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JPH06348350A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

Info

Publication number
JPH06348350A
JPH06348350A JP5166358A JP16635893A JPH06348350A JP H06348350 A JPH06348350 A JP H06348350A JP 5166358 A JP5166358 A JP 5166358A JP 16635893 A JP16635893 A JP 16635893A JP H06348350 A JPH06348350 A JP H06348350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
voltage
polarity
circuit
switch element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5166358A
Other languages
English (en)
Inventor
Shojiro Kido
正二郎 木戸
Haruo Nagase
春男 永瀬
Tsutomu Shiomi
務 塩見
Hiroshi Niihori
博市 新堀
Toshiaki Nakamura
俊朗 中村
Takashi Kanbara
隆 神原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP5166358A priority Critical patent/JPH06348350A/ja
Publication of JPH06348350A publication Critical patent/JPH06348350A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】直流電源の逆接続に対する保護を行なうととも
に、主回路および保護回路の性能の劣化を防止し、かつ
保護回路での電圧降下や電力消費を抑制する。 【構成】保護回路3は、エンハンスメント形のMOSF
ETよりなりドレイン−ソース間に存在する寄生ダイオ
ードが順方向となるように直流電源Eと主回路1との間
に挿入されたスイッチ素子Q1 を備える。直流電源Eの
極性が逆極性であると、スイッチ素子Q1 の両端電位に
基づいてコンパレータCP1 の出力でスイッチ素子Q1
をオフにする。このとき、スイッチ素子Q1 の寄生ダイ
オードD1は逆接続された直流電源Eに対して逆方向に
なるから、スイッチ素子Q1 や主回路1への電流通過を
確実に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として車載用のバッ
テリ等の比較的低電圧の直流電源を交流電力に変換して
負荷に供給する電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車載用のバッテリ等の直流電源
を入力とする電源装置では、直流電源の極性を誤って逆
接続したときの電源装置の故障を防止するために保護回
路を備えている。この種の保護回路としては、図18に
示すように、直流電源Eと直流電源Eを交流電力に変換
して負荷2に供給する主回路1との間に順方向に挿入し
たダイオードD0 を用いた構成が考えられている。主回
路1は、直流電源Eを断続させてトランスなどによって
昇圧、降圧する前置電源回路1aと、前置電源回路1a
の出力を交番電力に変換するインバータ回路1bとによ
り構成される。
【0003】しかしながら、この種の電源装置では、主
回路1への入力電流が10A以上の大電流になることも
あり、このような大電流が流れるとダイオードD0 での
電圧降下および消費電力が問題になる。すなわち、電圧
降下の比較的小さいショットキーダイオードをダイオー
ドD0 として用いたとしても、ダイオードD0 での降下
電圧は0.6〜1.0Vであって、上述したような大電
流が流れる場合には、ダイオードD0 での消費電力が数
W〜十数W程度と大きくなるのであって、電源装置全体
としての効率が低下するという問題が生じるのである。
また、直流電源Eが比較的低電圧であるときには、直流
電源Eの電圧に対するダイオードD0 での電圧降下分の
割合が大きくなり、主回路1の入力電圧(コンデンサC
1 の両端電圧)の低下率が大きくなるから、ダイオード
0 を用いていない場合に比較して効率が大幅に低下す
ることになる。
【0004】このような問題を解決するために、図19
に示すように、ダイオードD0 に代えて低耐圧のバイポ
ーラトランジスタTrのコレクタ−エミッタ間を直流電
源Eと主回路1との間に挿入し、逆接続検出回路によっ
て直流電源Eの接続極性が逆極性であることが検出され
たときにバイポーラトランジスタTrをオフにする構成
が考えられる。しかしながら、バイポーラトランジスタ
Trは電流駆動であるから、入力電流が大きいとベース
電流も大きくする必要があり、結局はバイポーラトラン
ジスタTrでの消費電力が大きくなって電源装置の全体
としての効率が低下するという問題が生じる。また、ベ
ース電流が大きいから、バイポーラトランジスタTrに
ベース電流を与えて駆動する逆接続検出回路の出力電流
を大きくすることが必要であり、このことも効率低下に
つながるという問題がある。
【0005】上述したようなダイオードD0 やバイポー
ラトランジスタTrの欠点を解決するには、図22に示
すように、バイポーラトランジスタTrの代わりに電圧
駆動であるエンハンスメント形のMOSFETよりなる
スイッチ素子Qを用いることが考えられる(特開昭60
−235531号公報)。このスイッチ素子Qはnチャ
ンネルであって、ドレインが直流電源Eの正極に接続さ
れソースが主回路1に接続される。
【0006】この構成ではスイッチ素子Qのオン抵抗が
小さいものであるから、大電流が流れてもショットキー
ダイオードに比較して電圧降下が小さく(オン抵抗はた
とえば20mΩであるから、10Aに対して電圧降下は
0.2Vになる)、しかも電圧駆動であるから駆動回路
の消費電力も小さいのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図20
に示した回路で用いるスイッチ素子Qにはドレイン−ソ
ース間に寄生ダイオードDが存在し、この寄生ダイオー
ドDは直流電源Eに対して逆方向の極性を有している。
したがって、直流電源Eの極性を誤って逆接続した場合
には、直流電圧Vの正極−主回路1−寄生ダイオードD
−直流電源Eの負極という経路で電流が流れ、主回路1
への入力電圧の変動を抑制するために主回路1の入力端
間に設けた電解コンデンサのような極性を有するコンデ
ンサC1 やスイッチ素子Qの性能が劣化するおそれがあ
るという問題を有している。
【0008】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、直流電源の逆接続に対する主回路および保護
回路の性能の劣化を防止し、かつ保護回路での電圧降下
や電力消費を抑制した電源装置を提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、直流電源を交流電力に変換して
負荷に給電する主回路と、直流電源の主回路への電圧印
加極性を検出して逆極性であるときに主回路への給電を
停止する保護回路とを備える電源装置において、保護回
路は、エンハンスメント形のMOSFETよりなりドレ
イン−ソース間に存在する寄生ダイオードが順方向とな
るように直流電源と主回路との間に挿入された極性用ス
イッチ素子と、直流電源の電圧印加極性が逆極性である
と極性用スイッチ素子をオフに制御する極性検出回路と
から成ることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、主回路における直流電源との接続端間には入力電圧
の変動を抑制するコンデンサが接続され、極性検出回路
は直流電源とコンデンサの一端との間の電流の向きを検
出することによって直流電源の接続極性を判別すること
を特徴とする。請求項3の発明は、請求項1の発明にお
いて、エンハンスメント形のMOSFETよりなりドレ
イン−ソース間に存在する寄生ダイオードが上記極性用
スイッチ素子とは逆方向になるようにドレイン−ソース
間が直流電源と主回路との間で極性用スイッチ素子に直
列接続された電圧用スイッチ素子と、直流電源の電圧を
検出し電圧が規定範囲外であると電圧用スイッチ素子を
オフに制御する電圧検出回路とが付加されて成ることを
特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、極性検出回路は、極性用スイッチ素子と電圧用スイ
ッチ素子との直列回路の両端の電位を比較することによ
って直流電源の接続極性を判別することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1の構成では、保護回路として、エンハ
ンスメント形のMOSFETよりなりドレイン−ソース
間に存在する寄生ダイオードが順方向となるように直流
電源と主回路との間に挿入された極性用スイッチ素子
と、直流電源の電圧印加極性が逆極性であると極性用ス
イッチ素子をオフに制御する極性検出回路とを設けてい
るので、直流電源の逆接続に対して寄生ダイオードが逆
方向に接続されることになり、結果的に主回路および保
護回路の性能の劣化を防止し、かつ保護回路での電圧降
下や電力消費を抑制することができる。
【0013】請求項2ないし請求項4の構成は請求項1
の望ましい実施態様である。上記構成によれば、
【0014】
【実施例】
(実施例1)図1に示すように、主回路1は、直流電源
Eをスイッチング素子によって断続させ、インダクタへ
の蓄積エネルギーを利用するかトランスを用いて直流電
源Eの電圧よりも昇圧した直流電圧を出力する前置電源
回路1aと、前置電源回路1aから出力される直流電圧
を交流電力に変換して負荷2に供給するインバータ回路
1bとにより構成される。このインバータ回路1bは低
周波の交流電力を出力するように構成されている。
【0015】主回路1への直流電源Eの接続端間には主
回路1への入力電圧の変動を抑制する電解コンデンサな
どのコンデンサC1 が接続されている。すなわち、主回
路1ではスイッチング素子を用いて入力電源を断続させ
るから、コンデンサC1 を用いることによって、電源側
のインピーダンスを小さくして入力電圧の変動を抑制す
るのである。また、直流電源Eの負極とコンデンサC1
の負極側の一端との間にはnチャンネルのエンハンスメ
ント形のMOSFETでありスイッチ素子Q1のドレイ
ン−ソース間が挿入されている。スイッチ素子Q1 はソ
ースがコンデンサC1 の負極に接続され、ドレインが直
流電源Eの負極に接続される。また、スイッチ素子Q1
のドレイン電位とソース電位とが逆接続検出回路として
のコンパレータCP1 により比較され、ソース電位がド
レイン電位よりも高い期間にコンパレータCP1 がHレ
ベルになってスイッチ素子Q1 をオンにするように接続
される。このように、スイッチ素子Q1 とコンパレータ
CP1 とによって保護回路3が構成される。
【0016】上記構成では、直流電源Eが正常に接続さ
れると、スイッチ素子Q1 のドレイン電位がソース電位
よりも低くなるから、コンパレータCP1 の出力がHレ
ベルになり、スイッチ素子Q1 がオンになる。すなわ
ち、主回路1に給電されるのである。このとき、スイッ
チ素子Q1 での電圧降下は少なく、スイッチ素子Q1
大電流が通過してもスイッチ素子Q1 での電力消費は少
なくなる。また、スイッチ素子Q1 はコンパレータCP
1 によって電圧駆動されているから、コンパレータCP
1 は出力電流をほとんど必要とせず、コンパレータCP
1 での電力消費も少ないのである。結局、スイッチ素子
1 およびコンパレータCP1 よりなる保護回路3での
電力消費を少なくすることができ、保護回路3を設けた
にもかかわらず全体としての効率の低下がほとんど生じ
ないのである。
【0017】一方、直流電源Eが図1とは逆の極性に接
続されると、スイッチ素子Q1 のドレイン−ソース間で
はドレイン電位がソース電位よりも高くなるから、コン
パレータCP1 の出力はLレベルになりスイッチ素子Q
1 はオフになって、主回路1に対して直流電源Eから給
電されなくなり主回路1が保護されることになる。ま
た、スイッチ素子Q1 の内部の寄生ダイオードD1 は、
コンデンサC1 の負極側がアノードになっているから、
スイッチ素子Q1 に対して電流が流れることがなく、ま
たコンデンサC1 に対しても逆極性の電圧が印加される
ことがないから、スイッチ素子Q1 やコンデンサC1
特性の劣化が生じないのである。
【0018】(実施例2)本実施例は、図2に示すよう
に、スイッチ素子Q1 のドレインと直流電源Eの負極と
の間に抵抗R1 を挿入し、コンパレータCP1 は抵抗R
1 の両端電位を比較するように接続してある点が実施例
1とは異なるのであって、他の構成は実施例1と同様で
ある。このような抵抗R1 としては、プリント基板より
なる回路基板の導電パターンの一部を用いてもよい。こ
こで、コンパレータCP1 ではスイッチ素子Q1 のドレ
イン電位が直流電源Eの負極の電位よりも高い期間にの
み出力をHレベルにしてスイッチ素子Q1 をオンにする
ように接続されている。
【0019】したがって、直流電源Eが図2に示すよう
に正常に接続されているときには、コンパレータCP1
の出力がHレベルになってスイッチ素子Q1 がオンにな
り、主回路1への給電がなされる。このときの電圧降下
は、実施例1に比較して抵抗R1 の分だけ大きくなる
が、抵抗R1 は十分に小さくすることが可能であるか
ら、ほとんど問題になることはない。また、直流電源E
が逆極性に接続されたときにはコンパレータCP1 の出
力がLレベルになり、スイッチ素子Q1 がオフになって
主回路1への給電が停止する。このとき、寄生ダイオー
ドD1 のアノードががコンデンサC1 の負極に接続され
ていることによって、直流電源Eからスイッチ素子
1 、主回路1に対して電流が流れることがなく、結果
的に主回路1およびコンデンサC1 の特性の劣化が防止
できるのである。他の構成は実施例1と同様である。
【0020】(実施例3)本実施例では直流電源Eの過
大電圧等に対する保護機能を逆接続の保護機能と併せ持
った保護回路3を用いた電源装置を示す。直流電源Eの
過大電圧等に対する保護機能が必要になるのは、次のよ
うな場合である。たとえば、車載用のバッテリには12
V系、24V系などがあり、12V用の電源装置を24
V用の直流電源に誤って接続したときに、保護機能がな
ければ故障につながるものであるが、本実施例の構成を
用いればこのような問題を回避することができるのであ
る。
【0021】すなわち、図3に示すように、基本的には
実施例1の構成に加えて、直流電源Eの電圧を分圧する
抵抗R2 ,R3 と、両抵抗R2 ,R3 の接続点の電位を
基準電圧Vref と比較し抵抗R2 ,R3 の接続点の電位
が基準電圧Vref よりも低い期間に出力をHレベルにす
るコンパレータCP2 と、スイッチ素子Q1 と直流電源
Eの負極との間に挿入されコンパレータCP2 の出力が
Hレベルである期間にオンになるスイッチ素子Q2 とを
備える。スイッチ素子Q2 は、nチャンネルのエンハン
スメント形のMOSFETであって、スイッチ素子Q1
とはドレインを共通に接続し、ソースを直流電源Eの負
極に接続してある。また、スイッチ素子Q1 を制御する
コンパレータCP1 は、スイッチ素子Q1 のソース電位
とスイッチ素子Q2 のソース電位とを比較し、スイッチ
素子Q1 のソース電位がスイッチ素子Q2 のソース電位
よりも高い期間に出力をHレベルにしてスイッチ素子Q
1をオンにする。
【0022】いま、直流電源Eの極性、電圧がともに正
常であって両抵抗R2 ,R3 の接続点の電位が基準電圧
ref よりも低ければコンパレータCP2 は出力がHレ
ベルになりスイッチ素子Q2 はオンになる。このときス
イッチ素子Q1 のソース電位はスイッチ素子Q2 のソー
ス電位よりも高くなるから、コンパレータCP1 の出力
はHレベルになりスイッチ素子Q1 はオンになる。結
局、両スイッチ素子Q1,Q2 はともにオンになり主回
路1に給電されるのである。
【0023】一方、直流電源Eの極性は正常であるが電
圧が高く両抵抗R2 ,R3 の接続点の電位が基準電圧V
ref よりも高くなると、コンパレータCP2 の出力がL
レベルになってスイッチ素子Q2 がオフになる。このと
き、スイッチ素子Q1 はオンであるが、スイッチ素子Q
2 の寄生ダイオードD2 は逆方向に接続されているか
ら、電流が流れることはなく、主回路1への給電が停止
するのである。
【0024】さらに、直流電源Eの電圧は正常であるが
極性が逆極性であるときには、コンパレータCP1 の出
力がLレベルになるからスイッチ素子Q1 がオフにな
る。この状態ではスイッチ素子Q2 はオンであるが、ス
イッチ素子Q1 の寄生ダイオードD1 が直流電源Eの正
極にカソードを接続することになるから、結局は主回路
1に給電されることはなく、スイッチ素子Q1 、主回路
1は保護されることになる。この動作は実施例1と同様
である。
【0025】直流電源Eの極性が逆極性であって電圧が
高い場合には、両スイッチ素子Q1,Q2 がともにオフ
になるから、当然のことながら主回路1およびスイッチ
素子Q1 ,Q2 は保護される。上述したように、保護回
路3において直流電源Eの逆接続を行なうとともに過電
圧に対する保護も併せて行なうから、保護回路3に設定
した基準電圧Vref に対応するようにコンデンサC1
耐圧を設定すればよいのであって、必要以上に高耐圧に
設定する必要がなく電源装置の小形化が可能になるので
ある。
【0026】(実施例4)実施例3では過大電圧に対す
る保護を行なっているが、本実施例は、図4に示すよう
に、過大電圧と過小電圧との両方について保護を行なう
例を示す。すなわち、基本的には実施例3のコンパレー
タCP2 に代えて、直流電源Eの電圧が過大である場合
と過小である場合とについて出力をLレベルとするウイ
ンドコンパレータCP20を用いてスイッチ素子Q21,Q
22を制御するのである。ここにおいて、実施例3に示し
たスイッチ素子Q1 の代わりにMOSFETよりなるス
イッチ素子Q11,Q12を並列接続して用いており、また
スイッチ素子Q2 に代えてMOSFETよりなるスイッ
チ素子Q21,Q22を並列接続して用いている。また、コ
ンデンサC1 の負極とスイッチ素子Q11,Q12のソース
との間には抵抗R1 を挿入し、コンパレータCP1 では
実施例2と同様に抵抗R1 の両端の電位を比較すること
によって、電流の向きを検出するようにしてある。
【0027】ウインドコンパレータCP20は、3個のコ
ンパレータCP21,CP22,CP23よりなり、このうち
2個のコンパレータCP21,CP22は、抵抗R2 ,R3
の接続点の電位を基準電圧V1 ,V2 (V1 <V2 )と
比較する。一方のコンパレータCP21では、抵抗R2
3 の接続点の電位が基準電圧V1 よりも低い期間に出
力をHレベルとし、他方のコンパレータCP22では、抵
抗R2 ,R3 の接続点の電位が基準電圧V2 よりも高い
期間に出力をHレベルとする。また、コンパレータCP
23は、両コンパレータCP21,CP22の出力を基準電圧
3 と比較し、両コンパレータCP21,CP22の出力が
ともにLレベルである期間にのみ出力をHレベルにす
る。すなわち、このコンパレータCP23は両コンパレー
タCP21,CP22の論理積の否定に相当する出力を発生
する。したがって、直流電源Eの電圧が過大または過小
になって、抵抗R2 ,R3 の接続点の電位が基準電圧V
1 よりも低いか基準電圧V3 よりも高くなると、一方の
コンパレータCP21,CP22の出力がHレベルになり、
コンパレータCP23への入力が基準電圧V3 よりも高く
なってコンパレータCP23の出力がLレベルになる。し
たがって、スイッチ素子Q21,Q22がオフになり、主回
路1への給電が停止するのである。
【0028】ところで、本実施例における前置電源回路
1aは、MOSFETよりなるスイッチング素子S1
ドレイン−ソース間をトランスTの1次巻線に直列接続
し、トランスTの2次巻線にダイオードD3 を直列接続
し、この直列回路にコンデンサC2 を並列接続した構成
を有している。スイッチング素子S1 は比較的高速でス
イッチングされ、トランスTの1次巻線に流れる電流を
高周波で断続させるようになっている。また、ダイオー
ドD3 はスイッチング素子S1 のオフ期間に、トランス
Tに蓄積されたエネルギーをコンデンサC2 および後段
に放出する極性に接続されている。
【0029】前置電源回路1aの後段にはコンデンサC
2 を入力端間に接続したインバータ回路1bが接続され
る。インバータ回路1bはスイッチング素子S2 〜S5
を4個用いたブリッジ形式のものであって、スイッチン
グ素子S2 〜S5 を2個ずつ直列に接続し、各直列回路
をコンデンサC2 に並列接続してある。また、直列接続
したスイッチング素子S2 〜S5 の接続点間には負荷3
とインダクタL1 との直列回路を挿入し、負荷3には高
周波電流をバイパスするコンデンサC3 が並列接続され
ている。各スイッチング素子S2 〜S5 は、負荷3を挟
んで入力電源の正極側と負極側とが対になっており、各
対ごとに交互にオン・オフするように制御される。すな
わち、スイッチング素子S2 とスイッチング素子S5
をオンにする期間と、スイッチング素子S3 とスイッチ
ング素子S4 とをオンにする期間とを交互に生じさせる
ことによって、負荷3を通過する電流の向きを交番さ
せ、負荷3に交流電力を供給するのである。スイッチン
グ素子S2 〜S5 のスイッチング周波数は、スイッチン
グ素子S1 のスイッチング周波数よりも十分に低く設定
されており、コンデンサC3 はスイッチング素子S1
スイッチング周波数の周波数領域ではインピーダンスが
低く、スイッチング素子S2 〜S5 のスイッチング周波
数の周波数領域ではインピーダンスが高くなるように設
定されている。他の構成は実施例1と同様である。
【0030】上記各実施例では、スイッチ素子Q1 (Q
11,Q12),Q2 (Q21,Q22)をコンパレータC
1 ,CP2 (CP23)の出力によって直接駆動してい
るが、2個のトランジスタをトーテムポール形式で接続
した駆動回路を介してコンパレータCP1 ,CP2 (C
23)の出力をスイッチ素子Q1 (Q11,Q12),Q2
(Q21,Q22)に与えるようにしてもよい。
【0031】(実施例5)本実施例は、図5に示すよう
な構成によって、逆接続に対する保護を行なえるように
したものである。すなわち、直流電源Eの両端間に2個
の抵抗R2 ,R3の直列回路が接続され、コンパレータ
CP1 は直流電源Eの負極側に接続される抵抗R3 の両
端の電位を比較し、抵抗R2 ,R3 の接続点の電位が抵
抗R3 と直流電源Eの負極との接続点の電位よりも高い
期間に出力をHレベルにする。このコンパレータCP1
の出力は駆動回路4を介してスイッチ素子Q1 のゲート
に入力されている。スイッチ素子Q1 は、ソースが主回
路1に設けたコンデンサC1の負極に接続され、ドレイ
ンが直流電源Eの負極に接続される。
【0032】上記構成によれば、直流電源Eの極性が正
常であるときには、抵抗R3 と直流電源Eの負極との接
続点の電位よりも抵抗R2 ,R3 の接続点の電位のほう
が高くなるから、このときにはコンパレータCP1 の出
力がHレベルになり、スイッチ素子Q1 はオンになる。
一方、直流電源Eの極性が逆極性であるときには、抵抗
3 の一端に直流電源Eの正極が接続されることにな
り、この部位の電位は抵抗R2 ,R3 の接続点の電位よ
りも高くなるから、コンパレータCP1 の出力はLレベ
ルになり、結果的にスイッチ素子Q1 はオフになる。こ
のときスイッチ素子Q1 の寄生ダイオードD1 は直流電
源Eに対して逆極性になるから、コンデンサC1 やスイ
ッチ素子Q1 に対して電流が流れることはない。他の構
成は実施例1と同様である。
【0033】(実施例6)本実施例では、図6に示すよ
うに、実施例5においてコンパレータCP1 と駆動回路
4とを用いる代わりに抵抗R2 ,R3 の接続点をスイッ
チ素子Q1 のゲートに直接接続したものである。この構
成においては、直流電源Eが逆極性で接続されると、ス
イッチ素子Q1 のゲート電位がソース電位よりも低くな
るから、スイッチ素子Q1 がオフになるのである。他の
構成および動作は実施例5と同様である。
【0034】(実施例7)本実施例では、図7に示すよ
うに、実施例6の構成において抵抗R3 にツェナーダイ
オードZD1 を並列接続したものである。この構成で
は、ツェナーダイオードZD1 により規定された電圧以
上の直流電源Eが正常な極性で接続されたときにスイッ
チ素子Q1 がオンになる点を除けば、実施例6と同様に
動作する。
【0035】(実施例8)本実施例は、主回路1におい
て入力電圧の短時間の電圧低下に対して負荷3への給電
を維持することができるようにした例を示す。まず比較
例について説明する。ここでは、直流電源Eは、電源ス
イッチSW1 を介して主回路1に接続されている。ま
た、負荷3として放電ランプを用いており、主回路1は
放電灯点灯回路1cと放電灯点灯回路1cを制御する周
辺回路とにより構成されているものとする。図10に示
すように、直流電源Eを逆極性で接続することに対する
保護はダイオードD5 で行なっているものとする。ま
た、主回路1は放電灯点灯回路であって、負荷3には放
電ランプを用いているものとする。ここで、主回路1を
起動するためにダイオードD1 のカソード電位が基準電
圧V5 よりも高いときに出力をHレベルにして起動信号
を発生するコンパレータCP5 を設けている。このよう
なコンパレータCP5 を設けることによって直流電源E
の電圧が低いときに主回路1の動作が不安定にならない
ようにしているのである。
【0036】図10の構成では、図11に示すような動
作になる。すなわち、図11に示す期間aは正常な点灯
・消灯の状態であって、期間cは負荷3の始動に失敗し
たときの状態を示す。期間aの正常な点灯状態であれば
ダイオードD5 を通してコンパレータCP5 の出力がH
レベルになるから、主回路1が起動されて負荷3への給
電がなされる。また、負荷2が消灯するとコンデンサC
1 の両端電圧eは低下しなくなっている。
【0037】図10の主回路1に負荷2として高圧放電
灯を接続し、自動車用前照灯に用いた場合、瞬時に再始
動する必要があるから、コンパレータCP5 から発生す
る起動信号によって点灯時に負荷2に高電圧パルスを印
加する機能を主回路1に設けている。また、寿命末期等
において始動しなかったときに高電圧パルスを印加し続
けると危険であるから、高電圧パルスを停止させる機能
を設けている。つまり、電源電圧が所定電圧を横切って
上昇する際に高電圧パルスを発生させて始動し、所定電
圧を横切って低下すると消灯させるように動作する。
【0038】図11の期間bは始動に失敗したときの状
態であり、負荷2が点灯していないと負荷2には電流が
流れないから、電源スイッチSW1 をオフにしてもコン
デンサC1 の端子電圧eは低下しなくなる場合がある。
この状態では、電源スイッチSW1 を再投入しても、コ
ンデンサC1 の端子電圧が基準電圧V5 を横切らないか
ら、始動用の高電圧パルスを発生させることができなく
なり、不点灯の状態が継続することになる。すなわち、
不点灯状態では電源スイッチSW1 のオン・オフを検出
することができないことになる。
【0039】一方、特開平1−117660号公報に記
載された技術を応用すれば、図12に示すような回路構
成も可能である。すなわち、nチャンネルのMOSFE
Tよりなるスイッチ素子Q1 のドレイン−ソース間をソ
ースをコンデンサC1 の負極に接続してコンデンサC1
の負極と直流電源Eの負極との間に挿入したものであ
り、スイッチ素子Q1 のゲートは抵抗R2 を介してコン
デンサC1 の正極に接続される。また、コンパレータC
1 を用いてスイッチ素子Q1 のドレイン電位とソース
電位とを比較し、ソース電位がドレイン電位よりも高い
ときにスイッチ素子Q1 がオンになるようにしてある。
この構成では、スイッチ素子Q1 に流れる電流の向きを
検出するしてスイッチ素子Q1 をオン・オフさせるか
ら、ダイオードD1 と同様に直流電源Eの逆接続に対す
る保護が可能である。
【0040】しかしながら、負荷2が不点灯である場合
の上記問題は解決することができないものである。そこ
で、図13に示すように、ダイオードD5 のアノードに
アノードを接続したダイオードD6 を用いてコンパレー
タCP5 への入力電圧を得る構成が考えられる。この構
成では、入力電圧をコンパレータCP5 で忠実に検出す
ることができるから、上述したような不点灯の際にも電
源スイッチSW1 の再投入に応答して再起動が可能にな
る。
【0041】ところが、自動車用前照灯では、誤結線や
同じ電源(バッテリ)に接続されている負荷の状態によ
って短時間の電圧低下が生じる可能性がある。このよう
な場合でも安全上の観点から負荷2を消灯しないことが
望まれる。すなわち、短時間の電圧低下ではコンデンサ
1 の電荷を放出することによって点灯状態を維持する
のである。そこで、図13に示した構成に加えてコンパ
レータCP5 の正入力端にコンデンサC4 を接続した図
14の構成が考えられる。この構成では、コンパレータ
CP5 による電圧低下の検出を遅らせることによって点
灯状態を維持するのである。
【0042】しかしながら、このような構成では設計が
非常に難しくなる。すなわち、コンデンサC4 の容量が
大きすぎると、コンデンサC1 の電荷が放電してしまっ
て負荷2が立ち消えすることになり、コンデンサC4
容量が小さすぎると短時間の電圧低下に対しても負荷2
が消灯してしまうことになる。本実施例は、上述のよう
な各種構成の問題点を踏まえた構成を示すものであっ
て、図8に示すように、主回路1の入力部に設けたコン
デンサC1 をダイオードD5 を通して直流電源Eに接続
し、ダイオードD1 にはスイッチSW2 を並列接続して
いる。このスイッチSW2 は変流器CTにより検出され
る負荷3のランプ電流に基づいてオン・オフされる。す
なわち、変流器CTの出力は増幅器A1 によって増幅さ
れるとともに電圧に変換され、この電圧がコンパレータ
CP4 によって基準電圧V4 と比較される。コンパレー
タCP4 では負荷(放電ランプ)3が点灯していて増幅
器A1 の出力電圧が基準電圧V4 よりも高い期間には出
力をHレベルにしてスイッチSW2 をオンにする。ま
た、負荷(放電ランプ)3が不点灯であって、ランプ電
流が流れず増幅器A1 の出力電圧が基準電圧V4 よりも
低い期間にはスイッチSW2 をオフにする。
【0043】ダイオードD5 のアノードは別のダイオー
ドD6 のアノードと共通に接続され、このダイオードD
6 のカソードはコンパレータCP5 に入力される。コン
パレータCP5 ではダイオードD6 を介して検出される
直流電源Eの電圧が基準電圧V5 よりも高いと出力をH
レベルとして起動信号を発生し、放電灯点灯回路1cを
起動する。
【0044】次に、上記構成の動作について図9に基づ
いて説明する。図9において期間aは負荷3が正常に点
灯している状態を示し、期間bは断線等によって直流電
源Eからの電源が供給されなくなった状態を示し、期間
cは負荷3の始動に失敗した状態を示している。ここ
で、図9(a)に示している直流電源Eの電圧vは、期
間bでは図9(c)に示したダイオードD6 のカソード
電位の波形と同様に変化するが、断線などにより電源の
供給が停止した状態をわかりやすく示すように表記して
ある。
【0045】いま、期間aの正常状態から断線等によっ
て期間bの状態になったとすると、図9(a)に示すよ
うに主回路1への入力電圧υは低下するが、図9(b)
のように負荷3が点灯中であるから図9(d)のように
スイッチSW2 はオンに保たれている。したがって、コ
ンデンサC1 の放電によってダイオードD6 のカソード
電位は図9(c)のように徐々に低下し、カソード電位
が基準電圧V5 よりも高い期間には再起動は行なわれな
いから、短期間の断線などでは負荷3の点灯状態は維持
される。
【0046】一方、図9に期間cで示すように、負荷3
の始動に失敗したときには、図9(b)のように負荷3
が点灯していないから図9(d)のようにスイッチSW
2 はオフ状態であって、ダイオードD6 のカソード電位
は図9(c)のように主回路1への入力電圧v(図9
(a)参照)と同じ変化をするから、起動信号は電源ス
イッチSW1 のオン・オフに対応して発生し、負荷3を
確実に点灯させることができるのである。
【0047】以上説明したように、電源の短時間の遮断
に対してはコンデンサC1 の端子電圧が保たれる限りは
負荷3の点灯状態を維持することができ、始動に失敗し
たときに電源スイッチSW1 を短時間でオン・オフさせ
た場合であっても確実に始動することができるのであ
る。 (実施例9)本実施例は、図15に示すように、実施例
8におけるダイオードD5 をnチャンネルであるエンハ
ンスメント形のMOSFETよりなるスイッチ素子Q5
に置き換えたものである。スイッチ素子Q5 は抵抗R5
を介してコンデンサC1 の正極にゲートが接続され、ソ
ースがコンデンサC1 の負極に接続され、ドレインが直
流電源Eの負極に接続される。また、ドレイン電位とソ
ース電位とがコンパレータCP7 によって比較され、コ
ンパレータCP7 の出力はスイッチSW2 を介してスイ
ッチ素子Q5 のゲートに入力されている。コンパレータ
CP7 は、スイッチ素子Q5 のソース電位がドレイン電
位よりも高い期間に出力をHレベルにする。また、コン
パレータCP6 はダイオードD2 を介在させずに直流電
源Eの負極(すなわち、スイッチ素子Q5 のドレイン)
に接続されており、スイッチ素子Q5 のドレイン電位よ
りも基準電圧V6 のほうが高い期間にコンパレータCP
6の出力がHレベルになって起動信号が出力される。ま
た、コンパレータCP5 は負荷3が不点灯であって増幅
器A1 の出力電圧が基準電圧V5 よりも低くなると出力
をHレベルにしてスイッチSW2 をオンにする。
【0048】いま、負荷3の点灯期間に断線等によって
コンデンサC1 の両端に電圧が印加されなくなったとす
ると、このときスイッチSW2 はオフに維持されている
から、コンデンサC1 の両端電圧が抵抗R5 とスイッチ
素子Q5 のゲート−ソース間に印加されてスイッチ素子
5 のオン状態が維持され、コンパレータCP7 の出力
によって放電灯点灯回路1cは動作状態に保たれる。こ
の状態は、コンデンサC1 の放電が進んでスイッチ素子
5 をオン状態に維持できなくなるまで継続する。一
方、負荷3が点灯していないときにはコンパレータCP
5 の出力はHレベルであって、スイッチSW2 はオンで
あるから、始動時に負荷3の始動に失敗して電源スイッ
チSW1 を短時間でオン・オフさせる場合には、コンデ
ンサC1 の電化の状態にかかわらず、電源スイッチSW
1 のオン・オフに対応させてスイッチ素子Q5 をオン・
オフさせることができ、結果的に確実な始動を行なうこ
とができる。また、直流電源Eを逆極性に接続した場合
には、コンパレータCP7 の出力がLレベルになるから
スイッチ素子Q1 がオフ状態に保たれ、このときスイッ
チ素子Q5 の寄生ダイオードは直流電源Eの正極側がカ
ソードとなる。したがって、実施例1と同様に、スイッ
チ素子Q5 およびコンデンサC1 について逆接続に対す
る保護がなされるのである。また、本実施例の構成で
は、放電灯点灯回路1cの給電路にMOSFETよりな
るスイッチ素子Q5 が挿入されていることにより、ダイ
オードD5 を挿入する実施例8の構成に比較すれば、電
圧降下が少なく電力損失が少なくなるのである。他の構
成については実施例8と同様であるから説明を省略す
る。
【0049】(実施例10)本実施例は、図16に示す
ように、実施例8の構成について、スイッチSW2に代
えて、コンパレータCP6 への入力を、コンデンサC1
の正極とダイオードD6 のカソードとのいずれか一方に
選択するスイッチSW3 を設け、負荷3の点灯時にはコ
ンデンサC1 の正極をコンパレータCP6 の入力に接続
し、負荷3の不点灯時にはダイオードD6 のカソードを
コンパレータCP6 の入力に接続するように、スイッチ
SW3 をコンパレータCP5 の出力によって制御したも
のである。
【0050】動作は実施例8と同様であって、図17に
示す期間aは正常な状態、期間b1は短時間の電圧低下
が生じた状態、期間b2 は断線等による短時間の電源遮
断が生じた状態、期間cは始動に失敗した状態を示す。
期間b1 や期間b2 では、図17(a)のように点灯状
態からの電圧低下や電圧遮断であるから、図17(b)
のように負荷3の点灯状態が保たれており、コンパレー
タCP5 の出力によって図17(d)のようにスイッチ
SW3 はコンデンサC1 の正極をコンパレータCP6
接続する。したがって、コンパレータCP6 には図17
(c)のような電圧が印加され、コンパレータCP6
出力はHレベルであって放電灯点灯回路1cの動作を維
持し、負荷3を点灯させ続ける。この状態はコンデンサ
1 の放電が進んで負荷3の点灯状態を維持できなくま
るまで継続する。
【0051】また、負荷3を始動しようとするときに
は、コンパレータCP5 の出力はLレベルであってダイ
オードD6 のカソードがコンパレータCP6 に接続され
ているから、コンデンサC1 の電荷の状態とは無関係に
電源スイッチSW1 のオン・オフに対応した起動信号が
コンパレータCP6 から出力され、電源スイッチSW1
を短時間でオン・オフさせても、放電灯点灯回路1cを
確実に始動させることができるのである。
【0052】ここに、ダイオードD6 に代えて実施例9
と同様にMOSFETよりなるスイッチ素子を用いても
よい。このようなスイッチ素子を用いれば、電力損失を
低減することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明は上述のように、保護回路とし
て、エンハンスメント形のMOSFETよりなりドレイ
ン−ソース間に存在する寄生ダイオードが順方向となる
ように直流電源と主回路との間に挿入された極性用スイ
ッチ素子と、直流電源の電圧印加極性が逆極性であると
極性用スイッチ素子をオフに制御する極性検出回路とを
設けているので、直流電源の逆接続に対して寄生ダイオ
ードが逆方向に接続されることになり、結果的に主回路
および保護回路の性能の劣化を防止し、かつ保護回路で
の電圧降下や電力消費を抑制することができるという効
果がある。。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す回路図である。
【図2】実施例2を示す回路図である。
【図3】実施例3を示す回路図である。
【図4】実施例4を示す回路図である。
【図5】実施例5を示す回路図である。
【図6】実施例6を示す回路図である。
【図7】実施例7を示す要部回路図である。
【図8】実施例8を示す回路図である。
【図9】実施例8の動作説明図である。
【図10】比較例を示す回路図である。
【図11】比較例の動作説明図である。
【図12】他の比較例を示す回路図である。
【図13】さらに他の比較例を示す回路図である。
【図14】別の比較例を示す回路図である。
【図15】実施例9を示す回路図である。
【図16】実施例10を示す回路図である。
【図17】実施例10の動作説明図である。
【図18】従来例を示す回路図である。
【図19】他の従来例を示す回路図である。
【図20】さらに他の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 主回路 2 負荷 3 保護回路 C1 コンデンサ CP1 コンパレータ D1 寄生ダイオード E 直流電源 Q1 スイッチ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新堀 博市 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 中村 俊朗 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 神原 隆 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源を交流電力に変換して負荷に給
    電する主回路と、直流電源の主回路への電圧印加極性を
    検出して逆極性であるときに主回路への給電を停止する
    保護回路とを備える電源装置において、保護回路は、エ
    ンハンスメント形のMOSFETよりなりドレイン−ソ
    ース間に存在する寄生ダイオードが順方向となるように
    直流電源と主回路との間に挿入された極性用スイッチ素
    子と、直流電源の電圧印加極性が逆極性であると極性用
    スイッチ素子をオフに制御する極性検出回路とから成る
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 主回路における直流電源との接続端間に
    は入力電圧の変動を抑制するコンデンサが接続され、極
    性検出回路は直流電源とコンデンサの一端との間の電流
    の向きを検出することによって直流電源の接続極性を判
    別することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 エンハンスメント形のMOSFETより
    なりドレイン−ソース間に存在する寄生ダイオードが上
    記極性用スイッチ素子とは逆方向になるようにドレイン
    −ソース間が直流電源と主回路との間で極性用スイッチ
    素子に直列接続された電圧用スイッチ素子と、直流電源
    の電圧を検出し電圧が規定範囲外であると電圧用スイッ
    チ素子をオフに制御する電圧検出回路とが付加されて成
    ることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 極性検出回路は、極性用スイッチ素子と
    電圧用スイッチ素子との直列回路の両端の電位を比較す
    ることによって直流電源の接続極性を判別することを特
    徴とする請求項3記載の電源装置。
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