JPH07172223A - 車両用多目的シート - Google Patents
車両用多目的シートInfo
- Publication number
- JPH07172223A JPH07172223A JP34488593A JP34488593A JPH07172223A JP H07172223 A JPH07172223 A JP H07172223A JP 34488593 A JP34488593 A JP 34488593A JP 34488593 A JP34488593 A JP 34488593A JP H07172223 A JPH07172223 A JP H07172223A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- slide rail
- cushion
- seat back
- seat cushion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Seats For Vehicles (AREA)
- Passenger Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成で種々の着座状態を実現するとと
もに、必要に応じて十分に広い荷室スペースを得る。 【構成】 車室フロア30に設けられたロアスライドレ
ール31a上に移動可能にアッパスライドレール31b
が設けられ、これにシートレッグ11が固定されてい
る。シートレッグ11には、シートクッション12とシ
ートバック13がリクライニングデバイス14、15を
介して支持され、スライドロック機構33を作動させる
スライドロック解除レバー35、36が設けられる。
シートクッションとシートバックを独立に回動調整する
ことにより前向き着座姿勢、後ろ向き着座姿勢、あるい
はフラット状態などが容易に得られる。 またスライド
レールにそって移動できるからシートを車室端部に寄せ
て広い荷室スペースが実現される。
もに、必要に応じて十分に広い荷室スペースを得る。 【構成】 車室フロア30に設けられたロアスライドレ
ール31a上に移動可能にアッパスライドレール31b
が設けられ、これにシートレッグ11が固定されてい
る。シートレッグ11には、シートクッション12とシ
ートバック13がリクライニングデバイス14、15を
介して支持され、スライドロック機構33を作動させる
スライドロック解除レバー35、36が設けられる。
シートクッションとシートバックを独立に回動調整する
ことにより前向き着座姿勢、後ろ向き着座姿勢、あるい
はフラット状態などが容易に得られる。 またスライド
レールにそって移動できるからシートを車室端部に寄せ
て広い荷室スペースが実現される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は拡大された利用形態を可
能とする車両用の目的シートに関する。
能とする車両用の目的シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、セダンやワンボックスカーな
どの自動車、あるいは鉄道車両等においては、乗員のた
めの利便性を向上するために、例えばリクライニングシ
ートのようにシートの姿勢を変化させることができるよ
うになっている。図7の(a)はこの種のシートの第1
の例を示すもので、シートクッション41が矢印Aのよ
うに室内前後方向にスライドできるとともに、シートク
ッション41に対してシートバック42がリクライニン
グ機構43によって回動可能とされ、矢印Bのようにシ
ートバックの前倒しと後傾が行なえる。
どの自動車、あるいは鉄道車両等においては、乗員のた
めの利便性を向上するために、例えばリクライニングシ
ートのようにシートの姿勢を変化させることができるよ
うになっている。図7の(a)はこの種のシートの第1
の例を示すもので、シートクッション41が矢印Aのよ
うに室内前後方向にスライドできるとともに、シートク
ッション41に対してシートバック42がリクライニン
グ機構43によって回動可能とされ、矢印Bのようにシ
ートバックの前倒しと後傾が行なえる。
【0003】図7の(b)は上記のようなシートが前後
に併設されているときのフルフラットモードを示すもの
で、それぞれのシートバック42を略水平状態まで後傾
させて全体として広くて平坦なクッションベッドを実現
しようとするものである。
に併設されているときのフルフラットモードを示すもの
で、それぞれのシートバック42を略水平状態まで後傾
させて全体として広くて平坦なクッションベッドを実現
しようとするものである。
【0004】このほか、後ろ向きの着座を可能とするた
めには、図8に示されるような第2のシートがある。こ
れは、シートのベース54にスイベル機構を備えて、垂
直軸Dまわりにシートクッション51およびシートバッ
ク52ごとシート全体を回転させるようになっている。
また第3の従来シートとして図9のものは、シートバッ
ク62が前後対称形状に形成され、図示しないリンク機
構により矢印Eのようにシートバック62をシートクッ
ション61の後端あるいは前端に位置切り替えできるよ
うになっている。
めには、図8に示されるような第2のシートがある。こ
れは、シートのベース54にスイベル機構を備えて、垂
直軸Dまわりにシートクッション51およびシートバッ
ク52ごとシート全体を回転させるようになっている。
また第3の従来シートとして図9のものは、シートバッ
ク62が前後対称形状に形成され、図示しないリンク機
構により矢印Eのようにシートバック62をシートクッ
ション61の後端あるいは前端に位置切り替えできるよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシートのうち第1のものはとくに乗用車などに多く
見られるが、シートクッション41は固定的に前後に傾
いているうえ、シートクッション41もシートバック4
2も例えば図7においてシートクッションのC−C断面
を示す(c)のようにサイドサポート部45を備えて、
乗員の身体を支持する面が3次曲面とされており、平坦
でない。そのため、フルフラットにしてクッションベッ
ドとして使用する場合、凸凹やサイドサポート部45の
張り出しなどで実際上フラットなベッドとはいい難い。
これは図8に示した第2のシートについても同様であ
る。
来のシートのうち第1のものはとくに乗用車などに多く
見られるが、シートクッション41は固定的に前後に傾
いているうえ、シートクッション41もシートバック4
2も例えば図7においてシートクッションのC−C断面
を示す(c)のようにサイドサポート部45を備えて、
乗員の身体を支持する面が3次曲面とされており、平坦
でない。そのため、フルフラットにしてクッションベッ
ドとして使用する場合、凸凹やサイドサポート部45の
張り出しなどで実際上フラットなベッドとはいい難い。
これは図8に示した第2のシートについても同様であ
る。
【0006】一方、図9の第3のシートではシートクッ
ション61が基本的に水平で凸凹もなく、またシートバ
ック62も平坦なものとすることができるから、第1、
第2のものに比較すればより平坦に近いクッションベッ
ドを得ることができる。しかし、通常の着座姿勢時にも
シートクッション61が水平であるために、乗員の腰が
前方へ滑ってしまい安定した姿勢を保持することが難し
いという問題がある。また第2のシート、および第3の
シートでは、スイベル機構やリンク機構など複雑な構造
物を必要とするという問題も有している。
ション61が基本的に水平で凸凹もなく、またシートバ
ック62も平坦なものとすることができるから、第1、
第2のものに比較すればより平坦に近いクッションベッ
ドを得ることができる。しかし、通常の着座姿勢時にも
シートクッション61が水平であるために、乗員の腰が
前方へ滑ってしまい安定した姿勢を保持することが難し
いという問題がある。また第2のシート、および第3の
シートでは、スイベル機構やリンク機構など複雑な構造
物を必要とするという問題も有している。
【0007】さらには、とくに図示しないが、ワンボッ
クスカーなどにおける第2列および第3列のシートを折
り畳むことによって荷室を広げようとする場合、これら
各シートの設置位置は固定となっているため、折り畳み
によってもいわゆるデッドスペースを生じてしまい十分
に有効な荷室拡大に至らないのが実情であった。したが
って本発明は、上記従来の問題点に鑑み、簡単な構成で
通常の着座状態において快適な姿勢が保持できるととも
に、フルフラットによって実質平坦なクッションベッド
が得られ、また必要に応じて十分に広い荷室を実現する
ことができる車両用多目的シートを提供することを目的
とする。
クスカーなどにおける第2列および第3列のシートを折
り畳むことによって荷室を広げようとする場合、これら
各シートの設置位置は固定となっているため、折り畳み
によってもいわゆるデッドスペースを生じてしまい十分
に有効な荷室拡大に至らないのが実情であった。したが
って本発明は、上記従来の問題点に鑑み、簡単な構成で
通常の着座状態において快適な姿勢が保持できるととも
に、フルフラットによって実質平坦なクッションベッド
が得られ、また必要に応じて十分に広い荷室を実現する
ことができる車両用多目的シートを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、車室
内に設けられシートクッションとシートバックを備える
シートにおいて、前記シートクッションとシートバック
がそれぞれリクライニングデバイスを介してベース体に
支持され、該ベース体が車室フロアに設けられたスライ
ドレールにそって移動および位置固定可能に構成されて
いるものとした。
内に設けられシートクッションとシートバックを備える
シートにおいて、前記シートクッションとシートバック
がそれぞれリクライニングデバイスを介してベース体に
支持され、該ベース体が車室フロアに設けられたスライ
ドレールにそって移動および位置固定可能に構成されて
いるものとした。
【0009】
【作用】シートクッションとシートバックがそれぞれリ
クライニングデバイスを介してベース体に支持されてい
るので、独立に回動調整することにより前向き着座姿
勢、後ろ向き着座姿勢、あるいはフラット状態などを容
易に実現することができる。さらにベース体がスライド
レールにそって移動可能とされているから、フルフラッ
トにしたとき間隙のない連続した平坦なクッションベッ
ドが得られるとともに、シートクッションとシートバッ
クを立ち上げた状態で車室端部に寄せることで広い荷室
スペースが実現される。
クライニングデバイスを介してベース体に支持されてい
るので、独立に回動調整することにより前向き着座姿
勢、後ろ向き着座姿勢、あるいはフラット状態などを容
易に実現することができる。さらにベース体がスライド
レールにそって移動可能とされているから、フルフラッ
トにしたとき間隙のない連続した平坦なクッションベッ
ドが得られるとともに、シートクッションとシートバッ
クを立ち上げた状態で車室端部に寄せることで広い荷室
スペースが実現される。
【0010】
【実施例】図1はワンボックスカーの第2列および第3
列シートに適用された本考案の実施例を示す。運転席お
よび助手席を含む第1列用には、先の図7に示したと同
様のシート3が設けられ、シートバックのリクライニン
グが可能とされるとともに、とくに運転席のシートクッ
ションは前後スライド可能とされている。第2列および
第3列のシート1および2は、それぞれベース体として
のボックス状のシートレッグ11、21とこのシートレ
ッグに取り付けられたシートクッション12、22およ
びシートバック13、23からなっている。各シート
1、2はスライドレール31にそって移動可能に取り付
けられる。
列シートに適用された本考案の実施例を示す。運転席お
よび助手席を含む第1列用には、先の図7に示したと同
様のシート3が設けられ、シートバックのリクライニン
グが可能とされるとともに、とくに運転席のシートクッ
ションは前後スライド可能とされている。第2列および
第3列のシート1および2は、それぞれベース体として
のボックス状のシートレッグ11、21とこのシートレ
ッグに取り付けられたシートクッション12、22およ
びシートバック13、23からなっている。各シート
1、2はスライドレール31にそって移動可能に取り付
けられる。
【0011】図2は第2列のシート1の詳細を示す側面
図であり、図3はその斜視図である。すなわち、シート
クッション12およびシートバック13はそれぞれが基
本的に平坦で互いに同一形状に形成されている。これら
のシートクッション12およびシートバック13はその
端部がリクライニングデバイス14、15を介してシー
トレッグ11の上部に支持され、リクライニングレバー
16、17により傾斜角度の調節および固定がなされ
る。リクライニングデバイス14と15は近接して配置
され、シートクッション12およびシートバック13を
それぞれ上下方向に立てたときにはシートクッション1
2とシートバック13は互いに重なった状態になるとと
もに、それぞれ水平としたときにはシートクッション1
2とシートバック13が連なってひとつの連続した平坦
面となる。
図であり、図3はその斜視図である。すなわち、シート
クッション12およびシートバック13はそれぞれが基
本的に平坦で互いに同一形状に形成されている。これら
のシートクッション12およびシートバック13はその
端部がリクライニングデバイス14、15を介してシー
トレッグ11の上部に支持され、リクライニングレバー
16、17により傾斜角度の調節および固定がなされ
る。リクライニングデバイス14と15は近接して配置
され、シートクッション12およびシートバック13を
それぞれ上下方向に立てたときにはシートクッション1
2とシートバック13は互いに重なった状態になるとと
もに、それぞれ水平としたときにはシートクッション1
2とシートバック13が連なってひとつの連続した平坦
面となる。
【0012】車室フロア30にはロアスライドレール3
1aが前後方向に延びて設けられ、ブラケット32を介
して図示省略したボルトナットによりフロア30に固定
されている。このロアスライドレール31a上を移動可
能にアッパスライドレール31bが設けられ、アッパス
ライドレールに取り付けられたスライドロック機構33
によりロアスライドレール31a上の任意の位置にロッ
クされるようになっている。アッパスライドレール31
b上に上記シートレッグ11が固定されている。そして
ボックス状のシートレッグの側壁には、前側からおよび
後ろ側から操作可能に、スライドロック機構33に連結
されたスライドロック解除レバー35、36が設けら
れ、そのいずれかの操作によりロック解除およびロック
が行なわれるようになっている。第3列のシート2も上
記と同じ構造を有している。
1aが前後方向に延びて設けられ、ブラケット32を介
して図示省略したボルトナットによりフロア30に固定
されている。このロアスライドレール31a上を移動可
能にアッパスライドレール31bが設けられ、アッパス
ライドレールに取り付けられたスライドロック機構33
によりロアスライドレール31a上の任意の位置にロッ
クされるようになっている。アッパスライドレール31
b上に上記シートレッグ11が固定されている。そして
ボックス状のシートレッグの側壁には、前側からおよび
後ろ側から操作可能に、スライドロック機構33に連結
されたスライドロック解除レバー35、36が設けら
れ、そのいずれかの操作によりロック解除およびロック
が行なわれるようになっている。第3列のシート2も上
記と同じ構造を有している。
【0013】次に上記のように構成された本実施例のシ
ートの使用例について説明する。まず通常の前向き着座
姿勢においては、図2に示されるように、シートクッシ
ョン12を前方へ倒し、水平に近くその先端(すなわち
前端)側が若干高くされた状態とし、シートバック13
は立ち上げて若干後傾した状態とする。これにより第1
列の運転席のシートと同様の前向きシートが得られ、図
1に示された状態もこれに該当する。シートクッション
12の前上がりにより乗員のホールドがよく、乗員の腰
が前方へ滑るようなこともない。
ートの使用例について説明する。まず通常の前向き着座
姿勢においては、図2に示されるように、シートクッシ
ョン12を前方へ倒し、水平に近くその先端(すなわち
前端)側が若干高くされた状態とし、シートバック13
は立ち上げて若干後傾した状態とする。これにより第1
列の運転席のシートと同様の前向きシートが得られ、図
1に示された状態もこれに該当する。シートクッション
12の前上がりにより乗員のホールドがよく、乗員の腰
が前方へ滑るようなこともない。
【0014】次に図4は第2列のシートを後ろ向きとし
た例を示す。これは、まずリクライニングレバー17
(図2参照)を操作してリクライニングデバイス15に
よりシートバック13を後方へ倒し、水平に近くその先
端(すなわち後端)側が若干高くされた状態とする。そ
してリクライニングレバー16(図2参照)を操作して
リクライニングデバイス14によりシートクッション1
2を立ち上げて若干前傾した状態とする。これにより図
4の(a)のように第3列のシート2と対称的な後ろ向
きシートが得られる。そしてさらに(b)のように、第
3列のシート2のシートバック23をリクライニングデ
バイスにより後方へ倒し水平状態にするなどのバリエー
ションが得られる。なお、ここではシートバック23を
水平としたが、逆に図4の(a)の状態から第2列のシ
ート1のシートクッション12を前方へ倒して水平にす
ることもできる。
た例を示す。これは、まずリクライニングレバー17
(図2参照)を操作してリクライニングデバイス15に
よりシートバック13を後方へ倒し、水平に近くその先
端(すなわち後端)側が若干高くされた状態とする。そ
してリクライニングレバー16(図2参照)を操作して
リクライニングデバイス14によりシートクッション1
2を立ち上げて若干前傾した状態とする。これにより図
4の(a)のように第3列のシート2と対称的な後ろ向
きシートが得られる。そしてさらに(b)のように、第
3列のシート2のシートバック23をリクライニングデ
バイスにより後方へ倒し水平状態にするなどのバリエー
ションが得られる。なお、ここではシートバック23を
水平としたが、逆に図4の(a)の状態から第2列のシ
ート1のシートクッション12を前方へ倒して水平にす
ることもできる。
【0015】図5は第2列および第3列のシートをフル
フラットにした例である。この場合には、シート1、2
のシートクッション12、22およびシートバック1
3、23のすべてをリクライニングデバイスにより水平
とする。そして、いずれかのシート、例えばシート1の
スライドロック解除レバー35または36を操作して、
ロアスライドレール31aとアッパスライドレール31
bのロックを解除し、シートレッグ11をスライドレー
ル31にそって移動させて、上記水平とされたシートバ
ック13の後端とシートクッション22の前端とを当接
させたあとスライドロック解除レバーを戻して位置固定
する。シートクッションおよびシートバックのそれぞれ
両面が基本的に平坦に形成されているから、これによ
り、全体が凸凹のない平滑で、しかも間隙のない連続し
たクッションベッドが得られる。
フラットにした例である。この場合には、シート1、2
のシートクッション12、22およびシートバック1
3、23のすべてをリクライニングデバイスにより水平
とする。そして、いずれかのシート、例えばシート1の
スライドロック解除レバー35または36を操作して、
ロアスライドレール31aとアッパスライドレール31
bのロックを解除し、シートレッグ11をスライドレー
ル31にそって移動させて、上記水平とされたシートバ
ック13の後端とシートクッション22の前端とを当接
させたあとスライドロック解除レバーを戻して位置固定
する。シートクッションおよびシートバックのそれぞれ
両面が基本的に平坦に形成されているから、これによ
り、全体が凸凹のない平滑で、しかも間隙のない連続し
たクッションベッドが得られる。
【0016】図6は荷室スペースを拡大させた利用形態
を示すものである。ここでは、シート1および2におい
てそれぞれのシートクッションとシートバックを平行に
立ち上げたうえ、シート1の前述したロアスライドレー
ル31aとアッパスライドレール31bのロックを解除
して、シートレッグ11をスライドレール31にそって
移動させ、シート1が第1列のシート3の近傍に位置す
るまでシート1および2の双方を車室前端部に移動させ
る。そしてこの位置で各シートのスライドロック機構に
よりそれぞれロックする。シートが小さく畳まれたうえ
室内の端部に寄せられるからこれにより従来にない拡大
された荷室スペースが実現する。なおこの際とくにシー
ト1のシートクッション12とシートバック13は第1
列シート3のシートバック3aの傾斜に対応して若干後
傾して立ち上げると、極限までシート1および2を詰め
ることができる。
を示すものである。ここでは、シート1および2におい
てそれぞれのシートクッションとシートバックを平行に
立ち上げたうえ、シート1の前述したロアスライドレー
ル31aとアッパスライドレール31bのロックを解除
して、シートレッグ11をスライドレール31にそって
移動させ、シート1が第1列のシート3の近傍に位置す
るまでシート1および2の双方を車室前端部に移動させ
る。そしてこの位置で各シートのスライドロック機構に
よりそれぞれロックする。シートが小さく畳まれたうえ
室内の端部に寄せられるからこれにより従来にない拡大
された荷室スペースが実現する。なおこの際とくにシー
ト1のシートクッション12とシートバック13は第1
列シート3のシートバック3aの傾斜に対応して若干後
傾して立ち上げると、極限までシート1および2を詰め
ることができる。
【0017】この実施例は以上のように構成され、シー
トクッションとシートバックがそれぞれ基本的に平坦で
かつリクライニングデバイスにより独立に回動調整可能
とされているので、構成が簡単ながら前向き着座姿勢、
後ろ向き着座姿勢、あるいはフラット状態などを容易に
実現することができる。さらにシートがスライドレール
にそって移動可能とされているから、フルフラットにし
たとき間隙のない連続した平坦なクッションベッドが得
られる。そして同じくシートがスライドレールにそって
移動可能とされていることにより、シートを車室端部に
寄せることで広い荷室スペースが実現される。とくに複
数シートがある場合にも各シートを車室端部に詰めるこ
とができるから荷室の拡大効果は極めて大きい。
トクッションとシートバックがそれぞれ基本的に平坦で
かつリクライニングデバイスにより独立に回動調整可能
とされているので、構成が簡単ながら前向き着座姿勢、
後ろ向き着座姿勢、あるいはフラット状態などを容易に
実現することができる。さらにシートがスライドレール
にそって移動可能とされているから、フルフラットにし
たとき間隙のない連続した平坦なクッションベッドが得
られる。そして同じくシートがスライドレールにそって
移動可能とされていることにより、シートを車室端部に
寄せることで広い荷室スペースが実現される。とくに複
数シートがある場合にも各シートを車室端部に詰めるこ
とができるから荷室の拡大効果は極めて大きい。
【0018】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は シートクッシ
ョンとシートバックがそれぞれリクライニングデバイス
を介してベース体に支持され、さらにベース体がスライ
ドレールにそって移動可能とされているので、シートク
ッションとシートバックを独立に回動調整することによ
り前向き着座姿勢、後ろ向き着座姿勢、あるいはフラッ
ト状態などを複雑な機構を用いることなく容易に実現す
ることができる。またフルフラットにしたとき間隙のな
い連続した平坦なクッションベッドが得られるととも
に、シートクッションとシートバックを立ち上げた状態
で車室端部に寄せることで広い荷室スペースが実現され
るという効果を有する。
ョンとシートバックがそれぞれリクライニングデバイス
を介してベース体に支持され、さらにベース体がスライ
ドレールにそって移動可能とされているので、シートク
ッションとシートバックを独立に回動調整することによ
り前向き着座姿勢、後ろ向き着座姿勢、あるいはフラッ
ト状態などを複雑な機構を用いることなく容易に実現す
ることができる。またフルフラットにしたとき間隙のな
い連続した平坦なクッションベッドが得られるととも
に、シートクッションとシートバックを立ち上げた状態
で車室端部に寄せることで広い荷室スペースが実現され
るという効果を有する。
【図1】本考案をワンボックスカーに適用した実施例を
示す図である。
示す図である。
【図2】実施例シートの詳細を示す側面図である。
【図3】実施例シートの斜視図である。
【図4】実施例シートの使用例を示す図である。
【図5】実施例シートの他の使用例を示す図である。
【図6】実施例シートの他の使用例を示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
【図8】他の従来例を示す図である。
【図9】他の従来例を示す図である。
1、2、3 シート 11、21 シートレッグ 12、22 シートクッション 13、23 シートバック 14、15 リクライニングデバイス 16、17 リクライニングレバー 30 フロア 31 スライドレール 31a ロアスライドレール 31b アッパスライドレール 32 ブラケット 33 スライドロック機構 35、36 スライドロック解除レバー 41、51、61 シートクッション 42、52、62 シートバック
Claims (3)
- 【請求項1】 車室内に設けられシートクッションとシ
ートバックを備えるシートにおいて、前記シートクッシ
ョンとシートバックがそれぞれリクライニングデバイス
を介してベース体に支持されていることを特徴とする車
両用多目的シート。 - 【請求項2】 前記ベース体は車室フロアに設けられた
スライドレールにそって移動および位置固定可能に構成
され、前記スライドレールは、車室フロアに固定された
ロアスライドレールと、該ロアスライドレール上を移動
可能のアッパスライドレールと、前記ロアスライドレー
ルとアッパスライドレール間をロック可能のスライドロ
ック機構からなり、前記ベース体が前記アッパスライド
レールに固定されているものであることを特徴とする請
求項1記載の車両用多目的シート。 - 【請求項3】 前記スライドロック機構は前記ベース体
に設けられ、スライドロック機構に連結されたロック解
除レバーがベース体の前方および後方に向けて設けられ
ていることを特徴とする請求項2記載の車両用多目的シ
ート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34488593A JPH07172223A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 車両用多目的シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34488593A JPH07172223A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 車両用多目的シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07172223A true JPH07172223A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18372755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34488593A Pending JPH07172223A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 車両用多目的シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07172223A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0841210A2 (en) | 1996-11-12 | 1998-05-13 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Seat system for vehicle |
EP1074427A3 (en) * | 1999-08-04 | 2003-03-19 | Hoon Y. Kim | A vehicle seat for reversible occupant travel |
EP1544027A3 (en) * | 2003-12-18 | 2007-05-23 | Mazda Motor Corporation | Vehicle seat |
WO2009048110A1 (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-16 | Ts Tech Co., Ltd. | 車両用シート |
EP2289732B1 (en) * | 2003-10-31 | 2016-04-13 | Johnson Controls Technology Company | Method for stowing second and third row seats to a load floor position |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP34488593A patent/JPH07172223A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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