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JPH064543B2 - 光学活性アルコ−ルの製造法 - Google Patents

光学活性アルコ−ルの製造法

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Publication number
JPH064543B2
JPH064543B2 JP62150187A JP15018787A JPH064543B2 JP H064543 B2 JPH064543 B2 JP H064543B2 JP 62150187 A JP62150187 A JP 62150187A JP 15018787 A JP15018787 A JP 15018787A JP H064543 B2 JPH064543 B2 JP H064543B2
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JP
Japan
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group
binap
alkyl group
optically active
substituted
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JP62150187A
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JPS63316742A (ja
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昇 佐用
隆夫 斉藤
秀徳 雲林
進 芥川
良治 野依
秀正 高谷
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Takasago International Corp
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Takasago Perfumery Industry Co
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Publication date
Application filed by Takasago Perfumery Industry Co filed Critical Takasago Perfumery Industry Co
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C29/143Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group of >C=O containing groups, e.g. —COOH of ketones
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C41/26Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds by introduction of hydroxy or O-metal groups
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    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
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  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は1,3−ジケトン類を、ルテニウム−光学活性
ホスフイン錯体を触媒として用いて不斉水素化すること
により、医薬品を合成するための中間体、光学活性化合
物を得るための重要な助剤として、あるいは液晶材料そ
の他各種の有用な化合物である光学活性アルコールを製
造する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、光学活性アルコールを不斉合成する方法として、
パン酵母を使用する不斉水素化反応を利用する方法
特定の触媒を用いて不斉水素化する方法が知られてい
る。
特に、β−ジケトン類から不斉合成によつて光学活性ア
ルコールを得る方法としては、酒石酸を修飾したニッケ
ル触媒を用いて不斉水素化する方法が報告されている。
すなわち、A.Taiら:Chem.Lett.,(1979)p.1049-1050で
は、アセチルアセトンの不斉水素化においては、不斉収
率87%eeで2,4−ペタンジオールを得ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、パン酵母による方法は、比較的高い光学
純度のアルコールを得ることができるが、得られる光学
活性アルコールの絶対配置は特定のものに限られ、鏡像
体の合成は困難である。また修飾ラネーニツケルを用い
て1,3−ジケトン類を不斉水素化する方法は、触媒の
調製が難かしく、得られるアルコールの光学純度も充分
ではない。
〔問題点を解決するための手段〕
斯かる実状において、本発明者らは上記問題点を解決せ
んと鋭意研究を行つた結果、触媒として比較的安価なル
テニウム−光学活性ホスフイン錯体を使用して不斉水素
化を行えば、高い光学純度のアルコールが得られること
を見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の一般式(I) (式中、R1、R2は炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲ
ン置換アルキル基、水酸基置換アルキル基、トリフロロ
メチル基、置換基を有してもよいフェニル置換低級アル
キル基、アルコキシカルボニル置換低級アルキル基、低
級アルキル基で置換してもよい低級アミノアルキル基、
置換基を有してもよいフェニル基またはベンジルオキシ
基、R3は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基ま
たは低級アルコシカルボニル基を示し、R1とR2または
2とR3はそれぞれその間にある炭素原子と一緒になっ
て、低級アルコシカルボニル基あるいは二重結合を有し
てもよい5〜7員環を形成してもよい) で表わされる1,3−ジケトン類を、一般式(III)また
は(V) RuxHyClz(R4-BINAP)2(S)p (III) 〔RuHl(R4-BINAP)v〕Yw (V) (式中、R4-BINAPは式(IV) で表わされる三級ホスフィンを示し、R4は水素原子、
メチル基またはt-ブチル基を示し、Sは三級アミンを示
し、yが0のときxは2、zは4、pは1を示し、yが
1のときxは1、zは1、pは0を示し、YはClO4、B
4またはPF6を示し、lが0のときvは1、wは2を
示し、lが1のときvは2、wは1を示す) で表わされるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触
媒として不斉水素化を行うことを特徴とする次の一般式
(II) (式中、R1、R2及びR3は上記と同じ意義を有する) で表わされる光学活性アルコールの製造法である。
本発明の原料である1,3−ジケトン類としては、例え
ば、アセチルアセトン、3,5−ヘプタンジオン、4,
6−ノナンジオン、5,7−ウンデカジオン、1,3−
ジフエニル−1,3−プロパンジオン、1,5−ジフエ
ニル−2,4−ペンタンジオン、1,3−ジ(トリフロ
ロメチル)−1,3−プロパンジオン、1,5−ジクロ
ロ−2,4−ペンタンジオン、1,5−ジヒドロキシ−
2,4−ペンタンジオン、1,5−ジベンジルオキシ−
2,4−ペンタンジオン、1,5−ジアミノ−2,4−
ペンタンジオン、1,5−ジ(メチルアミノ)−2,4
−ペンタンジオン、1,5−ジ(ジメチルアミノ)−
2,4−ペンタンジオン、1−フエニル−1,3−ブタ
ンジオン、1−フエニル−1,3−ペンタンジオン、1
−フエニル−1,3−ヘキサンジオン、1−フエニル−
1,3−ヘプタンジオン、2,4−ヘキサンジオン、
2,4−ヘプタンジオン、2,4−オクタンジオン、
2,4−ノナンジオン、3,5−ノナンジオン、3,5
−デカンジオン、2,4−ドデカンジオン、3−メチル
−2,4−ペンタンジオン、3−クロロ−2,4−ペン
タンジオン、3−カルボメトキシ−2,4−ペンタンジ
オン、3−カルボエトキシ−2,4−ペンタジオン、
1,3−シクロペンタンジオン、1,3−シクロヘキサ
ンジオン、1,3−シクロヘプタンジオン、5−カルボ
エトキシ−1,3−シクロペンタンジオン、4−シクロ
ペンテン−1,3−ジオン、2−アセチル−1−シクロ
ペンタノン、2−アセチル−1−シクロヘキサノン、
3,5−ジオキソ−ヘキサン酸メチル等が挙げられる。
本発明に使用される触媒である一般式(III)で表わされ
るルテニウム−光学活ホスフィン錯体は、T.Ikariya
ら:J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,(1985)p.922-924特
開昭61-6390号で開示されている方法により得ることが
できる。すなわち、y=0の場合の式(III)の錯体は、
ルテニウムクロライドとシクロオクター1,5−ジエン
(以下CODと略す)をエタノール溶液で反応させること
により得られる〔RuCl2(COD)〕n1モルと、2,2′−
ビス(ジ−p−R4−フエニルホスフイノ)−1,1′
−ビナフチル(R4−BINAP)1.2モルをトリエチルアミン
のごとき三級アミン4モルの存在下、トルエンまたはエ
タノール等の溶媒中で加熱反応させることにより得られ
る。y=1の場合の化合物は、〔RuCl2(COD)〕n1モ
ル、R4-BINAP2.25モル及び三級アミン4.5モルを反応さ
せることにより得られる。
さらに、本発明に使用されるもう一つの型の触媒である
一般式(V)で表わされるルテニウム−光学活性ホスフィ
ン錯体のうち、lが0、vが1、wが2の場合の錯体
は、上記の方法により得られたRu2Cl4(R2-BINAP)2(NE
t3)(Etはエチル基を示す)を原料として製造することが
できる。すなわち、このものと次式(VI) MY (VI) (式中、MはNa、K、Li、Mg、Agの金属を示し、Yは前
記と同様の意義を有する) で表わされる塩とを、溶媒として水と塩化メチレンを用
いて、次式(VII) R5R6R7R8AB (VII) (式中、R5、R6、R7及びR8は炭素数1〜16のアル
キル基、フエニル基またはベンジル基を意味し、Aは窒
素原子またはリン原子を意味し、Bはハロゲン原子を意
味する) で表わされる四級アンモニウム塩または四級ホスホニウ
ム塩を相間移動触媒として使用し、反応せしめてルテニ
ウム−ホスフイン錯体を得る。Ru2Cl4(R4-BINAP)2(NE
t3)と塩(VI)との反応は、水と塩化メチレンの混合溶媒
中に両者と相間移動触媒(VII)を加えて撹拌して行わし
める。塩(VI)及び相間移動触媒(VII)の量は、ルテニウ
ムに対してそれぞれ2〜10倍モル(好ましくは5倍モ
ル)、1/100〜1/10倍モルである。反応は5〜3
0℃の温度で6〜18時間、通常は12時間の撹拌で充
分である。相間移動触媒(VII)としては、文献〔例え
ば、W.P.Weer、G.W.Gokel共著、田伏岩夫、西
谷孝子訳「相間移動触媒」(株)化学同人(1978-9-5)
に第1版〕に記載されているものが用いられる。反応終
了後、反応物を静置し、分液操作を行い、水層を除き、
塩化メチレン溶液を水洗した後、減圧下、塩化メチレン
を留去し目的物を得る。
式(V)の錯体のうち、lが1、vが2、wが1に相当す
る錯体を製造する場合、RuHCl(R4-BINAP)2(このもの
は特開昭61−63690号に開示された製造法により得る
ことができる)を原料として、これと塩(VI)とを相間移
動触媒(VII)の存在下に塩化メチレン等と水の混合溶媒
中で反応せしめればよい。塩(VI)と相間移動触媒(VII)
の量は、ルテニウムに対してそれぞれ2〜10倍モル
(好ましくは5倍モル)、1/100〜1/10倍モルで
ある。反応は、5〜30℃の温度で6〜18時間、通常
は12時間の撹拌で充分である。
以上の錯体の例として次のものが挙げられる。
Ru2Cl4(BINAP)2(NEt3) 〔BINAPは、2,2′−ビス(ジフエニルホスフイノ)
−1,1′−ビナフチルをいう〕 Ru2Cl4(T−BINAP)2(NEt3) 〔T−BINAPは、2,2′−ビス(ジ−p−トリルホス
フイノ)−1,1′−ビナフチルをいう〕 Ru2Cl4(t−Bu−BINAP)2(NEt3) 〔t−Bu−BINAPは、2,2′−ビス(ジ−p−ターシ
ャリーブチルフエニルホスフイノ)−1,1′−ビナフ
チルをいう〕 RuHCl(BINAP)2 RuHCl(T−BINAP)2 RuHCl(t−Bu−BINAP)2 〔Ru(BINAP)〕(ClO4)2 〔Ru(T−BINAP)〕(ClO4)2 〔Ru(t−Bu−BINAP)〕(ClO4)2 〔Ru(BINAP)〕(BF4)2 〔Ru(T−BINAP)〕(BF4)2 〔Ru(t−Bu−BINAP)〕(BF4)2 〔Ru(BINAP)〕(PF6)2 〔Ru(T−BINAP)〕(PF6)2 〔RuH(BINAP)2〕ClO4 〔RuH(T−BINAP)2〕ClO4 〔RuH(BINAP)2〕BF4 〔RuH(T−BINAP)2〕BF4 〔RuH(BINAP)2〕PF6 〔RuH(T−BINAP)2〕PF6 本発明を実施するには、1,3−ジケトン類(I)を、メ
タノール、エタノール、メチルセロソルブ等のプロテツ
ク溶媒の単独、あるいはこれらとテトラヒドロフラン、
トルエン、ベンゼン、塩化メチレン等との混合溶媒に溶
かし、オートクレーブに仕込み、これにルテニウム−光
学活性ホスフイン錯体を上記の1,3−ジケトン類(I)
に対して1/100〜1/50000倍モル加えて、水素圧5〜
40kg/cm2、水素化温度5〜50℃、好ましくは25
〜35℃で、1時間から48時間撹拌して水素化を行
う。溶媒を留去して残留物を減圧下で蒸留するか、また
はシリカゲルカラムクロマトグラフイーで生成物を単離
すると、目的とする光学活性アルコール(II)がほぼ定量
的吸収率で得られる。
〔実施例〕
次に参考例及び実施例により本発明を説明する。
尚実施例中の分析は、次の分析機器を用いて行つた。
ガスクロマトグラフイー:島津GC-9A(株式会社島津製
作所製) カラム:PEG−20Mシリカキヤピラリー、φ0.25mm×
25m(ガスクロ工業株式会社製) 測定温度100〜250℃で3℃/分で昇温 高速液体クロマトグラフイー:日立液体クロマトグラフ
イー655A11(株式会社日立製作所製) カラム:Chemcopack Nucleosil100-3、φ4.6mm×300mm
(Chemco社製) 展開溶媒:ヘキサン:エーテル=7:3 1ml/分 検出器:UV検出器655A(UV-254)(株式会社日立製
作所製) 施光度計:施光度計DIP-4(日本分校工業株式会社製)31 P核磁気共鳴スペクトル(以下31P NMRと略す): JNM-GX400型(161MHz)(日本電子株式会社製)を用いて
測定し、化学シフトは85%リン酸を外部標準として測
定 参考例1 Ru2Cl4〔(+)-BINAP〕2(NEt3)(ジ〔2,2′−ビス(ジ
フエニルホスフイノ)−1,1′−ビナフチル〕テトラ
クロロ−ジルテニウムトリエチルアミン)の合成: 〔RuCl2(COD)〕n1g(3.56ミルモル)、(+)-BINAP2.66
g(4.27ミリモル)及びトリエチルアミン1.5gを100m
lのトルエン中に窒素雰囲気下に加える。10時間加熱
還流させた後、溶媒を減圧下留去した。結晶を塩化メチ
レンを加えて溶解した後、セライト上でろ過し、ろ液を
濃縮乾固したところ3.7gの濃褐色の固体を得た。
元素分析値:C94H79Cl4NP4Ru2として 31P NMR(CDCl3)δppm:51.06 (s) 51.98 (s) 53.87 (s) 54.83 (s) 参考例2 〔Ru((-)-T-BINAP)〕(ClO4)2(〔2,2′−ビス(ジ−
p−トリルホスフイノ)−1,1′−ビナフチル〕ルテ
ニウム過塩素酸塩)の合成: Ru2Cl4((-)-T-BINAP)2(NEt3) 0.54g (0.03ミルモル)を、250mlのシユレンク管に入れ、
充分窒素置換を行つてから、塩化メチレン60mlを加
え、続いて過塩素酸ソーダ0.73g(6.0ミリモル)を6
0mlの水に溶解したものと、トリエチルベンジルアンモ
ニウムブロマイド16mg(0.06ミリモル)を3mlの水に
溶かしたものを加えた後、室温にて12時間撹拌して反
応させた。反応終了後、静置し、分液操作を行い水層を
取り除き、塩化メチレンを減圧下にて留去し、減圧下で
乾燥を行い、濃褐色の固体〔Ru((-)-T-BINAP)〕(ClO4)2
0.59gを得た。収率99.6%。
元素分析値:C48H40Cl2O8P2Puとして 31P NMR(CDCl3)δppm: 12.920(d,J=41.1Hz) 61.402(d,J=41.1Hz) 実施例1 (2R,4R)−(-)−2,4−ペンタンジオールの合
成: あらかじめ窒素置換した200mlのステンレスオートク
レープに、アセチルアセトン11.4ml(110モリモル)
とメタノール50mlを加えて、これに参考例1で合成し
たRu2Cl4〔(+)-BINAP〕2(NEt3)93mg(0.055ミリモ
ル)を入れ、水素圧40kg/cm2で30℃の反応温度で
20時間水素化を行い、溶媒を留去し、続いて減圧蒸留
を行い、(2R,4R)−(-)−2,4−ペンタンジオ
ール11.2gを得た。収率98%、b.p.98〜100
℃(10mmHg)。ガスクロマトグラフイーで分析する
と、純度99.4%であつた。施光度は〔α〕▲25 D▼+39.
57(C2.25、CHCl3)であった。
得られたアルコールと(+)−α−メトキシ−α−トリフ
ロロメチルフエニル酢酸クロリドからエステルを合成
し、高速液体クロマトグラフイー分析を行つた結果、
(2R,4R)−(-)−2,4−ペンタンジオール99
%と(2RS,4SR)−(±)−2,4−ペンタンジオー
ル1%の混合物であり、すなわち、anti化合物とsyn化
合物の比は99:1であり、従つて(2R,4R)−
(-)−2,4−ペンタンジオールの不斉収率は98%ee
であつた。
実施例2〜13 実施例1において基質、触媒、反応条件を変えたほか
は、実施例1に準じた操作を行つた結果を第1表に示
す。
〔発明の効果〕 本発明は、ルテニウム−光学活性ホスフイン錯体を用い
て、1,3−ジケン類を不斉水素化することにより、医
薬品を合成するための中間体、光学活性化合物を得るた
めの重要な助剤として、あるいは液晶材料その他各種の
有用な化合物である光学活性アルコールを効率よく製造
することの出来る工業的にすぐれた方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 33/26 8827−4H 33/46 8827−4H 35/06 8827−4H 43/178 B 8619−4H 67/31 69/675 9279−4H 215/18 7457−4H C07F 15/00 A 7731−4H // C07B 61/00 300 (72)発明者 野依 良治 愛知県愛知郡日進町大字梅森字新田135− 417 (72)発明者 高谷 秀正 愛知県岡崎市明大寺町字坂下11−72 (56)参考文献 特開 昭49−1505(JP,A) 特開 昭63−310847(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式(I) (式中、R1、R2は炭素数1〜8のアルキル基、ハロゲ
    ン置換アルキル基、水酸基置換アルキル基、トリフロロ
    メチル基、置換基を有してもよいフェニル置換低級アル
    キル基、アルコキシカルボニル置換低級アルキル基、低
    級アルキル基で置換してもよい低級アミノアルキル基、
    置換基を有してもよいフェニル基またはベンジルオキシ
    基、R3は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基ま
    たは低級アルコキシカルボニル基を示し、R1とR2また
    はR2とR3はそれぞれその間にある炭素原子と一緒にな
    って、低級アルコキシカルボニル基あるいは二重結合を
    有してもよい5〜7員環を形成してもよい) で表わされる1,3-ジケトン類を、一般式(III)または
    (V) RuxHyClz(R4-BINAP)2(S)p (III) 〔RuHl(R4-BINAP)v〕Yw (V) (式中、R4-BINAPは式(IV) で表わされる三級ホスフィンを示し、R4は水素原子、
    メチル基またはt-ブチル基を示し、Sは三級アミンを示
    し、yが0のときxは2、zは4、pは1を示し、yが
    1のときxは1、zは1、pは0を示し、YはClO4、B
    4またはPF6を示し、lが0のときvは1、wは2を
    示し、lが1のときvは2、wは1を示す) で表わされるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触
    媒として不斉水素化を行うことを特徴とする次の一般式
    (II) (式中、R1、R2及びR3は上記と同じ意義を有する) で表わされる光学活性アルコールの製造法。
JP62150187A 1987-06-18 1987-06-18 光学活性アルコ−ルの製造法 Expired - Lifetime JPH064543B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62150187A JPH064543B2 (ja) 1987-06-18 1987-06-18 光学活性アルコ−ルの製造法
EP88305462A EP0297752B1 (en) 1987-06-18 1988-06-15 Process of preparing optically active alcohol
DE8888305462T DE3874627T2 (de) 1987-06-18 1988-06-15 Herstellungsverfahren eines optisch aktiven alkohols.
US07/207,428 US4916252A (en) 1987-06-18 1988-06-16 Process for preparing optically active alcohol

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62150187A JPH064543B2 (ja) 1987-06-18 1987-06-18 光学活性アルコ−ルの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63316742A JPS63316742A (ja) 1988-12-26
JPH064543B2 true JPH064543B2 (ja) 1994-01-19

Family

ID=15491415

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62150187A Expired - Lifetime JPH064543B2 (ja) 1987-06-18 1987-06-18 光学活性アルコ−ルの製造法

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