JPH0776521A - 気道炎症抑制剤 - Google Patents
気道炎症抑制剤Info
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- JPH0776521A JPH0776521A JP22181693A JP22181693A JPH0776521A JP H0776521 A JPH0776521 A JP H0776521A JP 22181693 A JP22181693 A JP 22181693A JP 22181693 A JP22181693 A JP 22181693A JP H0776521 A JPH0776521 A JP H0776521A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 新規な気道炎症抑制剤を提供する。
【構成】 下記式で示されるカルボスチリル誘導体また
はその塩。 [式中Aは低級アルキレン基、Rはシクロアルキル基、
カルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結合ま
たは2重結合を示す]ことに6−[4−(1−シクロヘ
キシル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブ
トキシ]−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその
塩を有効成分とする気道炎症抑制剤。
はその塩。 [式中Aは低級アルキレン基、Rはシクロアルキル基、
カルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結合ま
たは2重結合を示す]ことに6−[4−(1−シクロヘ
キシル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブ
トキシ]−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその
塩を有効成分とする気道炎症抑制剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は気道炎症抑制剤、さらに
詳しくは、一般式(1)
詳しくは、一般式(1)
【化2】 [式中、Aは低級アルキレン基、Rはシクロアルキル
基、カルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結
合または2重結合を示す]で示されるカルボスチリル誘
導体またはその塩、好ましくは、6−[4−(1−シクロ
ヘキシル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブト
キシ]−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその塩を
有効成分とする気道炎症抑制剤に関する。
基、カルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結
合または2重結合を示す]で示されるカルボスチリル誘
導体またはその塩、好ましくは、6−[4−(1−シクロ
ヘキシル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブト
キシ]−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその塩を
有効成分とする気道炎症抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】上記
一般式(1)で示されるカルボスチリル誘導体およびその
製法は、特公昭63−20235号公報に記載されてお
り、それらが血小板凝集抑制剤として有用であることも
知られている。一方、気道炎症抑制剤として適した薬物
の開発について従来より種々研究がなされており、すで
にある種の化合物、例えばホスホジエステラーゼ(PD
E)の非選択的阻害剤であるテオフィリンなどが用いら
れているが、なお、新しい気道炎症抑制剤の開発が望ま
れている。
一般式(1)で示されるカルボスチリル誘導体およびその
製法は、特公昭63−20235号公報に記載されてお
り、それらが血小板凝集抑制剤として有用であることも
知られている。一方、気道炎症抑制剤として適した薬物
の開発について従来より種々研究がなされており、すで
にある種の化合物、例えばホスホジエステラーゼ(PD
E)の非選択的阻害剤であるテオフィリンなどが用いら
れているが、なお、新しい気道炎症抑制剤の開発が望ま
れている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々研究
を重ねるうちに、PDE III型阻害剤(cGMP−i
nhibited)である前記一般式(1)で示されるカルボスチ
リル誘導体、なかんずく、6−[4−(1−シクロヘキシ
ル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブトキシ]
−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその塩がすぐ
れた気道炎症抑制剤として有用であることを見い出し、
本発明を完成するに至った。これまで、PDE III
型阻害剤を気道炎症抑制剤として用いた例はなく、本発
明者による上記新知見に基づき、初めてPDE III
型阻害剤である前記一般式(1)で示されるカルボスチリ
ル誘導体またはその塩を有効成分とするより有効で安全
性の高い気道炎症抑制剤が提供される。本発明の気道炎
症抑制剤は、気道炎症を抑制することにより、急性また
は慢性の気管支炎の予防および治療剤として有用であ
る。
を重ねるうちに、PDE III型阻害剤(cGMP−i
nhibited)である前記一般式(1)で示されるカルボスチ
リル誘導体、なかんずく、6−[4−(1−シクロヘキシ
ル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブトキシ]
−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその塩がすぐ
れた気道炎症抑制剤として有用であることを見い出し、
本発明を完成するに至った。これまで、PDE III
型阻害剤を気道炎症抑制剤として用いた例はなく、本発
明者による上記新知見に基づき、初めてPDE III
型阻害剤である前記一般式(1)で示されるカルボスチリ
ル誘導体またはその塩を有効成分とするより有効で安全
性の高い気道炎症抑制剤が提供される。本発明の気道炎
症抑制剤は、気道炎症を抑制することにより、急性また
は慢性の気管支炎の予防および治療剤として有用であ
る。
【0004】前記一般式(1)における低級アルキレン基
としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−メチ
ル−トリメチレンなどの炭素数1〜6のアルキレン基が
挙げられ、とくにテトラメチレンが好ましい。シクロア
ルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチルなどの炭素数3〜8のシクロアルキル基が挙
げられ、とくにシクロヘキシルが好ましい。
としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−メチ
ル−トリメチレンなどの炭素数1〜6のアルキレン基が
挙げられ、とくにテトラメチレンが好ましい。シクロア
ルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチルなどの炭素数3〜8のシクロアルキル基が挙
げられ、とくにシクロヘキシルが好ましい。
【0005】本発明の気道炎症抑制剤は、前記一般式
(1)で示されるカルボスチリル誘導体またはその塩を一
般的な医薬製剤の形態に調製される。そのような製剤は
通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊
剤、表面活性剤、滑沢剤などの希釈剤あるいは賦形剤を
用いて調製される。この医薬製剤としては各種の形態が
治療目的に応じて選択でき、その代表的なものとして錠
剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセ
ル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)などが挙げられ
る。
(1)で示されるカルボスチリル誘導体またはその塩を一
般的な医薬製剤の形態に調製される。そのような製剤は
通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊
剤、表面活性剤、滑沢剤などの希釈剤あるいは賦形剤を
用いて調製される。この医薬製剤としては各種の形態が
治療目的に応じて選択でき、その代表的なものとして錠
剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセ
ル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)などが挙げられ
る。
【0006】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸などの賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シ
ロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カル
ボキシメチルセルロース、セラミック、メチルセルロー
ス、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドンなどの結合
剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン
末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、
ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリ
ド、デンプン、乳糖などの崩壊剤、白糖、ステアリン、
カオバター、水素添加油などの崩壊抑制剤、第四級アン
モニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウムなどの吸収促進
剤、グリセリン、デンプンなどの保湿剤、デンプン、乳
糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸などの
吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホン酸末、ポリ
エチレングリコールなどの滑沢剤などが例示できる。さ
らに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば
糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フイルムコーティ
ング剤あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸などの賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シ
ロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カル
ボキシメチルセルロース、セラミック、メチルセルロー
ス、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドンなどの結合
剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン
末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、
ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリ
ド、デンプン、乳糖などの崩壊剤、白糖、ステアリン、
カオバター、水素添加油などの崩壊抑制剤、第四級アン
モニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウムなどの吸収促進
剤、グリセリン、デンプンなどの保湿剤、デンプン、乳
糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸などの
吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホン酸末、ポリ
エチレングリコールなどの滑沢剤などが例示できる。さ
らに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば
糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フイルムコーティ
ング剤あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
【0007】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例え
ば、ブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物
油、カオリン、タルクなどの賦形剤、アラビアゴム末、
トラガント末、ゼラチン、エタノールなどの結合剤、ラ
ミナラン、カンテンなどの崩壊剤などが例示できる。坐
剤の形態に成形するに際しては、担体として従来公知の
ものを広く使用でき、例えばポリエチレングリコール、
カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル
類、ゼラチン、半合成グリセライドなどを挙げることが
できる。
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例え
ば、ブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物
油、カオリン、タルクなどの賦形剤、アラビアゴム末、
トラガント末、ゼラチン、エタノールなどの結合剤、ラ
ミナラン、カンテンなどの崩壊剤などが例示できる。坐
剤の形態に成形するに際しては、担体として従来公知の
ものを広く使用でき、例えばポリエチレングリコール、
カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル
類、ゼラチン、半合成グリセライドなどを挙げることが
できる。
【0008】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来公知のものを広く使用でき、例えばポリエチレ
ングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコ
ールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライドなど
を挙げることができる。
して従来公知のものを広く使用でき、例えばポリエチレ
ングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコ
ールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライドなど
を挙げることができる。
【0009】注射剤としては、液剤、乳剤および懸濁剤
の形で用いられ、それらは殺菌され、かつ血液と等張で
あるのが好ましい。これら液剤、乳剤および懸濁剤の形
態に成形するのに際しては、希釈剤としてこの分野にお
いて慣用されているものをすべて使用でき、例えば水、
エチルアルコール、プロピレングリコール、エトキシ化
イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリ
ルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル類などを挙げることができる。なお、この場合等
張性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖ある
いはグリセリンを該治療剤中に含有せしめてもよく、ま
た通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤などを、更に必
要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤など
や他の医薬品を該治療剤中に含有せしめてもよい。
の形で用いられ、それらは殺菌され、かつ血液と等張で
あるのが好ましい。これら液剤、乳剤および懸濁剤の形
態に成形するのに際しては、希釈剤としてこの分野にお
いて慣用されているものをすべて使用でき、例えば水、
エチルアルコール、プロピレングリコール、エトキシ化
イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリ
ルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル類などを挙げることができる。なお、この場合等
張性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖ある
いはグリセリンを該治療剤中に含有せしめてもよく、ま
た通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤などを、更に必
要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤など
や他の医薬品を該治療剤中に含有せしめてもよい。
【0010】本発明の気道炎症抑制剤中に含有されるべ
きカルボスチリル誘導体(I)またはその塩の量はとくに
限定されず広範囲に選択されるが、通常全組成物中1〜
70重量%、好ましくは5〜50重量%である。
きカルボスチリル誘導体(I)またはその塩の量はとくに
限定されず広範囲に選択されるが、通常全組成物中1〜
70重量%、好ましくは5〜50重量%である。
【0011】本発明の気道炎症抑制剤の投与方法にはと
くに制限はなく、各種製剤形態、患者の年令、性別その
他の条件、疾患の程度などに応じた方法で投与される。
例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤および
カプセル剤の場合には経口投与される。また注射剤の場
合には単独であるいはブドウ糖、アミノ酸などの通常の
補液と混合して静脈内投与され、さらには必要に応じて
単独で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。
坐剤の場合には直腸内投与される。
くに制限はなく、各種製剤形態、患者の年令、性別その
他の条件、疾患の程度などに応じた方法で投与される。
例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤および
カプセル剤の場合には経口投与される。また注射剤の場
合には単独であるいはブドウ糖、アミノ酸などの通常の
補液と混合して静脈内投与され、さらには必要に応じて
単独で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。
坐剤の場合には直腸内投与される。
【0012】本発明の気道炎症抑制剤の投与量は用法、
患者の年令、性別その他の条件、疾患の程度などにより
適宜選択されるが、通常カルボスチリル誘導体(I)また
はその塩の量の1日当り体重1kg当り0.6〜50mgと
するのがよい。また、投与単位形態中に有効成分を10
〜1000mg含有せしめるのがよい。
患者の年令、性別その他の条件、疾患の程度などにより
適宜選択されるが、通常カルボスチリル誘導体(I)また
はその塩の量の1日当り体重1kg当り0.6〜50mgと
するのがよい。また、投与単位形態中に有効成分を10
〜1000mg含有せしめるのがよい。
【0013】
【実施例】つぎに製剤例および薬理実験例を挙げて本発
明の気道炎症抑制剤をさらに具体的に説明する。
明の気道炎症抑制剤をさらに具体的に説明する。
【0014】製剤例1 6−[4−(1−シクロヘキシル−1,2,3,4− テトラゾール−5−イル)ブトキシ]−3,4− ジヒドロカルボスチリル 150g アビセル(商品名,旭化成(株)製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g メタノール 40g 本発明の活性化合物、アビセル、コーンスターチおよび
ステアリン酸マグネシウムを混合研磨後、糖衣R10mm
のキネで打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油およびメタノールからなるフイルムコーテ
ィング剤で被覆を行いフイルムコーティング錠を製造す
る。
ステアリン酸マグネシウムを混合研磨後、糖衣R10mm
のキネで打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油およびメタノールからなるフイルムコーテ
ィング剤で被覆を行いフイルムコーティング錠を製造す
る。
【0015】製剤例2 6−[4−(1−シクロヘキシル−1,2,3,4− テトラゾール−5−イル)ブトキシ]−3,4− ジヒドロカルボスチリル 150g クエン酸 1.0g ラクトース 33.5g リン酸二カルシウム 70.0g プルロニックF−68 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 15.0g ポリビニルピロリドン 15.0g ポリエチレングリコール (カルボワックス1500) 4.5g ポリエチレングリコール (カルボワックス6000) 45.0g コーンスターチ 30.0g 乾燥ラウリル硫酸ナトリウム 3.0g 乾燥ステアリン酸マグネシウム 3.0g エタノール 適 量 本発明の活性化合物、クエン酸、ラクトース、リン酸二
カルシウム、プルロニックF−68およびラウリル硫酸
ナトリウムを混合する。上記混合物をNo.60スクリ
ーンでふるい、ポリビニルピロリドン、カルボワックス
1500および6000を含むアルコール性溶液で湿式
粒状化する。必要に応じてアルコールを添加して粉末を
ペースト状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な
粒子が形成されるまで混合を続ける。No.10スクリ
ーンを通過させ、トレイに入れ100℃のオープンで1
2〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリー
ンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウムおよび乾燥ス
テアリン酸マグネシウムを加え混合し、打錠機で所望の
形状に圧縮する。上記の芯部をワニスで処理し、タルク
を散布し湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層
を被覆する。内服用のために十分な回数のワニス被覆を
行う。錠剤を完全に丸くかつ滑らかにするためにさらに
下塗層および平滑被覆が適用される。所望の色合が得ら
れるまで着色被覆を行う。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均
一な光沢の錠剤にする。
カルシウム、プルロニックF−68およびラウリル硫酸
ナトリウムを混合する。上記混合物をNo.60スクリ
ーンでふるい、ポリビニルピロリドン、カルボワックス
1500および6000を含むアルコール性溶液で湿式
粒状化する。必要に応じてアルコールを添加して粉末を
ペースト状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な
粒子が形成されるまで混合を続ける。No.10スクリ
ーンを通過させ、トレイに入れ100℃のオープンで1
2〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリー
ンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウムおよび乾燥ス
テアリン酸マグネシウムを加え混合し、打錠機で所望の
形状に圧縮する。上記の芯部をワニスで処理し、タルク
を散布し湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層
を被覆する。内服用のために十分な回数のワニス被覆を
行う。錠剤を完全に丸くかつ滑らかにするためにさらに
下塗層および平滑被覆が適用される。所望の色合が得ら
れるまで着色被覆を行う。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均
一な光沢の錠剤にする。
【0016】製剤例3 6−[4−(1−シクロヘキシル−1,2,3,4− テトラゾール−5−イル)ブトキシ]−3,4− ジヒドロカルボスチリル 5g ポリエチレングリコール (分子量:4000) 0.3g 塩化ナトリウム 0.9g ポリオキシエチレンソルビタン モノオレエート 0.4g メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1g メチル−パラベン 0.18g プロピル−パラベン 0.02g 注射用蒸留水 10.0ml 上記パラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウムおよび塩化ナ
トリウムを撹拌しながら80℃で上記の約半量の蒸留水
に溶解する。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明
の活性化合物、つぎにポリエチレングリコールおよびポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレエートをその溶液
中に溶解した。次にその溶液に注射用蒸留水を加えて最
終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを用いて
滅菌濾過することにより滅菌して、注射剤を調製する。
トリウムを撹拌しながら80℃で上記の約半量の蒸留水
に溶解する。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明
の活性化合物、つぎにポリエチレングリコールおよびポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレエートをその溶液
中に溶解した。次にその溶液に注射用蒸留水を加えて最
終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを用いて
滅菌濾過することにより滅菌して、注射剤を調製する。
【0017】薬理試験 モルモットにおけるサブスタンスPによる肺抵抗増加作
用ならびに毛細血管透過性亢進作用に対するシロスタゾ
ール[6−[4−(1−シクロヘキシル−1,2,3,4−
テトラゾール−5−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ
カルボスチリルの一般名]の抑制作用: 試験方法 雄性ハートレイ系モルモット(体重398 ± 5 g、n=2
7)をウレタンの腹腔内投与にて麻酔し、背位に固定し
た。頸部気管内に気管カニューレを挿入し、換気量10 m
l/kg、呼吸回数60回/minにて人工呼吸を行った。また、
左頸動脈と右頸静脈にカニューレを挿入し、それぞれ血
圧測定用と薬物静脈内投与用とした。肺抵抗の測定 :一端を胸腔内に挿入し、他端を気管カニ
ューレの側枝に連結し、圧トランスデューサーを介して
気道内圧を測定した。また、気道流量をニューモタコグ
ラフを用いて測定し、気道内圧および気道流量より肺抵
抗を、von Neergard and Wirz(Z. Klin. Med. 105: 51
-82、1927)の方法により算出した。毛細血管透過性の測定 :サブスタンスPの投与前1分に
エバンスブルーを20 mg/kg静脈内投与した。実験終了後
血管内腔を生理食塩水にて洗浄し気管〜肺を摘出し、気
管、主気管支、近位葉気管支ならびに遠位葉気管支に4
分割し、それぞれの湿重量を測定した。フォルムアミド
にてエバンスブルーを抽出し、光度計を用いて620 nmで
吸光度を測定することによりエバンスブルー量を測定
し、毛細血管透過性の指標とした。プロトコール :シロスタゾールは80%エタノール/蒸留
水に溶解し、サブスタンスPならびにエバンスブルーは
生理食塩水に溶解した。 人工呼吸開始後10分あとにシロスタゾールの1.5 mg/k
g もしくは5 mg/kg もしくは80%エタノールを静脈内に
投与し、その4分後にエバンスブルーの20 mg/kg を静
脈内投与した。その1分後にサブスタンスPの30 nmol/
kg を静脈内投与し、投与後5分間肺抵抗の変化を観察
した。観察終了後気管〜肺を摘出し、エバンスブルー量
の測定を行った。
用ならびに毛細血管透過性亢進作用に対するシロスタゾ
ール[6−[4−(1−シクロヘキシル−1,2,3,4−
テトラゾール−5−イル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロ
カルボスチリルの一般名]の抑制作用: 試験方法 雄性ハートレイ系モルモット(体重398 ± 5 g、n=2
7)をウレタンの腹腔内投与にて麻酔し、背位に固定し
た。頸部気管内に気管カニューレを挿入し、換気量10 m
l/kg、呼吸回数60回/minにて人工呼吸を行った。また、
左頸動脈と右頸静脈にカニューレを挿入し、それぞれ血
圧測定用と薬物静脈内投与用とした。肺抵抗の測定 :一端を胸腔内に挿入し、他端を気管カニ
ューレの側枝に連結し、圧トランスデューサーを介して
気道内圧を測定した。また、気道流量をニューモタコグ
ラフを用いて測定し、気道内圧および気道流量より肺抵
抗を、von Neergard and Wirz(Z. Klin. Med. 105: 51
-82、1927)の方法により算出した。毛細血管透過性の測定 :サブスタンスPの投与前1分に
エバンスブルーを20 mg/kg静脈内投与した。実験終了後
血管内腔を生理食塩水にて洗浄し気管〜肺を摘出し、気
管、主気管支、近位葉気管支ならびに遠位葉気管支に4
分割し、それぞれの湿重量を測定した。フォルムアミド
にてエバンスブルーを抽出し、光度計を用いて620 nmで
吸光度を測定することによりエバンスブルー量を測定
し、毛細血管透過性の指標とした。プロトコール :シロスタゾールは80%エタノール/蒸留
水に溶解し、サブスタンスPならびにエバンスブルーは
生理食塩水に溶解した。 人工呼吸開始後10分あとにシロスタゾールの1.5 mg/k
g もしくは5 mg/kg もしくは80%エタノールを静脈内に
投与し、その4分後にエバンスブルーの20 mg/kg を静
脈内投与した。その1分後にサブスタンスPの30 nmol/
kg を静脈内投与し、投与後5分間肺抵抗の変化を観察
した。観察終了後気管〜肺を摘出し、エバンスブルー量
の測定を行った。
【0018】試験結果血圧 :80%エタノール、シロスタゾールの1.5 mg/kg あ
るいは5 mg/kg での平均血圧の変化はそれぞれ−15%、
−25%および−26%であり、3群間に有意な差はみられ
なかった。また、サブスタンスPの投与後でもそれぞれ
−43%、−32%および−43%であり、3群間に有意な差
はみられなかった。肺抵抗 :下記表1に示すように、シロスタゾールは、そ
の1.5 mg/kg および5mg/kg にて用量依存的に、サブス
タンスPによる肺抵抗増加作用を抑制し、5 mg/kg では
有意な抑制であった。毛細血管 :下記表2に示すように、サブスタンスPによ
る毛細血管透過性亢進作用に対し、シロスタゾールは 5
mg/kg で抑制作用を示し、気管および主気管支におい
ては有意であった。
るいは5 mg/kg での平均血圧の変化はそれぞれ−15%、
−25%および−26%であり、3群間に有意な差はみられ
なかった。また、サブスタンスPの投与後でもそれぞれ
−43%、−32%および−43%であり、3群間に有意な差
はみられなかった。肺抵抗 :下記表1に示すように、シロスタゾールは、そ
の1.5 mg/kg および5mg/kg にて用量依存的に、サブス
タンスPによる肺抵抗増加作用を抑制し、5 mg/kg では
有意な抑制であった。毛細血管 :下記表2に示すように、サブスタンスPによ
る毛細血管透過性亢進作用に対し、シロスタゾールは 5
mg/kg で抑制作用を示し、気管および主気管支におい
ては有意であった。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中Aは低級アルキレン基、Rはシクロアルキル基、
カルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結合ま
たは2重結合を示す]で示されるカルボスチリル誘導体
またはその塩を有効成分とする気道炎症抑制剤。 - 【請求項2】 有効成分が6−[4−(1−シクロヘキシ
ル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブトキシ]
−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその塩である
請求項1に記載の薬剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22181693A JPH0776521A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 気道炎症抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22181693A JPH0776521A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 気道炎症抑制剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0776521A true JPH0776521A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=16772646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22181693A Pending JPH0776521A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 気道炎症抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0776521A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5535019A (en) * | 1978-09-01 | 1980-03-11 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | Carbostyryl derivative |
-
1993
- 1993-09-07 JP JP22181693A patent/JPH0776521A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5535019A (en) * | 1978-09-01 | 1980-03-11 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | Carbostyryl derivative |
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