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JPH079675B2 - 紙幣計数機における二重送り検出装置 - Google Patents

紙幣計数機における二重送り検出装置

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Publication number
JPH079675B2
JPH079675B2 JP62106977A JP10697787A JPH079675B2 JP H079675 B2 JPH079675 B2 JP H079675B2 JP 62106977 A JP62106977 A JP 62106977A JP 10697787 A JP10697787 A JP 10697787A JP H079675 B2 JPH079675 B2 JP H079675B2
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JP
Japan
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bill
double
denomination
counting
banknote
Prior art date
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Application number
JP62106977A
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JPS63271684A (ja
Inventor
英幸 雲雀
Original Assignee
ロ−レルバンクマシン株式会社
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Publication date
Application filed by ロ−レルバンクマシン株式会社 filed Critical ロ−レルバンクマシン株式会社
Priority to JP62106977A priority Critical patent/JPH079675B2/ja
Priority to GB8810207A priority patent/GB2205641B/en
Priority to KR8804984A priority patent/KR910008809B1/ko
Publication of JPS63271684A publication Critical patent/JPS63271684A/ja
Publication of JPH079675B2 publication Critical patent/JPH079675B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、紙幣表面の光学パターンを読取って異種券混
入の有無を検出し、かつ、二重送りを検出しつつ計数を
行なうようにした紙幣計数機に関するものである。
「従来の技術」 従来、この種の紙幣計数機として、本出願人は実開昭60
−104979号公報に示す「紙幣計数機における判別装置」
及び特願昭54−77131号に示す「紙幣計数機の二重送り
検出装置」を提供した。
実開昭60−104979号公報に示す「紙幣計数機における判
別装置」は、公転しながら自転する吸引軸内の真空圧に
より、ホルダーに装填した紙幣を一枚ずつ吸着してめく
り取りながら計数するものであって、この計数と同時
に、光学的に紙幣の表面パターンを読み取り、更に、こ
の表面パターンを基準データと比較することにより、該
紙幣が計数紙幣と異なる金種(異種券)か否かをチェッ
クするようになっている。
また、特願昭54−77131号に示す「紙幣計数機の二重送
り検出装置」は、実開昭60−104979号公報に示す「紙幣
計数機における判別装置」と同様に、吸引軸により紙幣
をめくりつつ計数するものであって、めくり途中の紙幣
の略中央位置に光を照射して、該紙幣における透過光量
を検出し、この検出値を基準レベルと比較することによ
り、めくり取り紙幣が二重吸着されているか否かを判別
するようになっている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、前者の紙幣計数機においては、二重送りを検
出する機能が設けられていないので、紙幣の二重送りが
看過されてしまうことがあるが、後者の紙幣計数機にお
いては、二重送り検出装置によって、紙幣の二重送りを
チェックすることが可能であり、前者に示すような不具
合は生じない。
しかしながら、後者の紙幣計数機にあっては、吸引軸に
よってめくり途中の紙幣の二重送りを検出することは可
能である一方で、以下に示すような不具合がある。
つまり、金種に応じて紙幣の透過光量が異なり、また、
紙幣の表と裏とで二重送り検出位置が違って紙幣の透過
光量が異なるから、いかなる値を基準レベルとするかの
設定が困難である。例えば、特定金種の紙幣の場合に
は、基準レベルも一定であるが、金種が特定されていな
い場合には、当然基準レベルも定まらず、よって、正確
な二重送り判定をすることができないという不具合があ
る。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであっ
て、比較すべき基準値を、めくり取る紙幣の金種及び表
裏に応じて逐次変更することにより、精度の高い二重検
出を行うようにした異種券判別機能を有する紙幣計数機
の二重送り検出装置を得ることを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 この目的を達成するために、本発明は、ホルダに装填さ
れた紙幣を吸引軸に吸着させて一枚ずつめくり取りなが
ら計数し、かつ、このめくり取り紙幣の金種及び表裏を
判定するようにした紙幣計数機における二重送り検出装
置において、前記吸引軸によってめくり取られた紙幣に
対し交差する方向から光を照射する発光素子と、該紙幣
に照射された光の透過光量を検出する受光素子とを一対
設け、また、この受光素子によって検出された透過光量
を、記憶手段に金種及び表裏に対応するように予め複数
種記憶された、基準となる二重比較レベルの内の一つと
比較する比較手段と、この比較結果に基づき紙幣が二重
送りされたか否かを検出する二重送り判断手段とを設
け、更に、前記吸引軸によってめくり取られた紙幣の金
種及び表裏を判定する判定手段と、この判定手段によっ
て判定された金種データ及び表裏データに基づいて、前
記記憶手段に金種及び表裏に応じて複数種記憶された二
重比較レベルの一つを選択する選択手段とを設けるよう
にしている。
「作用」 この発明によれば、 金種と表裏とに基づいて、検出データ(透過光量)と
比較するべき基準データ(二重比較レベル)を複数の中
から一つ選択したので、紙幣(現在流通している新券)
の二重吸着を、金種に応じて、あるいは表裏といった紙
幣が配置されている状況に応じて有効に検出することが
できる。
また、前記二重吸着の検出は、金種とともに紙幣の表
裏についても考慮して行うことができるものであるの
で、(i)二重吸着を検出するための検出素子を一つ設
ければ済み(この場合、当然大きさが同じである新券を
検出する場合に限る)、(ii)かつ該受光素子の検出位
置を、紙幣の幅方向あるいは長さ方向に対して任意の位
置に設定することができる。
「実施例」 以下、本発明を第1図〜第10図に示す一実施例に基づい
て説明する。
まず、第1図ないし第3図にしたがって紙幣計数機機構
の構成を説明すれば、この計数機構は、紙幣Sをホルダ
1に載せてこのホルダ1を軸2を中心として水平旋回さ
せることにより、第1図実線で示す計数位置、あるいは
第1図鎖線で示す待機位置に移動させ、ホルダ1が計数
位置にあるときに、回転筒3を軸4を中心として第1図
反時計方向に回転させながら、回転筒3上の吸引軸5を
軸6を中心として時計方向に回転させ、この吸引軸5内
に真空圧を作用させてホルダー1上の紙幣Sを1枚ずつ
めくり取りながら計数を行なうとともに、後述する投光
器から紙幣Sの表面に照射した光線の反射光を受光器で
読取って紙幣の判別を行なうようにした基本構成となっ
ている。
前記ホルダー1には、紙幣Sを裏側(吸引軸5の反対
側)から支える台板1aが設けられ、この台板1aの表面1b
は、反射光レベルが低くなるよう黒色系で形成されてい
る。
前記回転筒3および吸引軸5の軸4,6は、第3図に示す
ように中空状に形成されるとともに、吸入管路7を介し
て真空ポンプ8の吸入ポート9に接続されており、この
真空ポンプ8の真空圧が、前記吸引軸5の外周の一部に
設けた開口部10を介して紙幣Sに作用することにより、
吸引軸5に紙幣Sが吸着されるようになっている。ま
た、前記吸入管路7の途中には圧力センサ11が設けられ
ており、この圧力センサ11によって、吸入管路7内の真
空圧が紙幣を吸着し得る程度に上昇したか否かが検出さ
れるようになっている。
一方、前記真空ポンプ8の排気ポート12には、排気管路
13が接続されており、この排気管路13の先端には、紙幣
Sの側面に排気を吹付けて紙幣S相互の分離を容易にす
るための排気ノズル14が設けられ、一方、排気管路13の
途中には、紙幣の計数が行なわれていないときに排気を
放出口15に切換えて排気ノズル14からの騒音の発生を防
止するソレノイドバルブ16が設けられている。
また、前記吸引軸5のそれぞれには、第1図〜第3図に
示すように、一対の位置規制片5aが固定されている。こ
の位置規制片5aは、吸引軸5の側面から突出し、かつ該
吸引軸5の開口部10を間に挾むように設けられたもので
あって、開口部10から外気が吸引されて吸引軸5に紙幣
が吸着された際に、紙幣を側方から支持して、該紙幣の
倒れあるいは折り曲がりを防止するようになっている。
そして、このように前記位置規制片5aによって、吸引軸
5が吸着分離した紙幣の起立状態を保つことにより、二
重送りされているか否かを検知する箇所(第1図におい
て紙幣が吸着分離された位置Sa)に、該紙幣の位置決め
が行なわれるようになっている。
また、前記回転筒3の外周には、磁性体からなる作動片
17が複数貼付されており、これらの作動片17が磁気セン
サ18を作動させるか否かにより各吸引軸5が待機位置
(開口部10が紙幣に正対しかつ吸引軸5内が真空ポンプ
8と連通される位置)にあるか、あるいは開始位置(開
口部10が紙幣に正対する直前の位置にあって、かつ吸引
軸5内が真空ポンプ8から遮断される位置)にあるかが
検出されるようになっている。
なお、第3図において、符号19は回転筒3をベルト20を
介して駆動する計数モータ、符号21は真空ポンプ8をベ
ルト22を介して駆動するポンプモータ、符号23はホルダ
ー1を旋回させるホルダーモータ、符号24Aおよび24B
は、ホルダー1が閉位置(吸引軸5に接近した位置)に
あるか開位置(吸引軸5に接近した位置)にあるかを検
出するホルダー位置検出スイッチである。
更に、回転筒3の近傍には、セパレータ25が設けられて
おり、このセパレータ25は、軸26に水平旋回自在に支持
されるとともに、ばね27によって第1図反時計方向に付
勢され、更に、バッチソレノイド28に操作されて第1図
時計方向に旋回させられるようになっている。そして、
このセパレータ25は、後述するように異金種紙幣を検出
したときにすでにめくり取られた紙幣とまだめくり取ら
れていない紙幣との間に挿入されて両者を分離させる機
能を有している。
次に、紙幣を束ねた帯封に確認印を押す押印機構につい
て第1図を参照して説明する。
第1図において符号30で示されるものは、ホルダ1に設
けられた印鑑保持部材であって、この印鑑保持部材30に
よって印鑑31が矢印(イ)−(ロ)方向に移動自在に支
持され、かつ紙幣Sに対して近接離間するように移動自
在に支持されている。また、前記ホルダ1の基端部に
は、ダイヤル32が設けられており、このダイヤル32を回
転させることによって、前記印鑑31が矢印(イ)−
(ロ)方向に移動して、印鑑31の捺印部31aが帯封Bに
位置合わせされるようになっている。
また、ホルダ1を支持する基台上には、軸33を中心とし
て水平面内で回動する打撃アーム34と、該打撃アーム34
を回動させるソレノイド35とが設けられており、この打
撃アーム34をソレノイド35の動作により回動させること
によって、該打撃アーム34の先端部が印鑑の後端部31b
を後方から押圧して、該印鑑31の捺印部31aを帯封上に
近接させ、これによって帯封上に捺印が行なわれるよう
にしている。
次に、前記吸引軸5によってめくり取られた紙幣の二重
送り検出機構について第1図を参照して説明する。
第1図に符号37及び符号38でそれぞれ示すものは二重送
り検出用ランプ(受光素子)及び受光素子(これら素子
によって二重送り検知センサが構成される)であり、符
号39で示すものは受光素子に光を集光する集光レンズで
ある。
前記二重送り検出用ランプ37及び受光素子38は共に回転
筒3側に向けて設けられたものであって、前記二重送り
検出用ランプ37から発光された光線は、めくり取られた
紙幣Saに対して交差する方向から照射され、かつ該紙幣
Saのめくり取り部分における略中央位置に照射されるよ
うになっている。
そして、このように光の照射が行なわれた紙幣Saは、こ
ん紙幣Saを透過した光の量つまり透過光量が受光素子38
により検出され、更に、この受光素子38が検出した透過
光量に基づき二重送りの判断がなされるようになってい
る。すなわち、この透過光量が所定値(基準レベル)以
上であれば正常な送り(一枚送り)と判断され、透過光
量が所定値以下であれば二重送りと判断されるようにな
っている。
なお、前記透過光量と比較される基準レベルは以後の説
明において二重比較レベルと呼ぶことにする。そして、
この二重比較レベルは、後述する金種及び正逆表裏情報
に基づき、ROM64に記憶されている内の一つが適宜選択
されるようになっている(詳細は後述する)。
次に、紙幣の金種判別および表裏判別を行う判別機構に
ついて第1図及び第2図を参照して説明する。
図において符号40で示すものは、集積された最前面の紙
幣Sbに光を照射する投光器、符号41で示すものは、この
投光器40から紙幣Sbに照射された光の反射光を受光する
受光器であって、投光器40から発せられた光線は、紙幣
Sbの二点鎖線で示すエリアEを含む領域に照射されるよ
うになっている。
また、前記受光器41は、紙幣表面のパターンに応じた電
気信号を発生させるエリアセンサ42と、このエリアセン
サ42に紙幣Sbの反射光を集光する集光レンズ43とから構
成されている。そして、前記エリアセンサ42は、ライン
状のイメージセンサがそのラインと直交する方向に多数
配置された2次元状のセンサで後述する判別制御回路46
から発せられるトリガ信号により動作して、前記エリア
Eのスキャニングを行ない、このエリアEの特定位置
(ラインあるいは座標)における反射光量を電気信号に
変換して、紙幣表面のパターンに応じた波形の信号を出
力するようになっている。つまり、前記エリアセンサ42
は、その横方向がエリアEのX座標に対応し、また、そ
の縦方向がエリアEのY座標に対応しており、このよう
なエリアセンサの縦横座標とエリアEのXY座標との対応
によって、エリアEにおける表面パターン(ラインデー
タ)を例えば、Y=1、Y=3とラインを指定して読み
出すことができ、更には、読み出されたエリアデータを
ROM64(記憶手段)(後述する)に記憶されている基準
データと比較して、紙幣Sbの金種判別及び表裏判別を行
うことができるようになっている(詳細は後述する)。
一方、前記判別機構によって判別された金種、表裏正逆
情報及び計数機構によって検出された計数値に基づき、
ROM64に記憶されている複数の二重比較レベル(基準レ
ベル)の内の一つが選択されて、紙幣の二重送りの判別
基準に適用されるようになっている。つまり、判別手段
によって紙幣毎の金種、表裏正逆が判別され、計数機構
によって紙幣が最終紙幣(100枚目)が否かが判別され
る(後述する)と、この金種及び表裏情報等に基づい
て、ROM64に記憶されている金種毎、表裏正逆毎の二重
比較レベルの内の一つが、計数紙幣毎に逐次選択され
て、二重送りの判別基準に適用されるようになってい
る。
前記ROM64に記憶されている判別基準となる二重比較レ
ベルについて説明すると、該二重比較レベルは、まず、
最終紙幣(100枚目の紙幣)用と、最終紙幣以外の通常
紙幣(1〜99枚目の紙幣)用との2種類に分類され、か
つ、これら2種類の二重比較レベルの内、最終紙幣用に
適用される二重比較レベルは、通常紙幣用の基準レベル
より低く設定されている。
つまり、最終紙幣は、この後方に紙幣が配置されておら
ず、検出用ランプ37から照射された光の反射光が後方
(台板1aの位置している側)から来ることがないので、
最終紙幣において検出された透過光量は、通常紙幣の透
過光量よりも低くなる。これによって、最終紙幣におけ
る二重比較レベルは、通常紙幣用の同二重比較レベルよ
りも低い値に設定されている。
なお、このように最終紙幣用と通常紙幣用とに分類した
二重比較レベルが適用されるのは、モード選択スイッチ
(後述する)を検出モードに指定したときである。
また、前記二重比較レベルは、上述したような、最終紙
幣用と通常紙幣用との2種類に分類される他、紙幣の金
種及び正逆表裏(紙幣の向き)によっても分類される。
つまり、前記二重比較レベルは、日本国紙幣において、
一万円札、五千円札、千円札の3種類、正逆表裏を合わ
せる12種類があり、上述した最終紙幣用と通常紙幣用と
の2種類の二重比較レベルと合わせて、合計24種類に分
類されて、ROM64に記憶されている。
そして、このように分類された二重比較レベルは、前記
判別手段によって判別された金種及び表裏正逆情報に基
づき、最適なものが適宜選択されて、紙幣が二重送りさ
れたか否かの判断基準となる(第7図に示すフローチャ
ートで説明する)。例を挙げると、金種が1万円、正方
向の表向き、計数値が100未満であると判別されると、
この判別結果に基づいて、24種類の二重比較レベルの内
の対応するものの一つが選択されるようになっている。
なお、金種及び正逆表裏及び100枚目の最終紙幣である
か否かによって二重比較レベルを24種類に分類したの
は、一つの例であって、金種、表裏、正逆、最終紙幣を
単独で、あるいは適宜組み合わせて分類しても良く、ま
た、二重吸着を検知する位置(符号Kで示す)等、紙幣
の配置角度等の判断基準を加えて分類するようにしても
良い。
次いで、第4図により、前記計数機構および判別機構を
それぞれ操作する計数制御回路45および判別制御回路46
(比較手段・二重送り判断手段・判定手段・選択手段)
を説明する。
すなわち、計数制御回路45は、後述する計数制御プログ
ラム(第5図及び第6図参照)等を記憶しているROM47
と、このROM47に記憶されているプログラムに従って各
種データの書込みと読出しとを行なうRAM48と、これら
を制御するCPU49とから構成されている。更に、CPU49に
は、入力側I/Oポート50およびレシーバ51を介して、計
数動作開始を指示するスタートスイッチ52、金種及び二
重送り判別を行うための検出モードスイッチ53、表裏判
別を行うための表裏モードスイッチ54が接続されるとと
もに、ホルダー1が閉位置にあるか開位置にあるかを検
出するホルダ位置検出センサ24Aおよび24B、回転筒位置
センサ18、圧力センサ11及びクリアスイッチ等のその他
の操作スイッチ55がそれぞれ接続されている。なお、ス
タートスイッチ52は、この一実施例ではホルダー1に設
けた押ボタン60(第1図参照)から構成されているが、
例えば、ホルダー1に紙幣Sが装填されたことを検出す
るセンサ(図示略)をスタートスイッチ52として使用し
てもよい。
また、前記CPU49には、出力側I/Oポート61およびドライ
バ62を介して、ソレノイド(捺印ソレノイド)35、二重
送り検出用ランプ37あるいは投光器40とからなるラン
プ、ホルダーモータ23、計数モータ19、ポンプモーア2
1、ソレノイドバルブ16、バッチソレノイド28、および
紙幣計数機の操作パネル(図示略)などに設けられて紙
幣の枚数、異常の有無等を表示する表示部63がそれぞれ
接続されている。
一方、前記判別制御回路46は、判別制御プログラム(第
7図及び第8図参照)等を記憶しているROM(記憶手
段)64と、このROM64に記憶されているプログラムに従
って各種データの書き込みと読み出しとを行うRAM65
と、これらを制御するCPU66とから構成されている。更
に、前記CPU66には、出力用I/Oポート70及び駆動回路71
を介してエリアセンサ34が接続され、このエリアセンサ
34の出力が増幅器72、A/Dコンバータ73、入力側I/Oポー
ト74を介して前記CPU66に入力されるようになってい
る。
なお、前記駆動回路71からエリアセンサ34に供給される
駆動信号は、X軸駆動用信号とY軸駆動用信号とからな
り、これらX軸駆動用信号とY軸駆動用信号の出力によ
って紙幣のエリアEにおける特定位置の表面パターン
(エリアデータ)を読み出すようになっている。そし
て、このようなエリアEにおける表面パターンのデータ
を取り出す際には、まず、Y軸駆動用信号を出力してエ
リアE(第2図参照)のY座標を決定してから、X軸駆
動用信号を出力してエリアEのX座標を決定するように
すれば良い。例えば、Yを1に設定してエリアEにおけ
るデータをラインデータ(X、1)として読み出し、更
に、Yを3に設定してエリアEにおけるデータをライン
データ(X,3)として読み出し、これら読み出された複
数のラインデータ(X、1)、(X、3)等をRAM65に
記憶されている基準データと比較するようにすれば良い
(なお、駆動用信号のX軸及びY軸は第2図に示すエリ
アEのX軸及びY軸にそれぞれ対応している。
一方、前記A/Dコンバータ73には、エリアセンサ34と同
様に、増幅器78を介して二重送り検出センサ37・38が接
続されている。また、これら増幅器72・78とA/Dコンバ
ータ73との間には、出力側I/Oポート70からの切換信号
によって動作するアナログスイッチ79・80がそれぞれ設
けられており、これらアナログスイッチ79・80によっ
て、エリアセンサ34あるいは二重送り検知センサ37・38
のいずれか一方の出力信号がA/Dコンバータ73に送られ
るようになっている。
また、前記計数制御回路45のCPU49と判別制御回路46のC
PU66とは、データ転送用I/Oポート81、82を介して相互
に接続されており、相互にデータを変換して連動動作し
得るように構成されている。
以下、第5図及び第9図に従って、前記計数制御回路45
のROM47に記憶されたプログラムの内容を紙幣計数機の
動作とともに説明する。
なお、第5図におけるSNは以下の説明におけるステップ
Nを示し、第9図おけるTnは以下の説明におけるタイミ
ングTnを示すものとする。
(a)◇計数制御動作1(第5図及び第9図参照) <ステップ1> 電源投入 <ステップ2> ホルダ位置検出センサ24A、24Bの出力信号により、ホル
ダ1が開位置にあるか否かを判断し、NOの場合にはホル
ダーモータ23を駆動してホルダー1を開位置に設定し
(ステップ3)、YESの場合には次のステップ4へ進
む。
<ステップ4> 回転筒位置センサ18からの出力の有無により、吸引軸5
が待機位置(すなわち、吸引軸5が紙幣に正対する位
置)にあるか否かを判断し、NOの場合には、計数モータ
19を低速駆動して吸引軸5を待機位置に設定し(ステッ
プ5)、YESの場合には次のステップ6へ進む。
<ステップ6> モードの設定操作がなされているか否かを判断し、YES
の場合には、各種のモード設定動作、例えば捺印モード
の操作設定により捺印モードを記憶し(ステップ50)、
また、NOの場合には次のステップ7へ進む。
<ステップ7> スタートスイッチ52からスタート信号(ST)が出力され
たか否かを判断し、NOの場合には前記ステップ6に戻
り、YESの場合には、次のステップ8に進む(タイミン
グT1)。
<ステップ8> 検出モードスイッチ53がONとなっているか否かを判断
し、YESの場合には、二重送り検出ランプ37及び投光器4
0を点灯し(ステップ9)、また、NOの場合は、次のス
テップ10に進み計数動作を開始する。
<ステップ10> ホルダー位置センサ24A、24Bの出力により、ホルダー1
が閉位置にあるか否かを判断して、NOの場合には、ホル
ダモータ駆動信号(HMD)が出力されて、ホルダーモー
タ23を駆動してホルダー1を閉位置に設定し(ステップ
11)、YESの場合には次のステップ12へ進む(タイミン
グT2)。
<ステップ12> ポンプ駆動信号(PMP)が出力されて、ポンプモータ21
を駆動するとともに、ソレノイドバルブ駆動信号(SV)
が出力されて、ソレノイドバルブ16を排気ノズル14側に
切換える。
<ステップ13> 吸引軸5が開始位置にあるか否かを判別し、NOの場合に
は、計数モータ駆動信号(CMD)が出力されて、計数モ
ータ19を低速で逆方向に駆動して吸引軸5を開始位置に
設定し(ステップ14)、また、YESの場合には、次のス
テップへ進む(タイミングT3)。
<ステップ15> 圧力判定信号(VSW)が出力されたか否かを判別し、す
なわち、吸入管路7内の真空圧が所定の値まで上昇した
否かを判別して、NOの場合には、前記タイミングT3から
所定時間(真空圧上昇に必要とされる時間)経過したか
否かを判別し(ステップ16)、このステップ16がNOの場
合には、ステップ15へ戻り、また、ステップ16がYESの
場合には、後述する吸入不良処理ルール(第5図に鎖線
Aで示す)へ進む。
一方、このステップ15がYESの場合には次のステップ17
へ進む(タイミングT4)。
<ステップ17> 前記圧力判別信号(VSW)が出力されたとき(ステップ1
5)に、計数モータ駆動信号(CMD)が出力されて、回転
筒3および吸引軸5の回転を開始する。
<ステップ18> 吸引軸5が紙幣を一枚ずつめくり取りながら計数を行な
い、回転筒位置センサ18が信号(SNS)を発生するたび
に、エリアセンサ42の検出データを取り出すためのトリ
ガー信号(TRG)が出力される。また、このとき計数信
号(CNT)が出力されて、紙幣の計数(あるいは判別)
を行なう(タイミングT6〜Tm)。
<ステップ19> 圧力判定信号(VSW)が出力されているか否か、すなわ
ち、めくり取るべき紙幣がなくなって吸入管路7内の真
空圧が上昇できない状態(OFF)となっているか否かを
判別し、OFFとなった(タイミングTm+1)ことを条件と
して次のステップ20へ進む。
<ステップ20> 計数モータ19、ポンプモータ21を停止する。
<ステップ21> ステップ20によって回転筒3の停止動作と並行して、ホ
ルダのオープン信号が出力されたか否かの判別を行い、
YESの場合にはステップ2に戻り(タイミングTn)、NO
の場合にはこのステップ21で待機する。そして、ステッ
プ2に戻った場合には(タイミングTn)、ホルダー1が
開になったか否かの判別が行なわれ、ホルダー1が開と
なるまでホルダーモータ駆動信号(HMD)が出力され
る。
そして、ホルダーが開(ステップ4;タイミングTn+1)と
なると、モータ駆動信号(HMD)がOFFとなると同時に計
数モータ駆動信号(CMD)が出力されて、計数モータ19
を駆動する。そして、この計数モータ19の駆動によって
吸引軸5が待機位置にまで移動して来ると、回転筒位置
センサ18の出力がONとなり、これと同時に計数モータ19
が停止されられる(タイミングTn+2)。
このようにして吸引軸5が待機位置に停止させられる
と、次回のスタート信号(ステップ7)によって、直ち
に計数を開始し得る状態となって、次の準備が完了す
る。
次いで、吸引、不良処理ルートAについて説明する。
すなわち、計数モータ19のブレーキの動作不良などの原
因によって回転筒3が所定位置に停止することができな
い場合には、吸入管路7の内部が外部から密閉されない
ため、一定時間以上経過しても真空圧が上昇せず、した
がって、圧力判定信号がONとなることができない(ステ
ップ16)。
このような場合には、計数モータ19を定速で逆転させて
回転筒3の位置を調整し(ステップ30)、ステップ13な
いし15を繰り返す。そして、この動作をN回繰り返して
も真空圧が上昇しない場合(ステップ31)には、ポンプ
モータ21を停止させ(ステップ32)、アラーム信号を出
力し(ステップ33)、その後、機械を停止させる(ステ
ップ34)。
次に、CPU49における計数処理フローについて第6図を
参照して説明し、更に、CPU66における判別処理フロー
について第7図及び第8図を参照して説明する。
◇計数制御動作2(第6図参照) <ステップ100> スタート <ステップ101> 検出モードスイッチ53がONとなっているか否か、すなわ
ち、紙幣表面のパターンを読取る必要があるか否かを判
断し、YESの場合には、判別ON信号及び表裏モード信号
(但し、表裏モードスイッチ54がONのときのみ、以下同
じ)を出力し(スイッチ102)、更にこれら紙幣判別ON
信号及び表裏モード信号を第7図に示す判別ルーチンに
供給する(矢印で示す)。
また、検出モードスイッチ53のOFFとなっている場合に
は、計数のみを行うと判断して、次のステップ103に進
む。
<ステップ103> 回転筒位置センサ出力信号(SNS)の立上がりを検出
し、YESとなった場合に次のステップ104へ進む。
<ステップ104> 前記ステップ103と同一のタイミングでトリガー信号(T
RG)を立上がらせるとともに、このトリガー信号(TR
G)の出力を第7図に示す判別ルーチンに供給する(矢
印で示す)。
<ステップ105> 回転筒位置センサ出力信号(SNS)のON−OFF状態を検出
し、ON(YES)の場合には、圧力判定信号(VSW)がONと
なっているか否かを判別し(ステップ106)、このステ
ップ106がNOの場合に、判別OFF信号を出力し(ステップ
150)、かつ、計数モータ19、ポンプモータ21の駆動及
び二重送り検出用ランプ37、投光器40の点灯を停止する
(ステップ151)。また、前記ステップ106において、圧
力判定信号(VSW)の出力がある(YES)の場合には、次
のステップ107へ進む。
<ステップ107> 検出モードスイッチ53がONとなっているか否かを判断
し、YESの場合にはステップ108に進み、NOの場合にはス
テップ109に進む。
<ステップ108> 異金種が検出される場合、表裏判別モードの時に表裏不
一致が検出された場合、全ての基準パターンと一致せず
判別異常と判断された場合、あるいは二重吸着が検出さ
れた場合に、判別処理フローから出力されるエラー信号
(矢印で示す)の入力があるか否かを判断し、YESの
場合にはバッチソレノイド28を動作させて計数を中断
し、また、NOの場合にはステップ109へ進む。
<ステップ109> バッチモードがONとなっているか否かを判断し、NOの場
合にはステップ105に戻り、YESに場合にはステップ110
へ進む。
<ステップ110> 紙幣の枚数判別を行い、紙幣の計数値が所定枚数に満た
ないと判断された場合(NO)には、ステップ105に戻
り、また、紙幣の計数値が所定枚数に達したと判断され
た場合(YES)には、バッチソレノイド28をONとして、
計数紙幣を未計数紙幣から分離した後(ステップ111)
に、判別OFF信号は矢印に示すように判別処理フロー
に供給される)、計数モータ19、ポンプモータ21の駆動
及び二重送り検出用ランプ37、投光器40の点灯を停止す
る(ステップ113)。そして、次のステップ114に進む。
<ステップ114> 上記したバッチ処理時、もしくはエラー検出時に動作し
たセパレータ25の作動を解除するクリア操作が行なわれ
たか否かを判断し、YESの場合にステップ115に進む。
<ステップ115> ホルダー1に対しオープン信号(ステップ21参照)を出
力して、このフローが終了する。
次に、ステップ120〜ステップ121について説明する。
<ステップ120> 前記ステップ105において、回転筒位置センサ出力信号
(SNS)のON−OFF状態を検出し、ONの状態であれば、前
記ステップ105〜ステップ109(またはステップ110)の
ルーチンを回り続け、OFF状態となったところで、この
ステップ120へ移行する。そして、前記ステップ106と同
様に、圧力判定信号(VSW)がONとなっているか否かを
判別し、この判別がNOの場合には、前記ステップ106と
同様に次のステップ150へ進み、判別OFF信号を出力する
(ステップ150)とともに、計数モータ19、ポンプモー
タ21の駆動及び二重送り検出用ランプ37、投光器40の点
灯を停止する(ステップ151)。また、前記圧力判定信
号(VSW)の出力がYESの場合には、ステップ121に進
む。
<ステップ121> 回転筒位置センサ出力信号(SNS)がONとなっているか
否かを再度判別し、NOの場合にはステップ120に戻り、Y
ESの場合には、トリガー信号(TRG)を出力して(ステ
ップ122)(このTRGは矢印に示すように判別処理フロ
ーに供給される)、カウンタを計数した後(ステップ12
3)ステップ105に戻る。
次に、ステップ150〜ステップ165について説明する。
<ステップ150> 前述したようにステップ106、120において、圧力判定信
号(VSW)の出力が検出されない場合、例えば待機位置
にある紙幣が吸着されない、あるいは計数されるべき紙
幣がない場合等には、判別OFF信号が出力され、かつ、
計数モータ19、ポンプモータ21の駆動及び二重送り検出
用ランプ37、投光器40の点灯を停止させた後(ステップ
151)、ステップ152に進む。
<ステップ152> 検出モードスイッチ53がONとなっているか否かを判断
し、NOの場合にはステップ160に進み、YESの場合にはス
テップ153に進む。
<ステップ153> 一定の時間に亙って(ステップ154)、判別ルーチンか
らエンド信号が出力(矢印で示す)されなかった場
合、例えば、計数すべき紙幣がセットされているにも拘
わらず、紙幣の吸着が行なわれなかった場合等にも、記
憶部(RAM48あるいはCPU49)の所定のエリアに残留エラ
ーを示すフラグを立てた後(ステップ155)、次のステ
ップ114に進む。
また、第7図の判別処理フローからエンド信号が出力さ
れた場合には次のステップ160に進む。
<ステップ160> モード設定が枚数チェックモードになっているか否かを
判断し、NOの場合にはステップ164に進み、YESの場合に
はステップ161に進む。
<ステップ161> 枚数チェックモードにおいて設定された枚数に、計数さ
れた紙幣の計数値が一致しているか否かを判断し、NOの
場合には記憶部の所定のエリアに不一致エラーを示すフ
ラグを立て(ステップ166)、ステップ114に進む。ま
た、設定された枚数と計数値とが一致した場合(YES)
には、次のステップ162に進む。
<ステップ162> モード設定が捺印モードにセットされているか否かを判
断し、YESの場合には捺印ソレノイド35を動作させて、
帯封に捺印し(ステップ163)、また、NOの場合には次
のステップ164に進む。
<ステップ164> 加算モードにセットされているか否かを判断し、YESの
場合には、先に計数された紙幣の計数結果を加算し、そ
の加算結果を記憶部に記憶させ、また、NOの場合には、
ステップ115に進み、計数処理が終了する。
次に、CPU66における判別処理フローについて第7図、
第8図及び第10図のタイムチャートを参照して説明す
る。
<ステップ200> スタート <ステップ201> 計数ルーチンからトリガー信号(TRG)(矢印で示
す)が出力されたか否かを判断し、YESの場合に次のス
テップ202に進む。
<ステップ202> 計数ルーチンから判別ON信号(矢印で示す)が出力さ
れたか否かを判断し、NOの場合にはステップ201に戻
り、YESの場合には、第4図に示すアナログスイッチ80
を選択して、二重送り検知センサ37、38の出力を増幅器
78、A/Dコンバータ73を介して取り込み、RAM65に記憶し
た後(ステップ203)、ステップ204に進む。
<ステップ204> ステップ214、ステップ224、ステップ232においてセッ
トされたエラーコードに基づき、異金種の混入有り、表
裏不一致有り、判別異常有り(異常紙幣の混入)か否か
を判断し(これら異金種の混入、表裏不一致、判別異常
の検出についてはステップ213、223、231で述べる)、Y
ESである場合にはエラー信号及びエラーコードを出力し
て、そのエラー内容を表示部63に表示した後(ステップ
205)、ステップ201に戻る。なお、前記ステップ205で
出力されたエラー信号は矢印で示すように第6図の計
数ルーチンのステップ108に供給される。
また、異金種の混入、表裏不一致、判別異常が無い場合
(NO)には次のステップ206に進む。
なお、最初のトリガー信号(TRG)出力時には、ステッ
プ214、224、232を通っておらず、判別もなされていな
いから、最初のステップ204は常にNOでステップ206に進
む。
<ステップ206> ステップ203で二重送り検知センサ37、38から取り込ん
だ検出データとステップ217(後述する)でセットされ
た判別基準となる二重比較レベルとに基づいて、紙幣が
二重吸着がされたか否かを判断し、YESの場合にはエラ
ー信号及びエラーコードを出力して、そのエラー内容を
表示部63に表示した後(ステップ207)、ステップ201に
戻る。
なお、前記ステップ207で出力されたエラー信号は矢印
で示すように第6図の計数ルーチンのステップ108に
供給される。
また、NOの場合つまり二重吸着が無と判断された場合に
は次のステップ208に進む。
なお、ステップ204と同様に最初のトリガー信号(TRG)
出力時には、二重吸着を判別すべき紙幣Saは第1図の位
置に存在せず、また、基準となる二重比較レベルはセッ
トされていないので、このステップ206は常にNOでステ
ップ208に進む。
<ステップ208> 第4図に示すアナログスイッチ79を選択し、エリアセン
サ34の出力を増幅器72、A/Dコンバータ73を介してRAM65
に記憶することにより、エリアEにおけるエリアデータ
(Nラインにおけるデータ)の取り込みが行なわれる。
なお、このエリアデータの取り込みは、第8図に示すよ
うなフローに基づいて行なわれる。
つまり、取り込み信号が出力された場合(ステップ30
0)に、Yを0、Xを0に設定した後(ステップ310)、
次のステップ302に進む。そして、このステップ302で
は、必要とするNラインのデータ(ラインデータ)の出
力が終了したか否かを判断し、YESの場合には判別開始
信号が出力されて(ステップ303)、第7図のメインル
ーチンに戻る。また、ステップ302において、NOの場合
には指定されたNラインのデータがステップ312で出力
されるまで、ステップ304〜311をループし、該データの
出力が行なわれた時点で前述したようにステップ303に
進む。
そして、このようにエリアデータのライン毎の取り込み
が終了すると、第7図に示す次のステップ209に進む。
<ステップ209> ステップ208において取り込んだデータがパターンを有
さないレベルのものか否か(すなわち、前期ホルダ1の
表面1bの黒色パターンか否か)を判断し、YES(データ
無)である場合には、エンド信号を出力した後(ステッ
プ210)、ステップ201に戻る。なお、前記ステップ210
で出力されたエンド信号は矢印で示すように第6図の
計数ルーチンのステップ153に供給される。
また、取り込んだエリアデータがパターンを有するレベ
ルのものである場合(NO)には、次のステップ211に進
む。
<ステップ211> 吸引軸5によって吸着された紙幣が1枚目であるか否か
を判断し、YESである場合には、ステップ212に進み、NO
である場合にはステップ230に進む。
<ステップ212> ステップ208で取り込まれた1枚目の紙幣におけるエリ
アデータに対して、ROM64に記憶されている現行3金種
(L種の金種)合計12パターン(4×Lパターン)の基
準データ(1金種について、表裏正逆4パターンある)
とを比較して、次のステップ213に進む。
<ステップ213> 前記1枚目の紙幣のエリアデータと、12パターンの基準
データとを比較した結果、一致したパターンがあるか否
かを判断し、NOの場合には、判別が不能な異常紙幣であ
るとして記憶部(RAM65)の所定のエリアに判別異常を
示すフラグを立て(ステップ214)、前記ステップ201に
戻る。
また、一致パターンがある(YES)の場合には、記憶部
(RAM65)の所定のエリアに判別された紙幣が3金種の
内のいずれか1つであることを示すフラグを立て(ステ
ップ215)、更に、該紙幣の表裏を示すフラグを立てた
後(ステップ216)、次のステップ217に進む。
<ステップ217> 吸引軸5によって吸着された紙幣が100枚目(最終紙
幣)であるか否かを判断し、NOである(1〜99枚目の紙
幣である)場合にはステップ218に進み、YESである(10
0枚目の紙幣である)場合にはステップ219に進む。
<ステップ218> ステップ213で判別した金種と表裏情報とに基づいて、R
OM64に記憶させてある二重吸着の判別基準である二重比
較レベルを記憶部(RAM65)にセットした後、次のステ
ップ220に進む。
<ステップ219> ステップ213で判別した金種と表裏情報とに基づいて、R
OM64に記憶させてある二重吸着の判別基準である二重比
較レベルを記憶部(RAM65)にセットした後、次のステ
ップ220に進む。
なお、このステップ219でセットした二重比較レベル
は、100枚目紙幣用であるので、前記ステップ218でセッ
トした1〜99枚目紙幣用に二重比較レベルと比べて、レ
ベルが全体的に低く設定されている。
<ステップ230> 一方、前述したステップ211において、前記吸引軸5に
より吸着された紙幣が1枚目でないと判断された場合に
は、ステップ208で取り込まれた該紙幣のエリアデータ
と、ROM64に記憶された特定金種(ステップ215にセット
された金種)についての表裏正逆4パターンの基準デー
タのみとを比較して、次のステップ231に進む。
<ステップ231> 前記紙幣のエリアデータと4パターンの基準データとを
比較した結果、一致したパターンがあるか否かを判断
し、NOの場合にはこの紙幣が異金種紙幣(厳密に言うと
判別異常紙幣もあり得る)であるとして、記憶部の所定
のエリアに異金種を示すフラグを立て(ステップ23
2)、前記ステップ201に戻る。
また、一致したパターンがある場合(YES)には、前述
したように、記憶部の所定のエリアに紙幣の表裏を示す
フラグを立て(ステップ216)、更に、ステップ217にお
いてこの紙幣が100枚目か否の判断を行った後、ステッ
プ218あるいはステップ219ににおいて、記憶部の所定の
エリアに二重比較レベルをセットして、次のステップ22
0に進む(ステップ216〜ステップ219の行程は既述し
た)。
<ステップ220> 表裏モードスイッチ54がONになっているか否かを判断
し、NOの場合にはステップ201に進み、YESの場合には次
のステップ221に進む。
<ステップ221> この紙幣が1枚目であるか否かを判断し、NOの場合には
ステップ223に進み、YESの場合には次のステップ222に
進む。
<ステップ222> 前記ステップ216においてセットした1枚目の紙幣の表
裏コードを表裏基準データとして記憶部RAM65にセット
し、この表裏基準データに基づいて以後紙幣表裏判定を
行なう(ステップ223)。
<ステップ223> ステップ216でセットされる表裏コードとステップ222で
セットされた表裏基準データとを比較して、2枚目以降
の紙幣が1枚目の紙幣の表裏と一致しているか否かを判
断し、一致している(YES)場合にステップ201に戻り、
不一致である(NO)場合に次のステップ224に進み、こ
のステップ224において、記憶部の所定のエリアに表裏
不一致であることを示すフラグを立て(ステップ22
4)、ステップ201に戻り、ふたたび上述したステップ20
1〜ステップ232を繰り返す。
なお、上述したトリガー信号(TRG)、二重データを取
り込む等のタイミングは第10図のタイミングチャートに
おいて記憶されている。これらトリガー信号(TRG)、
二重データを取り込む等のタイミングと第7図のステッ
プ番号と対応させると、判別トリガー信号はステップ20
1に対応し、二重データ取り込みタイミングはステップ2
03に対応し、以下、エラーチェックタイミングはステッ
プ204に、二重チェックタイミングはステップ206に、エ
リアデータ取り込みタイミングはステップ208に、エン
ドチェックタイミングはステップ209にそれぞれ対応
し、また、判別処理タイミングはステップ211〜213及び
ステップ230、231に対応し、更に、金種、表裏、二重比
較レベル、エラーセットタイミングは、ステップ215〜2
19、ステップ214、224、232にそれぞれ対応している。
上記のように構成された紙幣計数機の二重送り検出装置
にあっては、二重送り検知センサによって検知された紙
幣の透過光量(ステップ203)と、ROM64に記憶されてい
る二重比較レベルとを比較することによって、吸引軸5
に吸着された紙幣が二重送りされたか否かを判別するよ
うにしている(ステップ206)。
そして、この判別に際しては、ROM64に記憶されている
複数種の二重比較レベルの内、紙幣の金種及び表裏に応
じて、また、紙幣の計数値が規定値である100か、それ
以外(1〜99)かに応じて適宜最適な二重比較レベルが
選択されるようになっているので(ステップ215〜21
9)、前記二重送り検知センサによって検知された紙幣
の透過光量を最適な二重比較レベルと比較することがで
きて、紙幣が二重吸着されているか否かの判断(ステッ
プ206)を正確に行うことができるという効果を奏す
る。
なお、上記の紙幣計数機における二重送り検出装置で
は、紙幣の金種及び表裏に応じて、また、紙幣の計数値
が規定値である100か、それ以外(1〜99)かによって
二重比較レベルを選択するようにしたが、必ずしもこれ
に限定されず、紙幣の正逆あるいは二重吸着を検知する
位置に基づいて、これら二重比較レベルを選択するうよ
うにしても良い。
また、日本国紙幣を判別するプログラムを米ドル紙幣を
判別するプログラムに変更する場合には、ROM64等を取
り替えることによって行う。
また、上記の判別制御回路46では、ラインデータをX軸
に沿うように取り出したが、これに限定されず、Y軸に
沿って取り出すようにしても良い。
更に、前記エリアEにおける表面パターンを読み取るセ
ンサとして、前記エリアセンサ34に替えて、1次元イメ
ージセンサを第2図に示すY軸あるいはX軸に対し間隔
を以て複数列配置し、更に、これらセンサの検出データ
を列に指定して読み出すようにしても良い。
また更に、この紙幣計数機においては、帯封に押印する
押印機構と二重送りを検出する二重送り検出機構との配
置は任意である。
「発明の効果」 この発明によれば、 金種と表裏とに基づいて、検出データ(透過光量)と
比較するべき基準データ(二重比較レベル)を複数の中
から一つ選択したので、紙幣(現在流通している新券)
の二重吸着を、金種に応じて、あるいは表裏といった紙
幣が配置されている状況に応じて有効に検出することが
でき、その検出作業を効率良く行うことができるという
効果が得られる。
また、前記二重吸着の検出は、金種とともに紙幣の表
裏についても考慮して行うことができるものであるの
で、(i)二重吸着を検出するための検出素子を一つ設
ければ済み(この場合、当然大きさが同じである新券を
検出する場合に限る)、(ii)かつ該受光素子の検出位
置を、紙幣の幅方向あるいは長さ方向に対して任意の位
置に設定することができ、これによって発光素子、受光
素子を高い自由度で設置することができる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は本発明の一実施例を示すもので、第1
図は平面図、第2図は第1図のII−II線に沿う矢視図、
第3図は吸引軸および吸引管系の断面図、第4図は計数
制御回路および判別制御回路のブロック図、第5図は計
数制御動作の流れ図、第6図は計数制御回路のCPU動作
を示す図、第7図及び第8図は判別制御回路のCPU動作
を示す図、第9図及び第10図は計数制御動作および判別
制御動作の流れ図である。 1……ホルダ 5……吸引軸 37……二重送り検出用ランプ(発光素子) 38……受光素子 46……判別制御回路(比較手段・二重送り判断手段・判
定手段・選択手段) 64……ROM(記憶手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホルダに装填された紙幣を吸引軸に吸着さ
    せて一枚ずつめくり取りながら計数し、かつ、このめく
    り取り紙幣の金種及び表裏を判定するようにした紙幣計
    数機における二重送り検出装置において、 前記吸引軸によってめくり取られた紙幣に対し交差する
    方向から光を照射する発光素子と、該紙幣に照射された
    光の透過光量を検出する受光素子とを一対設け、 この受光素子によって検出された透過光量を、記憶手段
    に金種及び表裏に対応するように予め複数種記憶され
    た、基準となる二重比較レベルの内の一つと比較する比
    較手段と、この比較結果に基づき紙幣が二重送りされた
    か否かを検出する二重送り判断手段とを設け、 前記吸引軸によってめくり取られた紙幣の金種及び表裏
    を判定する判定手段と、この判定手段によって判定され
    た金種データ及び表裏データに基づいて、前記記憶手段
    に金種及び表裏に応じて複数種記憶された二重比較レベ
    ルの一つを選択する選択手段とを設けたことを特徴とす
    る紙幣計数機における二重送り検出装置。
JP62106977A 1987-04-30 1987-04-30 紙幣計数機における二重送り検出装置 Expired - Fee Related JPH079675B2 (ja)

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