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JPH0610654Y2 - 巻鉄心変圧器 - Google Patents

巻鉄心変圧器

Info

Publication number
JPH0610654Y2
JPH0610654Y2 JP1988099993U JP9999388U JPH0610654Y2 JP H0610654 Y2 JPH0610654 Y2 JP H0610654Y2 JP 1988099993 U JP1988099993 U JP 1988099993U JP 9999388 U JP9999388 U JP 9999388U JP H0610654 Y2 JPH0610654 Y2 JP H0610654Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
iron core
wound
core
winding support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988099993U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0221719U (ja
Inventor
俊子 山田
克己 花岡
昌武 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP1988099993U priority Critical patent/JPH0610654Y2/ja
Publication of JPH0221719U publication Critical patent/JPH0221719U/ja
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Publication of JPH0610654Y2 publication Critical patent/JPH0610654Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、巻鉄心と該巻鉄心の脚部に嵌装された巻線と
からなる巻鉄心変圧器に関するものである。
[従来の技術] 非晶質磁性合金やけい素鋼帯等の磁性薄帯(ストリッ
プ)により鉄心を構成する場合には、カットコア形の巻
鉄心が多く用いられる。
周知のように、カットコア形の巻鉄心は、ほぼ矩形状を
呈する非晶質磁性合金薄帯の巻回体を鉄心脚部に相当す
る部分で2つに切断して形成した2個のU字形の鉄心半
部を突合せた構造を有している。
第4図ないし第6図はこの種の巻鉄心を用いた従来の変
圧器の構造を示したもので、これらの図において1はU
字形の鉄心半部1A及び1Bを突合せ部Cにより突合せ
て構成した巻鉄心である。この巻鉄心は第1及び第2の
継鉄部1a及び1bと、これらの継鉄部間を伸びる第1
及び第2の脚部1c及び1dとを有し、第1及び第2の
継鉄部1a及び1bにそれぞれ添わせて箱形の第1及び
第2の巻線支持具3A及び3Bが配置されている。
第1及び第2の巻線支持具3A及び3Bにはそれぞれ巻
線支え金具4A,4A,…及び4B,4B,…が溶接さ
れている。
第1の巻線支持具3Aには板状の第1及び第2の連結具
5A及び5Bの一端が溶接され、これらの連結具の他端
にはスタッドボルト5a及び5bが溶接されている。第
1及び第2の連結具5A及び5Bは巻鉄心の第1及び第
2の脚部1c及び1dの外側面に添わせて配置され、こ
れらの連結具5A及び5Bはそれぞれ脚部1c及び1d
とともに巻線6及び7の窓部内に挿入されている。
そして第1及び第2の連結具5A及び5Bの他端のボル
ト5a及び5bが第2の巻線支持具3Bに設けられた孔
3a及び3bに挿通され、これらのボルトにそれぞれナ
ット8a及び8bが螺合されて、これらのナットの締付
けにより連結具5A及び5Bが第2の巻線支持具3Bに
締結されている。
巻線6及び7の両端と巻線支え金具4A及び4Bとの間
にそれぞれ巻線支持絶縁物9A及び9Bが配設され、こ
れらの巻線支持絶縁物を介して巻線6及び7が第1及び
第2の巻線支持具3A及び3Bに対して支持されてい
る。
[考案が解決しようとする課題] 巻鉄心を用いた変圧器では、周波数を高くした場合に鉄
心の磁歪現象により鉄心が振動して非常に高いノイズが
発生する。特にカットコア形の巻鉄心を用いた場合に
は、鉄心の接合部付近で大きなノイズが発生する。この
ノイズはけい素鋼板の薄帯を用いた巻鉄心変圧器よりも
非晶質磁性合金薄帯を用いた巻鉄心変圧器で多く発生す
る。
従来の変圧器では、このようなノイズが外部に漏れるの
を防ぐための対策を講じていなかったため、多くのノイ
ズが外部に漏れ、問題になっていた。
また従来の巻鉄心変圧器では、巻線支持絶縁物9A及び
9Bを単に巻線支え金具4A及び4Bに当接した状態で
保持していたため、巻線支持絶縁物を巻線と巻線支え金
具との間に挿入する際に該巻線支持絶縁物の位置決めが
面倒で、作業に手間取るという問題があった。
本考案の目的は、第1及び第2の継鉄部と両継鉄部間を
伸びる第1及び第2の脚部とを有する巻鉄心と、第1及
び第2の継鉄部にそれぞれ添わせて配置された第1及び
第2の巻線支持具と、第1及び第2の巻線支持具間を連
結する第1及び第2の連結具と、第1及び第2の脚部の
少なくとも一方に巻装されて巻線支持絶縁物を介して第
1及び第2の巻線支持具に対して支持された巻線とを備
えた巻鉄心変圧器において、巻鉄心から生じるノイズが
外部に漏れるのを抑制することにある。
本考案の他の目的は、上記のような巻鉄心変圧器におい
て巻線支持絶縁物を容易に位置決めできるようにするこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 本考案においては、第1及び第2の巻線支持具を断面コ
の字形に形成して、これらの巻線支持具をそれぞれ第1
及び第2の継鉄部の外側面と積層面とを覆うように配置
する。また第1及び第2の連結具も断面コの字形に形成
し、これらの連結具はそれぞれ第1及び第2の脚部の外
側面と積層面とをそれぞれ覆うように配置する。
上記巻鉄心は例えば、ほぼ矩形状を呈する非晶質磁性合
金薄帯の巻回体を2つに切断したものに相当す2個のほ
ぼU字形の鉄心半部を突合せることにより構成する。
また巻線支持絶縁物の位置決めを容易にするためには、
上記第1及び第2の巻線支持具に巻線支持絶縁物を嵌合
させて位置決めするポケットを設ける。
[作用] 上記のように構成すると、巻鉄心の各継鉄部及び脚部の
外側面と積層面とが覆われるため、巻鉄心から生じたノ
イズが外部に漏れるのを抑制することができ、変圧器の
騒音を低減することができる。
また上記のように構成すると、巻鉄心の各脚部が三方か
ら支持されることになるため、変圧器の輸送中及び運転
中に生じる振動に対する鉄心の機械的強度を高めること
ができる。
また巻線支持具に巻線支持絶縁物を嵌合させるポケット
を設けると、該ポケットに巻線支持絶縁物を嵌合させる
だけで巻線支持絶縁物の位置決め固定を図ることができ
るため、巻線支持絶縁物の位置決めを容易にすることが
でき、変圧器の組立て作業を容易にすることができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明する。
本考案の実施例を第1図ないし第3図に示す。これらの
図において、10は第1及び第2の継鉄部10a及び1
0bと、これらの継鉄部間を伸びる第1及び第2の脚部
10c及び10dとを有する公知のカットコア形の巻鉄
心である。この巻鉄心は、非晶質磁性合金薄帯の巻回体
をほぼ矩形状を呈するように成形したものを脚部10
c,10dの中間位置で2つに切断して2個のU字形の
鉄心半部10A及び10Bに分割した後焼鈍したもの
で、鉄心半部10A及び10Bを突合せ部Cにより突合
せ接合して、図示しない鉄心締付けバンドにより締付け
固定した構造を有している。
11及び12はそれぞれ巻鉄心の第1及び第2の継鉄部
10a及び10bを覆う鉄製の第1及び第2の巻線支持
具で、これらの巻線支持具は断面コの字形に形成されて
いる。巻線支持具11及び12はそれぞれ巻鉄心の第1
及び第2の継鉄部に沿わせて配置され、それぞれの内部
に巻鉄心の継鉄部10a及び10bが収容されて、巻線
支持具11及び12により継鉄部10a及び10bの外
側面Sと積層面Lとが完全に覆われている。
この例では、巻線支持具11及び12の長手方向の両端
がそれぞれ端部壁11a,11a及び12a,12aに
より閉じられて両巻線支持具が箱形に形成されている。
尚これらの端部壁を省略して両巻線支持具を両端が開放
されたチャンネル形に形成することもできる。
第1の巻線支持具11の底壁部11bには開口部を互い
に対向させた状態で配置された断面コの字形の鉄製の第
1及び第2の連結具13及び14の一端が溶接され、こ
れらの連結具の他端にはスタッドボルト15及び16が
溶接されている。第1及び第2の連結具13及び14の
底壁部13a,14a相互間の間隔d(第1図参照)は
巻鉄心10の脚部10c,10dの外側面相互間の距離
に等しいかまたは該距離よりも僅かに大きい程度に設定
され、連結具13及び14のそれぞれの側壁部13b,
13b間及び14b,14b間の間隔t(第3図参照)
は巻鉄心10を構成する非晶質磁性合金薄帯の幅寸法に
等しいかまたは該幅寸法よりやや大きい程度に設定され
ている。
そして第1及び第2の連結具13及び14の間に巻鉄心
10が挿入され、これらの連結具13及び14により第
1及び第2の脚部10c及び10dの外側面Sと両端の
積層面Lとが完全に覆われるようになっている。
17及び18は低圧巻線と高圧巻線とを同心配置した構
造の巻線で、これらの巻線はそれぞれの内側の窓部内に
巻鉄心の第1及び第2の脚部10c及び10dと第1及
び第2の連結具13及び14とを嵌合させた状態で巻鉄
心に巻装されている。そして巻線17及び18から突出
した第1及び第2の連結具13及び14の端部のボルト
15及び16が第2の巻線支持具12の底壁部12bに
設けられた孔19及び20に嵌合されている。ボルト1
5及び16にそれぞれナット21及び22が螺合され、
これらのナットの締付けにより第2の巻線支持具12と
連結具13及び14とが結合されている。
第1及び第2の巻線支持具11及び12には、第1及び
第2の連結具13及び14の外側に位置させてダクト状
の巻線支持絶縁物嵌合用ポケット23及び24が設けら
れている。これらのポケットは巻線支持具に板23a及
び24a等を溶接することにより形成され、ポケット2
3及び24にそれぞれ巻線支持絶縁物25及び26が嵌
合されて、これらの巻線支持絶縁物を介して巻線17及
び18の両端が第1及び第2の巻線支持具11及び12
に対して支持されている。
上記巻鉄心変圧器を組立てるには先ず巻線支持具11に
固定された第1及び第2の連結具13及び14間に巻鉄
心の下半部を構成する鉄心半部10Aを挿入する。次い
で第1の巻線支持具11のポケット23内に巻線支持絶
縁物25を挿入し、鉄心半部10Aの脚部に相当する部
分と連結具13及び14とに巻線17及び18を嵌装し
て、該巻線17及び18を巻線支持絶縁物25に当接さ
せる。
その後他の鉄心半部10Bを連結具13及び14間に挿
入して、該鉄心半部の脚部に相当する部分を巻線17及
び18の窓部内に挿入し、該鉄心半部10Bの脚部に相
当する部分を巻線の窓部の内側で鉄心半部10Aの脚部
に相当する部分に突き合わせ接合する。その後図示しな
い鉄心締付けバンドにより鉄心半部10Aと10Bとを
締付け固定する。
次に第2の巻線支持具12のポケット24に巻線支持絶
縁物26を挿入し、この第2の巻線支持具12を第1及
び第2の連結具13及び14の上に配置して孔19及び
20にボルト15及び16を嵌合させる。そしてこれら
のボルト15及び16にそれぞれナット21及び22を
螺合させ、これらのナットの締付けにより第2の巻線支
持具12を連結具13及び14に締結して、巻線17及
び18を両端から締付けた状態で巻線支持具11及び1
2に対して支持する。
上記の実施例では、巻鉄心の両脚部10c,10dに巻
線を巻装しているが、いずれか一方の脚部のみに巻線を
巻装するようにしてもよい。
上記の実施例では非晶質磁性合金薄帯により巻鉄心を構
成したが、けい素鋼帯により巻鉄心を構成する場合にも
本考案を適用できる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、巻線支持具及び連結具
を共に断面コの字形に形成して巻鉄心の各継鉄部及び脚
部の外側面と積層面とを覆うようにしたため、巻鉄心か
ら生じたノイズが外部に漏れるのを抑制することがで
き、変圧器の騒音を低減することができる利点がある。
また本考案によれば、巻鉄心の各脚部が三方から支持さ
れることになるため、変圧器の輸送中及び運転中に生じ
る振動に対する鉄心の機械的強度を高めることができ
る。
特に請求項2に記載の考案によれば、巻線支持具に巻線
支持絶縁物を嵌合させるポケットを設けたので、該ポケ
ットに巻線支持絶縁物を嵌合させるだけで巻線支持絶縁
物の位置決め固定を図ることができ、巻線支持絶縁物の
位置決めを容易にして変圧器の組立て作業を容易にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の構成を概略的に示す断面図、
第2図は同実施例の要部の斜視図、第3図は同実施例で
用いる巻線支持具及び連結具の分解斜視図、第4図は従
来の変圧器の構成を示す断面図、第5図は同従来例の要
部の斜視図、第6図は従来の変圧器に用いられていた巻
線支持具と連結具とを示す分解斜視図である。 10…巻鉄心、10a及び10b…第1及び第2の継鉄
部、10c及び10d…第1及び第2の脚部、11…第
1の巻線支持具、12…第2の巻線支持具、13…第1
の連結具、14…第2の連結具、17,18…巻線。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2の継鉄部と両継鉄部間を伸び
    る第1及び第2の脚部とを有する巻鉄心と、前記第1及
    び第2の継鉄部にそれぞれ添わせて配置された第1及び
    第2の巻線支持具と、前記第1及び第2の巻線支持具間
    を連結する第1及び第2の連結具と、前記第1及び第2
    の脚部の少なくとも一方に巻装されて巻線支持絶縁物を
    介して前記第1及び第2の巻線支持具に対して支持され
    た巻線とを備えた巻鉄心変圧器において、 前記第1及び第2の巻線支持具は断面コの字形に形成さ
    れて前記第1及び第2の継鉄部の外側面と積層面とをそ
    れぞれ覆うように配置され、 前記第1及び第2の連結具は断面コの字形に形成されて
    前記第1及び第2の脚部の外側面と積層面とをそれぞれ
    覆うように配置されていることを特徴とする巻鉄心変圧
    器。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2の巻線支持具は前記巻線
    支持絶縁物を嵌合させるポケットを備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の巻鉄心変圧器。
JP1988099993U 1988-07-28 1988-07-28 巻鉄心変圧器 Expired - Lifetime JPH0610654Y2 (ja)

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JPH0221719U JPH0221719U (ja) 1990-02-14
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