ
ンダムに約100個のポリオレフィン粒子を選び、画像
解析装置により解析して数値化する方法が採用される。
なお、分散粒子径分布の変化係数とは、(標準偏差/平
均粒子径)×100により求めた値である。
中の平均分散粒子径及び分散粒子径分布の変化係数の測
定は、トナー粒子をミクロトームのようなカッターで
0.3μmの厚さに切断し、これを透過型電子顕微鏡
(TEM)により撮影された9000倍の写真から、ラ
ンダムに約100個のポリオレフィン粒子を選び、画像
解析装置により解析して数値化する方法が採用される。
なお、分散粒子径分布の変化係数とは、(標準偏差/平
均粒子径)×100により求めた値である。
【0010】本発明のトナー中に、微細な平均分散粒子
径のポリオレフィンを分散させる方法としては、公知の
いずれの方法も採用できる。以下には、その一つとして
ポリオレフィンの分散を2段階で行う場合について説明
するが、本発明はこの方法に限定されるものではない。
先ず、第1段階では、トナー用の結着樹脂中に予めポリ
オレフィンを分散する。すなわち、ポリオレフィンを結
着樹脂の製造工程中、例えば、重合時又は結着樹脂の溶
解時に、分散剤としてブロックあるいはグラフトポリマ
ーを用いて約8μm以下に分散させる。次に、第2段階
では、一般に行われているトナーの製造方法が採用され
る。すなわち、ロールミルやエクストルーダー等で混練
する過程で、ポリオレフィンをトナーに添加する他の物
質等と同時に分散させる。第2段階において、最終的に
トナー中のポリオレフィンの分散粒子径が0.5μm以
下になる。なお、第2段階において、さらにポリオレフ
ィンを添加することも可能である。その場合、第1段階
と第2段階に使用するポリオレフィンは、同一のもので
あっても、また、異なるものであってもよい。第1段階
と第2段階におけるポリオレフィンの添加は、重量比で
10:1〜1:10の範囲が好ましい。
径のポリオレフィンを分散させる方法としては、公知の
いずれの方法も採用できる。以下には、その一つとして
ポリオレフィンの分散を2段階で行う場合について説明
するが、本発明はこの方法に限定されるものではない。
先ず、第1段階では、トナー用の結着樹脂中に予めポリ
オレフィンを分散する。すなわち、ポリオレフィンを結
着樹脂の製造工程中、例えば、重合時又は結着樹脂の溶
解時に、分散剤としてブロックあるいはグラフトポリマ
ーを用いて約8μm以下に分散させる。次に、第2段階
では、一般に行われているトナーの製造方法が採用され
る。すなわち、ロールミルやエクストルーダー等で混練
する過程で、ポリオレフィンをトナーに添加する他の物
質等と同時に分散させる。第2段階において、最終的に
トナー中のポリオレフィンの分散粒子径が0.5μm以
下になる。なお、第2段階において、さらにポリオレフ
ィンを添加することも可能である。その場合、第1段階
と第2段階に使用するポリオレフィンは、同一のもので
あっても、また、異なるものであってもよい。第1段階
と第2段階におけるポリオレフィンの添加は、重量比で
10:1〜1:10の範囲が好ましい。
【0011】本発明のトナーに使用する結着樹脂として
は、ビニル系重合体が使用できる。具体的には、1また
は2以上のビニルモノマーのホモポリマーまたはコポリ
マーであって、代表的なビニルモノマーとしては、スチ
レン、p−クロルスチレン、ビニルナフタレン、例え
ば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等
のエチレン系不飽和モノオレフィン類、例えば、塩化ビ
ニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル、ぎ酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル、カプロン酸ビニル等のビニル
エステル類、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸n−オクチル、アクリ
ル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、メチル−
α−クロルアクリレート、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のエチレン性モノ
カルボン酸およびそのエステル類、例えば、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のメチ
レン性モノカルボン酸置換体、例えば、マレイン酸ジメ
チル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル等のエ
チレン性ジカルボン酸およびそのエステル類、例えば、
ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイ
ソプロペニルケトン等のビニルケトン類、例えば、ビニ
ルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニル
エチルエーテル等のごときビニルエーテル類、例えば、
ビニリデンクロライド、ビニリデンクロルフロリド等の
ビニリデンハロゲン化物、例えば、N−ビニルピロー
ル、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、
N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物等があげら
れる。さらに、ポリエステル等の樹脂も使用できるし、
また、これらの樹脂と上記ビニル系重合体とを併用して
もよい。
は、ビニル系重合体が使用できる。具体的には、1また
は2以上のビニルモノマーのホモポリマーまたはコポリ
マーであって、代表的なビニルモノマーとしては、スチ
レン、p−クロルスチレン、ビニルナフタレン、例え
ば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等
のエチレン系不飽和モノオレフィン類、例えば、塩化ビ
ニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル、ぎ酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル、カプロン酸ビニル等のビニル
エステル類、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸n−オクチル、アクリ
ル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、メチル−
α−クロルアクリレート、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のエチレン性モノ
カルボン酸およびそのエステル類、例えば、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のメチ
レン性モノカルボン酸置換体、例えば、マレイン酸ジメ
チル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル等のエ
チレン性ジカルボン酸およびそのエステル類、例えば、
ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイ
ソプロペニルケトン等のビニルケトン類、例えば、ビニ
ルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニル
エチルエーテル等のごときビニルエーテル類、例えば、
ビニリデンクロライド、ビニリデンクロルフロリド等の
ビニリデンハロゲン化物、例えば、N−ビニルピロー
ル、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、
N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物等があげら
れる。さらに、ポリエステル等の樹脂も使用できるし、
また、これらの樹脂と上記ビニル系重合体とを併用して
もよい。
【0012】本発明のトナーには、着色、電荷制御、電
気抵抗制御等の目的で、種々の顔料及び染料を使用する
ことができる。例えば、カーボンブラック、ニグロシン
等のアジン系染料、サリチル酸クロム錯体のようなサリ
チル酸金属錯体、アゾ系の金属錯体、マレイン酸を単量
体成分として含む共重合体のごとき高分子酸、4級アン
モニウム塩、アニリンブルー、クロムイエロー、群青、
メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、ロ
ーダミン6Gレーキ等を適宜添加することができる。
気抵抗制御等の目的で、種々の顔料及び染料を使用する
ことができる。例えば、カーボンブラック、ニグロシン
等のアジン系染料、サリチル酸クロム錯体のようなサリ
チル酸金属錯体、アゾ系の金属錯体、マレイン酸を単量
体成分として含む共重合体のごとき高分子酸、4級アン
モニウム塩、アニリンブルー、クロムイエロー、群青、
メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、ロ
ーダミン6Gレーキ等を適宜添加することができる。
【0013】本発明において、トナーの表面には、無機
酸化物微粒子を付着させるのが好ましい。無機酸化物微
粒子としては、酸化チタン微粒子が好ましく使用でき
る。酸化チタン微粒子としては、比抵抗1×107 〜2
×108 Ω・cmのものが好ましい。無機酸化物微粒子
の平均粒径は、0.05〜1.5μmの範囲が好ましい
が、より好ましい範囲は0.31〜1.0μmであり、
さらに好ましくは、0.2〜0.5μmである。平均粒
径が0.05μm未満の場合には、画像濃度が十分でな
くなり、また1.5μmを越えると、ゴースト或いは長
期空まわしによる濃度低下に対する改善効果が小さくな
り、或いは潜像担持体に傷を生じ、画像上に尾引き等が
発生するという問題を生じる。
酸化物微粒子を付着させるのが好ましい。無機酸化物微
粒子としては、酸化チタン微粒子が好ましく使用でき
る。酸化チタン微粒子としては、比抵抗1×107 〜2
×108 Ω・cmのものが好ましい。無機酸化物微粒子
の平均粒径は、0.05〜1.5μmの範囲が好ましい
が、より好ましい範囲は0.31〜1.0μmであり、
さらに好ましくは、0.2〜0.5μmである。平均粒
径が0.05μm未満の場合には、画像濃度が十分でな
くなり、また1.5μmを越えると、ゴースト或いは長
期空まわしによる濃度低下に対する改善効果が小さくな
り、或いは潜像担持体に傷を生じ、画像上に尾引き等が
発生するという問題を生じる。
【0014】無機酸化物微粒子の含有量は、適宜設定さ
れるが、酸化チタン微粒子の場合には0.1〜1.5重
量%が好ましく、より好ましい範囲は0.3〜1.2重
量%であり、さらに好ましくは0.5〜1.0重量%で
ある。添加量が0.1重量%よりも少なくなると、ゴー
スト或いは長期空まわしによる濃度低下に対する改善効
果が小さく、1.5重量%よりも多くなると、粉体の流
動性が悪化して、現像が不均一になる。
れるが、酸化チタン微粒子の場合には0.1〜1.5重
量%が好ましく、より好ましい範囲は0.3〜1.2重
量%であり、さらに好ましくは0.5〜1.0重量%で
ある。添加量が0.1重量%よりも少なくなると、ゴー
スト或いは長期空まわしによる濃度低下に対する改善効
果が小さく、1.5重量%よりも多くなると、粉体の流
動性が悪化して、現像が不均一になる。
【0015】次に、無機酸化物微粒子を添加する場合の
作用機構について説明する。ポリオレフィンを微細にあ
る程度多く含有するトナーは、特にチャージメタリング
ブレードによって現像剤担持体と帯電させる非磁性一成
分現像システムに用いると、著しくチャージアップしや
すい傾向がある。この作用機構は明確にはされていない
が、結晶性の高いポリオレフィンを微細にかつ均一にト
ナー中に分散させると、粉砕、分級工程などで、ポリオ
レフィンが融解し、トナー粒子表面に皮膜を作るように
なる。そのためトナー表面の電荷制御剤が現像剤担持体
表面と十分接触できずに、チャージが過剰にたまるチャ
ージアップ現象を起こすと思われる。特に非磁性トナー
の場合、トナー中に磁性体を含有しないため、過剰なチ
ャージを逃すサイトが少なく、現像剤担持体上でのチャ
ージアップ現象が顕著である。このように空まわしによ
ってチャージアップしていくと、鏡像力の影響で小粒径
トナーが現像剤担持体上に蓄積され、現像性が低下する
のである。ところが、無機酸化物微粒子の外添により、
上記の現象が改善されるのである。
作用機構について説明する。ポリオレフィンを微細にあ
る程度多く含有するトナーは、特にチャージメタリング
ブレードによって現像剤担持体と帯電させる非磁性一成
分現像システムに用いると、著しくチャージアップしや
すい傾向がある。この作用機構は明確にはされていない
が、結晶性の高いポリオレフィンを微細にかつ均一にト
ナー中に分散させると、粉砕、分級工程などで、ポリオ
レフィンが融解し、トナー粒子表面に皮膜を作るように
なる。そのためトナー表面の電荷制御剤が現像剤担持体
表面と十分接触できずに、チャージが過剰にたまるチャ
ージアップ現象を起こすと思われる。特に非磁性トナー
の場合、トナー中に磁性体を含有しないため、過剰なチ
ャージを逃すサイトが少なく、現像剤担持体上でのチャ
ージアップ現象が顕著である。このように空まわしによ
ってチャージアップしていくと、鏡像力の影響で小粒径
トナーが現像剤担持体上に蓄積され、現像性が低下する
のである。ところが、無機酸化物微粒子の外添により、
上記の現象が改善されるのである。
【0016】さらに、トナーの耐久性、流動性あるいは
クリーニング性の向上を目的として、シリカ等の無機微
粉末、脂肪酸あるいはその誘導体及び金属等の有機微粉
末、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂もしくはスチレン系
樹脂等の樹脂微粉末等を外部添加することもできる。ト
ナーの製造方法は、従来公知の方法を用いることができ
るが、特に粉砕方式によるものが好ましい。すなわち、
トナーに配合する結着樹脂、ポリオレフィン及び着色剤
等の組成物を、熱混練機を用いて溶融混練し、冷却後粗
粉砕し、更に微粉砕した後、分級を行つて、トナーを得
る方法が採用できる。本発明のトナー粒度は、コールタ
ーカウンター社製粒度測定器TA−II、アパーチャー径
100μmで測定したものである。
クリーニング性の向上を目的として、シリカ等の無機微
粉末、脂肪酸あるいはその誘導体及び金属等の有機微粉
末、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂もしくはスチレン系
樹脂等の樹脂微粉末等を外部添加することもできる。ト
ナーの製造方法は、従来公知の方法を用いることができ
るが、特に粉砕方式によるものが好ましい。すなわち、
トナーに配合する結着樹脂、ポリオレフィン及び着色剤
等の組成物を、熱混練機を用いて溶融混練し、冷却後粗
粉砕し、更に微粉砕した後、分級を行つて、トナーを得
る方法が採用できる。本発明のトナー粒度は、コールタ
ーカウンター社製粒度測定器TA−II、アパーチャー径
100μmで測定したものである。
【0017】次に、本発明の画像形成方法について説明
する。本発明の画像形成方法は、潜像担持体上に潜像を
形成する潜像形成工程、該潜像担持体上の潜像を現像す
る現像工程、潜像担持体上のトナー画像を転写体に転写
する転写工程、および転写体上のトナー画像を熱定着す
る定着工程を有する。潜像形成工程は、従来公知の方法
が適用でき、電子写真法あるいは静電記録法によって、
感光層あるいは誘電体層等の潜像担持体の上に静電潜像
を形成すればよい。次いで、形成された潜像は、現像工
程において本発明における上記した非磁性一成分現像剤
によって顕像化される。顕像化されたトナー画像は、転
写工程において、常法により紙等の転写体上に転写さ
れ、次いで、定着工程において熱定着される。また、潜
像担持体上に残留するトナーはクリーニング工程によっ
てクリーニングされ、次の工程のために準備される。本
発明においては、上記のクリーニング工程において除去
されたトナーを再利用することができる。トナーの再利
用を行うためには、例えば除去された転写残トナーを現
像機のトナーホッパーに戻せばよい。
する。本発明の画像形成方法は、潜像担持体上に潜像を
形成する潜像形成工程、該潜像担持体上の潜像を現像す
る現像工程、潜像担持体上のトナー画像を転写体に転写
する転写工程、および転写体上のトナー画像を熱定着す
る定着工程を有する。潜像形成工程は、従来公知の方法
が適用でき、電子写真法あるいは静電記録法によって、
感光層あるいは誘電体層等の潜像担持体の上に静電潜像
を形成すればよい。次いで、形成された潜像は、現像工
程において本発明における上記した非磁性一成分現像剤
によって顕像化される。顕像化されたトナー画像は、転
写工程において、常法により紙等の転写体上に転写さ
れ、次いで、定着工程において熱定着される。また、潜
像担持体上に残留するトナーはクリーニング工程によっ
てクリーニングされ、次の工程のために準備される。本
発明においては、上記のクリーニング工程において除去
されたトナーを再利用することができる。トナーの再利
用を行うためには、例えば除去された転写残トナーを現
像機のトナーホッパーに戻せばよい。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。 (トナー用樹脂組成物の合成) 合成例1 キシレン 1,000g スチレンモノマー 560g n−ブチルアクリレート 140g ジ−t−ブチルパーオキサイド 0.3g ポリプロピレン(Mn=3,000) 10g 上記の材料を3リットルの反応槽に入れ、150℃に加
熱して溶液重合を行なうことにより、ポリプロピレンと
スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体とのグラフ
ト共重合体を若干量含む低分子量のスチレンーn−ブチ
ルアクリレート共重合体のキシレン溶液を得た。この重
合体の分子量(Mw)は5,600であった。得られた
キシレン溶液に、別に懸濁重合で合成したMw=80
0,000のスチレン−n−ブチルアクリレート共重合
体(組成比=80/20)20g及び上記と同じポリプ
ロピレン20gを加えて溶解させ、その後、約210℃
に加熱してキシレンを除去し、平均分散粒子径が0.1
〜0.2μmのポリプロピレンを含むトナー用樹脂組成
物を得た。
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。 (トナー用樹脂組成物の合成) 合成例1 キシレン 1,000g スチレンモノマー 560g n−ブチルアクリレート 140g ジ−t−ブチルパーオキサイド 0.3g ポリプロピレン(Mn=3,000) 10g 上記の材料を3リットルの反応槽に入れ、150℃に加
熱して溶液重合を行なうことにより、ポリプロピレンと
スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体とのグラフ
ト共重合体を若干量含む低分子量のスチレンーn−ブチ
ルアクリレート共重合体のキシレン溶液を得た。この重
合体の分子量(Mw)は5,600であった。得られた
キシレン溶液に、別に懸濁重合で合成したMw=80
0,000のスチレン−n−ブチルアクリレート共重合
体(組成比=80/20)20g及び上記と同じポリプ
ロピレン20gを加えて溶解させ、その後、約210℃
に加熱してキシレンを除去し、平均分散粒子径が0.1
〜0.2μmのポリプロピレンを含むトナー用樹脂組成
物を得た。
【0019】合成例2 キシレン 1,000g スチレンモノマー 560g n−ブチルアクリレート 140g ジ−t−ブチルパーオキサイド 0.3g ポリエチレン(Mn=3,000) 10g 上記の材料を3リットルの反応槽に入れ、150℃に加
熱して溶液重合を行なうことにより、ポリエチレンとス
チレン−n−ブチルアクリレート共重合体とのグラフト
共重合体を若干量含む低分子量のスチレンーn−ブチル
アクリレート共重合体のキシレン溶液を得た。この重合
体の分子量(Mw)は5,800であった。得られたキ
シレン溶液に、別に懸濁重合で合成したMw=800,
000のスチレン−n−ブチルアクリレート共重合体
(組成比=80/20)300g及び上記材料と同じポ
リエチレン20gを加えて溶解させ、その後、約210
℃に加熱して、キシレンを除去し、平均分散粒子径が
0.1〜0.2μmのポリエチレンを含むトナー用樹脂
組成物を得た。
熱して溶液重合を行なうことにより、ポリエチレンとス
チレン−n−ブチルアクリレート共重合体とのグラフト
共重合体を若干量含む低分子量のスチレンーn−ブチル
アクリレート共重合体のキシレン溶液を得た。この重合
体の分子量(Mw)は5,800であった。得られたキ
シレン溶液に、別に懸濁重合で合成したMw=800,
000のスチレン−n−ブチルアクリレート共重合体
(組成比=80/20)300g及び上記材料と同じポ
リエチレン20gを加えて溶解させ、その後、約210
℃に加熱して、キシレンを除去し、平均分散粒子径が
0.1〜0.2μmのポリエチレンを含むトナー用樹脂
組成物を得た。
【0020】合成例3 ポリプロピレンを除いた以外は、合成例1と同様にし
て、低分子量のスチレン−n−ブチルアクリレート共重
合体を合成した。得られた低分子量重合体の分子量(M
w)は5,500であった。この低分子量重合体のキシ
レン溶液に、下記の材料を溶解させた。 スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 300g (組成比80/20)(Mw=800,000) ポリプロピレン(Mw=3,000) 70g スチレン−エチレングラフト共重合体 25g (商品名:G1701X、シェル化学社製) 得られたキシレン溶液から、約210℃に加熱してキシ
レンを除去し、平均分散粒子径が0.2〜0.3μmの
ポリプロピレンを含むトナー用樹脂組成物を得た。
て、低分子量のスチレン−n−ブチルアクリレート共重
合体を合成した。得られた低分子量重合体の分子量(M
w)は5,500であった。この低分子量重合体のキシ
レン溶液に、下記の材料を溶解させた。 スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 300g (組成比80/20)(Mw=800,000) ポリプロピレン(Mw=3,000) 70g スチレン−エチレングラフト共重合体 25g (商品名:G1701X、シェル化学社製) 得られたキシレン溶液から、約210℃に加熱してキシ
レンを除去し、平均分散粒子径が0.2〜0.3μmの
ポリプロピレンを含むトナー用樹脂組成物を得た。
【0021】合成例4 合成例1の第2段階に加えるポリプロピレン20gをポ
リプロピレン100gに変更した以外は、合成例1と同
様にして、平均分散粒子径が0.5〜0.8μmのポリ
プロピレンを含むトナー用樹脂組成物を得た。 合成例5 合成例1からポリプロピレンを除いた以外は、合成例1
と同様にして、トナー用樹脂組成物を得た。
リプロピレン100gに変更した以外は、合成例1と同
様にして、平均分散粒子径が0.5〜0.8μmのポリ
プロピレンを含むトナー用樹脂組成物を得た。 合成例5 合成例1からポリプロピレンを除いた以外は、合成例1
と同様にして、トナー用樹脂組成物を得た。
【0022】実施例1 合成例1のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料をヘンシェルミキサーにより粉体混合し、これ
を設定温度140℃のエクストルーダーにより熱混練し
た。冷却後、粗粉砕し、更に微粉砕し、50%体積径D
50が8.8μmの粉砕物を得た。さらにこの粉砕物を分
級して、D50=9.5μm、5μm以下:11%、20
μm以上:0.5%の分級品を得た。ポリオレフィンの
分散粒子径分布の変化係数は25%であった。また、平
均分散粒子径は0.14μmであった。これに、疎水性
コロイダルシリカ0.7重量%をヘンシエルミキサーで
外添し、トナーを得た。得られたトナーを、プリンター
(富士ゼロックス社製、XP−15)の現像ロールから
磁石を取り除く等の改造を加えた改造機を用いて評価し
た。評価内容は、初期及び1,000枚複写後の層形成
状態及び画質である。濃度(SAD)はX−rite濃
度計によって測定した。
を設定温度140℃のエクストルーダーにより熱混練し
た。冷却後、粗粉砕し、更に微粉砕し、50%体積径D
50が8.8μmの粉砕物を得た。さらにこの粉砕物を分
級して、D50=9.5μm、5μm以下:11%、20
μm以上:0.5%の分級品を得た。ポリオレフィンの
分散粒子径分布の変化係数は25%であった。また、平
均分散粒子径は0.14μmであった。これに、疎水性
コロイダルシリカ0.7重量%をヘンシエルミキサーで
外添し、トナーを得た。得られたトナーを、プリンター
(富士ゼロックス社製、XP−15)の現像ロールから
磁石を取り除く等の改造を加えた改造機を用いて評価し
た。評価内容は、初期及び1,000枚複写後の層形成
状態及び画質である。濃度(SAD)はX−rite濃
度計によって測定した。
【0023】実施例2 合成例1のトナー用樹脂組成物 90重量% C.I.ピグメントレッド48:1 10重量% 上記材料を用いて実施例1と同様にしてトナーを作製し
た。ポリオレフィンの分散粒子径分布における変化係数
は24%であった。また、平均分散粒子径は0.12μ
mであった。得られたトナーの粒度は、D50=9.8μ
m、5μm以下:9%、20μm以上:1.0%であっ
た。このトナーを実施例1と同様に評価した。
た。ポリオレフィンの分散粒子径分布における変化係数
は24%であった。また、平均分散粒子径は0.12μ
mであった。得られたトナーの粒度は、D50=9.8μ
m、5μm以下:9%、20μm以上:1.0%であっ
た。このトナーを実施例1と同様に評価した。
【0024】実施例3 合成例2のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料を実施例1と同様にしてトナーを作製した。ポ
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は30%であ
った。また、平均分散粒子径は0.24μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=10.0μm、5μm
以下:8%、20μm以上:1.5%であった。このト
ナーを実施例1と同様に評価した。
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は30%であ
った。また、平均分散粒子径は0.24μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=10.0μm、5μm
以下:8%、20μm以上:1.5%であった。このト
ナーを実施例1と同様に評価した。
【0025】実施例4 合成例3のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料を実施例1と同様にしてトナーを作製した。ポ
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%であ
った。また、平均分散粒子径は0.45μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μm以
下:9%、20μm以上:1.0%であった。このトナ
ーを実施例1と同様に評価した。
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%であ
った。また、平均分散粒子径は0.45μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μm以
下:9%、20μm以上:1.0%であった。このトナ
ーを実施例1と同様に評価した。
【0026】実施例5 合成例4のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料を実施例1と同様にしてトナーを作製した。ポ
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%であ
った。また、平均分散粒子径は0.45μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μm以
下:10%、20μm以上:1.2%であった。このト
ナーを実施例1と同様に評価した。
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%であ
った。また、平均分散粒子径は0.45μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μm以
下:10%、20μm以上:1.2%であった。このト
ナーを実施例1と同様に評価した。
【0027】比較例1 合成例1のトナー用樹脂組成物を合成例5のトナー樹脂
組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリプ
ロピレン2.5重量部を添加した以外は、実施例1と同
様にしてトナーを作製した。このポリオレフィンの分散
粒子径分布の変化係数は57%であった。また、このポ
リオレフィンの平均分散粒子径は1.2μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=9.9μm、5μm以
下:11%、20μm以上:1.8%であった。このト
ナーを実施例1と同様に評価した。
組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリプ
ロピレン2.5重量部を添加した以外は、実施例1と同
様にしてトナーを作製した。このポリオレフィンの分散
粒子径分布の変化係数は57%であった。また、このポ
リオレフィンの平均分散粒子径は1.2μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=9.9μm、5μm以
下:11%、20μm以上:1.8%であった。このト
ナーを実施例1と同様に評価した。
【0028】比較例2 合成例1のトナー用樹脂組成物を合成例5のトナー用樹
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン8重量部を添加した以外は、実施例1と同様
にしてトナーを作製した。ポリオレフィンの分散粒子径
分布の変化係数は62%であった。また、この平均分散
粒子径は3.0μmであった。得られたトナーの粒度
は、D50=9.3μm、5μm以下:12%、20μm
以上:0.7%であった。このトナーを実施例1と同様
に評価した。以上の結果を表1に示す。表中、「層状
態」の評価基準は次のとおりである。 ○:良好。△:ややムラはあるが、実使用上問題のない
レベル。×:ムラあり。 また、「濃度ムラ」の評価基準は次のとおりである。 ○:濃度差0.1以下。△:濃度差0.1〜0.3。
×:濃度差0.3以上。
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン8重量部を添加した以外は、実施例1と同様
にしてトナーを作製した。ポリオレフィンの分散粒子径
分布の変化係数は62%であった。また、この平均分散
粒子径は3.0μmであった。得られたトナーの粒度
は、D50=9.3μm、5μm以下:12%、20μm
以上:0.7%であった。このトナーを実施例1と同様
に評価した。以上の結果を表1に示す。表中、「層状
態」の評価基準は次のとおりである。 ○:良好。△:ややムラはあるが、実使用上問題のない
レベル。×:ムラあり。 また、「濃度ムラ」の評価基準は次のとおりである。 ○:濃度差0.1以下。△:濃度差0.1〜0.3。
×:濃度差0.3以上。
【0029】
【表1】
【0030】実施例6 合成例1のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料をヘンシェルミキサーにより粉体混合し、これ
を設定温度140℃のエクストルーダーにより熱混練し
た。冷却後、粗粉砕し、更に微粉砕し、50%体積径D
50が6.8μmの粉砕物を得た。さらにこの粉砕物を分
級して、D50=7.4μm、5μm以下:11%の分級
品を得た。ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数
は25%であった。また、平均分散粒子径は0.14μ
mであった。これに、疎水性コロイダルシリカ0.7重
量%をヘンシェルミキサーで外添し、トナーを得た。得
られたトナーを、プリンター(富士ゼロックス社製、X
P−15)の現像ロールから磁石を取り除く等の改造を
加えた改造機を用いて評価した。評価内容は、1,00
0枚複写後の層形成状態及び画質である。濃度(SA
D)はX−rite濃度計によって測定した。
を設定温度140℃のエクストルーダーにより熱混練し
た。冷却後、粗粉砕し、更に微粉砕し、50%体積径D
50が6.8μmの粉砕物を得た。さらにこの粉砕物を分
級して、D50=7.4μm、5μm以下:11%の分級
品を得た。ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数
は25%であった。また、平均分散粒子径は0.14μ
mであった。これに、疎水性コロイダルシリカ0.7重
量%をヘンシェルミキサーで外添し、トナーを得た。得
られたトナーを、プリンター(富士ゼロックス社製、X
P−15)の現像ロールから磁石を取り除く等の改造を
加えた改造機を用いて評価した。評価内容は、1,00
0枚複写後の層形成状態及び画質である。濃度(SA
D)はX−rite濃度計によって測定した。
【0031】実施例7 合成例1のトナー用樹脂組成物 90重量% C.I.ピグメントレッド48:1 10重量% 上記材料を用いて実施例6と同様にしてトナーを作製し
た。ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は24
%であった。また、平均分散粒子径は0.12μmであ
った。得られたトナーの粒度は、D50=8.8μm、5
μm以下:14%であった。このトナーを実施例6と同
様に評価した。
た。ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は24
%であった。また、平均分散粒子径は0.12μmであ
った。得られたトナーの粒度は、D50=8.8μm、5
μm以下:14%であった。このトナーを実施例6と同
様に評価した。
【0032】実施例8 合成例2のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料を実施例6と同様にしてトナーを作製した。ポ
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は30%であ
った。また、平均分散粒子径は0.24μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=5.4μm、5μm以
下:70%であった。このトナーを実施例6と同様に評
価した。
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は30%であ
った。また、平均分散粒子径は0.24μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=5.4μm、5μm以
下:70%であった。このトナーを実施例6と同様に評
価した。
【0033】実施例9 合成例3のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料を実施例6と同様にしてトナーを作製した。ポ
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%であ
った。また、平均分散粒子径は0.45μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μm以
下:9%であった。このトナーを実施例6と同様に評価
した。
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%であ
った。また、平均分散粒子径は0.45μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μm以
下:9%であった。このトナーを実施例6と同様に評価
した。
【0034】実施例10 合成例4のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料を実施例6と同様にしてトナーを作製した。ポ
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%であ
った。また、平均分散粒子径は0.45μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=7.6μm、5μm以
下:25%であった。このトナーを実施例6と同様に評
価した。
リオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%であ
った。また、平均分散粒子径は0.45μmであった。
得られたトナーの粒度は、D50=7.6μm、5μm以
下:25%であった。このトナーを実施例6と同様に評
価した。
【0035】比較例3 合成例1のトナー用樹脂組成物を合成例5のトナー用樹
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン2.5重量部を添加した以外は、実施例6と
同様にしてトナーを作製した。このポリオレフィンの分
散粒子径分布の変化係数は57%であった。また、この
ポリオレフィンの平均分散粒子径は1.2μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=7.6μm、5μ
m以下:22%であった。このトナーを実施例6と同様
に評価した。
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン2.5重量部を添加した以外は、実施例6と
同様にしてトナーを作製した。このポリオレフィンの分
散粒子径分布の変化係数は57%であった。また、この
ポリオレフィンの平均分散粒子径は1.2μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=7.6μm、5μ
m以下:22%であった。このトナーを実施例6と同様
に評価した。
【0036】比較例4 合成例1のトナー用樹脂組成物を合成例5のトナー用樹
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン8重量部を添加した以外は、実施例6と同様
にしてトナーを作製した。ポリオレフィンの分散粒子径
分布の変化係数は62%であった。また、この平均分散
粒子径は3.0μmであった。得られたトナーの粒度
は、D50=7.5μm、5μm以下:20%であった。
このトナーを実施例6と同様に評価した。以上の結果を
表2に示した。表中、「層状態」及び「濃度ムラ」の評
価基準は、表1に同じである。「フィルミング」の評価
基準は次のとおりである。 ○:殆どなし。△:若干フィルミングしているが、実使
用上問題ないレベル。×:使用不可。 「カブリ」の評価基準は次のとおりである。 ○:殆どなし。△:若干のカブリはあるが、実使用上問
題ないレベル。×:使用不可。
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン8重量部を添加した以外は、実施例6と同様
にしてトナーを作製した。ポリオレフィンの分散粒子径
分布の変化係数は62%であった。また、この平均分散
粒子径は3.0μmであった。得られたトナーの粒度
は、D50=7.5μm、5μm以下:20%であった。
このトナーを実施例6と同様に評価した。以上の結果を
表2に示した。表中、「層状態」及び「濃度ムラ」の評
価基準は、表1に同じである。「フィルミング」の評価
基準は次のとおりである。 ○:殆どなし。△:若干フィルミングしているが、実使
用上問題ないレベル。×:使用不可。 「カブリ」の評価基準は次のとおりである。 ○:殆どなし。△:若干のカブリはあるが、実使用上問
題ないレベル。×:使用不可。
【0037】
【表2】
【0038】実施例11 合成例1のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料をヘンシェルミキサーにより粉体混合し、これ
を設定温度140℃のエクストルーダーにより熱混練し
た。冷却後、粗粉砕し、更に微粉砕し、50%体積径D
50が8.8μmの粉砕物を得た。さらにこの粉砕物を分
級して、D50=9.5μm、5μm以下:11%、20
μm以上:0.5%の分級品を得た。ポリオレフィンの
分散粒子径分布の変化係数は25%であった。また、平
均分散粒子径は0.14μmであった。これに、疎水性
コロイダルシリカ0.7重量%をヘンシェルミキサーで
外添し、トナーを得た。得られたトナーを、プリンター
(富士ゼロックス社製、XP−15)の現像ロールから
磁石を取り除き、クリーナー中に回収されたトナーをオ
ートリクレーム機構により現像機内へ戻す機構を設ける
とともに、現像機内のトナー残量が不足したときにトナ
ーを補給できるように改造した現像機を用いて、本発明
の画像形成方法により評価した。評価内容は、初期およ
び10,000枚複写後の層形成状態および画質であ
る。濃度(SAD)は、X−rite濃度計によって測
定した。
を設定温度140℃のエクストルーダーにより熱混練し
た。冷却後、粗粉砕し、更に微粉砕し、50%体積径D
50が8.8μmの粉砕物を得た。さらにこの粉砕物を分
級して、D50=9.5μm、5μm以下:11%、20
μm以上:0.5%の分級品を得た。ポリオレフィンの
分散粒子径分布の変化係数は25%であった。また、平
均分散粒子径は0.14μmであった。これに、疎水性
コロイダルシリカ0.7重量%をヘンシェルミキサーで
外添し、トナーを得た。得られたトナーを、プリンター
(富士ゼロックス社製、XP−15)の現像ロールから
磁石を取り除き、クリーナー中に回収されたトナーをオ
ートリクレーム機構により現像機内へ戻す機構を設ける
とともに、現像機内のトナー残量が不足したときにトナ
ーを補給できるように改造した現像機を用いて、本発明
の画像形成方法により評価した。評価内容は、初期およ
び10,000枚複写後の層形成状態および画質であ
る。濃度(SAD)は、X−rite濃度計によって測
定した。
【0039】実施例12 合成例1のトナー用樹脂組成物 90重量% C.I.ピグメントレッド48:1 10重量% 上記材料を実施例11と同様にしてトナーを作製した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は24%で
あった。また、平均分散粒子径は0.12μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μ
m以下:9%、20μm以上:1.0%であった。この
トナーを実施例11と同様にして評価した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は24%で
あった。また、平均分散粒子径は0.12μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μ
m以下:9%、20μm以上:1.0%であった。この
トナーを実施例11と同様にして評価した。
【0040】実施例13 合成例2のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記成分を実施例11と同様にしてトナーを作製した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は30%で
あった。また、平均分散粒子径は0.24μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=10.0μm、5
μm以下:8%、20μm以上:1.5%であった。こ
のトナーを実施例11と同様にして評価した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は30%で
あった。また、平均分散粒子径は0.24μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=10.0μm、5
μm以下:8%、20μm以上:1.5%であった。こ
のトナーを実施例11と同様にして評価した。
【0041】実施例14 合成例3のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記成分を実施例11と同様にしてトナーを作製した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%で
あった。また、平均分散粒子径は0.45μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μ
m以下:9%、20μm以上:1.0%であった。この
トナーを実施例11と同様にして評価した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%で
あった。また、平均分散粒子径は0.45μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μ
m以下:9%、20μm以上:1.0%であった。この
トナーを実施例11と同様にして評価した。
【0042】実施例15 合成例4のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記成分を実施例11と同様にしてトナーを作製した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%で
あった。また、平均分散粒子径は0.45μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μ
m以下:10%、20μm以上:1.2%であった。こ
のトナーを実施例11と同様にして評価した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%で
あった。また、平均分散粒子径は0.45μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=9.8μm、5μ
m以下:10%、20μm以上:1.2%であった。こ
のトナーを実施例11と同様にして評価した。
【0043】比較例5 合成例1のトナー用樹脂組成物を合成例5のトナー用樹
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン2.5重量部を添加した以外は、実施例11
と同様にしてトナーを作製した。このポリオレフィンの
分散粒子径分布の変化係数は57%であった。また、こ
のポリオレフィンの平均分散粒子径は1.2μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=9.9μm、5μ
m以下:11%、20μm以上:1.8%であった。こ
のトナーを実施例11と同様に評価した。
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン2.5重量部を添加した以外は、実施例11
と同様にしてトナーを作製した。このポリオレフィンの
分散粒子径分布の変化係数は57%であった。また、こ
のポリオレフィンの平均分散粒子径は1.2μmであっ
た。得られたトナーの粒度は、D50=9.9μm、5μ
m以下:11%、20μm以上:1.8%であった。こ
のトナーを実施例11と同様に評価した。
【0044】比較例6 合成例1のトナー用樹脂組成物を合成例5のトナー用樹
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン8重量部を添加した以外は、実施例11と同
様にしてトナーを作製した。ポリオレフィンの分散粒子
径分布の変化係数は62%であった。また、この平均分
散粒子径は3.0μmであった。得られたトナーの粒度
は、D50=9.3μm、5μm以下:12%、20μm
以上:0.7%であった。このトナーを実施例11と同
様に評価した。以上の結果を表3に示す。なお、表中、
それぞれの評価基準は、いずれも表1の場合と同じであ
る。
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン8重量部を添加した以外は、実施例11と同
様にしてトナーを作製した。ポリオレフィンの分散粒子
径分布の変化係数は62%であった。また、この平均分
散粒子径は3.0μmであった。得られたトナーの粒度
は、D50=9.3μm、5μm以下:12%、20μm
以上:0.7%であった。このトナーを実施例11と同
様に評価した。以上の結果を表3に示す。なお、表中、
それぞれの評価基準は、いずれも表1の場合と同じであ
る。
【0045】
【表3】
【0046】実施例16 合成例1のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料をヘンシェルミキサーにより粉体混合し、これ
を設定温度140℃のエクストルーダーにより熱混練し
た。冷却後、粗粉砕し、更に微粉砕し、50%体積径D
50が8.8μmの粉砕物を得た。さらにこの粉砕物を分
級して、D50=9.2μm、5μm以下:13%、20
μm以上:0.8%の分級品を得た。ポリオレフィンの
分散粒子径分布の変化係数は26%であった。また、平
均分散粒子径は0.15μmであった。これに、平均粒
径14nmの疎水性コロイダルシリカ0.7重量%およ
び平均粒径0.4μmの酸化チタン0.8重量%をヘン
シエルミキサーで外添し、トナーを得た。得られたトナ
ーを、プリンター(富士ゼロックス社製、XP−15)
の現像ロールから磁石を取り除く等の改造を加えた改造
機を用いて評価した。評価内容は、初期及び1,000
枚複写後の層形成状態及び画質である。濃度(SAD)
はX−rite濃度計によって測定した。また、現像機
を3分間空まわしした後現像させ、初期の濃度差を評価
した。
を設定温度140℃のエクストルーダーにより熱混練し
た。冷却後、粗粉砕し、更に微粉砕し、50%体積径D
50が8.8μmの粉砕物を得た。さらにこの粉砕物を分
級して、D50=9.2μm、5μm以下:13%、20
μm以上:0.8%の分級品を得た。ポリオレフィンの
分散粒子径分布の変化係数は26%であった。また、平
均分散粒子径は0.15μmであった。これに、平均粒
径14nmの疎水性コロイダルシリカ0.7重量%およ
び平均粒径0.4μmの酸化チタン0.8重量%をヘン
シエルミキサーで外添し、トナーを得た。得られたトナ
ーを、プリンター(富士ゼロックス社製、XP−15)
の現像ロールから磁石を取り除く等の改造を加えた改造
機を用いて評価した。評価内容は、初期及び1,000
枚複写後の層形成状態及び画質である。濃度(SAD)
はX−rite濃度計によって測定した。また、現像機
を3分間空まわしした後現像させ、初期の濃度差を評価
した。
【0047】実施例17 合成例1のトナー用樹脂組成物 90重量% C.I.ピグメントレッド48:1 10重量% 上記材料を用いて実施例16と同様にして分級品を作製
した。ポリオレフィンの分散粒子径分布における変化係
数は27%であった。また、平均分散粒子径は0.13
μmであった。得られたトナー粒子の粒度は、D50=
9.8μm、5μm以下:10%、20μm以上:0.
5%であった。これに、平均粒径14nmの疎水性コロ
イダルシリカ0.7重量%および平均粒径1.5μmの
酸化チタン1.5重量%をヘンシエルミキサーで外添
し、トナーを得た。このトナーを実施例16と同様に評
価した。
した。ポリオレフィンの分散粒子径分布における変化係
数は27%であった。また、平均分散粒子径は0.13
μmであった。得られたトナー粒子の粒度は、D50=
9.8μm、5μm以下:10%、20μm以上:0.
5%であった。これに、平均粒径14nmの疎水性コロ
イダルシリカ0.7重量%および平均粒径1.5μmの
酸化チタン1.5重量%をヘンシエルミキサーで外添
し、トナーを得た。このトナーを実施例16と同様に評
価した。
【0048】実施例18 合成例2のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料を実施例16と同様にして分級品を作製した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は30%で
あった。また、平均分散粒子径は0.24μmであっ
た。得られたトナー粒子の粒度は、D50=10.5μ
m、5μm以下:8%、20μm以上:1.8%であっ
た。これに、平均粒径14nmの疎水性コロイダルシリ
カ1.0重量%および平均粒径0.05μmの酸化チタ
ン0.1重量%をヘンシエルミキサーで外添し、トナー
を得た。このトナーを実施例16と同様に評価した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は30%で
あった。また、平均分散粒子径は0.24μmであっ
た。得られたトナー粒子の粒度は、D50=10.5μ
m、5μm以下:8%、20μm以上:1.8%であっ
た。これに、平均粒径14nmの疎水性コロイダルシリ
カ1.0重量%および平均粒径0.05μmの酸化チタ
ン0.1重量%をヘンシエルミキサーで外添し、トナー
を得た。このトナーを実施例16と同様に評価した。
【0049】実施例19 合成例3のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料を実施例16と同様にして分級品を作製した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%で
あった。また、平均分散粒子径は0.45μmであっ
た。得られたトナー粒子の粒度は、D50=9.0μm、
5μm以下:15%、20μm以上:0%であった。こ
れに、平均粒径14nmの疎水性コロイダルシリカ0.
7重量%および平均粒径0.4μmの酸化チタン0.8
重量%をヘンシエルミキサーで外添し、トナーを得た。
このトナーを実施例16と同様に評価した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%で
あった。また、平均分散粒子径は0.45μmであっ
た。得られたトナー粒子の粒度は、D50=9.0μm、
5μm以下:15%、20μm以上:0%であった。こ
れに、平均粒径14nmの疎水性コロイダルシリカ0.
7重量%および平均粒径0.4μmの酸化チタン0.8
重量%をヘンシエルミキサーで外添し、トナーを得た。
このトナーを実施例16と同様に評価した。
【0050】実施例20 合成例4のトナー用樹脂組成物 85重量% カーボンブラック 10重量% (商品名:リーガル330、キャボット社製) 負帯電性帯電制御剤(アゾ系Fe染料) 5重量% 上記材料を実施例16と同様にして分級品を作製した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%で
あった。また、平均分散粒子径は0.45μmであっ
た。得られたトナー粒子の粒度は、D50=9.1μm、
5μm以下:13%、20μm以上:1.0%であっ
た。これに、平均粒径14nmの疎水性コロイダルシリ
カ0.7重量%および平均粒径0.4μmの酸化チタン
0.8重量%をヘンシエルミキサーで外添し、トナーを
得た。このトナーを実施例16と同様に評価した。
ポリオレフィンの分散粒子径分布の変化係数は38%で
あった。また、平均分散粒子径は0.45μmであっ
た。得られたトナー粒子の粒度は、D50=9.1μm、
5μm以下:13%、20μm以上:1.0%であっ
た。これに、平均粒径14nmの疎水性コロイダルシリ
カ0.7重量%および平均粒径0.4μmの酸化チタン
0.8重量%をヘンシエルミキサーで外添し、トナーを
得た。このトナーを実施例16と同様に評価した。
【0051】比較例7 合成例1のトナー用樹脂組成物を合成例5のトナー樹脂
組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリプ
ロピレン2.5重量部を添加した以外は、実施例16と
同様にして分級品を作製した。このポリオレフィンの分
散粒子径分布の変化係数は57%であった。また、この
ポリオレフィンの平均分散粒子径は1.2μmであっ
た。得られたトナー粒子の粒度は、D50=9.9μm、
5μm以下:11%、20μm以上:1.8%であっ
た。これに、平均粒径14nmの疎水性コロイダルシリ
カ0.7重量%をヘンシエルミキサーで外添し、トナー
を得た。このトナーを実施例16と同様に評価した。
組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリプ
ロピレン2.5重量部を添加した以外は、実施例16と
同様にして分級品を作製した。このポリオレフィンの分
散粒子径分布の変化係数は57%であった。また、この
ポリオレフィンの平均分散粒子径は1.2μmであっ
た。得られたトナー粒子の粒度は、D50=9.9μm、
5μm以下:11%、20μm以上:1.8%であっ
た。これに、平均粒径14nmの疎水性コロイダルシリ
カ0.7重量%をヘンシエルミキサーで外添し、トナー
を得た。このトナーを実施例16と同様に評価した。
【0052】比較例8 合成例1のトナー用樹脂組成物を合成例5のトナー用樹
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン8重量部を添加した以外は、実施例16と同
様にしてトナーを作製した。ポリオレフィンの分散粒子
径分布の変化係数は62%であった。また、この平均分
散粒子径は3.0μmであった。得られたトナー粒子の
粒度は、D50=9.3μm、5μm以下:12%、20
μm以上:0.7%であった。これに、平均粒径14n
mの疎水性コロイダルシリカ0.7重量%および平均粒
径2.0μmの酸化チタン2.0重量%をヘンシエルミ
キサーで外添し、トナーを得た。このトナーを実施例1
6と同様に評価した。
脂組成物に代え、このトナー100重量部に対してポリ
プロピレン8重量部を添加した以外は、実施例16と同
様にしてトナーを作製した。ポリオレフィンの分散粒子
径分布の変化係数は62%であった。また、この平均分
散粒子径は3.0μmであった。得られたトナー粒子の
粒度は、D50=9.3μm、5μm以下:12%、20
μm以上:0.7%であった。これに、平均粒径14n
mの疎水性コロイダルシリカ0.7重量%および平均粒
径2.0μmの酸化チタン2.0重量%をヘンシエルミ
キサーで外添し、トナーを得た。このトナーを実施例1
6と同様に評価した。
【0053】以上の結果を表4に示す。表中、「層状
態」の評価基準は次のとおりである。 ○:良好。△:ややムラはあるが、実使用上問題のない
レベル。×:ムラあり。 また、「空まわし濃度低下」の評価基準は次のとおりで
ある。 ○:濃度差0.1以下。△:濃度差0.1〜0.3。
×:濃度差0.3以上。
態」の評価基準は次のとおりである。 ○:良好。△:ややムラはあるが、実使用上問題のない
レベル。×:ムラあり。 また、「空まわし濃度低下」の評価基準は次のとおりで
ある。 ○:濃度差0.1以下。△:濃度差0.1〜0.3。
×:濃度差0.3以上。
【表4】
【0054】
【発明の効果】本発明の非磁性一成分系現像剤は、トナ
ー中に特定のポリオレフィンを分散させることにより、
表1〜表4から明らかなように、現像剤担持体上におけ
るトナー層形成が良好であり、また、現像スリーブ及び
感光体へのフィルミングが防止できるとともに、オフセ
ット現象が少なく、現像の経時安定性にも優れており、
高画質な画像を得ることができる。また、無機酸化物微
粒子を外添した場合には、表4からも明らかなように、
現像機の空回しによっても濃度低下が極めて少ない。ま
た、本発明の画像形成方法は、転写後に残留するトナー
を回収して再利用する場合にも、画質劣化がなく、環境
保護及び省資源に寄与するものであって、小型複写機お
よびプリンターに適用できるものである。
ー中に特定のポリオレフィンを分散させることにより、
表1〜表4から明らかなように、現像剤担持体上におけ
るトナー層形成が良好であり、また、現像スリーブ及び
感光体へのフィルミングが防止できるとともに、オフセ
ット現象が少なく、現像の経時安定性にも優れており、
高画質な画像を得ることができる。また、無機酸化物微
粒子を外添した場合には、表4からも明らかなように、
現像機の空回しによっても濃度低下が極めて少ない。ま
た、本発明の画像形成方法は、転写後に残留するトナー
を回収して再利用する場合にも、画質劣化がなく、環境
保護及び省資源に寄与するものであって、小型複写機お
よびプリンターに適用できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/10 G03G 9/08 374 21/00 326 (72)発明者 吉原 宏太郎 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリオレフィンを結着樹脂に対し2〜2
0重量%含有するトナーであって、該ポリオレフィンの
平均分散粒子径が0.01〜0.5μmであり、かつ、
その分散粒子径分布の変化係数が20〜40%であるこ
とを特徴とする非磁性一成分現像剤。 - 【請求項2】 トナーの体積平均粒子径が4〜9μmで
あることを特徴とする請求項1記載の非磁性一成分現像
剤。 - 【請求項3】 トナーの表面に平均粒径0.05〜1.
5μmの無機酸化物微粒子が付着していることを特徴と
する請求項1記載の非磁性一成分現像剤。 - 【請求項4】 無機酸化物微粒子が酸化チタンであるこ
とを特徴とする請求項1記載の非磁性一成分現像剤。 - 【請求項5】 潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成
工程、現像剤担持体上の現像剤を用いて現像する現像工
程、該現像したトナー画像を転写体上に転写する転写工
程及び潜像担持体上に残留するトナーをクリーニングす
るクリーニング工程を有する画像形成方法において、該
現像工程が現像剤担持体上に請求項1記載の現像剤の層
を形成させて現像することを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項6】 請求項5記載の画像形成方法において、
クリーニング工程で除去されたトナーを再利用すること
を特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33463394A JPH08171229A (ja) | 1994-10-18 | 1994-12-20 | 非磁性一成分現像剤および画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27723294 | 1994-10-18 | ||
JP6-277232 | 1994-10-18 | ||
JP33463394A JPH08171229A (ja) | 1994-10-18 | 1994-12-20 | 非磁性一成分現像剤および画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08171229A true JPH08171229A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=26552308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33463394A Pending JPH08171229A (ja) | 1994-10-18 | 1994-12-20 | 非磁性一成分現像剤および画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08171229A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11282197A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-15 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 電子写真用トナー |
US6165666A (en) * | 1998-05-07 | 2000-12-26 | Nec Corporation | Non-magnetic toner including components having different mean grain sizes |
JP2003098726A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー |
JP2003330222A (ja) * | 2002-05-13 | 2003-11-19 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | トナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂及びそれを用いた静電荷像現像用トナー及び二成分系電子写真用現像剤 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP33463394A patent/JPH08171229A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11282197A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-15 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 電子写真用トナー |
US6165666A (en) * | 1998-05-07 | 2000-12-26 | Nec Corporation | Non-magnetic toner including components having different mean grain sizes |
JP2003098726A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用トナー |
JP2003330222A (ja) * | 2002-05-13 | 2003-11-19 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | トナー用離型剤含有ウレタン変性ポリエステル樹脂及びそれを用いた静電荷像現像用トナー及び二成分系電子写真用現像剤 |
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