JPH0631451Y2 - Ecdミラ−の電極構造 - Google Patents
Ecdミラ−の電極構造Info
- Publication number
- JPH0631451Y2 JPH0631451Y2 JP1987040904U JP4090487U JPH0631451Y2 JP H0631451 Y2 JPH0631451 Y2 JP H0631451Y2 JP 1987040904 U JP1987040904 U JP 1987040904U JP 4090487 U JP4090487 U JP 4090487U JP H0631451 Y2 JPH0631451 Y2 JP H0631451Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- electrode
- ecd
- clip
- extraction electrode
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動車防眩ミラーに利用されるECDミラーの
電極構造に関する。
電極構造に関する。
[従来の技術] 近時、自動車用防眩ミラーにエレクトロクロミック素子
(以下ECDという)が利用されつつある。ECDは、
全固定型とゲル型に大別され、例えば全固定型素子は、
第5図に示すようにミラーガラス1の背面にITO層5、
第1発色層6、固体電界質層7、第2発色層8、ITO層
またはAl層9、封止樹脂層10および基板ガラス11を積
層して形成されている。なお、上記ITO層5およびITO層
またはAl層9の詳細は図示を省略したが、所定の電極パ
ターンをもって形成されている。また第5図は上記ガラ
スを除く各層のみ厚み方向を誇張して描いてある。
(以下ECDという)が利用されつつある。ECDは、
全固定型とゲル型に大別され、例えば全固定型素子は、
第5図に示すようにミラーガラス1の背面にITO層5、
第1発色層6、固体電界質層7、第2発色層8、ITO層
またはAl層9、封止樹脂層10および基板ガラス11を積
層して形成されている。なお、上記ITO層5およびITO層
またはAl層9の詳細は図示を省略したが、所定の電極パ
ターンをもって形成されている。また第5図は上記ガラ
スを除く各層のみ厚み方向を誇張して描いてある。
上記のようなITO層5とITO層またはAl層9に外部電圧を
供給して素子を駆動させるために、取出し電極部を設け
て、外部配線をハンダ付けで接続することが行われてい
る。ハンダ付けは作業性が悪いほか、抵抗の低い外部配
線と抵抗の高い取出しとが一点において接触しているた
め、外部配線から取出し部を通じて電極全体に供給され
る電荷の供給速度が遅くなり、応答性も悪く、着・消色
ムラが生じる。そこで第4図に示すように、リン青銅ま
たはバネ鋼のごとき導電性材料製の板材を断面形にプ
レス成形したクリップ電極12を用意し、これを第5図に
示すようにミラー側の取出し電極部に被着し、被着の前
または後に外部配線13をハンダ付けすることが試みられ
ている。
供給して素子を駆動させるために、取出し電極部を設け
て、外部配線をハンダ付けで接続することが行われてい
る。ハンダ付けは作業性が悪いほか、抵抗の低い外部配
線と抵抗の高い取出しとが一点において接触しているた
め、外部配線から取出し部を通じて電極全体に供給され
る電荷の供給速度が遅くなり、応答性も悪く、着・消色
ムラが生じる。そこで第4図に示すように、リン青銅ま
たはバネ鋼のごとき導電性材料製の板材を断面形にプ
レス成形したクリップ電極12を用意し、これを第5図に
示すようにミラー側の取出し電極部に被着し、被着の前
または後に外部配線13をハンダ付けすることが試みられ
ている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記のように従来のクリップ電極12は、電極長手方向に
直線状であるので、素子の取出し電極部が直線状である
場合は、正しく装着できる。しかし、第4図のように正
面からみて上下端面が大きな半径R1、R2をもって湾
曲しているミラー1にエレクトロクロミック素子を組込
んだ場合には、ミラー端面に沿って取出し電極部が湾曲
して形成されるため、この湾曲に合せてクリップ電極を
曲げることが困難であり、従って取出し電極部にクリッ
プ電極12がフィットせず、ECDが正確に駆動できない
という問題点があった。
直線状であるので、素子の取出し電極部が直線状である
場合は、正しく装着できる。しかし、第4図のように正
面からみて上下端面が大きな半径R1、R2をもって湾
曲しているミラー1にエレクトロクロミック素子を組込
んだ場合には、ミラー端面に沿って取出し電極部が湾曲
して形成されるため、この湾曲に合せてクリップ電極を
曲げることが困難であり、従って取出し電極部にクリッ
プ電極12がフィットせず、ECDが正確に駆動できない
という問題点があった。
本考案はミラー端面が湾曲していても容易に電極の取出
しができるECDミラーの電極構造を提供することを目
的とする。
しができるECDミラーの電極構造を提供することを目
的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案はエレクトロクロミッ
ク素子ミラーの上下端に沿って素子構成膜とは別の導電
性薄膜または導電物質の塗層による取出し電極部を形成
し、該取出し電極部の任意の個所に断面形の小形クリ
ップ電極を取付けたものである。導電性薄膜としてはC
r等の蒸着膜またはスパッタ膜が好適であり、導電物質
としては銀ペースのごときゲル状導電物質が用いられ
る。
ク素子ミラーの上下端に沿って素子構成膜とは別の導電
性薄膜または導電物質の塗層による取出し電極部を形成
し、該取出し電極部の任意の個所に断面形の小形クリ
ップ電極を取付けたものである。導電性薄膜としてはC
r等の蒸着膜またはスパッタ膜が好適であり、導電物質
としては銀ペースのごときゲル状導電物質が用いられ
る。
[作用] 本考案の電極構造はミラーの上下端に沿って形成させた
導電性材料の薄膜または導電物質の塗層による取出し電
極部がミラーの端部の曲率をもった電極となり、その1
部にクリップ電極を取付けてリード線をハンダ付けする
ことにより電極取出しが行える。
導電性材料の薄膜または導電物質の塗層による取出し電
極部がミラーの端部の曲率をもった電極となり、その1
部にクリップ電極を取付けてリード線をハンダ付けする
ことにより電極取出しが行える。
[実施例] 次に図面について本考案を具体的に説明する。
第1図は本考案のエレクトロクロミック素子ミラーの電
極構造を示す斜視図、第2図はクリップ電極装着後の拡
大断面図であって、第5図と同一部分は同じ符号を付し
てある。
極構造を示す斜視図、第2図はクリップ電極装着後の拡
大断面図であって、第5図と同一部分は同じ符号を付し
てある。
ミラー1は上下面が小さな曲率(半径R1、R2)で湾
曲している。ミラーの裏面は上下端面に沿って所定幅の
導電性材料の薄膜による取出し電極3、3を形成し、こ
れの任意の位置に短小なクリップ電極2、2をカシメた
のち、リード線13、13をハンダ付けする。前記クリップ
電極2、2はリン青銅、バネ鋼のごとき導電性板材を断
面字形にプレス成形されている。
曲している。ミラーの裏面は上下端面に沿って所定幅の
導電性材料の薄膜による取出し電極3、3を形成し、こ
れの任意の位置に短小なクリップ電極2、2をカシメた
のち、リード線13、13をハンダ付けする。前記クリップ
電極2、2はリン青銅、バネ鋼のごとき導電性板材を断
面字形にプレス成形されている。
第2図のごときECDミラーは、構成膜の積層に先立
ち、ミラー裏面の上下端近くを除くミラー面の有効領域
にマスクを施し、Cr等を蒸着またはスパッタリングに
より所定幅の導電性薄膜を成膜させて取出し電極3を形
成し、次いでマスクを除去し、任意の位置にクリップ電
極3をつけたのち、順次各構成膜を成膜し、封止樹脂10
および基板ガラス11を積層することによって製作され
る。また第3図のようなECDミラーの場合には、ITO
層5を成膜後、ガラス1の上下端近くのITO層に銀ペー
ストなどのゲル状導電物質による細幅の取出し電極部
4、4を塗布し、同じくクリップ電極2を取付けたの
ち、各層6〜9を成膜し封止樹脂10および基板ガラス11
を積層して製作する。
ち、ミラー裏面の上下端近くを除くミラー面の有効領域
にマスクを施し、Cr等を蒸着またはスパッタリングに
より所定幅の導電性薄膜を成膜させて取出し電極3を形
成し、次いでマスクを除去し、任意の位置にクリップ電
極3をつけたのち、順次各構成膜を成膜し、封止樹脂10
および基板ガラス11を積層することによって製作され
る。また第3図のようなECDミラーの場合には、ITO
層5を成膜後、ガラス1の上下端近くのITO層に銀ペー
ストなどのゲル状導電物質による細幅の取出し電極部
4、4を塗布し、同じくクリップ電極2を取付けたの
ち、各層6〜9を成膜し封止樹脂10および基板ガラス11
を積層して製作する。
上記のようにミラー1の上下面が湾曲していても、その
湾曲に沿って導電性薄膜または導電物質塗層による取出
し電極部が形成されているので、該取出し電極部の任意
の位置に短小なクリップ電極2、2を取付けることがで
きる。一方のクリップ電極の該字形の一辺は第2図、
第3図に示すようにITO層5に密着し、他方のクリップ
電極4はITO層またはAl層9に密着されている。クリッ
プ電極に取付けたリード線13は図示省略の駆動回路に結
線する。
湾曲に沿って導電性薄膜または導電物質塗層による取出
し電極部が形成されているので、該取出し電極部の任意
の位置に短小なクリップ電極2、2を取付けることがで
きる。一方のクリップ電極の該字形の一辺は第2図、
第3図に示すようにITO層5に密着し、他方のクリップ
電極4はITO層またはAl層9に密着されている。クリッ
プ電極に取付けたリード線13は図示省略の駆動回路に結
線する。
[考案の効果] 上記のように、本考案によれば、ミラーの上下端面に沿
ってECD素子の構成膜とは別の導電性薄膜または導電
物質による取出し電極部を形成したので、該取出し電極
部の任意の位置に小形クリップをカシメることにより、
ミラーの電極取出しを容易に行なうことができる。また
ITO層は高抵抗であるので、Cr薄膜等の導電物質をつ
けることにより、低抵抗で、曲率半径に合った電極とす
ることができる。したがって応答性がよく均一に着・消
色できるエレクトロクロミック防眩ミラーを提供するこ
とができる。
ってECD素子の構成膜とは別の導電性薄膜または導電
物質による取出し電極部を形成したので、該取出し電極
部の任意の位置に小形クリップをカシメることにより、
ミラーの電極取出しを容易に行なうことができる。また
ITO層は高抵抗であるので、Cr薄膜等の導電物質をつ
けることにより、低抵抗で、曲率半径に合った電極とす
ることができる。したがって応答性がよく均一に着・消
色できるエレクトロクロミック防眩ミラーを提供するこ
とができる。
第1図は本考案の電極構造を有するエレクトロクロミッ
ク素子ミラーの斜視図、第2図は導電性薄膜による取出
し電極にクリップ電極を取付けた状態の素子の拡大断面
図、第3図は変形例の拡大断面図、第4図は従来形ミラ
ーとクリップ電極との関係を示す斜視図、第5図は第4
図における素子の拡大断面図である。 1……ミラー、2……クリップ電極、3、4……取出し
電極、13……リード線。
ク素子ミラーの斜視図、第2図は導電性薄膜による取出
し電極にクリップ電極を取付けた状態の素子の拡大断面
図、第3図は変形例の拡大断面図、第4図は従来形ミラ
ーとクリップ電極との関係を示す斜視図、第5図は第4
図における素子の拡大断面図である。 1……ミラー、2……クリップ電極、3、4……取出し
電極、13……リード線。
Claims (3)
- 【請求項1】エレクトロクロミック素子ミラーの上下端
に沿って、該上下端全長に素子構成膜とは別の導電性薄
膜または導電物質塗層による取出し電極部を形成し、該
取出し電極部の任意の個所に断面U形で、前記上下端の
長さより短小なクリップ電極を取付けたことを特徴とす
るECDミラーの電極構造。 - 【請求項2】導電性薄膜による取出し電極部は、クロム
蒸着またはクロムスパッタ膜である実用新案登録請求の
範囲第1項記載のECDミラーの電極構造。 - 【請求項3】導電物質塗層による取出し電極部は、銀ペ
ーストである実用新案登録請求の範囲第1項記載のEC
Dミラーの電極構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987040904U JPH0631451Y2 (ja) | 1987-03-23 | 1987-03-23 | Ecdミラ−の電極構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987040904U JPH0631451Y2 (ja) | 1987-03-23 | 1987-03-23 | Ecdミラ−の電極構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63148921U JPS63148921U (ja) | 1988-09-30 |
JPH0631451Y2 true JPH0631451Y2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=30855411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987040904U Expired - Lifetime JPH0631451Y2 (ja) | 1987-03-23 | 1987-03-23 | Ecdミラ−の電極構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631451Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2725352B2 (ja) * | 1989-03-13 | 1998-03-11 | 株式会社ニコン | エレクトロクロミック素子 |
EP3392704B1 (en) * | 2015-12-15 | 2020-02-05 | Ricoh Company, Ltd. | Electrochromic apparatus |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH055536Y2 (ja) * | 1986-07-01 | 1993-02-15 | ||
JPS63146884U (ja) * | 1987-03-16 | 1988-09-28 |
-
1987
- 1987-03-23 JP JP1987040904U patent/JPH0631451Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63148921U (ja) | 1988-09-30 |
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