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JP2644252B2 - 自動焦点調節カメラ - Google Patents

自動焦点調節カメラ

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Publication number
JP2644252B2
JP2644252B2 JP3252988A JP3252988A JP2644252B2 JP 2644252 B2 JP2644252 B2 JP 2644252B2 JP 3252988 A JP3252988 A JP 3252988A JP 3252988 A JP3252988 A JP 3252988A JP 2644252 B2 JP2644252 B2 JP 2644252B2
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JP
Japan
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lens
integration
shift amount
focus
signal
Prior art date
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JP3252988A
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JPH01510A (ja
JPS64510A (en
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洋二 渡辺
稔 松崎
順一 伊藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
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Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP3252988A priority Critical patent/JP2644252B2/ja
Publication of JPH01510A publication Critical patent/JPH01510A/ja
Publication of JPS64510A publication Critical patent/JPS64510A/ja
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Publication of JP2644252B2 publication Critical patent/JP2644252B2/ja
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  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動焦点調節カメラ、更に詳しくは、被写
体の結像位置の予定焦点位置に対するズレ量を検出し、
この検出結果に基づいて撮影レンズを予定焦点位置へ駆
動するレンズ交換式の自動焦点調節カメラに関する。
[従来の技術] 従来、レリーズ釦を軽く半押しするとズレ量検出等の
測距動作が開始され、その出力結果によって撮影レンズ
を合焦位置まで駆動するようにした自動焦点調節カメラ
は、特開昭56−1024号公報をはじめとして種々提供され
ていた。この種の自動焦点調節カメラは、撮影者が撮影
対象の被写体にカメラを向け、意図的にレリーズ釦を半
押しにした時にはじめて自動焦点調節動作が開始される
ので操作が簡単であり、また不本意な被写体に対して自
動焦点調節動作が行なわれることはほとんどないという
利点を持っている。
また、これらのレンズ交換可能な自動焦点調節カメラ
は、ズレ量検出装置としてCCDを用いたラインイメージ
センサ等の蓄積型光電変換素子を用いたものがほとんで
ある。この蓄積型光電変換素子は、レンズを通過した合
焦対象被写体からの光によってズレ量を検出できるの
で、レンズ交換式の一眼レフレックスカメラに自動焦点
調節装置を装備するのに適した素子といえる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記蓄積型光電変換素子は、光量に対する
ダイナミックレンジが狭く、写真撮影に可能なすべての
輝度状態下ではそのまま使用できないので、被写体の輝
度に応じて蓄積時間を調定しなければならない。そのた
め、低輝度の被写体に対しては蓄積時間が長くかかり、
その分ズレ量検出に時間がかかってしまう。従って、従
来のようにレリーズ釦の半押しで初めて自動焦点調節動
作を開始するタイプの自動焦点調節カメラにおいては、
被写体が低輝度の場合、レリーズ釦の半押しから実際の
レンズ調定動作までに数百msものタイムラグが生じてし
まう。このタイムラグは、撮影者にとっては非常に長く
感じてイライラするものである。
一方、前記自動焦点調節カメラは、ピントを合わせよ
うとする被写体をファインダー中央お測距枠内に配置し
たのちにレリーズ釦を半押しにしなければ、ピントの合
った写真は得られない。したがって、撮影者は通常、こ
の操作を慎重に行なうので、所望の被写体が測距枠内に
配置された時点から、レリーズ釦が半押しされるまで
に、時間的な遅れ(タイムラグ)が生じてしまう。この
タイムラグは、予想以上に大きく、比較的低輝度の被写
体であってもズレ量検出に要する時間より十分に長い。
従って、レリーズ釦が半押しされるまでの間にズレ量の
検出動作を繰り返し行なうことができれば、レリーズ釦
の半押し時から実際のレンズ調定動作までのタイムラグ
をなくすことが可能である。
本発明の目的は、上述した問題点に着目し、低輝度の
被写体に対しても、レリーズ釦の半押し動作に応じてタ
イムラグなくレンズ調定動作が開始される自動焦点調節
カメラを提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る自動焦点調節カメラは、その概念を示す
第1図において、被写体像を微小分割受光素子により光
電変換した光電変換出力あるいはこの光電変換出力に基
づいて合焦対象被写体の結像位置の予定焦点位置に対す
るズレ量等の測距出力を検出する検出手段2と、上記光
電変換出力あるいは測距出力を記憶する記憶手段3と、
上記記憶手段に記憶された記憶値に基づいて撮影レンズ
5を電動で焦点調節するレンズ駆動手段4と、上記レン
ズ駆動手段の動作時に撮影レンズ5の移動状態をモニタ
するレンズ移動モニタ手段6と、レリーズ釦の半押しが
されていない場合には上記検出手段2と前記記憶手段3
を繰り返し動作させ、レリーズ釦の半押しがされた場合
には、まずこの半押し動作の直前の上記記憶手段3に記
憶された記憶値に基づいて上記レンズ駆動手段4により
撮影レンズ5を駆動し、上記レンズ移動モニタ手段6の
モニタ結果に基づいて撮影レンズ5を上記予定焦点位置
で停止させるように制御する制御手段1とを具備してな
る。
[作 用] この自動焦点調節カメラでは、測距枠に被写体をおさ
めて構図が決定し、レリーズ釦が半押しされるまでの
間、検出手段2で光電変換出力あるいは測距データが繰
り返し検出され、その都度検出された光電変換出力ある
いは測距データが記憶手段3に記憶される。そして、レ
リーズ釦が半押しされると、制御手段1は、記憶手段3
に格納されている最新の記憶値に基づいて、レンズ駆動
手段4に対し、撮影レンズ5を予定焦点位置へ移動させ
る制御信号を供給する。撮影レンズ5の移動状態は、レ
ンズ移動モニタ手段6によってモニタされ、撮影レンズ
5が予定焦点位置へ到達したことを検知したら、制御手
段1はレンズ駆動手段4に対し、撮影レンズ5を停止さ
せる信号を供給する。
次に、本発明の一実施例を第2図以下の図面を用いて
説明する。
第2図は本発明が適用されるカメラシステムの電源供
給を主体として見た全体の電気回路のブロック図であ
る。電源電池11の電圧VCCは電源スイッチ12の閉成時にD
C/DCコンバータ13により昇圧され、ラインl0,l1間が電
圧VDDに定電圧化されている。ラインl0,l1間にMAINCPU1
4,バイポーラII回路15,バイポーラI回路16,レンズデー
タ回路17が接続されており、バイポーラII回路15の電源
供給制御はMAINCPU14のパワーコントロール回路からの
信号により行なわれ、バイポーラI回路16およびレンズ
データ回路17の電源供給制御はバイポーラII回路15から
のパワーコントロール信号により行なわれる。
CCDラインセンサ20は、微小なフォトダイオード列を
有する受光面に、撮影レンズ5を介して被写体を受光す
るようになっており、また、このフォトダイオード列の
発生する光電流は積分され、この積分値はCCDシフトレ
ジスタにより順次時系列信号として出力される。またイ
ンタフェースIC21は上記積分出力をアナログ−ディジタ
ル変換し、AFCPU22に出力する。
CCDラインセンサ20,インタフェースIC21,AFCPU22から
なるオートフォーカス回路部は電源制御用トランジスタ
23を介してラインl0,l1間に接続されており、このオー
トフォーカス回路部に対する電源供給制御はMAINCPU14
のオートフォーカス用パワーコントロール回路からの信
号による上記トランジスタ23のオン,オフ制御により行
なわれる。AFCPU22はオートフォーカス用アルゴリズム
演算を行なうための中央演算処理装置で、合焦・非合焦
の表示を行なうオートフォーカス(AF)表示回路24が接
続されている。MAINCPU14はフイルムの巻上,巻戻,露
出シーケンス等カメラ全体のシーケンスをコントロール
するための中央演算処理装置で、上記合焦表示以外の表
示を行なう表示回路25を接続されている。バイポーラII
回路15は巻上,巻戻用モータ制御,レンズ駆動およびシ
ャッタ制御等、カメラのシーケンスに必要な各種ドライ
バを含む回路で、モータ駆動回路26およびオートフォー
カス(AF)補助光回路27等が接続されている。バイポー
ラI回路16は主として測光をつかさどる回路であり、測
光素子28を有している。レンズデータ回路17は、交換レ
ンズ毎に異なる、オートフォーカス時,測光時,その他
のカメラ制御時に必要な、固有のレンズデータを記憶し
た回路である。このレンズデータ回路17に入っているレ
ンズデータのうちオートフォーカス時に必要なデータと
しては、レンズ変倍係数(ズーム係数),マクロ識別信
号,絶対距離係数a,b,オートフォーカス精度スレッショ
ールドEth,レンズ回転方向,開放F値等である。
上記バイポーラII回路15では電源電圧VDDの状態を監
視しており、電源電圧が規定電圧より低下したときMAIN
CPU14にシステムリセット信号を送り、バイポーラII回
路15〜レンズデータ回路17の電源供給、並びに、CCDラ
インセンサ20,インタフェースIC21およびAFCPU22からな
るオートフォーカス回路部の電源供給を断つようにして
いる。MAINCPU14への電源供給は規定電圧以下でも行な
われる。
第3図は、上記第2図に示す電気回路のうちのオート
フォーカス回路部の概略ブロック図である。オートフォ
ーカス用中央演算処理装置であるAFCPU22と、MAINCPU14
とは、シリアルコミュニケーションラインでデータの授
受が行なわれる。そして、その通信方向はシリアルコン
トロールラインにより制御される。このコミュニケーシ
ョンの内容としては、交換レンズに固有のレンズデータ
である。また、MAINCPU14からAFCPU22にカメラの各モー
ド(オートフォーカス・シングルモードまたはその他の
モード)の各情報がモードラインを通じてデコードされ
る。さらに、MAINCPU14にはレリーズ釦37の半押し(第
1ストロークの押動)によって閉成する第1レリーズス
イッチ38と、レリーズ釦37の全押し(第2ストロークの
押動)によって閉成する第2レリーズスイッチ39が接続
されていて、MAINCPU14からAFCPU22へのAFENA(オート
フォーカスイネーブル)信号は、上記第1レリーズスイ
ッチ38の閉成に応答して出力されてオートフォーカスの
スタートおよびストップをコントロールする信号であ
り、AFCPU22からMAINCPU14へのEOFAF(エンドオブオー
トフォーカス)信号はオートフォーカスでの動作終了時
に発せられ、上記第2レリーズスイッチ39の閉成時の露
出シーケンスへの移行を許可する信号である。
また、バイポーラII回路15はAFCPU22からのAFモータ
コントロールラインの信号をデコードし、モータ駆動回
路26をドライブする。モータ駆動回路26の出力によりレ
ンズ駆動モータ31が回転すると、レンズ鏡筒の回転部材
に等間隔に設けられたスリット32が回転し、同スリット
32の通路を挟んで発光部33aと受光部33bとを対向配置さ
せてなるフォトインタラプタ33がスリット32をカウント
する。即ち、スリット32とフォトインタラプタ33はアド
レス発生部34を構成しており、同アドレス発生部34から
発せられたアドレス信号(スリット32のカウント信号)
は波形整形されてAFCPU22に取り込まれる。
AFCPU22からバイポーラII回路15に送られるサブラン
プ(以下、Sランプと略記する)信号はAF補助光回路27
をコントロールする信号で、被写体がローライト(低輝
度)のときSランプ27aを点灯する。
AFCPU22に接続されたAF表示回路24は合焦時は点灯す
る合焦OK表示用LED(発光ダイオード)24aと、合焦不能
時に点灯する合焦不能表示用LED24bを有している。な
お、このAFCPU22にはクロック用発振器35,リセット用コ
ンデンサ36が接続されている。
また、上記AFCPU22とインタフェースIC21はバスライ
ンによりデータの授受を行ない、その伝送方向はバスラ
インコントロール信号により制御される。そして、AFCP
U22からインタフェースIC21にセンサ切換信号、システ
ムクロック信号が送られるようになっている。そして、
インタフェースIC21は例えば、CCDラインセンサ20に対
しCCD駆動クロック信号、CCD制御信号を送り、CCDライ
ンセンサ20からCCD出力を読み出し、この読み出したア
ナログ値のCCD出力をインタフェースIC21でディジタル
変換してAFCPU22に送る。
次に、第4〜6図に示すフローチャートに基づいて、
本発明の一実施例の動作を説明する。
電源スイッチ12が閉成されると、まず、MAINCPU14は
第4図に示した<パワーオンリセット>のメインルーチ
ンの実行が開始され、ゼロ番地からプログラム動作をス
タートする。そして、まず、I/Oイニシャライズを行っ
た後、レジスタ,フラグ類をクリアする。この後、MAIN
CPU14はオートフォーカス用パラーコントロール回路が
オンになり、トランジスタ23をオンにしてCCDラインセ
ンサ20,インターフェースIC21およびAFCPU22からなるオ
ートフォーカス回路部に電源を供給する。オートフォー
カス回路部に電源を供給したのちは、オートフォーカス
のために第1レリーズスイッチ38がオンになっているか
どうかをチェックする。第1レリーズスイッチ38がオフ
のままである場合は、AFENA信号を“Low"(以下、単に
“L"とする)にして、<測光>,<露光演算>および<
表示>の各サブルーチンの動作が経て再び第1レリーズ
スイッチ38のチェックに戻る。すなわち、撮影レンズ5
を被写体に向けただけで、レリーズ釦37が半押しされな
いかぎりは、上記ルーチンのフロー動作が繰り返し実行
され、被写体光に応じた最新の露出値が求められて適正
なシャッタ秒時や絞り値の表示がなされる。
レリーズ釦37を半押しすることにより第1レリーズス
イッチ38がオンになると、MAINCPU14はAFENA信号を“Hi
gh"(以下、単に“H"とする)にしてオートフォーカス
のためのレンズ駆動を許可し、この後、EOFAF信号のチ
ェックを行う。後述するようにAFCPU22の制御によりオ
ートフォーカス動作が行われて合焦状態が得られると、
EOFAF信号が“H"になるので、MAINCPU14はこの“H"のEO
FAF信号を受けたのち、第2レリーズスイッチ39の状態
をチェックする。
レリーズ釦37を全押しすることにより第2レリーズス
イッチ39がオンになると、MAINCPU14はオートフォーカ
ス用パワーコントロール回路がオフすることによりトラ
ンジスタ23をオフにし、CCDラインセンサ20,インターフ
ェースIC21およびAFCPU22からなるオートフォーカス回
路部への電源供給を断つ。そして、<測光>,<露光>
および<巻上げ>の各サブルーチンの動作を行ったの
ち、再び上記オートフォーカス用パワーコントロール回
路をオンにする動作に戻り、上述したフローの動作を繰
り返す。
オートフオーカス回路部はMAINCPU14のオートフォー
カス用パワーコントロール回路が動作状態となることに
よってトランジスタ23がオンして電源電圧VDDが供給さ
れ、これによってAFCPU22は第5図に示す<AFCPUパワー
オンリセット>のルーチンの実行を開始する。
この<AFCPUパワーオンリセット>のルーチンが開始
されると、まず、<I/Oイニシャライズ>のサブルーチ
ンでオートフォーカス回路部の駆動回路のイニシャライ
ズが行なわれる。具体的には、AF表示回路24,モータ駆
動回路26およびAF補助光回路27等のオフ並びにMAINCPU1
4とのシリアルコミュニケーションラインのイニシャラ
イズ等が行なわれる。
次に制御用フラグやレジスタ等をクリアし、このあ
と、ある明るさ以上では確実にCCD積分が行なわれるよ
うに、ITIMEレジスタにCCD積分時間の最大値をセットす
る。そして、Sランプ27aの点灯を禁止し、後述するAF
ステータスフラグをクリアした後、<CCD積分>のサブ
ルーチンでCCDラインセンサ20を駆動して測距のための
積分動作を行わせる。この<CCD積分>のサブルーチン
については、後で詳細に述べる。
<CCD積分>のルーチンからリターンしてきたらAFENA
信号の状態をチェックし、この信号が“H"でなければ、
後述するRel1フラグをクリアしながらAFステータスフラ
グのクリア動作と<CCD積分>のルーチンを繰返し実行
する。
ここで、AFステータスフラグについて説明する。AFス
テータスフラグは、<ズレ量演算>のルーチンにおいて
被写体の状態が不良のためにズレ量の検出ができなかっ
たり、レンズを合焦点に移動できないといった、いわゆ
る合焦不可能の時にセットされるフラグであって、それ
は、被写体が低コントラストの場合にセットされるロー
コンフラグ(以下、LCフラグと略記する)と、被写体が
低輝度の場合セットされるローライトフラグ(以下、LL
フラグと略記する)により構成されている。
このようなAFステータスフラグのクリア→CCD積分→A
FENA信号のチェック→Rel1フラグクリアの繰り返し動作
が、本実施例の主要な動作である。つまり、この繰り返
し動作は、前述した“被写体の構図決定からレリーズ釦
37の半押しまでのタイムラグ”の間に行なわれる。
レリーズ釦37が半押し状態であるか否かの信号、つま
りAFENA信号の状態は、後述するように<CCD積分>のル
ーチンの中でも常に監視しており、CCD積分中にAFENA信
号が“H"になった場合、このとき既に1回の積分が終っ
てレジスタに積分データが格納されていれば、直ちに<
CCD積分>のルーチンからリターンする。一方、積分デ
ータが格納されていなければ、1回の積分が終了してか
らリターンする。
AFENA信号の“H"を確認したら、次にRel1フラグをセ
ットした後、<ズレ量演算>のサブルーチンにおいて上
記積分データよりズレ量を演算してこれをレジスタERRO
Rに格納する。そして、<ズレ量演算>のルーチンより
リターンすると、AFステータスフラグの中のLLフラグを
チェックし、低輝度であると判断したら、Sランプ27a
の使用を許可して再び上述した<CCD積分>と<ズレ量
演算>の測距動作を行なう。低輝度でないと判断した場
合は、続いてLCフラグのチェックへ進む。低コントラス
トであると判断された場合には、<レンズスキャン>の
ルーチンにおいて、撮影レンズを強制的に現在位置→至
近位置→無限遠位置と動作させるとともに、その間にも
測距を行なって、低コントラストでない位置を探す。
低コントラストでない位置が見つかった場合、または
レンズが無限遠位置に達した場合に、モータを停止さ
せ、<レンズスキャン>のルーチンよりリターンする。
リターン後は、AFENA信号のチェックを行ない、“H"で
あれば再び上述した測距動作を行なうためにAFステータ
スフラグをクリアする動作に戻る。またAFENA信号が
“L"であれば初期状態に戻る。
測距結果が低輝度でも低コントラストでもない場合
は、続いて、現在のレンズ位置が被写体に対して合焦し
ているかどうか、つまりズレ量が所定の許容範囲内に入
っているかどうかをチェックする。ここで、合焦でない
と判断された場合には、<パルス計算>のルーチンにお
いて、ズレ量をレンズの目標移動量(移動パルス数)に
変換する。ところで、算出したズレ量が合焦許容範囲に
入っているかをチェックするための比較値は、レンズの
開放F値によって異なる。そこで、本実施例では、交換
レンズに配置されたレンズデータ回路17に、オートフォ
ーカス精度のスレッショールドEthを記憶させておい
て、合焦チェック時にこのデータを読み出すようにして
いる。また、ズレ量よりレンズの目標移動量を求めるた
めのレンズ変倍係数も、同様にレンズデータ回路17に記
憶されている。
レンズの目標移動量が求まったら、続いてレンズが現
在停止している位置が最至近端であるかをチェックす
る。そうでなければ、<MDRIVAF>のルーチンへ進み、
最至近端であれば、これから駆動しようとする方向が至
近方向であるかをチェックする。もし至近方向であれば
当然レンズ駆動は不可能なので、その時は非合焦表示を
行なってAFENA信号のチェックへ進む。
一方、駆動方向が至近方向でなければ<MDRIVAF>の
ルーチンへ進む。<MDRIVAF>のルーチンは、撮影レン
ズを指定方向に、指定量移動させるサブルーチンであ
る。レンズが目標位置に達したら、このルーチンよりリ
ターンする。また、このルーチン内では、レンズが至近
端に達して停止した場合には、至近端停止フラグをセッ
トしてリターンする。さらに、レンズ駆動中にもAFENA
信号を監視しており、駆動中にレリーズ釦の半押しが解
除されたら即座にリターンする。
<MDRIVAF>のルーチンよりリターンすれば、AFステ
ータスフラグをクリアする動作へ戻って再び測距動作を
行なう。この測距動作は、レンズ駆動後の合焦確認のた
めであり、もし合焦許容範囲からはずれている場合には
再度レンズ駆動が行なわれ、合焦となるまでのループが
繰り返される。合焦と判断された場合は、合焦表示が行
われ、続いてMAINCPU14に対しレリーズの許可信号とし
て“H"のEOFAF信号が送出される。オートフォーカス動
作が終了すれば、AFENA信号のチェックが行なわれ、こ
の信号が“H"のままであれば、このチェック動作が繰り
返されてAFロックの状態となる。AFENA信号が“L"にな
ると、初期状態に戻って、次のオートフォーカス動作に
移行する。
ここで、上記<CCD積分>のサブルーチンの動作を第
6図に示すフローチャートによって詳述する。最初に、
AFCPU22はインタフェースIC21を通じてCCDラインセンサ
20に積分開始信号を送って積分動作を開始する。そし
て、次に、Rel1フラグの確認を行うが、1回目の積分が
開始されたばかりのときはRel1フラグはセットされてお
らず“L"である。そして、1回目の積分中であるかどう
かがチェックされる。このチェックはこの時点で既に積
分データがAFCPU22のレジスタに格納されているか否か
により行う。データの格納がなく1回目の積分である場
合には、このあと、積分動作の完了のチェックと、最大
積分時間のチェックを行う。すなわち、1回目の積分が
完了するか、若しくはこのときの積分時間がITIMEにセ
ットされた最大時間を超えるまで上記にフロー動作が繰
り返される。積分レベルが所定値に達して積分動作が完
了した場合には、積分動作を停止させ、CCDラインセン
サ20のCCDアナログ出力をインタフェースIC21でディジ
タルデータにしてバスラインを通じて読み込み、AFCPU2
2のレジスタへ格納して第5図のフローヘリターンす
る。また低輝度であるため積分レベルが所定値に達しな
いうちに、積分時間がITIMEにセットされた最大時間を
超えた場合には、このとき測距不能として強制的に積分
動作を停止させ、同様にしてデータ格納を行ってリター
ンする。
1回目の<CCD積分>を終了して第5図のフローへリ
ターンすると、前述したように第5図のフローにおいて
AFENA信号がチェックされるので、レリーズ釦37を半押
ししない限りはAFENA信号が“L"であり、Rel1フラグお
よびAFステータスフラグをクリアして2回目の<CCD積
分>のフロー動作を行う。第6図のフローにおいて、2
回目の積分中には、AFENA信号のチェックを行ってお
り、このAFENA信号が“L"の間は、上述したように積分
レベルが所定値に達するか若しくは積分時間が最大値を
超えるまで積分を行い、積分完了若しくは積分時間が最
大値を超えると、積分を停止してこの2回目の積分デー
タを読み込んでこれをレジスタに格納して第5図のフロ
ーへリターンする。レリーズ釦37が半押しされないうち
は、3回目以降のCCD積分も2回目と同様にして行われ
る。つまり、レリーズ釦37が半押しされないうちは、第
6図に示した<CCD積分>のサブルーチンの上述したフ
ローの動作が繰り返して行われ、したがって、その都度
AFCPU22のレジスタに格納される積分データは、常に最
新のデータに更新されている。
ここで、レリーズ釦37が半押しされ、<CCD積分>の
上述したフローの動作の途中で、AFENA信号が“H"にな
った場合は、このとき積分完了を待たずにRel1フラグを
セットして直ちに積分動作を停止させて第5図のフロー
へリターンする。第5図のフローへリターンすると、前
述したように第5図のフローにおいて再びAFENA信号の
“H"を確認した後Rel1フラグをセットして上記積分デー
タに基づいてズレ量を演算し、AFCPU22のレジスタERROR
に格納する。このときの<ズレ量演算>に用いられる積
分データはレリーズ釦37が半押しされる直前に第6図の
フローでレジスタに格納された最新の積分データであ
る。
<ズレ量演算>のルーチンからリターンすると、測距
後は、第5図のフローチャートで述べたように、上記ズ
レ量を移動パルス数に変換して合焦させる方向へレンズ
駆動を行った後、AFステータスフラグをクリアする動作
へ戻ってレンズ駆動後の合焦確認のために<CCD積分>
のルーチンを実行するが、この合焦確認のための<CCD
積分>の動作は第6図のフローチャートから明らかなよ
うに、このときは、Rel1フラグが“H"になっているの
で、積分開始後AFENA信号のチェックを行わずに積分が
完了するまで待ち、積分完了後に積分を終了させて積分
データを読み込んでこれを格納する。したがって、<CC
D積分>からリターン後はこの格納データに基づいてズ
レ量演算が行われ、このズレ量の演算値に基づいてレン
ズ駆動が行われる。つまり、Rel1フラグを用いている理
由は、AFENA信号が“H"の状態で<CCD積分>のルーチン
がコールされたときに積分を行わないで<CCD積分>を
抜けてしまうのを防止するためである。
次に、第7図にAFCPU22の他のプログラム動作例のフ
ローチャートを示す。第5図のフローチャートでは、上
述したように、レリーズ釦37を半押しするまではCCD積
分が繰り返し行われ、レリーズ釦37の半押し後に最新の
積分データに基づいてズレ量演算およびレンズ駆動が行
われるようになっているが、第7図に示したフローチャ
ートでは、レリーズ釦37を半押しするまではCCD積分お
よびズレ量演算が行われ、レリーズ釦37の半押し後に最
新のズレ量演算データに基づいてレンズ駆動が行われる
ようになっている。以下さらに、この第7図のフローチ
ャートについて、主として第5図と異なる部分の動作を
説明する。
<CCD積分>までは第5図の場合と全く同様のシーケ
ンスで動作する。1回目のCCD積分が終り、<CCD積分>
のルーチンからリターンしてくると、まず、Rel1フラグ
のチェックが行われる。最初、Rel1フラグはセットされ
ていないので、この後、AFENA信号のチェックが行われ
る。レリーズ釦37を半押ししないかぎりはAFENA信号は
“L"であるので、続いて、上記CCD積分のデータに基づ
いて<ズレ量演算>が行われ、この求められたズレ量は
レジスタERRORに格納される。<ズレ量演算>が行われ
た後、再度、AFENA信号のチェックが行われる。AFENA信
号は“L"であるのでRel1フラグのクリアが行われ、AFス
テータスフラグがクリアされて2回目の<CCD積分>が
行われる。2回目の<CCD積分>後も同様にして積分デ
ータに基づいて<ズレ量演算>が行われ、この求められ
たズレ量は前回のズレ量に代わってレジスタERRORに格
納される。こうして、レリーズ釦37を半押ししない限り
は<CCD積分>と<ズレ量演算>の動作が繰り返し実行
され、ズレ量演算データは毎回更新される。
レリーズ釦37を半押しすることによりAFENA信号が
“H"になれば、このあとRel1フラグはセットされて低輝
度および低コントラストのチェックが行われて、第5図
と同様のフロー動作に入る。ところで、AFENA信号のチ
ェックは、<ズレ量演算>の前後で行われており、した
がって、CCD積分が完了せず積分データに基づくズレ量
演算が行われないうちにAFENA信号が“H"になった場合
でも、ズレ量演算を行うことなくRel1フラグがセットさ
れる。
Rel1フラグがセットされたあとは、低輝度でも低コン
トラストでもなく、かつ合焦許容範囲に入っていない場
合は、ズレ量を移動パルス数に変換してレンズ駆動を行
う。そして、第5図の動作でも述べたように、<MDRIVA
F>のレンズ駆動後も、合焦確認のためにAFステータス
フラグをクリアして<CCD積分>および<ズレ量演算>
の測距動作を実行する。この場合の測距動作では、既に
Rel1フラグは“H"であるので、AFENA信号が“H"であっ
ても、<CCD積分>後はこの積分データに基づいて<ズ
レ量演算>が確実に行われ、したがって、このズレ量に
基づいてレンズ駆動が行われる。
なお、この第7図に示したフローチャートでは、合焦
かどうかを判断した後に<パルス計算>を行うようにし
ているが、この<パルス計算>のサブルーチンは<ズレ
量演算>のサブルーチンの直後で実行させるようにし、
AFENA信号が“L"の間は、常に最新のズレ量に基づいた
移動パルス数が求められるようにしてもよい。
第8図は、本発明が適用されるカメラシステムの他の
実施例における電気回路のブロック図である。この実施
例では、前記第2図において、用いられていた電源制御
用トランジスタ23が省略されていて、CCDラインセンサ2
0,インタフェースIC21およびAFCPU22からなるオートフ
ォーカス回路部には電圧VDDが常に印加されている。し
たがって、これらのオートフォーカス回路部が動作を開
始するのは、MAINCPU14からCCDラインセンサ20,インタ
フェースIC21およびAFCPU22に、それぞれ“L"のチップ
イネーブル信号が送出されるときであり、AFCPU22も同
信号により前述したようなオートフォーカス動作が開始
されるようになっている。第8図中のその他の回路の構
成および機能については第2図の場合と同様である。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、撮影者がファイン
ダー中央の測距枠に所望の被写体を配置し、レリーズ釦
を半押しするまでの間に測距のための検出動作が終了す
るので、レリーズ釦の半押し後はただちにレンズ駆動が
開始される。したがって低輝度の被写体であっても、レ
リーズ釦の半押し後に従来の同様のカメラのように、CC
Dラインセンサの積分終了等の測距の終了を待つ必要が
なく、レリーズ釦の半押し直前の測距出力に基づき、非
常に迅速かつ快適な自動焦点調節動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る自動焦点調節カメラの概念図、 第2図は、本発明の自動焦点調節カメラの一実施例にお
ける電源供給を主体とする電気回路のブロック図、 第3図は、上記第2図中のオートフォーカス回路部の信
号の授受を示す概略ブロック図、 第4図は、上記第3図に示すMAINCPUのプログラム動作
を表わしたフローチャート、 第5図は、上記第3図に示すAFCPUのプログラム動作の
一例を表わしたフローチャート、 第6図は、上記第5図中の<CCD積分>の動作を表わし
たフローチャート、 第7図は、上記第3図に示すAFCPUのプログラム動作の
他の例を表わしたフローチャート、 第8図は、本発明の自動焦点調節カメラの他の実施例に
おける電源供給を主体とする電気回路のブロック図であ
る。 1……制御手段 2……ズレ量検出手段 3……記憶手段 4……レンズ駆動手段 5……撮影レンズ 6……レンズ駆動モニタ手段 22……AFCPU(ズレ量検出手段,記憶手段,制御手段) 26……モータ駆動回路(レンズ駆動手段) 34……アドレス発生部(レンズ移動モニタ手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−4772(JP,A) 特開 昭62−278518(JP,A) 特開 昭58−122521(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合焦対象被写体の結像位置の予定焦点位置
    に対するズレ量を検出するズレ量検出手段と、 上記ズレ量を記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されたズレ量に基づいて撮影レンズ
    を電動で焦点調節するレンズ駆動手段と、 上記レンズ駆動手段の動作時に撮影レンズの移動状態を
    モニタするレンズ移動モニタ手段と、 レリーズ釦が半押しされるまでの間、上記ズレ量検出手
    段と上記記憶手段を繰り返し動作させ、レリーズ釦の半
    押し動作が行なわれたとき、この半押し動作の直前の上
    記記憶手段に記憶されたズレ量に基づいて上記レンズ駆
    動手段により撮影レンズを駆動し、上記レンズ移動モニ
    タ手段のモニタ結果に基づいて撮影レンズを上記予定焦
    点位置で停止させるように制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする自動焦点調節カメラ。
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