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JPH07252491A - アルカリ土類金属ヒドロカルビルサリシレート濃縮物、これらの製造および用途 - Google Patents

アルカリ土類金属ヒドロカルビルサリシレート濃縮物、これらの製造および用途

Info

Publication number
JPH07252491A
JPH07252491A JP6305230A JP30523094A JPH07252491A JP H07252491 A JPH07252491 A JP H07252491A JP 6305230 A JP6305230 A JP 6305230A JP 30523094 A JP30523094 A JP 30523094A JP H07252491 A JPH07252491 A JP H07252491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
alkaline earth
earth metal
lubricating oil
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6305230A
Other languages
English (en)
Inventor
Charles Cain
ケイン チャールズ
Stephen James Cook
ジェームズ クック スティーブン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
B P CHEM ADEITEIBUSU Ltd
Lubrizol Adibis Holdings UK Ltd
Original Assignee
B P CHEM ADEITEIBUSU Ltd
BP Chemicals Additives Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by B P CHEM ADEITEIBUSU Ltd, BP Chemicals Additives Ltd filed Critical B P CHEM ADEITEIBUSU Ltd
Publication of JPH07252491A publication Critical patent/JPH07252491A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M159/00Lubricating compositions characterised by the additive being of unknown or incompletely defined constitution
    • C10M159/12Reaction products
    • C10M159/20Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products
    • C10M159/22Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products containing phenol radicals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑油中の酸性物質を中和し且つスラッジを
分散させる添加剤濃縮物を得る。 【構成】 (I)(a)アルデヒドおよび(b)(i)
式 【化1】 [式中、R3 はC10〜C24のアルキルまたはアルケニル
基であり、そしてR4 は水素、C1 〜C4 のアルキル基
またはCH2 COOH基である]を有する少なくとも1
つのカルボン酸またはこれらの無水物またはエステルも
しくは(ii)36〜100の炭素原子を含有するジ−
またはポリ−カルボン酸またはこれらの酸無水物、酸塩
化物またはエステルの濃縮物の重量基準で2〜40重量
%を混入する反応により修正された潤滑油可溶性の過塩
基性アルカリ土類金属ヒドロカルビルサリシレートおよ
び (II)潤滑油 を含む完成潤滑油中に混入するのに好適な300より大
なるTBNを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ土類金属ヒド
ロカルビル−置換サリシレートを含有している潤滑油添
加剤濃縮物を含む組成物およびこれの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関において、燃焼室からの副生物
はしばしばピストンで吹かれ且つ潤滑油と混和する。こ
れらの副生物の多くは潤滑油中で酸性物質を形成する。
【0003】潤滑油内の酸性物質を中和し且つスラッジ
を分散するのに一般的に用いる1組の化合物は、金属が
カルシウム、マグネシウムまたはバリウムのようなアル
カリ土類金属である金属ヒドロカルビル−置換サリシレ
ートである。「普通」および「過塩基性」両者のアルカ
リ土類金属ヒドロカルビル−置換サリシレートが用いら
れる。用語「過塩基性」はアルカリ土類金属分の等量数
とサリシレート分の等量数の比率が1よりも大であり、
そして通常1.2よりも大であり且つ4.5以上の高さ
で有り得るこれらのアルカリ土類金属ヒドロカルビル−
置換サリシレートを記載するのに使用される。反対に、
「普通」のアルカリ土類金属ヒドロカルビル−置換サリ
シレート中のアルカリ土類金属分とサリシレート分の等
量比率は1である。このように、「過塩基性」物質は通
常、相当する「普通」の物質中に存在する20%より大
の過剰なアルカリ土類金属を含有している。
【0004】このため、「過塩基性」アルカリ土類金属
ヒドロカルビル−置換サリシレートは、相当する「普
通」のアルカリ土類金属ヒドロカルビル−置換サリシレ
ートが行うよりも一層大きな酸性物質の中和能力を有し
ている。
【0005】最近、高度に過塩基性のアルカリ土類金属
ヒドロカルビル−置換サリシレートの製造が注目されて
いる。
【0006】かくして、本出願人の欧州特許出願公開第
0351052号公報は、その方法が高められた温度
で、 成分(A) (i)アルカリ土類金属ヒドロカルビル−
置換サリシレート、(ii)ヒドロカルビル−置換サリ
チル酸、(iii)アルカリ土類金属ヒドロカルビル−
置換サリシレートおよびイオウの原料、(iv)ヒドロ
カルビル−置換サリチル酸およびイオウの原料、(v)
アルカリ土類金属加硫ヒドロカルビル−置換サリシレー
トまたは(vi)加硫ヒドロカルビル−置換サリチル酸
である少なくとも1つの化合物、 成分(B) 反応の中間点で単回の添加または複数回の
添加で添加されたアルカリ土類金属塩基、 成分(C)(i)水、(ii)2〜4の炭素原子を有す
る多価アルコール、(iii)ジ−(C3 またはC4
グリコール、(iv)トリ−(C2 〜C4 )グリコー
ル、(v)式(I)
【化4】 [式中、RはC1 〜C6 のアルキル基であり、R1 はア
ルキレン基であり、R2は水素またはC1 〜C6 のアル
キル基であり、そしてxは1〜6の整数である]のモノ
−またはポリ−アルキレングリコールアルキルエーテ
ル、(vi)C1 〜C20のケトン、(vii)C1 〜C
10のカルボン酸エステルまたは(viii)C1 〜C20
のエーテルである少なくとも1つの化合物、 成分(D) 潤滑油、 成分(E) 成分(B)の添加または各添加に続いて添
加される二酸化炭素、 成分(F) (i)式(II)
【化5】 [式中、R3 はC10〜C24のアルキルまたはアルケニル
基であり、そしてR4 は水素、C1 〜C4 のアルキル基
またはCH2 COOH基である]を有するカルボン酸ま
たはこれの酸無水物、酸塩化物またはエステルもしくは
(ii)36〜100の炭素原子を含有するジ−または
ポリ−カルボン酸またはこれの酸無水物、酸塩化物また
はエステルである少なくとも1つの化合物の、濃縮物の
重量基準で2〜40重量%を与えるに十分なものおよび 成分(G) 成分(G)が(ii)である場合に、成分
(F)が酸塩化物でないことを条件として(i)無機ハ
ライドまたは(ii)アンモニウムアルカノエートまた
はモノ−、ジ−、トリ−またはテトラ−アルキルアンモ
ニウムホルメートまたはアルカノエートである少なくと
も1つの化合物、300より大なるTBNを有する濃縮
物を製造するような全化合物の重量比、を反応させてな
る300より大なるTBNを有する潤滑油添加剤濃縮物
の製造方法を開示している。
【0007】欧州特許公開第0351052号公報の方
法は、300以上、350以上でさえものTBNおよび
100℃で1000cSt未満そして500cSt未満
さえもの粘度である受入れ可能な粘度を有するアルカリ
土類金属ヒドロカルビル−置換サリシレートの潤滑油濃
縮物の製造を容易にしている。
【0008】公報が広い範囲の出発物質の使用を教示し
ているとはいえ、低いTBN、例えば約60を有する過
塩基性アルカリ土類金属ヒドロカルビルサリシレートか
らの前記濃縮物の製造において、困難が経験されてい
る。特に、商業的な方法の操作からなる濾過速度は達成
が困難である。事実、本発明者等は、これらの物質から
約400のTBNを有する、例えば全ての相溶性テスト
をパスする濃縮物を単一の工程で製造できることを見出
していなかった。
【0009】本発明者等は現在、これらの問題に対する
解決は、過塩基性アルカリ土類金属ヒドロカルビルサリ
シレート出発物質またはその前駆体を、過塩基にする前
にさらにアルデヒドと、そして特に1またはその他のそ
の物質形態で反応させることであることを見出してい
る。
【0010】アルカリ土類金属サリシレート塩の調製に
おけるアルデヒドの掛かり合いは知られていない。この
ように欧州特許公開第0294944号は、1種以上の
潤滑剤およびC12〜C22のアルキルヒドロキシベンゼン
酸のホルムアルデヒド凝縮生成物の多価金属塩を包含す
る潤滑剤組成物の調製方法を開示しており、この方法
は、(a)フェノールを、アルキル化のための触媒とし
てイオン交換樹脂の存在下、C12〜C22のオレフィンで
アルキル化することによるモノアルキルフェノールの調
製工程、(b)カセイアルカリのモノアルキルフェノー
ルを含有する反応生成物反応混合物への添加、次いで副
生物として生成された水の除去による金属フェノキシド
の調製工程、(c)二酸化炭素を、加圧下、工程(b)
で得られた金属フェノキシドと反応させ、次いで鉱酸の
添加による加水分解によりアルキルヒドロキシベンゼン
酸を単離し、収集することによるカルボキシル化工程、
(d)収集したアルキルヒドロキシベンゼン酸を、反応
促進剤の存在下、ホルムアルデヒドで凝縮し、次いで未
反応ホルムアルデヒドおよび反応促進剤を単離および除
去する工程、および(e)カセイアルカリおよび1以上
の潤滑剤の添加、次いで多価金属塩化物の添加による二
重分解による相当する多価金属塩への転換による反応生
成物溶液に含有されたホルムアルデヒド凝縮生成物のア
ルカリ塩の調製工程、を特徴としている。
【0011】欧州特許公開第0294944号公報は、
300より大なるTBNを有する濃縮物には関心がな
く、ここで開示された最も高いTBNは180であり、
そしてTBNを有する全濃縮物は170〜180の範囲
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、一つの観点に
おいて本発明は(I)(a)アルデヒドおよび(b)
(i)式
【化6】 [式中、R3 はC10〜C24のアルキルまたはアルケニル
基であり、そしてR4 は水素、C1 〜C4 のアルキル基
または−CH2 COOH基である]を有する少なくとも
1つのカルボン酸またはこれの無水物またはエステルも
しくは(ii)36〜100の炭素原子を含有するジ−
またはポリ−カルボン酸またはこれの無水物またはエス
テルの濃縮物の重量基準で2〜40重量%を混入する反
応により修正された潤滑油可溶性の過塩基性アルカリ土
類金属ヒドロカルビルサリシレートおよび (II)潤滑油 を含む完成潤滑油中に混入するのに好適な300より大
なるTBNを有する添加剤濃縮物を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】好ましくは、アルデヒド
は、低級TBNのアルカリ土類金属ヒドロカルビルサリ
シレートを、過塩基にする前にアルデヒドと反応させる
ことにより潤滑油可溶性過塩基性アルカリ土類金属ヒド
ロカルビルサリシレートに混入される。
【0014】好ましくは、濃縮物のTBNは350より
も大であり、一層好ましくは400よりも大である。
【0015】好適には、濃縮物は100℃で測定した場
合に、1000mm2 -1(cSt)、一層好ましくは
500mm2 -1(cSt)の粘度を有することができ
る。
【0016】アルカリ土類金属ヒドロカルビルサリシレ
ートが反応により修正されることによるアルデヒドは、
例えばホルムアルデヒド、プロピオンアルデヒドおよび
ブチルアルデヒドを包含する多様なアルデヒドのいずれ
であってもよい。好ましいアルデヒドはホルムアルデヒ
ドである。ホルムアルデヒドはその物質形態のいずれで
も反応できるが、しかしパラホルムアルデヒドまたは水
性ホルムアルデヒド(ホルマリン)を使用するのが好ま
しく、このうちホルマリンが一層好ましい。本発明者等
はその考えを保持することを望まないとはいえ、ヒドロ
カルビルサリシレートまたはヒドロカルビルサリチル酸
のアルデヒドとの反応は、少なくとも2つのヒドロカル
ビルサリシレートまたはサリチル酸分子のメチレン架橋
をもたらすと信じられている。
【0017】アルカリ土類金属は好適にはカルシウム、
マグネシウムまたはバリウム、好ましくはカルシウムま
たはバリウム、一層好ましくはカルシウムである。ヒド
ロカルビル置換分は、好適には脂肪族ヒドロカルビル
基、例えばアルキルまたはアルキレン基、好ましくは分
枝状または未分枝状のアルキル基である。好適なアルキ
ル基は4〜50の、好ましくは9〜28の炭素原子を含
有する。置換分は代表的にはプロピレンテトラマーから
誘導されたC12−炭化水素基である。
【0018】潤滑油可溶性過塩基性アルカリ土類金属ヒ
ドロカルビルサリシレートは、(i)式(I)を有する
少なくとも1つのカルボン酸またはこれの無水物または
エステルもしくは(ii)36〜100の炭素原子を含
有するジ−またはポリ−カルボン酸またはこれの無水物
またはエステルの濃縮物の重量基準で2〜40重量%の
(b)により修正される。式(I)に関連する(i)に
関して、R3 は好ましくは未分枝状のアルキルまたはア
ルケニル基である。式(II)の好ましい酸はR3 がC
10〜C24、一層好ましくはC18〜C24の未分枝状のアル
キル基のものである。式(I)の好適な飽和カルボン酸
の例は、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキン
酸、ベヘン酸およびリグノセリン酸を包含している。式
(II)の好適な不飽和酸の例はラウロレイン酸、ミリ
ストオレイン酸、パルミトール酸、オレイン酸、ガドレ
イン酸、エルカ酸、リシノール酸、リノール酸およびリ
ノレン酸を包含している。酸の混合物はまた、例えば菜
種トップ脂肪酸も用いることができる。特に好適な酸の
混合物は、飽和および不飽和酸両者を包含する酸の範囲
を含有している商業的なグレードのものである。このよ
うな混合物は合成的に得ることができるか、または天然
の産物、例えばタール、コットン、大豆、ヒマワリ、ニ
シンおよびイワシ油および獣脂から誘導できる。加硫酸
および酸混合物もまた用いることができる。カルボン酸
の代わりに、またはこれに加えて酸無水物を使用するこ
とができる。しかしながら、カルボン酸またはカルボン
酸の混合物を使用するのが好ましい。好ましい式(I)
のカルボン酸はステアリン酸である。代わりの(ii)
に関して、これは好ましくはポリイソブテンコハク酸ま
たはポリイソブテンコハク酸無水物である。代わりの
(i)または(ii)のうち、(i)、即ち、式(I)
のカルボン酸またはこれの無水物またはエステル誘導体
を混入することが好ましい。式(I)を有するカルボン
酸またはこれの無水物またはエステル誘導体またはジ−
またはポリカルボン酸またはこれの無水物またはエステ
ル誘導体は好ましくは、濃縮物の重量基準で10〜35
重量%、例えば8〜30重量%、一層好ましくは12〜
20重量%、例えば16重量%の量で混入する。
【0019】潤滑油[成分(II)]は好適には動物
油、植物油または鉱物油である。好適には、潤滑油はナ
フテンベース、パラフィンベースまたは混合ベース油の
ような石油由来の潤滑油である。溶媒中性油が特に好ま
しい。別法として、潤滑油は合成潤滑油でもよい。好適
な合成潤滑油は合成エステル潤滑油を包含しており、そ
の油はジ−オクチルアジペート、ジ−オクチルセバケー
トおよびトリデシルアジペートまたは重合炭化水素潤滑
油、例えば液体ポリイソブテンおよびポリ−アルファオ
レフィンのようなジエステルを包含している。潤滑油
は、好適には濃縮物の重量基準で10〜90重量%、代
表的には30〜90重量%を含んでいる。
【0020】好ましい具体例において、本願明細書で前
述したように、添加剤濃縮物が提供され、そこでは潤滑
油可溶性の過塩基性アルカリ土類金属ヒドロカルビルサ
リシレートがアルデヒドで過塩基にする前に反応により
修正され且つ低級TBNのアルカリ土類金属ヒドロカル
ビルサリシレートまたはその前駆体から誘導され、そし
て添加剤濃縮物中の潤滑油(II′)の量は添加剤濃縮
物の重量の、低級TBNアルカリ土類金属ヒドロカルビ
ルサリシレート、またはアルデヒド−修正されたアルカ
リ土類金属ヒドロカルビルサリシレートが誘導されるそ
の前駆体の重量に対する比率は少なくとも3.0であ
る。
【0021】添加剤濃縮物中の潤滑油の量は、添加剤濃
縮物の重量の、低級TBNのアルカリ土類金属ヒドロカ
ルビルサリシレートまたはその前駆体の重量に対する比
率は少なくとも3.0、好ましくは少なくとも5.0、
最も好ましくは少なくとも10.0であるようなもので
ある。高い規模拡大要素濃縮物の利点は、これらの一層
高い潤滑油濃縮物の故に、これらが同一TBNの先行技
術濃縮物よりも安価であることである。
【0022】所望により、濃縮物を一般にボレート塩の
形態で硼素を混入することによりさらに修正することが
できる。硼素は、濃縮物の重量基準で0.1〜10、好
ましくは0.25〜5重量%の範囲の量で濃縮物中に存
在する。
【0023】もう一つの観点では、本発明は前述したよ
うな潤滑油添加剤濃縮物の製造方法を提供するもので、
この方法は高められた温度で、 成分(A) (i)アルカリ土類金属ヒドロカルビルサ
リシレートまたは(ii)ヒドロカルビルサリチル酸で
ある少なくとも1つの化合物、 成分(B) アルデヒド、 成分(C) 反応の中間点で単回の添加または複数回の
添加で添加されるアルカリ土類金属塩基、 成分(D) (1)(i)2〜4の炭素原子を有する多
価アルコール、(ii)ジ−(C3 またはC4 )グリコ
ール、(iii)トリ−(C2 〜C4 )グリコールまた
は、(iv)式
【化7】 [式中、式(I)において、RはC1 〜C6 のアルキル
基であり、R1 はアルキレン基であり、R2 は水素また
はC1 〜C6 のアルキル基であり、そしてxは1〜6の
整数である]のモノ−またはポリ−アルキレングリコー
ルアルキルエーテルの単独または組み合わせ、(2)炭
化水素溶媒または(3)(a)水、(b)C1 〜C20
1価アルコール、(c)20までの炭素原子を含有して
いるケトン、(d)10までの炭素原子を含有している
カルボン酸エステルまたは(e)20までの炭素原子を
含有している脂肪族、脂環式または芳香族エーテルまた
は、(4)炭化水素溶媒(2)と組み合わされるC1
20の1価アルコールからなる溶媒、 成分(E) 潤滑油、 成分(F) 成分(C)の各添加に続いて添加される二
酸化炭素、 成分(G) (i)式(I)
【化8】 [式中、R3 はC10〜C24のアルキルまたはアルケニル
基であり、そしてR4は水素、C1 〜C4 のアルキル基
または−CH2 COOH基である]のカルボン酸または
これの無水物またはエステルもしくは(ii)36〜1
00の炭素原子を含有するジ−またはポリ−カルボン酸
またはこれの無水物またはエステルの濃縮物の重量基準
で2〜40重量%を与えるに十分なもの、任意には
(F)の反応のための触媒、および 成分(H) 任意には硼素の原料、 成分(J) ここで、成分(C)および(F)との反応前に成分
(A)が成分(B)と反応する、を反応させてなる。
【0024】成分(A)に関して、これは(i)アルカ
リ土類金属ヒドロカルビルサリシレートまたは(ii)
ヒドロカルビルサリチル酸である少なくとも1つの化合
物である。成分(A)(i)または(A)(ii)に加
えて、1以上のアルカリ土類金属ヒドロカルビルフェネ
ートまたはその前駆体、アルカリ土類金属ヒドロカルビ
ルスルホネートまたはその前駆体、またはアルカリ土類
金属ヒドロカルビルナフテネートまたはその前駆体との
混和物で使用してもよい。ヒドロカルビル置換体は好適
にはアルキルまたはアルケニル基、代表的にはC1 〜C
12のアルキル基、例えばプロピレンテトラマー由来のド
デシル基である。アルカリ土類金属は好ましくはカルシ
ウム、マグネシウムまたはバリウム、一層好ましくはカ
ルシウムまたはバリウム、最も好ましくはカルシウムで
ある。
【0025】好ましくは成分(A)はアルカリ土類金属
ヒドロカルビルサリシレート、一層好ましくは過塩基性
アルカリ土類金属ヒドロカルビルサリシレートである。
過塩基性サリシレートを使用する場合、出発サリシレー
トのTBNに基づいて約1.1と10の間の要素により
TBNを増大させることができる。低いTBN、例えば
150未満、代表的には約60のTBNを有するアルカ
リ土類金属ヒドロカルビルサリシレートがさらに単回の
塩基添加により350よりも大、そして390以上でさ
えものTBNを有する濃縮物に対して過塩基性にするこ
とができることは本発明方法の利点である。低いTBN
アルカリ土類金属加硫ヒドロカルビルサリシレートおよ
びこれらの調製は当業上周知である。多くは商業的に入
手可能な材料である。所望により、加硫アルカリ土類金
属ヒドロカルビルサリシレートまたはサリチル酸を使用
することができる。
【0026】成分(B)に関して、これはアルデヒドで
ある。好適なアルデヒドは添加剤濃縮物に関連して本願
明細書中に前述している。アルデヒドは好適には、少な
くとも1:1基準で存在するヒドロカルビルサリシレー
トと反応するのに十分な量で添加される。(A)の
(B)との反応は、好適には高められた温度、好適には
30〜120℃、代表的には50〜100℃の範囲で達
成される。
【0027】成分(C)は、反応の中間点で単回の添加
または複数回の添加で添加されるアルカリ土類金属塩基
である。好ましくは、成分(C)は単回添加で添加され
る。アルカリ土類金属は好ましくはカルシウム、マグネ
シウムまたはバリウム、一層好ましくはカルシウムまた
はバリウム、最も好ましくはカルシウムである。塩基分
は好適にはオキシドまたはヒドロキシド、好ましくはヒ
ドロキシドである。カルシウム塩基は、例えば生石灰
(CaO)の形態または消石灰[Ca(OH)2]の形
態、好ましくは消石灰の形態で添加される。
【0028】添加されるべき成分(C)の量に関して、
これは所望のTBNを達成するのに十分であるべきであ
る。与えられたTBNについて、量はアルカリ土類金属
塩を形成するのに必要な量だけ成分A(i)によるより
も成分A(ii)による方が一層大きな開始量となる。
【0029】成分(D)は反応体用の溶媒である。溶媒
(D)は(D)(1)単回または(D)(2)または
(D)(3)との組み合わせで、または溶媒(D)は
(D)(2)との組み合わせの(D)(4)であり、こ
こで(D)(1)は(i)2〜4の炭素原子を有する多
価アルコール、(ii)ジ−(C3 またはC4 )グリコ
ール、(iii)トリ−(C2 〜C4 )グリコールまた
は、(iv)式
【化9】 [式中、式(II)において、RはC1 〜C6 のアルキ
ル基であり、R1 は水素またはC1 〜C6 のアルキル基
であり、そしてxは1〜6の整数である]のモノ−また
はポリ−アルキレングリコールアルキルエーテルであ
る。式(II)を有する好適な化合物は(a)エチレン
グリコール、(b)ジエチレングリコール、(c)トリ
エチレングリコールまたは(d)テトラエチレングリコ
ールのモノメチルまたはジメチルエーテルを包含してい
る。好適な化合物はメチルジグルコール(CH3 OCH
2 CH2 OCH2 CH2 0H)である。式(II)のグ
リコールエーテルとグリコールの混合物もまた使用でき
る。多価アルコールは好適には2価アルコール、例えば
エチレングリコールまたはプロピレングリコール、また
は3価アルコール、例えばグリセロールである。ジ−
(C3 またはC4 )グリコールは好適にはジ−プロピレ
ングリコールであり、トリ−(C2 〜C4 )グリコール
は好適にはトリエチレングリコールである。好ましく
は、成分(D)(1)はエチレングリコールまたはメチ
ルジグリコールである。(D)(2)は脂肪族または芳
香族である炭化水素溶媒である。好適な炭化水素の例で
は、トルエン、キシレン、ナフサおよび脂肪族パラフィ
ン例えばヘキサン、そして環状脂肪族パラフィンを包含
している。D(3)は(i)水、(ii)C1 〜C20
1価アルコール、(iii)20までの炭素原子を有す
るケトン、(iv)10までの炭素原子を有するカルボ
ン酸エステルまたは(v)20までの炭素原子を有する
脂肪族、脂環式または芳香族エーテルである。例えばメ
タノール、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノー
ル、シクロヘキサノン、ベンジルアルコール、酢酸エチ
ルおよびアセトフェノンがある。(D)(4)はC1
4 の1価アルコール、好ましくはメタノールである。
好ましい溶媒(D)はエチレングリコール、エチレング
リコールと2−エチルヘキサノールの混合物およびメタ
ノールとトルエンの混合物を含む。
【0030】成分(E)は潤滑油である。好適な潤滑油
は濃縮物に関連して本願明細書中で前述している。
【0031】成分(F)は成分(C)の各添加に続いて
添加された二酸化炭素である。二酸化炭素はガスまたは
固形物、好ましくはガスの形態で添加できる。ガス状の
形態において、好適には反応中に吹かれる。300より
も大なるTBNを有する濃縮物を製造するために、反応
において二酸化炭素を使用することが必要である。30
0未満のTBNを有する濃縮物の調製のために、それは
必要でないが、しかしそれにもかかわらず処理中に二酸
化炭素を使用することが望ましい。
【0032】成分(G)は(i)式(I)のカルボン酸
または(ii)36〜100の炭素原子を含有するジ−
またはポリ−カルボン酸または(i)または(ii)の
酸無水物またはエステルである。好適な成分(i)およ
び(ii)は添加剤濃縮物に関連して本願明細書中で前
述している。代表的には、用いる成分(G)の量は濃縮
物の重量基準で10〜35重量%、一層好ましくは12
〜20重量%,例えば16重量%を提供すれば十分であ
る。
【0033】任意成分(H)は触媒である。この触媒は
無機化合物または有機化合物、好ましくは無機化合物で
ある。好適な無機化合物は水素、ハライド、金属ハライ
ド、アンモニウムハライド、金属アルカノエート、アン
モニウムアルカノエートまたはモノ−、ジ−、トリ−ま
たはテトラ−アルキルアンモニウムホルメートまたはア
ルカノエートを包含している。金属ハライドまたは金属
アルカノエートの金属分に関して、これは好適には亜
鉛、アルミニウムまたはアルカリ土類金属、例えばカル
シウムである。好ましい金属分はカルシウムである。ハ
ライド分に関して、塩化物が好ましい。アルカノエート
分は好適にはC2 〜C10のアルカノエート、好ましくは
2 〜C4 アルカノエート、例えばアセテートまたはプ
ロピオネートである。置換されたアンモニウム化合物を
使用する場合、それは好ましくはテトラ−(C1 〜C4
アルキル)アンモニウム化合物、特にテトラメチルアン
モニウムアセテートのようなテトラメチルアンモニウム
化合物である。好適な触媒の例としては、塩化カルシウ
ム、塩化アンモニウム、酢酸カルシウム、酢酸アンモニ
ウム、酢酸亜鉛および酢酸テトラメチルアンモニウムを
包含している。好適には、用いる触媒の量は2.0%w
/wまでである。触媒は過塩基処理を促進することがで
き且つその他の利点を有している。一般に濃縮物の製造
に触媒を使用することが好ましい一方、300よりも大
なるTBNを有する濃縮物の製造において成分(H)を
使用するのが特に好ましい。
【0034】任意成分(J)は硼素の原料である。硼素
の原料として、好適には硼酸またはこれの無水物を使用
する。これの例としてはオルト硼酸、メタ硼酸、テトラ
硼酸および無水硼酸を包含している。一般にオルト硼酸
が好ましい。ボレート塩および硼酸のエステルもまた使
用できる。
【0035】添加の順序に関して、成分(A)は成分
(C)および(F)と反応する前に成分(B)と反応す
る。成分(A)の成分(B)との反応のために、触媒を
使用するのが好ましい。好適な触媒は有機および無機塩
基の両者を含んでいる。(A)の(B)との反応におけ
る触媒として、成分(C)として用いる塩基と同一のア
ルカリ土類金属塩基を使用するのが最も便利であること
が見出される。好ましい添加の順序は、成分(D)およ
び(G)そして接触量の成分(C)の存在において成分
(A)を成分(B)と反応させてアルデヒドを混入する
アルカリ土類金属ヒドロカルビルサリシレートを形成す
る第1工程およびその後のサリシレートを成分(C)お
よび(F)と反応させる次の工程からなる。成分
(E)、潤滑油は好適には成分(A)および(B)を添
加される。それが成分(F)の添加前に存在することを
条件に、カルボン化(成分H)用の触媒がいずれかの
点、好適には第1工程の完了後に添加される。成分
(D)としてエチレングリコールを使用する場合、添加
の好ましい順序は成分(C)(アルカリ土類金属塩基)
の前に成分(D)(エチレングリコール)を添加するこ
とである。
【0036】好適には、処理が行われる高められた温度
は15〜200℃、好ましくは50〜175℃の範囲の
温度である。前記範囲の内最適温度の選定は用いる溶媒
の性質に大きく依存する。
【0037】反応の最後に、溶媒(D)を例えば亜大気
圧での蒸留で分別することにより潤滑油中の溶液として
濃縮物を回収するのが好ましい。
【0038】最後に、好適には濾過または遠心分離、好
ましくは濾過によりいずれもの不溶性物質を分別するの
が好ましい。
【0039】それらの低い沈殿物含量と良好な濾過適性
の故に容易に処理できる濃縮物を製造することが本発明
方法の利点である。
【0040】本発明のさらに一層の観点によれば、本願
明細書で前述したように組成物が大部分の潤滑油と小部
分の添加剤濃縮物からなる完成潤滑油組成物を提供す
る。
【0041】完成潤滑油中に存在する添加剤濃縮物の量
は、最終用途の性質に依存する。このように、船舶潤滑
油としては、存在する添加剤濃縮物の量は好適には9〜
100のTBNを提供するのに十分であり、そして自動
車エンジン潤滑油としては、その量は好適には4〜20
のTBNを提供するのに十分である。
【0042】完成潤滑油はまた、1種以上の他の種類の
慣用の潤滑油添加剤、例えば粘度指数改善剤、抗磨耗
剤、抗酸化剤、分散剤、錆止め、流動点抑制剤等の有効
量を含有してもよく、これらは直接または濃縮物組成物
の仲介により完成潤滑油組成物に混入することができ
る。
【0043】本発明を次の実施例を参照することにより
さらに説明する。
【0044】用語「TBN」は、ASTM D2896
の方法で測定した場合のmgKOH/gにおける全塩基
数(Total Base Number)を表示する
のに使用される。粘度はASTM D445の方法で測
定した。実施例および比較試験において、略語V100
40およびVIを使用する。これらはそれぞれ100℃
における粘度、40℃における粘度および粘度指数を表
している。
【0045】
【実施例】実施例1 商業的に入手可能な60TBNカルシウム ヒドロカルビルサリシレート : 58g エチレングリコール : 32g パラホルムアルデヒド : 6g 石灰(触媒として) : 10g からなるスラリーを145℃/21インチHgに加熱
し、そして15分間保持し、その後 2−エチルヘキサノール : 50g 酢酸カルシウム : 6g ステアリン酸 : 63g を添加し、そして混合物を100℃に冷却する前に14
5℃/11インチHgで15分間保持し、そして 2−エチルヘキサノール : 100g 石灰 : 83g を添加した。
【0046】混合物を130℃/11インチHgで15
分間保持し、その後130℃/11インチHgで 二酸化炭素 : 51g を添加した。
【0047】その後、溶媒を210℃/10mmHGで
ストリッピングすることにより除去して、生成物を濾過
した。
【0048】 結果 生成物重量 : 410g 留出物重量 : 198g 粗沈殿 : 1.0%v/v 濾過速度 : 非常に速い カルシウム含量 : 13.9%w/w TBN : 390mgKOH/g V100 : 699cSt V40 : 11933cSt VI : 245
【0049】この実施例は、ホルムアルデヒドで過塩基
にする前にサリシレートを反応させることによって高い
TBNサリシレートに対し単回の石灰添加を行うことに
より低いTBNサリシレートをグレードアップすること
ができることを示している。
【0050】比較試験 商業的に入手可能な60TBNカルシウム ヒドロカルビルサリシレート : 220g 酢酸カルシウム : 6g ステアリン酸 : 63g 2−エチルヘキサノール : 120g からなるスラリーを120℃〜145℃/11インチH
gに加熱し、一方 エチレングリコール : 32g を添加した。
【0051】混合物を145℃/11インチHgで20
分間保持し、そして次いで100℃に冷却した。この温
度で 石灰 : 64g を添加した。
【0052】混合物を145℃/11インチHgでさら
に20分間保持し、その後145℃/1バールで 二酸化炭素 : 30g を添加した。
【0053】次の工程は生成物濾過の前に210℃/1
0mmHGにて溶媒を除去することだった。しかしなが
ら、溶媒除去工程中に生成物は非常に粘性のグリースに
減成した。
【0054】この試験は、ホルムアルデヒドの不存在
下、高いTBNサリシレートへの単回の石灰添加におけ
る低いTBNサリシレートをグレードアップさせること
の困難性を示している。
【0055】実施例2 商業的に入手可能な185TBN(7.8% Ca ): 220g 石灰(触媒として) : 10g 潤滑油 : 100g パラホルムアルデヒド : 6g グリコール : 32g からなるスラリーを145℃/21インチHgに加熱
し、そして15分間保持した。
【0056】 ステアリン酸 : 63g 酢酸カルシウム : 6g 2−エチルヘキサノール : 50g を添加し、そして混合物を145℃/11インチHgで
15分間保持した。次いで、 2−エチルヘキサノール : 100g 石灰 : 95g を添加した。
【0057】混合物を130℃/11インチHgで保持
し、その後130℃/1バールで 二酸化炭素 : 110g を添加した。
【0058】その後、溶媒を210℃/10mmHGで
除去して、冷却された生成物を濾過した。
【0059】 結果 生成物重量 : 524g 100℃における粘度 : 1014mm2 -1(cSt ) 40℃における粘度 : 19518mm2 -1(cSt ) 粘度指数 : 255 カルシウム含量 : 13.8%(96%混入) イオウ含量 : 220ppm アルカリ性度値 : 387mgKOH/g
【0060】実施例3 商業的に入手可能な60TBNカルシウム ヒドロカルビルサリシレート : 220g 石灰(触媒として) : 10g パラホルムアルデヒド : 6g エチレングリコール : 32g からなるスラリーを加熱して145℃/21インチHg
にて15分間保持し、その後、 2−エチルヘキサノール : 50g 酢酸カルシウム : 6g ステアリン酸 : 63g を添加した。
【0061】混合物を145℃/11インチHgで15
分間保持し、そして次に100℃に冷却し、次いで、 2−エチルヘキサノール : 100g 石灰 : 83g を添加した。
【0062】混合物を130℃/11インチHgで15
分間保持し、その後130℃/1バールで 二酸化炭素 : 51g を添加した。
【0063】溶媒を次いで210℃/10mmHGで除
去し、冷却後生成物を濾過した。
【0064】 結果 生成物重量 : 410g 留出物重量 : 198g 粗沈殿 : 1.0%v/v 濾過速度 : 非常に速い カルシウム : 13.9%w/w イオウ : 0.2%w/w TBN : 390mgKOH/g 100℃における粘度 : 699mm2 -1(cSt ) 40℃における粘度 : 11933mm2 -1(cSt ) 粘度指数 : 245
【0065】実施例4 実施例3で製造された390TBNカルシウムサリシレ
ート濃縮物を70TBNにてHVI 50塩基油に混合
し、室温、80℃および150℃で貯蔵した。混合物の
相溶性を2および7日後に、吹き込み油と均一な溶液を
形成するための添加剤の能力を決定するために工夫した
「屋内」試験において透過光の光線に付した場合、それ
らの外観および沈殿に関して評価した。用いた等級の基
準を表1に示す。
【0066】結果を表2に表す。
【0067】比較試験2 実施例3で得られた濃縮物を使用する代わりに商業的に
入手可能な過塩基性280TBNカルシウムサリシレー
トを使用する以外は実施例4を繰り返した。
【0068】結果を表2に提供する。
【0069】表2について、実施例3の高いTBNカル
シウムサリシレート−含有アルデヒド−修正濃縮物が、
7日後、80℃および150℃において商業的に入手可
能な製品よりも吹き込み油による方が一層相溶性である
ことが容易に明白である。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【発明の効果】本発明の添加剤濃縮物によれば、潤滑油
中の酸性物質を中和することができ、且つスラッジを分
散させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 20:00 Z 30:04 (72)発明者 スティーブン ジェームズ クック イギリス国、エイチユー12 9デーエイ、 ノース ハンバーサイド、バートン ピド シー、チェスナット ガース 3番

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)(a)アルデヒドおよび(b)
    (i)式 【化1】 [式中、R3 はC10〜C24のアルキルまたはアルケニル
    基であり、そしてR4 は水素、C1 〜C4 のアルキル基
    またはCH2 COOH基である]を有する少なくとも1
    つのカルボン酸またはこれの無水物またはエステルもし
    くは(ii)36〜100の炭素原子を含有するジ−ま
    たはポリ−カルボン酸またはこれの酸無水物、酸塩化物
    またはエステルの濃縮物の重量基準で2〜40重量%を
    混入する反応により修正された潤滑油可溶性の過塩基性
    アルカリ土類金属ヒドロカルビルサリシレートおよび (II)潤滑油 を含む完成潤滑油中に混入するのに好適な300より大
    なるTBNを有する添加剤濃縮物。
  2. 【請求項2】 アルデヒドが、過塩基にする前に低級T
    BNのアルカリ土類金属ヒドロカルビルサリシレートを
    アルデヒドと反応させることにより潤滑油可溶性の過塩
    基性アルカリ土類金属ヒドロカルビルサリシレートに混
    入される請求項1に記載の添加剤濃縮物。
  3. 【請求項3】 350より大なるTBNを有する請求項
    1または2に記載の添加剤濃縮物。
  4. 【請求項4】 100℃で測定した場合の粘度が500
    mm2 -1(cSt)未満である請求項1〜3のいずれ
    かに記載の添加剤濃縮物。
  5. 【請求項5】 混入されるアルデヒドがホルムアルデヒ
    ドである請求項1〜4のいずれかに記載の添加剤濃縮
    物。
  6. 【請求項6】 式(I)を有する少なくとも1つのカル
    ボン酸を混入する請求項1〜5のいずれかに記載の添加
    剤濃縮物。
  7. 【請求項7】 混入される式(I)を有するカルボン酸
    がステアリン酸である請求項6に記載の添加剤濃縮物。
  8. 【請求項8】 式(I)を有するカルボン酸が濃縮物の
    重量基準で10〜35重量%の量で混入される請求項6
    または7に記載の添加剤濃縮物。
  9. 【請求項9】 過塩基性のアルカリ土類金属ヒドロカル
    ビルサリシレートのアルカリ土類金属がカルシウムであ
    る請求項1〜8のいずれかに記載の添加剤濃縮物。
  10. 【請求項10】 方法が、高められた温度で、 成分(A) (i)アルカリ土類金属ヒドロカルビルサ
    リシレートまたは(ii)ヒドロカルビルサリチル酸で
    ある少なくとも1つの化合物、 成分(B) アルデヒド、 成分(C) 反応の中間点で単回の添加または複数回の
    添加で添加されるアルカリ土類金属塩基、 成分(D) (1)(i)2〜4の炭素原子を有する多
    価アルコール、(ii)ジ−(C3 またはC4 )グリコ
    ール、(iii)トリ−(C2 〜C4 )グリコールまた
    は、(iv)式 【化2】 [式中、式(I)において、RはC1 〜C6 のアルキル
    基であり、R1 はアルキレン基であり、R2 は水素また
    はC1 〜C6 のアルキル基であり、そしてxは1〜6の
    整数である]のモノ−またはポリ−アルキレングリコー
    ルアルキルエーテルの単独または組み合わせ、(2)炭
    化水素溶媒または(3)(a)水、(b)C1 〜C20
    1価アルコール、(c)20までの炭素原子を含有して
    いるケトン、(d)10までの炭素原子を含有している
    カルボン酸エステルまたは(e)20までの炭素原子を
    含有している脂肪族、脂環式または芳香族エーテルまた
    は、(4)炭化水素溶媒(2)と組み合わされるC1
    4 の1価アルコール、からなる溶媒、 成分(E) 潤滑油、 成分(F) 成分(C)の各添加に続いて添加される二
    酸化炭素、 成分(G) (i)式(I) 【化3】 [式中、R3 はC10〜C24のアルキルまたはアルケニル
    基であり、そしてR4は水素、C1 〜C4 のアルキル基
    またはCH2 COOH基である]のカルボン酸またはこ
    れの無水物またはエステルもしくは(ii)36〜10
    0の炭素原子を含有するジ−またはポリ−カルボン酸ま
    たはこれの無水物またはエステルの濃縮物の重量基準で
    2〜40重量%を与えるに十分なもの、任意には(F)
    と反応する触媒、および 成分(H) 任意には硼素の原料、 成分(J) ここで、成分(C)および(F)との反応前に成分
    (A)が成分(B)と反応する を反応させてなる潤滑油添加剤濃縮物の製造方法。
  11. 【請求項11】 組成物が、請求項1〜9に記載のよう
    な大部分の潤滑油と小部分の添加剤濃縮物からなる完成
    潤滑油。
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