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JPH08179829A - 移動体の誘導制御装置 - Google Patents

移動体の誘導制御装置

Info

Publication number
JPH08179829A
JPH08179829A JP6319598A JP31959894A JPH08179829A JP H08179829 A JPH08179829 A JP H08179829A JP 6319598 A JP6319598 A JP 6319598A JP 31959894 A JP31959894 A JP 31959894A JP H08179829 A JPH08179829 A JP H08179829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
moving body
information
work
beam light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6319598A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yoshikawa
浩司 吉川
Atsushi Masutome
淳 増留
Ryozo Kuroiwa
良三 黒岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP6319598A priority Critical patent/JPH08179829A/ja
Publication of JPH08179829A publication Critical patent/JPH08179829A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 距離検出手段の検出情報を適正値に維持し、
その距離情報に基づいて、移動体が誘導経路の長手方向
の所定位置において的確に所定の動作を行う。 【構成】 地上側に、誘導経路R1の長手方向における
所定位置に設けた複数個の基準位置を示すための基準ビ
ーム光A2をその投射方向を変更させて投射する基準ビ
ーム光投射手段B2が設置され、移動体Vが誘導経路R
1に沿って移動するように誘導制御されている状態で、
移動体V側のビーム光受光手段Sが基準ビーム光A2を
受光すると、その基準ビーム光が示す基準位置の情報に
て、移動体Vの所定の誘導経路に沿っての移動距離を移
動体Vの移動に伴って地面に対して回転する回転体の回
転量に基づいて検出する距離検出手段S3の検出情報が
補正される。そして、その距離情報に基づいて誘導経路
R1の所定位置において所定の動作が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体の所定の誘導経
路に沿っての移動距離を、前記移動体の移動に伴って地
面に対して回転する回転体の回転量に基づいて検出する
距離検出手段と、所定の誘導制御情報に基づいて前記移
動体が前記誘導経路に沿って移動するように誘導制御
し、且つ、前記距離検出手段の情報に基づいて、前記移
動体が前記誘導経路の長手方向における所定位置におい
て所定の動作をするように制御する制御手段とが、前記
移動体に設けられた移動体の誘導制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記移動体の誘導制御装置では、例え
ば、移動体としての田植え用等の作業車が、矩形状の作
業地内に並置した複数個の誘導経路としての作業行程夫
々に沿って投射された誘導用ビーム光を受光しながら、
その作業行程に対する横方向での位置を適正な位置に操
向制御して、各作業行程に沿って誘導走行するととも
に、作業車の移動に伴って地面に対して回転する回転体
としての走行用の車輪の回転数情報に基づいて、上記各
作業行程の端部等の基準点からの作業車の移動距離を検
出し、それに基づいて、作業行程の長手方向における所
定位置において作業車の走行開始又は走行停止、植付け
作業等の開始又は終了、あるいは、隣接する次の作業行
程の始端部への移動開始等の動作を行うようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車輪の
回転数情報に基づいて距離を検出する場合には、車輪と
地面との間でのスリップのために距離検出の誤差が大き
くなって、各作業行程の長手方向における上記所定位置
で的確に上記各動作を行わせることが困難になるおそれ
があった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消さ
せるべく、上記距離検出手段の検出情報が適正な値にな
るようにして、その距離情報に基づいて、移動体が、各
誘導経路の長手方向における所定位置において的確に所
定の動作を行うようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による移動体の誘
導制御装置の第1の特徴構成は、地上側に、前記誘導経
路の長手方向における所定位置に設けた複数個の基準位
置を示すための基準ビーム光をその誘導経路の長手方向
と交差する方向に投射する基準ビーム光投射手段が、そ
のビーム光の投射方向を変更させて前記複数個の基準位
置を示すように構成されて設置され、前記移動体に、前
記基準ビーム光を受光するビーム光受光手段が設けら
れ、前記制御手段は、前記基準ビーム光が示す基準位置
情報及び前記ビーム光受光手段の受光情報に基づいて、
前記基準ビーム光を受光するに伴って前記距離検出手段
の検出情報をその基準ビーム光が示す基準位置の情報に
て補正するように構成されている点にある。
【0006】又、第2の特徴構成は、上記第1の特徴構
成において、地上側に、前記移動体の誘導経路の長手方
向に沿って誘導用ビーム光を投射する誘導用ビーム光投
射手段が設けられ、前記ビーム光受光手段が、前記誘導
用ビーム光を受光するように構成され、前記制御手段
は、前記誘導用ビーム光を受光する前記ビーム光受光手
段の受光情報に基づいて前記移動体の前記誘導経路に対
する横方向での位置を検出して、その位置検出情報に基
づいて前記移動体が前記誘導経路に沿って移動するよう
に操向制御するように構成されている点にある。
【0007】又、第3の特徴構成は、上記第1又は第2
の特徴構成において、前記各ビーム光投射手段が、その
ビーム光を互いに異なる走査周期で上下方向に走査する
ように構成され、前記移動体に、前記ビーム光受光手段
の受光情報に基づいて、受光したビーム光の走査周期を
判別してそのビーム光が前記各ビーム光投射手段の何れ
のビーム光であるかを識別する識別手段が設けられてい
る点にある。
【0008】又、第4の特徴構成は、上記第1、第2又
は第3の特徴構成において、前記ビーム光受光手段が、
一列状に並置した複数個の受光素子の受光情報を各別に
出力自在に構成された光センサを、前記受光素子の並置
方向に沿う受光面が前記誘導用ビーム光及び前記基準ビ
ーム光の両方を受光できるように前記移動体の前後方向
に対して傾斜する状態で設けられている点にある。
【0009】又、第5の特徴構成は、上記第1、第2、
第3又は第4の特徴構成において、前記移動体に、走行
用の車輪が備えられ、前記距離検出手段は、前記車輪の
回転数情報に基づいて前記移動体の移動距離を検出する
ように構成されている点にある。
【0010】
【作用】本発明による移動体の誘導制御装置の第1の特
徴構成によれば、地上側において移動体の誘導経路の長
手方向における所定位置に設けた複数個の基準位置を示
すように、基準ビーム光投射手段から上記誘導経路の長
手方向と交差する方向に投射される基準ビーム光の投射
方向が変更され、その投射方向が変更された各基準ビー
ム光を移動体側のビーム光受光手段が受光すると、移動
体の所定の誘導経路に沿っての移動距離を移動体の移動
に伴って地面に対して回転する回転体の回転量に基づい
て検出する距離検出手段の検出情報を、受光した基準ビ
ーム光が示す基準位置の情報にて補正する。そして、所
定の誘導制御情報に基づいて制御されて所定の誘導経路
に沿って移動している移動体が、上記適正な値に補正さ
れた距離検出手段の情報に基づいて移動体が誘導経路の
長手方向における所定位置に移動したことを検出する
と、その位置において、例えば移動の停止や他の誘導経
路等への旋回移動等の所定の動作を行う。
【0011】又、第2の特徴構成によれば、上記第1の
特徴構成において、地上側において移動体の誘導経路の
長手方向に沿って投射された誘導用ビーム光が、移動体
側のビーム光受光手段にて受光され、その受光情報に基
づいて移動体の誘導経路に対する横方向での位置が検出
され、その位置検出に基づいて移動体が操向制御されて
誘導経路に沿って移動する。
【0012】又、第3の特徴構成によれば、上記第1又
は第2の特徴構成において、上下方向に所定の走査周期
で走査された誘導用ビーム光が移動体側のビーム光受光
手段にて受光され、その受光情報に基づいて受光ビーム
光の走査周期が判別されて、その判別周期が上記所定の
走査周期である場合に受光ビーム光が誘導用ビーム光で
あると識別され、上記ビーム光受光手段の受光情報に基
づいて移動体の誘導経路に対する横方向での位置が検出
される。同時に、上記誘導用ビーム光の走査周期と異な
る所定の走査周期で上下方向に走査された基準ビーム光
が、移動体側のビーム光受光手段にて受光され、その受
光情報に基づいて受光ビーム光の走査周期が判別され
て、その判別周期が上記誘導用ビーム光の走査周期と異
なる所定の走査周期である場合に受光ビーム光が基準ビ
ーム光であると識別され、その基準ビーム光の受光に伴
って前記距離検出手段の検出情報が受光した基準ビーム
光が示す基準位置の情報にて補正される。
【0013】又、第4の特徴構成によれば、上記第1、
第2、又は第3の特徴構成において、上下方向に所定の
走査周期で走査された誘導用ビーム光が、移動体側のビ
ーム光受光手段において、一列状に並置した複数個の受
光素子の受光情報が各別に出力自在に構成され、且つそ
の受光素子の並置方向に沿う受光面が誘導用ビーム光及
び基準ビーム光の両方を受光できるように移動体の前後
方向に対して傾斜した光センサにて受光され、その光セ
ンサの受光情報に基づいて受光ビーム光の走査周期が判
別され、その判別された走査周期が上記所定の走査周期
である場合にその受光ビーム光が誘導用ビーム光である
と識別され、複数個の受光素子の受光位置情報に基づい
て移動体の誘導経路に対する横方向での位置が検出され
る。
【0014】同時に、上記誘導用ビーム光の走査周期と
異なる所定の走査周期で上下方向に走査された基準ビー
ム光が、移動体側のビーム光受光手段において、一列状
に並置した複数個の受光素子を備え且つ受光面が傾斜し
た前記光センサにて受光され、その光センサの受光情報
に基づいて受光ビーム光の走査周期が判別され、その判
別された走査周期が上記誘導用ビーム光の走査周期と異
なる所定の走査周期である場合にその受光ビーム光が上
記基準ビーム光であると識別され、その基準ビーム光の
受光に伴って前記距離検出手段の検出情報が受光した基
準ビーム光が示す基準位置の情報にて補正される。
【0015】又、第5の特徴構成によれば、上記第1、
第2、第3又は第4の特徴構成において、前記距離検出
手段が、移動体に備えた走行用の車輪の回転数情報に基
づいて所定の誘導経路に沿っての移動体の移動距離を検
出するとともに、ビーム光受光手段がその誘導経路にお
ける基準ビーム光を受光すると、その受光に伴って上記
距離検出手段の検出情報が受光した基準ビーム光が示す
基準位置の情報にて補正される。
【0016】
【発明の効果】従って、本発明による移動体の誘導制御
装置の第1の特徴構成によれば、移動体の誘導経路の長
手方向における所定位置に設けた複数個の基準位置にお
いて、移動体の誘導経路に沿っての移動に伴って回転す
る回転体の回転量に基づいてその移動距離を検出する距
離検出手段の検出情報を適正な値に補正して、その検出
誤差を所定値以下に抑えることができるので、従来のよ
うに、誘導経路の始端部等の基準点から上記距離検出手
段にて移動距離を検出する場合に、車輪のスリップによ
る検出誤差が蓄積して、移動体が誘導経路の長手方向に
おける所定位置において的確に所定の動作を行うように
することができないという不具合もなく、もって、動作
信頼性に優れた移動体の誘導制御装置を得るに至った。
【0017】又、第2の特徴構成によれば、誘導経路の
長手方向に沿って投射される誘導用ビーム光をその経路
の基準として、誘導経路に対する移動体の横方向での位
置検出に基づいて操向制御させて、その誘導経路に沿っ
ての誘導制御をより高精度な状態で実行することがで
き、もって、上記第1の特徴構成をビーム光誘導式の移
動体の誘導制御に適用する際の好適な手段が得られる。
【0018】又、第3の特徴構成によれば、ビーム光の
走査周期の判別により誘導経路の長手方向における基準
位置を示す基準ビーム光か、誘導経路の長手方向に沿う
誘導用ビーム光かを的確に識別して、所定の誘導経路に
沿っての誘導制御並びに前記距離検出手段の検出情報の
適正値への補正を良好に行うことができ、もって、上記
第1又は第2の特徴構成を実施する際の好適な手段が得
られる。
【0019】又、第4の特徴構成によれば、基準ビーム
光及び誘導用ビーム光を受光するビーム光受光手段を1
つの光センサで構成して、例えば、上記基準ビーム光及
び誘導用ビーム光を夫々受光する光センサを別体で設け
る場合に比べて装置構成を簡素化することができ、もっ
て、上記第1、第2又は第3の特徴構成を実施する際の
好適な手段が得られる。
【0020】又、第5の特徴構成によれば、移動体が走
行用の車輪を備えた移動体である場合に、その走行用の
車輪の回転数情報に基づいて移動体の移動距離を適正に
検出することができ、もって、最も普通に使用されてい
る四輪又は三輪等の車輪式の移動体において上記第1、
第2、第3又は第4の特徴構成を実施する際の好適な手
段が得られる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を移動体としての田植え用の作
業車に適用した場合の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0022】図1に示すように、矩形状の作業地Kを囲
む複数辺のうちの基準辺M1の上端部に、その基準辺M
1に隣接する隣接辺M2,M3の長手方向に沿って走行
して作業車Vが進入及び退出する出入口Miを設け、隣
接辺M2,M3の長手方向において、作業地Kの両端側
夫々を枕地部分K1,K2とし且つ中央側部分を作業対
象部分Ks1,Ks2とした状態で、隣接辺M2,M3
の長手方向に沿って作業車Vを往復走行させながら作業
対象部分Ks1,Ks2に対して作業する往復作業を行
い、その後、両枕地部分K1,K2において、作業車V
を基準辺M1の長手方向に沿って往復走行させながら枕
地部分K1,K2に対して作業する枕地作業を行う。
尚、作業対象部分Ks1,Ks2と両枕地部分K1,K
2とは、隣接辺M2,M3の長手方向における作業対象
部分Ks1,Ks2の両端位置に基準辺M1に沿って設
けた右側及び左側の2本の境界線Y,Yで区分けされ、
又、作業対象部分Ks1,Ks2は基準辺M1に沿って
中央位置に設けた境界線Zで左側作業対象部分Ks1と
右側作業対象部分Ks2とに区分けされている。
【0023】作業地K内には、作業車Vを誘導走行させ
るための誘導経路が、作業対象部分Ks1,Ks2にお
いて基準辺M1の長手方向に並置された複数個の中央側
の作業行程R1と、一対の枕地部分K1,K2のうちの
基準辺M1に隣接する第一枕地部分K1及び基準辺M1
の対向辺M4に隣接する第二枕地部分K2の夫々におい
て、中央側の作業行程R1の長手方向の両端側にその作
業行程R1に交差する状態で設けた端部側の作業行程R
2とから構成されて設けられている。そして、地上側
に、中央側の作業行程R1の夫々に沿って作業車Vを誘
導すべく、その作業行程R1の長手方向に沿って誘導用
のビーム光A1を投射する第1ビーム光投射手段B1
と、両端側の作業行程R2夫々に沿って作業車Vを誘導
すべく、その作業行程R2の長手方向に沿って誘導用の
ビーム光A2,A3を投射する第2ビーム光投射手段B
2,B3とが設けられている。以上より、地上側に作業
車Vの誘導経路の長手方向に沿って誘導用ビーム光A
1,A2,A3を投射する誘導用ビーム光投射手段が、
上記第1ビーム光投射手段B1及び第2ビーム光投射手
段B2,B3にて構成される。尚、各ビーム光投射手段
B1,B2,B3は、図2に示すように、夫々のビーム
光A1,A2,A3を互いに異なる走査周期(後述する
ように、各30ms、40ms、50ms)で上下方向
に所定角度走査するように構成されている。
【0024】第1ビーム光投射手段B1は、複数個の中
央側の作業行程R1のうちの隣接する2個の作業行程R
1に対して誘導用ビーム光A1を投射するビーム光投射
位置に順次位置するように、作業行程R1の並置方向即
ち対向辺M4に沿って敷設された案内レール20上を走
行する移動台車22に搭載されて移動できるようになっ
ている。以下、第1ビーム光投射手段B1を各ビーム光
投射位置に順次移動させるための構成について説明する
と、図10に示すように、移動台車22には、ビーム光
を発生するレーザー光発生装置33及び発生したビーム
光A1を上下方向に所定角度走査させるガルバノメータ
34からなる第1ビーム光投射手段B1が、回転ステー
ジ24上に予めそのビーム光の投射方向が作業行程R1
の方向に向くように調整されて設置されるとともに、レ
ーザー光発生装置33及びガルバノメータ34の駆動制
御用のビーム光投射制御回路35が設けられている。
【0025】又、走行モータ41とその駆動制御用のモ
ータ制御回路31、移動台車22を所定位置で停止させ
るためのブレーキ用モータ43とその駆動制御用のモー
タ制御回路44、移動台車22が前回のビーム光投射位
置から次回のビーム光投射位置まで設定距離を走行した
ことを車輪又は走行モータ41の回転数等から検出する
ロータリーエンコーダ36、案内レール20の両端部に
設けた係止片(図示しない)に接触して作動する移動限
界位置設定用のリミットスイッチ42、前記各制御回路
35,31,44に制御指令を与えるメインコントロー
ルユニット32、及び、各種の情報を作業車V側等の外
部の装置との間で無線式に通信する通信制御ユニット3
7等が設けられている。尚、各回路は、案内レール20
に並設した給電レールから供給される交流電力(AC1
00V)を直流電圧に変換する電源回路38から電源供
給される。
【0026】前記第2ビーム光投射手段B2,B3は、
各枕地部分K1,K2における作業行程R2が2個であ
るのでその作業行程R2の境界位置に設置されるととも
に、縦軸芯周りに回転してそのビーム光投射方向を誘導
用ビーム光としての投射方向(図1に示す方向)から所
定方向に角度θ,θ’変更できるようになっている。つ
まり、図12及び図13に示すように、各作業行程R
1,R2の長手方向における所定位置に設けた基準位置
rn-1 ,rn ,rn+1 …、例えば作業行程R1の全長を
100mとしたときに10m間隔で設けた複数個の基準
位置を示すための基準ビーム光A2,A3をその作業行
程R1,R2の長手方向と交差する方向に投射する基準
ビーム光投射手段が、第2ビーム光投射手段B2,B3
にて構成され、その基準ビーム光投射手段B2,B3
が、そのビーム光A2,A3の投射方向を変更させて前
記複数個の基準位置を示すように構成される。尚、図1
2では、中央側の作業行程R1に対する基準ビーム光投
射手段を図の左側の第2ビーム光投射手段B2で構成し
ているが、右側の第2ビーム光投射手段B3で構成して
もよい。又、図13は、第一枕地部分K1の作業行程R
2に対する基準位置rn-1 ,rn ,rn+1 …の設定を右
側の第2ビーム光投射手段B3で行うものを示している
が、同様にして、第二枕地部分K2の作業行程R2に対
する基準位置の設定は左側の第2ビーム光投射手段B2
で行う。
【0027】以下、図12に基づいて、上記基準ビーム
光A2,A3による作業行程R1,R2の長手方向にお
ける基準位置rn-1 ,rn ,rn+1 …の設定について説
明する。作業地Kにおいて、両第2ビーム光投射手段B
2,B3の設置間隔Lは決まっており、又、第1ビーム
光投射手段B1のビーム光投射位置は、前記ロータリー
エンコーダ36の情報から両第2ビーム光投射手段B
2,B3を結ぶ線を基準にした距離y2として検出でき
る。そこで、作業行程R1に沿って誘導走行している作
業車Vに対して、投射方向が変更していない右側の第2
ビーム光投射手段B3のビーム光A3の光投射位置から
距離ynの位置を基準位置rn として設定するには、次
の式で表させる角度θn の方向に、左側の第2ビーム光
投射手段B2の基準ビーム光A2の投射方向を回転させ
ることになる。その他の基準位置rn-1 ,rn+1 …につ
いても、下式のynの代わりにその各距離yn-1 ,yn+
1 を代入して角度θn-1 ,θn+1 を求めることができ
る。
【0028】
【数1】θn =tan-1〔(L−yn )/y2〕
【0029】次に、各第2ビーム光投射手段B2,B3
の光投射方向を変更させるための構成について説明す
る。図11に示すように、ステッピングモータ23によ
り鉛直軸芯周りで回転駆動される回転ステージ24A
に、ビーム光を発生するレーザー光発生装置33A及び
発生したビーム光A1を上下方向に所定角度走査させる
ためのガルバノメータ34Aからなる第2ビーム光投射
手段B1,B3が設置されている。又、レーザー光発生
装置33A及びガルバノメータ34Aの駆動制御用のビ
ーム光投射制御回路35A、ステッピングモータ23を
駆動制御するステージコントローラ29及びステージド
ライバ30、前記各制御回路35A,29に制御指令を
与えるメインコントロールユニット32A、及び、各種
の情報を作業車V側等の外部の装置との間で無線式に通
信する通信制御ユニット37A等が設けられている。
尚、各回路等は、交流電力(AC100V)を直流電圧
に変換する電源回路38Aから電源供給される。
【0030】次に、作業車Vの構成について説明すれ
ば、図2及び図3に示すように、走行用の車輪としての
左右一対の前輪3及び後輪4を備えた車体5の後部に、
対地作業状態と非作業状態とに切換自在な苗植え付け装
置6が、昇降自在で且つ駆動停止自在に設けられてい
る。つまり、下降状態で駆動されているときが対地作業
状態であり、これ以外の状態は非作業状態となる。又、
図4に示すように、前後輪3,4は、左右を一対として
各別に操向操作自在に構成され、操向用の油圧シリンダ
7,8と、それらに対する電磁操作式の制御弁9,10
とが設けられている。つまり、前輪3又は後輪4の一方
のみを操向する2輪ステアリング形式、前後輪3,4を
逆位相で且つ同角度に操向する4輪ステアリング形式、
前後輪3,4を同位相で且つ同角度に操向する平行ステ
アリング形式の3種類のステアリング形式を選択使用で
きるようになっている。
【0031】図4中、11はエンジンEからの出力を変
速して前後輪3,4の夫々を同時に駆動する油圧式無段
変速装置、12はその変速操作用の電動モータ、13は
植え付け装置6の昇降用油圧シリンダ、14はその制御
弁、15はエンジンEによる植え付け装置6の駆動を断
続する電磁操作式の植え付けクラッチ、16は作業車V
の走行並びに植え付け装置6の作動を制御するためのマ
イクロコンピュータ利用の制御装置であって、後述の各
種センサによる検出情報及び予め記憶された作業データ
に基づいて、変速用モータ12、各制御弁9,10,1
4、及び、植え付けクラッチ15の夫々を制御するよう
に構成されている。又、各種の情報を前記移動台車22
側等の通信制御ユニット37,37Aとの間で無線式に
通信する通信制御部19が設けられている。
【0032】作業車Vに装備されるセンサ類について説
明すれば、図4に示すように、前後輪3,4夫々の操向
角を検出するポテンショメータ利用の操向角検出センサ
P1,P2と、変速装置11の変速状態を検出するポテ
ンショメータ利用の変速センサP3と、変速装置11の
出力軸の回転数を計数して走行距離を検出するためのエ
ンコーダS3と、作業車Vの車体方位を検出する地磁気
利用の方位センサS4とが設けられている。ここで、変
速装置11の出力軸は前後輪3,4の駆動回転軸に連結
されているので、上記エンコーダS3にて、作業車Vの
所定の誘導経路つまり前記作業行程R1,R2に沿って
の移動距離を、作業車Vの移動に伴って地面に対して回
転する回転体即ち前後輪3,4の回転量情報に基づいて
検出する距離検出手段が構成される。
【0033】又、図2及び図3にも示すように、作業車
Vに、前記各ビーム光投射手段B1,B2,B3からの
誘導用ビーム光A1,A2,A3及び基準ビーム光A
2,A3を受光するビーム光受光手段Sが設けられてい
る。具体的には、ビーム光受光手段Sは、図5にも示す
ように、一列状に並置した複数個の受光素子Dの受光情
報を各別に出力自在に構成された一対のセンサS1a,
S1bからなる光センサS1を、受光素子Dの並置方向
に沿う受光面が誘導用及び基準ビーム光A1,A2,A
3の両方を受光できるように作業車Vの前後方向に対し
て傾斜角45°で傾斜する状態で設けられている。又、
上記ビーム光受光手段Sは、図3に示すように、車体左
右何れの側の誘導用ビーム光A1,A2,A3も受光で
きるように、車体前部の左右両側部に、平面視において
前輪3の両軸芯を結ぶ線上よりも所定距離前方に位置さ
せて左右一対設けられている。
【0034】前記一対のセンサS1a,S1bは、車体
前後方向に間隔dを置いて且つ上下方向にも間隔を隔て
る状態で並置され、各センサS1a,S1bにおける複
数個の受光素子Dのうちの列方向中心に位置する受光素
子D0の位置を基準として、誘導用ビーム光A1,A
2,A3の列方向での受光位置即ち受光素子Dの位置X
1,X2夫々を検出できるように構成されている。又、
誘導用ビーム光A1,A2,A3が車体前後の何れの方
向から入射される場合でも差のない状態で受光できるよ
うにするために、車体前後の各方向からの入射光を両セ
ンサS1a,S1b夫々の受光面に向けて反射する反射
鏡18を備えている。
【0035】前記制御装置16を利用して、前記ビーム
光受光手段S(光センサS1)の受光情報に基づいて、
受光したビーム光A1,A2,A3の走査周期(順番に
30ms、40ms、50msである)を判別してその
ビーム光が前記各ビーム光投射手段B1,B2,B3の
何れのビーム光であるかを識別する識別手段102が構
成されている。そして、この識別手段102は、図6に
示すように、30ms、40ms、50msの各走査周
期判別用に複数個つまり4個の識別処理部としての検出
チャンネルCH0〜3を備え、その4個の検出チャンネ
ルCH0〜3の受光ビーム光についての識別結果がすべ
て一致する場合にのみ、その識別結果に基づいて前記各
受光ビーム光A1,A2,A3の識別を行うように構成
されている。従って、3つの走査周期判別用に各4個の
検出チャンネルCH0〜3があるので、合計12個の検
出チャンネルが構成されることになる。
【0036】具体的には、図4に示すように、前記光セ
ンサS1の一対のセンサS1a,S1bの各複数個の受
光素子Dの出力がオア回路2a,2bによって、その複
数個の受光素子Dのどれか1つでも受光すると受光デー
タありとなる受光情報に変換されてから制御装置16に
入力され、この各オア回路2a,2bからの受光情報に
対して、前記識別手段102による処理が実行される。
【0037】次に、図7〜図8のフローチャートに基づ
いて、第1ビーム光投射手段B1からのビーム光A1の
30msの走査周期を判別する場合を例にして、前記識
別手段102の処理手順について説明する。
【0038】検出チャンネルCH0の処理(図7)で
は、先ず、待機処理ステップにおいて、他の検出チャン
ネルCH1〜3がすべて待機中であるとき、又は他の検
出チャンネルCH1〜3の中に待機中でないものがある
が1つ前の検出チャンネルCH3が同期終了待ち状態で
ない(同期終了ステップでない)ときには、受光データ
があるかどうかが判断され、受光データがあれば、29
msの同期タイマーをセット(スタート)した後、次の
同期開始ステップに移行する。一方、他の検出チャンネ
ルCH1〜3の中に待機中でないものがあり、且つ、1
つ前の検出チャンネルCH3が同期終了待ち状態である
とき、及び、上記受光データの判断において受光データ
がないときには、待機処理ステップの始めに戻る。
【0039】同期開始ステップでは、前記同期タイマー
がタイムアップする(29ms経過する)するまで待っ
た後、同期タイマーがタイムアップすると、受光データ
用のバッファーの内容をクリアし、2msの同期終了タ
イマーをセット(スタート)してから、次の同期終了ス
テップに移行する。
【0040】同期終了ステップでは、前記同期終了タイ
マーがタイムアップする(2ms経過する)かどうかを
判断し、タイムアップするまでの間において、受光デー
タが有ると、その受光データを前記バッファーにセーブ
する。ここで、複数の受光があると複数個の受光データ
がセーブされる。一方、同期終了タイマーがタイムアッ
プすると、次の受光位置記録ステップに移行する。
【0041】受光位置記録ステップでは、前の同期終了
ステップにてセーブされた受光データが有るかどうかが
判断され、受光データが有る場合には、データが1個の
場合のみその受光位置(つまり受光時刻)を記録した
後、28msの同期タイマーをセットしてから、前記同
期開始ステップに移行する。一方、前の同期終了ステッ
プにおいて受光データがない場合には、非受光を記録し
てから、最初の待機処理ステップに移行する。
【0042】他の検出チャンネルCH1〜3の処理(図
8)は、上記検出チャンネルCH0の処理(図7)と比
べて、最初の待機処理ステップにおいて、他の検出チャ
ンネルCH1〜3が待機中であるどうかを判断する部分
が省略されているだけで、その他のフローは同じであ
る。
【0043】上記処理の結果を示すと、図9のタイムチ
ャートになる。ここで、光センサS1は、前記ビーム光
A1をその30msの走査周期の間に、上から下への走
査時j1及び下から上への走査時j2の2回受光して、
各受光データを得る。先ず、全部の検出チャンネルCH
0〜3が待機中である初期状態からスタートして、最初
のj1時の受光データによってチャンネルCH0の同期
タイマー(29ms)がセットされ、続く最初のj2時
の受光データによってチャンネルCH1の同期タイマー
(29ms)がセットされる。
【0044】2回目のj1時には、セーブされた受光デ
ータによって、チャンネルCH0では、次の同期タイマ
ー(28ms)がセットされ、同時に、チャンネルCH
2の同期タイマー(29ms)がセットされる。又、続
く2回目のj2時には、セーブされた受光データによっ
て、チャンネルCH1では、次の同期タイマー(28m
s)がセットされ、同時に、チャンネルCH3の同期タ
イマー(29ms)がセットされる。
【0045】3回目のj1時には、チャンネルCH0及
びチャンネルCH2では、次の同期タイマー(28m
s)がセットされる。又、続く3回目のj2時には、チ
ャンネルCH1及びチャンネルCH3では、次の同期タ
イマー(28ms)がセットされる。そして、この時点
(図のt)で、4つの検出チャンネルCH0〜3の全部
が、30msの周期に同期してタイマーが動作してい
る、即ち、30msの走査周期を判別しているので、受
光しているビーム光が、30msの周期である第1ビー
ム光投射装置B1のビーム光A1であると識別される。
【0046】前記制御装置16は、前記光センサS1等
の各種センサの検出情報及び予め設定された作業予定情
報に基づいて、作業車Vの走行を制御し又前記植え付け
部6等の各種装置の作動を制御するように構成されてい
る。つまり、前記制御装置16を利用して、誘導用ビー
ム光A1,A2,A3を受光する前記ビーム光受光手段
S(光センサS1)の受光情報に基づいて、作業車Vの
各作業行程R1,R2に対する横方向での位置を検出し
て、その位置検出情報に基づいて作業車Vが各作業行程
R1,R2に沿って移動するように操向制御する制御手
段100が構成されるとともに、この制御手段100
は、前記基準ビーム光A2,A3が示す基準位置情報及
び前記ビーム光受光手段Sの受光情報に基づいて、前記
基準ビーム光A2,A3を受光するに伴って前記エンコ
ーダS3の検出情報(作業車Vの移動距離情報)をその
基準ビーム光A2,A3が示す基準位置rn-1 ,rn ,
rn+1 …の情報にて補正するように構成され、さらに、
前記エンコーダS3の情報に基づいて、作業車Vが各作
業行程R1,R2の長手方向における所定位置におい
て、植付け作業の開始や停止、走行停止及び旋回開始等
の所定の動作を行うように構成されている。
【0047】前記制御手段100は、作業車Vを中央側
の作業行程R1に沿って移動させるときには、第1ビー
ム光投射手段B1からのビーム光A1を誘導用ビーム光
として受光する。尚、この場合に、制御手段100は、
第2ビーム光投射手段B2,に対して、作業車V側の通
信制御部19と第2ビーム光投射手段B2側の通信制御
ユニット37Aとを介して、その作業行程R1における
各基準位置rn-1 ,rn ,rn+1 …に順次基準ビーム光
A2の投射方向を向けるように指令するとともに、その
確認情報を入手する。この確認情報により、基準ビーム
光A2が示す基準位置情報が得られる。又、前記制御手
段100は、各作業行程R1に沿っての移動が終了する
と、必要に応じて、次の各作業行程R1に対するビーム
光投射位置に第1ビーム光投射手段B1を移動させるよ
うに、作業車V側の通信制御部19と移動台車22側の
通信制御ユニット37とを介して前記メインコントロー
ルユニット32に対して移動指令を与える。
【0048】一方、作業車Vを端部側の作業行程R2に
沿って移動させるときには、前記制御手段100は、そ
の端部側の第2ビーム光投射手段B2,B3からのビー
ム光A2,A3を誘導用ビーム光として受光する。尚、
この場合に、制御手段100は、作業車V側の通信制御
部19と第2ビーム光投射手段B3,B2側の通信制御
ユニット37Aとを介して、走行している端部側の第2
ビーム光投射手段B2,B3に対して、そのビーム光A
2,A3を直進方向に設定するように指令する一方、他
端側の第2ビーム光投射手段B3,B2に対して、その
作業行程R2における基準位置に基準ビーム光A3,A
2の投射方向を向けるように指令して、その確認情報を
入手する。この確認情報により、基準ビーム光A3,A
2が示す作業行程R2における基準位置情報が得られ
る。
【0049】又、制御手段100は、前記光センサS1
における複数個の受光素子Dの受光位置情報及び前記識
別手段102の識別情報に基づいて、作業車Vの前記作
業行程R1,R2に対する横方向での位置を検出し、且
つ、前記基準ビーム光A2,A3の受光を前記光センサ
S1の前方側のセンサS1aの受光素子Dのセンサ中心
に位置する受光素子D0で判別する。
【0050】前記制御手段100による横方向での車体
5の位置検出について説明すれば、図5に示すように、
前後一対のセンサS1a,S1bの夫々の受光素子の位
置X1,X2とセンサS1a,S1bの車体前後方向で
の間隔dとに基づいて、下式から、誘導用ビーム光A
1,A2の投射方向に対する車体5の傾きφと横幅方向
における位置の偏位xとを求める。
【0051】
【数2】φ=tan-1〔|X1−X2|/(|X1−X
2|+21/2 *d)〕 x=X1/21/2
【0052】尚、この例では、横方向における位置の偏
位xは、前後一対の光センサS1a,S1bの一方(S
1a)の受光位置から求めているが、車体の傾きφによ
る誤差が生じないようにするために、前後一対の光セン
サS1a,S1b夫々の受光位置X1,X2の平均値を
用いて求めるようにしてもよい。そして、前記作業車V
は、前記傾きφと前記偏位xとが共に零となるように、
目標操向角を設定して操向制御されることになる。但
し、本実施例では、各作業行程における直進走行時に
は、前輪3のみを操向する2輪ステアリング形式で操向
制御する。
【0053】次に、図1に基づいて、作業車Vの誘導走
行について具体的に説明する。先ず、隣接辺M2,M3
の長手方向に沿って出入口Miに連なる最終作業地部分
R1a、及び、出入口Miから離れて位置する方の隣接
辺M3に隣接する中継用作業地部分R1bを残して前記
往復作業を行う。ここで、最終作業地部分R1aは、基
準辺M1の長手方向に並ぶ複数の作業行程R1のうちの
最上端の作業行程に対応する作業地部分であり、中継用
作業地部分R1bは、上記複数の作業行程R1のうちの
下端側の2つの作業行程に対応する作業地部分である。
【0054】前記往復作業は、具体的には、中継用作業
地部分R1bを除いて出入口Miから一番遠い位置の作
業行程R1を、その始端部の作業開始位置を示す右側の
境界線Y上のPst点から図の左方向に向かって開始さ
れる。そのため、出入口Miから車体左側の光センサS
1で誘導用ビーム光A1を受光して作業行程R1に沿っ
て誘導走行しながら、図の左側の第2ビーム光投射手段
B2からのビーム光A2を光センサS1が受光するに伴
って90°右旋回し、旋回後は、車体右側の光センサS
1でそのビーム光A2を誘導用ビーム光として受光して
作業行程R2に沿って誘導走行する。そして、前記エン
コーダS3の距離情報より、作業行程R2の終端部に到
達したことが検出されると、隣接する作業行程R2側に
180°旋回移動してその作業行程R2に沿って誘導走
行し、前記エンコーダS3の距離情報に基づいて中央側
の作業行程R1への90°右旋回地点に到達したことが
検出されると、そこで90°右旋回動作を行う。
【0055】上記右旋回後は、Nh点で一旦停止して最
初の苗補給を行う。尚、この後も、各作業行程R1の基
準辺M1側の始端部に停止して、苗の消費状態に応じて
適宜苗補給を行う。Nh点から走行開始した後は、車体
右側の光センサS1で誘導用ビーム光A1を受光して、
左側作業対象部分Ks1及び右側作業対象部分Ks2を
作業行程R1に沿って誘導走行する。前記エンコーダS
3の情報に基づいて、その作業行程R1の終端部に到達
したことが検出されると、180°右旋回して隣接する
作業行程R1の始端部に移動する。
【0056】そして、右旋回後の作業行程R1における
植付け作業の開始位置(図のPst)にて、植付け装置
6を下降させて作業状態に駆動しながら、車体右側の光
センサS1で誘導用ビーム光A1を受光して、右側作業
対象部分Ks2及び左側作業対象部分Ks1を作業行程
R1に沿って誘導走行する。その作業行程R1における
植付け作業の終了位置に到達すると、植付け装置6を上
昇させて非作業状態に駆動し、その後、次の作業行程R
1へ向けて180°右旋回動作を行う。
【0057】以下、同様にして、各作業行程R1におけ
る植付け作業の開始及び終了位置、次の作業行程R1へ
の180°右旋回の開始位置等の位置をエンコーダS3
の情報に基づいて検出しながら、中央側の各作業行程R
1を往復走行し、その最終作業行程R1(図の上から2
番目の行程)において、右側の光センサS1の受光情報
に基づいて誘導用ビーム光A1に誘導されながら、右側
の第2ビーム光投射手段B3からのトリガー用ビーム光
A3で示される右側境界線Y上の終端位置Penまで走
行する。
【0058】この後の枕地作業では、先ず、上記終端位
置Penから第二枕地部分K2の内側の作業行程R2の
始端部に移動すべく、右側の光センサS1の受光情報に
基づいて誘導用ビーム光A1に誘導されながら、上記終
端位置Penから所定距離後進した後、前進状態に切り
換えて90度右旋回する。右旋回後は、光センサS1を
左側に切り換え、その左側の光センサS1の誘導用ビー
ム光A3の受光情報に基づいてその作業行程R2に沿っ
て誘導走行しながら、その作業行程R2における植付け
作業の開始位置、及び植付け作業の終了位置を確認し
て、夫々植付け装置6を作業及び非作業状態に駆動す
る。そして、その作業行程R2の終端部で、次の中継用
作業地部分R1bの内側の作業行程R1へ90°右旋回
する。
【0059】以後、同様にして、中継用作業地部分R1
bの内側の行程R1b、第一枕地部分K1の内側の作業
行程R2、第一枕地部分K1の外側の作業行程R2、中
継用作業地部分R1bの外側の行程R1b、及び、第二
枕地部分K2の外側の作業行程R2をその順序で誘導走
行し、最後に、最終作業地部分R1aを直進走行して出
入口Miから作業地外に退出する。
【0060】〔別実施例〕上記実施例では、移動体Vの
移動に伴って地面に対して回転する回転体の回転量に基
づいて移動体Vの移動距離を検出する距離検出手段を、
上記回転体としての走行用の車輪3,4の回転数を検出
するエンコーダS3にて構成したが、これに限るもので
はない。例えば、図示しないが、前記エンジンEの回転
数を検出するエンジン回転数センサを設けて、そのエン
ジン回転数情報と前記変速装置11の変速センサP3に
よる変速情報とに基づいて、上記走行用の車輪3,4の
回転数を検出するようにしてもよい。
【0061】上記実施例では、ビーム光受光手段Sを構
成する光センサS1を、移動体Vの前後方向に対して傾
斜角45°で傾斜する状態で、移動体Vに設けたが、4
5°に限るものではない。
【0062】又、上記実施例では、各ビーム光A1,A
2,A3を投射する各ビーム光投射手段B1,B2,B
3をレーザー光発生装置で構成したが、レーザー光発生
装置以外のビーム光発生装置でもよい。
【0063】上記実施例では、ビーム光受光手段Sを構
成する光センサS1を、一列状に並置した複数個の受光
素子Dを備えた一対のセンサS1a,S1bとからなる
ように構成して、その受光位置X1,X2によって車体
横幅方向における位置偏位xと、車体の傾きφとを求め
て、この位置偏位x及び傾きφを移動体の誘導経路に対
する横方向での位置としているが、必ずしも一対のセン
サを備える必要はなく、上記複数個の受光素子Dを備え
た1個のセンサS1a(S1b)で構成してもよい。
尚、この場合は、誘導用ビーム光に対する横方向での位
置は、前記偏位xのみになり、傾きφは検出できないの
で、例えば、前記方位センサS4にて基準方位に対する
車体方位を検出して傾きとする等ができる。
【0064】上記実施例では、基準ビーム光B2,B3
のビーム光受光手段Sにおける受光位置を、光センサS
1の前方側のセンサS1aの受光素子Dのセンサ中心に
位置する受光素子D0の位置(図5参照)に設定した
が、これに限るものではなく、例えば、上記中心の受光
素子D0を含む複数個の受光素子Dの位置に設定して、
その複数個の受光素子Dのいずれかが基準ビーム光B
2,B3を受光したら、その受光を判別するようにして
もよい。
【0065】上記実施例では、移動体V側の制御手段1
00が、第2ビーム光投射手段B2,B3に対して誘導
経路(作業行程R1,R2)の長手方向における基準位
置に基準ビーム光A2,A3の投射方向を向けるように
指令するとともに、その確認情報を入手し、この確認情
報により、基準ビーム光A2,A3が示す基準位置情報
を得るようにしたが、この誘導経路の長手方向における
基準位置情報を得る構成は、これに限るものではない。
例えば、第2ビーム光投射手段B2,B3が、移動体V
側からその位置情報を入手しながら、その移動体の位置
に合わせて、基準ビーム光A2,A3の投射方向を上記
基準位置に向けるようにし、その基準位置情報を移動体
V側に送信するようにすることも可能である。
【0066】上記実施例では、ビーム光識別用の識別手
段102を、マイクロコンピュータ利用の制御装置16
内にて、ソフト的に処理する手段102にて構成した
が、これに限るものではなく、例えば、詳述はしない
が、制御装置16と別体のハード回路からなる識別回路
に受光データを入力して識別処理を行い、所定の走査周
期が識別されたことの識別信号を、制御装置16に入力
するようにしてもよい。
【0067】又、上記実施例では、識別手段102が、
ビーム光識別用の複数個(4個)の識別処理部CH0〜
3を備え、その複数個(4個)の識別処理部CH0〜3
の識別結果がすべて一致する場合にのみ、それに基づい
て受光ビーム光の識別を行うようにしたが、制御構成の
簡素化のために、1個の識別処理部で構成することもで
きる。尚、この場合において、上記1個の識別処理部の
識別結果が複数回、同一の結果となるときに、その結果
に基づいて受光ビーム光の識別を行うようにする等し
て、誤識別を極力回避することができる。
【0068】又、上記実施例では、誘導用ビーム光投射
用の第1ビーム光投射手段B1を、各誘導用ビーム光の
投射位置に移動させるようにしたが、各投射位置に対応
させて固定式のビーム光投射手段を設けるものでもよ
い。
【0069】上記実施例では、誘導用ビーム光A1,A
2,A3に誘導されながら、各誘導経路を移動させるよ
うにしたが、誘導制御の具体構成は、このようなビーム
光誘導式に限るものではない。例えば、各誘導経路(作
業行程R1,R2)の端部側に電球等の発光体を設置し
て、この発光体を移動体V側の撮像手段にて撮像した画
像情報に基づいて、その発光体に向かって移動体Vを誘
導させるようにするものでもよい。
【0070】上記実施例では、移動体Vの誘導経路を、
矩形状の作業地Kの中央側に並置した複数個の中央側の
作業行程R1と、その中央側の作業行程R1の両端側に
交差する状態で設けた複数個の端部側の作業行程R2と
で構成したが、誘導経路の構成は、実施例のものに限ら
ず、作業地の形状や作業条件等に応じて適宜設定するこ
とができる。又、上記実施例では、誘導経路を移動体
(作業車V)が田植え作業等の作業をしながら走行する
作業行程R1,R2に構成したものを示したが、作業し
ないで単に移動する移動体を誘導する経路でもよい。
【0071】又、上記実施例では、本発明を移動体Vと
しての田植え用の作業車に適用したものを例示したが、
田植え用以外の農作業用作業車及び農作業用以外の各種
作業車等にも適用できるものであって、その際の各部の
具体構成は、作業車の目的や作業条件等に合わせて適宜
変更される。
【0072】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】誘導経路の全体及び各ビーム光の投射位置を示
す平面図
【図2】作業車及び各ビーム光投射手段の概略側面図
【図3】作業車及びビーム光受光手段を示す概略平面図
【図4】制御構成のブロック図
【図5】誘導用ビーム光に対する横方向での位置検出の
説明図
【図6】ビーム光識別処理の構成図
【図7】ビーム光識別処理を示すフローチャート
【図8】ビーム光識別処理を示すフローチャート
【図9】ビーム光識別処理を示すタイムチャート
【図10】誘導用ビーム光の投射位置を移動させる移動
台車の概略構成図
【図11】基準ビーム光の投射方向を変更するビーム光
回転装置の概略構成図
【図12】誘導経路における基準ビーム光による基準位
置設定を説明する平面図
【図13】誘導経路における基準ビーム光による基準位
置設定を説明する平面図
【符号の説明】
V 移動体 3,4 回転体 S3 距離検出手段 100 制御手段 B2,B3 基準ビーム光投射手段 S ビーム光受光手段 B1,B2,B3 誘導用ビーム光投射手段 102 識別手段 D 受光素子 S1 光センサ 3,4 車輪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体(V)の所定の誘導経路に沿って
    の移動距離を、前記移動体(V)の移動に伴って地面に
    対して回転する回転体(3,4)の回転量に基づいて検
    出する距離検出手段(S3)と、所定の誘導制御情報に
    基づいて前記移動体(V)が前記誘導経路に沿って移動
    するように誘導制御し、且つ、前記距離検出手段(S
    3)の情報に基づいて、前記移動体(V)が前記誘導経
    路の長手方向における所定位置において所定の動作をす
    るように制御する制御手段(100)とが、前記移動体
    (V)に設けられた移動体の誘導制御装置であって、 地上側に、前記誘導経路の長手方向における所定位置に
    設けた複数個の基準位置を示すための基準ビーム光をそ
    の誘導経路の長手方向と交差する方向に投射する基準ビ
    ーム光投射手段(B2,B3)が、そのビーム光の投射
    方向を変更させて前記複数個の基準位置を示すように構
    成されて設置され、 前記移動体(V)に、前記基準ビーム光を受光するビー
    ム光受光手段(S)が設けられ、 前記制御手段(100)は、前記基準ビーム光が示す基
    準位置情報及び前記ビーム光受光手段(S)の受光情報
    に基づいて、前記基準ビーム光を受光するに伴って前記
    距離検出手段(S3)の検出情報をその基準ビーム光が
    示す基準位置の情報にて補正するように構成されている
    移動体の誘導制御装置。
  2. 【請求項2】 地上側に、前記移動体(V)の誘導経路
    の長手方向に沿って誘導用ビーム光を投射する誘導用ビ
    ーム光投射手段(B1,B2,B3)が設けられ、 前記ビーム光受光手段(S)が、前記誘導用ビーム光を
    受光するように構成され、 前記制御手段(100)は、前記誘導用ビーム光を受光
    する前記ビーム光受光手段(S)の受光情報に基づいて
    前記移動体(V)の前記誘導経路に対する横方向での位
    置を検出して、その位置検出情報に基づいて前記移動体
    (V)が前記誘導経路に沿って移動するように操向制御
    するように構成されている請求項1記載の移動体の誘導
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記各ビーム光投射手段(B1,B2,
    B3)が、そのビーム光を互いに異なる走査周期で上下
    方向に走査するように構成され、 前記移動体(V)に、前記ビーム光受光手段(S)の受
    光情報に基づいて、受光したビーム光の走査周期を判別
    してそのビーム光が前記各ビーム光投射手段(B1,B
    2,B3)の何れのビーム光であるかを識別する識別手
    段(102)が設けられている請求項1又は2記載の移
    動体の誘導制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ビーム光受光手段(S)が、一列状
    に並置した複数個の受光素子(D)の受光情報を各別に
    出力自在に構成された光センサ(S1)を、前記受光素
    子(D)の並置方向に沿う受光面が前記誘導用ビーム光
    及び前記基準ビーム光の両方を受光できるように前記移
    動体(V)の前後方向に対して傾斜する状態で設けられ
    ている請求項1、2又は3記載の移動体の誘導制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記移動体(V)に、走行用の車輪
    (3,4)が備えられ、 前記距離検出手段(S3)は、前記車輪(3,4)の回
    転数情報に基づいて前記移動体(V)の移動距離を検出
    するように構成されている請求項1、2、3又は4記載
    の移動体の誘導制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009153432A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 National Agriculture & Food Research Organization 移動車両の直進誘導システム
JP2011221081A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Nec Access Technica Ltd プロジェクタ、プロジェクタ制御方法およびプロジェクタ制御プログラム
JP2019106942A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 株式会社クボタ 草刈機自動走行システム

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