[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JPH06288287A - 内燃機関制御装置 - Google Patents

内燃機関制御装置

Info

Publication number
JPH06288287A
JPH06288287A JP7822193A JP7822193A JPH06288287A JP H06288287 A JPH06288287 A JP H06288287A JP 7822193 A JP7822193 A JP 7822193A JP 7822193 A JP7822193 A JP 7822193A JP H06288287 A JPH06288287 A JP H06288287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cycle
reference position
internal combustion
combustion engine
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7822193A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Fukui
渉 福井
Atsuko Hashimoto
敦子 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7822193A priority Critical patent/JPH06288287A/ja
Priority to DE4411714A priority patent/DE4411714C2/de
Priority to US08/223,446 priority patent/US5429093A/en
Publication of JPH06288287A publication Critical patent/JPH06288287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、制御パラメータの誤演算を防止
して高精度化を実現した内燃機関制御装置を得る。 【構成】 内燃機関の定常状態を判定する定常判定手段
36と、基準位置信号SGTの第1区間周期T70と第
2区間周期T110との周期比率αを演算すると共に、
内燃機関の定常状態での定常周期比率αoを求める周期
比率演算手段37とを設け、制御パラメータ演算手段3
2Aは、第1区間周期、第2区間周期、周期比率及び定
常周期比率に基づいて予測周期Tex′を演算する予測
周期演算手段33Aと、予測周期に基づいて制御パラメ
ータTa′を補正する補正手段35とを含み、定常周期
比率に基づいて基準位置誤差をオフセットとして求め、
基準位置誤差を相殺するように制御パラメータを補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基準位置信号の基準
位置周期に基づいて気筒毎の点火時期等を制御する内燃
機関制御装置に関し、特に基準位置信号の誤差を補正し
て信頼性を向上させた内燃機関制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の気筒によりクランク軸を
介して回転駆動される内燃機関においては、内燃機関の
回転に同期した基準位置信号及び各種センサからの運転
状態に基づいて各気筒の制御パラメータ(点火コイルの
通電及び点火時期等)を演算するマイクロコンピュータ
が用いられる。
【0003】通常、点火コイルやインジェクタ等の制御
タイミングは、定常運転時には基準位置信号の示す基準
位置からタイマ制御により行われている。従って、基準
位置信号を生成する角度検出手段は、基準位置信号の立
ち上がり及び立ち下がりエッジが所定クランク角(クラ
ンク軸の回転角度)即ち基準位置を示すように、内燃機
関のクランク軸又はカム軸に設けられている。
【0004】又、基準位置信号の立ち上がり及び立ち下
がり(第1及び第2基準位置)は、回転周期が不安定で
且つ電圧降下によりECU(電子制御装置)の動作が不
安定な始動時(クランキング時)での点火コイル通電開
始時期及び点火時期にそれぞれ対応している。
【0005】図3は従来の内燃機関制御装置を示す機能
ブロック図、図4は図3内の角度検出手段の構成例を示
す斜視図、図5は角度検出手段から生成される基準位置
信号をコイル電流と共に示す波形図である。
【0006】図3において、1はパルス状の基準位置信
号SGTを生成する公知の角度検出手段であり、例えば
図4のように、内燃機関のカム軸10に設けられてスリ
ット11を有する回転板12と、スリット11に対向す
る発光素子13及び受光素子14からなるフォトカプラ
とにより構成される。
【0007】又、内燃機関の回転に同期して角度検出手
段1から生成される基準位置信号SGTは、図5のよう
に、各気筒の第1基準位置B75°(上死点から75°
手前)で立ち上がり、第2基準位置B5°(上死点から
75°手前)で立ち下がり、基準位置周期はクランク角
で180°となる。
【0008】図5において、T180(n−1)は第1
基準位置B75°の前回の基準位置周期、T180
(n)は今回の基準位置周期、Texは次回の予測周期
である。又、Tonはコイル電流Iの通電開始時期に対
応したタイマ制御時間、θaは点火時期に対応したクラ
ンク角、Taは点火時期に対応したタイマ制御時間であ
り、この場合、通電開始時期Tonの基準位置は第2基
準位置B5°、点火時期Taの基準位置は第1基準位置
B75°となっている。
【0009】図3において、2は内燃機関の運転状態D
を検出する各種センサであり、吸入空気量センサ、スロ
ットルセンサ及び温度センサ等からなる。従って、運転
状態Dとしては、エンジン負荷を示す吸入空気量(又
は、スロットル開度)、回転数及び吸気温度等が含まれ
る。
【0010】3はマイクロコンピュータからなるECU
であり、基準位置信号SGT及び運転状態Dに基づいて
各気筒毎の制御パラメータ(燃料噴射時期、通電時期及
び点火時期等)を生成する。4はECU3からの制御パ
ラメータ信号がベースに印加されてオンオフ駆動される
パワートランジスタ、5はパワートランジスタ4のコレ
クタに接続された一次巻線5aを有する点火コイル、6
は点火コイル5の二次巻線5bに接続されて各気筒内の
混合気を順次燃焼させるための点火プラグである。
【0011】ECU3は、基準位置信号SGTに基づい
て基準位置周期T180を計測する基準位置周期計測手
段31と、基準位置信号SGT、基準位置周期T180
及び運転状態Dに基づいて制御パラメータを演算する制
御パラメータ演算手段32と、制御パラメータを駆動信
号としてパワートランジスタ4のベースに印加する出力
インタフェース39とを備えている。
【0012】又、制御パラメータ演算手段32は、基準
位置周期T180の変動に基づいて次回の基準位置周期
即ち予測周期Texを演算する予測周期演算手段33
と、基準位置信号SGT、基準位置周期T180及び運
転状態Dに基づいて通電開始時期Ton及び点火時期ク
ランク角θaを制御パラメータとしてマップ演算するタ
イマ制御手段34と、予測周期Texに基づいて点火時
期クランク角θaを補正演算して点火時期Taを出力す
る補正手段35とを備えている。
【0013】ECU3からの制御パラメータ信号は、通
電開始時期Tonにおいてパワートランジスタ4をオン
させ、点火コイル5の一次巻線5aに流れるコイル電流
Iを立ち上げ、点火時期Taにおいてパワートランジス
タ4をオフさせてコイル電流Iを遮断し、二次巻線5b
に高電圧を発生させて点火プラグ6を放電させる。
【0014】尚、ここでは、点火コイル5に対する制御
パラメータのみを示したが、ECU3は、例えば、燃料
噴射時期に相当するインジェクタ(図示せず)に対する
制御パラメータも生成する。
【0015】次に、図4及び図5を参照しながら、図3
に示した従来の内燃機関制御装置の動作について説明す
る。車両走行中、内燃機関のカム軸10の回転に応じ
て、角度検出手段1内の受光素子14は、図5のような
基準位置信号SGTを生成し、ECU3に入力する。同
様に、各種センサ2は、回転数及び負荷等を示す運転状
態Dを検出し、ECU3に入力する。
【0016】ECU3内の基準位置周期計測手段31
は、第1基準位置B75°を検出する毎に、その周期を
基準位置周期T180として計測する。又、制御パラメ
ータ演算手段32内の予測周期演算手段33は、前回の
基準位置周期T180(n−1)と今回の基準位置周期
T180(n)とに基づいて、予測周期Texを以下の
ように演算する。
【0017】Tex=T180(n)+K{T180
(n)−T180(n−1)}…(1)
【0018】但し、(1)式において、{T180
(n)−T180(n−1)}は回転変動に対応する周
期偏差、Kは1.0程度の予測重み付け係数である。予
測重み付け係数Kは、個々の内燃機関の加速特性等に応
じて最適にマッチングさせた値に設定される。(1)式
より、周期偏差に予測重み係数Kを乗算した値は、今回
の基準位置周期T180(n)に加算されて予測周期T
exに反映される。
【0019】従って、例えば、加速中の過渡運転時にお
いては、T180(n)<T180(n−1)であって
周期偏差が負となるため、基準位置周期T180の減少
分が予測周期Texに反映される。又、回転変動が小さ
い定常運転中においては、前回の基準位置周期T180
(n−1)と今回の基準位置周期T180(n)とが等
しく周期偏差がほぼ0となることから、今回の基準位置
周期T180(n)がそのまま予測周期Texとなる。
【0020】次に、制御パラメータ演算手段32内のタ
イマ制御手段34は、運転状態Dに応じた最適な通電開
始時期Ton及び点火時期クランク角θaを演算する。
又、補正手段35は、点火時期クランク角θa及び予測
周期Texに基づいて、点火タイミングに対応した点火
時期Ta(第1基準位置B75°からの制御時間)を以
下のように補正演算する。
【0021】 Ta=θa(Tex/180°) …(2)
【0022】(2)式において、点火時期クランク角θ
aは、制御基準位置(B75°)からの点火タイミング
に対応する。このように、制御パラメータ演算手段32
は、第1基準位置B75°(又は、第2基準位置B5
°)を基準として、運転状態Dに応じた最適の点火時期
θaをマップ演算により求め、(2)式により、点火タ
イミングまでのタイマ制御時間即ち点火時期Taを演算
する。点火時期Taは出力インタフェース39を介して
出力される。
【0023】一方、点火コイル5に対する通電開始時期
Tonは、第2基準位置B5°からのタイマ制御時間と
して出力インタフェース39を介して既に出力されてお
り、コイル電流Iは立ち上がっている。従って、予測周
期Texにより補正された点火時期Taにより、最適な
タイミングでコイル電流Iが遮断され、制御対象気筒を
点火させることができる。
【0024】即ち、第2基準位置B5°から制御時間T
on後にコイル電流Iの通電が開始され、第1基準位置
B75°から制御時間Ta後にパワートランジスタ4が
オフされてコイル電流Iが遮断されると、点火コイル5
の二次巻線5bに接続された点火プラグ6に負極性の高
電圧が印加される。従って、点火制御対象気筒の点火プ
ラグ6の電極間で放電が発生し、対象気筒内の混合気が
着火される。
【0025】しかしながら、図4のような角度検出手段
1は、製造時のバラツキ等により、スリット11の位置
に誤差が含まれており、基準位置信号SGTのパルスエ
ッジが正確な基準位置B75°又はB5°を示すとは限
らない。
【0026】例えば、第1基準位置B75°が実際には
1°だけ進角側にシフトしたクランク角位置B76°で
あったとすると、(2)式から得られる点火時期Ta
は、第1基準位置がB75°であると想定しているた
め、実際の点火タイミングは、目標点火タイミングより
もクランク角で1°分だけ進角側にずれてしまうことに
なる。このため、ECU3で演算された点火時期とは全
く異なる進角側のタイミングで点火が行われてしまい、
内燃機関を損傷するなどの支障を招くことになる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関制御装
置は以上のように、基準位置信号SGTが正確な基準位
置B75°及びB5°を示すものと仮定して、予測周期
Texを演算すると共に点火コイル5に対する制御パラ
メータを演算しているので、製造誤差等により基準位置
B75°又はB5°に誤差が含まれた場合には高精度の
制御が不可能となり、制御パラメータ例えば点火時期T
aが誤制御されてしまい、内燃機関を損傷するおそれが
あるという問題点があった。
【0028】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、定常運転時の基準位置信号に基
づいて基準位置誤差を自動的に補正することにより、制
御パラメータの誤演算を防止して高精度化を実現した内
燃機関制御装置を得ることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
制御装置は、内燃機関を回転駆動するための複数の気筒
と、各気筒内の混合気を順次燃焼させるための点火コイ
ルと、各気筒毎の基準クランク角に対応した第1基準位
置及び第2基準位置を示す基準位置信号を生成する角度
検出手段と、内燃機関の運転状態を検出する各種センサ
と、基準位置信号及び運転状態に基づいて点火コイルの
制御パラメータを設定する制御パラメータ演算手段と、
第1基準位置から第2基準位置までの第1区間周期を計
測する第1区間周期計測手段と、第2基準位置から第1
基準位置までの第2区間周期を計測する第2区間周期計
測手段と、第1区間周期、第2区間周期又は運転状態の
うちの少なくとも1つに基づいて内燃機関の定常状態を
判定する定常判定手段と、第1区間周期と第2区間周期
との周期比率を演算すると共に、内燃機関の定常状態で
の周期比率を定常周期比率として求める周期比率演算手
段とを備え、制御パラメータ演算手段は、第1区間周
期、第2区間周期、周期比率及び定常周期比率に基づい
て予測周期を演算する予測周期演算手段と、予測周期に
基づいて制御パラメータを補正する補正手段とを含むも
のである。
【0030】
【作用】この発明においては、定常状態での第1区間周
期と第2区間周期との定常周期比率に基づいて基準位置
誤差をオフセットとして求め、基準位置誤差を相殺する
ように制御パラメータを補正する。
【0031】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1を示す機能ブロック図
であり、1、2、34、35、39、4〜6、SGT、
D、Ton及びIは前述と同様のものである。又、31
a及び31bは基準位置周期計測手段31に対応し、3
A、32A、33A、Tex′及びTa′は、ECU
3、制御パラメータ演算手段32、予測周期演算手段3
3、予測周期Tex及び点火時期Taにそれぞれ対応し
ている。
【0032】この場合、基準位置周期計測手段は、第1
基準位置B75°から第2基準位置B5°まで(基準位
置信号SGTのHレベル区間)の第1区間周期T70を
計測する第1区間周期計測手段31aと、第2基準位置
B5°から第1基準位置B75°まで(基準位置信号S
GTのLレベル区間)の第2区間周期T110を計測す
る第2区間周期計測手段31bとから構成されている。
【0033】又、制御パラメータ演算手段32A内の予
測周期演算手段33Aは、第1区間周期T70及び第2
区間周期T110の和(基準位置周期T180に相当す
る)のみならず、周期比率及び定常周期比率(後述す
る)に基づいて予測周期Tex′を演算する。
【0034】又、タイマ制御手段34は、第1区間周期
T70、第2区間周期T110、基準位置信号SGT及
び運転状態Dに基づいて、通電開始時期Ton及び点火
時期クランク角θaを制御パラメータとして設定し、補
正手段35は、予測周期Tex′に基づいて点火時期ク
ランク角θaを補正演算し、補正後の点火時期Ta′を
制御パラメータとして出力するようになっている。更
に、ECU3Aは、以下の構成要素36及び37を含ん
でいる。
【0035】36は回転変動の小さい定常状態を判定す
る定常判定手段であり、第1区間周期T70、第2区間
周期T110又は運転状態Dのうちの少なくとも1つに
基づいて、定常状態を示す定常状態判定信号Aを生成す
る。
【0036】37は第1区間周期T70と第2区間周期
T110との周期比率を演算する周期比率演算手段であ
り、過渡運転を含む通常運転時での周期比率αを演算す
ると共に、定常状態判定信号Aに応答して内燃機関の定
常状態での定常周期比率αoを求める。通常運転時の周
期比率α及び定常状態での定常周期比率αoは、制御パ
ラメータ演算手段32A内の予測周期演算手段33Aに
入力される。
【0037】図2は実施例1の動作を説明するための波
形図であり、前述と同様に、第1基準位置B75°を制
御基準とした点火時期Ta′(点火時期クランク角θa
に対応)を演算する場合を示す。図2のように、第1区
間周期T70は、基準位置信号SGTのHレベル区間
(クランク角で70°)に相当し、第2区間周期T11
0は、基準位置信号SGTのLレベル区間(クランク角
で110°)に相当する。
【0038】次に、図2を参照しながら、図1に示した
この発明の実施例1の動作について説明する。角度検出
手段1からの基準位置信号SGT及び各種センサ2から
の運転状態DがECU3Aに入力されると、まず、第1
区間周期計測手段31aは、基準位置信号SGTのHレ
ベル区間の第1区間周期T70を計測し、第2区間周期
計測手段31bは、基準位置信号SGTのLレベル区間
の第2区間周期T110を計測する。
【0039】又、制御パラメータ演算手段32A内のタ
イマ制御手段34は、前述と同様に基準位置信号SGT
及び運転状態Dに基づいて、最適な通電開始時期Ton
及び点火時期クランク角θaをマップ演算し、点火時期
クランク角θaを補正手段35に入力する。
【0040】一方、定常判定手段36は、例えば、第1
区間周期T70又は第2区間周期T110の前回値と今
回値との間の変動量が所定値以下の場合に、回転変動が
小さい定常状態と見なして定常状態判定信号Aを出力す
る。又、周期比率演算手段37は、第1区間周期T70
及び第2区間周期T110に基づいて、常に以下のよう
に周期比率αを演算している。
【0041】 α=(T110/T70)×(7/11) …(3)
【0042】ここで、基準位置信号SGTの示す各基準
位置B75°及びB5°に誤差が含まれていないと仮定
すれば、周期比率αは、加速時には0<α<1、定速時
にはα=1、減速時には1<αの値をとる。更に、周期
比率演算手段37は、定常判定手段36から定常状態判
定信号Aが生成されているときに演算された周期比率α
を、内燃機関の定常状態での定常周期比率αoとして記
憶する。
【0043】このとき、もし基準位置信号SGTが正確
な基準位置B75°及びB5°を示していれば、定常周
期比率αoは1となる。しかし、例えば製造誤差によ
り、第1基準位置B75°が1°だけ進角側のクランク
角位置B76°であったとすると、定常周期比率αo
は、以下のように1より小さくなる。
【0044】 αo=(109/71)×(7/11)<1
【0045】このように、回転数が一定時の定常周期比
率αoは、角度検出手段1の種々の誤差に起因する基準
位置信号SGTの実際の周期比率を正確に示す。こうし
て得られた定常周期比率αoは、通常運転時の周期比率
αと共に制御パラメータ演算手段32A内の予測周期演
算手段33Aに入力される。
【0046】予測周期演算手段33Aは、第1区間周期
T70及び第2区間周期T110の和(基準位置周期T
180)、周期比率α及び定常周期比率αoとに基づい
て、以下のように予測周期Tex′を演算する。
【0047】Tex′=(T70+T110)(α−Δ
α) …(4)
【0048】但し、(4)式において、Δαは基準位置
誤差に相当するオフセットであり、例えば、定常周期比
率αoの誤差成分として、以下のように求められる。
【0049】Δα=1−αo
【0050】次に、補正手段35は、タイマ制御手段3
4で演算された点火時期クランク角θaと、周期比率演
算手段33Aで演算された予測周期Tex′とに基づい
て、以下のように補正された点火時期Ta′を演算す
る。
【0051】 Ta′=θa(Tex′/180°)=θa(T70+
T110)(α−Δα)/180° …(5)
【0052】これにより、制御パラメータ演算手段32
Aは、基準位置誤差によるオフセットΔαを相殺した正
確な点火時期Ta′を演算することができる。この点火
時期Ta′は、通電開始時期Tonと共に制御パラメー
タとしてパワートランジスタ4に印加され、点火コイル
5の一次巻線5aに図2のようなコイル電流Iを流す。
【0053】このとき、コイル電流Iは、タイマ制御手
段34により演算された所望の通電開始時期Tonから
θaまで通電されるので、例えば異常進角の点火時期に
制御されるようなことはなく、内燃機関の損傷を防止す
ることができる。
【0054】又、予測周期演算手段33Aは、基準位置
周期T180よりも短い第1区間周期T70及び第2区
間周期T110の周期比率αに基づいて予測周期Te
x′を演算するので、通常運転中の急な加減速にも迅速
に追従した予測周期Tex′を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、内燃機
関を回転駆動するための複数の気筒と、各気筒内の混合
気を順次燃焼させるための点火コイルと、各気筒毎の基
準クランク角に対応した第1基準位置及び第2基準位置
を示す基準位置信号を生成する角度検出手段と、内燃機
関の運転状態を検出する各種センサと、基準位置信号及
び運転状態に基づいて点火コイルの制御パラメータを設
定する制御パラメータ演算手段と、第1基準位置から第
2基準位置までの第1区間周期を計測する第1区間周期
計測手段と、第2基準位置から第1基準位置までの第2
区間周期を計測する第2区間周期計測手段と、第1区間
周期、第2区間周期又は運転状態のうちの少なくとも1
つに基づいて内燃機関の定常状態を判定する定常判定手
段と、第1区間周期と第2区間周期との周期比率を演算
すると共に、内燃機関の定常状態での周期比率を定常周
期比率として求める周期比率演算手段とを備え、制御パ
ラメータ演算手段は、第1区間周期、第2区間周期、周
期比率及び定常周期比率に基づいて予測周期を演算する
予測周期演算手段と、予測周期に基づいて制御パラメー
タを補正する補正手段とを含み、定常周期比率に基づい
て基準位置誤差をオフセットとして求め、基準位置誤差
を相殺するように制御パラメータを補正したので、制御
パラメータの誤演算を防止して高精度化を実現した内燃
機関制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】この発明の実施例1の動作を説明するための波
形図である。
【図3】従来の内燃機関制御装置を示す機能ブロック図
である。
【図4】一般的な角度検出手段の構成を示す斜視図であ
る。
【図5】従来の内燃機関制御装置の動作を説明するため
の波形図である。
【符号の説明】
1 角度検出手段 2 各種センサ 3 ECU 31a 第1区間周期計測手段 31b 第2区間周期計測手段 32A 制御パラメータ演算手段 33A 予測周期演算手段 34 タイマ制御手段 35 補正手段 36 定常判定手段 37 周期比率演算手段 5 点火コイル B75° 第1基準位置 B5° 第2基準位置 A 定常状態判定信号 D 運転状態 SGT 基準位置信号 Ta′ 点火時期 Ton 通電開始時期 T70 第1区間周期 T110 第2区間周期 Tex′ 予測周期 α 周期比率 αo 定常周期比率 θa 点火時期クランク角
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】又、内燃機関の回転に同期して角度検出手
段1から生成される基準位置信号SGTは、図5のよう
に、各気筒の第1基準位置B75°(上死点から75°
手前)で立ち上がり、第2基準位置B5°(上死点から
5°手前)で立ち下がり、基準位置周期はクランク角で
180°となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】ここで、基準位置信号SGTの示す各基準
位置B75°及びB5°に誤差が含まれていないと仮定
すれば、周期比率αは、定速時にはα=1の値をとる。
更に、周期比率演算手段37は、定常判定手段36から
定常状態判定信号Aが生成されているときに演算された
周期比率αを、内燃機関の定常状態での定常周期比率α
oとして記憶する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】Δα=αo−1
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】これにより、制御パラメータ演算手段32
Aは、基準位置誤差によるオフセットΔαを相殺した正
確な点火時期Ta′(タイマ制御時間)を演算すること
ができる。尚、予測周期Tex′は上記(4)式とは異
なる式から求めることもできる。例えば、(4)式内の
(α−Δα)に代えて、(α/αo)を用い、Tex′
=(T70+T180)α/αoにより予測周期Te
x′を設定しても、同様の結果を得ることができる。
(5)式から得られた点火時期Ta′は、通電開始時期
Tonと共に制御パラメータとしてパワートランジスタ
4に印加され、点火コイル5の一次巻線5aに図2のよ
うなコイル電流Iを流す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関を回転駆動するための複数の気
    筒と、 前記各気筒内の混合気を順次燃焼させるための点火コイ
    ルと、 前記各気筒毎の基準クランク角に対応した第1基準位置
    及び第2基準位置を示す基準位置信号を生成する角度検
    出手段と、 前記内燃機関の運転状態を検出する各種センサと、 前記基準位置信号及び前記運転状態に基づいて前記点火
    コイルの制御パラメータを設定する制御パラメータ演算
    手段とを備えた内燃機関制御装置において、 前記第1基準位置から前記第2基準位置までの第1区間
    周期を計測する第1区間周期計測手段と、 前記第2基準位置から前記第1基準位置までの第2区間
    周期を計測する第2区間周期計測手段と、 前記第1区間周期、前記第2区間周期又は前記運転状態
    のうちの少なくとも1つに基づいて前記内燃機関の定常
    状態を判定する定常判定手段と、 前記第1区間周期と前記第2区間周期との周期比率を演
    算すると共に、前記内燃機関の定常状態での周期比率を
    定常周期比率として求める周期比率演算手段とを設け、 前記制御パラメータ演算手段は、 前記第1区間周期、前記第2区間周期、前記周期比率及
    び前記定常周期比率に基づいて予測周期を演算する予測
    周期演算手段と、 前記予測周期に基づいて前記制御パラメータを補正する
    補正手段とを含むことを特徴とする内燃機関制御装置。
JP7822193A 1993-04-05 1993-04-05 内燃機関制御装置 Pending JPH06288287A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7822193A JPH06288287A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 内燃機関制御装置
DE4411714A DE4411714C2 (de) 1993-04-05 1994-04-05 Vorrichtung zur Steuerung einer Brennkraftmaschine
US08/223,446 US5429093A (en) 1993-04-05 1994-04-05 Apparatus for controller internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7822193A JPH06288287A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 内燃機関制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06288287A true JPH06288287A (ja) 1994-10-11

Family

ID=13656002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7822193A Pending JPH06288287A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 内燃機関制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06288287A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4370962A (en) System for producing a pulse signal for controlling an internal combustion engine
JPH07159203A (ja) センサの機能監視方法及び装置
JP2502385B2 (ja) 内燃機関の燃料量及び点火時期制御方法および装置
KR940000349B1 (ko) 내연기관의 전자제어장치
KR950009977B1 (ko) 내연기관제어장치 및 방법
JP2833935B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP2001263212A (ja) 内燃機関の電子制御装置
US5429093A (en) Apparatus for controller internal combustion engine
KR950000228B1 (ko) 내연기관의 점화시기제어장치
JPH06288287A (ja) 内燃機関制御装置
JPH0560003A (ja) 内燃機関の燃料組成推定装置
JPH07293316A (ja) 多気筒内燃機関の失火診断装置
JP3182357B2 (ja) 内燃機関の希薄燃焼制御限界検出方法
JP2813665B2 (ja) 点火時期制御装置
JP2834371B2 (ja) 内燃機関制御装置
JPH06159127A (ja) 内燃機関制御装置
JPH04255550A (ja) エンジン制御装置
JPH06288288A (ja) 内燃機関制御装置
JPH062637A (ja) 内燃機関の点火制御装置
JP2565345B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JP2811698B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JPH0286937A (ja) 内燃機関の混合燃料供給装置における診断装置
JP2002371886A (ja) 内燃機関の制御システム
JPH077580Y2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JP2878025B2 (ja) 内燃機関制御装置