JP3450969B2 - 静電潜像現像用トナー - Google Patents
静電潜像現像用トナーInfo
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Description
プリンタ等で採用されている電子写真法、静電記録法、
静電印刷法等の現像プロセスにおいて用いられる静電潜
像現像用トナーに関する。 【0002】 【従来の技術】乾式電子写真法において、静電潜像を可
視像とする際に用いられるトナーは、一般に熱可塑性結
着樹脂(バインダー)、離型剤、電荷制御剤、着色剤、
場合によっては磁性粉体、及びその他の添加剤を予備混
合後、溶融混練、粉砕、分級の工程を経て、所望の粒子
径を有するトナーとして製造されている。これらトナー
粒子は、該粒子表面に一定量の正または負の電荷が蓄積
され、この帯電粒子が静電潜像の現像に供される。 【0003】摩擦帯電によって、トナー粒子表面に蓄積
される電荷は、静電潜像の形成に用いられる光導電性感
光体の種類によって正または負のいずれかの電荷とする
ことが必要であり、またその時の帯電量は静電潜像をよ
り正確に可視像化するのに十分な量とする必要がある。
このため、電荷制御剤ないしは導電物質をトナーバイン
ダー中に混合分散し、トナー粒子表面の電荷及び帯電量
を制御するのが一般的である。このような正帯電性トナ
ー用電荷制御剤としてはニグロシン染料が一般的に用い
られている。 【0004】一方、樹脂に四級アンモニウム塩等の官能
基を付与した樹脂系電荷制御剤が報告されている(特開
昭62−210472号公報、特開昭63−60458
号公報、特開平3−80259号公報)が、帯電性のコ
ントロールと定着性の面で必ずしも十分とは言えない。
また、低温でも定着可能、すなわち低温定着化を達成す
るため、特開平7−271084号公報に離型剤として
フィッシャートロプシュワックスを含有することが報告
されているが、電荷制御剤について何ら特定されていな
く、仮にニグロシン染料が電荷制御剤として用いられた
場合、その効果は必ずしも十分とは言えない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】近年、静電潜像形成の
ための光導電性感光体としてセレン感光体、有機光導電
性感光体にかえて、無公害でかつ高い高感度を有し、さ
らにビッカース強度が1,500〜2,000と非常に
硬い等、多くの優れた特性を有するアモルファスシリコ
ン感光体(以下、a−Si感光体とする)の使用が実用
化されてきており、このa−Si感光体上に形成される
静電潜像の現像には、良好なる正帯電性のトナーを用い
ることが望まれている。さらにまた、特にカラープリン
タへの対応には、着色剤以外のトナー成分は特定色を有
せず、無色透明で濁り等がなく、任意の色調に着色可能
な正帯電性のトナーであることが望まれている。 【0006】しかし、上記した従来の技術は、正帯電性
トナー用電荷制御剤としてニグロシン染料が一般的に用
いられているため、この電荷制御剤は結着樹脂であるト
ナーバインダーとの相溶性が悪く、この結果、得られる
トナーの定着性に悪影響を及ぼし、また、透明性に乏し
く、カラープリンタに対応させて任意に着色しようとし
た場合、鮮明な色調のカラー印字が得られないという大
きな問題点がある。また、正電荷制御剤はトナーバイン
ダー中に、分散状態でしか存在しない為、トナー粒子製
造の際の粉砕工程で、あるいは、トナー粒子表面に電荷
を蓄積する際の複写機内での流動摩擦において、トナー
粒子表面層に存在する電荷制御剤の分散粒子が離脱し、
トナー粒子の帯電量に変化を生じさせたり、トナー粒子
個々の帯電性にバラツキを生じさせる等の問題点があ
る。特にこの問題点は、複写回数の増大、すなわち、流
動摩擦の時間が長くなるにつれて増大するので、長期に
わたって安定した帯電状態を維持するのが困難である。 【0007】また、特開昭62−210472号公報、
特開昭63−60458号公報、特開平3−80259
号公報にあるような樹脂系電荷制御剤が報告されている
が、トナーバインダーとの関係が不明瞭であるがため
に、本来、樹脂系電荷制御剤の最も有効である相溶性に
不充分であり、また定着性も向上しない。また、特開平
7−271084号公報に、定着性を改良するための離
型剤としてフィッシャートロプシュワックスを含有する
ことが報告されている。しかし、電荷制御剤について何
ら特定されてなく、仮にニグロシン染料が電荷制御剤と
して用いられた場合、その効果は必ずしも十分とは言え
ない。本発明は、前述の問題点を解決するためになされ
たものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、本発明の静電潜像現像用トナーは、ポリスチレ
ン系樹脂を主トナーバインダーとし、重量平均分子量が
1,000以上でかつDSCによる測定での吸熱ボトム
ピーク値が100〜120℃の範囲にあるフィッシャー
トロプシュワックスを離型剤とし、四級アンモニウム塩
を官能基とするスチレン系樹脂共重合体を電荷制御剤と
して添加したトナーにおいて、トナーバインダーを50
〜95重量%、フィッシャートロプシュワックスを1〜
5重量%、電荷制御剤を1〜10重量%の割合とし、前
記トナーバインダーの分子量分布の最大ピークの重量平
均分子量が5,000〜10,000の範囲内、前記電
荷制御剤の分子量分布の最大ピークの重量平均分子量が
10,000〜15,000の範囲内とし、前記電荷制
御剤の分子量分布の最大ピークの重量平均分子量を前記
トナーバインダーの分子量分布の最大ピークの重量平均
分子量より大きくすることを特徴とする。 【0009】本発明の静電潜像現像用トナーは、上記の
ようになっており、離型剤として上記特定のフィッシャ
ートロプシュワックスを用いるため定着性が向上し、さ
らに該電荷制御剤は結着樹脂であるトナーバインダーと
の相溶性が良好であるため、得られるトナーの定着性は
一段と向上し、また、トナーバインダーに耐久性、安定
性に優れた正帯電特性を付与し、同時にトナーバインダ
ー中に透明ないし淡色透明な状態で相溶するので、カラ
ープリンタにも好適に対応し得るものである。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明のトナーは、ポリスチレン
系樹脂を主トナーバインダー成分とする。ポリスチレン
系樹脂としては、スチレンの単独重合体でも、スチレン
と共重合可能な他のモノマーとの共重合体でもよい。共
重合モノマーとしては、p−クロルスチレン;ビニルナ
フタレン;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチ
レンなどのエチレン不飽和モノオレフィン類;塩化ビニ
ル、臭化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、
酪酸ビニルなどのビニルエステル類;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸ドテシル、アクリル酸n−
オクチル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フ
ェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタアクリル酸
メチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸ブチル
などの(メタ)アクリル酸エステル;アクリロニトリ
ル、メタアクリロニトリル、アクリルアミドなどの他の
アクリル酸誘導体;ビニルメチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビニルメチル
ケトン、ビニルエチルケトン、メチルイソプロペニルケ
トンなどのビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−
ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニ
ルピロリデンなどのN−ビニル化合物などがあり、これ
ら1種または2種以上をスチレン単量体と共重合させる
ことができる。 【0011】トナーバインダーは、少なくとも2つ以上
の分子量分布ピークを示し、定着強度を左右する重量平
均分子量が3,000〜20,000の幅でピークを有
する分布と、重量平均分子量が3×105 〜15×10
5 の耐オフセット性の向上の目的で分布を有するピーク
とから主に構成されている。また、トナーバインダーの
重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比Mw/M
nが10以上のものがよい。10未満では、定着性、耐
オフセット性の双方を十分に満足できない。また、トナ
ーバインダー樹脂のガラス転移点は55〜70℃の範囲
内にあるとよい。 【0012】55℃未満では保存安定性が悪く、70℃
を越えると定着性に悪影響を及ぼす。該トナーバインダ
ーと該電荷制御剤の双方の分子量分布の最大ピークの重
量平均分子量が3,000未満では、定着時にオフセッ
トが発生し易くなり、また、トナーの使用環境温度(5
〜50℃)での保存安定性が悪く、ケーキングを生じ
る。逆に、20,000より大きくなるとトナーバイン
ダーと電荷制御剤との相溶性が悪化し、均一な分散が得
られないため、カブリ、感光体汚染、定着不良等が認め
られるようになる。 【0013】また、ポリスチレン系樹脂は他のトナーバ
インダー樹脂を併用することもできる。これら他のトナ
ーバインダー樹脂としては、ポリエステル系樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポ
リビニルブチラールなどが用いられる。トナーバインダ
ー樹脂は、トナー中に50〜95重量%含有されるのが
好適であり、より好ましくは60〜95重量%である。 【0014】フィッシャートロプシュワックスは重量平
均分子量が1,000以上であることが必要であり、好
ましくは1,100〜1,600である。1,000未
満では、硬度が十分でなく、また、トナーの使用環境温
度での保存安定性が十分に改善されない。また、DSC
(differential scanning ca
lorimeter:示差走査熱量計)による測定での
吸熱ボトムピーク値が100〜120℃の範囲、好まし
くは100〜115℃の範囲に存在するフィッシャート
ロプシュワックスを用いることが必要である。ここで、
吸熱ボトムピーク値とは、DSCにより昇温させたとき
に、最初に現れる顕著な吸熱ピークのボトム値をいい、
後に具体的に示す図1、図2においては、A点を示す。
100℃未満に吸熱ボトムピーク値を有しているフィッ
シャートロプシュワックスでは、低分子量のワックス、
イソパラフィン、側鎖の存在により、トナーの保存安定
性の劣化等の不都合があり、使用環境でのトナーケーキ
ング等のトラブルを生じる。 【0015】フィッシャートロプシュワックスは、トナ
ー中に1〜5重量%配合するのが好ましく、より好まし
くは1〜4重量%である。この配合量が1重量%未満で
は、定着性の効果を十分に発揮できない場合があり、一
方、5重量%を越えるとドラムフィルミングの発生やキ
ャリアを汚染する場合がある。また、フィッシャートロ
プシュワックス以外の他のワックス類を併用することが
でき、例えばポリエチレンワックス、ポリプロピレンワ
ックス等の低分子量ポリオレフィンワックス、テフロン
系のワックスなどが使用できる。 【0016】四級アンモニウム塩を官能基とするスチレ
ン系樹脂共重合体正電荷制御剤のスチレン系樹脂として
は、スチレンまたはα−メチルスチレンあるいはこれら
両者の組み合わせから誘導される繰り返し単位が用いら
れ、また、上記繰り返し単位の一部を(メタ)アクリル
酸アルキルエステルから誘導される繰り返し単位と代替
することができる。(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸n−プロピル、アクリル酸iso−プロピル、
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸iso−ブチル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸メチル、
メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸n−ブチル、メ
タアクリル酸iso−ブチルなどが挙げられる。また、
四級アンモニウム塩としては、ジアルキルアミノアルキ
ル(メタ)アクリレートから第四級化の工程を経て誘導
される単位が用いられる。誘導されるジアルキルアミノ
アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート等のジ(低級アルキル)アミノエチル
(メタ)アクリレート;ジメチルメタクリルアミド、ジ
メチルアミノプロピルメタクリルアミドが好適である。
また、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド等のヒドロキシ基含有重合性モノマーを重
合時に併用することもできる。 【0017】電荷制御剤は、トナー中に1〜10重量%
含有されるのが好適であり、より好ましくは2〜7重量
%である。1重量%未満では、必要とする良好な正帯電
性が得られ難く、トナー粒子間に帯電量のばらつきが生
じ定着画像が不鮮明となり、また、感光体汚染が激しく
なる等の欠点が生じ易い。逆に、10重量%より多くな
ると、耐環境性の低下、相溶性の低下、オフセット発
生、感光体汚染等の欠点が生じ易くなる。また、他の電
荷制御剤と組み合わせることによって、特定の機能を高
めることも可能である。 【0018】本発明のトナーは、さらにトナーの流動
性、保存安定性を維持する目的で、コロイダルシリカ、
疎水性シリカ等でトナー粒子表面を処理することができ
る。また、マグネタイト等の磁性粉体を分散させて磁性
トナーとすることもできる。本発明のトナーは、フェラ
イトキャリア等の現像剤キャリアと混合して二成分現像
剤としてもよく、また、単独で一成分現像剤とするなど
便宜の方法で使用できる。本発明のトナーは、平均粒径
5〜12μm程度が好適である。 【0019】 【実施例】 実施例1〜5,比較例1〜6 スチレン/アクリル樹脂 89重量部 ワックス 3重量部 電荷制御剤 3重量部 カーボンブラック 5重量部 上記各成分を表1に示した性状および組成なる混合物を
2軸押出機にて溶融混練した後、これを冷却し、粉砕、
分級して平均粒径7μmの粉体を得た。この粉体にシリ
カ(SiO2 )を0.5%外添、混合し表面に付着させ
て本発明の実施例および比較例のトナーを作製した。こ
のトナー5重量部とフェライトキャリア100重量部を
混合して二成分現像剤とし、a−Siドラム搭載京セラ
製ページプリンタを用い、直径25mm、線速100m
m/secの定着用熱ローラにより定着パターンソリッ
ド画像を定着させ定着性を評価し、併せて、相溶性(分
散性)、画像特性、帯電特性、および保存安定性の評価
を行い、その結果を表2に示した。尚、トナーバインダ
ーと四級アンモニウム塩を官能基とするスチレン系樹脂
共重合体電荷制御剤、双方の最大ピークの重量平均分子
量を数種類組み合わせ、また、正電荷制御剤として、ニ
グロシン染料を比較のために使用した。これらの評価方
法は、以下の通りである。 【0020】(1)定着性 定着温度を190℃に設定し、電源OFFの状態で10
分間冷却した後、電源ONし、定着パターンソリッド画
像を連続5枚印字し、測定用画像を得る。この画像を、
綿布で包んだ黄銅製分銅(1kg)の荷重をかけて、1
0往復擦る。この操作の前後の画像濃度をマクベス反射
濃度計で測定し、その濃度の比率を求めて定着性とす
る。評価紙は、ギルバートボンド紙を用いる。 ○:定着率が95%以上。 △:定着率が90%以上〜95%未満。 ×:定着率が90%未満。 【0021】(2)相溶性(分散性) 上記各成分を表1に示した性状および組成なる混合物を
2軸押出機にて溶融混練、冷却したものをミクロトーム
でダイヤモンドナイフを用いて薄片を作製し、これを光
学顕微鏡にて観察する。 ○:凝集物が認められず、優れた相溶性(分散性)。 △:わずかに凝集物を認めるが、良好な相溶性(分散
性)。 ×:凝集状に存在し、相溶性(分散性)が悪い。 【0022】(3)画像特性 上記トナー5重量部とフェライトキャリア100重量部
を混合して二成分現像剤とし、a−Siドラム搭載京セ
ラ製ページプリンタを用い、画像特性の評価を行った。
通常環境(20℃、65%RH)にて初期時に画像評価
パターンを印字して初期画像とし、その後、5万枚連続
通紙を行い再度画像評価パターンを印字して耐久画像と
し、ソリッド画像をマクベス反射濃度計を用いて測定
し、同時にカブリを目視観察することにより画像特性評
価を行った。 ○:カブリは良好。 △:ややカブリを生じている。 ×:カブリはひどい。 【0023】(4)帯電特性 上記トナー5重量部とフェライトキャリア100重量部
を混合して二成分現像剤とし、通常環境にて、60分間
摩擦帯電させた時の帯電量(μC/g)を初期の帯電
量、また、その後5万枚連続通紙を行った時の帯電量を
耐久後の帯電量とし、それぞれを東芝ケミカル社製ブロ
ーオフ粉体帯電量測定装置を用いて測定する。 【0024】(5)保存安定性 ガラス製容器にトナーを詰め、50℃で100時間放置
保存後のケーキング発生状態を評価する。 ○:ケーキングは認められない。 △:少しのソフトケーキングが認められる。 ×:かなりのハードケーキングが認められる。 【0025】 【表1】 表1:使用した正電荷制御剤、トナーバインダーの内容 正電荷制御剤 最大ピークの重量平均分子量 ワックスの トナーバインダー 正電荷制御剤 種 類 実施例1 樹脂系 5,000 15,000 A 比較例1 樹脂系 5,000 15,000 B 実施例2 樹脂系 7,000 10,000 A 比較例2 樹脂系 7,000 10,000 B 実施例3 樹脂系 10,000 15,000 A 実施例4 樹脂系 7,000 15,000 A 実施例5 樹脂系 5,000 10,000 A 比較例3 樹脂系 2,500 10,000 A 比較例4 樹脂系 25,000 10,000 A 比較例5 樹脂系 5,000 25,000 A 比較例6 ニグロシン染料 7,000 − A ※ワックスの種類の内訳 種類A…重量平均分子量1,300、吸熱ボトムピーク値102℃ 種類B…重量平均分子量 700、吸熱ボトムピーク値 73℃ なお、ワックスの種類A、種類BのDSC特性について
は、それぞれ図1および図2に示した。 【0026】 【表2】表2:評価結果 定着性 相溶性 画 像 特 性 帯電特性 保存安 (%) (分散 画像濃度 カブリ (μC/g) 定性 性) 初期 耐久後 初期 耐久後 初期 耐久後 実施例1 ○ ○ 1.41 1.40 ○ ○ 17.5 17.4 ○ 比較例1 △ △ 1.40 1.34 ○ △ 17.1 15.1 × 実施例2 ○ ○ 1.42 1.43 ○ ○ 16.9 17.0 ○ 比較例2 △ △ 1.40 1.33 ○ △ 16.8 15.0 × 実施例3 ○ ○ 1.40 1.41 ○ ○ 17.0 17.1 ○ 実施例4 ○ ○ 1.42 1.41 ○ ○ 17.3 17.0 ○ 実施例5 ○ ○ 1.43 1.40 ○ ○ 16.9 17.1 ○ 比較例3 ○ △ 1.41 1.35 ○ △ 17.2 14.3 × 比較例4 × △ 1.39 1.35 ○ △ 16.8 14.5 ○ 比較例5 △ △ 1.39 1.33 ○ △ 16.6 13.8 ○ 比較例6 × × 1.35 1.27 △ × 15.9 11.3 △ 【0027】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、離型剤として上記特定のフィッシャートロプ
シュワックスを用いるため定着性が向上し、さらに上記
特定の分子量分布を有する四級アンモニウム塩を官能基
とするスチレン系樹脂共重合体電荷制御剤は、上記特定
の分子量分布を有するポリスチレン系樹脂トナーバイン
ダーとの相溶性が良好であるため、得られるトナーの定
着性は一段と向上し、低温定着が可能となり、また、ト
ナーバインダーに耐久性、安定性に優れた正帯電特性を
付与することができるという効果を期待することが出来
る。また、同時にトナーバインダー中に透明ないし淡色
透明な状態で相溶することができるので、カラートナー
化した場合には鮮明な色調の着色トナーが得られる等、
極めて優れた効果がある。
のDSC曲線を示すグラフである。 【図2】本発明の実施例Bで用いられた種類BのDSC
曲線を示すグラフである。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリスチレン系樹脂を主トナーバインダ
ーとし、重量平均分子量が1,000以上でかつDSC
による測定での吸熱ボトムピーク値が100〜120℃
の範囲にあるフィッシャートロプシュワックスを離型剤
とし、四級アンモニウム塩を官能基とするスチレン系樹
脂共重合体を電荷制御剤として添加したトナーにおい
て、トナーバインダーを50〜95重量%、フィッシャ
ートロプシュワックスを1〜5重量%、電荷制御剤を1
〜10重量%の割合とし、前記トナーバインダーの分子
量分布の最大ピークの重量平均分子量が5,000〜1
0,000の範囲内、前記電荷制御剤の分子量分布の最
大ピークの重量平均分子量が10,000〜15,00
0の範囲内とし、前記電荷制御剤の分子量分布の最大ピ
ークの重量平均分子量を前記トナーバインダーの分子量
分布の最大ピークの重量平均分子量より大きくすること
を特徴とする静電潜像現像用トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24925596A JP3450969B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 静電潜像現像用トナー |
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JP24925596A JP3450969B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 静電潜像現像用トナー |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1073961A JPH1073961A (ja) | 1998-03-17 |
JP3450969B2 true JP3450969B2 (ja) | 2003-09-29 |
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ID=17190247
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