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JPH0625814B2 - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

Info

Publication number
JPH0625814B2
JPH0625814B2 JP57229143A JP22914382A JPH0625814B2 JP H0625814 B2 JPH0625814 B2 JP H0625814B2 JP 57229143 A JP57229143 A JP 57229143A JP 22914382 A JP22914382 A JP 22914382A JP H0625814 B2 JPH0625814 B2 JP H0625814B2
Authority
JP
Japan
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output
circuit
lens
focus
terminal
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57229143A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59116626A (ja
Inventor
信行 谷口
猛 江川
徹 松井
隆信 太巻
典夫 石川
昭義 中村
修三 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP57229143A priority Critical patent/JPH0625814B2/ja
Priority to US06/561,972 priority patent/US4602861A/en
Publication of JPS59116626A publication Critical patent/JPS59116626A/ja
Priority to US07/154,540 priority patent/US5130734A/en
Priority to US07/864,392 priority patent/US5249012A/en
Publication of JPH0625814B2 publication Critical patent/JPH0625814B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/36Systems for automatic generation of focusing signals using image sharpness techniques, e.g. image processing techniques for generating autofocus signals

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、撮影レンズを通過した被写体からの光を受
光して、その撮影レンズの焦点調節状態を検出し、その
検出結果に応じて撮影レンズの駆動制御を行うカメラシ
ステムに関する。
従来技術 従来、上記のようなカメラシステムは種々提案されてい
るが、多くは可視光による焦点検出に基づいて撮影レン
ズの駆動制御を行うので、被写体が暗い場合には焦点検
出が困難になり、従って撮影レンズの駆動制御に狂いが
生じる。
ところが、焦点検出用受光部に用いるCCDやフォトダ
イオードなどの光電変換手段は、一般に可視光に対して
よりも赤外光に対して光電変換効率が良い。また、黒い
物体でも赤外光は比較的よく反射することや、有機物体
は赤外光に対する反射率が高いことも知られている。
このため、赤外光を用いて焦点検出を行うようによれ
ば、被写体が暗い場合でも焦点検出が可能になる確率が
増すことになり、焦点検出能力が向上する。
しかしながら、赤外光を用いて焦点検出を行うと、撮影
レンズの焦点位置に可視光を用いる場合に対してズレが
生じる。このズレは撮影レンズの色収差に起因してお
り、従って、カメラに種々の交換レンズが用意されるレ
ンズ交換式カメラの場合は、交換レンズの種類毎に異な
っており、赤外光での焦点検出に基づいて撮影レンズの
焦点調整を行い、そのまま可視光での撮影を行えば、被
写体に関しピントの甘い写真しか得られない。
特開昭57−154224号公報は、この欠点を除去す
るために、個々の交換レンズにそれ固有の上記ズレ量に
対応する長さの信号ピンを設け、カメラ側には、その信
号ピンとの係合により焦点検出用光電変換手段の位置を
変化させる補正機構を設けた焦点検出装置を提案してい
る。すなわち、この提案では、赤外光を用いた場合、撮
影レンズからの焦点検出用光電変換手段に至る光路長を
交換レンズの信号ピンによる機械的信号あるいは電気信
号で補正しているが、この方法では、信号ピンをレンズ
から突出させているため、その強度に不安があるばかり
か、交換レンズをカメラに装着した場合の信号ピンの先
端位置の位置精度にも問題がある。また、カメラ側の補
正機構の構成が複雑で、製造コストが高くなり、補正機
構内の部品の加工、組立誤差によっても所期の補正を十
分達成できない欠点がある。
また電気信号を用いて補正する方法では上記したような
機械的あるいは機構的な問題点は発生しないが、特開昭
57−154224号公報には撮影レンズがズームレン
ズであるときの対策については全く考慮も示唆もされて
いなかった。
目 的 この発明は、特開昭57−154224号公報に提案さ
れた上記従来技術の持つ欠点を解消して、ズームレンズ
でも十分使用可能なカメラシステムを提供することにあ
る。
要 旨 この発明は、撮影に主として用いられる可視光に基づい
て焦点検出を行った場合の検出結果と、可視光とは異な
る波長を有する補助光に基づいて焦点検出を行った場合
の検出結果とのズレ量を、複数に分割された焦点距離領
域毎に撮影レンズ内に記憶するとともに、撮影レンズで
設定された焦点距離に基づいてその焦点距離に対応する
ズレ量をカメラボディに出力するようにしたことをその
主な特徴とする。
実施例 以下、添付の図面を参照してこの発明をレンズ交換式一
眼レフレックスカメラに適用した実施例について説明す
るが、この発明の焦点調整方法は、一眼レフレックスカ
メラ以外のレンズ交換式カメラにも適用可能である。
まず、第1図乃至第7図はこの発明の前記第1の形態の
焦点調整方法を実施した第1実施例を示したもので、こ
の実施例の一眼レフレックスカメラの光学的及び電気的
配置を図式的に示す第1図において、波長選択性をもた
ない半透鏡から成る主ミラー(1)、交換レンズ内の撮影
レンズ(2)、ペンタリズム(3)、焦点板(4)、接眼レン
ズ(5)は公知のファインダー光学系を構成しており、主
ミラー(1)に取付けられたサブ(副)ミラー(6)、互に平
行な第1、第2反射面(7a)(7b)をもつビームスプリッタ
ー(7)、リレーレンズ(8a)(8b)は焦点検出用光学系を構
成している。ここで、ビームスプリッター(7)の第1反
射面(7a)は第2図に実線で示す相対反射率(入射光を1
としたときの反射光の割合)を有し、サブミラー(5)で
反射されてビームスプリッター(7)に入射した光のう
ち、赤外光は第2反射面(7b)に向けてほとんどを反射
し、可視光はほとんどをそのまま透過させるように波長
選択的に構成されているのに対し、第2反射面(7b)は第
1反射面(7a)で反射された赤外光をほぼ完全に反射する
反射面として構成されている。同一基板上に設けられた
光電変換手段(9a)(9b)は、ビームスプリッター(7)の第
1反射面(7a)を透過した赤外光を受光する可視光専用の
焦点検出部、ビームスプリッター(7)の第2反射面(7b)
で反射された赤外光を受光する赤外光専用の焦点検出部
をそれぞれ構成しており、第2図に破線で示すように比
較的赤外光に感じやすい共通の相対分光感度(最高感度
を1とする)をもっている。
光電変換手段(9a)(9b)の出力はそれぞれ判別回路(11)及
び選別回路(12)に入力される。ここで、判別回路(11)は
両光電変換手段の出力の大小を判別し、その結果を示す
信号を選別回路(12)へ出力する。選別回路(12)は判別回
路(11)からの信号に応じて、可視光用光電変換手段(9a)
の出力と赤外用光電変換手段(9b)の出力のいずれかを焦
点検出演算回路(13)へ出力する。そして、この回路(13)
はそれらの出力のいずれかにもとづいて、焦点検出時に
おける撮影レンズ(2)の焦点位置のフィルム面(予定結
像面)(10)からのズレ量(デフォーカス量)とそのズレ
の方向(デフォーカス方向、すなわち前ピン状態か後ピ
ン状態か)を示す信号を出力し、モータ駆動制御回路(1
4)がその信号にもとづいて、レンズ駆動モータ(MO)駆動
し、それにより撮影レンズを合焦位置まで移動させる。
なお、このようなデフォーカス量とデフォーカスの方向
とを共に検出できるのはいわゆる位相差方式と呼ばれる
焦点検出方式であるが、これは後述の第4実施例におけ
るようにデフォーカスの方向だけを検出できるいわゆる
コントラスト方式と呼ばれる焦点検出方式であってもよ
く、その場合、撮影レンズ(2)の移動中も常に光電変換
手段(9a)又は(9b)の出力をモニターし、デフォーカス方
向を示す信号が焦点検出演算回路に得られなくなった時
点で撮影レンズ駆動モータの駆動を停止すれぱよい。な
お、判別回路(11)は可視光用光電変換手段(9a)の出力及
び赤外用光電変換手段(9b)の出力が予め定めた所定レベ
ルを越えているか否かも判別し、いずれの出力もその所
定レベルに達しない場合は、補助光発生回路(15)を作動
させる信号を出力し、それによって赤外光LED(IR
L)を発光させる。
以上の構成において、撮影レンズ(2)から赤外用リレー
レンズ(8b)あるいは赤外用光電変換手段(9b)までの光学
的な距離は、撮影レンズ(2)から可視光用リレーレンズ
(8a)あるいは可視光用光電変換手段(9a)までの光学的距
離よりも、ビームスプリッター(7)の第1、第2反射面
(7a)(7b)間の間隔dを同ビームスプリッターを構成する
光学部材の屈折率nで除したd/nだけ長い。撮影レンズ
(2)を透過した被写体からの光のうち、赤外光は可視光
よりも遠くに結像するが、上記間隔dを適当に選べば、
リレーレンズ(8a)(8b)をビームスプリッター(7)に対し
等距離に配置しても、可視光と赤外光をそれぞれ可視光
用光電変換手段(9a)、赤外用光電変換手段(9b)上に同時
に結像させることができる。すなわちこれによれば、可
視光用リレーレンズ(8a)を撮影レンズ(2)に関しフィル
ム面(10)と共役な位置に配置した場合、赤外用リレーレ
ンズ(8b)上に被写体からの光のうちの赤外光が結像すれ
ば、フィル面(10)上には可視光が結像していることにな
り、赤外光による焦点検出によって、フィルム面(10)上
での可視光の焦点検出ができることになる。しかしなが
ら、種々の交換レンズがカメラに用いられる場合、赤外
光の結像位置が交換レンズの種類毎に異るため、上記間
隔dは標準的な値に設定せざるを得ず、代わりに赤外用
光電変換手段(9b)の電気信号に補正が必要となる。
すなわち、撮影レンズ(2)の可視光による焦点位置と赤
外光による焦点位置のズレ量は、上述のように撮影レン
ズ(2)の色収差に原因があり、それは同レンズの光学設
計、焦点距離などの諸要件によって変化する。今、その
ズレ量をΔIR0とすれば、 ΔIR0−d/n=ΔIR であり、この場合のΔIRは撮影レンズ(2)、すなわちそ
れを有する交換レンズに固有の値であるから、これを導
入しなくてはならない。
この実施例では、交換レンズにΔIRのデータに対応する
信号を出力するデータ出力回路(16)が設けられており、
その出力は交換レンズがカメラに装着された時に導通す
る接点又は接続コードを介してカメラ側の焦点検出演算
回路(13)に入力される。なお、ΔIR算出の基礎となる赤
外光としては、所望の波長のものを用いればよいが、こ
の実施例では反射面(7a)の相対反射率と光電変換手段(9
b)の相対分光感度の積が最も大きくなる830nm程度の
波長のものを用いる。
第3図は、上記の判別回路(11)、選別回路(12)、焦点検
出演算回路(13)、モータ駆動回路(14)、補助光発光回路
(15)及びデータ出力回路(16)等を含むこの第1実施例の
具体的回路例を示す。
(IRD)は第1図の光電変換手段(9b)に設けられた赤外光
のモニター用光電変換素子、(VSD)は第1図の光電変換
手段(9a)に設けられた可視光のモニター用光電変換素子
である。これらの光電変換素子は演算増幅器(OA1),(O
A2)と対数圧縮用ダイオード(D1)(D2)とでモニター用の
測光回路を構成している。演算増幅器(OA1),(OA2)の出
力はコンパレータ(AC1)によって比較され、赤外光のモ
ニター出力が可視光のモニター出力よりも大きければコ
ンパレータ(AC1)の出力は“High”に、可視光のモニタ
ー出力が赤外光のモニター出力よりも大きければコンパ
レータ(AC1)の出力は“Low”になる。また、演算増幅器
(OA1)の出力はコンパレータ(AC3)によって、定電圧源(C
E2)の出力と比較され、赤外光のモニター出力が定電圧
源(CE2)の出力よりも小さければコンパレータ(AC3)の出
力は“High”になる。さらに、演算増幅器(OA2)の出力
はコンパレータ(AC2)によって定電圧源(CE1)の出力と比
較され、可視光用のモニター出力が定電圧源(CE1)の出
力よりも小さければ、コンパレータ(AC2)の出力は“Hig
h”になる。
インバータ(IN1)、アンド回路(AN1),(AN2)、オア回路
(OR1),(OR2)は、上述のコンパレータ(AC1),(AC2),(AC3)
の出力に基づいて、赤外光用光電変換手段(9b)と可視光
用光電変換手段(9a)のいずれを用いるか、及び、補助用
の赤外LED(IRL)を発光させるかどうかの信号を出力す
る。表1にコンパレータ(AC1),(AC2),(AC3)の出力とこ
の論理回路の出力の関係を示す。
この表1から明らかなように、赤外光のモニター出力が
可視光のモニター出力より大きければ必らず赤外光用の
受光部を用い、このとき赤外光のモニター出力が一定値
以下であれば赤外の照明用光源を点灯させる。一方、赤
外光のモニター出力が可視光のモニター出力よりも小さ
い場合には、可視光のモニター出力が一定値以上なら可
視光用の受光部を用いて、照明用光源は点灯させず、可
視光のモニター出力が一定値よりも小さければ赤外の照
明用光源を点灯させて、赤外用の受光部を用いる。
オア回路(OR1)の出力はDフリップ・フロップ(DF1)のD
入力へ、オア回路(OR2)の出力はDフリップ・フロップ
(DF2)のD入力へ夫々接続され、Dフリップ・フロップ
(DF1),(DF2)のクロック端子には後述するマイクロ・コ
ンピュータ(MCO)からの合焦検出用の測光動作開始信号
が入力されているので、測光動作の開始時のモニター出
力によるオア回路(OR1),(OR2)からの判別信号がDフリ
ップ・フロップ(DF1),(DF2)にラッチされる。
(COT)は合焦検出用の測光動作のタイミング制御等を行
なうコントローラ、(IRC)は赤外用の光電変換手段(9b)
に設けられた焦点検出用のCCD、(VSC)は可視光用の光電
変換手段(9a)に設けられた焦点検出用のCCDである。(S
H)はCCD(IRC)又は(VSC)からのアナログ信号をサンプル
・ホールドする回路、(AD)はサンプル・ホールド回路(S
H)の出力をA−D変換する回路である。
マイクロ・コンピュータ(MCO)の出力端子(O3)からコン
トローラ(COT)の端子(ST)に焦点検出用の測光動作開始
を指令するパルスが送られると、コントローラ(COT)か
らはアナログスイッチ(AS5)(AS6)を導通させるリセット
パルスを端子(φR)から出力し、このアナログスイッチ
(AS5)(AS6)の導通により、CCD(IRC)(VSC)は定電圧源(CE
5)の出力電位まで端子(IAD)(VAD)を介して充電される。
この端子(φR)からのリセットパルスはフリップ・フロ
ップ(FF1)のセット端子にも入力されていて、この端子
R)からのパルスによってフリップ・フロップ(FF1)が
セットされ、Dフリップ・フロップ(DF1)のQ出力が“H
igh”であれば、アンド回路(AN3)の出力が“High”にな
ってトランジスタ(BT1)が導通し、照明用の赤外発光ダ
イオード(IRL)が点灯する。CCD(IRC),(VSC)はそれらの
受光部(個別の光電変換素子)が出力する電荷の蓄積を
行ない、端子(IAD),(VAD)からは蓄積電荷に対応した電
位を出力する。このとき、Dフリップ・フロップ(DF2)
のQ出力が“High”であれば(赤外用のCCD(IRC)を用い
る場合)、アナログ・スイッチ(AS4)が導通して、CCD(I
RC)の出力端子(IAD)からの電位がコンパレータ(AC4)に
入力する。一方、Dフリップ・フロップ(DF2)の出力
が“High”であれば(可視光用のCCD(VSC)を用いて
いる場合)、アナログスイッチ(AS3)が導通して、CCD(V
SC)の出力端子(VAD)からの電位がコンパレータ(AC4)に
入力する。
コンパレータ(AC4)は端子(IAD)又は(VAD)からの蓄積電
荷に対応した電位と定電圧源(CE3)の出力電位とを比較
して、両者が一致すると“High"の信号をコントロール
(COT)に送る。するとコントローラ(COT)は端子(φT)か
ら転送パルスを出力し、CCD(IRC),(VSC)に蓄積された電
荷を転送ゲートに移す。この転送パルスはフリップ・フ
ロップ(FF1)のリセット端子にも送られ、フリップ・フ
ロップ(FF1)はリセットされて照明用の発光ダイオード
(IRL)は消灯する。そして、以後CCD(IRC),(VSC)の出
力端子(IRS),(VSS)からは転送用クロック(φ1),(φ2),
3)に基づいて蓄積された電荷が順次出力されるが、
このとき、Dフリップ・フロップ(DF2)のQ出力が“Hig
h”であれば、アナログスイッチ(AS1)が導通して、端子
(IRS)からの赤外の受光出力をサンプル・ホールド回路
(SH)に入力させ、一方、Dフリップ・フロップ(DF2)の
出力が“High”であれば、アナログスイッチ(AS2)が
導通して、端子(VSS)からの可視の受光出力をサンプル
・ホールド回路(SH)に入力させる。コントローラ(COT)
は、端子(φS)からサンプル・ホールド用のパルスを出
力し、次にA−D変換開始用のパルスを端子(φC)から
出力する。するとA−D変換器(AD)はサンプルホールド
回路(SH)の出力をA−D変換する。次にコントローラ(C
OT)は端子(TR)からマイクロ・コンピュータ(MCO)の入力
端子(i4)へデータ転送を行なうことを示すパルスを出力
し、マイクロ・コンピュータ(MCO)の入力ポート(IP1)へ
A−D変換器(AD)によりA−D変換されたデータを出力
する。この後、上述の蓄積電荷の出力、サンプル・ホー
ルド、A−D変換、データ転送という動作が繰り返さ
れ、CCD(IRC),(VSC)の受光部の数に等しいデータの
転送が完了すると、コントローラ(COT)は端子(EN)か
ら、マイクロ・コンピュータ(MCO)の入力端子(i6)にデ
ータの転送完了パルスを送って、動作を停止する。
この実施例ではモニター用の光電変換素子(IRD),(VSD)
を設けたものを示してあるが、このようなモニター用光
電変換素子を設けてくても、どちらのCCDの出力を用い
るかの切換及び照明用発光ダイオードを点灯させるかど
うかの判別は可能である。即ち、焦点検出用の測光動作
の前に、一定時間だけCCD(IRC),(VSC)に電荷を蓄積さ
せ、この蓄積電荷に基づく端子(IAD),(VAD)の出力を第
3図の判別用の回路と同様にして判別し、この判別結果
を合焦用の測光動作の開始前にDフリップ・フロップ(D
F1),(DF2)にラッチすればよい。
次に第3図の残りの回路部分の説明を行う。(BA)は電源
用電池、(MS)はレリーズボタン(不図示)の押下げの第
1段で閉成されるスイッチで、このスイッチ(MS)が閉成
されるとインバータ(IN2)の出力が“High”になり、マ
イクロ・コンピュータ(MCO)が合焦検出及び焦点調整動
作を開始する一方、露出のための測定・演算・表示回路
(LM)も動作を開始する。また、マイクロ・コンピュータ
(MCO)はスイッチ(MS)が閉成されることで端子(O1)を“H
igh”にしてインバータ(IN3)の出力を“Low”にし、ト
ランジスタ(BT2)を導通させて電源ライン(Vcc)からの給
電を行なう。スイッチ(RS)はレリーズ・ボタンの押下げ
の第2段で閉成されるスイッチで、このスイッチが閉成
されるとインバータ(IN4)の出力が“High”になる。こ
のとき露出制御回路(EC)が準備状態にありインバータ(I
N0)の出力が“High”であればアンド回路(AN0)の出力は
“High”になり、マイクロ・コンピュータ(MCO)は焦点
検出用及び焦点調整動作を停止し、露出制御動作が停止
するのを待つ。露出制御回路(EC)は、スイッチ(RS)が閉
成されると、測光・演算・表示・回路(LM)からの露出制
御値に基づいて露出制御動作を行ない、露出制御動作が
完了するとマイクロ・コンピュータ(MCO)の入力端子
(i4)へ“High”の動作完了信号を送る。この信号は、露
出制御機構のチャージが完了し露出制御動作の基準が完
了していると“Low”になる。
表示部(DP)はマイクロ・コンピュータ(MCO)の出力ポー
ト(OP1)からのデータに基づいて前ピン、後ピン、合焦
の表示を行なう。モーター駆動回路(MDR)は出力ポート
(OP2)からのデータに基づいてモーター(MO)を正転又は
逆転させ、レンズ駆動機構(LDR)を介してレンズを合焦
位置に移動させる。また、(EN)はレンズ駆動機構(LDR)
の回転量をモニターするためのエンコーダであり、レン
ズ駆動機構(LDR)が所定量回転する毎に1つのパルスを
出力する。(IF)はマイクロコンピュータ(MCO)の端子
(O2)からのパルスでレンズのデータ出力回路(LDO)から
のレンズ駆動に必要なデータを取り込むインターフェー
ス回路である。カメラに装着されれた交換レンズのデー
タ出力回路(LDO)からは、赤外の合焦位置と可視光での
合焦位置とのズレ量を示すデータΔIRと、レンズ駆動機
構(LDR)の所定回転量(エンコーダ(EN)からの所定個数
のパルス)に対するレンズの移動量の比のデータKとが
送られる。
以上、第3図の回路を概略的に説明したが、第3図にお
いて、第1図の回路(11)(12)(14)(15)(16)に対応する部
分は一点鎖線又は( )で示してあり、(LM)(EC)(LDR)(E
N)を除く残りの部分が回路(13)に対応している。
次に、第3図のインターフェース回路(IF)の具体例、及
びデータ出力回路(LDO)の具体例を説明する。
第4図において、マイクロ・コンピュータ(MCO)の端子
(O2)から“High”のパルスが入力すると、フリップ・フ
ロップ(FF5)がセットされ、発振器(OSC)からの次のクロ
ックパルスの立ち上がりでDフリップ・フロップ(DF5)
のQ出力が“High”になる。これによって、アンド回路
(AN10)が開かれるため発振器(OSC)からのクロックパル
スがリング・カウンタ(CO1)に入力し、リング・カウン
タ(CO1)は、クロックパルスの立ち上がりから次の立ち
上がりの間順次端子(b0),(b1)……(b9),(b0),(b1)……
(b9)を“High”にしていく。一方、Dフリップ・フロッ
プ(DF5)のQ出力は第4図のレンズ側データ出力回路(LD
O)にも端子(J1),(J1′)を介して伝わる。このQ出力の
“High”への立ち上がりラッチ回路(LA3)には、撮影距
離出力部(DD)からアナログスイッチ(AS15)〜(AS19)を介
して入力されている5ビットの撮影距離のデータがラッ
チされる。そして遅延回路(DL)の遅延時間できまる時間
後、遅延回路(DL)の出力は“High”になって、インバー
タ(IN10)の出力は“Low”になり、アナログスイッチ(AS
10)〜(AS14)が導通して焦点距離データ出力部(FD)から
の5ビットの焦点距離データがラッチ回路(LA3)に入力
される。
焦点距離データ出力部(FD)及び撮影距離離データ出力部
(DD)はいずれもコード板で構成されていて、これらの合
計10ビットのデータは、以上の構成であれば、6本の
端子でIC回路(第4図で一点鎖線で囲んだ回路部分)に
入力することが可能となる。また、第4図の例は、焦点
距離及び撮影距離によって、前述のデータΔIR,Kが変化
する交換レンズの例が示してあり、従って、上述の二つ
のデータが必要になっている。
ラッチ回路(LA3)からの撮影距離のデータと、アナログ
スイッチ(AS10)〜(AS14)からの焦点距離のデータとはデ
コーダ(DE3)に入力されて6ビットのデータに変換され
る。そして、このデータはROM(RO)の下位6ビットのア
ドレス端子に入力される。
また、Dフリップ・フロップ(DF5)のQ出力により端子
(J1′)が“High”になることで、端子(J2′)を介して入
力する発振器(OSC)からのクロック・パルスがアンド回
路(AN14)を通ってリングカウンタ(CO1)と同様の構成の
リング・カウンタ(CO2)に入力する。
第4図のリング・カウンタ(CO1)の端子(b1)が“High”
になると端子(J3),(J3′)を介して“High”の信号がカ
ウンタ(CO3)に入力されてカウンタ(CO3)の出力Q1,Q2
“01”となる。このカウンタ(CO3)の出力はROM(RO)の上
位2ビットのアドレス端子に入力されていて、ROM(RO)
は“01××××××”(×…×はデコーダ(DE)の出力)
のアドレスが指定されて、焦点距離と撮影距離に対応し
たΔIRのデータを出力する。そして、リングカウンタ(C
O2)の端子(L2)が立ち上がると、このΔIRのデータがシ
フトレジスタ(SR2)に並列に取り込まれた、以後クロッ
クパルスの立ち上がりに同期して、ΔIRのデータが順次
出力端子(OUT)から出力され、端子(J4′),(J4)を介して
カメラ側インターフェース回路(IF)におけるシフトレジ
スタ(SR1)に取り込まれていく。このシフトレジスタ(SR
1)はクロックの立ち下がりでデータを取り込むようにな
っているので、8ビットのデータは端子(b2)が“High”
のときのクロックパルスの立ち下がりから端子(b9)が
“High”のときのクロックパルスの立ち下がりまでシフ
トレジスタ(SR1)に取り込まれる。
そして、端子(b1)が2回目に“High”に立ち上がるとき
Dフリップ・フロップ(DR7)のQ出力が“High”にな
り、このとき、Dフリップ・フロップ(DF8)の出力が
“High”なのでアンド回路(AN11)からは端子(b0)からの
“High”のパルスが出力されて、この立ち上がりで、ラ
ッチ回路(LA1)にシフトレジスタ(SR1)からのデータΔIR
がラッチされる。そして次に、リングカウンタ(CO1)の
端子(b1)が2回目に“High”になってしまうと、カウン
タ(CO3)は端子(J3),(J3′)からこの“High”の信号を受
けてその出力Q1,Q0が“10”となり、ROM(RO)はアドレス
“10××××××”が指定されて、焦点距離と撮影距離
に対応したKのデータを出力する。このデータはリング
・カウンタ(CO2)の端子(L2)の立ち上がりでシフトレジ
スタ(SR2)に取込まれ、以後クロックパルスの立ち上が
りに同期して1ビットずつ順次端子(J4′),(J4)を介し
て第4図のカメラ側インターフェース回路(IF)における
シフトレジスタ(SR1)に入力されてクロックパルスの立
ち下がりに同期してシフトレジスタ(SR1)に取込まれ、
端子(b2)が“High”のときのクロックパルスの立ち下が
りから端子(b9)が“High”のときのクロックパルスの立
ち下がりまでの間に8ビットのデータKがシフトレジス
タ(SR1)に取り込まれる。
次にリングカウンタ(CO1)の端子(b0)が“High”に立ち
上がるとDフリップ・フロップ(DF8)のQ出力が“Hig
h”になり、アンド回路(AN12)の出力からは端子(b0)か
らの“High”のパルスが出力されてシフトレジスタ(S
R1)に取り込まれたデータKがラッチ回路(LA2)にラッチ
される。また、アンド回路(AN12)の出力はオア回路(OR
10)を介して、フリップ・フロップ(FF5)、Dフリップ・
フロップ(DF5),(DF6)(DF7),(DF8)、リング・カウンタ(C
O1)のリセット端子に送られ、アンド回路(AN12)の出力
の立ち下がりでこれらの回路がリセットされる。また、
このリセットによりDフリップ・フロップ(DF5)のQ出
力がに“Low”立ち下がる信号が端子(J1),(J1′)及び
オア回路(OR11)を介してカウンタ(CO2),(CO3)のリセッ
ト端子に送られて、これらのカウンタ(CO2),(CO3)もリ
セットされる。
以上の動作を繰り返すことで順次撮影用レンズの状態に
応じたΔIR,Kのデータがカメラ側のインターフェース回
路(IF)に取込まれ、マイクロ・コンピュータ(MCO)の入
力ポート(IP2),(IP3)からマイクロ・コンピュータ(MCO)
に取込まれる。なお、(PO1)及び(PO2)はパワー・オン・
リセット回路で、第3図のトランジスタ(BT2)が導通し
て電源ライン(Vcc)から給電が開始するとと、それぞれ
リセット信号を出力する。これらのリセット信号はそれ
ぞれオア回路(OR10),(OR11)を介して出力されて、フリ
ップ・フロップ(FF5)、Dフリップ・フロップ(DF5),(DF
6),(DF7),(DF8)、カウンタ(CO1),(CO2),(CO3)を立ち下
がりでリセットする。
第5図は、焦点距離と撮影距離のいずれか一方のみに応
じてΔIR及びKが変化する交換レンズのデータ出力回路
(LDO)実施例は示す。第4図と同様の部材又は回路素子
には同じ符号が付けてある。この交換レンズの場合に
は、ROM(RO)の上位2ビットはカウンタ(CO3)の出力でア
ドレス指定され、最下位ビットはアースに接続され、残
り5ビットが焦点距離データ出力部(FD)又は撮影距離デ
ータ出力部(DD)からのデータでアドレス指定される。残
りの部分の回路については第4図と同様である。
第6図は、ΔIR,Kが固定の交換レンズのデータ出力回
路(LDO)の実施例を示す。この実施例では、ダイオード
アレー(DIA)のROMのかわりに用いて、カウンタ(CO3)の
端子(Q0)が“High”になると、この端子(Q0)に接続され
ているダイオードアレー(DIA)のΔIRのデータが出力さ
れ、端子(Q1)が“High”になるとこの端子(Q1)に接続さ
れいるダイオードアレー(DIA)のKのデータが出力す
る。他の部分については第4図と同様である。
次に、第7図に示すマイクロ・コンピュータ(MCO)のフ
ローチヤートに基づいて第3図の回路の動作を説明す
る。マイクロ・コンピュータ(MCO)はスイッチ(MS)が開
放されている間は低消費電力で不作動の“HALT”の状態
になっている。スイッチ(MS)が閉成されると、インバー
タ(IN2)の“High”出力がインターラプト端子(it)に入
力され、マイクロコンピュータ(MCO)は#0のステップ
からの動作を開始する。#0のステップでは端子(O1)を
“High”にしてインバータ(IN3)の出力を“Low”にして
トランジスタ(BT2)を導通させる。したがって、電源ラ
イン(Vcc)による給電が開始される。そして、#1のス
テップではスイッチ(RS)が閉成されてインバータ(IN4)
の出力が“High”になり、入力端子(i3)が“High”にな
っているかどうかを判別し、入力端子(i3)が“High”で
あれば露出制御動作を行なうので後述する#41のステ
ップに移行する。端子(i3)が“Low”であれば、出力端
子(O3)に“High”のパルスを出力して前述の焦点検出用
の測光動作を開始させ、さらに#3のステップでは、端
子(O2)に“High”のパルスを出力して前述の交換レンズ
からのデータΔIR,Kの読み取り動作を開始させる。
次に#4のステップでは入力端子(i4)が“High”になる
のを待ち、(i4)が“High”になると、入力ポート(IP1)
からコントローラ(COT)のデータを取り込み、(CCD(VS
C)又は(IRC)の1つの受光部による畜積電荷をA−D変
換した値)端子(i6)が“High”かどうかを判別する。そ
して“Low”であれば再び#4のステップに戻って、次
のデータの取り込みを行なう。一方、#6のステップで
入力端子(i6)が“High”であることが判別されると、CCD
(VSC)又は(IRC)のすべての受光部による畜積電荷のA−
D変換値の取り込みが完了したことになり、#7のステ
ップに移行する。#7のステップではスイッチ(RS)が閉
成されて入力端子(i3)が“High”かどうかを再び判別す
る。そして、(i3)が“High”であれば#41のステップ
に移行する。
#7のステップで入力端子(i3)が“High”でなければ、
#8のステップに移行して、入力ポート(IP2)からΔIR
のデータを、次に入力ポート(IP3)からKのデータを取
り込む。そして、#10のステップでは入力ポート(I
P1)から取り込んだデータに基づいてピントのズレ量と
方向の演算を行なう。この演算は例えば特開昭57−4
5510号に示されている演算を行なえばよい。そし
て、#11のステップでは、入力端子(i5)が“High”か
どうかを判別して、“High”であれば赤外用のCCD(IRC)
の出力を用いてΔl(ピントのズレ量及び方向)を算出
したことになるので、赤外光と可視光での合焦位置のズ
レ量のデータΔIR及びレンズ駆動機構の回転量とレンズ
の移動量の比のデータKに基づいてK・(Δl−ΔIR)
=Nの演算を行ない、エンコーダ(EN)から入力されるべ
き、パルス数Nを算出する。一方、#11のステップで
入力端子(i5)が“High”でないことが判別されると、可
視光用のCCD(VSC)を用いたことになるので、ΔIRのデー
タは用いず、K・Δl=Nの演算を行なってエンコーダ
(EN)から入力されるべきパルス数Nを算出する。
#14のステップではピントの整合状態の表示を行なっ
て、前述の同様の入力端子(i3)の判別を行ない、#16
のステップでパルス数Nが0かどうかを判別する。そし
て、Nが0なら後述する#38のステップに移行する一
方、N≠0なら#17のステップに移行して、マイクロ・
コンピュータ(MCO)内のレジスタMにNを設定する。そ
して、モーター(MO)をピントのズレ方向に応じて正転又
は逆転を開始させ、マイクロ・コンピュータ(MCO)内の
レジスタPにデータP0を設定する。そして、エンコーダ
(EN)からパルスが入力して入力端子(i2)が“High”にな
ったかどうかを判別して、“Low”であれば#27のス
テップへ、“High”であれば#21のステップに移行す
る。
#27のステップでは、スイッチ(RS)が閉成されて入力
力端子(i3)が“High”かどうかを判別し、“High”であ
れば、露出制御動作が開始されるので、モーター(MO)の
回転を停止させて後述するマイクロコンピュータ内のフ
ラグJFをリセットした後#41のステップに移行する。
一方、入力端子(i3)が“Low”であれば#28のステッ
プがレジスタPの内容から1をひいて、Pの内容が0か
どうかを判別する。そして、(P)≠0なら#30のステ
ップでフラグJFが0かどうか判別して0であれば#20
のに戻り、入力端子(i2)が“High”かどうかを判別す
る。そして、“Low”であれば再び#27のステップに
移行する。従って、入力端子(i2)が“High”になるまで
以上の動作を繰り返し、(P)=0となるまで(一定時
間)に端子(i2)が“High”にならなければ、モーター(M
O)を駆動してもなんらかの理由(例えばレンズが最近接
位置まで移動されている)でレンズ駆動機構がそれ以上
動けない状態になっているので、#33のステップでモ
ーター(MO)の回転を停止させて、警告表示を行ない、フ
ラグJFをリセットして#38のステップに移行する。
#20のステップで入力端子(i2)が“High”になってい
ることが判別されると、#21のステップでレジスタM
の内容Nから1をひき、Mの内容が0になったかどうか
を判別する。そして(M)≠0なら、フラグJFに1を設定
し、レジスタPにP0のデータを設定して、入力端子(i2)
が“Low”になっているかどうかを判別する。そして“H
igh”のままであれば前述の#27のステップに移行し
て一定時間をカウントするためのフローに移行し、この
場合フラグJFは1なので#25のステップに戻る。この
場合も、(P)=0になれば、レンズが最近接位置まで駆
動されたことになるので#33から始まるフローに移行し
て、モーターを停止すると共に警告表示を行い、そして
フラグJFをリセットして#38のステップに移行する。
そして、#25のステップで入力端子(i2)が“Low”に
なったことが判別されるとフラグJFをリセットして#1
9のステップに戻る。
なお、ここで入力端子(i2)が“High”になったことが判
別されたときだけレジスタMの内容から1をひいている
が、入力端子(i2)が“Low”になったときにもレジスタ
Mの内容から1をひいてMの内容が0になったかどうか
判別し、(M)=0のときは#36のステップに移行さ
せ、Nの値はこの実施例の2倍の値を算出するようにし
ておけば、エンコーダ(EN)からのパルスの立ち上がりと
立ち下がりとをカウントすることになり、レンズのピン
ト調整の精度が良くなる。
#22のステップで(M)=0が判別されると、レンズは
合焦位置に移動されたことになり、#36のステップでモ
ーター(MO)を停止させ、#37のステップで合焦表示を
行なう。
#38のステップではスイッチ(MS)が閉成されて入力端
子(i7)が“High”かどうかを判別する。そして、力端子
(i7)が“High”であれば#1のステップに戻って前述と
同様の動作を繰返し、(i7)が“Low”であれば、#39の
ステップで表示を消灯し端子(O1)を“Low”にしてトラ
ンジスタ(BT2)による電源ライン(Vcc)からの給電を停止
させて、マイクロコンピュータ(MCO)は“HALT”状態に
なる。また、スイッチ(RS)が閉成されていることが判別
された場合には、#41のステップで入力端子(i1)が
“High”になるのを待つ。そして、露出制御動作が完了
して露出制御回路(EC)から入力端子(i1)に“High”のパ
ルスが入力すると#38のステップに移行する。
次に上記第1の実施例の変形について説明する。まず、
焦点検出用の光電変換手段は、CCDのような積分形では
なく、フォトダイオードアレーのような瞬間の光強度に
対応した信号を出力するものであってもよい。また、Δ
lの算出は、光電変換出力をA−D変換したディジタル
値に基づいてディジタル演算を行なう例を示したが、ア
ナログ出力に基づいてアナログ演算を行ない、演算結果
をA−D変換して、このディジタル値に基づいてモータ
ー制御及び表示を行なうようにしてもよい。
第8図はモニター用の光電変換素子(IRD),(VSD)を特別
に設けることなく、CCD(IRC)と(VSC)の出力端子からの
出力に基づいて補助光の発光制御を行なうと共に、それ
らCCDの出力のうちどちらの出力を用いるかの判別を行
なうこの発明の第2実施例を示している。
カウンタ(CO10)はリセットパルス(φR)によつてリセッ
トされ、クロックパルス(φ1)に基づいて時間カウント
を行ない、例えば40msec後にキャリー端子からパルス
を出力する。このパルスが出力された時点で、端子(IA
D)の出力と(VAD)の出力及び定電圧源(CE10)の出力と
が、コンパレータ(AC10)(AC11),(AC12),アンド回路(AN
21),(AN22)、インバータ(IN20)とで判別された結果がD
フリップ・フロップ(DF20),(DF21)にラッチされる。
ここで、IAD<VADでIAD<CE10又はIADVADでVAD<CE10
の場合にはアンド回路(AN21),(AN22)の出力はともに“L
ow”でDフリップ・フロップ(DF20),(DF21)のQ出力は
同じくともに“Low”となり、オア回路(OR21)の出力は
“Low”のままで赤外発光ダイオード(IRL)は発光しな
い。この場合は40msec経過時点ではCCD(IRC)又は(VSC)
の出力が(CE10)の出力に達しているので、赤外発光ダイ
オード(IRL)を発光させなくても一定時間内(例えば80m
sec)にCCDへのチャージが完了することになる。
一方、IAD<VADでIADCE10 又はIADVADでVADCE10 の場合には、アンド回路(AN21)又は(AN22)の出力が“Hi
gh”になって、カウンタ(CO10)からパルスが出力された
時点で、Dフリップ・フロップ(DF20)又は(DF21)の出力
が“High”となり、オア回路(OR21)の出力が“High”に
なる。これによって、発光ダイオード(IRL)が点灯して
赤外の照明が行なわれる。この赤外の照明を行なう理由
は、照明を行なわずにCCDの蓄積を続けた場合、蓄積時
間が一定時間(80msec)以上かかり、測定に時間がかかり
すぎるからである。
端子(IAD)又は(VAD)の出力が定電圧源(CE11)のレベルに
達するとコンパレータ(AC13)又は(AC14)の出力が“Hig
h”に反転してワンショット回路(OS10)又は(OS11)から
“High”のパルスが出力する。このパルスが出力した時
点でフリップ・フロップ(FF10),(FF11)はともにリセッ
ト状態になっていて、アンド回路(AN23),(AN24)のゲー
トはともに開かれているため、上述のパルスはアンド回
路(AN23)又は(AN24)を介してフリップ・フロップ(FF10)
又は(FF11)のセット端子に与えられ、一方のフリップ・
フロップがセット状態になる。フリップ・フロップ(FF
10)がセット状態になればアンド回路(AN24)のゲートが
閉じられ、フリップ・フロップ(FF11)がセット状態にな
れば、アンド回路(AN23)のゲートが閉じられるので、以
後端子(O3)からのリセット用のパルスが入力されるまで
はこの状態を維持する。フリップ・フロップ(FF10),(FF
11)の一方がセット状態になるとオア回路(OR23)の出力
が“High”になり、この信号がコントローラ(COT)に送
られて転送パルス(φT)が出力される。
また、フリップ・フロップ(FF10)のQ出力はアナログス
イッチ(AS1),(FF11)のQ出力はアナログスイッチ(AS2)
の制御端子に接続されているので、CCDの蓄積電荷が所
定値(CE11)の出力に達した方の信号が焦点検出用の信号
として採用される。即ち、CCDの蓄積電荷が先に所定値
に達した方を焦点検出用の信号として採用するようにな
っている。
オア回路(OR23)の出力はワンシヨット回路(OS12)にも入
力されていて、オア回路(OR23)の出力が“High”になる
とワンショット回路(OS12)から“High”のパルスが出力
されて、オア回路(OR24)を介してDフリップ・フロップ
(DF20),(DF21)をリセットし、発光ダイオード(IRL)が点
灯していれば消灯する。
カウンタ(CO11)はリセットパルス(φR)によってリセッ
トされ、クロックパルス(φ1)をカウントして一定時間
(例えば80msec)後にパルスを出力するカウンタであ
る。このカウンタ(CO11)からパルスが出力された時点で
コンパレータ(AC13),(AC14)の出力がともに“Low”であ
れば、オア回路(OR22)、アンド回路(AN23)を介してカウ
ンタ(CO11)からのパルスがフリップ・フロップ(FF10)の
セット端子に入力して、フリップ・フロップ(FF10)がセ
ット状態になる。これによって、転送パルス(φT)が出
力されて、赤外用のCCD(IRC)の出力が焦点検出用の信号
として採用される。この場合、80msec以内に、蓄積電荷
が所定値に達しないことになるが、焦点検出は可能なの
で時間短縮のために80msecで強制的に積分を停止させる
ものである。さらに、この場合は、発光ダイオード(IR
L)が発光しているために赤外光用のCCD(IRC)の出力の方
が可視光用のCCD(VSC)の出力よりも大きい確率が高いの
で赤外光用のCCDの出力を採用するように構成されてい
る。
第9図はこの発明の第3実施例を示す。第10図はこの実
施例に適合したマイクロコンピュータ(MCO)の動作を示
すフローチャートである。
なお、このフローチャートでは第7図の一部を変更し、
一部はより詳細に示してある。
第9図においては、モニター用の光電変換素子が設けら
れてなく、さらには、光電変換手段としては、赤外光を
受光するCCD(IRC)だけが設けられている。又、照明用の
赤外発光ダイオード(IRL)は一度CCD(IRC)の出力に基づ
いてΔlの演算を行ない、演算結果に基づいて、コント
ラスト不足のために算出されたΔlに信頼性がないと判
別された場合に発光させる。
以下、第10図に基づいてこの第3実施例の動作を説明す
る。
#10のステップでは、第7図のフロー チャートと同様
であり、マイクロ・コンピュータ(MCO)には、赤外用のC
CD(IRC)の出力が取込まれてΔlが算出される。従っ
て、このΔlは赤外光の合焦位置からのズレ量のデータ
になっている。そして、#51のステップでは、#10のス
テップでの演算過程で求まったコントラストのデータが
一定値以上になっているかどうかを判別する。一定値よ
りもコントラストが小さいときは、#52のステップに移
行し、Δlの値が信頼性に乏しいので警告表示を行な
う。そして、#53のステップでマイクロ・コンピュータ
(MCO)の出力端子(O4)“High”になっているかどうかを
判別する。そして、端子(O4)が“Highであれば、一度発
光ダイオード(IRL)を発光させてΔlを算出したことに
なるので再度発光ダイオードを発光させてΔlを算出し
なおしてもΔlとしてはやはり信頼性の乏しいデータが
算出される確率が高く、しかたがないので#12のステッ
プに移行する。
一方、出力端子(O4)が“High”でなければ出力端子(O4)
を“High”にして#1のステップに戻り再度をCCD(IRC)
の測定を行なわせΔlの算出のしなおしを行なわせる。
ここで出力端子(O4)が“High”になっていれば、第9図
において、リセットパルス(φR)がアンド回路(AN30)を
介してフリップ・フロップ(FF20)のセット端子に送られ
てフリップ・フロップ(FF20)がセットされて発光ダイオ
ード(IRL)が発光を開始し、転送パルス(φT)がアンド回
路(AN31)、オア回路(OR30)を介してフリップ・フロップ
(FF20)のリセット端子に送られ、フリップ・フロップ(F
F20)がリセットされて発光ダイオード(IRL)が消灯す
る。
次に#12のステップではΔl、ΔIR、Kのデータに基づい
てモータの回転数と回転方向(Nが正,負)のデータを
算出し、第7図の#14〜#16と同じステップを経た後#
55のステップに移行する。#55〜#58のステップは第7
図の#17,#18のステップをより詳細に示したものであ
り、#55では回転数のデータ|N|をレジスタMに設定
し、#56のステップでN>0かどうかを判定し、N>0
のときはモーターの正転を開始させ、N<0のときは逆
転を開始させて第7図の#19のステップに移行する。
#16,#35,#37のステップで焦点調整動作が完了する
と、#59のステップに移行して、スイッチ(RS)が閉成さ
れているかどうかを判別し、閉成されてなければ次にス
イッチ(MS)が開放されて端子(i7)が“Low”になってい
るかどうかを判別する。そして、(i7)が“Low”になっ
てなければ以上の動作を繰返し、(i7)が“Low”になる
と、表示を消し、出力端子(O1),(O4)を“Low”にしてマ
イクロコンピュータ(MCO)は“HALT”状態になる。従っ
て、このフローチャートであれば焦点調整動作が一度完
了すると、一旦スイッチ(MS)を開放し再度閉成しないと
新たな焦点調整は行なわれない。
また、スイッチ(RS)が閉成され端子(i3)が“High”であ
ることが判別された場合には、#63のステップで端子(O
4)を“Low”にし、露出制御動作が完了して入力端子
(i1)が“High”になるのを待ち、“High”になるとスイ
ッチ(MS)が閉成されて端子(i7)が“High”かどうかを判
別し、“High”であれば#1のステップに移行して再度
焦点調整動作を行なわせ“Low”であれば#61のステッ
プに移行して動作を終了する。なお、第9図で、スイッ
チ(RS)が閉成されると、アンド回路(AN0)の出力が“Hig
h”になるのでワンショット回路(OS20)から“High”の
パルスが出力され、オア回路(OR30)を介してフリップ・
フロップ(FF20)がリセットされて発光ダイオード(IRL)
が消灯される。
第11図は第10図のフローチャートの変形例である。#51
のステップでコントラストが不足することが判別され、
#53のステップで一度発光ダイオード(IRL)を発光させ
ることによりΔlを算出した場合であることが判別され
ると、発光ダイオード(IRL)からの光が被写体から反射
されてCCD(IRC)に返ってきてない確率が高く、この場
合、被写体は撮影レンズの能力の無限遠の位置に存在す
る確率が高く、この場合、モーターの回転数のデータと
して、確実に無限遠の位置になるデータNを設定して
#14のステップに移行する。
なお、第9図の第3実施例の場合、焦点検出光学系は、
赤外光だけをCCD(IRC)に受光させる構成であればよく、
例えば第1図において光電変換手段(9a)を取除くだけで
もよいし、あるいはビームスプリッター(7)の代わりに
赤外フィルターを用い、それを通過した赤外光をリレー
レンズでCCD(IRC)にリレーするようにしてもよい。
以上説明したのは、この発明の焦点調整方法の前述した
1つの形態の実施例であるが、次にこの発明の焦点調整
方法の前述した他の形態の実施例について第12図を参照
して説明する。
第12図の実施例の焦点検出方式はいわゆるコントラスト
検出方式で、例えば特開昭57-72110号公報、特開昭57-8
8418号公報で知られており、この場合の焦点検出演算回
路(13′)は、撮影レンズの焦点位置のフィルム面からの
ズレの方向を示す信号だけを出力する。すなわち、いわ
ゆる前ピン状態のときは端子(a)に“High”の信号が、
いわゆる後ピン状態のときは端子(c)に“High”の信号
が、合焦状態では端子(b)に“High”の信号が回路(1
3′)から得られ、これらの“High”の信号によってカメ
ラのファインダー内の表示装置(DP)が各状態を表示す
る。又、回路(13′)の端子(a)(c)はそれぞれアンド回路
(AN10)(AN11)の一方の入力に接続されており、端子(b)
は同アンド回路(AN10)(AN11)の反転入力に接続されてい
る。モータ駆動回路(MDR)はアンド回路(AN10)の出力に
接続されると共にオア回路(OR10)を介してアンド回路(A
N11)の出力に接続されており、アンド回路(AN10)の出力
が“High”のときは例えばモータ(MO)を正転させて撮影
レンズを繰込み、オア回路(OR10)の出力が“High”のと
きはモータ(MO)を逆転させて撮影レンズの繰出しを行な
う。又、アンド回路(AN10)オア回路(OR10)の出力がいず
れ万“High”でなくなると、モータ駆動回路(MDR)によ
るモータ(MO)の駆動は停止する。
ワンショット回路(OS10)は回路(13′)の端子(b)に“Hig
h”の信号が出力されると、フリップ・フロップ(FF10)
をセットするパルスを発生し、これにより、アンド回路
(AN12)の一方の入力に接続されたフリップ・フロップ(F
F10)のQ出力が“High”になる。又、ワンショット回路
(OS10)からのパルスは、エンコーダ(EN)からのパルスを
カウントするカウンター(CO10)をリセットする。ディジ
タル比較回路(DC)は、このカウンタの出力と、データ読
み取り回路(DR)から出力される交換レンズのデータ出力
回路(LDO)のデータ出力ΔIRとを比較し、両者が一致し
たときに、アンド回路(AN12)のもう一方の入力に接続さ
れた出力を“High”から“Low”に反転させる。なお、
このアンド回路(AN12)の出力は、一方の入力にアンド回
路(AN11)の入力が接続されたオア回路(OR10)の他方の入
力に接続されている。又、比較回路(DC)の出力が“Hig
h”から“Low”になると、ワンショット回路(OS11)がフ
リップ・フロップ(FF10)をリセットする。
この実施例によれば、赤外線による焦点検出が開始さ
れ、今、回路(13′)の端子(a)に“High”の信号が出力
されたとすると、アンド回路(AN10)の出力が“High”に
なり、モータ(MO)が正転して撮影レンズの繰込みが行な
われる。これにより、撮影レンズの赤外光による焦点位
置が予定結像面であるフィルム面と合致すると、端子
(a)の出力は“Low”になり、端子(b)の出力が“High”
になる。すると、ワンショット回路(OS10)がこの端子
(b)の出力を受けてパルスを出力し、フリップ・フロッ
プ(FF10)がセットされてQ出力が“High”になるから、
アンド回路(AN12),オア回路(OR10)の出力も“High”に
なり、モータ駆動回路(MDR)はモータ(MO)を逆転させ、
撮影レンズを赤外光に対して合焦した位置から繰出すこ
とになる。このとき、モータ(MO)の逆転量に応じた数の
エンコーダ(EN)から出力されるパルスがカウンタ(CO10)
によってカウントされ、カウンタ(CO10)の出力が読み取
り回路(DR)で読み取られたΔIRの信号と比較回路(DC)に
より比較される。そして、カウンタ(CO10)の出力がこの
ΔIRの信号と一致すると、比較回路(DC)の出力が“Hig
h”から“Low”に反転するため、アンド回路(AN12)、オ
ア回路(OR10)の出力が共に“Low”となり、このときア
ンド回路(AN10)の出力も“Low”であるから、モータ駆
動回路(MDR)によるモータ(MO)の駆動が停止する。すな
わち、これによって撮影レンズは可視光に対する合焦位
置に達して停止することになり、赤外光での焦点検出に
よる撮影レンズの可視光に対する合焦位置への焦点調整
が完了する。なお、比較回路(DC)の出力の“High”から
“Low”への反転によりワンショット回路(OS11)が出力
するパルスでフリップ・フロップ(FF10)がリセットさ
れ、そのQ出力が“Low”に反転するから、アンド回路
(AN12)は完全に閉じられてしまう。
以上とは逆に赤外光による焦点検出開始の時点で回路(1
3′)が回路(c)に“High”の信号を出力する場合、アン
ド回路(AN11)、オア回路(OR10)の出力が共に“High”に
なり、モータ駆動回路(MDR)はモータ(MO)を逆転させて
撮影レンズの繰出しを行わせる。そして、撮影レンズが
赤外光に対する焦点位置に到達すると、端子(c)の出力
が“Low”になり、端子(b)の出力が“High”になる。こ
れにより、アンド回路(AN11)の出力は“Low”になる
が、フリップ・フロップ(FF10)がワンショット回路(OS
10)からのパルスでセットされてそのQ出力が“High”
になるため、アンド回路(AN12)の出力も“High”にな
り、したがって、オア回路(OR10)の出力は“High”に保
たれる。その結果、モータ駆動回路(MDR)はモータ(MO)
の逆転を継続させるから、撮影レンズは赤外光に対する
合焦位置を越えてさらに繰出されることになる。そし
て、このときのモータ(MO)の逆転量に応じた数のエンコ
ーダ(EN)から出力されるパルスがカウンタ(CO10)によっ
てカウントされ、カウンタ(CO10)の出力が読み取り回路
(DR)で読み取られたΔIRの信号と一致すると、比較回路
(DC)の出力が“High”から“Low”に反転し、上記の場
合と同様モータ(MO)の駆動が停止する。すなわち、これ
によって撮影レンズの可視光に対する焦点位置への焦点
調整が完了する。
このように、第12図に示した実施例の場合、最初に赤外
光による焦点検出にもとづいて撮影レンズの焦点調整の
ための駆動制御を行ない、その後、交換レンズのデータ
出力回路(LDO)からのΔIRの信号にもとづいて撮影レン
ズの補正駆動を行なって、撮影レンズの可視光に対する
合焦位置への焦点調整を行なう。これがこの発明の前述
した他の形態の焦点調整方法であるが、これは焦点検出
方式が先に述べたいわゆる位相差検出方式であっても適
用できる。すなわち、位相差検出方式では焦点検出演算
回路(13)から前述のΔlの信号が出力されるが、最初に
このΔlの信号にもとづいて撮影レンズの駆動制御を行
ない、撮影レンズの赤外光に対する合焦位置に到達した
後、次いΔIRの信号にもとづいて撮影レンズの補正駆動
を行えばよい。これを前記Kの情報をも加えてより具体
的に説明すれば、赤外光に焦点検出を行なって撮影レン
ズを駆動し、エンコーダ(EN)からのパルス数がN1=K・
Δlに達すると、次にエンコーダ(EN)のパルス数がN2
K・ΔIRに達するまで撮影レンズを駆動する。すなわ
ち、N=N1−N2=K(Δl−ΔIR)であるから、結果
的にはこれはこの発明の第1の形態の焦点調整方法と等
価になる。
以上この発明の実施例を説明したが、この発明は前述の
実施例に限定されるものではない。例えば、焦点検出を
赤外光でのみ行なう場合、第1図に示したようなビーム
スプリッター(7)は不要であり、サブミラー(6)で反射さ
れた光を赤外フィルターを通した後焦点検出用光電変換
手段上にリレーすればよく、その場合、ビームスプリッ
ター(7)の第1、第2反射面(7a)(7b)間での赤外光の光
路長の延長d/nを考える必要がないから、データの出力
回路(16)(LDO)には、前述のΔIRoのデータに対応する信
号が出力させればよい。
効 果 本願発明によると、撮影に主として用いられる可視光に
基づいて焦点検出を行った場合の検出結果と、可視光と
は異なる波長を有する補助光に基づいて焦点検出を行っ
た場合の検出結果とのズレ量を、複数に分割された焦点
距離領域毎に撮影レンズ内に記憶するとともに、撮影レ
ンズで設定された焦点距離に基づいてその焦点距離に対
応するズレ量をカメラボディに出力するようにしたの
で、ズームレンズにおいて非常に高精度に焦点検出を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の形態の焦点調整方法を実施し
た第1実施例のレンズ交換式一眼レフレックスカメラの
光学的及び電気的配置を示す概略図、第2図は第1図の
ビームスプリッターの第1反射面の相対反射率と焦点検
出用光電変換手段の分光感度を示す図、第3図は上記第
1実施例における焦点調整装置の具体的回路図、第4図
は第3図におけるインターフェース回路及びデータ出力
回路の回路構成を示す回路図、第5図、第6図はそれぞ
れ交換レンズのデータ出力回路の他の回路構成を示す
図、第7図は上記第1実施例における焦点調整装置の動
作を示すフローチャート、第8図はこの発明の第2実施
例のカメラの焦点調整装置要部の回路図、第9図はこの
発明の第3実施例のカメラの焦点調整装置要部の回路
図、第10図はその第3実施例における焦点調整装置の動
作の要部を示すフローチャート、第11図は第10図のフロ
ーチャートの変形例、第12図はこの発明の第2の形態の
焦点調整方法を実施した第4実施例の焦点調整装置の回
路図である。 (IL)……交換レンズ,(2)……撮影レンズ,(6)(7a)(7b)
(8b)……赤外光による焦点検出光学系,(9a)(IRC)……
赤外光を受光する焦点検出用光電変換手段,(13)(13′)
……焦点検出演算回路,(14)(MDR)……モータ駆動回
路,(MO)……レンズ駆動モータ,(16)(LDO)……データ
出力回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7316−2K G03B 3/00 A (72)発明者 石川 典夫 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 中村 昭義 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 松下 修三 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 審査官 小沢 和英 (56)参考文献 特開 昭57−154224(JP,A) 特開 昭58−88728(JP,A) 特開 昭59−64816(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交換式の撮影レンズとカメラボディを備え
    たカメラシステムにおいて、 前記撮影レンズは、 焦点距離を所定の範囲内において任意に設定できる焦点
    距離設定手段と、 前記焦点距離設定手段によって設定された焦点距離があ
    らかじめ複数に分割された焦点距離領域のいずれの領域
    に属するかを検出する焦点距離領域検出手段と、を備
    え、 前記カメラボディは、 前記撮影レンズを通して入射する入射光により焦点検出
    を行う焦点検出手段と、 撮影に主として利用される可視光とは異なる波長を有す
    る補助光が被写体へ向けて発光されるよう制御する補助
    光制御手段と、を備え、 さらに前記撮影レンズは、 可視光に基づいた前記焦点検出手段の検出結果と補助光
    に基づいた前記焦点検出手段の検出結果とのズレ量を前
    記焦点検出領域毎に記憶する記憶手段と、 前記焦点距離検出手段の検出結果に応じて特定の焦点検
    出領域に対するズレ量を指定するとともに指定されたズ
    レ量をカメラボディに出力する出力手段と、を備え、 さらに前記カメラボディは、 補助光を利用して前記焦点検出手段で焦点検出が行われ
    る際に、前記出力手段から入力されたズレ量に基づいて
    前記焦点検出手段の検出結果を補正する補正手段 を備えたことを特徴とするカメラシステム。
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US06/561,972 US4602861A (en) 1982-12-23 1983-12-16 Auto-focusing system
US07/154,540 US5130734A (en) 1982-12-23 1988-02-05 Data input/output device for a camera
US07/864,392 US5249012A (en) 1982-12-23 1992-04-06 Auto-focusing system for cameras with in interchangeable objective lens

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JPS6341818A (ja) * 1986-08-06 1988-02-23 Minolta Camera Co Ltd 補助照明装置を備えた自動焦点調節装置
CN102124392A (zh) * 2008-08-19 2011-07-13 罗姆股份有限公司 照相机

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JPS5888728A (ja) * 1981-12-21 1983-05-26 Nippon Kogaku Kk <Nikon> カメラの自動合焦装置
JPS5964816A (ja) * 1982-10-05 1984-04-12 Olympus Optical Co Ltd レンズ鏡筒

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