JPH06145038A - 皮膚化粧料 - Google Patents
皮膚化粧料Info
- Publication number
- JPH06145038A JPH06145038A JP32275992A JP32275992A JPH06145038A JP H06145038 A JPH06145038 A JP H06145038A JP 32275992 A JP32275992 A JP 32275992A JP 32275992 A JP32275992 A JP 32275992A JP H06145038 A JPH06145038 A JP H06145038A
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- skin
- glabridin
- aminobutyric acid
- gamma
- skin cosmetic
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Abstract
ー速度亢進効果に優れ、皮膚刺激が無く、使用感の優れ
た有用な皮膚化粧料を提供することにある。 【構成】 γ−アミノ酪酸及びその誘導体を少なくとも
一つとグラブリジンとを含有することを特徴とする皮膚
化粧料。
Description
黒の皮膚を速やかに淡色化する効果及び角質層のターン
オーバー速度を亢進する効果を有し、使用感の優れた皮
膚安全性の高い皮膚化粧料に関する。
により皮膚は炎症(紅斑)を起こし種々の因子が放出さ
れメラノサイトを刺激する。これにより色調は変化し黒
化する。この黒化は、メラノサイトにおいて産生され表
皮細胞に受け渡されるメラニンの過剰生産が原因であ
り、メラニンはチロシンが酸化されて産生される。
防ぎ本来の白い肌を保つために、この酸化を防止するビ
タミンCの誘導体、ハイドロキノンモノベンジルエーテ
ル、過酸化水素等を配合した皮膚化粧料が提案されてい
る。
C誘導体を配合すると保存安定性が不充分であるか、美
白効果が充分に認められないことが多い。美白化粧料中
にハイドロキノンモノベンジルエーテル等を配合する
と、色黒の肌を淡色化する効果はあるが、皮膚の安全性
にも問題がある等の欠点がある。この様に、美白効果に
優れ、皮膚安全性が高い皮膚化粧料を得ることは困難を
極めている。
リジンを単独で配合した場合、抗菌作用、抗酸化作用、
抗う触作用、抗プラスミン、メラニン生成抑制作用を有
することが確認されている。しかし、美白効果は優れて
いるものの使用感は十分に満足するものではなかった。
膚の抹消血管拡張作用有することが知られている物質で
ある。これらを単独で配合した場合、ある程度の皮膚の
代謝促進効果は得られるものの、その使用感は満足する
ものではなかった。
な状況に鑑み、従来技術の難点を改良せんとして鋭意研
究を重ねた結果、グラブリジンとγ−アミノ酪酸及びそ
の誘導体を配合したものが、相乗作用によって美白効果
に顕著に優れ、角質層のターンオーバー速度を亢進する
効果を有し、使用感の優れた皮膚安全性が高い皮膚化粧
料となることを見いだし、本発明の完成に至った。
のターンオーバー速度を亢進する効果を有し、皮膚安全
性が高く、使用感の優れた皮膚化粧料を提供することを
目的とするものである。
膚化粧料は次のような構成をとる。即ち、本発明はグラ
ブリジンとγ−アミノ酪酸及びその誘導体の少なくとも
一つとを含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
ジンは、天然には、甘草の一種であるGlycyrrhiza glab
a Linne var.(通称ロシア・アフガン・トルコカンゾ
ウ)に微量含まれている。グラブリジンの製造法として
は、甘草の根または、その水抽出残渣(例えばグリチル
リチンを抽出した残渣)を有機溶媒で抽出する。抽出溶
媒としては、メタノール、エタノール等の低級脂肪族ア
ルコール、アセトン等の低級脂肪族ケトン、ジオキサ
ン、エチルエーテル等のエーテル類、塩化メチレン等の
ハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、ヘ
キサン等の炭化水素類の有機溶媒の2種以上の混合物を
使用することができる。抽出する甘草は、約5〜15倍
量の上記溶媒に浸漬し、常温で静置するか還流下に加熱
する。抽出液から溶媒を留去して得られる抽出物は、通
常5〜10%程度のグラブリジンを含有している。精製
は、例えば順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー及
び逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより処理
した後アセトンから結晶化する方法により、比較的容易
にグラブリジンの純品を得ることができる。精製は他に
も合成吸着体によるカラムクロマトグラフィー等の任意
の有機化合物精製手段を採用して行なうことができる。
ノ酪酸及びその誘導体は公知化合物であり、γ−アミノ
酪酸(以下GABAと略記)及びその誘導体としてN−
メチル−γ−アミノ酪酸(以下MGAと略記)、N−ジ
メチル−γ−アミノ酪酸(以下DMGAと略記)、γ−
アミノ酪酸オレイルエステル(以下GABAOEと略
記)等のN−アルキル体及びエステル類がある。
配合量は、総量を基準として、好ましくは、0.001
〜3.0重量%(以下wt%とする)である。
の配合量は、乾燥固形物量で、総量を基準として、好ま
しくは、0.01〜5.0wt%である。
満で、γ−アミノ酪酸及びその誘導体が0.01w%で
は本発明の目的とする効果に充分ではなく、グラブリジ
ンの配合量が3.0w%、γ−アミノ酪酸及びその誘導
体が5.0w%をそれぞれ超えても、その増加分に見合
った効果の向上は望めず、使用時の感触が悪くなり易
く、個々の剤型を保持し難くなる。
ーション類、乳液類、クリーム類、パック類等の剤型に
することが可能である。
料、防腐剤、界面活性剤、顔料等を本発明の目的を達成
する範囲で適宜配合することができる。
詳細に説明する。
害試験(2)皮膚色明度回復試験(3)美白実用試験
(4)角質層のターンオーバー速度測定試験(5)光パ
ッチ試験の各試験法は次の通りである。
g/ml濃度のチロシン溶液に各濃度の試料溶液を加
え、37℃にて10分間の予備保温を行う。これに1m
g/ml濃度のチロシナーゼ(シグマ社製)0.1ml
を加え37℃にて15分間加温した後、分光光度計を用
いて、波長475nmにて吸光度(A)を測定した。一
方、チロシナーゼの代わりに緩衝液0.1mlを加えた
ものの吸光度(B)、試料溶液の代わりに緩衝液0.1
ml加えたものの吸光度(C)、更に試料溶液とチロシ
ナーゼの代わりに緩衝液0.2ml加えたものの吸光度
(D)をそれぞれ測定して、下式に従い阻害率(%)を
算出した。
の紫外線の最小紅斑量を3日間連続照射して照射終了
後、試料塗布部とベース塗布部皮膚の基準明度(V0
値、V0 ´値)を測定した。引き続いて、1日3回ずつ
4週間連続で塗布し、照射開始1、2、4週間後の試料
塗布部とベース塗布部皮膚の皮膚明度(Vn値、Vn ´
値)を測定して、下記の判定基準により皮膚色の回復評
価を行った。
は、高速分光色彩計で測定して得られX、Y、Z値より
算出した。又、評価は被試験者20名の4週間後の評価
点の平均値で示した。
れた被試験者20名の前腕屈側部皮膚を対象として、左
前腕屈側部皮膚には太陽光に曝された日より、試料を、
右前腕屈側部皮膚には太陽光に曝された日よりベースを
朝夕1回ずつ13週連続塗布した。
効果を確認された被験者の人数で示した。
験 被験者20名の前腕屈側部皮膚2カ所に1.5MEDの
UVBを1回照射し、3日後に蛍光色素であるダンシル
クロライドを白色ワセリン中に5%wt配合した軟膏を
照射部皮膚に24時間閉塞塗布し、角質層にダンシルク
ロライドを浸透させる。その後、同部位に1日3回
(朝、昼、入浴後)試料とベースを塗布し、毎日ダンシ
ルクロライドの蛍光をしらべ、その蛍光が消滅するまで
の日数を調べ皮膚角質層のターンオーバー速度とした。
尚、通常の皮膚角質層のターンオーバー速度は14〜1
6日である。
した直径1.0cmのパッチ板を用いて24時間クロー
ズドパッチを行った後、夏期の太陽光を6時間(1日3
時間で2日間)照射した。
5名の皮膚の状態を評価判定した。判定結果は、照射2
4時間後に、(±)以上の人数で示した。
を評価した。
に対し、「皮膚に潤いが生じた」、「皮膚への親和性が
良い」、「皮膚のつやが改善された」と回答した人数で
示した。
ション 表3の原料組成において、表3に記載の如く有効成分を
配合して、二相型ローションを調製し、前記の諸試験を
実施した。
均一に溶解した後、A成分とD成分を均一に混合攪拌分
散し次いで容器に充填する。使用時には内容物を均一に
振盪分散して使用する。
く、比較例1は諸試験において良好な結果は示さなかっ
た。
験の総てにおいて明らかに良好な結果を示し、ヒト皮膚
での諸試験において皮膚刺激は生じなかった。
ーム 表5の原料組成において、表6に記載の如く有効成分を
配合して、スキンクリームを調製し、前記諸試験を実施
した。
をそれぞれ均一に加熱溶解して温度を80℃にする。次
いで、A成分中にD成分を注入攪拌混合した後、攪拌し
ながら冷却し、約50℃にてC成分を投入し30℃まで
冷却する。
6に示す如く、実施例4〜6は、諸試験の総てにおいて
明らかに良好な結果を示し、ヒト皮膚での諸試験におい
て良好な結果を示し、ヒト皮膚での諸試験において皮膚
刺激は生じなかった。
層のターンオーバー速度亢進効果に優れ、皮膚刺激が無
く、使用感の優れた有用な皮膚化粧料を提供することは
明らかである。
Claims (1)
- 【請求項1】 γ−アミノ酪酸及びその誘導体の少なく
とも一つとグラブリジンとを含有することを特徴とする
皮膚化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32275992A JP2731329B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 皮膚化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32275992A JP2731329B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 皮膚化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06145038A true JPH06145038A (ja) | 1994-05-24 |
JP2731329B2 JP2731329B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=18147329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32275992A Expired - Fee Related JP2731329B2 (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 皮膚化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2731329B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5958976A (en) * | 1997-09-19 | 1999-09-28 | E-L Management Corp. | Composition and method for reducing stinging in skin |
JP2004352629A (ja) * | 2003-05-28 | 2004-12-16 | Kuraray Co Ltd | 皮膚外用剤 |
WO2009113446A1 (ja) | 2008-03-11 | 2009-09-17 | 株式会社資生堂 | 皮膚美白方法、並びに、皮膚シミ形成抑制及び/又は除去因子のスクリーニング方法 |
JP2010511021A (ja) * | 2006-11-30 | 2010-04-08 | コーエン,マルセル | 色素脱失剤としてのガンマアミノ酪酸の利用 |
-
1992
- 1992-11-05 JP JP32275992A patent/JP2731329B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5958976A (en) * | 1997-09-19 | 1999-09-28 | E-L Management Corp. | Composition and method for reducing stinging in skin |
JP2004352629A (ja) * | 2003-05-28 | 2004-12-16 | Kuraray Co Ltd | 皮膚外用剤 |
JP2010511021A (ja) * | 2006-11-30 | 2010-04-08 | コーエン,マルセル | 色素脱失剤としてのガンマアミノ酪酸の利用 |
WO2009113446A1 (ja) | 2008-03-11 | 2009-09-17 | 株式会社資生堂 | 皮膚美白方法、並びに、皮膚シミ形成抑制及び/又は除去因子のスクリーニング方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2731329B2 (ja) | 1998-03-25 |
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