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JPH06325795A - 2次電池の充電方法および装置並びに2次電池装置 - Google Patents

2次電池の充電方法および装置並びに2次電池装置

Info

Publication number
JPH06325795A
JPH06325795A JP5115783A JP11578393A JPH06325795A JP H06325795 A JPH06325795 A JP H06325795A JP 5115783 A JP5115783 A JP 5115783A JP 11578393 A JP11578393 A JP 11578393A JP H06325795 A JPH06325795 A JP H06325795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
secondary battery
voltage
constant current
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5115783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3365431B2 (ja
Inventor
Tamiji Nagai
民次 永井
Hitoshi Akiyasu
均 秋保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11578393A priority Critical patent/JP3365431B2/ja
Publication of JPH06325795A publication Critical patent/JPH06325795A/ja
Priority to US08/677,113 priority patent/US5637981A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3365431B2 publication Critical patent/JP3365431B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉛電池、リチウム電池、リチウムイオン電池
などの鉛リチウムイオン系のバッテリを破壊せずに、比
較的短時間に充電する。 【構成】 バッテリに定電流を供給し充電する。バッテ
リの端子電圧が満充電電圧V0以上になったとき、所定
の時間充電動作を停止し、所定の時間定電流による充電
を行う動作を繰り返す。充電を停止した期間におけるバ
ツテリの端子電圧△V3、または△V3と満充電電圧V
0との差△V2が所定の値になったとき、充電動作を終
了させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば携帯用のカメラ
一体型ビデオテープレコーダその他の電子機器に用いら
れるバッテリーパック、並びにそれを充電する場合に用
いて好適な2次電池装置並びにその充電方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図32は従来の2次電池の充電装置の一
例の構成を示している。同図に示すように、この例にお
いては、充電可能なバッテリ(2次電池)1が定電流回
路2により、定電流により充電されるようになされてい
る。このように、バッテリ1を定電流により充電する
と、バッテリ1がニッケル水素系または、ニッカド系の
バッテリである場合、その充電特性は図33に示すよう
になる。
【0003】同図に示すように、定電流回路2が出力す
る定電流I0により、バッテリ1を充電すると、バッテ
リ1の端子電圧Vは、充電が進むにつれて次第に増大
し、満充電状態(充電が過不足なく行われた状態)にな
ると、端子電圧Vが若干低下する。この電圧の低下(−
△V)が検出されたとき、充電を停止させれば、バッテ
リ1を適切に充電した状態で充電動作を終了することが
できる。
【0004】しかしながら、バッテリ1としてニッケル
水素系または、ニッカド系のバッテリを用いた場合にお
いては、図33に示すように満充電時において、バッテ
リ1の端子電圧が低下するが、バッテリとして例えば鉛
リチウムイオン系のバッテリを用いた場合においては、
満充電時においても端子電圧Vが低下しない。そのた
め、定電流回路により鉛リチウムイオン系のバッテリ
(鉛電池、リチウム電池、またはリチウムイオン電池な
どであり、以下単に、鉛リチウムイオン系のバッテリと
称する)を充電すると、満充電状態を検出することがで
きず、充電を適切な状態で終了させることが困難とな
る。
【0005】すなわち、バッテリの端子電圧が電圧V0
に達したとき充電を終了させると、まだ満充電状態には
なっておらず、充電不足の状態となる。しかしながら、
バッテリの端子電圧が電圧V0に達した後、長時間バッ
テリを充電すると、過充電となり、最悪の場合、バッテ
リを破壊してしまう。
【0006】そこで、鉛リチウムイオン系のバッテリを
充電する場合においては、図34に示すような構成が用
いられる。図34の例においては、鉛リチウムイオン系
のバッテリ11がスイッチ14を介して、定電流回路1
2または定電圧回路13により充電されるようになされ
ている。スイッチ14は、充電開始当初、図34におい
て上側に切り換えられており、バッテリ11は定電流回
路12が出力する定電流I0により充電される。そし
て、所定のタイミングにおいて、スイッチ14が図34
において下側に切り換えられ、バッテリ11は定電圧回
路13が出力する定電圧V0により充電される。
【0007】図35は、図34に示した回路によりバッ
テリ11を充電した場合の充電曲線を表している。同図
に示すように、定電流I0により充電が進むにつれて、
バッテリ11の端子電圧Vは徐々に増大する。そしてス
イッチ14が切り換えられて、定電流による充電から定
電圧による充電に切り換えられると、端子電圧Vは定電
圧V0のままであるが、充電電流Iは図35に示すよう
に徐々に低下する。充電動作中この充電電流Iを測定
し、その値が所定の値以下になったとき、バッテリ11
が過不足なく充電された(満充電になった)ことになる
ので、そのタイミングにおいて充電動作を終了させる。
【0008】このように、定電流回路12と定電圧回路
13によりバッテリ11を充電すると、バッテリ11を
破壊せずに、かつ、過不足ない状態に充電することがで
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに所定のタイミングで定電流による充電から、定電圧
による充電に切り換える方法は、充電に長い時間を有す
る課題があった。
【0010】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、バッテリを破壊せずに、より迅速に充電す
ることができるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明においては、2次
電池を定電流で充電し、2次電池の充電電圧を検出し、
2次電池の充電電圧が所定の電圧に達したとき、定電流
の2次電池への供給を間欠的に行う。定電流を供給して
いない状態における2次電池の充電電圧が、所定の基準
電圧になったとき、充電を終了する。
【0012】
【作用】本発明においては、2次電池が定電流で充電さ
れる、そして2次電池の充電電圧が所定の電圧に達した
とき、定電流の2次電池への供給が間欠的に行われる。
従って、2次電池を破壊せずに、より迅速に充電するこ
とができる
【0013】
【実施例】図1は、本発明のバッテリパック(2次電池
装置)の内部の電気的構成を示している。同図に示すよ
うに、この実施例においては、バッテリ11が保護回路
21のスイッチ回路23を介して、端子25Aと25B
より供給される電流により充電されるようになされてい
る。保護回路21の電圧検出回路22は、バッテリ11
の端子電圧を検出し、その検出結果に対応してスイッチ
回路23を制御するようになされている。保護動作制御
回路24は、端子25Cより入力される識別信号を検出
し、その検出信号を電圧検出回路22に出力するように
なされている。
【0014】一方、図2は、図1に示したバッテリパッ
クを充電する専用の充電器(2次電池充電装置)の一実
施例の構成を示している。端子31Aと31Bには、図
示せぬ回路から必要な電力が供給されるようになされて
いる。定電流回路12は、入力された電力から定電流を
生成し、スイッチ回路33を介して端子35Aに出力す
る。この端子35Aは、図1における端子25Aに接続
される。また、図1における端子25Bは、図2の端子
35Bに接続される。さらに、図1の端子25Cは、図
2の端子35Cに接続される。従って、端子25B,3
5Bを介して抵抗34にバッテリ11の充電電流が流れ
るようになされている。この充電電流は、端子31Bか
ら図示せぬ回路に帰還される。
【0015】電圧検出回路36は、端子35Aと35B
の間の電圧を検出し、検出信号を制御回路38に出力し
ている。また、制御回路38には、電流検出回路37が
抵抗34を流れる充電電流を検出し、その検出信号が供
給されている。専用充電器信号発生回路39が出力する
専用充電器であることを表す識別信号は、端子35Cと
25Cを介して保護動作制御回路24に供給されるよう
になされている。タイマ回路40は、計時動作を行い、
時間情報を制御回路38に供給する。
【0016】図1と図2に示した実施例においては、専
用充電器信号発生回路39が出力する識別信号を、保護
動作制御回路24に供給するための端子35Cと25C
を設けるようにしたが、例えば図3に示すように構成し
て、この端子35Cと25Cを省略することも可能であ
る。すなわち図3の実施例においては、専用充電器信号
発生回路39が出力する識別信号が、コンデンサ52を
介して、端子35Aに出力されるようになされている。
そして、端子35Aより出力された識別信号は端子25
Aからコンデンサ62を介して、保護動作制御回路24
に供給されるようになされている。
【0017】この場合、専用充電器信号発生回路39が
出力する識別信号は、所定の周波数の正弦波あるいは、
所定のパターンのパルス信号(交流信号)とされる。コ
イル51と61はこの識別信号(交流信号)が他の回路
に影響を与えないように、これを抑圧するものである。
【0018】次に、図1と図2に示した実施例の動作に
ついて説明する。図1に示したバッテリパックに、図2
に示した充電器を接続すると、定電流回路12より出力
された定電流が、スイッチ回路33、端子35A,25
A、バッテリ11、スイッチ回路23、端子25B,3
5B、抵抗34の経路で流れ、バッテリ11が定電流に
より充電される。図4に示すように、この定電流I0
よる充電が開始されると、バッテリ11の端子電圧V
が、徐々に増加する。
【0019】電圧検出回路22は、バッテリ11のこの
端子電圧Vを検出し、その検出電圧が所定の基準動作電
圧(例えば満充電電圧V0が4.2Vであるとき、4.
35Vとすることができる)に達したとき、その検出信
号をスイッチ回路23に出力する。このときスイッチ回
路23は、そこに内蔵されている過充電保護用のスイッ
チ(図8を参照して後述する)をオフする。これにより
充電が中止され、バッテリ11が過充電により破壊され
ることが防止される。
【0020】しかしながら、この実施例においては、図
2に示した充電器は図1に示したバッテリパックの専用
の充電器であるため、バッテリ11の端子電圧が破壊電
圧になるまで上昇しないように予め設計されている。そ
こで、保護動作制御回路24は、専用充電器信号発生回
路39が出力する識別信号を端子25Cより供給される
信号から検出したとき、電圧検出回路22を制御し、ス
イッチ回路23の過充電保護用のスイッチが、オフする
ことを禁止(保護動作を禁止)する。これにより、過充
電保護回路が動作して充電が不能になることが防止され
る。
【0021】また、充電器の電圧検出回路36は、端子
35Aと35Bの電圧(バッテリ11の端子電圧)を検
出し、この電圧が満充電電圧V0に達したとき、制御回
路38に検出信号を出力する。このとき制御回路回路3
8は、スイッチ回路33を所定時間毎にオン、オフさ
せ、定電流回路12が出力する定電流が間欠的にバッテ
リ11に供給されるようにする。タイマ回路40はこの
ときの時間を計時する。
【0022】図5は、このように定電流による充電を間
欠的に行った場合における、バッテリ11の端子電圧V
の変化を表している。同図に示すように、定電流による
充電を行っている期間、バッテリ11の端子電圧Vは徐
々に増大する。しかしながら、充電を停止すると、バッ
テリ11の端子電圧は、バッテリの内部の化学変化の安
定化に伴い徐々に低下し、所定の時間経過するとほぼ一
定の電圧に安定する。電圧検出回路36は、充電を停止
した期間において、この安定した電圧△V3、充電期間
における端子電圧と、充電を停止した期間における安定
した電圧△V3との差△V1、または充電を停止した期
間における安定した電圧△V3と、満充電電圧V0との
差△V2、の3つの電圧(電位差)のうち、少なくとも
いずれか1つを検出する。
【0023】電圧△V1は、バッテリ11の経時変化に
よってばらつくが、電圧△V2と△V3は経時変化によ
るばらつきは少ない。定電流による充電と充電の停止を
繰り返し実行すると、電圧△V3は、次第に満充電電圧
0に近い値となり、電圧△V2は次第に0に近い値と
なる。そこで、制御回路38は、例えばこの電圧△V2
と△V3をモニタし、電圧△V2が0またはそれに近い
値になったとき、あるいは電圧△V3が満充電電圧V0
と等しいか、それに近い値になったとき、あるいはその
両方が満足されたとき、バッテリ11が過不足なく充電
されたものとしてスイッチ回路33を制御し、定電流回
路12が出力する定電流のバッテリ11への供給を停止
させる。これにより、バッテリ11の充電動作が終了さ
れる。
【0024】もちろん、電圧△V1が所定の値になった
ことを利用して、充電動作を終了させるようにすること
も可能である。
【0025】なお、例えば電圧△V2や、電圧△V3と
電圧V0との差が次第に0に近くなり、小さい値になる
と、これを正確に検出することが困難ににる。そこで、
これらの値が所定の値になったとき、図6に示すよう
に、その時からさらに一定の時間だけ定電流回路12に
よる間欠的な充電を実行させ、一定の時間が経過したタ
イミングにおいて、充電動作を終了させるようにするこ
ともできる。この一定の時間は、専用充電器によりバッ
テリ11を実際に充電した結果をもとにして設定するこ
とができる。この時間を適切な時間に設定しておくこと
で、その時間が経過したタイミングにおいて、バッテリ
11を調度満充電状態にすることができる(図6の場
合、充電動作終了時におけるバッテリ11の安定した端
子電圧を、4.2Vにすることができる)。そのための
計時動作もタイマ回路40が行う。
【0026】なお、この場合、図7に示すように、タイ
マによる充電期間中における定電流I02の値を、それ以
前の期間における定電流I01と異なる値(この実施例の
場合I01<I02)にすることも可能である。このとき、
定電流回路12は、制御回路38により制御され、出力
する定電流の値を適宜変更する。
【0027】なお、上記した実施例においては電圧検出
回路36によりバッテリ11の端子電圧を検出するよう
にしたが、抵抗34を流れるバッテリ11の充電電流を
電圧に変換し、これを電流検出回路37で検出し、制御
回路38に供給するようにしてもよい。この場合におい
ては、電圧検出回路36は不要となる。逆に、電圧検出
回路36を用いる場合においては、抵抗34と電流検出
回路37は不要となる。
【0028】次に図1のスイッチ回路23の保護動作に
ついてさらに説明する。図8はスイッチ回路23のより
詳細な構成例を示している。同図に示すように、この実
施例においては、FET201とそれに並列接続されて
いる等価ダイオード202により過充電保護用のスイッ
チが構成され、FET203とそれに並列接続された等
価ダイオード204により、過放電保護用のスイッチが
構成されている。FET201と203は電圧検出回路
22の出力に対応してオンまたはオフされる。
【0029】例えば、バッテリ11が正常に充電されて
いるとき、FET201と203はいずれもオンされた
状態にある。このため、充電電流がバッテリ11、FE
T203と等価ダイオード204及びFET201の経
路で流れる。電圧検出回路22が保護動基準作電圧以上
の電圧を検出したとき、保護動作制御回路24からの制
御信号に対応して保護動作が禁止されなければ、FET
201はオン状態からオフ状態に切り換えられる。等価
ダイオード202は、バッテリ11に対する充電電流に
対しては、逆方向に接続されているため、FET201
がオフされると、充電電流は流れることができなくな
る。
【0030】そこで次に、バッテリ11の放電が開始さ
れる。この放電電流はダイオード202、FET20
3、バッテリ11の経路で流れることになる。
【0031】このとき流れる放電電流が図9に示すよう
に、比較的大きい場合、等価ダイオード202の電圧降
下は約0.6Vとなる(FET201がオンしている場
合においては、約0.03Vとなる)。その結果、比較
的短い時間内に、バッテリ11の端子電圧が、図10に
拡大して示すように、保護動作基準電圧(FET201
がオンからオフに切り換えられた基準電圧)から比較的
大きく低下する。この基準電圧を例えば4.2Vとする
とき、この低下する電圧△Vは、約0.2乃至0.5V
なる。このように、バッテリ11の端子電圧が低下する
ため、電圧検出回路22はFET201をオフ状態から
再びオン状態に切り換えさせる。すなわち、保護動作を
解除させる。
【0032】FET201がオフしていると、それだけ
等価ダイオード202における電力損失が大きくなる。
そこでFET201は、電力損失の観点からすれば、で
きるだけオンの状態に保持することが好ましい。本実施
例においては、上述したように充電動作中、FET20
1は常にオンされた状態にあるため、ダイオード202
による電力損失の増大を抑制することができる。
【0033】図11に示すように、充電器による満充電
電圧が4.2Vであるとき、過充電保護用のスイッチが
動作する基準電圧は、この満充電電圧4.2Vより大き
い、例えば4.35Vに設定される。それぞれの電圧に
±0.5Vのばらつきがあるとすると、満充電電圧は
4.15V乃至4.25Vの間の電圧となり、過充電保
護用のスイッチが動作する電圧は4.30V乃至4.4
0Vとなる。
【0034】従来の場合のように、保護動作制御回路2
4を設けない場合においては、充電器による充電によ
り、保護回路がすぐに動作しないようにするには、保護
回路の動作電圧を満充電電圧より充分大きい値であっ
て、なおかつ、バッテリ11を破壊するおそれがある電
圧(4.4V)より小さい値に正確に設定しておく必要
がある。
【0035】これに対して、上述した実施例のように、
充電時、過充電保護動作を禁止させるようにする場合に
おいては、端子電圧がバッテリ11を破壊する恐れがあ
る電圧4.4Vより大きいときは、保護動作を実行せし
める必要があるが、それ以下の電圧においては保護動作
を禁止する。従って、図12に示すように、過充電保護
動作基準電圧を、バッテリ11を破壊から保護するため
の動作電圧4.4Vから、満充電電圧である4.2Vよ
り小さい、例えば4.0Vといった、広い範囲のいずれ
かの値に設定することが可能となる。換言すれば、保護
回路21の動作基準電圧のばらつきが大きくても正常に
動作させることが可能となる。
【0036】図1に示すバッテリパックを、図2に示す
専用の充電器ではなく一般的な充電器で充電する場合に
おいては、保護動作制御回路24に識別信号が入力され
ない。その結果、保護回路21は保護動作を禁止するこ
とができない。しかしながら、上述したようにその場合
における充電器は、図34に示したように構成されてお
り、所定の時間、定電流により充電が行われた後、定電
圧による充電に切り換えられる構成であるため、バッテ
リ11を破壊することなく、充電することが可能であ
る。
【0037】図13は、充電器の他の実施例を示してい
る。なお、この図において図2と図1に示した専用充電
器信号発生回路39と保護動作制御回路24は、図示が
省略されているが、同様に設けられるものである。
【0038】この実施例においては、図34に示した場
合と同様に、定電流回路12と定電圧回路13が並列に
接続され、スイッチ14によりその出力の一方が選択さ
れ、バッテリ11に供給されるようになされている。電
圧検出回路36がバッテリ11の充電電圧(端子電圧)
を検出し、その検出結果を制御回路38に出力してい
る。また、抵抗34を流れる充電電流を電流検出回路3
7で検出し、制御回路38に供給している。制御回路3
8はこれらの入力に対応してスイッチ14を切り換え
る。
【0039】次にその動作について説明する。制御回路
38は充電開始当初、スイッチ14を定電流回路12側
に切り換える。これにより、定電流回路12より出力さ
れる定電流がスイッチ14,バッテリ11,抵抗34の
経路で流れることになる。バッテリ11の端子電圧V
は、定電流による充電にともなって、図14に示すよう
に、徐々に増大する。電圧検出回路36は、バッテリ1
1の端子電圧をモニタし、その端子電圧が満充電電圧V
0に達したとき、制御回路38に信号を出力する。制御
回路38は、このとき付属するタイマ40に計時動作を
開始させ、さらに、一定の時間が計時されるまで定電流
による充電を継続させる。
【0040】そして、一定の時間が経過した時、図15
に示すように、制御回路38は、スイッチ14を定電圧
回路に13側に切り換える。これにより、この時からバ
ッテリ11に対して、定電圧回路13が出力する満充電
電圧V0が印加され、定電圧充電が行われる。上述した
ように、定電圧による充電を行うと、充電にともなっ
て、バッテリ11の内部インピータンスが増加するた
め、充電電流が徐々に減少する。電流検出回路37は、
抵抗34を流れる充電電流を電圧に変換して検出し、検
出信号を制御回路38に出力する。制御回路38は、定
電圧による充電動作中の充電電流△Iを所定の基準値と
比較する。充電電流が基準値より大きいとき、タイマ4
0が所定の時間を計時したタイミング゛において、スイ
ッチ14を再び定電圧回路13から定電流回路12側に
切り換えさせる。これにより、再び定電流による充電動
作が行われる。
【0041】以上のようにして、所定の時間ごとに、定
電流と定電圧による充電が交互に行われ、定電圧充電動
作時における充電電流△Iの値が基準値と等しいか、そ
れより小さい値になったとき、制御回路38はスイッチ
14を中立位置状態に切り換えさせ、充電動作を終了さ
せる。すなわち、この実施例においては図16に示すよ
うに、充電動作中における充電電流は、定電流による充
電期間中は、I0の一定の値となる。定電流と定電圧に
よる充電が交互に行われる期間においては、I0または
△Iとなり、この△Iの値が充電の進行にともなって次
第に減少することになるので、所定の値になったとき、
充電が終了される。
【0042】このように、定電流と定電圧による充電を
交互に切り換えるようにすると、定電流だけで充電した
場合程、バッテリ11の充電電圧Vは上昇しない。ま
た、定電圧だけによる充電を行う場合に較べて、より速
くバッテリ11を充電させることができる。
【0043】なお、この実施例においても、△Iの値が
所定値以下になったとき、タイマ回路40を動作させ、
一定の時間、定電圧または定電流による充電を行った
後、充電を終了させるようにすることも可能である。
【0044】さらにまた、定電流による充電時に、バッ
テリ11の端子電圧が、満充電電圧V0に達したとき、
一定の時間、さらに定電流による充電を継続するのでは
なく、直ちに定電圧による充電に切り換えるようにする
ことも可能である。
【0045】図17は、充電器の他の実施例を示してい
る。この実施例においては、定電流回路12が、2つの
定電流回路12Aと12Bに分かれており、そこに、ス
イッチ回路71を介して必要な電力が供給されるように
なされている。そして、定電流回路12Aと12Bがそ
れぞれ異なる値の定電流を出力するようになされてい
る。定電流回路12Aまたは12Bの出力がスイッチ1
4により選択され、バッテリ11を充電するようになさ
れている。
【0046】電圧検出回路36はバッテリ11の端子電
圧を検出し、制御回路38と充電完了制御回路72に出
力する。制御回路38は、スイッチ回路14とスイッチ
回路71を制御し、充電完了制御回路72は、スイッチ
回路71を制御する。
【0047】すなわち、この実施例においては、充電当
初、スイッチ14が図中上側に切り換えられ、定電流回
路12Aが出力する定電流I01が出力され、この定電流
01によりバッテリ11が充電される。電圧検出回路3
6がバッテリ11の端子電圧を検出し、端子電圧が満充
電電圧V0に達したとき、制御回路38に検出信号を出
力する。このとき、制御回路38はタイマ回路40に計
時動作を開始させ、所定の時間が経過するまでさらに定
電流I01による充電を継続させる。
【0048】そして、所定の時間が経過したとき、制御
回路38はスイッチ14を図中下側に切り換えさせ、定
電流回路12Bが出力する定電流I02を選択させる。こ
の定電流I02は、定電流I01より小さい値に設定されて
いる。バッテリ11を充電する定電流の値がI01からI
02に切り換えられるため、バッテリ11の端子電圧は電
流切り換え時に一旦低下する。そして、定電流I02によ
る充電にともなって再び上昇する。しかしながら、その
上昇する割合はより大きな定電流I01により充電してい
る場合に較べて小さくなる。
【0049】タイマ回路40が定電流I02による充電を
開始した後、所定の時間を計時したとき、制御回路38
はスイッチ回路71を制御し、充電動作を終了させる。
あるいはまた、電圧検出回路36による検出電圧に対応
して、バッテリ11の端子電圧が所定の値に達したと
き、充電完了制御回路72によりこれを検出し、スイッ
チ回路71を制御して充電を終了させるようにすること
も可能である。
【0050】この実施例においては、定電流の値を2段
階に切り換えるようにしたが、例えば図19に示すよう
に、3段階に切り換えるようにすることも可能である。
また、切り換えられて出力されるる定電流の値は、平均
的に徐々に小さくなっていればよく、瞬時的には時間的
に前の値より大きい値にすることも可能である。また、
図19の実施例においては、定電流I01乃至I03による
充電時間をそれぞれ異なる値にしているが、同一とする
ことも可能である。
【0051】図20は、さらに他の実施例を示してい
る。この実施例においては、定電流回路12が1つとさ
れ、この定電流回路12にスイッチ回路71を介して、
電力が供給されている。定電流回路12が出力する定電
流によりバッテリ11が充電され、その充電電流が抵抗
34を介して電流検出回路37により検出されるように
なされている。そして、電流検出回路37の出力が電流
切り換え回路81に供給されている。電流切り換え回路
81にはまた、電圧検出回路36が出力する、バッテリ
11の電圧検出結果が供給されている。
【0052】電流切り換え回路81は、これらの入力に
対応して、定電流回路12の電流特性を切り換えるよう
になされている。また、電圧検出回路36の出力は、充
電完了制御回路72とタイマ回路40に供給され、充電
完了制御回路72とタイマ回路40の出力に対応してス
イッチ回路71が制御されるようになされている。
【0053】すなわち、この実施例においても、定電流
回路12が充電開始当初、例えば定電流I01を出力し、
この定電流I01によりバッテリ11が充電される。電圧
検出回路36が、バッテリ11の端子電圧が満充電電圧
0に達したことを検出したとき、電流切り換え回路8
1に検出信号を出力する。電流切り換え回路81は、こ
の検出信号に対応して、定電流回路12が出力する定電
流の値をI01から例えばI02に切り換えさせる。タイマ
回路40は、定電流の値の切り換えが行われたときか
ら、計時動作を開始し、所定の時間が計時したときスイ
ッチ回路71を制御し、充電動作を停止させる。
【0054】あるいはまた、電圧検出回路36がバッテ
リ11の端子電圧が所定の電圧に達したことを検出した
とき、充電完了制御回路72によりこれを検出し、この
ときスイッチ回路71を制御して、充電動作を終了させ
ることも可能である。
【0055】さらにまた、バッテリ11の端子電圧は、
電圧検出回路36により検出する代わりに、バッテリ1
1の充電電流を抵抗34を介して電流検出回路37によ
り検出することで、検出するようにすることもできる。
この場合、電流検出回路37の検出出力に対応して、電
流切り換え回路81が定電流回路12を制御することに
なる。
【0056】このようにして、この実施例においても図
18あるいは図19に示すような充電を実行することが
可能である。
【0057】図21は、さらに他実施例に示している。
この実施例においては、定電流回路12と定電圧回路1
3が直列に接続され、バッテリ11を充電するようにな
されている。そして、定電圧回路13には、スイッチ回
路14が並列に接続されている。バッテリ11の充電電
流が抵抗34を介して電流検出回路37により検出さ
れ、その検出出力が電流切り換え回路81と制御回路3
8に供給されている。電流切り換え回路81は定電流回
路12を制御し、制御回路38はスイッチ回路14を制
御するようになされている。
【0058】すなわち、この実施例においては、充電開
始当初、制御回路38によりスイッチ14がオフされ
る。その結果、定電流回路12と定電圧回路13の直列
回路を介してバッテリ11に充電が行われる。充電開始
当初、バッテリ11の内部インピータンスが小さいた
め、バッテリ11には定電流が流れる。すなわち、定電
流充電が行われる。
【0059】制御回路38は、抵抗34に流れる充電電
流を電流検出回路37を介してモニタする。充電の進行
にともなって、バッテリ11の内部インピータンスが増
加すると、充電電流が定電流回路12が出力する定電流
0より徐々に小さい値になってくる。制御回路38
は、充電電流の値が定電流I0より小さい値になつたと
き、スイッチ回路14をオンさせて、定電圧回路13の
動作を実質的に禁止させる。その結果、定電流回路12
が出力する定電流I0により、バッテリ11が再び充電
される。
【0060】制御回路38は、このときまたタイマ回路
40に計時動作を開始させる。所定の時間が経過したと
き、スイッチ回路14が再びオフされる。そして、定電
流回路12と定電圧回路13による充電を一定の時間行
わせる。
【0061】以上のようにして所定時間毎にスイッチ1
4をオンまたはオフさせる。スイッチ14をオフさせた
状態の時、バッテリ11の充電特性は、図35に示した
場合と同様となる。すなわち、定電流回路12と定電圧
回路13を、図34に示すように並列に接続し、スイッ
チ14により切り換える構成にせず、図21に示すよう
に直列に接続した場合においても、バッテリ11の充電
にともなう内部インピータンスの変化に対応して、定電
流による充電と定電圧による充電が実質的に自動的に切
り換えられる。
【0062】すなわち内部インピータンスが小さい充電
初期の期間においては、定電流による充電が行われ、内
部インピータンスが大きくなった充電後期の期間におい
ては、実質的に定電圧による充電が行われるようにな
る。
【0063】制御回路38はスイッチ14をオフした状
態におけるバッテリ11の充電電流を、電流検出回路3
7を介して検出する。すなわち、バッテリ11の充電の
進行にともなって、スイッチ14をオフした期間(定電
圧充電状態)における充電電流は次第に減少する。そこ
で、この充電電流の値が所定の値に達したとき、スイッ
チ14を例えば接地させるなどして、充電動作を終了さ
せる。このようにして、例えば、図14乃至図16に示
した場合と同様の充電動作を実行させることができる。
【0064】また、電流切り換え回路81により定電流
回路12を制御し、定電流回路12が出力する定電流の
値を所定の値に制御することにより、スイッチ14がオ
ンのとき(定電流動作時)における定電流の値を、例え
ば図22あるいは図23に示すように所定の値に変更す
ることができる。図22に示す実施例においては、充電
開始当初、充電電流は時間の経過とともに次第に減少す
るが、充電後期の期間においては、減少した最後の値か
ら不連続に小さい値の一定の電流となる。図23の実施
例においては、充電開始当初、充電電流は一定の値であ
るが、後半の期間においては、それより小さい一定の
値、あるいは徐々に減少するようになされる。
【0065】なお、これらの実施例において定電流回路
12と定電圧回路13は充電動作中バッテリ11を破壊
しない値に制御される。
【0066】また、図24に示すように、充電開始当初
の期間におていは、定電流によりバッテリ11を充電
し、バッテリ11の端子電圧が満充電電圧V0より大き
く、バッテリ11の破壊電圧より小さい所定の電圧に達
するまで、定電流による充電を継続し、端子電圧が破壊
電圧に達する直前に満充電電圧V0による定電圧充電に
切り換えるようにすることもできる。
【0067】図25は、バッテリ11として2個のバッ
テリ11A,11Bが直列に接続されている場合におい
て、この2つのバッテリを同時にあるいは個別に充電で
きるようにするための構成を示している。この実施例に
おいては、バッテリ11Aの陽極側が端子141に接続
されるとともに、スイッチ131を介して端子142に
接続されている。バッテリ11Aの陰極側(バッテリ1
1Bの陽極側)は、スイッチ132を介して端子143
に接続されるとともに、スイッチ133を介して端子1
42に接続されている。また、バッテリ11Bの陰極側
は、端子144に接続されるとともに、スイッチ134
を介して端子143に接続されている。
【0068】このようなバッテリを充電するための充電
器は、図26に示すように構成される。この実施例にお
いては、直列電池充電回路151と単電池充電回路15
2が設けられており、直列電池充電回路151の一方の
出力端子(陽極側)は、スイッチ153を介して端子1
61に接続されている。また単電池充電回路152の一
方の出力端子(陽極側)は、スイッチ154を介して端
子162に接続されている。直列電池充電回路151と
単電池充電回路152の他方の出力端子(陰極側)は、
それぞれ端子164と163に接続されている。
【0069】図26に示す充電器により、図25に示す
バッテリを充電する場合、端子141乃至144を端子
161乃至164にそれぞれ接続する。バッテリ11A
とバッテリ11Bを同時に充電する場合、スイッチ13
1乃至134はいずれもオフされ、スイッチ153のみ
がオンされる。これにより、直列電池充電回路151、
スイッチ153、端子161、端子141、バッテリ1
1A,11B、端子144、端子164の経路で、バッ
テリ11Aと11Bが充電される。
【0070】バッテリ11Aを充電する場合、スイッチ
154,131,132がオンされる。これにより、単
電池充電回路152、スイッチ154、端子162,1
42、スイッチ131、バッテリ11A、スイッチ13
2、端子143,163の経路でバッテリ11Aが充電
される。
【0071】一方、バッテリ11Bを充電する場合、ス
イッチ154,133,134がオンされる。このと
き、単電池充電回路152、スイッチ154、端子16
2,142、スイッチ133、バッテリ11B、スイッ
チ134、端子143,163の経路でバッテリ11B
に充電される。
【0072】この図25と図26に示す実施例は、上述
した各充電器の実施例に対して適応することができる。
この場合、図27に示すように、バッテリ11Aとバッ
テリ11Bを同時に充電するとき、定電流I0Aにより所
定期間充電する。このときバッテリ11の端子電圧VA
は徐々に増大する。そして、満充電電圧V0Aに達したと
き、上述した各実施例におけるようなスイッチング動作
(間欠的な充電動作)を行う。
【0073】図27において、単電池充電回路152に
よりバッテリ11Aまたは11Bを充電する場合におけ
る定電流はI0Bとなり、端子電圧はVB、満充電電圧は
0Bとなる。この場合においても、バッテリ11Aと1
1Bを充電する場合と同様に、充電器のスイッチング動
作が行われる。また、この場合、電圧検出回路22は、
バッテリ11Aと11Bの端子電圧を、それぞれ独立に
検出することになる。
【0074】図28は、直列に接続された2個のバッテ
リ11Aと11Bを充電する他の実施例を表している。
同図に示すように直列電池充電回路151の出力がスイ
ッチ153を介して、バッテリ11Aと11Bに供給さ
れている。また、単電池充電回路152の出力がスイッ
チ回路154を介してスイッチ301に接続されてい
る。単電池充電回路152の他の出力端子は、スイッチ
302に接続されている。電圧検出回路36は、スイッ
チ301と302の間の電圧を検出し、その検出結果を
制御回路38に出力している。制御回路38は、スイッ
チ153と154、ならびに301と302の切り換え
を制御するようになされている。
【0075】この実施例においては充電開始当初、制御
回路38がスイッチ153をオンする。これにより、直
列電池充電回路151より出力された充電電流が、スイ
ッチ153を介して、バッテリ11Aと11Bに供給さ
れ、それらを充電する。このとき、制御回路38はスイ
ッチ回路301を接点a側に切り換え、スイッチ302
を接点c側に切り換える。これにより、電圧検出回路3
6は、バッテリ11Aと11Bの直列に接続された状態
における端子電圧を検出する。
【0076】制御回路38は、電圧検出回路36の出力
をモニタし、その電圧があらかじめ設定した所定の電圧
(例えばこの電圧はバッテリ11Aと11Bを約80%
程度に充電した状態における電圧に対応させることがで
きる)に達したことを検出したとき、スイッチ153を
オフし、スイッチ154をオンさせる。また、スイッチ
302を接点b側に切り換えさせる。これにより、単電
池充電回路152の出力が、スイッチ154、スイッチ
301、バッテリ11A、スイッチ302の経路でバッ
テリ11Aを充電させる。また、このときのバッテリ1
1Aにおける端子電圧が、電圧検出回路36により検出
される。
【0077】次に、制御回路38は、所定のタイミング
で、スイッチ301を接点bに切り換え、スイッチ30
2を接点cに切り換える。これにより、単電池充電回路
152、スイッチ154、スイッチ301、バッテリ1
1B、スイッチ302の経路でバッテリ11Bが充電さ
れる。また、そのときにおけるバッテリ11Bの端子電
圧が電圧検出回路36により検出される。
【0078】制御回路38はこのようにして、バッテリ
11Aとバッテリ11Bをそれぞれ個別に充電し、両者
の端子電圧が等しくなるように各バッテリへの充電を制
御する。このように充電することで、バッテリ11Aと
11Bをバランスして充電させることができる。
【0079】以上の充電動作をグラフに示すと、図29
に示すようになる。すなわち、図29において期間T1
においては、直列電池充電回路151による充電動作が
行われる。これに対して、それに続く期間T2において
は単電池充電回路152による充電動作が行われる。
【0080】図30と図31は、上述した各実施例の電
圧検出回路36において、バッテリ11の電圧を検出す
る場合において、基準電圧(電圧を測定するための絶対
的基準電圧)を発生させる構成例を示している。図30
の実施例においては、発生回路112において、バッテ
リ11から供給される電圧を利用して、4.2Vの基準
電圧を生成している。
【0081】発生回路112は、例えば図31に示すよ
うに構成される。図31の実施例においては、ツェナー
ダイオード121と抵抗122との直列回路により発生
回路112が構成されている。ツェナーダイオード12
2の降伏電圧を、発生すべき基準電圧に設定しておけ
ば、バッテリ11の端子電圧が、ツェナーダイオード1
21の降伏電圧より大きくなったとき、ツェナーダイオ
ード121がオンし、その基準電圧が出力される。
【0082】以上の実施例においては、所定のタイミン
グにおいて充電を完全に終了させるようにしたが、例え
ば微弱な電流を若干流すようにしてもよい。あるいはま
た、タイマにより充電時間を制御する場合、その時間は
一定でもよいし繰り返し動作させる間において変化する
ようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上のごとく本発明によれば、2次電池
を定電流で充電し、その充電電圧が所定の電圧に達した
とき、2次電池への定電流の供給を間欠的に行うように
したので、鉛リチウムイオン系の2次電池を破壊せず
に、過不足なく比較的短い時間で充電することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバッテリパックの一実施例の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の2次電池充電装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の識別信号を伝送する他の構成例を示す
ブロック図である。
【図4】図2の実施例の充電動作を説明する図である。
【図5】図4の一部を拡大して示す図である。
【図6】タイマを用いて充電を行う場合における図2の
実施例の動作を説明する図である。
【図7】充電電流を変化させる場合における図2の実施
例の動作を説明する図である。
【図8】図1のスイッチ回路23の構成例を示す回路図
である。
【図9】図1のバッテリ11の放電特性を説明する図で
ある。
【図10】図9の一部を拡大して示す図である。
【図11】図1の実施例において保護動作制御回路24
を設けない場合における充電器と保護回路21の保護動
作基準電圧を説明する図である。
【図12】図11の実施例における充電器の充電電圧と
保護動作基準電圧の関係を説明する図である。
【図13】本発明の2次電池充電装置の他の実施例の構
成を示すブロック図である。
【図14】図13の実施例の動作を説明する図である。
【図15】図14の1部を拡大して示す図である。
【図16】図13の実施例における定電流の変化を説明
する図である。
【図17】本発明の2次電池充電装置の他の実施例の構
成を示すブロック図である。
【図18】図17の実施例の動作を説明する図である。
【図19】図17の実施例の他の動作例を説明する図で
ある。
【図20】本発明の2次電池充電装置の他の実施例の構
成を示すブロック図である。
【図21】本発明の2次電池充電装置のさらに他の実施
例の構成を示すブロック図である。
【図22】図21の実施例の動作を説明する図である。
【図23】図21の実施例の他の動作を説明する図であ
る。
【図24】図21の実施例のさらに他の動作を説明する
図である。
【図25】複数のバッテリを充電する場合の構成を示す
図である。
【図26】図25に示すバッテリを充電する場合の構成
を示す図である。
【図27】図25と図26に示す実施例の動作を説明す
る図である。
【図28】複数のバッテリを充電する場合の構成を示す
ブロック図である。
【図29】図28の実施例の動作を説明する図である。
【図30】バッテリ11の端子電圧を検出する回路にお
いて基準電圧を発生するための構成例を示すブロック図
である。
【図31】図30の発生回路112の構成例を示す図で
ある。
【図32】従来の2次電池充電装置の一例の構成を示す
ブロック図である。
【図33】図32の例の動作を説明する図である。
【図34】従来の2次電池充電装置の他の構成例を示す
ブロック図である。
【図35】図34の例の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 バッテリ 2 定電流回路 11 バッテリ 12 定電流回路 13 定電圧回路 14 スイッチ 21 保護回路 22 電圧検出回路 23 スイッチ回路 24 保護動作制御回路 33 スイッチ回路 34 抵抗 36 電圧検出回路 37 電流検出回路 38 制御回路 39 専用充電器信号発生回路 40 タイマ回路

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次電池を定電流で充電し、 前記2次電池の充電電圧を検出し、 前記2次電池の充電電圧が所定の電圧に達したとき、前
    記定電流の前記2次電池への供給を間欠的に行い、 前記定電流を供給していない状態における前記2次電池
    の充電電圧が、所定の基準電圧になったとき、充電を停
    止することを特徴とする2次電池の充電方法。
  2. 【請求項2】 2次電池を定電流で充電し、 前記2次電池の充電電圧を検出し、 前記2次電池の充電電圧が所定の電圧に達したとき、前
    記定電流の前記2次電池への供給を間欠的に行い、 前記定電流を供給していない状態における前記2次電池
    の充電電圧が、所定の基準電圧になったとき、さらに所
    定の時間が経過した後、充電を停止することを特徴とす
    る2次電池の充電方法。
  3. 【請求項3】 2次電池を定電流で充電し、 前記2次電池の充電電圧を検出し、 前記2次電池の充電電圧が所定の電圧に達したとき、前
    記定電流の前記2次電池への供給を間欠的に行い、 前記定電流を実質的に供給していない状態における前記
    2次電池の充電電圧、充電中における前記2次電池の充
    電電圧と前記定電流を実質的に供給していない状態にお
    ける前記2次電池の充電電圧との差、および前記定電流
    を実質的に供給していない状態における前記2次電池の
    充電電圧と所定の基準電圧との差のうちの少なくともい
    ずれか1つが所定の値になったとき、充電を停止するこ
    とを特徴とする2次電池の充電方法。
  4. 【請求項4】 前記定電流を実質的に供給していない状
    態における前記2次電池の充電電圧、充電中における前
    記2次電池の充電電圧と前記定電流を実質的に供給して
    いない状態における前記2次電池の充電電圧との差、お
    よび前記定電流を実質的に供給していない状態における
    前記2次電池の充電電圧と所定の基準電圧との差のうち
    の少なくともいずれか1つが所定の値にならないとき、
    定電流による充電を繰り返すことを特徴とする請求項3
    に記載の2次電池の充電方法。
  5. 【請求項5】 2次電池を定電流で充電し、 前記2次電池の充電電圧が所定の値に達したとき、さら
    に所定の時間だけ前記2次電池を定電流で充電した後、
    前記2次電池の充電を定電圧による充電に切り替え、 定電圧による充電時における前記2次電池の充電電流が
    所定の値に達したとき充電を停止することを特徴とする
    2次電池の充電方法。
  6. 【請求項6】 定電圧による充電時における前記2次電
    池の充電電流が所定の値に達しないとき、定電流による
    充電を繰り返すことを特徴とする請求項5に記載の2次
    電池の充電方法。
  7. 【請求項7】 2次電池を定電流で充電し、 前記2次電池の充電電圧が所定の値に達したとき、前記
    2次電池の充電を定電圧による充電に切り替え、 定電圧による充電時における前記2次電池の充電電流が
    所定の値に達したとき充電を停止することを特徴とする
    2次電池の充電方法。
  8. 【請求項8】 定電圧による充電時における前記2次電
    池の充電電流が所定の値に達しないとき、定電流による
    充電を繰り返すことを特徴とする請求項7に記載の2次
    電池の充電方法。
  9. 【請求項9】 前記定電流の値は、段階的に小さい値に
    変更されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    に記載の2次電池の充電方法。
  10. 【請求項10】 複数の前記2次電池に充電することを
    特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の2次電池
    の充電方法。
  11. 【請求項11】 2次電池を定電流で充電する定電流充
    電手段と、 前記2次電池の充電電圧を検出する検出手段と、 前記2次電池の充電電圧が所定の電圧に達したとき、前
    記定電流を間欠的に前記2次電池へ供給させる供給手段
    と、 前記定電流を供給していない状態における前記2次電池
    の充電電圧が、所定の基準電圧になったとき、充電を停
    止させる停止手段とを備えることを特徴とする2次電池
    の充電装置。
  12. 【請求項12】 2次電池を定電流で充電する定電流充
    電手段と、 前記2次電池の充電電圧を検出する検出手段と、 前記2次電池の充電電圧が所定の電圧に達したとき、前
    記定電流を間欠的に前記2次電池へ供給させる供給手段
    と、 前記定電流を供給していない状態における前記2次電池
    の充電電圧が、所定の基準電圧になったとき、さらに所
    定の時間が経過した後、充電を停止させる停止手段とを
    備えることを特徴とする2次電池の充電装置。
  13. 【請求項13】 2次電池を定電流で充電する定電流充
    電手段と、 前記2次電池の充電電圧を検出する検出手段と、 前記2次電池の充電電圧が所定の電圧に達したとき、前
    記定電流を間欠的に前記2次電池へ供給させる供給手段
    と、 前記定電流を実質的に供給していない状態における前記
    2次電池の充電電圧、充電中における前記2次電池の充
    電電圧と前記定電流を実質的に供給していない状態にお
    ける前記2次電池の充電電圧との差、および前記定電流
    を実質的に供給していない状態における前記2次電池の
    充電電圧と所定の基準電圧との差のうちの少なくともい
    ずれか1つが所定の値になったとき、充電を停止する停
    止手段とを備えることを特徴とする2次電池の充電装
    置。
  14. 【請求項14】 前記定電流を実質的に供給していない
    状態における前記2次電池の充電電圧、充電中における
    前記2次電池の充電電圧と前記定電流を実質的に供給し
    ていない状態における前記2次電池の充電電圧との差、
    および前記定電流を実質的に供給していない状態におけ
    る前記2次電池の充電電圧と所定の基準電圧との差のう
    ちの少なくともいずれか1つが所定の値にならないと
    き、定電流による充電を繰り返すことを特徴とする請求
    項13に記載の2次電池の充電装置。
  15. 【請求項15】 2次電池を定電流で充電する定電流充
    電手段と、 前記2次電池を定電圧で充電する定電圧充電手段と、 前記2次電池の充電電圧を検出する電圧検出手段と、 前記2次電池の充電電圧が所定の値に達したとき、さら
    に所定の時間だけ前記2次電池を定電流で充電した後、
    前記2次電池の充電を定電圧による充電に切り替える切
    り替え手段と、 定電圧による充電時における前記2次電池の充電電流を
    検出する電流検出手段と、 定電圧による充電時における前記2次電池の充電電流が
    所定の値に達したとき充電を停止する停止手段とを備え
    ることを特徴とする2次電池の充電装置。
  16. 【請求項16】 定電圧による充電時における前記2次
    電池の充電電流が所定の値に達しないとき、定電流によ
    る充電を繰り返すことを特徴とする請求項15に記載の
    2次電池の充電装置。
  17. 【請求項17】 2次電池を定電流で充電する定電流充
    電手段と、 前記2次電池を定電圧で充電する定電圧充電手段と、 前記2次電池の充電電圧を検出する電圧検出手段と、 前記2次電池の充電電圧が所定の値に達したとき、前記
    2次電池の充電を定電圧による充電に切り替える切り替
    え手段と、 定電圧による充電時における前記2次電池の充電電流を
    検出する電流検出手段と、 定電圧による充電時における前記2次電池の充電電流が
    所定の値に達したとき充電を停止する停止手段とを備え
    ることを特徴とする2次電池の充電装置。
  18. 【請求項18】 定電圧による充電時における前記2次
    電池の充電電流が所定の値に達しないとき、定電流によ
    る充電を繰り返すことを特徴とする請求項17に記載の
    2次電池の充電装置。
  19. 【請求項19】 前記定電流の値を、段階的に小さい値
    に変更する変更手段をさらに備えることを特徴とする請
    求項11乃至18のいずれかに記載の2次電池の充電装
    置。
  20. 【請求項20】 複数の前記2次電池に充電する複数電
    池充電手段をさらに備えることを特徴とする請求項11
    乃至19のいずれかに記載の2次電池の充電装置。
  21. 【請求項21】 充電され、外部機器に電力を供給する
    2次電池と、 前記2次電池を過放電または過充電から保護する保護回
    路と、 外部からの制御信号に対応して前記保護回路の保護動作
    を制御する制御回路とを備えることを特徴とする2次電
    池装置。
  22. 【請求項22】 前記保護回路は、FETと等価ダイオ
    ードを含み、 前記保護回路の動作電圧は、前記等価ダイオードの特性
    に対応して設定されていることを特徴とする請求項21
    に記載の2次電池装置。
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