JPH069735B2 - スパツタリング用タ−ゲツトの製造方法 - Google Patents
スパツタリング用タ−ゲツトの製造方法Info
- Publication number
- JPH069735B2 JPH069735B2 JP17494486A JP17494486A JPH069735B2 JP H069735 B2 JPH069735 B2 JP H069735B2 JP 17494486 A JP17494486 A JP 17494486A JP 17494486 A JP17494486 A JP 17494486A JP H069735 B2 JPH069735 B2 JP H069735B2
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- Japan
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- target
- bonding
- backing plate
- sputtering
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スパッタリング用ターゲットの製造方法に関
する。
する。
(従来の技術) 従来、スパッタリング用ターゲットを製造するには、第
2図に示す如くターゲット材料1とバッキングプレート
2とをメタルボンディング材3にて接合している。
2図に示す如くターゲット材料1とバッキングプレート
2とをメタルボンディング材3にて接合している。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、ターゲット材料1は、メタルボンディング材
3からの拡散による汚染を防ぐ為、バリアー層が必要で
あり、またそのバリアー層は濡れ性が良くなくては接合
が不十分となる。また、バッキングプレート2もステン
レス鋼の場合は、濡れ性を改善する層が必要となる。
3からの拡散による汚染を防ぐ為、バリアー層が必要で
あり、またそのバリアー層は濡れ性が良くなくては接合
が不十分となる。また、バッキングプレート2もステン
レス鋼の場合は、濡れ性を改善する層が必要となる。
従来、ターゲット材料1のバリアー層及びバッキングプ
レート2の濡れ性改善層をCu層となしていたが、メタ
ルボンディング材3がInの場合は良いが、Pb−Sn
(半田)を使用した場合は、拡散によりCu層がくわれ
てしまう。
レート2の濡れ性改善層をCu層となしていたが、メタ
ルボンディング材3がInの場合は良いが、Pb−Sn
(半田)を使用した場合は、拡散によりCu層がくわれ
てしまう。
また前記バリアー層及び濡れ性改善層をNi層とする
と、メタルボンディング材3がPb−Sn(半田)の場
合は良いが、Inを使用した場合は、Ni層にInが濡
れにくい為、良好な接合ができない。
と、メタルボンディング材3がPb−Sn(半田)の場
合は良いが、Inを使用した場合は、Ni層にInが濡
れにくい為、良好な接合ができない。
従って、ターゲット材料1のバリアー層及びバッキング
プレート2の濡れ性改善層を、Pb−Sn(半田)、I
nに共有の単一層では形成出来ない為、Ni(バリアー
層)+Cu(濡れ性改善層)の二層等の多層構造にしな
ければならないという問題点がある。
プレート2の濡れ性改善層を、Pb−Sn(半田)、I
nに共有の単一層では形成出来ない為、Ni(バリアー
層)+Cu(濡れ性改善層)の二層等の多層構造にしな
ければならないという問題点がある。
そこで本発明は、ターゲット材料のバリアー層及びバッ
キングプレートの濡れ性改善層を一層コーティングする
だけでターゲットを作ろうとするものである。
キングプレートの濡れ性改善層を一層コーティングする
だけでターゲットを作ろうとするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本発明の技術的手段は、タ
ーゲット材料の接合面及びバッキングプレートの接合面
に、Cuを基合金としてこれにCr、Co、Ni、Fe
の少なくとも一種を添加して成る合金を、夫々コーティ
ングし、然る後ターゲット材料とバッキングプレートの
コーティングした接合面をボンディング材にて接合し
て、ターゲットを作るものである。
ーゲット材料の接合面及びバッキングプレートの接合面
に、Cuを基合金としてこれにCr、Co、Ni、Fe
の少なくとも一種を添加して成る合金を、夫々コーティ
ングし、然る後ターゲット材料とバッキングプレートの
コーティングした接合面をボンディング材にて接合し
て、ターゲットを作るものである。
ターゲット材料及びバッキングプレートの接合面にコー
ティングする合金を、Cu基合金としてこれにCr、C
o、Ni、Feの少なくとも一種を添加して成る合金と
した理由は、Pb−Sn(半田)、Inのいずれのボン
ディング材に対しても濡れ性が良く、ボンディング材の
拡散を防止できて、くわれることがないからである。
ティングする合金を、Cu基合金としてこれにCr、C
o、Ni、Feの少なくとも一種を添加して成る合金と
した理由は、Pb−Sn(半田)、Inのいずれのボン
ディング材に対しても濡れ性が良く、ボンディング材の
拡散を防止できて、くわれることがないからである。
(作用) このようにCuを基合金としてこれにCr、Co、N
i、Feの少なくとも一種を添加して成る合金を、ター
ゲット材料及びバッキングプレートの接合面にコーティ
ングした上で、両者をボンディング材にて接合すると、
前記合金層がボンディング材の拡散を防止するので、タ
ーゲット材料の汚染が防止され、また前記合金層はボン
ディング材との濡れ性が良好であるので、ターゲット材
料及びバッキングプレートの接合が良好に行われる。
i、Feの少なくとも一種を添加して成る合金を、ター
ゲット材料及びバッキングプレートの接合面にコーティ
ングした上で、両者をボンディング材にて接合すると、
前記合金層がボンディング材の拡散を防止するので、タ
ーゲット材料の汚染が防止され、また前記合金層はボン
ディング材との濡れ性が良好であるので、ターゲット材
料及びバッキングプレートの接合が良好に行われる。
(実施例) 本発明のスパッタリング用ターゲットの製造方法の一実
施例を図によって説明すると、第1図aに示す如く直径
130mm、厚さ1.6mmのPtより成るターゲット材料1の接
合面に、下記の表の左欄に示す成分組成、厚さの合金4
をスパッタリングによりコーティングし、また第1図b
に示す如く直径168mm、厚さ10mmのステンレス鋼より成
るバッキングプレート2の接合面に、前記と同じ成分組
成及び厚さの合金4をスパッタリングによりコーティン
グし、然る後第1図cにしめす如くターゲット材料1と
バッキングプレート2に合金4をコーティングした接合
面を、Pb−Sn(半田)及びInより成るボンディン
グ材3にて接合して、スパタリング用ターゲット5を製
造した。
施例を図によって説明すると、第1図aに示す如く直径
130mm、厚さ1.6mmのPtより成るターゲット材料1の接
合面に、下記の表の左欄に示す成分組成、厚さの合金4
をスパッタリングによりコーティングし、また第1図b
に示す如く直径168mm、厚さ10mmのステンレス鋼より成
るバッキングプレート2の接合面に、前記と同じ成分組
成及び厚さの合金4をスパッタリングによりコーティン
グし、然る後第1図cにしめす如くターゲット材料1と
バッキングプレート2に合金4をコーティングした接合
面を、Pb−Sn(半田)及びInより成るボンディン
グ材3にて接合して、スパタリング用ターゲット5を製
造した。
こうして製造したこのスパッタリング用ターゲット5と
従来例のスパッタリング用ターゲットにおけるターゲッ
ト材料1とバッキングプレート2との接合部の内部組織
を検査し、接合面積を線透過試験にて測定した処、下記
の表の右欄に示すような結果を得た。
従来例のスパッタリング用ターゲットにおけるターゲッ
ト材料1とバッキングプレート2との接合部の内部組織
を検査し、接合面積を線透過試験にて測定した処、下記
の表の右欄に示すような結果を得た。
上記の表で明らかなように実施例1〜7のスパッタリン
グ用ターゲットは、ターゲット材料1及びバッキングプ
レート2のコーティング層にボンディング材3の拡散が
無く、濡れが良好であるので、ターゲット材料1とバッ
キングプレート2との接合が良好に行われ、接合面積も
十分大きいものであった。然るに従来例1のスパッタリ
ング用ターゲットはコーティング層に対するボンディン
グ材3の濡れは良いが、拡散があって、コーティング層
がくわれてしまい、ターゲット材料への汚染があり、従
来例2のスパッタリング用ターゲットはコーティング層
に対応するボンディング3の拡散は無いが、濡れが悪
く、接合不可能であった。
グ用ターゲットは、ターゲット材料1及びバッキングプ
レート2のコーティング層にボンディング材3の拡散が
無く、濡れが良好であるので、ターゲット材料1とバッ
キングプレート2との接合が良好に行われ、接合面積も
十分大きいものであった。然るに従来例1のスパッタリ
ング用ターゲットはコーティング層に対するボンディン
グ材3の濡れは良いが、拡散があって、コーティング層
がくわれてしまい、ターゲット材料への汚染があり、従
来例2のスパッタリング用ターゲットはコーティング層
に対応するボンディング3の拡散は無いが、濡れが悪
く、接合不可能であった。
(発明の効果) 以上の説明で判るように本発明によるスパッタリング用
ターゲットの製造方法によれば、ターゲット材やバッキ
ングプレートの接合面にコーティングした合金層はボン
ディング材による拡散が無くボンディング材との濡れが
良好であるので、ターゲット材料はボンディング材によ
り汚染されることなく、バッキングプレートと良好に接
合されて、面積の十分大きいスパッタリング用ターゲッ
トが得られるという効果がある。
ターゲットの製造方法によれば、ターゲット材やバッキ
ングプレートの接合面にコーティングした合金層はボン
ディング材による拡散が無くボンディング材との濡れが
良好であるので、ターゲット材料はボンディング材によ
り汚染されることなく、バッキングプレートと良好に接
合されて、面積の十分大きいスパッタリング用ターゲッ
トが得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図a、b、cは本発明のスパッタリング用ターゲッ
トの製造方法の工程を示す図、第2図は従来の一般的な
スパッタリング用ターゲットの製造方法を示す図であ
る。
トの製造方法の工程を示す図、第2図は従来の一般的な
スパッタリング用ターゲットの製造方法を示す図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】ターゲット材料の接合面及びバッキングプ
レートの接合面に、Cuを基合金としてこれにCr、C
o、Ni、Feの少なくとも一種を添加して成る合金
を、夫々コーティングし、然る後ターゲット材料とバッ
キングプレートのコーティングした接合面をボンディン
グ材にて接合するスパッタリング用ターゲットの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17494486A JPH069735B2 (ja) | 1986-07-25 | 1986-07-25 | スパツタリング用タ−ゲツトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17494486A JPH069735B2 (ja) | 1986-07-25 | 1986-07-25 | スパツタリング用タ−ゲツトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6333174A JPS6333174A (ja) | 1988-02-12 |
JPH069735B2 true JPH069735B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=15987460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17494486A Expired - Lifetime JPH069735B2 (ja) | 1986-07-25 | 1986-07-25 | スパツタリング用タ−ゲツトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069735B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6113761A (en) | 1999-06-02 | 2000-09-05 | Johnson Matthey Electronics, Inc. | Copper sputtering target assembly and method of making same |
US6858102B1 (en) | 2000-11-15 | 2005-02-22 | Honeywell International Inc. | Copper-containing sputtering targets, and methods of forming copper-containing sputtering targets |
US6774339B1 (en) * | 1999-11-09 | 2004-08-10 | Tosoh Smd, Inc. | Hermetic sealing of target/backing plate assemblies using electron beam melted indium or tin |
JP2003529206A (ja) | 1999-11-24 | 2003-09-30 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 物理蒸着ターゲット、導電性集積回路金属合金相互接続配線、電気めっきアノード、集積回路における導電性相互接続配線として用いるための金属合金 |
JPWO2012066764A1 (ja) * | 2010-11-17 | 2014-05-12 | 株式会社アルバック | バッキングプレート、ターゲットアセンブリ及びスパッタリング用ターゲット |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0677805B2 (ja) * | 1986-07-10 | 1994-10-05 | 株式会社神戸製鋼所 | スパツタリング用タ−ゲツトのボンデイング方法 |
-
1986
- 1986-07-25 JP JP17494486A patent/JPH069735B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6333174A (ja) | 1988-02-12 |
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