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JPH0685656A - Ttl入力信号レベルを変換するためのcmosレシーバ回路 - Google Patents

Ttl入力信号レベルを変換するためのcmosレシーバ回路

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Publication number
JPH0685656A
JPH0685656A JP5005510A JP551093A JPH0685656A JP H0685656 A JPH0685656 A JP H0685656A JP 5005510 A JP5005510 A JP 5005510A JP 551093 A JP551093 A JP 551093A JP H0685656 A JPH0685656 A JP H0685656A
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Japan
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nfet
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common node
receiver circuit
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Application number
JP5005510A
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Carl Cederbaum
カルル・セーデルバウム
Philippe Girard
フィリップ・ジラール
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International Business Machines Corp
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International Business Machines Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
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    • H03K19/0185Coupling arrangements; Interface arrangements using field effect transistors only
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03K5/151Arrangements in which pulses are delivered at different times at several outputs, i.e. pulse distributors with two complementary outputs

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  • Logic Circuits (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】レシーバ回路の入力段を流れるDC電流を著し
く減少させ、さらに入力信号と出力信号の間の遅延の変
動を減少させた低電力TTL/CMOSレシーバ回路を
提供することである。 【構成】 本発明のレシーバ回路は、2つの相補形FE
T回路(P1,N1)及びその間に設けられたNFET
(N2)からなる第1の入力段(16)を含む。さらに
第2段(18)第3段(19)及び抵抗接続されたPF
ET(P6)によって負荷される直接に接続された2つ
の能動相補形FETデバイス(P5,P6)からなる、
第4段(21)の回路を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCMOS論理回路に関
し、より詳しくは低電力TTL/CMOSレシーバ回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】TTL構成要素は標準の電子ボードで広
く使用されているが、複雑な論理/メモリ機能を半導体
チップで実施するためにCMOS技術が選ばれることが
ますます多くなっている。主な問題点は、TTL回路に
おける高電圧レベルと低電圧レベルがCMOS回路のも
のとは異なることである。たとえば、典型的なTTL回
路はそれぞれ約2.2ボルト及び0.8ボルトの標準の
高電圧と低電圧で動作するが、典型的なCMOS回路
は、それぞれ約5ボルト及び0ボルトの高電圧と低電圧
で動作する。その結果、TTL回路の出力をCMOS回
路の入力に結合するために、一般に変換回路を使って論
理レベルを変化させている。TTLレベルからCMOS
レベルへの変換は、通常はCMOSオンチップ・レシー
バを用いて実現されている。このCMOSレシーバ回路
は、入力TTL信号が高レベルのとき、高DC電流が入
力ブランチ中を流れるという欠陥がある。このことにつ
いては、図1に示す従来型のTTL/CMOSレシーバ
回路10に関して説明する。
【0003】図1から明らかなように、第1段はインバ
ータIOからなり、これは入力端子11で受け取った論
理入力信号V^inを増幅する。増幅された信号は、ラ
ッチ12中でラッチされる。ラッチ12は、直列に接続
された2つのインバータI1とI2から構成され、これ
らのインバータの入力と出力がそれぞれ標準通り相互接
続されている。ノードA及びBで補信号位相が生成さ
れ、強制的にフルスイング・レベルにされる。最後に、
緩衝された真出力信号V^outと補出力信号バーV^out
が、それぞれ反転バッファI3及びI4を介して出力端
子13及び14に伝えられる。上記のインバータ及びバ
ッファはすべて、図1に示すように従来通り1対の相補
形FETデバイスから構成される。それらはすべて、第
1の供給電圧VH、通常はVH=5ボルトと第2の供給
電圧、通常はアース(GND)の間でバイアスされてい
る。
【0004】この従来の解決策の主な欠点が現れるの
は、入力信号V^inがTTL高レベル、すなわち約2.
2ボルトであって、インバータIOのPFET P^O
を完全にオフにするほど高くなく、NFET N^Oは
飽和されるときである。この場合、ゲート・ソース電圧
Vgs(P^O)は約2.8Vである。その結果、静止
状態で数mAのDC電流が発生し、それがこの2つのF
ETデバイス中を流れる。
【0005】さらに、図1の従来の回路は、入力信号と
出力信号の間で大きな遅延の変動または分散を示し、そ
の結果、入力信号の立上りと立下りのどちらの場合にも
出力信号の2つの位相間の信号対称性が悪くなることが
認識されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主目的は、静
止状態でほとんどDC電流を消費しない、低電力TTL
/CMOSレシーバ回路を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、入力信号と出力信号
の間での遅延の変動が最小の、低電力TTL/CMOS
レシーバ回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本明細書で開示するTT
L/CMOSレシーバ回路は、フィードバック・ループ
を使用して、入力信号が高レベルのときにレシーバ回路
の入力段を流れるDC電流を減少させる。さらに、交流
消費量も改善するが、その程度はそれほどではない。最
後に、入力信号と出力信号の間の遅延の変動を減少さ
せ、したがって、出力信号の真位相と補位相の間の対称
性を改善する。
【0009】この新規なTTL/CMOSレシーバ回路
は、第1の供給電圧と第2の供給電圧の間でバイアスさ
れる。このレシーバ回路はまず、2つの相補形FET回
路から形成され、その間に中間NFETが結合され、そ
れによって第1及び第2の共通ノードを定義する、標準
のインバータからなる第1の入力段を含む。第2段は、
直列に接続されたNFETとPFETから形成され、そ
の間に第3の共通出力ノードが結合され、そのNFET
とPFETのゲート電極がそれぞれ第1及び第2の共通
ノードの電位によって駆動される。上記第3の共通ノー
ドは、プルダウンNFETと直列に取り付けられたプル
アップPFETのゲート電極に接続され、したがってこ
のNFETとPFETの間に第4の共通ノードを定義
し、この第4の共通ノードは、第1のフィードバック・
ループ接続によって入力段中の上記中間NFETのゲー
ト電極に接続されている。上記プルダウンNFETのゲ
ートは、第1段の上記インバータの共通ゲートに接続さ
れている。フィードバックPFETデバイスは、上記第
3の共通ノードと上記第1の供給電源の間に接続され、
そのゲート電極は上記第4の共通ノードに接続されてい
る。このプルアップPFET、プルダウンNFET、フ
ィードバックPFETデバイスが第3段を構成する。
【0010】このレシーバ回路はさらに、直接に接続さ
れた2つの能動相補形FETデバイスからなり、その間
に結合された第5の共通ノードを定義する、プルアップ
回路を含んでいる。能動NFETは、抵抗接続されたP
FETによって負荷される。そのゲート電極は、第2の
フィードバック・ループを介して上記第3の共通ノード
に接続されている。一方、能動PFETデバイスは、そ
のドレイン領域が上記第1の共通ノードに接続されてい
る。この3個のFETデバイスが、TTL/CMOSレ
シーバ回路の第4段を構成する。入力端子で受け取った
入力信号は、上記の能動PFETのゲート電極と、第1
段の上記インバータの共通ゲート電極とに印加される。
【0011】最後に、反転バッファを、標準通り上記第
3の共通ノード及び第4の共通ノードに接続して、それ
ぞれの出力端子で緩衝された補出力信号と真出力信号を
伝えるようにすることが好ましい。
【0012】本発明の特徴であると考えられる新規な諸
特徴は、頭記の特許請求の範囲に記載されている。しか
し、本発明自体ならびにその他の目的及び利点は、下記
の例として示した好ましい実施例の詳しい記載を添付の
図面と併せ参照すれば最もよく理解できよう。
【0013】
【実施例】図2に本発明の新規なTTL/CMOSレシ
ーバ回路15の概略図を示す。このレシーバ回路は、第
1の供給電圧VHと第2の供給電圧GNDの間でバイア
スされている。入力段16は、3個のFETデバイスP
1、N1、N2からなる。FETデバイスP1とN1は
インバータを形成し、その間に上記NFET N2が結
合され、それによって2つの共通ノードCとDを定義し
ている。入力端子17で受け取った入力信号Vinが、
上記インバータの共通ゲート電極に印加される。第2段
18は、直列に接続された2個のFETデバイスP2と
N4からなり、その間に共通ノードEが結合されてい
る。FETデバイスN4とP2のゲート電極は、それぞ
れ上記ノードC及びDに接続されている。第3段19
は、FETデバイスP3、P4、N5からなる。プルア
ップFETデバイスP3とプルダウンFETデバイスN
5が直列に接続され、その間に共通ノードFが結合され
ている。ノードFの電位が第1のフィードバック・ルー
プ接続20を介してNFETN2を制御し、NFET
N5のゲート電極は入力端子17に接続されている。フ
ィードバックPFET P4がノードEとVHの間に接
続され、そのゲート電極がノードFに結合されている。
レシーバ回路15はさらに、プルアップ回路21を含ん
でいる。このプルアップ回路21はレシーバ回路の第4
段を形成し、直列と接続されたFETデバイスP5、P
6、N6からなる。NFET N6は抵抗装着されたP
FET P6によって負荷され、そのゲート電極が第2
のフィードバック・ループ接続22を介してノードEの
電位によって駆動される。FETデバイスN6とP5の
間の共通ノードはGである。
【0014】ノードFとEで発生した信号が、2個の従
来型CMOSインバータI6とI5を駆動し、これらの
インバータはそれぞれ出力端子23と24で出力信号の
緩衝された真位相Voutと補位相バーVoutを伝え
る。静止状態のとき、図2に示した新規なTTL/CM
OSレシーバ回路の動作は次のようになる。
【0015】入力信号Vinが低のとき、NFET N
1とN5はカットオフされるが、PFET P1とP5
は完全にオンになる。NFET N5がカットオフされ
るため、ノードFの電位は高であり、それによってNF
ET N2がフィードバック・ループ20を介してオン
になり、NFET N4を導通させる。その結果、ノー
ドEの電位は低になる。ノードEの低電位によって、フ
ィードバック・ループ22を介してNFET N6がカ
ットオフされる。したがって、ノードCの電位は、ノー
ドDの電位と等しく、すなわちVH(PFET P1が
オン)からNFET N2中へのVT降下を引いた差に
等しいので、高となる。PFET P5が導通している
ので、ノードGの電位はノードCの電位に等しい。ノー
ドDの電位によってPFET P2はカットオフされ、
NFET N4はノードEをGNDにクランプする。こ
れは、NFET N6がオフになり、PFET P3が
オンになり、上記のようにノードFの電位が高になるこ
とを示唆している。
【0016】入力信号Vinが高のときは、NFET
N1とN5がオンになる。したがってノードCとFはG
NDに結合される。これは、PFET P4がオンにな
り、ノードEを高レベルVHに保持することを示唆して
いる。NFET N6がフィードバック・ループ22を
介してオンになり、NFET N2がフィードバック・
ループ20を介してオフになる。したがって、入力段1
6のインバータはそのノードCとDが遮断される。ノー
ドDはPFET P1を介してVHに保持される。PF
ET P1は、入力信号Vinがそれを完全にオフにす
るほど高くないため、導通している。第4段21では、
各FETデバイスが導通しているが、PFET P5は
VinからノードGの電位を引いた差に等しい低Vgs
しかもたず、したがって入力段16中のDC電流を制限
する。
【0017】図2の回路15の動的動作は、図3及び図
4に示す波形を参照すればよりよく理解できよう。図3
及び図4は、それぞれ入力信号Vinの立上り及び立下
りの際の様々な内部ノード/端子における電位/信号を
示したものである。
【0018】図3に移ると、入力信号の立上りが発生し
たとき、NFET N2がオンになって、(NFET
N2)を介してノードCとDを放電させる。PFET
P3がオンであるため、ノードFの電位はゆっくりと低
下する。ノードCとDの電位が十分に低くなったとき、
ノードEの電位が上昇して、NFET N6をオンにす
る。ノードGの信号は、PFET P5とNFET N
1を介してゆっくり下降し始めていたが、このときPF
ET P6とNFET N6を介して約3.5ボルトに
保持される。入力信号が高のときは、その結果PFET
P5のVgs電圧が低となり、それによって上記のよ
うに第1段のNFET N1中のDC電流が減少する。
ノードEの電位がVH−VT(P3)に達したとき、第
3段のPFET P3がオフになり、それによってNF
ET N5を介するノードFの電位の下降を加速し、入
力段のNFET N2をカットオフする。その結果、ノ
ードDの電位は下降を停止し、PFET P1を介して
VHに戻る。したがって、立上りの終わりに、FETデ
バイスP2とN4はオフになり、PFET P4はオン
であり、それによってノードEのレベルが高になる。立
上りの終わりに、ノードCとFの電位は低であり、ノー
ドDとEの電位は高である。PFET P5はVH−
1.5VとGNDにあるノードCとの間でバイアスさ
れ、その結果、Vgs(P5)=1.3Vとなることに
留意されたい。これは、上記のVgs(P^O)=2.
8Vと比較される。
【0019】次に、図4に照らして入力信号の立上りの
効果を考える。それが発生したとき、まずNFETデバ
イスN1とN5がオフになり、その間PFET P5は
ゆっくりとオンになって、ノードCの電位の上昇を助け
る。ノードCの電位が十分に高くなると、PFET P
4はノードEの電位を高レベルに維持するのに十分なほ
ど強くないため、ノードEの電位がNFET N4を介
して下降する。ノードEの電位が十分に低くなったと
き、PFET P3がオンになり、それによってノード
FがVHに向けてプルアップされ、したがってPFET
P4をカットオフし、それによってノードEの電位の
下降が加速される。ノードFの電位上昇によってNFE
T N2もオンになり、PFET P1を介するノード
Cの電位の上昇を助ける。少し負側に行き過ぎた後、N
FET N2がオンになったことにより、ノードDの電
位がPFET P1によって高に保持される。ノードG
の電位はPFET P5を介してノードCの電位に等し
くなる。立上りの終わりに、ノードC、D、Fの電位は
高であり、ノードEの電位は低である。
【0020】レシーバ回路15は、CMOS独立型スタ
ティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)チ
ップ用に設計されている。標準のモデルを使ったシミュ
レーションを行って、先端CMOS技術で実施した図1
と図2のレシーバ回路の性能を比較した。各FETデバ
イスについて、寄生ドレイン−基板キャパシタンスと寄
生ソース−基板キャパシタンスを加えた。出力端子には
同じRC構造で負荷をかけた。DC電流消費量、AC電
流消費量、及び入力信号と出力信号の間の遅延に関する
比較の結果を、下記に示す。公称のケースに加えて、最
善のケース及び最悪のケースにも比較を拡張した。とい
うのは、前者のケースの方が後者のケースよりも改善が
著しいことがあるためである。
【0021】それぞれ最善のケース、公称のケース、最
悪のケースのパラメータに関して定義された、下記の動
作条件を採用した。 最善のケース:VH=5.5ボルト、温度=15℃ 公称のケース:VH=5.0ボルト、温度=50℃ 最悪のケース:VH=4.5ボルト、温度=85℃
【0022】1)直流消費量と交流消費量 下記の表1に、従来型のレシーバ回路10及び本発明に
よる新規なレシーバ回路15に関する、AC電流Iac
とDC電流Idc(単位m/g)を示す。レシーバ回路
が消費するDC電流Idcを、最善のケース、公称のケ
ース、最悪のケースで、高レベル(すなわちVin=
2.2V)の入力信号について測定した。AC電流Ia
cは、その振幅がTTL標準の低レベル(0.8V)と
高レベル(2.2V)の間で変動する、40MHzの信
号を用いて測定した。
【表1】 Idc(mA) 最善のケース 公称のケース 最悪のケース 回路10 1.85 0.97 0.46 回路15 0.29 0.09 0.005 Iac(mA) 最善のケース 公称のケース 最悪のケース 回路10 1.56 0.97 0.63 回路15 0.91 0.60 0.45
【0023】これらの値は、最善のケースの条件で、レ
シーバ回路15が最大DC電流を1/6に減らすことを
示している。この値は、公称のケース及び最悪のケース
の条件ではさらに大きくなる。さらに、レシーバ回路1
5はAC電流の消費量も約30〜40%減らす。
【0024】入力信号Vinが低レベル(Vin=0.
8V)のときは、2つのレシーバ回路10及び15のD
C電流は同じ程度の大きさ、すなわち40〜80μAで
あり、無視できる。
【0025】2)遅延変動及び信号対称性 下記の表2に、図1の回路10と図2の回路15の遅延
及び信号対称性の比較結果を示す。
【0026】表2には、入力信号Vinの立上り(0.
8Vから2.2Vへ)時の遅延Delay↑と立下り
(2.2Vから0.8Vへ)時の遅延Delay↓を示
す。遅延は、入力中間スイング(1.5V)と、真出力
信号Voutと補出力信号バーVoutの交点との間で
測定した。2つのレシーバ回路10と15の違いを強調
するため、交点での電圧の値を立上りと立下りについて
も示した。表2ではこれらをそれぞれV(Xpoint
↑)及びV(Xpoint↓)で示してある。
【表2】 図1の回路10 最善のケース 公称のケース 最悪のケース Delay↑ 2.73 ns 2.70 ns 2.81 ns Delay↓ 1.61 ns 2.33 ns 3.43 ns V(Xpoint↑) 4.26 V 3.82 V 3.41 V V(Xpoint↓) 1.88 V 1.58 V 1.37 V 図2の回路15 最善のケース 公称のケース 最悪のケース Delay↑ 2.35 ns 2.72 ns 3.27 ns Delay↓ 1.58 ns 2.12 ns 3.31 ns V(Xpoint↑) 1.88 V 2.02 V 2.14 V V(Xpoint↓) 1.76 V 2.65 V 2.82 V
【0027】表2から明らかな通り、レシーバ回路15
は、レシーバ回路10に比べて立上り遅延と立下り遅延
の間の変動または分散が小さい。レシーバ回路15は、
遅延の変動が減少し、その最大値が少し改善されてい
る。たとえば、レシーバ回路10では、最大遅延変動値
は約1.12ナノ秒であり、レシーバ回路15では0.
77ナノ秒である(どちらも最善のケースの条件)。最
後に、表2から明らかな通り、レシーバ回路15は、出
力位相の対称性も高い。図1の従来型のレシーバ回路
は、真出力信号と補出力信号の不整合から、交点での電
圧が異なる。最大の差値は、レシーバ回路10では最善
のケースの条件で2.36Vであり、レシーバ回路15
では(最悪のケースの条件で)0.68Vである。交点
での電圧値が高いことは、出力信号がオーバーラップし
ていることを示唆し、たとえば、SRAMチップにおけ
るデコーダの選択が多岐にわたって可能となる。表2の
値から、図3及び4に示すように遷移のタイプ(立上り
か立下りか)にかかわらず、出力信号の両方の位相の良
好な対称性が確認される。
【0028】3)ヒステリシス及びDCノイズ・マージ
ン 2つのレシーバ回路10及び15はどちらも、同じよう
なヒステリシス値(約500mV)及びDCノイズ・マ
ージン(外部条件と入力電圧値に応じて700〜120
0mV)を示す。図2のレシーバ回路15は、電圧消費
量の低いことが極めて大切な、メモリ・チップ、ASI
Cチップ、またはカスタム・チップ中で、従来型のTT
L−CMOSレシーバの代わりに使用すると有利であ
る。特に、低電力の応用例でますます使用されることが
多くなってきているSRAMチップは、図2のレシーバ
回路15を利用して、チップの全DC電流を減少させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】TTLレベルの入力信号からCMOSレベルの
真出力信号と補出力信号を生成する、従来型のTTL/
CMOSレシーバ回路を示す図である。
【図2】やはりTTLレベルの入力信号からCMOSレ
ベルの真出力信号と補出力信号を生成する、本発明の新
規なTTL/CMOSレシーバ回路を示す図である。
【図3】TTL入力信号の入力立上りに関する、図2の
新規なTTL/CMOSレシーバ回路の様々なノード/
端子における信号波形を示す図である。
【図4】TTL入力信号の入力立下りに関する、図2の
新規なTTL/CMOSレシーバ回路の様々なノード/
端子における信号波形を示す図である。
【符号の説明】
15 TTL/CMOSレシーバ回路 16 第1段(入力段) 17 入力端子 18 第2段 19 第3段 20 第1フィードバック・ループ 21 プルアップ回路 22 第2フィードバック・ループ 23 出力端子 24 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9054−4M H01L 27/08 321 L (72)発明者 フィリップ・ジラール フランス共和国91100、コルベイユ=エッ ソン、リュー・ドフィーユ71、エイ2号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】TTL入力信号レベルを変換するために第
    1供給電圧と第2供給電圧の間でバイアスされたCMO
    Sレシーバ回路であって、 共通のゲート電極を有する2個の相補形FETデバイス
    (N1,P1)と、その間の中間NFET(N2)と、
    これら間に形成された第1共通ノード及び第2共通ノー
    ド(C,D)を有する、インバータからなる第1の入力
    段(16)と、 直列に接続されたNFET(N4)とPFET(P2)
    から形成され、その間に第3の共通ノード(E)が結合
    され、上記NFET及びPFETのゲート電極がそれぞ
    れ上記第1及び第2共通ノードの電位によって駆動され
    る、第2段(18)と、 NFET(N5)と直列に接続されたPFET(P3)
    を備え、その間に第4の共通ノード(F)が結合され、
    上記第4の共通ノードは第1のフィードバック・ループ
    接続によって、上記第1の入力段中の上記中間NFET
    (N2)のゲート電極に接続され、上記NFET(N
    5)のゲートは上記インバータの共通ゲートに接続さ
    れ、上記第3の共通ノードは上記PFET(P3)のゲ
    ート電極に接続され、さらに上記第3の共通ノードと上
    記第1の供給電圧の間に接続されたPFET(P4)を
    備え、そのゲート電極が上記第4の共通ノードに接続さ
    れた、第3段(19)と、 直列に接続され、第5の共通ノード(G)を形成する2
    つの能動相補形FETデバイス(P5,N6)から構成
    され、能動NFET(N6)は抵抗接続されたPFET
    (P6)によって負荷され、そのゲート電極が第2のフ
    ィードバック・ループされて上記第3の共通ノードに接
    続され、能動PFETデバイス(P5)のドレイン/ソ
    ース領域が上記第1の共通ノードに接続され、またその
    ゲート電極が上記インバータの共通ゲート電極に接続さ
    れた、第4段(21)と、 上記インバータの共通ゲート電極に接続された、入力信
    号を受け取る入力端子(17)とを含む上記レシーバ回
    路。
  2. 【請求項2】さらに、上記第3の共通ノード又は第4の
    共通ノードに接続されて、それぞれの出力端子で補出力
    信号又は真出力信号を伝える、反転バッファー(15,
    16)を含む、請求項1に記載のレシーバ回路。
JP5005510A 1992-02-26 1993-01-18 Ttl入力信号レベルを変換するためのcmosレシーバ回路 Expired - Lifetime JP2601978B2 (ja)

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